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証拠の整理方法検討 袴田さん弁護団、静岡地裁、地検

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、裁判のやり直し(再審)が認められた元プロボクサー袴田巌さん(87)の再審公判に向け、静岡地裁(国井恒志裁判長)と弁護団、静岡地検は10日、地裁で非公式の打ち合わせをした。弁護団によると、証拠番号の振り方をはじめ証拠の整理方法などを話し合ったという。
 地裁は4月の第1回3者協議で、確定審の証拠を厳選するよう弁護団と地検に求めた。弁護団は打ち合わせに先立ち、意見書を地裁に提出。「確定記録の全ての証拠を取り調べるべき」として厳選には同意できないとした上で、全てを取り調べる場合でも「効率的な審理は可能」と訴えた。29日の第2回3者協議で具体的に意見を交わす予定。
 弁護団は、再審請求審の証拠については「効果的な選別を行い(取り調べを)請求する」としている。
 袴田さんは3月に再審開始が確定した。地検は再審公判でどのような主張・立証をするかの方針を7月10日までに明らかにする。

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