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袴田さん弁護団 「証人尋問却下を」 静岡地裁に意見書

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判を巡り、弁護団は5日、検察側が請求した証人尋問を却下するよう求める意見書を静岡地裁に提出した。同日、弁護団が明らかにした。
 事件では、1年2カ月後に現場近くのみそタンクでシャツやズボンなど「5点の衣類」が見つかり、袴田さんの犯行着衣とされた。弁護団は、衣類の血痕に赤みが残っているのは不自然として、捜査機関の証拠捏造(ねつぞう)を指摘している。一方、検察側は「血痕に赤みが残り得る」とした法医学者7人の共同鑑定書などを証拠に挙げる。
 検察側は共同鑑定書を手がけた法医学者ら2人の尋問を求めるが、弁護団は必要性がないと主張。他方で弁護団は、「血痕に赤みが残らない」とする法医学者ら3人の尋問を予定する。
 証人の採否について、弁護団は地裁が今月の再審公判で判断するとみている。

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