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「緊張感持って臨む」 静岡家裁 就任の細矢所長抱負

 静岡家裁所長に就任した細矢郁[ふみ]氏(63)が27日、同家裁で記者会見を開いた。最高裁が11月に事件記録の保存に関する新たな規則を定めたことを受け、「歴史的、社会的意義を有する記録を後世に確実に引き継げるよう規則を厳格に順守し、職員全員が常に緊張感を持って(業務に)臨む」と述べた。=「時の人」2面へ
 1997年の神戸連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が全国の家裁で廃棄されていたことが昨年問題化し、静岡家裁管内でも複数の少年事件記録の廃棄が明らかになった。問題を受けて最高裁が定めた新しい規則は来年1月30日に施行される。全国的に注目を集めた少年事件や民事裁判などの記録を「特別保存」に指定し、事実上永久保存とする手続きについて、細矢所長は「判断権者の所長の立場として職責の重さを自覚し、適切に関与したい」と語った。
 細矢氏は山形市生まれ。1993年に任官し、2015~18年は静岡地裁民事部で勤務した。東京家裁家事部所長代行者を経て12月12日付で静岡家裁所長に就いた。

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