テーマ : 裁判しずおか

露店不正 組員ら懲役2年を求刑 地裁沼津支部公判

 静岡県東部の祭りで露店出店権を不正取得したとして、詐欺罪に問われた指定暴力団山口組藤友会組員の無職の男(77)=事件当時富士市中里=と露天商の女(55)=同=両被告の論告求刑公判(明日利佳裁判官)が12日、静岡地裁沼津支部で開かれ、検察側は2人に懲役2年を求刑した。判決は27日。
 検察側は論告で女が露店営業を取り仕切り、売り上げを男が管理していたと説明。「暴力団の上納金を確保する目的もあった。出店した露店で高額な利益を得ていた」と指摘した。弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。
 起訴状などによると、両被告は昨年6~11月、富士宮市の富士山本宮浅間大社秋の例祭など三つの祭りで共謀し、暴力団関係者が実質的に経営する露店であることを隠して主催団体に申し込み、出店権利をだまし取ったとされる。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞