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強制わいせつ致傷 被告の男が認める 静岡地裁浜松支部初公判

 浜松市内の路上で女性にわいせつな行為をした上、けがを負わせたとして強制わいせつ致傷の罪に問われた同市南区の無職の被告(26)の裁判員裁判の初公判が16日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。弁護側は「酒に酔っていて、判断力や理性が弱っている状態だった」と主張した。
 検察は冒頭陳述などで、被告は事件の前に社交飲食店などでウイスキーの水割りなどを飲み、別の女性グループの後を付ける行為を繰り返していたと説明。飲食店員の証言や防犯カメラの映像などから、話し方や足元もしっかりしていたとし、「飲酒の影響は限定的だった」と指摘した。弁護側は専門家の鑑定結果などを基に、アルコールの影響で記憶が途切れる「ブラックアウト」が起きていたと主張した。被告人質問で被告は事件前後の記憶について「断片的にしか覚えていない」と繰り返した。
 起訴状によると、被告は2022年9月27日午前4時5分ごろ、市内の路上を歩いていた女性=当時(26)=に対し、背後から抱き付いてわいせつな行為をした上、転倒した女性の首を両手で押さえ込むなどして2週間のけがを負わせたとされる。

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