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元静岡市消防局の課長に懲役5月 静岡地裁判決

 静岡市内でオートバイを酒気帯び運転したとして、道交法違反罪に問われた同市葵区、元市消防局葵消防署警備第1担当課長の野崎直文被告(53)の判決公判で静岡地裁は1日、懲役5月(求刑懲役6月)の実刑判決を言い渡した。

静岡地裁
静岡地裁

 判決理由で国井恒志裁判官は、犯行直前に中ジョッキビール計8杯を飲酒していたとし「基本的な交通法規を意図的に破った」と認定。「酩酊度は相当高く、人を死傷させる危険性の高い犯行態様」と指摘した。
 野崎被告は2019年9月にも別の道交法違反事件で有罪判決を受けたが、勤務先に報告せず公務員として働き続けていた。今回の飲酒運転は執行猶予期間の満了後わずか1カ月だったことに触れ、国井裁判官は「交通安全に対する意識は乏しい。厳しい非難に値する」と述べた。
 判決の言い渡し後、国井裁判官は野崎被告に対し「消防士は自分の命を懸けて人々の生命財産を守る尊い仕事。でも、人の命を軽視する犯行をしてしまった。これからはどちらの人生を歩んでいくか自分自身でよく考えてほしい」と説諭した。
 判決によると、野崎被告は昨年11月10日午後5時35分ごろ、同市駿河区の市道でオートバイを酒気帯び運転した。

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