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放課後デイ詐欺罪 検察懲役3年求刑 地裁浜松支部公判

 浜松市の放課後等デイサービス施設の運営に関する給付金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われたNPO法人アンヘレス理事長の女(65)=同市中区=の論告求刑公判が24日、静岡地裁浜松支部(高島由美子裁判官)で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。

地裁浜松支部
地裁浜松支部

 検察側は論告で、不正受給と認識しながら繰り返し受け取り、被害は高額に上るとして「理事長としての規範意識が希薄」と非難した。弁護側は、法人の資金繰りが苦しく、自分の貯金を経営資金に充てたことなどから「自らの利益のためではなかった」と主張し、執行猶予付き判決を求めた。
 弁護人は、同法人の破産に向けた手続きが進んでいることも明らかにした。施設運営は、既に別の法人が引き継いでいる。
 起訴状などによると、被告は2019年から21年にかけて、運営する市内の放課後等デイサービス施設2カ所で、児童発達支援管理責任者を配置したように装い、市から不正受給額計1054万円を含む給付金計6610万円をだまし取ったとされる。

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