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近畿日本ツーリスト社員を刑事告訴 過大請求で掛川、焼津市

 近畿日本ツーリストが新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター事業で掛川、焼津両市など委託元の自治体に過大請求していた問題で、両市は18日、同社静岡支店で事業を担当していた男性社員を詐欺容疑で刑事告訴したと発表した。告訴状提出は同日付。
 掛川市によると、契約内容や再委託先の出勤状況を再点検した結果、約2835万円の水増し請求があったと判断した。内訳は、コールセンター業務分が約2623万円、多言語対応業務分が約211万円。同社に委託した期間は21年3月~23年3月で契約総額は約1億7213万円だった。久保田崇市長は「契約内容に違反する重大な行為と判断したため刑事告訴した」とコメントした。同社は速やかに返金する姿勢を示しているという。
 焼津市によると、同社は20年度から22年度に計約4258万円を過大請求していた。刑事告訴では、このうち22年度分の約3018万円を詐取されたとしている。同社は再委託先に市から依頼を受けた人数より少ない人数で発注していたという。

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