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消防士自宅放火 おおむね認める 静岡地裁初公判

 藤枝市内に所有する住宅に放火し、保険金をだまし取ろうとしたとして、非現住建造物等放火と詐欺未遂の罪に問われた静岡市消防局の消防士(26)=藤枝市稲川1丁目=の初公判が12日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、被告は起訴内容をおおむね認めた。起訴事実で1階和室とされた火元について、被告は玄関と主張した。

静岡地裁
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 検察側は冒頭陳述で、被告が1階和室に何らかの方法で火を放った後、自家用車で現場を離れたと説明。焼失させたくない貴重品などはあらかじめ実家に送ったり車に保管したりしていたと述べた。弁護側は放火場所のみ争う姿勢を示した。
 起訴状によると、被告は昨年12月2日正午ごろ、所有する木造2階建て住宅の1階和室に何らかの方法で火を放って全焼させ、都内の損害保険会社に不慮の事故による火災と説明して保険金計5364万円を請求し、だまし取ろうとしたとされる。

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