テーマ : 裁判しずおか

事故偽装詐欺 4人目も有罪 地裁浜松支部

 飲酒運転の絡む交通事故を自作自演し、同乗者から示談金をだまし取ったなどとして詐欺などの罪に問われた住所不定、無職の男(22)の判決公判で静岡地裁浜松支部は16日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(3年6月求刑)を言い渡した。同じ詐欺グループの判決は4人目。
 高島由美子裁判官は判決理由で、被告が約2カ月の間に同種の犯行を繰り返したことを「常習性が高い」と指摘。仲介役や運転役を担ったことについて「必要不可欠な役割を果たしており、その責任は重い」と断じた。一方、被害弁償が済んでいることなどを考慮して保護観察付き執行猶予が相当とした。
 判決などによると、仲間と共謀して2022年8月5日、同市中区の市道で乗用車と歩行者の衝突事故を計画的に起こし、同乗の女性=当時(24)=に事故の示談金を請求して計280万円を、同16日には別の女性=同(21)=から計118万円を、同9月18日には別の女性=同(22)=から150万円をだまし取ったほか、同10月3日にも同様の手口で別の女性=当時(21)=から示談金150万円をだまし取ろうとした。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞