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「傍聴機会増加を」 袴田さん支援団体、静岡地裁に要請書【刑事司法と再審】

 現在の静岡市清水区で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定したものの、静岡地裁でやり直しの裁判(再審)が始まった袴田巌さん(87)の支援団体は7日、再審公判の傍聴機会を増やすよう求める要請書を地裁に提出した。袴田さんの再審第4回公判は11日に予定されている。
 これまでにも同様の申し入れをしてきたが、実現に至っていない。要請書の冒頭で、地裁側に誠意ある対応が見られないとして「断固抗議する」と記した。その上で、傍聴席が最も多い法廷を使うこと、空き法廷を利用しビデオリンク方式で傍聴できるようにすること―などを要請。再審公判について「わが国の司法が信頼を取り戻す絶好の機会でもある」とも主張した。
 各地の支援団体でつくる「袴田巌さんの再審無罪を求める実行委員会」のメンバーが地裁に出向いた。併せて、速やかに無罪判決を言い渡すよう求める1931人分の署名も提出した。

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