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「上司がいじめ、暴行」損賠求め 静岡市職員が市を提訴

 精神障害を発症したのは上司のいじめや暴行が原因として、静岡市の男性職員が市を相手取り、550万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしたことが22日、関係者への取材で分かった。いじめ行為が始まる前と比べ「体重は24キロ減少した」と訴えている。
 提訴は5月29日付。訴状によると、男性は2012年4月に静岡市に採用された。21年4月に新たな課に配属され、精神的なストレスから22年2月に2週間ほど休職した。同年11月、ストレス反応と診断された。
 配属直後から、上司の係長から暴言を受け始めたと主張。同僚が許されている残業がなかなか認められず、業務の進み具合が遅れていたところ、22年1月に同僚の前で謝罪するよう土下座を強要されたとしている。
 課長は具体的な仕事を与えなくなり、同年10月には課長自身に20回ほど体当たりされ、太ももに全治2週間の打撲を負ったという。人事課に対応を求めるなどしたものの、職場環境は変わらなかったため「一刻も早い是正と賠償を求めて提訴した」としている。
 静岡市の難波喬司市長は「係争中につき、コメントは差し控えたい」とした。

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