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スルガ銀株式取得 差し止め求め提訴 セゾン株主

 クレジットカード大手のクレディセゾンの男性株主が15日、水野克己社長ら代表取締役3人に資本業務提携に基づいてスルガ銀行の株式を取得しないよう差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こした。セゾン側の取得額が適正ではないとして、損害の生じる恐れがあると主張している。
 スルガ銀株の同日終値は507円。訴状などによると、セゾンは1株当たり488円で取得する方針だが、スルガ銀の不正融資問題や金融庁による行政処分の影響を差し引くと、300円程度が適正評価としている。
 原告の男性(39)=東京都=はスルガ銀による不正融資問題の被害者という。同被害者弁護団は「不正融資問題は未解決で、セゾン側の価額設定の判断には前提に不注意な誤りがある」と主張している。
 セゾンとスルガ銀は5月18日、双方が出資して株式を持ち合う資本業務提携に関する契約を結んだ。セゾンは「訴状が届き次第、内容を確認の上、適切に対応する」とコメントした。

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