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「アリバイ」銀行記録さらなる開示を 元天竜市長支援団体要望

 浜松市天竜区の旧天竜林高を舞台にした調査書改ざん・贈収賄事件で、贈賄罪で罰金刑が確定した元天竜市長(91)=再審請求中=の支援団体は28日、元市長のアリバイに関する記録のさらなる開示を求める嘆願書をスルガ銀行天竜支店(同区)に提出した。嘆願書は同区の住民を中心に530人が署名した。

銀行での手続き記録などのさらなる開示を求める嘆願書を提出後、取材に応じる支援団体のメンバー=28日午後、浜松市天竜区
銀行での手続き記録などのさらなる開示を求める嘆願書を提出後、取材に応じる支援団体のメンバー=28日午後、浜松市天竜区

 「天竜林業高校事件を考える市民の会」のメンバーらが同支店の職員に手渡した。事件を巡っては、元市長が元校長(75)=加重収賄罪などで有罪確定=に2回目の現金を渡したとされる日のアリバイが焦点になっている。確定判決では、現金授受の時間は午前11時ごろとされる。一方、同行が元校長の弁護団の要請に応じて開示した振込伝票の記録により、元市長が午後0時26分まで同行天竜支店に滞在していた可能性が高いと弁護側が指摘している。
 市民の会の塩崎恵子共同代表は「無実の証明を応援する地元住民の思いを受け止めてもらえたら」と話した。
 同行は弁護士法に基づく照会に応じる形で、アリバイを巡る記録の一部を元校長の弁護団に開示した。
 元市長側の代理人弁護士も、個人情報の開示請求という形で、当日の手続きなどに関する記録を提供するように求めている。

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