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袋井強盗 見張り役の男に懲役3年6月求刑 静岡地裁浜松支部

 袋井市の50代男性宅に暴力団組員の男ら3人が押し入り、金品を奪ったとされる事件で、見張り役を務めたとして強盗ほう助の罪に問われた大阪市、飲食店店員の被告(40)の第3回公判が23日、静岡地裁浜松支部(高島由美子裁判官)で開かれた。検察は懲役3年6月を求刑した。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。
 検察は論告で、被告が被害男性を見張っている間に他の2人が金品を物色し、多額の被害が発生したと指摘。報酬として現金30万円と高級腕時計を受け取った点を踏まえ、「強盗に積極的に加わっていなくても責任は大きい」と強調した。
 弁護側は、他の2人によって男性は両手両足を縛られた状態だったとし「見張りが犯行に与えた影響は小さい」と主張した。
 公判では、被害金額を修正する検察の訴因変更請求が認められた。起訴状によると、被告は2022年9月、暴力団組員2人が共謀して男性を脅し、現金約230万円と乗用車など11点(計655万円相当)を奪った際、男性を見張って犯行を容易にしたとされる。

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