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袴田さん、普段と変わらぬ日常 浜松の自宅周辺で過ごす 静岡地裁で再審初公判

 静岡地裁で再審の初公判が開かれた27日、出廷を免除された袴田巌さん(87)は浜松市中区の自宅でテレビを見たり、ドライブに出かけたりと普段と変わらない1日を過ごした。

自宅でテレビを視聴する袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午後、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)
自宅でテレビを視聴する袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午後、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)
ドライブで立ち寄った神社で、ベンチに座る袴田巌さん=27日午後、浜松市東区(袴田さん支援クラブ提供)
ドライブで立ち寄った神社で、ベンチに座る袴田巌さん=27日午後、浜松市東区(袴田さん支援クラブ提供)
自宅で朝食の果物を味わう袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午前、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)
自宅で朝食の果物を味わう袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午前、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)
自宅でテレビを視聴する袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午後、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)
ドライブで立ち寄った神社で、ベンチに座る袴田巌さん=27日午後、浜松市東区(袴田さん支援クラブ提供)
自宅で朝食の果物を味わう袴田巌さん。普段と変わらない1日を過ごした=27日午前、浜松市中区(袴田さん支援クラブ提供)

 袴田さんは午前9時45分ごろに起床すると、朝食の果物盛り合わせを味わったり、テレビを見たりして過ごした。午後2時過ぎに支援者の運転する車で日課のドライブに出発。天竜川の堤防など同市周辺を巡り、JR浜松駅でウナギを食べてから午後7時過ぎに帰宅した。
 ドライブに同行した「袴田さん支援クラブ」の清水一人さん(74)によると、袴田さんは問いかけに対して反応するなど「相手を意識した言動をする時がある」と良い兆候を見せる場面が増えているという。ただ、「基本的には妄想の世界に入り込んでいる時間が多い」と現状を語った。
 この日も浜松駅などで多くの市民から「もうすぐだね」「頑張ってください」などと声をかけられたが、ほとんど反応は示さなかったという。
 清水さんは「再審公判を一番待ち望んでいたのは巌さんのはず。出廷して、自分の口で無実を訴えてほしかったとの思いは拭えない」と声を振り絞った。

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