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袴田さん再審公判の展望語る 弁護団の西沢弁護士登壇 浜松【刑事司法と再審】

 現在の静岡市清水区でみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、静岡地裁で再審公判が始まった袴田巌さん(87)の支援集会(JR東海労働組合主催)が29日、浜松市中区で開かれた。弁護団の西沢美和子弁護士が再審の展望などを語った。

袴田巌さんの再審公判の展望などを語る西沢美和子弁護士=29日午後、浜松市中区
袴田巌さんの再審公判の展望などを語る西沢美和子弁護士=29日午後、浜松市中区

 西沢弁護士は27日に開かれた再審初公判について「いまだに有罪立証できると思っている層が検察に一定数いることがあらためて分かった」とし、「弁護側としては逐一反論し、早期の無罪確定へ頑張りたい」と声に力を込めた。出廷が免除された袴田さんの代わりに意見陳述した姉ひで子さんが「裁判所、弁護人、検察の方々には大変お世話になりました」と述べたことについて、「検察にも感謝を伝えたことに驚くと同時に、感動した」と話した。
 浜松市天竜区の旧天竜林高を舞台にした調査書改ざん・贈収賄事件で有罪が確定し、第2次再審請求を静岡地裁浜松支部に申し立てた北川好伸元校長(75)も登壇し「袴田さんが無罪になれば、私の再審にも良い結果をもたらしてくれるはず。多くの人に事件への関心を持ってもらえたら」と呼びかけた。

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