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被害者年齢に誤り 静岡地検、起訴状記載訂正へ 袴田さん再審

 静岡地検は27日、袴田巌さん(87)の起訴状に記載され、同日の再審初公判でも読み上げた被害者年齢のうち、みそ製造会社の専務について「42歳」ではなく「41歳」だったとの認識を示した。閉廷後、記者からの指摘で確認し直した奥田洋平次席検事は「41歳が正しい。再度計算するが、起訴状を訂正することになるかもしれない」と述べた。
 1966年9月の起訴当時も専務の年齢は42歳と記されていて、当初から誤っていた可能性が出てきた。奥田氏は再審初公判を終えた記者への説明の場で「もともとの起訴状に(今回)むやみに従ってしまったかもしれない」と釈明した。
 初公判を前に、記者が年齢に誤りがないか問い合わせても広報担当者は「起訴状の通り」と答えていた。
 他方、奥田氏は再審公判について「有罪立証すべきと判断したので、予定している立証内容を粛々と適切に行っていく」と改めて説明した。当初の捜査が不十分だったか問われると、コメントはしないとしつつ、現在の捜査と比較すれば肌感覚では「大きな違いはある」と本音ものぞかせた。

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