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静岡の一家死傷の東名あおり、2月に二審判決 一審は懲役18年

 神奈川県大井町の東名高速道路で2017年に起きたあおり運転の4人死傷事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われ、横浜地裁で懲役18年の判決を受けた被告(31)の差し戻し控訴審初公判が13日、東京高裁で開かれ、即日結審した。判決は来年2月26日。
 弁護側は被告のカーナビに記録された衛星利用測位システム(GPS)データを基に事件当時の走行位置を鑑定した専門家証人の意見書や尋問を請求したが、安東章裁判長はいずれも却下した。
 事故は17年6月5日夜に発生し、静岡市清水区の男性=当時(45)=と妻=当時(39)=が死亡。あおり運転の危険性が注目され、道交法の改正など厳罰化の契機になった。
 裁判員裁判で審理された18年12月の一審横浜地裁判決は懲役18年としたが、19年12月の二審東京高裁判決が「地裁での手続きに法令違反があった」として破棄。差し戻し後の裁判員裁判で昨年6月に改めて懲役18年の判決が出される経過をたどった。
 一審判決によると、パーキングエリアで男性に駐車位置を非難され、逆上して追走。あおり運転で停止させ、後続トラックの追突で男性と妻を死亡させたほか、娘2人にけがをさせた。

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