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再審公判の警備 静岡地裁「必要」 弁護団の中止申し入れに【最後の砦 刑事司法と再審】

 一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判を巡り、弁護団が静岡地裁に対し、傍聴者を監視する警備員の配置や傍聴落選者に速やかな帰宅を促す掲示をやめるよう申し入れたことについて、地裁は19日、意見として聞くとした上で「円滑な審理を行うという観点から必要な警備・掲示を行っている」と回答した。弁護団への取材で分かった。
 再審公判では、傍聴スペースの四隅に警備員が配置されている。傍聴者は筆記用具を除いて携帯電話などの持ち込みが禁止されているほか、金属探知機を使用した所持品検査を受ける。
 弁護団は2月、こうした地裁の対応を「過剰で不必要な制限」として中止するよう申し入れた。地裁は今月25日の次回公判までに回答する意向を示していた。
 支援団体も「あしき前例にしてはいけない」と同様の要請書を提出している。

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