テーマ : 裁判しずおか

「法の現場」市民ら見学 静岡地裁などツアー 模擬裁判を体験

 静岡地裁と静岡家裁、静岡地検、県弁護士会はこのほど、「しずおか『法の現場』見学ツアー」を静岡市葵区の静岡地裁などで開いた。市民ら約20人が参加し、模擬の裁判員裁判などを通じて司法の世界に理解を深めた。

模擬の裁判員裁判で、被告の殺意の有無について評議するツアー参加者ら=静岡地裁
模擬の裁判員裁判で、被告の殺意の有無について評議するツアー参加者ら=静岡地裁

 模擬裁判では参加者のうち8人が裁判員役を務めた。男性が交際相手の女性を包丁で刺した殺人事件を想定し、証拠に基づいて男性の殺意の有無を評議した。同地裁の岡部紗奈子裁判官の進行で、刺し傷の深さなどを理由に殺意があると指摘したり、女性宅にあった包丁を衝動的に使ったことから計画性を否定したりと、盛んに意見を出し合った。
 藤枝市の会社員松浦弘昌さん(49)は「自分の意見が有罪、無罪に関わってくる。意見を表明する重さを感じた」と語った。参加者はこの他、家裁で行われる少年審判や検察官、弁護士の職務について説明を受けた。
 毎年10月1日から1週間は「法の日週間」と定められ、裁判所などが法の役割や重要性を市民に広報している。

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