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御前崎の街路樹撤去、住民請求を棄却 静岡地裁判決

 御前崎市の街路樹撤去事業を巡って2021年度に支出された公金は違法として、市民が柳沢重夫市長を相手に同額の賠償などを求めた住民訴訟の判決で、静岡地裁は31日、請求を棄却した。
 事業は同市池新田地区を東西に走る市道「大山東町線」の一部区間約950メートルの歩道を避難路として拡幅することなどを理由に街路樹を撤去する内容で、既に完了している。原告は事業が不要であり、地元町内会から提出された要望書も捏造(ねつぞう)だと主張していた。
 菊池絵理裁判長は判決理由で、防災面を理由とした市の判断が「著しく妥当性を欠くものとはいえない」とし、要望書が捏造と認めることは困難と指摘。事業の請負契約に係る入札手続きで官製談合があったとする原告の主張も退けた。
 原告の一人の長島孝さん(同市)は取材に「代理人と相談して控訴するかどうかを決めたい」と話した。

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