テーマ : 裁判しずおか

覚醒剤密売の男 麻薬特例法違反適用 地検浜松支部、訴因変更

 宅配便を使った覚醒剤の密売を「業として」行ったとして、静岡地検浜松支部は24日までに、大阪市平野区の無職の男(56)を覚醒剤取締法違反の罪などで起訴した上、麻薬特例法違反罪の「業として行う譲渡」を加えて訴因変更した。有償での譲渡を繰り返していたことから覚醒剤の密売を事業にしていたと裏付け、より罰則の重い条項を適用した。裁判員裁判の対象になる。
 起訴状などによると、被告は2022年12月、宅配便を利用して浜松市内の男性に覚醒剤のようなもの約1グラムを4万6千円で譲り渡すなど、20年10月から23年2月にかけて日本国内で多人数に対し、多数回にわたって覚醒剤を有償で譲り渡したとされる。23年2月7日ごろには東京都内またはその周辺で覚醒剤を使用したとされる。
 浜松中央署などは被告から覚醒剤を譲り受けたとして、19都府県の顧客の男性26人を逮捕、書類送検した。同署によると、マッチングアプリや交流サイト(SNS)で購入希望者を募っていたとみられ、被告は「100人以上に売った」などと供述しているという。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞