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浜松美人局事件 被告に懲役5年求刑 地裁浜松支部公判

 交流サイト(SNS)で誘い出した男性2人から現金を脅し取ったとして強盗致傷と恐喝の罪に問われた浜松市中央区、建設作業員の被告(24)の裁判員裁判論告求刑公判が16日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)で開かれ、検察は懲役5年を求刑した。
 検察側は論告で、仲間たちと役割を分担した上、男性を誘い出す場所を下見するなど「狡猾(こうかつ)で計画的な犯行」と指摘。「被害結果は重大で、被害者に多大な恐怖心を抱かせた」と強調した。
 弁護側は、事件前に暴行を加える考えはなく、場当たり的な手口だと指摘。被害者を連れ回した恐喝事件では別行動をとった時間も多く関与は薄いなどと主張し、適切な量刑判断を求めた。
 起訴状などによると、被告は同区の飲食店員の被告(29)=同罪で起訴=ら知人の男女と共謀して2022年12月8~9日、浜名区の農道で、同区の30代男性に暴行を加え顔などに軽傷を負わせて現金約7千円やキャッシュカードを奪ったほか、同10日には磐田市の路上などで、浜松市中央区の20代男性を脅して現金約50万円を奪ったとされる。
 被告は、同月15日に浜松市内で起こした無免許運転でのひき逃げ事件で執行猶予付き有罪判決が既に確定していて、この判決と併合して量刑が決まる見通し。

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