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裁判の仕組みや裁判員制度「周知必要」 経験者ら意見交換 地裁沼津支部

 静岡地裁沼津支部は16日、裁判員経験者と法曹三者(裁判官と検察官、弁護士)の意見交換会を沼津市の同支部で開いた。改正少年法の施行により18、19歳の裁判員が選ばれるようになる中、経験者からは若い世代の参加を前向きに捉えつつも、刑事裁判の仕組みや裁判員制度を周知する必要性を指摘する声が聞かれた。
 殺人や保護責任者遺棄致死などの事件で裁判員を務めた7人が出席した。会社員の桐部聡さん(38)は「評議には人生経験豊富な人たちが加わるので、積極的に意見を言うべき」と好意的に受け止めた。会社経営の赤池富士夫さん(72)は「孫世代が選ばれると考えると、罪を決める重さに耐えられるか」と複雑な心境を吐露。民生委員の中村幹雅さん(71)は「限られた人生経験の中での判断は難しい。制度を理解できるような広報活動を行う必要がある」と制度の周知を求めた。
 同支部の意見交換会は、新型コロナウイルスの影響で、2020年以来3年ぶりに開かれた。

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