テーマ : 裁判しずおか

露天風呂の組織的盗撮 リーダー格被告に実刑判決 静岡地裁「常習的で悪質」

 露天風呂に入っていた女性を狙った組織的な盗撮事件を巡り、兵庫県迷惑防止条例違反などの罪に問われた茨城県行方市、無職の男(51)の判決公判で静岡地裁は30日、懲役2年10月(求刑懲役3年)を言い渡した。一連の事件で「中心的な立場だった」と指摘。「常習性が著しい。悪質で刑事責任は重く、実刑が相当」と結論づけた。

静岡地裁
静岡地裁

 一方、起訴された盗撮行為のうち1回については被告側の主張通り、実行者との共謀の成立は「認められない」と判断した。
 谷田部峻裁判官は判決理由で、卑劣で計画性の高い犯行だと批判。仲間に盗撮の技術や知識を教え、知人女性を露天風呂に誘うよう仕向けて盗撮していたことなども踏まえ「厳しい非難は免れない」と述べた。
 判決によると、被告は2020年3月から21年10月にかけ、仲間と共謀の上、兵庫、神奈川、岐阜、茨城の各県と北海道の山中で、露天風呂に入浴中の女性を繰り返し盗撮した。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞