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元社長ら3人有罪判決 焼津カツオ盗、事前共謀を認定 静岡地裁

 焼津市の焼津漁港に水揚げされたカツオの窃盗事件を巡り、窃盗罪に問われた神奈川県の運送会社「ホクユウ」(現ケイエスケイ)元社長の男(50)=同県南足柄市=と焼津市の水産加工会社「大熊フーズ」元社長の男(58)=同市与惣次=、都内の水産加工会社「大洋エーアンドエフ」元焼津営業所長の男(47)=同市駅北3丁目=の判決公判で、静岡地裁は28日、3被告全員に懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
 判決理由で国井恒志裁判長は「常習的、組織的な犯行の一環。厳しい非難は免れない」と指摘した。共謀を否認している元社長の男(58)については、冷凍カツオの売却先を確保していたことや冷蔵庫の関係者に虚偽の入出庫伝票を作らせていたことに加え、盗むカツオのサイズなどを指示されていたとする元社長の男(50)の供述が信用できると判断し、事前の共謀があったと認定した。
 判決によると、元社長の男(50)と元焼津営業所長の男(47)は2021年3月22日、共謀し、焼津漁港の魚市場で冷凍カツオ約4・6トン(約75万円相当)を計量せずトラックで盗み出した。元社長の男(50)と元社長の男(58)は同日、共謀し、冷凍カツオ約6・1トン(約100万円相当)を同様に盗んだ。

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