テーマ : 裁判しずおか

露店を不正出店 主犯の男に有罪判決 地裁沼津支部

 静岡県東部の祭り会場で露店出店権を不正取得したとして、詐欺罪と覚醒剤取締法違反に問われた裾野市深良、元暴力団員の無職の男(66)に対し、静岡地裁沼津支部は17日、懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
 室橋秀紀裁判官は判決理由で、一定の計画性と相応の売上額を指摘。「主犯であることは明らか。売り上げによる利得目当てという身勝手な動機に酌量の余地もない」と断じた。一方、反省の弁を述べ、所属していた暴力団からも除籍されたことなどを考慮し、執行猶予が相当とした。
 判決によると被告は昨年6~11月、妻(52)=詐欺罪で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決=などと共謀して、暴力団員が実質経営する露店であることを隠して沼津夏まつり・狩野川花火大会など三つの祭りの主催団体に申し込み、出店権利をだまし取った。また、11月3日ごろに沼津市内で覚醒剤を使用した。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞