テーマ : 裁判しずおか

袴田ひで子さん、仙台で市民集会参加 再審向け「頑張る」【刑事司法と再審】

 1966年に静岡市清水区で起きた一家4人殺害事件で死刑確定後、再審開始が決まった袴田巌さん(87)の姉ひで子さん(90)が14日、仙台市で「袴田事件を考える市民集会」に参加した。ひで子さんは「再審に興味を持ってくださることが私たちの励みになっている。頑張っていきたい」と力強く語った。

市民集会で話す袴田巌さんの姉ひで子さん。右は小川秀世弁護士=14日午後、仙台市
市民集会で話す袴田巌さんの姉ひで子さん。右は小川秀世弁護士=14日午後、仙台市

 再審裁判は初公判が27日に静岡地裁で開かれ、来年3月までに結審する見込み。
 集会では、弁護団事務局長の小川秀世弁護士が事件の経緯や再審公判の争点を解説した。確定判決で犯行着衣とされた「5点の衣類」について「捜査機関の捏造(ねつぞう)の可能性を否定できず、むしろ強く疑われる」と強調した。
 巌さんを50年以上支え続けたひで子さんが「助けるんだと夢中だった。巌が無罪である(と思う)ことが生きがいになっていた」と話すと、会場から大きな拍手が起こった。
 市民集会は仙台弁護士会が主催、約220人が参加した。

裁判しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞