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伊豆・廃棄物混じり土砂流出 宗教法人に賠償命じる 静岡地裁沼津支部

 宗教法人の敷地に搬入された廃棄物混じりの土砂が市有地に流出しているとして、伊豆市が宗教法人平和寺本山(同市大平柿木)女性代表役員ら4人に廃棄物と土砂の除去や約3495万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、静岡地裁沼津支部(斎藤巌裁判官)は3日、同法人に約3113万円の支払いと土砂の除去を命じた。
 判決などによると、崩落防止措置を講じることなく、大量の廃棄物と土砂を敷地内に不法投棄し市有地に流入させた。土砂の除去のほか、市が行った水質・土壌検査や柵の設置費などを賠償すべきとした。
 菊地豊市長は「主張がおおむね認められたことには安堵(あんど)しているが、住民の安心感が得られたわけではない。廃棄物混じりの土砂の行政代執行は県と連携して適切に対応する」と話した。被告の1人で同法人の元代表役員は「土砂の除去はする」としつつ、控訴する意向を示した。

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