伊豆市の記事一覧
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不正書き込みダメ 情報モラル学ぶ 伊豆総合高で講話
伊豆市の伊豆総合高はこのほど、スマホや交流サイト(SNS)の安全な使い方を学ぶ情報モラル講話を同校で開いた。 全校生徒は、高校生がいたずら半分でインターネット掲示板に「爆破予告」を投稿した様子を捉えたビデオを視聴。伊豆中央署のスクールサポーター斎藤浩和さんは「ハンドルネームを使っても警察にすぐ特定される。不正な書き込みはしないで」と注意した。
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ワサビ田畳替え 若手に技術継承 伊豆・天城湯ケ島山葵組合
伊豆市の天城湯ケ島山葵(わさび)組合はこのほど、伝統の畳石式ワサビ沢の石積みを組み替える畳替えを、同市湯ケ島の「桐山わさび沢」で行った。世界農業遺産に認定されているワサビ栽培を後世に継承しようと、若手も参加した。 ワサビ田を掘り起こして下層から上層へ向けて大中小の石を順に積み上げ、砂を敷いて完成させた。若手はベテランから手ほどきを受けながら作業を学んだ。浅田憲太郎副組合長は「将来、ワサビ田の簡易な修繕が自分でできるようになってほしい」と話した。 畳石式は、同市天城湯ケ島地区や中伊豆地区の伝統的な栽培法。世界農業遺産「静岡水わさびの伝統栽培」として国内外で高く評価されている。
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伊豆市社協が高校生福祉体験 29日から
伊豆市社会福祉協議会は29日から、市内在住の高校生と市内の高校に通う生徒を対象にした福祉体験会を市内で開く。 8月26日までの計7日間の日程で、手話体験や福祉施設の職場体験などを行う。規定時間参加すると、県青少年指導者級別認定の初級を取得できる。 申し込み、問い合わせは市社協<電0558(83)3013>へ。
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砂防えん堤「早期整備を」 伊豆市長、国交省に要望
伊豆市と同市議会でつくる狩野川直轄砂防促進期成同盟会長の菊地豊市長は25日、国土交通省に尾崎正直政務官を訪ね、狩野川上流部と支流周辺の国直轄による砂防えん堤の早期整備を要望した。 土石流危険渓流に指定されているものの、砂防ダムが未整備の箇所が依然多いと指摘。危険渓流の流域内に人家や福祉施設、避難所、生活道路がある加殿、佐野、雲金各地区での砂防ダムの早期整備を求めた。
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花壇に季節の花100本 伊豆・修善寺東こども園児が植栽体験
伊豆市の修善寺東こども園の4歳児18人がこのほど、同市役所別館前の公共花壇に季節の花約100本を植えた。 散歩道にある公共花壇での花苗の植栽を通じ、感受性豊かに育ってもらおうと市が初めて企画した。子どもたちは黄色いマリーゴールド、赤いサルビアを丁寧に植えた。近所にある看護小規模多機能型居宅介護事業所の利用者らも子どもたちの植栽を見守った。
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東部の愛好家 ペタンク競う 伊豆の国で大会
しずおかスポーツフェスティバル伊豆の国ペタンク大会(県スポーツ協会など主催)がこのほど、伊豆の国市の韮山運動公園で開かれた。 県東部の小学生から80代のペタンク愛好家ら81人が27チームに分かれ、予選リーグと決勝トーナメントで順位を競った。 上位チームは次の通り。 ①伊豆の国G(伊豆の国市)②伊豆の国F(同)③伊豆協友会(伊豆市)④伊豆の国B(伊豆の国市)
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伊豆市認定ブランド「アマギフト」 新たに8商品 事業者に認定証
伊豆市産業振興協議会はこのほど、同市の認定ブランド「アマギフト」の認定証授与式を修善寺総合会館で開いた。新たに7事業者8商品を認定した。協議会関係者や事業者、団体代表者が出席し、同協議会会長の菊地豊市長から認定証を受け取った。 認定品は通算26商品(17事業者)となった。 今回の認定商品は次の通り。 スモークチーズ(燻製屋)▽アートニギニギ(伊豆の布研究室)▽ベアードビール(ベアードブルーイング)▽伊豆・恋人岬の君だけプリン(大鈴産業)▽特濃おおきモーモーミルク、みるく屋の珈琲(大木乳業)▽海底熟成ワインらぶ・ま~れ(海底ワインプロジェクト実行委員会)▽修善寺ぎょうざ(不二商事)
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夏休み期間の水難事故に気を付けて 伊豆中央署が啓発活動
伊豆中央署は20日、水難事故防止を呼びかける啓発活動を伊豆市の水恋鳥広場で行った。 夏休み期間に合わせて実施した。署員7人が水難事故の主な原因などを絵や文章で分かりやすく記載した広報紙と啓発グッズを来訪者に手渡して注意を促した。同署地域課の勝呂貴典課長は「短時間で水量が増すなどの危険があるので、細心の注意を払って楽しく遊んでほしい」と話した。
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ワサビ田の栽培に関心 伊豆市・修善寺小児童 地域の特産学ぶ
伊豆市の修善寺小3年生10人がこのほど、同市地蔵堂のワサビ店「わさびの大見屋」で、地域特産のワサビについての体験学習に取り組んだ。 児童は敷地内にあるワサビ田「石庭わさび園」を見学した。湧水を活用し、上流から下流への水の流れでワサビ田に水を巡らせる栽培方法「畳石(たたみいし)式」などについて説明を聞き、すったワサビの味も確かめた。
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井上靖小説「しろばんば」の舞台 伊豆市・天城小児童巡る
伊豆市の天城小6年生27人がこのほど、井上靖の自伝的小説「しろばんば」に登場する伊豆市内の舞台を巡る「しろばんばの里めぐり」に取り組み、郷土への理解を深めた。 同市湯ケ島の靖の母の実家「上の家」や靖の墓のほか「地球上で一番清らかな広場」の詩碑、しろばんばの像などを巡った。井上靖ふるさと会のメンバーが協力し、各所で案内役を務めた。総合的な学習の一環。
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伊豆の国市制20周年 「市への愛着さらに」 若手職員が記念事業案報告
2025年4月の伊豆の国市制20周年に向け、同市の若手職員11人でつくる市制20周年記念事業検討委員会は22日、記念事業案を盛り込んだ報告書を山下正行市長に市役所で提出した。 報告書では、基本方針として「市への愛着をさらに深める」など三つの柱を示した。市制施行20周年記念式典や、中学生が市議会を疑似体験する「子ども議会」、小学生以下を対象とした市長との座談会なども提示した。今年市制20周年となった伊豆市との連携事業や、シンボルマークを作成してPRすることも盛り込んだ。 観光文化課主任主事の押尾愛騎委員長(29)は「20周年の時には市民に伊豆の国市の魅力を再発見してもらえたら」と話した。山下市
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在宅ワークや副業、始めてみませんか 伊豆で講座
オンラインで女性の起業支援事業を行う「ユーモアイロ」(伊豆市)は20日、在宅ワーク、副業の始め方講座を同市内で開いた。 滝川万佑花社長(35)が講師を務め、自身も経験した地方在住で子育てに取り組む女性の仕事探しの難しさを伝えた。趣味や経験から始められるビジネスの事例やメリットを紹介し、「お客さまが欲しい商品を欲しいタイミングで提供することが重要」と述べた。
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児童書出版社社長 絵本の魅力語る 修善寺で講演「想像楽しんで」
児童書出版社「瑞雲舎」(東京都)の井上みほ子社長(69)による講演会が20日、伊豆市修善寺の絵本画廊「絵本倶楽部(くらぶ)コトリイロ」で開かれた。 井上社長が「絵本を大好きになる話」をテーマに講演した。絵本の仕組みを説明し、「ページをめくる間に、この後起こるであろう出来事の想像を楽しんで」と呼びかけた。参加者は次の場面がどうなるかを考えながら、井上社長の読み聞かせを聞いた。 講演会は全国の作家を招いたイベントを行う同市の一般社団法人「修善寺Cotori(ことり)」が企画した。21日にも同絵本画廊で井上社長による茶話会を行う。
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観光客の避難支援 重要性周知 土肥の訓練 参加者調査 「自分の避難遅れる」不安も
伊豆市は19日までに、観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」(同市土肥)などで6月下旬に実施した南海トラフ地震を想定した津波避難訓練の参加者へのアンケート結果を公表した。観光客への避難支援の重要性が周知された半面、支援者側の避難への影響なども不安要素として浮かんだ。 訓練には住民や観光客役など計約200人が参加した。アンケートには134件の回答があった。 観光客に対する避難支援について、訓練で支援を経験した47人のうち、66%が「大事」、53%が「今後も必要」と回答した。一方、避難支援の際の不安については「自分や同伴者の避難が遅れる」(60・7%)「指示した内容が伝わるか不
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天城自然ガイド 研修生を募集 31日まで 伊豆市
伊豆市の天城自然ガイドクラブは31日まで、登山・ネーチャーガイド研修生を募集している。 対象は伊豆地域在住で登山やハイキングの経験がある人。自家用車での移動が可能で、月2回の研修会に参加するのが条件。年齢は65歳くらいまで。 申し込み、問い合わせは月、水、金曜に同クラブ(市観光協会天城支部内)<電0558(85)1056>へ。
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津波避難訓練 観光客の訓練参加 来夏までに開始を 伊豆市長
伊豆市の菊地豊市長は19日の定例記者会見で、津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」などでの津波避難訓練について「住民の参加率を可能な限り100%に近づけた上で、観光客にも参加してもらう必要がある」との認識を示した。 6月下旬に同タワーで実施した訓練については「200人が参加し、ほぼ全員が6分以内に避難できたので良い訓練だった」と振り返った。土肥海水浴場のオープンで夏場には大勢の観光客が訪れることから「旅館と協力し、観光客や海水浴客にも参加してもらうリアルな訓練を来夏までに始めたい」と述べた。 市によると、6月下旬の訓練では参加者の9割以上が、津波が到達するとされる地震発生から6分以内に浸
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伊豆市制20周年 ミニバイク用ナンバープレート 記念エンブレムデザイン 8月1日から限定100枚交付
伊豆市は19日、市制20周年記念エンブレムが入ったミニバイク用のナンバープレートを、8月1日から同市役所本庁舎と各支所で交付すると発表した。100枚限定で、ナンバーの指定はできない。 1~3のナンバーは希望制で抽選とし、同日午前8時半に本庁舎の窓口で整理券を配布する。以降は受け付け順で交付する。下一桁4、9と42は除いた。 記念エンブレムのデザインは、回帰性が強いとされるツバメがモチーフで、特産のワサビの花を口にした親鳥が、成長して戻った子どもの鳥を歓迎する姿をイメージしている。市の若手職員有志による「デザインラボ」が昨年度考案した。
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【金への戦略 パリ 期待の県勢㊦】自転車トラック・佐藤水菜 磨き上げた戦術眼 世界相手に「好機逃さず」
「競技の本場の欧州では私の実力は中位クラス」。自転車競技女子短距離の佐藤水菜[みな](25)=日本競輪選手会=の言葉は常に危機感と自戒にあふれている。確かに身体能力は屈強な海外勢に分があるかもしれない。だが、わずか3年で絶対エースに成長した25歳は世界を相手に類いまれな「戦術眼」を磨き上げてきた。日本発祥のケイリン、これまで世界に太刀打ちできなかったスプリントで悲願の金メダルを狙う。 2月のネーションズカップ第1戦ケイリン決勝。集団の中位で様子をうかがっていた佐藤が残り1周半から、一気に先行する3人をまくった。「体力を計算しながら、『ここ』という好機を逃さないで戦略的に走ることができた」。
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ペタンク熱戦 伊豆市で県大会 児童から90代まで、33チーム99人
静岡県ペタンク連盟はこのほど、県ぺタンク選手権大会を伊豆市の修善寺グラウンドで開いた。県内含む6都県から33チーム99人が参加し、熱戦を繰り広げた。 3人一組で小学生から90代まで幅広い年齢層の選手が対戦した。金属球をどれだけ的玉に近づけられるかを競い、見事な投球をした選手には仲間から大きな拍手が送られた。同連盟の佐野栄会長は「レベルの高い選手が参加し、県内選手の大きな刺激になる大会だった」と話した。 上位チームは次の通り。 ①男川美anヌナ(愛知県)②かいじ(山梨県)③横浜ブギウギ(神奈川県)④ふじさんすそのA(静岡県)
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eスポーツ挑戦 ボウリング腕競う 伊豆市の生涯学習講座
伊豆市の生涯学習講座「いず生きいきカレッジ」がこのほど、同市の修善寺生きいきプラザで開かれ、60代から80代までの約30人がコンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」を実践した。同講座でeスポーツを取り入れたのは初。 コンピューターゲームソフトを使ったボウリングに挑戦した。同市のIT交流拠点「土肥集学校」のスタッフ3人が講師を務めた。参加者は大型モニターを見ながら、ゲーム機のコントローラーを操作し対戦形式などで取り組んだ。 体験した山崎賀津子さん(61)は「実際のボウリングより手軽にできて楽しめる」と振り返った。
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伊豆のリゾート施設 モルック講習会 団体客向けのサービス開始で
伊豆市大平のリゾート施設「ラフォーレリゾート修善寺」はこのほど、従業員らを対象としたニュースポーツ「モルック」の講習会を同施設内で開いた。モルックの団体客向けのサービス開始が目的。 従業員は日本モルック協会担当者から楽しみ方や文化、戦略性を聞き、4チームに分かれて対戦した。講習会を企画した同施設の釜中徹さんは「老若男女関係なく楽しめたので、お客さんに勧めたい」と話した。
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ジャズピアノ 園児に披露 フローリンさん 土肥でミニ演奏会
スイスを拠点に活躍するジャズピアノ奏者トーマス・フローリンさんがこのほど、伊豆市の土肥こども園でミニコンサートを行い、園児たちを喜ばせた。 フローリンさんは映画「となりのトトロ」の曲や童謡「富士山」のジャズアレンジ版などを披露。園児はフローリンさんの演奏に合わせ園歌を歌い、「今度は家族と聞きたい」「また来てほしい」と感想を述べた。 全国コンサートツアーで来日し、友人がいるなどの縁で土肥地区を訪れた。
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業務の効率化ノウハウ学ぶ 岡山・備前市職員招き講座 伊豆市若手職員が参加
伊豆市の若手職員有志でつくる庁内チーム「デザインラボ」はこのほど、岡山県備前市備前焼振興課の同前嘉浩さんを講師に招き、「定時で仕事を終わらせ成果を出すコツ」をテーマにした講演会を伊豆市役所で開いた。職員約70人が総務省のデジタルトランスフォーメーション(DX)アドバイザーでもある同前さんの講話を聞いた。 同前さんは備前市の下水道事業経営改善のため、6年間28億円の管渠(かんきょ)整備計画を、4年間8億円へ事業費削減した実績がある。経験を踏まえ、「午前に頭を使う難しい仕事、午後に単純作業や会議をする」「全ての業務に目標と締め切りを意識する」などと時短のノウハウを伝授した。
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前日届けた弁当放置… 異変察知し通報 宅配店が高齢者救命に貢献 伊豆
伊豆中央署はこのほど、体調不良で倒れた高齢者の救命に貢献したとして、伊東市の宅配弁当店「宅配クック1・2・3伊東店」(武井由紀社長)と従業員小柳啓子さん(66)=伊豆の国市=に署長感謝状を贈った。 小柳さんは6月21日、伊豆市の90代男性利用者の自宅へ弁当を配達した際、前日届けた弁当が放置されていることに気づいた。玄関前で呼びかけたが応答がなく、交番に通報した。男性は救急搬送され、命に別条はなかった。 坪内大輔署長から感謝状を受け取った小柳さんは「助かって何より。同僚と喜びを分かち合いたい」と話した。
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沼津の空や駿河湾の青、草木染で表現 御用邸で28日まで展示 企画第1弾
沼津市の沼津御用邸記念公園は今夏、地元の作家と連携して御用邸の魅力を伝える展示企画を始めた。第1弾として、正藍染師の南馬久志さん(41)=伊豆市=の個展「つながる青」を28日まで開いている。 御用邸に通い着想を得た南馬さんは、時代を超えて芸術の題材になっている沼津の空や駿河湾の海の青をテーマに制作した。日本古来の草木染「正藍染」で染めた30枚の布を、色がグラデーションになるように配置。松の木や地域伝統の竹垣「沼津垣」など御用邸にちなむ柄の布も展示する。企画した同施設の飯田明衣莉さん(32)は「コンセプトは『文化が集う場所』。御用邸の歴史を知らない若い世代にも足を運んでほしい」と呼びかけた。
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伊豆で8月15日に平和考えるシンポ 来場者募集
伊豆市社会福祉協議会は8月15日午後0時15分から、平和を考えるシンポジウムを同市小立野の修善寺生きいきプラザで開く。7月22日まで来場者を募集している。 日本赤十字社の苫米地則子さんが赤十字の国際活動について講演する。伊豆に住む外国人4人は日本と外国の文化の違いを討論する。定員は200人。申し込み、問い合わせは市社協<電0558(83)2122>へ。
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海開き 行楽客の「無事故で楽しく」祈る 伊豆の2海水浴場
伊豆市の土肥、小土肥の両海水浴場の海開き式が13日、土肥海水浴場で開かれた。3連休初日の両海水浴場は早くも家族連れなどが繰り出してにぎわった。 観光関係者ら約30人が出席して神事を行い、安全や盛況を祈願した。同市観光協会土肥支部の後藤一之支部長は、観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」のオープンに触れ「多くの人に来てもらい、無事故で一夏を終えたい」とあいさつ。菊地豊市長は「お客さんに1時間でも長く滞在してもらえたら」と期待した。 開場は8月25日まで。
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津波タワー「安心の観光拠点に」 複合施設、伊豆・土肥でオープン
伊豆市土肥の松原公園内に設置された全国初の観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」が12日、オープンした。「南海トラフ地震の死者ゼロ」へ向けて防災と観光を両立させ、「安心安全」を観光地への誘客ツールとして活用する。 式典には静岡県東部の首長や地元市議、国土交通省職員ら約150人が出席。菊地豊市長は「観光の拠点としつつ地元住民や観光客による避難訓練にも活用し、安心安全な土肥地区というのをアピールしたい」とあいさつした。土肥温泉旅館協同組合の野毛貴登代表理事は「99・9%が平時利用の施設で、観光客には地元の自然や風景、食べ物を楽しんでもらえる。海水浴客には万が一の時に利用して
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食事、買い物できる津波避難タワー 伊豆・土肥にオープン 全国初の防災と観光両立施設
伊豆市土肥の松原公園内に設置された全国初の観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」が12日、オープンした。「南海トラフ地震の死者ゼロ」へ向けて防災と観光を両立させ、「安心安全」を観光地への誘客ツールとして活用する。 式典には県東部の首長や地元市議、国土交通省職員ら約150人が出席。菊地豊市長は「観光の拠点としつつ地元住民や観光客による避難訓練にも活用し、安心安全な土肥地区というのをアピールしたい」とあいさつした。土肥温泉旅館協同組合の野毛貴登代表理事は「99・9%が平時利用の施設で、観光客には地元の自然や風景、食べ物を楽しんでもらえる。海水浴客には万が一の時に利用してほしい
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倒壊の恐れある「特定空き家」解体 伊豆市が初の略式代執行
伊豆市は11日、空き家対策特別措置法に基づき、倒壊の危険性がある同市湯ケ島の特定空き家1棟で、市内初の略式代執行による解体作業を始めた。 午前9時半、建物の前で市建設部の山口吉久部長が略式代執行の宣言文を読み上げ、作業に入った。作業員は手順について市担当者と確認した後、空き家所有者の軽自動車とミニバイクを撤去し、空き家周辺の樹木を伐採した。作業終了は7月末の予定。 木造2階建て、延べ床面積約116平方メートルで、登記上の所有者は死亡し、相続人は存在しない。2022年11月に近隣で発生した火災の飛び火で全焼した。残骸が放置され、付近に飛散する危険性があった。解体費用は約624万円で国費補助
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自衛官募集相談員 3人に委嘱 伊豆市など
伊豆市と自衛隊静岡地方協力本部はこのほど、自衛官募集相談員の委嘱状交付式を市役所で開いた。山下好之さん(同市貴僧坊)、相原修さん(同市大平)、斎藤恒蔵さん(同市湯ケ島)が委嘱を受けた。 交付式には3人のうち、相原さんと斎藤さんが出席し、菊地豊市長が委嘱状を手渡した。相談員は入隊希望者や自衛官に興味のある若者への情報提供、地方協力本部の広報活動の支援などに取り組む。 相原さんは「子どもの数が少なく厳しいが、できるだけ入隊につながるよう努力したい」と話した。斎藤さんは「自衛官が災害時に真っ先に駆けつけてくれる存在であることをもっとアピールしたい」と語った。
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森の楽しさ 親子で満喫 伊豆の体験施設「またね自然学校」
伊豆市八幡の自然体験施設「またね自然学校」でこのほど、親子を対象にした自然体験プログラム「森のようちえん『つむぐり』」が行われた。市内外から訪れた約40人が、施設内にある森林「どんぐりの森」の探検などを満喫した。 スタッフ紹介やオリエンテーションの後、開園式が開かれ、同校の斉藤竹夏代表理事(49)は「遊びは経験の蓄積。五感を使った実体験を大切にして」などと呼びかけた。子どもたちは牛乳パックで自作したかごに葉っぱや木の実などの宝物を集めながら散策した。斉藤さんは森で毒ヘビやスズメバチ、ムカデといった危険生物を見つけた際の安全な対処法も教えた。 参加した井上港斗ちゃん(4)は「牛乳パックで作
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観光×防災タワーが住民向けプレオープン 地場産品直売所やカフェ充実 伊豆市
伊豆市土肥の松原公園内に設置された全国初の観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」が10日、地元住民を対象にプレオープンした。来場者は平常時は観光施設となるタワーを、買い物や食事、遊びなどの思い思いの楽しみ方で満喫した。 1階の地場産品直売所とカフェ、3階の食事処を一部商品に限るなどして営業し、来場者で朝からにぎわった。階段を使って4階の屋上まで上り、土肥海水浴場や土肥地区の街並みの景色を楽しむ住民もいた。子どもたちはタワーを見上げ、付近の新しい遊具で遊んだ。 子どもと一緒に訪れた飲食店経営和久田樹里さん(43)=同市土肥=は「いろんな種類の地場産品が多くてうれしい。観光
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カヤック挑戦、海上からの景色満喫 伊豆総合高土肥分校生が「マリン実習」
伊豆総合高土肥分校(伊豆市)は10日、マリンスポーツに取り組む学校行事「マリン実習」を同市内で開いた。 静岡県教委が県立高の特色化を進めるため開始した「オンリーワン・ハイスクール事業」の一環。1~3年生46人がグループに分かれ、同市八木沢沖でシーカヤック、同市の土肥屋形海岸でスタンドアップパドルボード(SUP)、シュノーケリングに挑戦した。土肥ダイビングサービスと土肥カヌークラブの講師から上達方法を教わった。シーカヤックでは1人で沖合約200メートルまでパドルをこぎ、1時間にわたり海上から地元の景色を楽しんだ。 3年の高橋歌奏さん(17)は「水の抵抗があって腕が疲れたが楽しかった。初めて
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ピンクや白、鮮やか ハスの花 伊豆で見頃
伊豆市八木沢の旧土肥南小付近で、ハスの花が見頃を迎えている。ピンクや白の鮮やかな花が道行く人や観光客の目を引く。 地元の三田地区の住民有志が約10年前に休耕田を活用して栽培を始めた。今夏は例年通りに開花し、8月中旬ごろまで楽しめるという。管理する潮木信さんは「午後には花がしぼんでしまうので午前中に見に来てほしい」と話した。
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伊豆市サイクルセンター「水遊び広場」 24日オープン
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンターは24日、プールや床噴水を楽しめる水遊び広場を開設する。プールは10メートル四方で、昨年より一つ増やし、二つにした。9月1日まで。 入場券と乗り物券がセットの「とくパス」購入者は無料で利用できる。入場券のみの場合は、利用料200円(3歳以下無料)が必要。問い合わせは同センター<電0558(79)0001>へ。
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土肥海水浴場に臨時警備派出所 伊豆中央署が開設
伊豆中央署は9日、伊豆市の土肥海水浴場に臨時警備派出所を開設した。海水浴シーズンに合わせて、ライフセーバーらと協力し、水難事故の防止を図る。8月25日まで。 開所式で、同署地域課の勝呂貴典課長(47)は「海水浴客には無理な遊泳などをせず、安心安全に楽しんでもらうことを呼びかけたい」と強調した。 臨時派出所は同署土肥交番の勤務員が兼務で対応する。休日や盆期間は2人増員で業務に当たるという。同署によると、土肥地区では昨年、水難死亡事故の発生はなかった。
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台湾の中学生とバレー親善試合 伊豆でイズル、アローズジュニア
国際交流で伊豆市を訪れていた台湾トップレベルの中学生バレーボールチーム「新北市立鶯歌国民中学排球隊」が7日、同市の狩野ドームで、伊豆の国市を拠点に活動する「イズルバレーボールクラブ」、東レアローズ所属の「アローズジュニア」とそれぞれ、親善試合を行った。 イズル―との対戦では、台湾U―17代表にも選抜されているエース林立〓選手を軸にした力強い攻撃を見せた。1セット目は粘り強くつなぎ巧みな攻撃を繰り広げたイズルが25-22で取った。2セット目は得点力で上回った同排球隊が25-16で押し切った。 アローズジュニアとの対戦でも、高レベルのプレーに会場から大きな拍手が送られた。 林選手は「疲れは
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能登地震教訓に炊き出し訓練 伊豆・天城中
伊豆市の天城中2年生24人がこのほど、能登半島地震を教訓にした講話を聞くとともに、炊き出しを体験する防災訓練に臨んだ。 同地震被災地の石川県七尾市に3月に派遣された市危機管理課の飯塚拓也副主任(26)が講師を務めた。飯塚さんは「災害時は中学生にもできることがたくさんある。日頃から何ができるか考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。 生徒は炊き出し体験で、市の防災用品の移動式炊飯器を使って湯を沸かし、まぜご飯などの非常食を調理した。持参した缶詰と一緒に味わいながら、災害に直面した際の対応を学んだ。 地域防災の担い手となる小中高生育成を目的とした県の「ふじのくにジュニア防災士」養成講座の
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伊豆・小土肥海岸 感謝込めて清掃 裾野の沓間水産
「沼津魚がし鮨」を展開する沓間水産(裾野市)は9日、伊豆市の小土肥海水浴場周辺を清掃した。 同社が小土肥産の海産物を取り扱っていることから、海水浴シーズンに合わせて毎年実施し、今回が6年目。社員約30人が海岸でプラスチックごみなどを拾い集めた。川口武久執行役員(50)は「感謝の気持ちを込めてきれいな海を維持したい」と話した。
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「伊豆中学校」 校歌制作に向け 作曲家青島さんと3中学の生徒代表 意見交換
伊豆市は8日、2025年に修善寺、中伊豆、天城の3中学を統合して開校する「伊豆中学校」の校歌制作に向けて、3中学の代表生徒18人と校歌の作詞、作曲を担う作曲家青島広志さん(69)の交流会を修善寺中で開いた。校歌のテンポや歌詞に盛り込むフレーズなどについて和やかに意見を交わし、新たな校歌へのイメージを膨らませた。 生徒は青島さんの進行の下、多数決をとったり、意見を出し合ったりした。校歌に入れてほしい言葉については生徒たちがそれぞれ考えてきた案を発表。「狩野川」「天城連峰」「ワサビ」などが挙がった。青島さんは言葉から連想される雰囲気の楽曲をピアノで弾き、校歌に合うとされる長音階についても紹介
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空き家1棟 11日から撤去へ 伊豆市、初の略式代執行
伊豆市は8日、倒壊の危険性がある同市湯ケ島の特定空き家1棟に対し、除却期限としていた3月末までに所有者らによる措置が実施されなかったため、11日に略式代執行に着手すると発表した。空き家対策特別措置法に基づく対応で、市内初の事例になる。 解体費用は約624万円で国費補助を費用の一部に充当する。実施期間は7月末までを予定している。 木造2階建て、延べ床面積約116平方メートルで、登記上の所有者は死亡し、相続人は存在しない。2022年11月に近隣で発生した火災の飛び火によって全焼した。残骸が放置されていて付近の住宅や市道へ飛散する危険性があった。
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駿河湾海底熟成ワイン「まろやか」 観光施設「土肥金山」で開栓式、来場者が飲み比べ
駿河湾の海底で熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブ・マーレ)」の開栓式が7日、同市土肥の観光施設「土肥金山」で開かれ、来場者が熟成の味を楽しんだ。 ワインは同市の中伊豆ワイナリーヒルズ生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2022」。伊豆市商工会土肥支部が伊豆漁協土肥支所や地元ダイバーらの協力を得て5カ月間、同市八木沢沖の水深約20メートルの海底に130本を静置した。引き上げ後は温度変化の少ない同金山の坑道で約2カ月間、追加熟成させた。 式典では観光客らが通常のワインと飲み比べ、「飲みやすい」「まろやか」と口をそろえた。ラブ・マーレは今年、市の認定ブランド「アマギフト」に選ばれた。
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記者コラム「清流」 大仁金山跡 活用期待
伊豆市瓜生野の複合観光施設「修善寺時之栖」の敷地の片隅に、部分的に高さ40メートルにも及ぶ巨大なコンクリートの遺構が残る。1973年まで稼働していた大仁金山の選鉱場の土台跡だという。普段は立ち入れないその場所に6月、許可を得て足を踏み入れた。 付近の茂みには同金山の坑道への入り口跡、金を運んでいたレール跡などが現存していた。高台からは狩野川流域の町並みを一望できた。聞けば金山の歴史は400年余、戦国の世までさかのぼるという。“ゴールドラッシュ”に沸いた時代を想像して、楽しい時間を過ごさせてもらった。 閉山から50年以上が経過し、当時を知る地元の人も少なくなった。時
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パリ五輪自転車競技代表 メダル獲得へ「覚悟できた」 三島で壮行会
伊豆ベロドローム(伊豆市)を拠点に強化し、パリ五輪の切符を勝ち取った自転車競技トラック種目の男子チームスプリントメンバーの壮行会が5日、三島市内で開かれた。代表に内定している長迫吉拓(30)、太田海也(24)、小原佑太(28)の3選手が登場し、メダル獲得への意欲を示した。 長迫選手がBMXからトラックに転向した東京五輪後から、住宅や食事のサポートを受ける建築不動産業「住起産業」(同市中)とペットショップ「ノーザンみしま」(同市幸原町)が主催。近隣住民らが駆け付け、エールを送った。 長迫選手は、本番が近づくにつれて周囲の期待やメダルへの思いが高まると同時に不安も膨らむ心境を吐露した上で「み
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防災、減災に重点と予算を 中部5県期成同盟会連 伊豆で総会
国土交通省中部地方整備局管内5県の河川関係団体でつくる「中部直轄河川治水期成同盟会連合会」(会長・柴橋正直岐阜市長)は2日、伊豆市内で総会を開き、防災・減災、国土強靱化(きょうじんか)の対策を重点的に実施し、2025年度当初予算に必要十分な予算を確保することなどを国に提言した。近年激甚化、頻発化する豪雨災害や、能登半島地震での津波被害を受け、参加した首長からは災害を未然に防ぐ予防的治水の必要性を指摘する声が相次いだ。 柴橋会長は「線状降水帯が原因の被害は毎年出ている。どの地域でいつ水害があってもおかしくない」と治水の重要性を強調した。首長の意見交換で、長泉町の池田修町長は「近年は台風などに
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記者コラム「清流」 漁から観光資源に
伊豆市土肥地区で6月を中心に開かれる「トビウオすくい」が、今年も人気を集めた。同月上旬の取材時も多くの人でにぎわった。昔は漁の一種だったが今では重要な観光資源の一つとなっている。 参加者は午後8時前に港に集合し、船に乗って土肥の近海を回る。船の強力なライトに集まってきたトビウオに向かって網を入れて捕まえる。釣りよりも簡単で大人から子どもまで誰でも楽しめるところが人気を集める理由だった。参加者に話を聞くと、首都圏から親子で来る人が多く、「都会では体験できない貴重な遊び」と話した。 今まで気づかなかった田舎の風物詩や伝統、農業、漁などは見方を変えれば観光資源として集客効果もあるはず。「トビウ
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伊豆箱根鉄道駿豆線 24年度中にタッチ決済導入
伊豆箱根鉄道(三島市)などは2日、交通系ICカード利用ができない駿豆線で、クレジットカードなどによるタッチ決済乗車サービスを本年度中に開始すると発表した。静岡県内ではバスへの導入事例はあるが、現時点で鉄道での事例はないという。インバウンド(訪日客)の活用も想定し、利用者の利便性向上を図る。 同社は、交通系ICの検討も進めてきたが、導入や運用にかかる費用に見合う投資効果が得られないと判断し見送ってきた。今回導入する三井住友カード(東京)が提供するシステムは、交通系ICよりもコストが低かった点も決め手となったという。 タッチ決済に対応するクレジットカードだけでなく、カード情報が設定されたスマ
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カナダ姉妹都市との交流活動の様子紹介 伊豆市役所で展示
伊豆市交流協会は4日まで、カナダの建国記念日に当たる「カナダデー(1日)」にちなみ、姉妹都市の同国ネルソン市との交流活動を紹介するコーナーを市役所に設置している。 今春、5年ぶりに来訪したネルソン市民訪問団が、東京五輪自転車競技の会場となった伊豆ベロドロームや修善寺虹の郷の「カナダ村」、筏場のワサビ沢を訪ねた際の体験や市民との交流の様子をとらえた写真が並ぶ。カナダ国旗や現地の新聞、広告も展示している。「ネルソンの人口は伊豆市より多い?少ない?」などのクイズも用意した。
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議員定数16から14に 伊豆市議会可決 人口減に対応
伊豆市議会6月定例会は1日、最終本会議を開き、議員発議で提出された議員定数16を2減らす市条例一部改正案を賛成多数(賛成11・反対4)で可決した。人口減少や地方議会議員のなり手不足などに対応するため、議会の規模を縮小する。10月13日告示、20日投開票の市議選は新たな定数14で行われる。 発議した浅田藤二氏は、市の財政と人口規模、県東部市町の議員定数の状況に触れながら、「議会機能の低下、身近にいる議員が減ってしまうなどの不安を危惧する声もあったが、削減はやむを得ない」と説明した。賛成討論に立った3氏は「14人でも行政のチェック機能は果たせる」「議会運営の効率化のメリットがある」と主張した。反
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【能登半島地震半年 静岡県の課題②】半島寸断、伊豆も危機感 啓開へ備え 沿道建築対策急務
南海トラフ地震が発生すれば、伊豆半島では能登半島地震で相次いだ道路の寸断と同じ現象が想定される。幹線道路や付近の建物の整備は不十分で、道路網は脆弱(ぜいじゃく)だ。能登半島で道路啓開の進展を阻んだ要因とは別の課題もあり、官民、さらには住民とも連携した対応が求められる。 「南海トラフ地震は伊豆半島に想定以上の被害を及ぼすだろう」。伊豆での道路啓開で主導的な役割が期待される三島建設業協会の土屋龍太郎副会長(72)は懸念を示す。 南海トラフ地震発生時の伊豆半島の課題は、峠が多いため土砂崩れが発生しやすい▽幹線道路が少なく沿岸へのルートが限られる▽広域被災のため援助が期待できない―など山積する。
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大自在(6月28日・金曜日)“神”と自然と
今年の梅雨入りはまだかと、ちょうど気になりだした頃だった。県東部や伊豆半島を襲った先週の大雨。荒天の予報を承知の上で、同僚の車に乗り込み伊豆東部への出張を強行した。 仕事を終え、雨雲レーダーを確認しながら帰社の頃合いを待つこと1時間。じきに雨脚も弱まるだろうと見計らって出発したが、濁水が峠越えの道へと流れ出す場面に出くわすたび拙速を悔いた。 気象庁によると、この日の伊豆は熱海市網代で255・5ミリと観測史上最大の12時間雨量。伊豆市湯ケ島や南伊豆町など1時間や24時間の雨量が6月の観測史上最大値を超えた地点も複数あった。山中の道路を抜け伊豆の国市にたどり着くと、今度は冠水や雨量規制による
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60代男性の乗用車 斜面20メートル転落 伊豆・湯ケ島
27日午後3時10分ごろ、伊豆市湯ケ島の旧天城トンネル付近で、福岡市の男性(68)の乗用車がガードレールを突き破り、斜面を約20メートル下へ転落した。 同車にはほかに、同市に住む男性(68)と女性(69)、別の女性(68)が乗っていた。4人のうち2人が背中や胸を強く打ち重傷、2人が頭や胸を打ち軽傷を負った。運転者の男性がブレーキとアクセルを踏み間違えたとみられる。伊豆中央署が事故原因を調べている。
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伊豆の国道136号、通行規制解除 陥没の応急工事完了
陥没が確認された伊豆市大平の国道136号の応急復旧工事が27日完了し、周辺道路の通行規制が解除された。 県沼津土木事務所によると、陥没した道路の地下に水路があった。同市による水路の状況調査を踏まえ、陥没の原因を特定した上で、再発防止に向けた対策が必要か判断する。
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18日の大雨 10カ所で土砂災害 静岡県まとめ
静岡県は26日、県東部を中心に多くの被害をもたらした18日の大雨により県内7市町10カ所で土砂災害が発生したと発表した。このうち伊東市で発生した崖崩れで人家が半壊する被害があった。人的被害はなかった。 県砂防課によると、内訳は下田市2件、伊東市1件、伊豆市2件、三島市1件、清水町1件、沼津市2件、菊川市1件。伊豆市の山間部の沢では土石流が確認された。一方、下田市と菊川市の計3カ所では、擁壁などの土砂災害防止施設が斜面から崩れ落ちた土砂を食い止め、人家への被害を軽減した。 同課によると、2024年に発生した県内の土砂災害は20件(25日現在)。直近10年間の平均は年間69件。22、23年は
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国道136号の復旧 「少し時間かかる」 伊豆市長
伊豆市の菊地豊市長は26日の記者会見で、道路の陥没が確認された同市大平の国道136号の復旧に関し「少し時間がかかりそう」との認識を示した。 地下に用水路があったといい、18日に降った大雨の影響で崩れたとの推測も示した。現場周辺の土地にも崩れた場所が見つかったという。 県沼津土木事務所によると、陥没の影響で伊豆縦貫道大平インターチェンジ付近の交差点から高橋橋までの約1・25キロを通行止めにしている。同事務所は調査を進め、原因究明を急いでいる。応急復旧工事には着手したが、交通規制解除の時期は未定という。
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観光客集中回避 美伊豆が調査へ
一般社団法人「美しい伊豆創造センター」(会長・豊岡武士三島市長)は25日、伊豆市の修善寺総合会館で定時社員総会を開いた。本年度の新規事業として観光客の集中回避に向けた人流調査、伊豆半島と企業のマッチング事業などに取り組むと報告した。 2023年度の事業報告案や役員改選案も承認した。事業報告では、伊豆半島7市6町の22年度の旅行消費額が前年度比141・7%の2643億4200万円だった。一方、18年度比は88%、19年度比は93・1%と新型コロナウイルスの感染拡大前の水準には戻っていないと説明した。また、26年度の延べ宿泊者数の重要業績評価指標(KPI)について、人手不足により客室稼働率が厳し
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【ゆるっと自転車散歩】修善寺温泉街周辺(伊豆市) 滝や川 のどかな風景
弘法大師(空海)が湧出させたと伝わる伊豆市の修善寺温泉。名刹[めいさつ]修禅寺を中心に、歴史の舞台となった場所や夏目漱石ら文豪ゆかりの旅館が集まっている。伊豆箱根鉄道修善寺駅を発着点に、温泉街を通って修禅寺奥の院を往復するルートを走ってみよう。 駅近くを流れる狩野川を渡り、伊豆市役所の前を通ってしばらく進むと旭滝に着く。落差約105メートル。伊豆半島ジオパークのジオサイトで、朝日が昇る際に光り輝く様子が名の由来という。溶岩が冷え固まる際にできた柱状節理が美しい。 滝から北に向かい、狩野川の支流・桂川の手前を左折して川沿いを温泉街に向かう。ここから奥の院までは、緩やかな上り基調の坂道が続く
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梅雨も涼やか アガパンサス見頃 伊豆・修善寺虹の郷
梅雨を象徴する花の一つ「アガパンサス」が、伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で見頃を迎えている。天候に恵まれた24日には、薄紫の花びらと青空が重なり、晴れ晴れとした景色が広がった。開花状況は例年並みで、約100株を栽培している。7月中旬まで楽しめる見込み。 多彩なアジサイや、大きな花房が特徴のアナベルなども見頃を迎え、梅雨の花が景色を彩っている。 (東部総局・田中秀樹)
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自転車の拠点 悲願の「金」へ時は来た 伊豆 最高峰の強化地に【五輪遺産つなぐ 東京からパリへ①】
パリ五輪の開幕(7月26日)まで26日で1カ月。2カ月後の8月28日にはパラリンピックも始まる。東京五輪・パラから3年。自国開催の遺産(レガシー)を継承しようとする静岡県内の取り組みや関係者の奮闘を追った。 伊豆市の山間部にたたずむ伊豆ベロドローム。2021年東京五輪・パラリンピックで自転車競技トラックの会場になった木製バンクでは「祭典後」も、代表候補選手が必死にペダルを踏む姿があった。日本自転車競技連盟は東京五輪を機に同所に強化拠点「ハイ・パフォーマンス・センター(HPC)」を整備。継続的な強化策が実を結び、パリ五輪では東京の2倍以上となる11種目13人の出場枠を獲得した。いよいよ金メ
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伊豆の国道、5メートル陥没 復旧のめど立たず
伊豆市大平の国道136号で22日、幅約6メートル、長さ約5・5メートル、深さ約5メートルの陥没が確認された。復旧のめどは立っていない。 県沼津土木事務所によると、同日午後2時半ごろ、付近の住民からの通報で発覚し、ラフォーレリゾート修善寺に通じる道路の交差点と高橋橋の間の約200メートルを通行止めにしている。けが人はいなかった。
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静岡県の人口353万2209人 6月1日推計、前月比1571人減
静岡県がこのほど公表した6月1日現在の推計人口は353万2209人で、前月から1571人減少した。5月1日時点で23カ月ぶりに前月比増となったが、再び減少に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は716人増(転入1万468人、転出9752人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2287人減(出生1593人、死亡3880人)だった。社会動態は2カ月連続で増加した。 市町別で人口が増加したのは7市町で、伊豆市36人をはじめ、長泉町23人、裾野市20人、御殿場市18人と続いた。減少は静岡市323人、浜松市244人、磐田市129人、沼津市113人など28市町だった。 社会動態が増加したのは
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18日大雨 静岡県内の住宅被害140棟に
18日に静岡県東部を中心に冠水などが発生した大雨で、県は20日、伊豆の国市で床上や床下浸水などの住宅被害を新たに11棟確認したと発表した。今回の大雨による住宅被害は計140棟となった。 県のこれまでのまとめによると、床上浸水は沼津市で30棟と最も多く、伊豆の国市で4棟、函南町で2棟。床下浸水も沼津市が70棟と最多で、伊豆の国市で14棟、函南町で10棟、伊豆市や西伊豆町で各4棟、清水町で1棟となっている。
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静岡県内大雨 熱海・網代で12時間雨量観測史上最大 交通機関に乱れ 道路冠水も
前線と低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で静岡県内は18日、大気の状態が不安定になり、伊豆や東部を中心に激しい雨が降った。熱海市網代では午後5時50分までの12時間雨量が観測史上最大の255・5ミリとなり、1時間や72時間の雨量で、6月の観測史上最大値を超えた所もあった。交通機関の乱れや道路の冠水、通行止めなどが多数発生した。 気象庁の観測によると、伊豆市湯ケ島で午後2時ごろまでの1時間に64・5ミリの非常に激しい雨が降り、6月の最大を更新した。午後7時までの24時間雨量は伊豆市湯ケ島で310・5ミリ、南伊豆町で211・0ミリなどと4地点で6月の観測史上最も多くなった。
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健診受診勧奨通知を対象外に誤発送 伊豆市
伊豆市は17日、国民健康保険加入者のうち過去5年間健診を受けていない人と不定期で受診している人を対象とした受診勧奨通知を、誤って対象者以外の一部市民に発送したと発表した。 市によると、事業者に委託して4687通郵送したが、計1369人に誤って通知した。業者との連絡調整が不十分で、除外すべき対象者のデータを発送者リストに反映していなかったという。市は14日、関係者に謝罪文を送った。
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観光業支援 知事と「認識共有へ」 伊豆市長、議会で見解
伊豆市の菊地豊市長は17日、鈴木康友知事の静岡県政との連携について、「伊豆の観光業を産業として位置づけてほしい。今後、知事と認識を共有したい」との見解を示した。市議会6月定例会会派代表質問で三田忠男氏(IZU未来)に答えた。 菊地市長は伊豆半島の観光業の現状に触れ、「観光業は将来性のある産業だが、補助制度が充実していない」と指摘。「インバウンド(訪日客)はマーケットを大きくする。新たな知事、伊豆の7市6町と(観光業の位置づけについて)共有できれば」と述べた。 菊地市長は、鈴木知事が示している東部・伊豆担当の副知事級ポストを置く案に対し、改めて否定的な見解を示した。 代表質問は下山祥二氏
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障害児支援へ慈善演奏会 沼津でNPO「マム」
障害のある人の支援に取り組む認定NPO法人マム(沼津市)は15日、チャリティーコンサートを同市民文化センターで開いた。 伊豆市を中心に活動する太鼓演奏表現チーム「喜酔会」と吹奏楽団「沼津ブラス・フロンティア」(沼津市)が出演し、全11曲を披露。約400人の来場者が深みのある音色に耳を傾けた。 川端恵美理事長は同法人が今年、設立20周年を迎えることに触れ、「みなさんのおかげでコンサートが続けられている」と感謝した。コンサートの収益は障害のある子どもたちの帆船乗船体験の費用に充てる。
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いざ伊豆からパリへ! 居住の五輪自転車代表候補、清水町で壮行会「メダル持ち帰る」
パリ五輪の自転車競技トラック種目代表候補選手の壮行会が15日、清水町のサントムーン柿田川で開かれた。東京五輪では梶原悠未選手(27)がオムニアムで、同競技として日本女子初の銀メダルを獲得。選手たちはメダルラッシュを誓った。 リザーブを含む11選手が参加し、トークショーを実施した。パリでは金メダルを狙う梶原選手は「スタートラインに立ったとき、皆さんの声援をきっと思い出す」と感謝。男子短距離界の大黒柱、太田海也選手(24)は個人団体3種目に挑む。ローイングで高校日本一になったが、大学を中退。東京五輪後から本格的に自転車競技に取り組んだ経緯から、「物事を始めるのに遅すぎることはない」と自身に言
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温暖化を止める3箇条 明日への環境Lesson ブルーカーボン①
温暖化のせいで、猛暑日や集中豪雨などの極端な現象が増えています。どうしたら良いのでしょうか? 温暖化を止めるために必要なことは三つあります。 一つ目は、これからは二酸化炭素(以下CO2)を出さない暮らしや企業にすることです。そうすれば、大気中のCO2はこれ以上増えなくなります。でも、それだけでは十分ではありません。いったん大気中に出たCO2には寿命がないのです。何かに吸収されるまで、大気中のCO2はずっと大気中にとどまり、温暖化を引き起こし続けてしまいます。 そこで、二つ目に必要なことは、大気中のCO2を「回収」することです。どうやって? 植物はCO2を吸収して酸素(O2)を出しています
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静岡県の少子化速度1.39 全国上回る 18~22年出生率 全市町で低下
厚生労働省がまとめた2018~22年の市区町村別合計特殊出生率によると、静岡県内で最も高かったのは長泉町の1.67、最も低かったのは熱海市の1.06だった。全35市町が前回(13~17年)を下回った。県全体は1.39。前回から0.15ポイント低下し、0.10ポイント減の1.33となった全国を上回るペースで少子化が進行している実態が浮かんだ。 合計特殊出生率は女性1人が生涯に産む子どもの推定人数で、毎年の人口動態統計などを基に5年間の平均値を推定した。浜松市は今年1月の行政区再編前の区が対象。 長泉町に次いで2番目に高かったのは菊川市の1・58。浜松市東区と袋井市がともに1・56、御殿場市
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100年前のガラス乾板写真 三嶋大社公開 北伊豆地震の被害状況も
三島市の三嶋大社で15日、約100年前に撮影されたガラス乾板写真の一般公開が始まる。14日に報道陣に公開された。7月12日まで、北伊豆地震の被害状況や当時の三嶋大社の様子などがうかがえる写真を展示する。 ガラス乾板は、昨年3月に神庫で発見。宝物館に収蔵されていたガラス乾板も含め、大正時代末期から昭和初期に撮影されたとみられる286枚で、日本カメラ博物館の協力でデジタル化された。 今回は、北伊豆地震や関東大震災で壊れたとみられる建物や修復状況など20種類の写真を展示。昭和天皇や相撲興行で訪れた横綱男女ノ川の参拝の様子を捉えた写真もある。デジタル化した画像をアクリル板に印刷したレプリカ、当時
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「デフバレー」世界でメダルを 植野さん(静岡福祉大)静岡県唯一の代表入り 初選出、壮行会で意気込み
沖縄県で21~30日に行われる4年に1度の聴覚障害者バレーボールの国際大会「デフバレーボール世界選手権」に、静岡福祉大2年の植野正樹さん(20)=伊豆市出身=が男子日本代表の一員として出場する。静岡県で唯一の選出。焼津市の同大で12日、植野さんの壮行会が開かれた。 3歳で突発性難聴と診断され、補聴器を付けて生活してきた植野さんは、5歳の頃に姉と兄の影響で競技を始めた。中伊豆小、中伊豆中、飛龍高と進み、部活などで健常者と一緒にプレー。デフバレーの代表選考会にも参加し、今回初めて大会のメンバー入りを果たした。ポジションはレフトで、身長177センチ、最高到達点は320センチだ。 日常生活では補
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「ピリ辛でおいしい」 伊豆・天城小児童がワサビの収穫体験 辛さや風味も体感
伊豆市立天城小の3年生25人が12日、地元特産のワサビの収穫を同市湯ケ島の「桐山わさび沢」で体験した。 天城湯ケ島山葵(わさび)組合とJAふじ伊豆青壮年部の伊豆の国地区山葵部会に所属する生産者が講師を担当した。児童はくわで土を掘り、青々とした葉をつけたワサビを1人1本ずつ収穫すると、ワサビの匂いを嗅いだり感触を確かめたりした。ひげ根や葉を取って洗浄する作業も体験して自宅へ持ち帰った。 すりおろしたてのワサビをアイスクリームと一緒に試食し、辛さや風味を体感した。浅田正志さん(8)は「ピリ辛でおいしかった」と喜んだ。山崎達也部会長は「家族で地元の特産のワサビについて話をしてほしい」と呼びかけ
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大仁金山跡で歴史のお勉強 伊豆熊坂小児童 高さ40メートル、選鉱場など見学
伊豆市の熊坂小3年生14人が11日、日頃は立ち入り禁止となっている同市瓜生野の大仁金山跡を見学した。地上からの高さが約40メートルにも及ぶ当時の選鉱場は、現在は7段のコンクリートのみが残る。児童らは迫力ある遺構に足を踏み入れ、地元の歴史を学んだ。 金山跡は同市の複合施設「修善寺時之栖」敷地内にあり、運営する時之栖(御殿場市)社員が児童を案内した。児童は金鉱石を砕いて選別する作業が行われた選鉱場の最下段から3段目までを登って見学した後、金が含まれる金鉱石を載せたトロッコが走っていたレールが残る場所も訪れた。金山跡で最も高所に位置する「浮遊選鉱場」に到着すると、市内を眺望した。 梶原心羽さん(
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夜中に船でトビウオすくい 親子、網を手に挑戦 伊豆
伊豆市の土肥温泉旅館協同組合が毎年開いているイベント「トビウオすくい」がこのほど、始まった。リピーターが多く、開催する毎週末の予約は既に満員。県内外の幅広い世代から人気を集めている。 この日は、都内などから多くの客が訪れた。参加者は午後8時ごろに土肥港を出港。船の照明に集まったトビウオに向かって素早く網を入れた。初参加でトビウオとダツを捕獲した東京都の菊池弘人さん(41)は「親子でとても楽しく過ごせた。毎年の恒例行事にしたい」と笑顔を見せた。 トビウオの状況次第で9月も開催する。
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伊豆市観光協会に爆破予告メール
伊豆市観光協会修善寺支部に、同市の施設の爆破を予告するメールが送られていたことが10日、関係者への取材で分かった。伊豆中央署が同日、同支部事務所周辺を警戒し、被害はなかった。 関係者によると、メールに「お前の施設に高性能な爆弾を複数仕掛けた」などの文言や実在の弁護士の氏名などが記されていた。 同署によると、同署管内の他施設にも同様の内容のメールが届いたという。
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無災害継続 3社を表彰 三島労働基準協会
全国安全週間(7月1~7日)を控え、三島労働基準協会はこのほど、全国安全週間説明会を伊豆市の修善寺総合会館で開き、無災害を続けた3社を表彰した。 20年間無災害は住起産業(三島市)、10年間無災害は山室組(伊豆の国市)、5年間無災害は国本組(西伊豆町)。説明会には三島労働基準監督署管内の約60社が出席し、労働安全コンサルタントによる特別講演などを聞いた。
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「サウナ用ところてん」いかが 伊豆名産PR
ところてんの日(6月10日)に合わせて、静岡県東部の製造販売業者らでつくる「伊豆ところてん倶楽部」などは9日、風呂上がりに食べてもらう「サウナ用ところてん」を、複合リゾート施設修善寺時之栖のアウトドアサウナKULTA(伊豆市)で無料提供した。7月ごろから、同施設で販売する予定。近年人気を集めるサウナで伊豆の名産ところてんを売り出し、PRを目指す。 ところてんはミネラルが豊富で、汗をかいた後の食事に最適という。サウナ用ところてんは青ミカンを使ったたれの爽やかな味わいが特徴。同倶楽部と修善寺時之栖のほか、2月に発足した静岡サウナ協議会が企画し、来店客らに振る舞った。静岡市の40代男性は「ちょう
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「東部伊豆副知事」否定意見相次ぐ 伊豆半島首長会議「知事と対話を」
知事選後最初の伊豆半島7市6町首長会議(会長・斉藤栄熱海市長)が7日、伊豆市の修善寺総合会館で開かれた。知事選で鈴木康友新知事に敗れた大村慎一氏を推した首長が多い中、「地域の実態を知ってもらいたい」と、鈴木知事との直接対話を求める声が相次ぎ、早ければ6月中にも面会する方針を確認した。鈴木知事が選挙戦中に打ち出した東部・伊豆担当の副知事級ポストを置くとの案には、複数の首長から否定的な意見が挙がった。 斉藤会長は地域間の対立が指摘された知事選を踏まえ、「新知事は東部に目を向けざるを得ない。われわれと一緒に汗をかいてもらうチャンス」と強調。各首長から発言が続いた。口火を切った小野達也伊東市長は「
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2地域居住促進、施策学ぶ 国交省担当者「移住策と連携させて」 静岡
静岡県内への移住・定住促進に取り組む官民組織「ふじのくに住みかえる推進本部」は6日、静岡市葵区で全体会を開いた。市町の担当者や地域団体の関係者ら約100人が出席し、移住や都市と地方を行き来する「2地域居住」を促進する手だてを学んだ。 国土交通省の鹿子木靖地方振興課長が、2地域居住者の増加を目指す改正広域的地域活性化法の概要を説明したほか、全国各地の取り組みを紹介した。 岐阜県飛騨市は、空き家の改修費用を一部負担し、不動産業者の協力を得て所有者と移住者を結びつける仕組みを構築している。北海道厚沢部町では、認定こども園の一時預かり事業と移住体験住宅を組み合わせた「保育園留学」を官民連携で実施
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剣士「メーン」元気いっぱい 伊豆のこども園で教室
伊豆市の認定こども園あゆのさとで6日、三島剣道連盟が剣道教室を開いた。年長児32人が「ヤー」「メーン」などと元気いっぱいにかけ声を響かせ、真剣な表情で竹刀を振るった。 園児は、会員が新聞紙にテープを巻いて作った柔らかい竹刀を持って、構え方を習ったり素振りをしたりした。勢いよく竹刀を振り下ろして会員の頭に付いた紙風船を割る遊びもして楽しんだ。横一列に並んで雑巾がけをして会場を掃除し、稽古を締めくくった。 剣道を通して園児に日本文化の再確認をしてもらうのが目的。
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地元の海の生態系学ぶ 伊豆・土肥小中一貫校5年生 海水浴場で講義
伊豆市の土肥小中一貫校5年生11人が6日、海洋保全に取り組む伊東市の社団法人「サバーソニック&アジロックフェスティバル」のメンバーから、同市の土肥海水浴場で海洋問題について講義を受けた。地元の海の生態系や特徴を学んだ。 児童は海岸のごみを拾った後、種類を確認して海の状態を確認した。同法人の武智一雄代表らから「磯焼けでアマモの数が減少している」といった話を聞き、海岸や沖合で海の生物を探した。 カニやエビ、ハマグリのほか、県の準絶滅危惧種のコアマモを見つけ、沿岸湿地の生態系で二酸化炭素(CO2)を取り込む「ブルーカーボン」の仕組みにも理解を深めた。 田中一嘉さん(10)は「地元の海にいろ
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ハナショウブ5万本涼しげ 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市修善寺の観光施設「修善寺虹の郷」で、ハナショウブが見頃を迎えている。白や紫といった涼しげな色合いの花が園内を彩り、来園者を魅了する。 鉢植えを並べていて、今季は約5千鉢を「花しょうぶ園」に置き、約5万本が育っている。ハナショウブは端から端まで約200メートルに及ぶ。6月中旬ごろまで楽しめる見込み。施設によると、6月後半からはアジサイも見頃になるという。
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鴻江さん(浜松)最高賞 県女流美術協会展、9日まで静岡
第33回県女流美術協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が5日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。最高賞の県女流美術協会賞に、鴻江愛子さん(浜松市中央区)の油彩「逢魔が時」が選ばれた。9日まで。 平面と立体の2部門に会員と一般公募の計76点が出品された。ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)の小針由紀隆館長が審査し、鴻江さんの受賞作を「乱れさまよう人間の魂が、抽象的フォルムに宿っているようで、不安定で混乱した世界が生まれている」と講評した。出品作全体の傾向として「現代に生きる個の表現」を挙げた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 知事賞 池谷さち子(油彩、浜松市中央区)▽県教育長賞 酒井
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「ワサビの魅力 海外に発信を」 伊豆市地域おこし協力隊・浅見さんに委嘱
伊豆市は3日、市地域おこし協力隊に浅見弥宣さん(23)=神奈川県出身=を委嘱した。同市の特産ワサビの生産者を目指し、同市姫之湯の生産者の下で研修に励む。 浅見さんは東京農業大在学中、ワサビの遺伝に関する研究を行うとともに、マレーシアの大学に1年間留学して現地の農業について学んだ。日本から海外に発信できる作物を生産、勉強したいと思い、応募した。「伊豆のワサビのおいしさだけでなく、自然、里山の魅力も伝えたい」と意気込んだ。 幼少期にフランスで過ごし、フランス語も堪能という。市役所での委嘱式で、菊地豊市長は「外国のマーケットに直接行ける生産者になれるかも」と期待を寄せた。
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中伊豆小6年が来年開校の伊豆中学校見学 新しい生活に期待
伊豆市内の修善寺、中伊豆、天城の3中学校を統合し2025年4月に開校する市立伊豆中の校舎建設現場(同市日向)を5日、中伊豆小の6年生30人が見学した。躯体(くたい)工事が完了した校舎内を平面図とカメラを持って巡り、来年からの中学校生活に期待を膨らませた。 木内・山本・中豆特定建設工事共同企業体の担当者から説明を受けた。1階では、モニターなどを配置し机や椅子を自由に動かすことができるようになる「図書メディアセンター」のほか家庭科室、音楽室などの予定スペースを見た。各学年の教室が設けられる2階では、端から端まで長さ約220メートルある廊下を歩いたり、教室のバルコニーからグラウンドを眺めたりして
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野外活動の基礎「学校」で伝授 松山拓也さん(アウトドアプロデューサー・磐田市)㊤【達人は語る】
ここ数年、新規開業やリニューアルが相次いでいるキャンプ場。デザイン事務所を経営する傍ら、県内の人気施設の監修や初心者向けの講座などを手がけるアウトドアプロデューサーの松山拓也さん(51)=磐田市=が、アウトドア文化の普及活動やキャンプ場づくりの極意について語った。 ◇ 本格的にキャンプを始めたのは、14歳の頃。自転車の後ろにテントを積んで、中学の友人たちとふるさとの袋井市の野山に出かけていました。野外で過ごす楽しさに魅了され、以後30年以上にわたって年間30~50日ぐらいキャンプ泊する生活が続いています。これまでに全国のすべての都道府県を回り、海外にも足を運びました。 20代で
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フェリー田子入港 再度試験実施へ 西伊豆町議会 町長答弁
西伊豆町の星野浄晋町長は4日開会した町議会6月定例会で、悪天候時に同町の田子漁港への入港が検討され4月に試験運航を実施した駿河湾フェリーについて、6月中旬に再度試験を実施すると明らかにした。4月には干潮時の着岸方法を確認し、再試験は満潮時に行う。堤和夫氏の一般質問に答えた。 静岡県と西伊豆町など駿河湾沿岸6市町で構成する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは、静岡市の清水港と伊豆市の土肥港を結ぶフェリーの就航率向上を目指し、土肥港に着岸できない場合に代替港として田子漁港活用を検討している。星野町長は「(4月に)着岸できることは確認できた。再試験の上で就航が確定するのだろう」との認識を示した。
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災害前提にまちづくり 伊豆・土肥 観光と両立 【地域×SDGs×くらし】
自然災害が国内外で多発し、日々の暮らしが脅かされている。被害を最小限に抑え、子どもからお年寄りまでが命をつなぐためにはどう備えるべきか。まちづくりにおいても、インフラの強化や早期避難の備えなど、危機を乗り越えるための対策が急務となっている。 阪神大震災で断水が長期化したことを教訓として、災害に強い水道づくりを推進する神戸市。観光振興と津波対策を両立させたまちづくりを展開する伊豆市。今後起こりうる巨大災害に備えた独自の取り組みを追った。 大動脈 神戸市兵庫区の市水道局敷地内の地下50メートルに、市街地の下を通る延長12・8キロの大容量送水管の終着点がある。直径2・4メートルの送水管には
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畳石式ワサビ田の修復技術 守りつなぐ 災害被害多発、進む高齢化 求められる繊細な感覚 県内生産者対象に研修会
日本一のワサビ生産量を誇る静岡県で、伝統的な畳石式のワサビ田を修復する技術の継承が課題になっている。安定した水流を保つ畳石式のワサビ田は山間地の斜面に連なり、台風などによる崩壊、流失などの被害を受けやすい。復旧には適切な勾配や石の組み立てなど細かな築造技術が求められるが、高齢化で技術者の数は減りつつある。県は本年度、ベテランのワサビ農家を講師に本格的な技術指導に乗り出す。 「勾配は1メートルで1~2センチ。傾斜が大きいと作土が流れてしまい、小さければ水が滞留してワサビが育たない」。約40年前から伊豆市でワサビ農家を続ける塩谷広次さん(73)は、築田に求められる繊細な感覚を説明する。ワサビ栽
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赤ちゃん元気にはっけよい「オギャー!」 沼津で泣き相撲大会
沼津市の長興寺で2日、無病息災や健康を願う赤ちゃん泣き相撲大会が開かれた。県内外の生後半年から1歳半の赤ちゃん約200人が境内の土俵に上がった。 東西に分かれ、郷土力士の翔傑(伊豆市出身、芝田山部屋)と香富士(沼津市出身、春日野部屋)などが赤ちゃんを抱きかかえた。会場は多くの人でにぎわい、元気に泣き出す赤ちゃんのかわいらしい姿に笑顔で包まれた。 清水町の木村楓菜ちゃんの両親は「元気に健康でいてほしい」と願いを込めた。
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あなたの街のポケモンは? 静岡県内5カ所に「ポケふた」 鈴木知事、観光誘客に期待
ゲームやアニメが世界的な人気を誇る「ポケットモンスター」のキャラクターがデザインされたマンホールのふた「ポケふた」が県内5カ所に設置されることになり、31日、県庁で5種類のふたが披露された。初の対外公務となった鈴木康友知事は「ポケモンと本県の相乗効果で地域が盛り上がれば」と観光誘客に期待を込めた。 ポケふたは、株式会社「ポケモン」(東京都)が地域とポケモンの魅力を生かした地域振興を目指し、34都道府県に342種類を寄贈してきた。本県の5種類が新たに加わり、静岡市、浜松市、沼津市、富士市、伊豆市に6月中に設置を完了するという。 31日はピカチュウが同席し、県庁内のポケモンファンも見守
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五輪会場で若手鍛え合い 国内外自転車選手 通訳介し練習共有も 伊豆ベロドローム
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)で9日まで、アジアの若手自転車競技選手を対象にしたトレーニングキャンプが開かれている。国際交流を兼ねて、自転車競技に取り組む全国の日本人中高生や、日本スポーツ協会が未来の五輪・パラリンピック選手発掘を目的に進めている「J―STARプロジェクト」出身の高校生も練習に加わっている。 選手育成を目的にCSCが運営する「コンチネンタル・サイクリング・センター・修善寺」の取り組みで海外からは台北、香港チームで将来有望な13~16歳の男子選手6人が参加している。CSC内にあり、東京五輪・パラリンピックの会場になった伊豆ベロドロームの木製バンクで、一定の心
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毎月12日「いずのひ」に 伊豆、伊豆の国市 参加事業所を募集 8月から独自サービス
伊豆、伊豆の国の両市は、8月から2026年3月までの毎月12日を「いずのひ」に制定した。いずのひに独自のサービスを提供できる両市内の事業所を募集している。 伊豆市は4月、伊豆の国市は25年4月の市制20周年の記念事業。12の語呂合わせで「いずのひ」とした。 両市は現在、企画1回目となる8月に向け準備を進めている。事業所のサービスは、飲食店では食後のコーヒー無料、小売店ではいずのひ限定品の販売などを想定している。いずのひには各市で限定イベントなども行う予定。参加事業所はSNSや地元広報紙で一覧としても発信する。 申し込み、問い合わせは両市ホームページへ。
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幻の白ビワ狩りスタート 伊豆・土肥
全国的にも珍しい白ビワ狩りが6月1日から、伊豆市が管理する同市小下田の白ビワ園で始まる。開園は1~3、8、9日の午前10時~午後3時半。 白ビワは普通のビワと比べて果肉が白く、果汁の多さや甘さが特徴。果肉が傷つきやすく出荷が難しいため「幻のビワ」とも呼ばれている。収穫期(5月下旬~6月上旬)は約2週間と短い。同市役所土肥支所によると、今季は裏年で、表年だった昨季よりも実は少なめ。ただ糖度は十分乗っていて甘めだという。なくなり次第終了のため、同支所担当者は早めの来場を呼びかけている。 白ビワ園は、同市の観光スポット「恋人岬」に隣接する。料金は大人2000円、小学生1000円、未就学児無料で
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静岡県東部担当の副知事案「賛成ではない」 伊豆市長、鈴木知事に対話要請
29日に静岡県庁に初登庁して始動した鈴木康友新知事に対し、特に対立候補との激戦が繰り広げられた静岡県東部で、首長から注文が出始めている。菊地豊伊豆市長は、鈴木知事が打ち出した東部・伊豆担当に副知事級ポストを置くとのアイデアについて「賛成ではない」とし、「首長と一緒に県全体を発展させるような話をする場を設けてほしい」と求めた。 29日の同市の定例記者会見で、菊地市長は「担当副知事に任せると言われると、知事は関心がないのかと感じてしまう」と強調。川勝平太前知事が伊豆半島地域担当副知事を置いた政策を振り返り、「担当副知事がハード整備などの予算権限を持っていただけるならありがたいが、そこまではやれ
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児童が梅の実拾い 袋いっぱいに「いい匂い」 伊豆・修善寺南小
伊豆市の修善寺南小1年生約30人が30日、同市修善寺の山竹種苗園の畑で梅の実拾いを体験した。 同種苗園社員が枝を棒で揺らし、落とした実をブルーシートに集めた後、児童がきれいで大きな実を選別した。仲間と笑い合いながら持参した袋いっぱいに詰め込んだ。「緑色の実がきれい」「たくさん拾えてうれしい」などと喜んだ。 山田健次社長(66)は「自然の中にある物を収穫する楽しさを感じてほしい」と話した。 生活科授業の一環。収穫した梅は学校でシロップを作りジュースにして飲んだり、家に持ち帰ったりする。渡辺涼葉さん(6)は「梅はいい匂いだった」とほほ笑んだ。
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伊豆総合高生が修善寺大掃除 沼津特支伊豆田方分校も協力
伊豆市の伊豆総合高生徒会が主体となって取り組む「修善寺大掃除」がこのほど、伊豆箱根鉄道修善寺駅周辺で行われた。沼津特別支援学校伊豆田方分校(函南町)の生徒有志も加わり、約80人が環境美化に汗を流した。3グループに分かれて約1時間にわたって活動に励み、空き缶やプラスチック片などを拾い集めた。
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伊豆市 交通死亡事故ゼロ500日 県対策協が表彰
伊豆市は30日、交通死亡事故ゼロ連続500日を達成したとして、県交通安全対策協議会から交通安全優良市町の表彰を受けた。 同市役所で開かれた伝達式で、県くらし交通安全課の入戸野明課長が菊地豊市長に表彰状を手渡した。菊地市長は「引き続き住民や観光客に注意喚起を行い、交通事故の犠牲者が出ないよう努める」と気を引き締め、同市を管轄する伊豆中央署の坪内大輔署長は「市民を守る活動に全力で取り組む」と決意を述べた。 同市では、2022年12月18日を最後に交通死亡事故が発生せず、5月2日に500日を達成した。今回が2度目の表彰。
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新緑のゴルフ場、歩いて「最高」 ノルディックウオーキング、6ホール分4キロ 伊豆市
伊豆市は29日、同市冷川のゴルフ場「中伊豆グリーンクラブ」でノルディックウオーキングイベントを開いた。市内に住む老若男女20人が、新緑のゴルフ場を楽しみながら専用のポールを手に散策した。 インストラクターの水野かほるさん(68)から講義を受けた後、6ホール分約4キロを歩き、心地よい汗を流した。芝を短く刈りそろえたフェアウエーに足を踏み入れると、「ふかふか感が良い」「景色も良いし最高」などと喜んだ。自然で無理のないフォームを心がけ、傾斜のあるティーグラウンドでも歩を進めた。 イベントは同市の健康支援事業「げんきプロジェクト」の一環。同ゴルフ場が地域貢献の一環として市へ声をかけ、開催した。
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太田海「メダル取り次世代に」 自転車五輪代表13選手、出場種目発表【選手コメント付き】
日本自転車競技連盟は29日、伊豆市でトラック種目のパリ五輪日本代表候補選手発表会見を開き、各選手の出場種目を発表した。短距離では男子のエース太田海也(日本競輪選手会)がただ1人、チームスプリントと個人のスプリント、ケイリンの3種目に出場する。中距離の女子オムニアムには東京五輪銀メダリストの梶原悠未(TEAM Yumi)が名を連ねた。 日本は女子チームスプリントを除く11種目で出場権を獲得し、代表は男子7人、女子6人の計13人(リザーブ3人)。選手はいずれも静岡県東部を拠点に活動する。3月のネーションズカップで個人2冠の太田は「メダルを取って、先輩たちがつなげてきたバトンを次世代に渡したい」
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320年前の“ごちそう”に舌鼓 江川家の献立再現 タイ入りなますやマグロかす漬け 伊豆の国
江戸時代末期の韮山代官江川英龍の業績発信に取り組む「江川英龍公を広める会」はこのほど、江川家に伝わる日本酒「江川酒」の蔵出しに合わせて、江川家の献立試食会を伊豆の国市内で開いた。会員ら約50人が、約320年前の「年中行事」の献立を基に再現した料理を試食し、歴史的な食文化をじっくりと味わった。 同市の飲食店「一(いっさい)」の戸田博史代表らが調理を担当した。当時の正月料理など伝承の味を忠実に再現したタイ入りのなます、マグロのかす漬けなど10品を準備。江川家が江戸城に土産物として献上していた伊豆産の干しダイを使った吸い物も用意した。 戸田代表は、学芸員で江川家の史料研究に携わっている橋本敬之
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ワサビ収穫 東農大生体験 伊豆 本場で栽培加工学ぶ
伊豆市地蔵堂のワサビ店「わさびの大見屋」にこのほど、東京農大(東京都)食料環境経済学科1年の学生約40人が訪れ、ワサビの収穫やわさび漬けづくりを体験した。農業の現場を視察研修する同大の授業の一環。 学生は同店の浅田譲治代表(62)の指導で、敷地内にあるワサビ田「石庭わさび園」に入った。根元からワサビを引き抜き、水で土を洗い落とした。わさび漬けづくりでは茎や白根を包丁で細かく刻み、酒かすを混ぜて完成させて持ち帰った。三浦花琳さん(18)=磐田市出身=は「有名な伊豆のワサビの生産現場を知ることができて良かった。食感が良く、うまみがあった」と話した。 同大卒業生の浅田代表は3年前から同学科の田中裕
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特殊詐欺見抜き警察へ通報 伊豆中央署 セブン大仁、修善寺温泉店に感謝状
伊豆中央署は27日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、セブン-イレブン大仁店(伊豆の国市)と修善寺温泉店(伊豆市)、各店のオーナー、従業員らに署長感謝状を贈った。 同署によると、各店舗で4月、高齢男性が電子マネーを購入しようとした。従業員らが客の言動などから詐欺と見抜き、警察に連絡したという。 同署で開かれた贈呈式で、大仁店の従業員青木由美子さん(56)は「高齢のお客さまが多いので、コミュニケーションを取りながら少しのことにも気づけたら」と話し、修善寺温泉店の藤本歩維オーナー(33)は「従業員にも詐欺対応を指導したい」と述べた。
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電気ケーブル持ち去られる 伊豆の浄化センター
伊豆市は28日、同市の白岩浄化センター敷地内に仮置きしていた廃材の電気ケーブル450キロのうち405キロ(約24万円相当)が何者かに持ち去られたと発表した。 市によると、10日夕方から13日までの間に実行されたとみられる。同市の湯ケ島クリーンセンターの改修工事の廃材で、売却するために2月から仮置きしていた。持ち去られたケーブルのうち155キロ分は5月14日に同浄化センターから約200メートルの大見川沿いで発見された。残り250キロ分は見つかっていない。 13日午後3時ごろ、同浄化センターの運営委託先の従業員が散乱したケーブルを発見し、14日朝に市職員が確認。15日に伊豆中央署に被害届を提
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「都市整備事業 着実に完成」 伊豆市長所信表明
伊豆市議会6月定例会が28日開会し、会期を7月1日までの35日間と決めた後、4月の市長選で5選を果たした菊地豊市長が所信表明演説を行った。菊地市長は「これまで以上に市民の皆さまや職員の声に耳を傾ける意識を大切にしたい」と述べた。 人口減少、少子化問題への危機感を示し、「移住希望の方々を受け入れ、伊豆市の都市整備事業を着実に完成させる」と意気込みを語った。災害死者ゼロを目指す取り組みについては「伊豆の広域連携の真価が問われる」と強調した。
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宅配ボックス購入 伊豆市が費用補助
伊豆市はこのほど、宅配ボックスを購入した市民に半額を負担する新規補助事業を始めた。 宅配ボックスの普及で配送トラックの再配達を減らし、温室効果ガスを削減するのが狙い。宅配ボックス購入に際し、価格の2分の1(上限5千円)を補助する。市環境衛生課は「市民と事業者双方にメリットがある補助金を活用してほしい」としている。 問い合わせは同課<電0558(72)9857>へ。
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静岡人インタビュー「この人」 オンラインで女性の起業支援を行う 滝川万佑花さん(伊豆市)
マーケティングやSNSを活用した情報発信、集客方法などを学び、2017年からオンラインで女性の起業支援を進める。これまでの受講生は支援を受けるなどして、美容サロンの開業や本の出版につなげた。7歳の息子の子育てにも取り組む。伊豆の国市長岡出身。35歳。 ―女性の起業支援を始めたきっかけは。 「結婚後、仕事を探していた時、選択肢が少ないと感じていた。就職後に働き方を見直したいと思い、女性でも起業できると知って取り組み始めた。オンラインであれば自身の働き方を変えつつ、地方在住や子育て中の女性の働き方の選択肢も増やせると考えた」 ―県内の起業の現状は。 「若手社長や女性社長の割合は他県と比べ
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情報誌制作へ、児童が撮影のこつ学ぶ 伊豆の国でカメラマン講座
伊豆の国市の魅力を小学生が取材、執筆する年刊の地域情報誌「IZUCCO(いずっこ)」の第5号発行に向けた本年度講座が25日、同市の大仁くぬぎ会館で開かれた。同市などの小学3~6年生の19人が取材や写真撮影、冊子デザインのこつを学んだ。 伊豆市地域おこし協力隊でカメラマンの斎藤洋平さんが写真撮影のポイントを伝えた。児童は「折り紙職人の取材」というテーマで、職人役をさまざまな角度から写真に収めた。斎藤さんは「撮影時に話しかけることも大切。取材のヒントがもらえるかもしれない」とアドバイスした。 今年は伊豆市、函南町の児童も参加し、中学生編集部7人のサポートも受ける。6月から取材し、11月に発表
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伊豆・萬城の滝 展望デッキ完成 迫力の眺めと涼感、間近で
伊豆市地蔵堂にある高さ20メートル、幅6メートルの「萬城の滝」に展望デッキが完成し、26日にオープンした。滝をより間近で見ながら涼しさを感じられる場所として、市観光協会中伊豆支部の青田守弘支部長(71)は「住民や観光客の人気スポットになってほしい」と期待を寄せる。 展望デッキは滝の左右に設置した。右側が全長約9メートル、左側が約12メートルで、いずれも幅1・5メートル、水面からの高さ1・6メートル。デッキ先端では滝まで約15メートルの距離まで近づくことができ、ダイナミックな眺めと涼感を楽しめる。 耐久性のある木材とプラスチックの再生複合材などを利用した。基礎部分も現場で採取した石を積み重
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親子で運動「触れ合い大切」 「体操のお兄さん」佐藤さん 伊豆で教室
伊豆市は26日、市内のこども園と保育園全7園の年長児と保護者を対象とした「親子運動教室」を、同市の修善寺東小で開いた。「体操のお兄さん」の愛称で親しまれるタレントで体操講師の佐藤弘道さん(55)を招き、約150人が親子体操を楽しんだ。 佐藤さんは元気いっぱいに指導し、オリジナルのダンスのほか、抱っこやおんぶしながらの体操を教えた。「手足が器用に動くようになるとけがの予防にもなる」と伝え、園児は保護者の体にぶら下がった状態から、足をつかずに体を1周させるゲームにも取り組んだ。佐藤さんは「あっという間に子どもは大きくなる。触れ合いを大事にたくさん愛情を伝えて」と助言した。 (大仁支局・小西龍也)
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アユ釣り解禁前 狩野川きれいに 伊豆市でごみ拾い
狩野川のアユ釣り解禁(6月8日)を前に、狩野川漁業協同組合はこのほど、伊豆市の狩野川水系全域で狩野川クリーンアップ大作戦を行った。 同漁協をはじめ、流域の関連団体、企業、行政などから千人以上が参加した。参加者は本流と支流全域で、空き缶、ペットボトル、プラスチック片などを拾い集めた。
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梶井基次郎を顕彰 伊豆・湯ケ島で「檸檬忌」 ゆかりの宿の再現料理、文学ファンら味わう
小説「檸檬(れもん)」で知られ、1926~28年に現在の伊豆市湯ケ島で執筆活動をした作家梶井基次郎を顕彰する「湯ケ島檸檬忌」(同実行委員会主催)がこのほど、伊豆市内で開かれた。温泉旅館「船原館」(同市)では、梶井が滞在していた宿「湯川屋」(現在は廃業)の料理などを再現。静岡県内外から参加した文学ファンら20人が料理を味わいながら、地元に縁のあった文豪をしのんだ。 用意された湯川屋の再現料理は、しし鍋や山菜料理など。湯川屋の元4代目主人の安藤隆夫さんと船原館スタッフが調理した。メインのしし鍋は地元のみそを使った濃厚な味付けで、シシ肉をはじめ、大根、ニンジン、ゴボウなどもふんだんに入れた。梶井
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三島市、函南町 伊豆の国市 課税額誤り通知
三島市と伊豆の国市、函南町は24日、定額減税に伴う市町民税と県民税の税額算定で、委託業者の算定プログラムの不備により課税額などを誤った納税通知書を送付したと発表した。 課税額に誤りがあったのは、三島市6人、伊豆の国市1人、函南町1人。それぞれ100円の差異があった。また、算定時に必要な税額控除額を誤って記載したケースもあり、伊豆市でも同様の間違いがあった。 4市町は同じ業者に委託していた。いずれも納税前で、各市町は正しい税額通知書を再送付する。
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桑名さん(伊豆の国)最高賞 静岡県乾椎茸箱物品評会
静岡県乾椎茸(ほししいたけ)箱物品評会(県経済農業協同組合連合会主催)の表彰式がこのほど、伊豆市のJAふじ伊豆修善寺営農経済センターで開かれた。最高賞の林野庁長官賞・日本きのこセンター理事長賞には、桑名二朗さん(66)=伊豆の国市=の中葉中肉が輝いた。 同JA伊豆の国地区管内(伊豆市、伊豆の国市、沼津市戸田地区)の生産者が手がけた、過去5年間で最も多い993点のうち、1次審査を通過した27点の中から入賞者を決めた。桑名さんは「2月の多雨や暖冬などの異常気象で収穫を早くするなど苦労したが、受賞できうれしい」と話した。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 県知事賞・森産業社長賞 小柳出勝(伊
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レンタサイクルで伊豆観光盛り上げ 修善寺駅前に拠点オープン
伊豆市の修善寺駅前にこのほど、レンタサイクル事業の拠点「修善寺サイクルベース」がオープンした。サイクルツーリズム(自転車を活用した観光)によるインバウンド(訪日客)誘致などを目指す。 自転車特化型リゾートホテル「コナステイ伊豆長岡」を運営するコナリゾート(沼津市)が、自社のノウハウを生かし運営する。Eバイク(高性能電動アシスト付き自転車、常備5台)を貸し出すほか、ガイドツアー、自転車メンテナンス、観光情報の案内などを行う。同社スタッフ、市地域おこし協力隊のマルコ・ファヴァロさんらが対応する。 関係者は「地元と連携しながら、伊豆市の自転車文化の継続、地域振興、誘客拡大などを図っていきたい」
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28日から6月定例会 伊豆市議会
伊豆市議会は24日、議会運営委員会を開き、6月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程と事項は次の通り。 会期 28日~7月1日◇一般質問 6月17~19日◇当局提出議案 2024年度市一般会計補正予算案など12件◇常任委員会 6月21、24日
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年長児田植え体験「大きく育って」 シルバー人材会員手ほどき 伊豆・修善寺東こども園
伊豆市の修善寺東こども園の年長児約20人はこのほど、市シルバー人材センター会員の手ほどきを受け、同市加殿の水田で田植え体験を行った。 園児は田んぼに入ると、両側から張られたひもの目印に合わせて横一列に並んで、苗を丁寧に植えた。松野凜太朗ちゃん(5)は「大きくなっておいしく育ってほしい」と喜んだ。 秋頃に収穫を予定している。
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山田会長を再任 伊豆市商工会
伊豆市商工会は22日、総代会を同市の修善寺総合会館で開いた。任期満了に伴う役員改選を行い、山田健次会長(66)=山竹種苗園社長=を再任した。任期3年。 副会長には立岩石材興業の立岩康男社長と水谷石材の水谷隆一社長を選んだ。山田会長は「伊豆市を前に進めることができる商工会にしたい」と述べた。
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伊豆市の若手有志 業務改善探る 市役所でワークショップ
伊豆市職員の若手有志でつくる「デザインラボ」は22日、職員の業務改善、効率化を目指すワークショップを同市役所で開いた。 12人が3グループに分かれ、若手目線で改善できそうな業務を探った。「情報共有ツールが多い」「紙での申請が多く、デジタル化できていない」など各グループがそれぞれ10件程度の意見を出した。模造紙にまとめて発表し、共有した。今後改善案をまとめ、伊郷伸之副市長に提案する。
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パリ五輪自転車 トラック代表候補 梶原ら選出 静岡県東部拠点の13人
日本自転車競技連盟は22日、パリ五輪のトラック日本代表候補を発表し、東京五輪女子オムニアム銀メダリストの梶原悠未(TEAM Yumi)ら男女13人が選ばれた。いずれも県東部を拠点に活動している。出場種目は後日、発表される。 短距離は3月のネーションズカップでスプリントとケイリンの2冠に輝いた男子の太田海也(日本競輪選手会)、2月のネーションズカップでケイリンを制した佐藤水菜(同)らが順当に選ばれた。 中距離の男子は東京五輪オムニアムに出場した橋本英也、リオデジャネイロ五輪以来の出場となる窪木一茂ら、三島市に拠点を置くチームブリヂストンサイクリングのメンバーが中心になる。 トラックは伊豆
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海底ワイン130本引き揚げ 水深20メートルで熟成 伊豆、7月に開栓式
伊豆市商工会土肥支部事業部はこのほど、駿河湾の海底で約5カ月間熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブマーレ)」130本の引き揚げ作業を同市の八木沢沖で行った。引き揚げ後は日が当たらず、年間を通して一定温度に保てる同市の観光施設「土肥金山」の坑道でさらに数カ月間、追加熟成させる。 伊豆漁協土肥支所や地元ダイバーらの協力を得て沖合約500メートル、水深約20メートルの海底に設置したコンテナを引き揚げ、船着き場で状態を確認した。小長谷順二部長は「長く熟成させているので試飲するのが楽しみ」と話した。 ワインは同市の中伊豆ワイナリー生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2022」。7月7日に開
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生態系保全 できることは? 伊豆情報誌KURURA 本年度初回講座開催
伊豆市の魅力を小中学生が取材、執筆する年刊の地域情報誌「KURURA(くるら)」の本年度初回講座がこのほど、同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で行われた。 同市立天城中の元校長大塚明さん(72)が、生態系の破壊から回復へと反転させる「ネイチャーポジティブ」について講義した。食物連鎖や生物多様性が失われている理由を解説し「自分たちにできることは何か、普段の生活から考えてみて」と呼びかけた。 今年は小学4年生から中学3年生までの18人が、5月末から6月に取材活動を行う。市内の施設見学、アクティビティ体験のほか、トビウオすくい、ほたる観賞などの、初夏の時期ならではのイベントにも参加する
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白ビワ 鈴なり 初夏の訪れ 伊豆・土肥 収穫最盛期
伊豆市土肥地区で特産「白ビワ」の収穫が最盛期を迎えている。同市八木沢の永岡正人さん(74)の農場では鈴なりに実り、きれいな淡い色のビワが初夏の訪れを告げている。 永岡さんが栽培するビワは、実が楕円(だえん)形と、真ん丸とした形の2種類。一般的なビワより小さく、果肉がクリーム色で爽やかな味が人気を集めている。 今年は暑さの影響で例年よりも約1週間早く色づいたという。収穫期は梅雨入り前まで。今季の収穫は約800キロを見込んでいる。 収穫後の追熟ができないことや、実の傷つきやすさから遠方への出荷が難しい。永岡さんは「ぜひ土肥に足を運んで味わってほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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競技自転車でスケート強化 トヨタ自動車8選手 スピードや瞬発力養う 伊豆ベロドロームなど活用
冬季五輪や世界選手権に出場経験がある選手が所属するトヨタ自動車スケート部が25日まで、2021年東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)で競技用自転車を活用したトレーニングに取り組んでいる。他競技を体験することで体に普段と違う刺激や動きを与えるクロストレーニングの一環。 ショートトラックの選手ら8人が、CSC事業部次長で日本スポーツ協会公認自転車競技コーチの野田尚宏さん(50)から指導を受ける。五輪パラ会場の伊豆ベロドロームなどで、心拍数を一定に保ったまま周回したり、全力で自転車をこいだりとトレーニングに励む。 同所の練習では、コーナリ
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活動20年・伊豆の紙切り作家水口さん 節目の個展 立体作品120点
伊豆市修善寺の紙切り作家水口千令[ちはる]さん(40)が活動20年の節目を迎え、13年ぶりに個展を企画した。市内の観光名所や人物などをイメージした平面作品のほか、花冠や昆虫を表現した立体作品計約120点を出品している。 会場は同市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)。水口さんは毎日在廊し、来場者の顔を切り絵で作ったり、音楽を流しながら作品を紹介したりする実演トークショーも行っている。「さわれる作品があったり、切り絵でできる影の形を観察できたりと、面白さが伝わる空間になっているので注目してほしい」と紹介する。 水口さんは「目の前の人を喜ばせたい」との思いから独学で創作を始め、国
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「イズシカ問屋」受け入れ1万頭突破 上位狩猟者5人に感謝状 伊豆市
伊豆市の市食肉加工センター「イズシカ問屋」へのシカの搬入が1万頭を突破した。市はこのほど、1万頭目を持ち込み、搬入数1位の870頭を記録した梶友幸さん(77)ら上位狩猟者5人に感謝状を贈った。 5人は市有害鳥獣捕獲隊に所属するベテランハンター。市役所で開かれた贈呈式で、梶さんは「昔よりシカの警戒心が強くなり、捕獲が難しくなっている」と話した。菊地豊市長は「これからも安全に、けがのないよう引き続き協力してほしい」と呼びかけた。 イズシカ問屋は2011年開設。市内で捕獲したシカとイノシシを受け入れて食肉に加工し、市内外の精肉店に卸している。年間取扱数はシカ約800頭とイノシシ約100頭。20
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担当者説明会始まる 経路や参加資格確認 伊豆地区【市町対抗駅伝】
静岡市で11月30日に行われる第25回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の担当者説明会が20日、伊豆地区を皮切りに始まった。 伊豆市の修善寺生きいきプラザで開いた同地区の説明会には、10市町の担当者ら15人が出席し、コースや選手参加資格などを確認した。大会実行委員長の川口雅司同協会理事長は「ベストのチームを編成して大会に臨んでほしい。実行委員会も大会成功のために全力を尽くす」と話した。 説明会は、21日に西部地区、22日に中部地区、23日に東部地区のチームを対象に行う予定。
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政党 与野党 地域浸透に濃淡【静岡知事選 集票の行方㊦】
知事選が告示された9日夕のJR沼津駅北口。元副知事大村慎一氏の県東部出陣式に12市町の首長が並び立った。「将来のために東部・伊豆が団結すべきだ」。菊地豊伊豆市長が呼びかけると、会場は熱気に包まれた。 副知事や総務官僚として連携してきた市町との関係をアピールするだけでなく、『オール静岡』を印象づけて自民色を薄める―。自民関係者は首長による支持表明の効果を強調するが、集票につながるかは未知数だ。 「大村氏を支える一つのグループ」と訴えつつ、事実上、選挙戦を取り仕切る自民。超短期決戦による知名度不足を克服するため、上川陽子外相(衆院静岡1区)が応援に入るなど組織力で攻勢をかける一方、党本部から
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伊豆ワサビに影 酷暑や大雨猛威 生育不良年々深刻
国内最大のワサビ産地として知られる天城山麓の伊豆市で、温暖化や異常気象の影響が広がっている。冷涼な気候を好むワサビ栽培に近年の酷暑は深刻な問題。相次ぐ大雨や台風により、ワサビ田の崩落や土砂流入といった被害も起きている。自助努力では解決できない環境問題に起因し、危機感を強める生産者とJAは行政に支援を求める。 「生産量の減少には農家の高齢化や耕作放棄地の増加などさまざま要因が絡み合っているが、夏の高温の影響は大きい」。同市の生産者らでつくるJAふじ伊豆・伊豆の国わさび委員会委員長の塩谷美博さん(66)は窮状を訴える。 通年出荷する中で、夏の生育不良は年々深刻になっているという。さらに夏場は
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クイズ・ゲーム楽しみ、てくてく 伊豆・天城でウオークラリー
伊豆市スポーツ推進委員会はこのほど、「春のウオークラリー大会」を同市の天城ふるさと広場で開いた。市内在住、在勤者ら30組約130人がクイズやゲーム、スポーツ体験を楽しみつつゴールを目指した。 健康増進や市民交流を目的にした恒例のイベントで、同広場が会場となったのは初めて。参加者は地図を手に広場内の7カ所に置かれたポイントを探した。 炊事場での火おこしや、初心者向けの「スナッグゴルフ」体験などもあった。ゲームやクイズの得点に加え、ゴールまでの所要時間が基準に近いほど高得点が得られるルールで競った。
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新教育委員 勝呂さんに辞令 伊豆市教委
伊豆市教育委員会の辞令交付がこのほど、同市役所で行われ、新任の勝呂留奈さん(49)=同市土肥=が菊地豊市長から辞令書を受けた。任期は4年間。 勝呂さんは「子どもたちの心情や環境は常に変わっている。児童生徒の目線に立って取り組みたい」と話した。修善寺、中伊豆、天城の3中学を統合した「伊豆中学校」が2025年に開校することについて「土肥小中一貫校とも連携を図り、子どもたちが地元に誇りを持てるようにしたい」と述べた。 勝呂さんは18~23年度の間に同校のPTA役員を務め、昨年は市学校部活動在り方検討委員会としても活動していた。
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パックラフトで猫越川を堪能 伊豆で体験イベント
伊豆市観光協会天城支部はこのほど、空気を入れて膨らませるボート「パックラフト」の体験イベントを同市湯ケ島の猫越川の世古峡で開いた。 世古峡は猫越川が狩野川と合流する手前に位置する狭い渓谷。参加者は同市のアウトドアツアー会社のスタッフからパドルの持ち方や操作を学び、パックラフトに乗り込んだ。 川面は穏やかで、参加者は自由に進んだ。最初は操作に苦戦する姿も見られたが、徐々に慣れてくると写真撮影する人もいた。
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安全運転管理事業所に特養中伊豆 伊豆中央署などが指定証
伊豆中央署と伊豆中央地区安全運転管理協会はこのほど、安全運転管理推進事業所の引き継ぎ式を同署で開いた。本年度の推進事業所の特別養護老人ホーム中伊豆(伊豆市)に指定証を交付し、前年度の推進事業所の伊豆中央ケアセンター(同市)に感謝状を贈った。 坪内大輔署長と同協会の佐沢博英事務局長が、指定証とドライブレコーダーを同ホームの内野寿人施設長に手渡した。内野施設長は「人を乗せて車を運転する機会が多いので、自覚を持って運転したい」と話した。
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93人競輪プロの道へ 伊豆の養成所で入所式 「立派な選手に」誓う
日本競輪選手養成所は16日、第127回(男子)と第128回(女子)の選手候補生の入所式を伊豆市の同養成所で開いた。本県関係6人を含む93人が来年3月まで、寮生活を送りながら厳しい訓練に臨み、プロ選手を目指す。 候補生を代表して安達豪太さん(31)と高崎千賀さん(30)がそれぞれ、「期待に応えられるような立派な競輪選手になれるように努力する」「ガールズケイリンが注目を浴びる中、この日を迎えられ気が引き締まる思い」と誓いの言葉を述べた。 伊豆の国市内の山道で練習を積んだ赤池七虹さん(20)=同市出身=は「養成所の記録会で好成績を取れるよう頑張りたい」と話した。大塚城さん(18)=富士宮市出身
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田植え体験しよう 19日、伊豆・茅野の棚田
伊豆市湯ケ島の住民有志によるまちづくり会社「さとやまつくる」は19日午前9時半から、田植え体験イベントを同市の茅野(かやの)の棚田で開く。参加者を募集している。 水田を管理し、地域の魅力向上に取り組む住民団体「はちくぼ会」が協力する。申し込みは同社のフェイスブックページへ。
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泥んこで田植えに挑戦 伊豆の児童、園児
伊豆市の修善寺小5年生16人と修善寺保育園の年長児6人はこのほど、農事組合法人「グリーンファーム桂谷」組合員の手ほどきを受けながら、付近の田んぼで田植えを体験した。 5年生は総合的な学習の一環で稲作を体験。法人が市民から借りた約150平方メートルの田んぼで田植えに取り組んだ。田んぼに入ると両側から張られたひもの目印に合わせて、コシヒカリの苗を丁寧に植えた。 宮崎鼓太君(10)は「上手に植えられた。おいしい米になりそう」と声を弾ませた。佐野聖之助君(5)は「泥んこになったけど楽しかった」と喜んだ。草刈りなどの管理は田んぼの所有者が行い、児童らは9月に稲刈り体験を予定している。
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アユ釣りシーズン到来 静岡県内河川の状況や有望ポイントまとめ
ファン待望のアユ釣り解禁が迫った。県内の皮切りは20日の興津川。各漁協は稚アユの放流などシーズンに備える。これまでの大雨や工事の影響などを見極めて、清流の香魚を楽しみたい。各河川の状況や有望ポイントなどを漁協への取材でまとめた。 東部 狩野川 昨年上回る放流量 伊東大川 遡上[そじょう]は例年通りだが、サイズは小さめ。解禁前の6月上旬に約100キロを複数地点で放流する。7月にも再度の放流を計画する。河川は砂の堆積が影響し、成育環境が良好に保たれていないのが現状。競輪橋の上流や大川浄水場近辺が狙い目か。アユルアーも使用できるようにした。 (伊東市松川漁協) 白田川 5~6センチ程度の海産
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伊豆・ギャラリー「Cotori」6月新拠点へ 「子育て世代に発信」意欲
伊豆市柏久保の伊豆箱根鉄道修善寺駅近くにある「ギャラリースペースCotori(ことり)」が、5月末で閉鎖する。ギャラリーを運営し、絵本セラピストでもある坪内ゆみさん(61)=同市=は、2019年の開業以来、県内外の作家らを呼んで60もの展覧会やイベントを開いてきた。6月から市内の別の場所に拠点を移す予定で、「今後も伊豆の子育て世代が文化を楽しむ場所を提供したい」と意気込む。 坪内さんは田方地区などの小中学校で教員を約30年間務めた。同市のNPO法人が運営するまちづくりワークショップを受講したことを契機に、ギャラリーの入るビル所有者と出会い、空き店舗の活用を決めた。 展覧会は作家同士のつ
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伊豆・牧之郷駅駅前広場 18、19日フェスタ 音楽ステージなど
伊豆箱根鉄道牧之郷駅(伊豆市)の駅前広場で18、19の両日の午前10時から、「フェスタまきのこう」(同実行委員会主催)が開かれる。 3月の広場完成を祝うために企画。牧之郷しゃぎり保存会などが出演する音楽ステージや地域の就労支援施設、グループホームの利用者が手がけたアクセサリーなどの展示がある。問い合わせは実行委の清水富士夫さん<電070(4446)8872>へ。
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自転車・五輪へ新型バイクお披露目 空気抵抗減らし推進力増す 競技連盟など
日本自転車競技連盟と東レの子会社、東レ・カーボンマジック(滋賀県)は12日、新型バイクを伊豆ベロドローム(伊豆市)でお披露目した。パリ五輪でも選手が使用する見込みという。 独自の形状で空気抵抗を減らした。さらに高強度、高弾性の炭素繊維により競技者の踏み込み時の推進力が増したとしている。既に大会で使用している選手もいて、同連盟の中野浩一選手強化スーパーバイザーは「スピードに乗ったら落ちづらいとの声が出ている。レベルの高い試合ほど良い効果が出るはずだ」と期待を寄せた。
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伊豆市の80代男性 電子マネー被害 パソコンロック解除名目
伊豆市の80代無職男性が12日までに、パソコンのロックを解除する名目で3万円分の電子マネー利用権をだまし取られたと伊豆中央署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、11日正午ごろ、男性がパソコンでインターネットサイトを閲覧中にロックされた。表示された電話番号に連絡したところ、マイクロソフトの従業員を名乗る男に「解除のためにコンビニで電子マネーカードを購入して」などと言われ、買ったカードの番号を伝えたという。
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ケイリン、佐藤水菜が金独占 自転車・ジャパントラックカップ最終日
自転車競技の国際大会、ジャパントラックカップ最終日は12日、伊豆市の伊豆ベロドロームで行われ、女子ケイリンは佐藤水菜(日本競輪選手会)が頂点に立った。佐藤はこの大会で出場した全種目で金メダルを獲得した。 男子ケイリンは太田海也(日本競輪選手会)が優勝。女子マディソンは内野艶和・垣田真穂(楽天Kドリームス)組が第2日に続き制した。 「気持ち良く大会を終えられた」 パリ切符へ意欲 日本女子短距離界の絶対王者・佐藤が、大会を通じて表彰台の頂点を独占した。大会最終日もケイリンを制して4個目の金メダル獲得と、出場した全種目を制覇。夏のパリに向け、「気持ち良く大会を終えられた」と格の違いを見せつ
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候補者を追う(12日)【静岡県知事選】
森大介氏(共新) リニア、原発を許さず、くらし・福祉を最優先の希望の持てる県政を実現する。リニアは工事で貴重な自然を壊す。浜岡原発は巨大地震の震源の真上に立ち、再稼働はあり得ない。県の財政力は上から7番目だが県民1人当たりの社会福祉費、民生費は最下位、教育費は38位。浜松の野球場を取りやめて子育て支援にこそ税金を使うべきだ。 (浜松市中央区での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) どこの地域に住んでいても、県民が豊かで幸福を感じられる県をつくりたい。リニア問題は大井川流域の皆さん、県、JR東海、国がしっかりと連携し、それぞれが責任を持って、水と環境の課題を一つ一つクリアしながら進めていく。中
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自転車スプリント 男子太田、女子は佐藤が制す 伊豆で「ジャパントラックカップ」
自転車競技の国際大会、ジャパントラックカップ第3日は11日、伊豆市の伊豆ベロドロームで行われ、スプリントは男子が太田海也(日本競輪選手会)、女子は佐藤水菜(同)がそれぞれ優勝した。ともに前日に続いて同種目を制した。男子マディソンは今村駿介・児島直樹(チームブリヂストンサイクリング)組が優勝した。 エース太田好調「五輪に出られたら全てぶつける」 パリ五輪で個人、団体ともメダルを目指す男子短距離のエース太田が好調だ。スプリントで2日続けて優勝し、「五輪に出られたら全てをぶつける」と意欲をみなぎらせた。 前日はスプリントを制したが、ケイリンはライバル中野の後塵(こうじん)を拝した。この日も
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花博会場きれいに スズキ、水辺清掃 来場者も協力 浜名湖ガーデンパーク
スズキは11日、海洋プラスチックごみの削減に向けた水辺の清掃活動を浜松市中央区の浜名湖ガーデンパークで行った。15回目の本年度は、開催中の「浜名湖花博2024」の共催イベントとして企画。初めて一般来場者や県関係者と協力し約250人で実施した。 マリン製品を製造する同社がグループで推進する海洋環境活動「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」の一環。一般来場者約150人と同社マリン事業本部の従業員と家族らが、パーク内の浜辺約1キロに広がり、手袋やトングを使ってペットボトルやプラスチックの破片などを拾い集めた。茂みの中からタイヤやブイ、ポリタンクなども見つかった。 伊豆市から妻と訪れた鈴木勉さ
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自転車愛好家が伊豆半島周遊 エロイカジャパン、国内外から参加 12日は「クラシック」部門
イタリア発祥のビンテージ(年代物)自転車の祭典「エロイカジャパン」が11日、伊豆の国市四日町の韮山時代劇場を拠点として始まった。国内外から訪れた自転車愛好家が、風光明媚(めいび)で起伏のある伊豆半島の周遊に繰り出した。 国内からの参加者のほか、イタリアや米国などから来日した約60人が合図とともに同劇場をスタート。マウンテンバイク、Eバイク(高性能電動アシスト付き自転車)など車種を問わない部門「フレンドライド」が行われた。この日の参加者は、同市内と沼津市内を走る28キロのコースと、両市内に加え伊豆市内も巡る79キロのコースに分かれ、楽しんだ。 同祭典は12日も行う。同日はビンテージ自転車限
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鮮やか100種のバラ香る 伊豆・修善寺虹の郷 夜間ライトアップも初開催
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でバラが見頃を迎えている。赤や白、黄色など色とりどりの花が来園者を楽しませている。11、18日午後6~9時には、夜間のバラのライトアップを初開催する。 約6千平方メートルの庭園「ロイヤル・ローズ・ガーデン」で、約100種類2300株のバラを植栽している。ピンクの「メアリーローズ」や黄色の「グラハムトーマス」など、多様な種類のバラが花壇やアーチを彩っている。庭園は丘陵地の地形を生かした造りで、さまざまな角度から花を観賞できる。バラ特有の香りも漂っている。6月上旬まで楽しめる見込み。 遠足で来ていた長泉町の斉藤希月君(6)は「バラは大きくて、赤色のがきれいだっ
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大自在(5月11日)ワサビ
大型連休は伊豆の狩野川水系の渓流を、定宿に泊まりながら釣り歩いた。当然、釣りが主目的だったが、伊豆特産のワサビの魅力を五感で味わう旅でもあった。 伊豆の渓流はワサビ田と隣り合わせのことも多い。井伏鱒二の作品集「川釣り」に収められた短編小説「ワサビ盗人[ぬすびと]」は中伊豆の地蔵堂地区が舞台。釣り人が流れてきたワサビからワサビ泥棒を疑い、消防団員と協力して捕まえるまでの顛末[てんまつ]がつづられる。清涼感あふれるワサビの描写がまたいい。 捕まった泥棒は「ちかごろ、ワサビの値が高いから悪いんだ」と言い放つ。随分勝手な言い訳だが、現在もワサビは和食人気に伴う海外での需要の伸びなどもあり、取引相
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ブラジル選手団、浜松で事前合宿 東京デフリンピック 市、7月に協定締結へ
浜松市は10日の市議会市民文教委員会で、2025年に国内で初めて開催される聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「東京デフリンピック」で、ブラジル選手団の事前合宿地に決定したことを明らかにした。中野祐介市長が今年7月に同国を訪れ、同国ろうあスポーツ連盟と協定を締結する。 事前合宿は大会開幕直前の25年11月上旬に行い、サッカーやバレーボール、柔道、ビーチバレーなど12競技の選手、スタッフ計205人が参加する予定。練習会場候補は遠州灘海浜公園球技場や浜松アリーナ、四ツ池陸上競技場など市内8施設を想定している。市総合水泳場「トビオ」の改修時期と重なるため、水泳の練習会場は県内の別施設で調整している。
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窪木、佐藤が2冠 伊豆で自転車・ジャパントラックカップ
自転車競技の国際大会、ジャパントラックカップは10日、伊豆市の伊豆ベロドロームで2日目を行った。 選手の多くは静岡県東部を拠点としていて、男子は窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)がオムニアム、今村駿介(同)と組んだマディソンの2冠に輝いた。 女子は佐藤水菜(日本競輪選手会)がスプリントとケイリンの2種目制覇。マディソンは内野艶和(楽天Kドリームス)と垣田真穂(同)のペアが優勝し、内野はオムニアムも制した。 女子マディソン内野・垣田ペア 圧倒的1位「五輪へ弾み」 女子マディソンは内野と垣田のペアが頂点に立った。2人は日本勢初となる4000メートル団体追い抜きの五輪出場枠確保に貢
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候補者を追う(10日)【静岡県知事選】
鈴木康友氏(無新) 国土縮図型といわれる浜松市で市長として16年間、あらゆる行政課題に対応してきた。ここで得た経験、知見は即、県政に生かすことができる。県民と一緒になってオール静岡で幸福度日本一の県をつくっていきたい。県中部、東部ではまだまだ私は浸透していない。やっぱり地元が頼り。確かな1票を全県に広げてほしい。(浜松市中央区での街頭演説) 大村慎一氏(無新) 伊豆半島を全国のモデルになるような防災特区にする。能登半島地震では道路が寸断され、消防部隊が入れない地域があった。伊豆半島でも起こりえる。伊豆縦貫道を早期に整備し、狩野川放水路を拡充する事業にもしっかりと国費を入れる。災害時に
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飛龍高自動車工業科に小型EVなど寄贈 伊豆拠点の地域サークル「原動機研究部」
伊豆市を拠点に周辺地域の高校生や専門学校生、OBらが集う地域サークル「原動機研究部」は9日、沼津市の飛龍高自動車工業科に1人乗り小型電気自動車(EV)「コムス」と小型バイク「スーパーカブ」を1台ずつ寄贈した。 コムスは研究部が約1年前、つながりのある大手自動車メーカーの関連会社から約10台を譲り受け、うち1台を贈った。スーパーカブは研究部関係者が購入した。研究部に現在所属する田中海豊さん(20)が同科の卒業生であることから寄贈が決まった。 飛龍高での寄贈式で田中さんは「コムス、スーパーカブの構造を見て、授業や整備士資格の勉強などに役立ててほしい」とあいさつした。同科3年の小川琉青さん(1
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窪木(ブリヂストン)と内野V エリミネーション 自転車・ジャパントラックカップ
自転車競技の国際大会、ジャパントラックカップは9日、伊豆市の伊豆ベロドロームで開幕した。初日は男女のエリミネーションを行い、男子は窪木一茂(ブリヂストン)、女子は内野艶和(楽天Kドリームス)が制した。 34歳 最年長の意地 窪木 三島市が拠点の「チームブリヂストンサイクリング」に所属する窪木と今村、児島の3人による争いとなった男子エリミネーション。抜け出したのは、最年長34歳の窪木だった。「最後は意地の張り合い。気持ちでなんとか勝てた」と安堵(あんど)がにじんだ。 2周ごとに最下位が脱落する同種目。海外勢を振り切って後輩2人との対決に持ち込み、最終周回で今村に先着した。非五輪種目だが、
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記者コラム「清流」 旧態依然の選挙方法
4月下旬に投開票が行われた伊豆市長選は同市誕生以来最低の投票率(42.63%)を記録した。これは市民の市政への関心の低下だけが理由ではないはずだ。 投票所まで出向くのが原則とされているが、ネット投票の普及が進めば誰でも参加しやすくなる。「投票所に行きたくても行けない」という切実な声はもちろん、「行かなければと思うけど、ちょっと面倒」という隠れた声にも応えることができるだろう。 無効票がなくなるメリットもある。人海戦術に支えられている自治体の選挙業務は、投票所や開票所の運営コストや、職員の負担の削減にもつながる。 旧態依然の選挙方法を続ける国。休日や仕事の貴重な「時間」に選挙を組み込ませ
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伊豆半島で11、12日「エロイカジャパン」 聖地化へビンテージ自転車の祭典
イタリア発祥のビンテージ(年代物)自転車の祭典「エロイカジャパン」(同実行委員会主管)が、伊豆の国市四日町の韮山時代劇場を拠点として11、12の両日に開かれる。風光明媚(めいび)な伊豆半島ならではのコースを楽しもうと、15カ国以上、約350人のサイクリストが集う予定。関係者は「自転車の聖地を目指す伊豆地域に新たな自転車文化を根付かせたい」と意気込んでいる。 大会ルートのコンセプトは「伊豆半島の美しい海」。初日はマウンテンバイク、Eバイク(高性能電動アシスト付き自転車)など車種を問わない部門「フレンドライド」が行われ、走行距離28キロと79キロの2コースが用意されている。2日目は1987年
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アパートから出火、1遺体発見 伊豆市土肥
8日午前2時25分ごろ、伊豆市土肥の木造2階建てアパートの1階から出火し1棟を全焼、隣接するアパートの2階にも延焼した。駿東伊豆消防本部によると、約2時間半後に鎮火し、全焼したアパートの焼け跡から高齢女性1人の遺体が見つかった。伊豆中央署によると、この部屋で1人暮らしをする住人と連絡が取れておらず、同署などが身元や出火原因を調べている。 現場は伊豆市役所土肥支所から南西に約100メートルの旅館やホテル、住宅などが建つ地域。
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伊豆産ユズで調味料開発 耕作放棄地で栽培、住民有志
伊豆市湯ケ島の住民有志によるまちづくり会社「さとやまつくる」は、地元の耕作放棄地で栽培したユズを原料にした「伊豆のゆずこしょう」を発売した。 フレッシュな香りと食感を残すため、粗みじんに刻んだ青ユズの皮を使用。土肥産の天然塩と国産の青唐辛子も混ぜた。肉、おにぎり、バニラアイスなどとの相性が良いという。 同社は耕作放棄地の有効活用を図ろうと10年ほど前に湯ケ島地区地域づくり協議会が植えたユズを引き継いで管理していて、今期は約140キロを収穫した。 市の地域おこし協力隊員としても活動する佐藤亜弥社長(42)は「耕作放棄地対策をはじめ、地域経済を循環させるきっかけになれば」と期待を込める。
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認知症あるある 楽しく学ぶ 伊豆市ですごろく作製
伊豆市はこのほど、認知症について楽しみながら正しい知識を学べる「認知症あるあるすごろく」を作製した。 介護施設などに勤める市認知症キャラバンメイトらの経験や意見などを取り入れた。B3判フルカラーで両面印刷し、「症状版」と「支援者版」を片面ずつ掲載した。各版スタートからゴールまで25マスで、共感できるようなエピソードを用意した。途中必ず止まって指示された行動を行うルールの「アクションコマ」も設けた。 同市の修善寺生きいきプラザ内の市健康長寿課窓口や地域包括支援センターなどで無料配布している。問い合わせは市健康長寿課<電0558(72)9860>へ。
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天城山八丁池や周辺巡るツアー 伊豆、参加者募集
伊豆市の天城自然ガイドクラブは、25日に開催する天城山の八丁池と周辺の森などを巡る「天城山エコツアー」の参加者を募集している。15日まで。 八丁池口から八丁池やブナの森を回る9キロのコースで実施する。対象は高低差のある山道を5~6時間歩くことができる人。問い合わせは月、水、金曜に市観光協会天城支部内の同クラブ<電0558(85)1056>へ。
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伊豆産木材の家具、食器 個性光る 木工作家4人が松崎で作品展
伊豆市、松崎町、南伊豆町在住の木工作家4人の作品展が15日まで、松崎町松崎の空き店舗を活用した臨時ギャラリーで開かれている。伊豆半島産の木材を使用した家具や食器などそれぞれの個性が光る約180点が並ぶ。 活動を通じて知り合った作家仲間での初企画。ソメイヨシノが材料の椅子やキリで制作されたテーブルなど木の温かみを感じる品が展示されている。松崎町の斎藤秀雄さん(48)は「自然豊かな伊豆で育った木の魅力を感じてほしい」と話した。 会場は伊豆の長八美術館付近。作品展は午前11時から午後5時まで。
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戦国忍者ショー GW盛り上げ 伊豆・虹の郷 多彩な催し
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は6日まで、大型連休に合わせたイベントを開いている。3日は国内外で活動するエンターテインメント忍者集団「黒党(くろんど)」が忍者ショーなどを行い、親子連れなどでにぎわった。 三重県伊賀市ゆかりの忍術を継承する同集団が、縄を使って相手を捕まえる技術を披露し、風呂敷を使って隠れる技を子どもたちに伝授して会場を盛り上げた。高所作業車に乗車して高さ約20メートルから園内を見下ろすコーナーも、この日限定で設けた。 戦国忍者ショーは5日まで。このほか、SL運転席乗車体験(4~5日)、鉄道模型運転操作体験(5日のみ)、泡パーティー(4~6日)などを催す。
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災害時の消防用水支援で協定 伊豆市と誠商事(沼津)
伊豆市はこのほど、温泉供給・販売事業を展開する「誠商事」(沼津市)と災害時における消防用水などの支援に関する協定を締結した。 協定では林野など水利のない場所で火災が発生した際、同社は専用タンクローリー(計8台)で温泉水や水を運び、消火活動に協力する。災害発生後の断水地域へ生活用水や温泉の運搬も支援する。同社は伊豆市上白岩に所有する源泉を活用し、温泉配達事業などを手がけている。 市役所で開かれた締結式で、矢田誠社長と菊地豊市長がそれぞれ協定書に署名した。矢田社長は「災害時は何が起こるか分からない。自社のタンクローリーが地域の皆さんの役に立ってほしい」と期待を寄せた。
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静岡県知事選 “草刈場”東部へ懸命アピール 大村氏、首長から支持/鈴木氏「西部重視」払拭へ
9日の告示まで1週間を切った静岡県知事選(26日投開票)。各陣営は立候補予定者が不在で“草刈場”となっている県東部で攻勢を強める。元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)は、県東部の首長や企業、団体を次々に訪問し、支持拡大に懸命だ。大村氏へは、副知事時代から関係を築く県東部の市町長から支持表明が相次ぎ、市町との連携をアピール。鈴木氏は「東部はポテンシャルが高い」として必要な予算の確保を訴え、“西部重視”との懸念払拭に注力する。 大村慎一氏(左)の街頭演説でマイクを握り、支持を訴える仁科喜世志函南町長=4月29日、同町内
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伊豆市交通指導員 退任7人に感謝状 新・再任者委嘱も
伊豆市はこのほど、市交通指導員の感謝状贈呈と委嘱状交付式を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。退任者7人に感謝状を贈り、再任者5人と新任者8人に委嘱状を交付した。 交通指導員は学童登校時の街頭指導、イベント時の交通整理など、地域の交通安全を推進するけん引役として期待される。伊豆中央署の坪内大輔署長は「交通事故ゼロには地域の皆さまの力が必要」と協力を呼びかけた。
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狩野川に稚アユ放流 地元漁協 6月8日、釣り解禁へ
狩野川のアユ釣りが解禁される6月8日を前に、伊豆の国市の狩野川漁業協同組合は1、2の両日、伊豆、伊豆の国両市内の同川と支流に、稚アユ計約1500キロを放流した。 体長約10センチ、8~10グラムほどの稚アユを6地点で放流した。組合員がホースを使い次々放つと、稚アユは勢いよく泳ぎ回った。カワウによる食害を避けるため午後に放流した。 6月3、4の両日は伊豆の国市の神島橋付近、伊豆市の矢熊橋付近などで体長約15センチ、20~40グラムほどの人工海産成魚計1500キロも放流する。解禁後に川の状況を見ながら追加放流も検討するという。
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修善寺紙作り 工程学ぶ 伊豆 製紙会社新入社員が体験
長泉町に工場がある製紙会社「特種東海製紙」の新入社員7人がこのほど、伊豆市修善寺で長く伝承される和紙「修善寺紙」の作製を同市の「紙谷和紙工房」で体験した。 普段は大量生産する洋紙を手がける同社が、手間のかかる和紙づくりの工程を若手に学んでもらおうと実施した。修善寺紙の継承事業を担当する同市地域おこし協力隊の舛田拓人さんと地元有志の「修善寺紙を再現する会」のメンバーが指導した。新入社員は素材のミツマタの黒皮をはいだ後、蒸す、煮る、たたくといった作業で繊維を取り出し、最後にすいた。1日で修善寺紙作りのほぼ全工程を体験した。 新入社員の土屋祥汰さん(18)は「昔の人が大変な思いをしていたことが分か
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土肥海水浴場を清掃 伊豆市観光協会支部
伊豆市観光協会土肥支部はこのほど、同市の土肥海水浴場で清掃活動を行った。大型連休前の環境整備の一環で、同支部員ら約50人が、海岸に打ち上げられたプラスチックごみや木くずを集めた。 熊手で砂浜の落ち葉や流木を集める参加者もいた。後藤一之支部長は「全体的にごみが少なかった。連休中に浜辺を歩く観光客も多いのできれいにできて良かった」と話した。
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修善寺温泉街歩いて探求 発見や気付き通じ交流 静大生がサミット 東部中高生参加
静岡大未来社会デザイン機構はこのほど、伊豆市の修善寺温泉街で「伊豆半島探求学習サミット」を開いた。県東部地区の中高生と静岡大の学生ら35人が集い、まちあるきと学習成果の発表会などを通じて交流した。 まちあるきでは、参加者は授業でフィールドワークに取り組む同大地域創造学環の学生の案内で温泉街を歩いた。独鈷(とっこ)の湯などを巡り、温泉の恵みについて考えた。学習成果の発表会では、「下田市に人を集めるために何をしたらいいか」「伊豆の宝 知られざる城跡」などのテーマで考えを述べた。 同市に東部サテライトを構える同機構が地域の中高生の交流の場として、昨年に続いて企画した。 (大仁支局・小西龍也)
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太平の世願い地蔵制作 稲木さん伊豆で作陶展
伊豆市菅引に工房「つくし陶房」を持つ神奈川県横須賀市の稲木清宏さん(76)の作陶展が5日まで、同工房で開かれている。 毎年大型連休に合わせて作陶展を開催し、今回で28回目。今回は地震発生や国際情勢を思い、改善されるよう願いを込め、地蔵を中心に制作に励んだ。仏像をあしらった明かり、端午の節句にちなんだかぶと、多面体の花器など計約1000点が並ぶ。稲木さんは約40年前から趣味で作陶を続けている。週末になると同市から同工房まで車を運転し、数日間滞在して制作する。「伊豆市の特産のワサビの葉をデザインした皿もある。多面体、正多面体の作品を多く作っているので注目してほしい」と話した。
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乾シイタケ「高品質維持」 伊豆で箱物品評会
静岡県経済農業協同組合連合会はこのほど、県乾椎茸(ほししいたけ)箱物品評会を伊豆市のJAふじ伊豆修善寺営農経済センターで開いた。 同JA伊豆の国地区管内の生産者から、過去5年で最も多い993ケースが出品され、1次審査を通過した27ケースの中から入賞者を決めた。審査員7人が、大葉厚肉、大葉中肉、中葉厚肉、中葉中肉、花冬菇(どんこ)、上冬菇の6銘柄の形、色、光沢などを採点した。 同JA担当者は「今年は暖冬や2月の多雨など異常な天候が影響し一部銘柄の収量が減ったが、生産者の栽培技術で高品質を維持した」と話した。 表彰式は5月15日に行われる。
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ファンタジーな世界観に注目 童画家、オカリナ奏者の北田さん 伊豆で作品展
伊豆市修善寺の童画家、オカリナ奏者の北田庄吾さん(70)の作品展が5月5日まで、同市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 北田さんがオイルパステルやパステル絵の具を使って30年ほど前から描きためた、かわいらしい動物をあしらった絵画約100点が並ぶ。手作りのオカリナ約10点や切り絵作品もある。市制20周年にちなんで、同市に伝わる民話のワンシーンや土肥港をテーマにした作品も展示している。北田さんは「ファンタジーの世界観の作品が多いので注目してほしい」と話した。開館は午前10時から午後6時(最終日は午後5時)まで。期間中は毎日午前10時40分ごろから、北田さんによるオ
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サイクルスポーツセンターで餅・菓子まき 29日にもイベント
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)で28日、餅まき・菓子まき大会が開かれた。29日まで開催されるゴールデンウイーク前のイベント「サイクルカーニバル」の催しで、静岡県内外から多くの来場者が詰めかけた。 子ども、大人の部に分かれ、CSC職員が用意された紅白餅約4500個と菓子2千個をまいた。CSCのオリジナルキャラクターをあしらったマスクも投げた。レストラン棟の2階から下の広場に向かってまき、来場者たちは一斉に手を伸ばした。 29日午後2時から、縦回転ブランコ「サイクルスインガー」で回転数を競うぐるぐるチャンピオンシップが行われる。参加無料。
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英語で楽しくお菓子作り 伊豆・修善寺で子ども教室 文化や会話学ぶ
伊豆市は28日、お菓子作りを楽しみながら行う英会話教室を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。同市の小中学生17人がクッキーを作りつつ、料理中に使うさまざまな英語に親しんだ。 子どもたちは海外の料理や文化を英語で学んだ後、米カリフォルニア州でクリスマスや誕生日に食べるレッドベルベットクッキーを調理した。講師の後に続いて材料や調味料を英語で発音しながら、切ったり混ぜたりした。計量の仕方や単位のほか、「もっと砂糖を入れる」など調理中に使うフレーズも学び、同級生や家族と分かる範囲の英語を伝え合いながら作った。 同市立修善寺南小4年の土屋有希さん(9)は「海外のことや英語が面白くて、クッキーも楽し
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2024年春の褒章 静岡県内受章者 喜びの声【まとめ】
2024年春の褒章受章者(29日発令)が発表された。県内関係は13人。業務に精励した人に贈られる黄綬褒章が5人、公共的な職務に貢献した人に授与される藍綬褒章が8人だった。受章者が喜びを語った。 ◇…黄綬褒章…◇ 伊藤 哲(73)大和工機社長=静岡市葵区梅屋町 武内 昭人(61)鉄組潜水工業所工事部長=静岡市清水区村松 西川 浩之(58)司法書士=焼津市田尻北 堀内 昭次(77)行政書士=掛川市大多郎 山本 正信(72)富士見工業社長=静岡市駿河区富士見台 ◇…藍綬褒章…◇ 青木 峯子(78)保護司=沼津市大岡 石井 剛司(
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海藻おしばづくり 5日に体験会 伊豆「ジオリア」
美しい伊豆創造センターは5月5日午前10時から、海藻おしばづくりワークショップを伊豆市修善寺の伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」で開く。 海藻おしば協会の小張紀子さんが講師を務める。伊豆で見られる海藻や海の環境について学び、自分だけの海藻おしば作品を作る。 事前の申し込みが必要。問い合わせは同センター<電0558(72)0520>へ。
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「湯汲み式」行列華やか 伊豆・修善寺温泉街
伊豆市の修善寺温泉街でこのほど、春の風物詩として親しまれている「春季弘法忌 湯汲(く)み式」が開かれた。華やかなピンク色の着物に身を包んだ湯汲み娘たちが、僧侶や稚児らと一緒に温泉街をパレードした。 総勢約150人の行列は修禅寺(同市)を出発し、温泉街へ繰り出した。着物にたすき掛け姿の湯汲み娘たちが独鈷(とっこ)の湯に立ち寄り、僧侶から手おけに湯を受け行列に再び合流。温泉街を練り歩き、同寺に戻り、本堂の弘法大師の霊前に献湯した。
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27日からでサイクルカーニバル レースや餅まき 伊豆・CSC
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)は27~29日、ゴールデンウイーク前のイベント「サイクルカーニバル」を開催する。 27日はおもしろ自転車レース、28日は餅約4500個、菓子2千個を用意した餅まき・菓子まき大会、29日は縦回転ブランコで回転数を競うぐるぐるチャンピオンシップを行う。いずれも参加無料。問い合わせはCSC<電0558(79)0001>へ。
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伊豆市認定ブランド アマギフト商品募る 30日まで、市産業振興協
伊豆市産業振興協議会は30日まで、「清流がはぐくむ、伊豆天城山のふもとから届ける心づくしの贈りもの」というコンセプトで、同市の認定ブランド「AMAGIFT(アマギフト)」の認定商品を募集している。 応募資格は市内に主な事業所があり、特産品を生産、加工、製造している個人、企業、団体。市内の特産品や地域資源(素材、歴史、文化など)を活用した商品のうち、ほかに負けない特徴や品質がある商品が対象となる。 現在梅シロップ、わさびモナカ、修善寺バーガーなど10事業者の18商品が登録されている。問い合わせは同協議会<電0558(72)7007>へ。
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「土肥集学校」にこいのぼり30匹 伊豆、6日まで
伊豆市の旧土肥小校舎を活用した施設「土肥集(しゅう)学校」のグラウンドに5月6日まで、カラフルなこいのぼり約30匹が飾られている。設置期間に合わせ、同市の観光施設「土肥金山」の売店の一角には、こいのぼりコーナーが設けられている。 土肥集学校を運営するIT機器リサイクル業のリングロー(東京都)と同市商工会土肥支部が企画した。同市土肥地区住民らが寄贈した全長1~7メートルほどのこいのぼりを飾っている。 同施設では、こいのぼり型の短冊に願い事を書いて、特製のボードに貼り付けられる。今後、地元の土肥こども園と土肥小中一貫校の子どもたちがポリ袋や画用紙を材料に製作したこいのぼりを壁に掲示する。
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ミニ電車 親子で体験乗車 いずっぱこスプリングフェスタ 修善寺・牧之郷駅にぎわい
伊豆箱根鉄道はこのほど、イベント「いずっぱこスプリングフェスタ」を伊豆市の修善寺駅と牧之郷駅で開いた。修善寺駅ではミニ電車や子ども向けの車掌体験、牧之郷駅では地元の子どもたちによるしゃぎり演奏が行われた。 毎年恒例の催事で、今年は会場を2カ所に拡大。各駅を巡るスタンプラリー、地場産品を販売する出店もあり、春風がそよぐ中、親子連れでにぎわった。
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記者コラム「清流」 活気ある港を再び
西伊豆、松崎両町の港がにわかに活気づいている。駿河湾フェリーの入港トライアル実施や東海汽船の高速ジェット船の運航試験日程が発表されるなど、4月に港関連の話題が相次いだ。新たな交通手段による観光誘客の可能性に期待が高まっている。 西伊豆町の田子漁港では清水港(静岡市)と土肥港(伊豆市)を結ぶフェリーが入港。悪天候時の活用が検討されている。松崎町の松崎新港では6月、東京と同港を結ぶ高速船の直航便を試験運航する。2023年には松崎を出発し、伊豆大島(東京)を訪れるツアーを開催して盛況だった。 伊豆半島は交通の脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されている地域で、港の活用は災害時の移動や物資輸送の手段とし
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伊豆市中学生バス通学定期 「市内全域」拡充 検討 25年度以降
伊豆市は、新中学校「伊豆中学校」の2025年度の開校にあたり、同市内の中学生に対して、路線バスの定期券を通学区間だけでなく市内全域の移動に利用できるようにする方向で調整を進めている。 市内の中学校は少子化の影響で一部の部活動が合同練習になっている。練習会場までの移動にかかる保護者の負担が大きいことなどから検討を進めてきた。新しい定期券は25年度以降に伊豆中、土肥小中一貫校に通う中学生が対象。 同市では路線バス通学にかかる定期券の料金を市が全額補助しているが、市内全域の移動が可能となった場合でも同様となる。市によると、市内の全中学、高校に昨夏、試験的にバスの回数券を配ったところ、部活での利用が
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東海バス、黄金色バスお披露目 25日から2路線運行 松崎―修善寺、下田
松崎町と伊豆市をつなぐ黄金色のラッピングバスが24日、西伊豆町でお披露目された。静岡県などの観光誘客事業の一環で、東海バス(伊東市)が25日から松崎と修善寺(伊豆市)、松崎と下田を結ぶ2路線で運行を始める。2025年3月31日まで。 金山にちなんで佐渡(新潟県佐渡市)と土肥(伊豆市)をつなぐ道のりを「黄金KAIDO」と銘打ち、中央日本4県(静岡、山梨、長野、新潟)が共同で実施するプロジェクトの一環。ルートを定着させ、新たな経済圏を創出する。 オレンジ色や黄色を基調としていた車体2台に、4県や金山を結ぶ道の地図をデザインし、黄金KAIDOと文字を入れた。1台の改装費は約120万円。 3月
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菊地伊豆市長が大村氏支持表明【静岡県知事選】
伊豆市の菊地豊市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)について、元県副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 菊地市長は支持の理由として、「元行政官として実務を着実に進めてくれるはず」と期待。「現職の知事では県東部は非常につらい思いをしてきた。県事業の予算配分の面でも、東部にも視野を広げてほしい」と求めた。 22日に同市役所で前浜松市長の鈴木康友氏(66)と報道陣に非公開で面会したことに触れ、浜松市の経済界との関係を念頭に「鈴木氏に対し、実績や政治手腕ではなく、県民はこれまでの県政の継続というイメージで見るだろうと申し上げた。はっきり申し上げるのが礼
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バレエ教室 チェコ公演へ「成果発揮」誓う 伊豆の国
伊豆の国市のバレエ教室「コンセルヴァトリー・オブ・ダンス」の小中学生7人がこのほど、市役所に山下正行市長を訪問し、26日から12日間チェコに渡航して、現地でコンテンポラリーダンスを披露することなどを報告した。 昨年12月に市内で開かれたチェコの「プラハ・チェンバー・バレエ団」の公演がきっかけで実現した。現地ではリメークした着物などの衣装で空手や柔道、日舞といった技や動きを取り入れたパフォーマンスを披露する。 滞在中に子どもたちは同団とつながりのある現地のバレエ教室にも参加する予定。クラシックやジャズダンスなどのレッスンを受けたり、バレエ団のリハーサルを見学したりすることでレベルアップを図
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「修善寺時之栖」誕生 「伊豆温泉村」を改装 サウナや古民家ヴィラ新設
伊豆市の複合施設「伊豆温泉村」が23日までに「修善寺時之栖」に名称変更し、リニューアルオープンした。地元住民に親しまれている温泉「百笑の湯」に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設した。楽しみ方が選べる複合リゾート施設と位置付けて外国人を含む観光客を呼び込む。 運営する時之栖(御殿場市)の庄司政史社長は御殿場高原時之栖(同市)に次ぐ集客規模の施設にしたい考え。観光拠点として地域活性化の一助になるよう願って新名称を決めた。隣接する大仁金山跡は現在、利用していないが「将来的には遊べる場所にしたい」と構想を語る。 アウトドアサウナ「クルタ」は、まきストーブや電気ストーブを備
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伊豆市・フィッシングパークTOI 大破から「復活」 昨年強風と高波被害 26日営業再開
伊豆市の土肥湾上の釣り堀「フィッシングパークTOI(土肥)」が、昨年1月の強風と高波で壊れた施設の復旧工事を終え、23日に同所で竣工(しゅんこう)式を開いた。26日から営業を再開する。 伊豆漁協関係者らが玉串奉奠(ほうてん)などを行った。釣り堀を管理する同漁協土肥支所の鈴木雅俊運営委員長は「大型連休もあるので、多くの方に釣りを身近に感じてほしい」と話し、「伊豆市に海は土肥地区にしかない。観光客にも来てもらい、伊豆を盛り上げたい」と期待を寄せた。 施設の修復には県、市から補助金を得たほか、クラウドファンディング、漁協組合員からも資金を募った。総事業費は約2300万円という。 約10メート
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伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%
21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。 調査は「
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伊豆市長5選 菊地氏に当選証書「課題再確認。すぐにでも着手」
任期満了に伴う21日投開票の伊豆市長選で5選を果たした現職の菊地豊氏(65)への当選証書付与式が22日、市役所で開かれた。 市選挙管理委員会の小長谷隆二委員長が菊地氏に当選証書を手渡し、「投票者は少子高齢化など伊豆市の諸問題の解決を求めている。5期目を伊豆市の発展のために尽くしてほしい」と呼びかけた。市議会の青木靖議長も祝辞を述べた。 菊地氏は「1週間遊説しながら市内を見て、課題を再確認した。災害対策、観光振興など、伊豆広域で進めるものはすぐにでも着手したい」と抱負を語った。
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伊豆市長選 菊地氏が5選 投票率は過去最低の42・63%
任期満了に伴う伊豆市長選は21日、投開票が行われ、無所属現職の菊地豊氏(65)が、無所属新人で元市議の森良雄氏(80)を破り5選を果たした。投票率は42・63%で、前回選を16・38ポイント下回り、同市合併以来過去最低となった。 ⇒【記者解説】4期の実績に評価、「半島防災」への対策急務 ⇒【記者解説】4期の実績に評価、「半島防災」への対策急務 菊地氏は地元の商工、観光、農業関係など約30団体の推薦を得て組織戦を展開。防災、人口減少対策を掲げ、4期16年の実績をアピールして市内全域で支持を集めた。SNSで短い演説動画を投稿するなど、若年層にも訴求を図った。 森
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【伊豆市長選・解説】4期の実績に評価 「半島防災」への対策急務
2016年と同じ顔合わせとなった伊豆市長選は、現職の菊地豊氏が大差で5選を決めた。有権者は、地域活性化や行財政改革に取り組んだ実績を評価し、菊地市政の継続を求めた。 今回争点の一つとなった防災対策について、論戦が深まったとは言えない。能登半島地震を経て、「半島防災」への対応は5期目の菊地市政の喫緊の課題だ。菊地氏は選挙戦で「災害死者ゼロ」を目指すと訴えたが、集落孤立化の防止や市民と観光客の避難対応、被災後を見据えた事業継続計画(BCP)策定推進など、防災と経済の両立に向けた対策をきめ細かく示していく必要がある。 同市合併以来最低の投票率は、市民の市政への関心の低下を露呈した。人口減少など
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修善寺温泉街 灯籠で照らす 伊豆で春恒例「万灯会」
伊豆市の修善寺温泉街で20日夜、春恒例の「万灯会」が開かれた。 修禅寺の僧侶が「独鈷(とっこ)の湯公園」で読経をあげた後、僧侶を先頭に地元住民や観光客50人が灯籠を持ち、さらに約100人が並んだ。修禅寺境内までの約100メートルを行列で歩き、本堂須弥壇(しゅみだん)の弘法大師像の前に灯籠を供えた。温泉街は50本のろうそくに映し出されて幻想的な趣に包まれた。 (大仁支局・小西龍也)
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伊豆市長選 21日投票
任期満了に伴う伊豆市長選は21日、投票が行われ、即日開票される。いずれも無所属で、現職菊地豊氏(65)と新人の元市議森良雄氏(80)の争い。5選を目指す菊地氏を森氏が追う展開となっている。 投票は午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われる。午後9時から同市の修善寺生きいきプラザで開票され、午後10時ごろに大勢が判明する見通し。 13日時点の選挙人名簿登録者数は2万5070人(男1万2081人、女1万2989人)。 伊豆市長選立候補者略歴 菊地豊(きくち・ゆたか)65 無現 ▽現=市長▽元=防衛省1等陸佐。防衛大卒。本柿木 森良雄(もり・よしお)8
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油水彩画、手芸品など夫婦の作品展 伊豆
伊豆の国市御門の沢津敏彦さん(84)、迪子さん(79)夫妻の作品展「趣味の旅路 夫婦(みょうと)展」が24日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 敏彦さんは幼い頃から絵を描くことが好きで、75歳になって美術教室に通い始めた。迪子さんは同市柏久保の生まれで、縫製の仕事に就いた後、約30年前から手芸に取り組み始めた。敏彦さんは浮世絵の模写や風景を描いた油水彩画などを約20点、迪子さんはつるし飾り、干支(えと)の動物のタペストリーなど約100点を展示した。迪子さんは「作品の一つ一つに思い入れがある」と話した。 開館は午前10時から午後4時(最終日は午後2
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伊豆で住宅火災 2階部分焼く
18日午後3時20分ごろ、伊豆市松ケ瀬の男性方から出火し、木造2階建て住宅の2階部分を焼いた。男性方は4人暮らしで、出火当時、男性含め3人が在宅していたが無事だった。伊豆中央署などが出火原因を調べている。
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伊豆市長選 終盤情勢 菊地氏優位 森氏追う
任期満了に伴う伊豆市長選は、21日に投開票を迎える。現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)の争いは、4期16年の実績と組織力を生かして優位に立つ菊地氏を、森氏が草の根選挙で追う展開で終盤に入った。 5期目を目指す菊地氏は組織戦を展開。自民党伊豆市支部、公明党県本部、連合静岡のほか、地元の商工、観光、農業など約30団体の推薦を受け、幅広い業界に浸透する。地元県議、市議の大半が支援に回り、市内全域からの集票を目指す。SNSで30秒程度の「ミニ演説」を投稿し、若年層の確保にも努める。 2004、08、16年の市長選に次いで4回目の市長選出馬となる森氏は事務所を開設せず、大票田の修善寺
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田子漁港 入港試験 駿河湾フェリー 活用検討 就航率向上へ
静岡市の清水港と伊豆市の土肥港を結ぶフェリーの就航率向上を目指し、県と駿河湾沿岸6市町で構成する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは17日、西伊豆町の田子漁港への入港トライアルを行った。同法人は悪天候で土肥港に着岸できない場合の代替港として、田子漁港の活用を検討している。 フェリーは午後1時半ごろ清水港を出港した。午後2時50分ごろ田子漁港に入港し、大きなトラブルはなかった。同法人担当者は「着岸が可能だと分かったので、なるべく早く活用を始めたい」とした。 同法人によると、2019~23年度の平均運航率は85・5%で、欠航原因の57%は防波堤がない土肥港で発生。高波の影響を受けにくい田子漁港に
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静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で16回目。県内約4800人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。 動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全5社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」=新聞販売店の地域活動をたたえる2023年度「地域貢献大賞」(日本新聞
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伊豆市長選を啓発 ポスター、動画制作 選管
任期満了に伴う伊豆市長選(21日投開票)に向け市はこのほど、選挙啓発のためのポスター、動画などを制作した。投票率アップや特に若者の政治参加意識の高揚を呼びかけている。 ポスター、動画は市民らの出演協力を得て「高校生編」「若手社会人・新婚夫婦編」「ファミリー編」を作った。「みんなが誇りに思えるまち」「観光客でにぎわう街」など、市民の描く市の理想像を伝える。 ポスターは750枚発行し、市内のコンビニ、金融機関、学校など77カ所に配布した。動画はユーチューブなどで公開している。 市は選挙権のある人と一緒に期日前投票(20日まで)に来た18歳未満の子どもを対象に「わさび消しゴム」を渡すキャンペーンを
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自転車のチームブリヂストン、五輪切符獲得に貢献 三島に拠点移し6年、一体感磨く
世界を目指して三島市に拠点を移し6年。自転車競技の名門「チームブリヂストンサイクリング」の挑戦が一つ実を結んだ。所属選手による単独編成で、パリ五輪出場枠を争う選考レースを戦い終えた。15日に国際自転車連合(UCI)が発表した五輪ランキングで男子4000メートル団体追い抜きの日本は6位。東京五輪では手にできなかった出場枠を獲得した。 伊豆市の伊豆ベロドロームで東京五輪の開催が決まっていた2018年。チームは1964年の創設以来慣れ親しんだ埼玉県上尾市を離れ、三島市で新たなスタートを切った。掲げたのはトラック種目での世界挑戦。もともとロードレースの強豪で、中距離のチーム種目、団体追い抜きの五輪
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伊豆市長選 立候補者アンケート/危機管理対応や観光振興など全4項目
任期満了に伴う伊豆市長選は、いずれも無所属で、現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)が21日の投開票に向けて論戦を展開している。両氏に市政の課題への考えや政策を聞いた。 災害など危機管理への対応策 菊地氏 「災害死者ゼロ」を目指すまちづくりを進める。一部屋耐震など実現可能な家屋補強、避難経路の確保、多数の避難所の整備と十分な備蓄、地域医療の維持と救護所・救護病院の連携、伊豆半島広域防災の強化を推進する。 森氏 土肥地区の津波避難対策を見直す。点在する津波避難タワーは頂上が寒くて登れたものではない。高齢者が多い地域なので、タワーに到達できない人も出てくる。「テラッセオレンジトイ」は
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記者コラム「清流」 好きなことを全力で
「将来は自分がつくり上げるもの。一度決めたことには100%の力を出し切ってほしい」。長年にわたって日米のプロレスで活躍したスタン・ハンセンさんが、伊豆市立中伊豆中のキャリア教育で語った言葉だ。 子どもたちが市内にはなかなかいない職業の人から話を聞くために開催された授業で、講師は絵本作家、漫画家、モデルなど多種多様。私が中学生の時に聞いていたら、全く違う職に就きたいと思っていただろう。普段出会うことのない講師陣は輝いて見えた。 講師は挫折体験や大変だったことも正直に伝えていた。ただ共通していたのは好きなことを見つけて全力で頑張るということ。子どもたちが将来どんな形で地元に貢献し、どう盛り上
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「半島地震」対策どうする 伊豆市長選スタート 有権者も注目 「安全な観光地化」に期待
14日に告示された伊豆市長選は、元日に起きた能登半島地震から初めての県内半島部での首長選となる。能登半島地震では道路の寸断で救助や物資供給が困難となる「半島地震」の課題が顕在化した。有権者は改めて市の災害対策のあり方に注目している。 「被災後の人命対応を今まで以上に考える必要がある」。同市土肥の松原公園内で建設が進む津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」。指定管理者「土肥ノベーション」の関富範社長(58)=同市八木沢=は、7月開所を控えた建物を見上げ、防災への決意を強くする。 市は修善寺地区に建設中の防災機能を備えた「日向公園」(仮称)と並行し、二大防災拠点として整備を急ぐ。同タワーは平
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【伊豆市長選 立候補者の横顔】菊地豊(きくちゆたか)氏(無現④ 65歳) 故郷の人と土地を守る
自衛官時代に国連平和維持活動でモザンビークに派遣されていたころ、後輩から伊豆の美しい風景の写真が送られてきた。「生まれ故郷はこんなにもすばらしい」。政治の道に進むきっかけにもなった地元への思いは今も変わらない。5期目を目指し「将来につながるまちづくりをしたい」と気を引き締める。 「災害死者ゼロ」を目標に掲げ、インフラ整備と地域コミュニティーの支援を加速させてきた。「能登半島と伊豆半島の構造は同じ。いつ南海トラフ地震が発生してもおかしくはない。備えが不可欠」と危惧する。 「人と土地を守る」を公約とし、「豊かな観光地や文化、歴史がある伊豆市の土地を生かし、守り、伝えていくという切り口から、市
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【伊豆市長選 立候補者の横顔】森良雄(もりよしお)氏(無新 80歳) 市民本位のまちづくり
2004、08、16年の市長選に出馬するも落選。4回目の挑戦となる。多選を含め現市政を批判しながら「市民の声を大切にする、市民本位の伊豆市をつくる」と訴える。 人口減少対策を市の課題に挙げ、「(現市政の)この16年で市の人口は1万人近く減少した。これから4年でどこまで衰退させるつもりなのか」と指摘。子育て支援、移住施策を進めるとし、学校給食の無料化などを掲げる。「地方でもできる教育改革を進めたい」とも強調する。 市が昨年度、所有していた旧天城湯ケ島支所など計4施設を、企業に格安で売却したことを問題視し、「市民の損失。行政の手法を問いたい」と訴える。 自身の80歳の年齢に対する高齢批判も
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伊豆市長選告示 現職と元市議の新人が一騎打ち
任期満了に伴う伊豆市長選が14日、告示された。いずれも無所属で、5選を目指す現職菊地豊氏(65)と新人の元市議森良雄氏(80)が立候補を届け出て、一騎打ちの選挙戦に入った。菊地氏の市政運営の評価や防災、人口減少対策が主な争点。 投票は21日午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われ、午後9時から同市の修善寺生きいきプラザで即日開票する。期日前投票は同プラザ(15~20日)と中伊豆、天城湯ケ島、土肥の市役所3支所(16~20日)、修善寺駅(16~18日)、持越地区集会所(15、16日)、ホテルハーヴェスト天城高原(同)で受け付ける。 市選挙管理委員会によると、1
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伊豆の特産「ワサビ」文化継承へ 市が観光施設オープン 世界農業遺産の歴史など発信
伊豆市の特産品ワサビの文化継承に向け、市が同市原保に整備した観光拠点施設「わさびの郷イズワサビジターセンター」が12日、オープンした。世界農業遺産に認定されている伊豆のワサビの歴史や生産の現場について情報発信する。市農林水産課は「市内の観光拠点だけでなく、旅館などで味わった伊豆産ワサビに興味を持った人にも訪れてほしい」とアピールする。 ワサビの伝統的な栽培方式「畳石式」をパネルと映像で伝えるほか、「畳石式」を開発した平井熊太郎の胸像を展示。ワサビ田のドローン映像、VR(仮想現実)を活用したワサビ田ツアーなども用意した。すしや刺し身に欠かせない「ツンとした辛みが特徴」の本ワサビの健康効果につ
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伊豆市長選 14日告示
任期満了に伴う伊豆市長選は14日、告示される。いずれも無所属で、5選を目指す現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2人が出馬の意向を表明していて、一騎打ちとなる見通し。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、同市の修善寺生きいきプラザで受け付ける。投票は21日午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われ、午後9時から即日開票される。 3月1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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人口減少対策 定住へ丁寧な支援が鍵 14日告示 21日投開票【迫る 伊豆市長選㊦】
「自然の豊かさや人の良さなど、伊豆市の魅力をまず市民に再発見してもらうことが大事」「個人で頑張っている人を行政がバックアップしてほしい」。3月上旬、移住に伴う体験を発信する市民「移住コネクター」を集めた座談会が伊豆市内で開かれた。官民連携で今後の移住・定住促進を図ることを目的に、“先輩移住者”が意見交換した。 本年度、合併20周年となる同市。人口は2004年の合併時は約3万8千人だったが、3月1日現在で約2万8千人。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、50年に約1万4千人となる予測が出ている。 市は若い世代の市外からの移住を促進、支援するため、「お試し住宅」や
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初任科生6人卒業 第一線へ決意新た 県警察学校
静岡県警察学校は12日、初任科生の卒業式を藤枝市の同校で行った。2023年10月に採用された短期課程第106期の6人が卒業証書と辞令を受け取り、交番勤務など第一線での業務に向けて決意を新たにした。 津田隆好本部長は「充実感に満ちあふれ、大変心強い。強さと優しさを兼ね備えた警察官になれるよう、日々精進を重ねて」と訓示した。八木瑞生学校長も式辞で「卒業後も気力と体力の錬成に努めて活躍をし、さらに一回り大きく成長してほしい」と激励した。 沼津署に配属される総代の遠藤葵巡査(25)=伊豆市出身=が代表で答辞を述べ、「同期が少ない分、教官には一人一人に目を、手をかけてもらい、厳しい試験や訓練を乗り
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東京五輪レガシー 自転車と観光の戦略は 14日告示 21日投開票【迫る 伊豆市長選㊤】
「東京五輪の会場となった場所を訪れる貴重な体験ができた。今はどんな活用がされているのか」。3月下旬、伊豆市の伊豆ベロドローム。姉妹都市カナダ・ネルソン市からの市民訪問団の一員として伊豆市を訪れていたバーニー・ジマーさんは、2021年の東京五輪・パラリンピック自転車競技で使用された最大斜度45度の木製バンクを興味深げに見て回りながら、五輪のレガシー(遺産)への率直な疑問を口にした。 市は五輪以降、県とも連携し、競技が行われた市内施設の活用法を模索してきた。ベロドロームでは自転車試乗体験会、ドーム近くの伊豆マウンテンバイク(MTB)コースで見学会を開催。日本サイクルスポーツセンター(CSC)の
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シャクナゲ 晴れ間に咲き誇る 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でシャクナゲが見頃となり、来園者に春の訪れを告げている。 同園では、「しゃくなげの森」を中心に、約150種類、約2千本のシャクナゲを植栽している。広報担当者によると、例年より1、2週間早い開花で、5月中旬にかけて順に花を咲かせる見込み。 10日はミニュアチュア・ピンクやアカボシなどの品種を堪能する来園者が見られた。 (東部総局・田中秀樹)
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地域の情報誌制作 受講児童生徒募る 伊豆市、近隣在住
伊豆市の魅力を地元の小中学生が取材し発行する地域情報誌「KURURA(くるら)」の制作実行委員会は21日午前9時半から、初回講座を同市柏久保のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で開く。 講師はプロのカメラマンやライター。年5回程度の講座や取材を予定している。昨年は「行きたい!知りたい!やってみたい!!」をテーマに、参加者がグループ別に旅館や飲食店を訪れ、関係者に取材した。 同市または同市近隣在住の小学4年生から中学3年生までが対象。参加費は全講座分で4千円。定員は約30人。申し込み、問い合わせは同事務局<電0558(99)9120>へ。
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静岡県内で大雨 天城山146ミリ 国道473号で崩土、通行止め
前線を伴った低気圧が東海地方の南を進んだ影響で静岡県内は9日、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になって激しい雨が降った所があった。 気象庁の観測によると、8日午前7時の降り始めから9日午前9時までの総雨量は伊豆市天城山で146ミリ、浜松市天竜区春野で118・5ミリ、藤枝市高根山で116ミリなどだった。9日昼前までは大雨や土砂災害、低い土地の浸水、突風などへの注意が必要となる。 島田市川根町抜里の国道473号では崩土が発生し、通行止めになった。
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伊豆箱根鉄道・牧之郷駅前の広場完成 にぎわい創出へ 現地で記念式典
伊豆箱根鉄道駿豆線牧之郷駅(伊豆市)の駅前広場が完成し、31日、現地で完成記念セレモニーが開かれた。同駅西側に交通広場と緑地広場、生活道路を整備し、にぎわい創出と利便性向上につなげる。 整備エリアは約4千平方メートル。ロータリー中心部には水滴の形をした水盤を設置、水盤の中央にクリスマスツリーとしても活用できるモミの木を配置した。 同駅駐車場付近にはソメイヨシノ10本を植樹し、擁壁の壁面を生かしたベンチも設置した。このほか、子どもたちの遊び場となる水場や芝生を整備し、周辺の住環境を保全するため生け垣も造った。市都市計画課は「イベント開催やキッチンカーの出店など、交流の場として活用したい」と
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絵本作家と家族の作品展 伊豆のギャラリー 13日にトークも
絵本作家小亀たくさんと美術に携わった家族の作品展「小鳥と静岡と親子三世代」が14日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 たくさんの父・故崇利さんは公務員として働きながら絵本制作、本の自費出版を行ってきた。娘さちさんは多摩美術大を卒業後、静岡市葵区で飲食店を営んでいる。たくさんと崇利さんが描いた地元四国での風景画や、さちさんが幼少期と美大在学時に描いた絵などを展示している。たくさんが制作した絵本2作品と5月に出版予定の絵本「かごそとのぴーぽっぽ」の原画計約70点も並ぶ。 開館は正午から午後5時(最終日は午後4時)まで。火、水、木曜休館。トークイベント
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伊豆箱根鉄道「ウチのエースお貸します」 外部社員出向を積極展開 行政と連携強化も
伊豆箱根鉄道が地元の行政関連機関の観光やまちづくりの部署に次々と「エース社員」を送り込んでいる。地域密着企業としての生き残りに向け、伍堂文康社長は「地元とのつながりが第一」と強調する。人事交流によって官民の連携を強化し、地域の活性化につなげようとしている。 同社はこれまで外部出向自体少なかったが、一昨年度に美しい伊豆創造センター、昨年度に伊豆市産業振興協議会への社員出向を始めた。本年度からは三島市にも行政実務研修員として送り込む。伍堂社長は社業の発展に向けて地域活性化は欠かせないとし「行政と目指すところは一緒」と話す。 同社は「地域に信頼され、なくてはならない会社になる」がモットー。実務
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伊豆市所有バス 車両法に抵触 整備管理者選任せず
伊豆市は4日、市が所有・管理している自家用バスについて、道路運送車両法に規定されている整備管理者を選任しておらず、同法に抵触していたと発表した。 市によると、バスは乗車定員30人以上のため、使用者である市は一定の要件を備える整備管理者を選任し、バスの点検、整備などを行う必要があった。2月末、当初予算案の審査会で市議からバスの整備管理者選任について質問があり、法規定やこれまでの状況を調査した結果、必要な整備管理者を選任していなかったことが判明した。
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伊豆半島 風切ってバイクツーリング 尾根沿い 抜群の爽快感【しずおかアウトドアファン】
国内屈指の観光地の伊豆半島は、バイクのツーリングコースとしても人気。県内だけでなく関東圏など全国から年間を通じて数多くのライダーが訪れる。主に伊豆半島の東側を走るルートを想定し、人気のスポットを巡った。(生活報道部・草茅出) 伊豆方面へのアクセスの拠点として便利なのが、国道1号の箱根峠の交差点から県道熱海箱根峠線を少し南下した場所にある「バイカーズパラダイス南箱根」(函南町桑原)。おしゃれな内装のカフェやバイクグッズの販売コーナーをはじめ、30台ほどのバイクを用意するレンタルコーナー、電動オフロードバイクの屋外コースなどもある複合施設だ。 富士市の稲垣智也さん(22)と加藤潤一さん(
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人事=伊豆箱根鉄道グループ(1日)
【伊豆箱根鉄道】生活事業部次長(観光課長)吉田和也▽総合企画部次長(企画課長)津田豪▽観光課長(伊豆箱根バス出向業務管理部次長兼管理課長)秋山研二▽熱海日金山霊園石材センター所長(伊豆市産業振興協議会出向事務局次長)小野正貴▽不動産課課長(不動産課課長補佐)若杉猛▽伊豆市産業振興協議会出向事務局次長(観光課長)星谷勝 【伊豆箱根バス】業務管理部次長(三島営業所長)岩崎勝一▽営業部次長兼東京総合案内所統括所長(東京総合案内所長)石井洋平 ▽運行課長(運行課課長)杉山新吾▽営業課長兼手配センター統括所長(手配センター所長)森下高行▽三島営業所長(運行課長)渡辺一弘 【伊豆箱根交通】熱海営業所
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スルガ銀行、不正融資問題の教訓紹介 企業や自治体にセミナー 組織風土改善、意識改革呼びかけ
2018年に発覚した不正融資問題を受け、信頼回復に向けて強化した再発防止策と教訓を広く紹介しようと、スルガ銀行(沼津市)がハラスメント防止とコンプライアンス(法令順守)に関するセミナーを取引先企業や自治体、議会を対象に展開している。第三者委員会にコンプライアンス意識の欠如などを厳しく指弾された「苦い経験」を踏まえ、組織風土改善や働く人一人一人の意識改革の重要性を呼びかける。 「根深い不正体質」「統治働かずパワハラも横行」―。同銀行が無償で提供するセミナーは、組織的関与が明らかになった不正融資問題の背景と、根本的な原因を振り返る体験談から始まる。 講師を務めるのは不祥事後に拡充強化したコン
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伊豆市長選立候補 事前審査に2陣営
伊豆市選挙管理委員会は1日、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。出馬を表明している現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2陣営が出席した。書類に不備がないか選管担当者がチェックした。 3月中旬の立候補予定者説明会に出席した元会社役員の男性(80)=東京都=は、病気治療を理由に出馬を見送った。
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ワサビ栽培「畳石式」開発 平井熊太郎の功績後世へ 伊豆「わさびの郷」で胸像除幕
伊豆市の中伊豆山葵(わさび)組合(塩谷美博組合長)は31日、ワサビの伝統的な栽培方式「畳石式」を開発した平井熊太郎の胸像の除幕式を、同市原保に新設する「わさびの郷 イズワサビジターセンター」で開いた。4月12日のオープンに合わせ、施設内に設置する。 畳石式は湧水を活用し、上流から下流への水流によってワサビ沢に水を巡らせる栽培方法で、大小さまざまな石や砂利を大きさごとに積み上げて層を作る。平井は上大見村原保(現在の同市原保)の生まれで、ワサビ沢の工事を請け負う石積み職人だった。畳石式の開発により、明治時代にまん延していたワサビ沢の腐敗病も徐々に収まった。畳石式は周辺にも広まり、現在の発展の
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柿木川水質調査 環境基準に適合 伊豆市
伊豆市大平柿木の宗教法人平和寺本山の敷地内から廃棄物交じりの土砂が付近を流れる柿木川に流出していた問題で、市は30日までに、柿木川で2月13日に採取した水の水質調査結果を発表した。全ての項目で環境基準に適合していた。市は引き続き、県と毎月交互に調査する。
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伊豆市、税過徴収 617万円還付へ 住宅用地特例適用漏れ
伊豆市は29日、同市の1法人に対し、固定資産税の住宅用地特例の適用漏れがあったと発表した。2004年から23年までに過徴収した617万2800円の全額を今後還付する。市によると、法人代理人から問い合わせがあり判明した。
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連携強化へ 会合回数増 伊豆半島首長会議
伊豆半島の7市6町首長会議(会長・斉藤栄熱海市長)は28日、伊豆市の修善寺総合会館で会合を開いた。2024年度の事業計画を決めたほか、大規模災害などを見据えて連携を強めるため現在年2回の会合を4回に増やすと決定した。 国や県、医療消防の関係機関を交えた協議体について意見を交わした。復興に向けて重要となる建設業界の参加や市町をまたいだ防災計画の策定などを求める声が上がった。能登半島と伊豆半島の地形が酷似している点を踏まえ、国に対して道路整備を加速させるよう13市町が一体となって要望するよう求める出席者もいた。 協議の場をどのような形式にするかは未定。斉藤会長は会合後、取材に対し、6月に予定
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【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高
沼津市 住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。 三島市 市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然
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「守山八幡宮の三番叟」 市指定無形民俗文化財に登録 伊豆の国市
伊豆の国市は26日までに、守山八幡宮(同市寺家)の例大祭で奉納される「守山八幡宮の三番叟(さんばそう)」を市指定無形民俗文化財に登録した。 守山八幡宮の三番叟は、翁(おきな)、千代(せんだい)、三番叟(さんば)の舞方(まいかた)3役に加え、下方(したかた)6役で構成される。起源は江戸時代とされ、寺家の住人が伊豆市修善寺の横瀬八幡神社の三番叟を盗み見て伝えたという伝承にちなんで、「盗みサンバ」と呼ばれている。伊豆の国市文化財課によると、細かい舞型が踏襲され、長時間演じられる。伊豆地方の三番叟は庁屋(ちょうや)で上演されることが多いが、舞殿(ぶでん)で上演される珍しい事例という。 寺家区三番
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熱気球に乗り夢膨らむ 土肥小中一貫校 生徒が体験搭乗 伊豆市
伊豆市立土肥小中一貫校の7年生11人と9年生23人がこのほど、熱気球に体験搭乗した。中等部修了行事の立志式の一環で、故郷を上空から眺めながら将来への夢を膨らませた。 土肥・小土肥地域づくり協議会の支援で初めて実施した。運動場に四方をロープで固定した熱気球を設置し、5人ずつのグループに分かれ搭乗した。約30メートル上昇し、景色を楽しんだ。 生徒は「初めての感覚で楽しかった」「空気が澄んでいて(静岡市)清水(区)まで見えた」などと感想を語った。
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高校男子ソフトボール 伊豆で研修大会 17チームが技磨く
高校男子ソフトボール天城研修大会(NPO法人伊豆市スポーツ協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、同市上船原の天城ドームなどで始まった。29日まで。 飛龍高(沼津市)、星陵高(富士宮市)、静岡北高(静岡市葵区)の3校をはじめ、関東や東海などから19校17チームが参加している。冬場に鍛え上げた力を試し、実戦で技術を磨いた。
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伝統和紙普及拠点 専用駐車場を整備 伊豆・修善寺
伊豆市修善寺の伝統和紙「修善寺紙」の伝承、普及取り組む地元有志の「修善寺紙を再現する会」はこのほど、活動や体験の拠点「紙谷和紙工房」(同市)の専用駐車場の整備を完了した。紙の原料となるミツマタの苗木も植樹し、来訪者に和紙の里のシンボルとしてアピールする。 同会は「伝統ある修善寺紙の継承へ支援を」と、昨年にクラウドファンディングで駐車場整備やミツマタ植樹の資金を募った。目標額75万円を上回る約100万円が、市内外の約80人から寄せられた。 駐車場は工房の間近にある土地で、住民から借り受けた。車を最大10台収容できるスペースを確保した。周囲に高さ約1メートルのミツマタの苗木32本を植えた。 同会
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5年ぶりの伊豆「自然美しく、人が優しい」 カナダの友好都市から訪問団
伊豆市に22~28日の日程で、友好都市のカナダ・ネルソン市から市民訪問団17人が訪れている。訪問は5年ぶり。ホームステイしながらさまざまな体験を楽しみ、伊豆市民と交流を図っている。 25日は同市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)を訪ね、東京五輪・パラリンピックが開かれた会場を見学した。伊豆ベロドロームではCSC職員から選手のトレーニングや木製のバンク、インフィールドの構造を聞いた。バンクの傾斜に驚き、写真を撮ったり質問したりした。マウンテンバイク(MTB)競技が行われた起伏豊かな「伊豆MTBコース」にも足を運んだ。 17年ぶりに来日したマーゴ・ジマーさん(69)は「オリンピックが
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伊豆・土肥金山 ソメイヨシノをライトアップ 24日と30、31日
伊豆市土肥の観光施設「土肥金山」は24、30、31の各日、敷地内に植わるソメイヨシノをライトアップする。時間は午後6~8時半。入場無料で、最終入場は午後8時。 問い合わせは同施設<電0558(98)0800>へ。
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地域守ったえん堤、お守りに 工事関係者ら伊豆・天城小に贈る 60年の役目終え再利用
約60年間土石流などから伊豆市民を守ってきた猫越(ねっこ)第2砂防えん堤(同市湯ケ島)。取り壊しに伴い発生したコンクリートを利用し、国土交通省沼津河川国道事務所と工事を行った小野建設(三島市)の関係者が子どもたちのお守りを作った。このほど、伊豆市の天城小に贈呈した。 えん堤は高さ10メートル、長さ91メートルで、1965年に完成した。元々はコンクリートでできた不透過型で、大雨時は流れてきた土砂をためて川の水を流すことによって、土石流にならないように維持し下流域の安全を確保してきた。2020年から行っていた工事が今月終わり、土石流や流木の捕捉に効果を発揮するとされる格子状の鋼管の透過型になっ
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車掌体験、しゃぎり演奏楽しんで 31日「いずっぱこフェスタ」 修善寺、牧之郷駅
伊豆箱根鉄道は31日午前9時から、イベント「いずっぱこスプリングフェスタ」を伊豆市の修善寺駅と牧之郷駅で開く。今回会場を2カ所に拡大した。 修善寺駅ではドアの開閉、車内放送ができる子ども向けの車掌体験を、牧之郷駅では駅前広場の完成を祝うセレモニーやしゃぎり演奏をそれぞれ行う。各駅を巡るスタンプラリー、修善寺―牧之郷駅間を自由に乗り降りできる乗車券の販売もある。詳細は同鉄道ホームページ、問い合わせは同鉄道運輸課<電055(977)1207>へ。
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伊豆・修善寺中3年生 地域貢献で清掃活動 狩野川堤防など
伊豆市の修善寺中3年生約110人はこのほど、地域貢献活動の一環で、同市の狩野川堤防のごみ拾いや修善寺グラウンドの草取りに取り組んだ。生徒が地元への感謝の気持ちを込めて修善寺橋-大仁橋間の狩野川左岸で、堤防沿いや河川敷に捨てられたペットボトル、空き缶などを集めた。
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土作りや花の播種 生産者の園芸教室 修善寺虹の郷、4月から
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は4~11月、全7回の園芸教室を同施設で開く。地元の花の生産者、堀江正二さんが講師。土作りや花の播種(はしゅ)、管理方法などを学ぶことができる。参加費は4500円。 問い合わせは修善寺虹の郷<電0558(72)7111>へ。
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「原画、家族で見に来て」 絵本「ぼく、いいたいことがあるの」 22日から伊豆で展示
キツネの男の子が大好きなおばあちゃんを亡くしてからの心境の変化を追った絵本「ぼく、いいたいことがあるの」の原画展が22日から31日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれる。 絵本の中から半分程度の10枚の原画を飾る。絵本は作家岡田千晶さんが、800~1000本の色鉛筆を使い、鮮やかに仕上げた。同ギャラリーを運営する坪内ゆみさんは「春休みなので家族で見に来てほしい」と呼びかけた。 開館は正午から午後5時まで。水、木曜休館。岡田さんが出席するイベントが30、31日に行われる。詳細は「修善寺Cotori」ホームページへ。
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運動の楽しさ 知って 園児、児童に手ほどき 伊豆総合高野球部員
伊豆市の伊豆総合高野球部員による野球教室がこのほど、同市の牧之郷コミュニティー広場で開かれた。部員は野球未経験の園児と小学生約20人に、ボールの投げ方や打ち方を教えて野球の楽しさを伝えた。 台に乗せたボールをバットで打つ練習では「しっかり振り切ろう」などとアドバイスした。ボールを捉えた園児には「思い切り振れたね」「ナイスバッティング」と声をかけた。アニメキャラクターが描かれた的にボールを当てるゲームもあり、子どもたちは夢中で野球体験を楽しんだ。 地元の子どもたちへの野球、運動に取り組むきっかけづくりが狙い。企画した杉山隆俊顧問は大谷翔平選手のグラブ寄贈にも触れながら「野球を始めるチャンス。体
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特産物探しや餅まき楽しんで 23、24日にサイクルスポーツセンター
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)は23、24の両日、イベント「春のサイクルカーニバル」を開く。参加無料で市の特産物を探すゲームや餅まき大会を行う。市民は2日間入場無料(住所が分かる身分証明が必要)。 詳細はCSCのホームページ、問い合わせはCSC<電0558(79)0001>へ。
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狩野川のカワウ食害防げ 漁協など対策本腰 繁殖期控え追跡調査
狩野川流域でカワウによる食害が深刻なことを受け、伊豆の国市の狩野川漁業協同組合などが対策に力を入れている。昨年からGPSやドローンを用いてカワウの行動の追跡調査や駆除を続ける。カワウは川魚を食い荒らし、春先に繁殖期を迎えるため、関係者は対応を急ぐ。 同漁協によると、狩野川流域には約千羽のカワウがいて、昨シーズンの被害額は約4500万円と推測される。1羽当たり1日約500グラムの魚を食べるとされ、特に稚アユへの食害が問題になっている。 県によると、カワウの個体数は高止まりを続け、特に県西部や浜名湖周辺で多い。鳴き声による騒音のほか、ふん害も軽視できず、土壌を酸性化させるカワウのふんによって
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能登半島の被災地をラジオで応援 東部FM3局公開収録
伊豆、伊豆の国、函南の3市町などの広報担当者でつくる田方広報研究会と地元コミュニティーFM3局は20日、能登半島地震の被災地を応援するラジオ番組の公開収録を同町の道の駅伊豆ゲートウェイ函南で行った。 3市町の広報担当者、3局のパーソナリティーが出演。今月から同道の駅と「FM IS(いず)」、「FMいずのくに」、「ボイス・キュー」の3局で被災地への応援メッセージを募集していて、計60通以上が集まった。パーソナリティーが「静岡から応援しています」「諦めずに頑張って。復興を願っています」などの応援メッセージを読み上げた。 地震の被害が大きかった石川県珠洲市の高校で教員を務めた、伊豆市地域おこし
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湯ケ島の魅力 写真で 24日まで展示 伊豆市
伊豆市の湯ケ島地区地域づくり協議会は20日、写真展「日々是湯ケ島」を同市湯ケ島の文化施設「上の家」で開いた。24日まで。 市地域おこし協力隊の佐藤亜弥さんが、「湯ケ島地区の素晴らしさを伝えたい」との思いで企画した。住民らの日常を切り取ったパネルや写真約100点を展示した。佐藤さんが住民に呼びかけ、市地域おこし協力隊でカメラマンの斎藤洋平さんが、市役所天城湯ケ島支所で撮影した。入場無料。開催時間は午前10時~午後4時(最終日のみ午後3時)。最終日は隣地のしろばんばの里公園で写真撮影会を開く。詳しくは同協議会のフェイスブックページへ。
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回送バスの電光掲示板で詐欺注意喚起 伊豆市など 東海バス協力
伊豆市と伊豆中央署は31日まで、東海バス(伊東市)の協力で、伊豆市内などを走る路線バス(回送)の電光掲示板に、特殊詐欺被害防止を呼びかけるメッセージを表示している。電子マネーを悪用した事例への注意喚起を図る。 バスの前面と側面に「電子マネー買えは詐欺 特殊詐欺に注意」と表示した。 東海バス修善寺営業所の大川貴之副所長は「回送バスの表示で少しでも特殊詐欺の被害が減ってほしい」と期待した。期間終了後も随時表示するという。
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伊豆市長選、説明会に2陣営
伊豆市選挙管理委員会は19日、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)の立候補予定者説明会を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。出馬を表明している現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2陣営のほか、立候補を検討している元会社役員の男性(80)=東京都=が出席した。 男性は取材に対し、「健康上の理由により出馬するか決めかねている」と話した。 市選管や伊豆中央署の担当者らが選挙運動の注意点、今後の日程などを説明した。1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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伊豆の国市人事 産業部長に土屋氏
伊豆の国市は19日、4月1日付の人事異動を内示した。対象者は87人で、規模は例年並み。産業部長は土屋政幸産業部参与、都市整備部長は古屋和義市民環境部参与が就く。 主な異動は次の通り。 【部長級】市民環境部長(市民環境部市民課長兼韮山支所長兼大仁支所長)勝又慎一▽市民環境部参与=環境担当(教育部生涯学習課長兼生涯学習係長兼図書館長)山本浩之▽健康福祉部長兼福祉事務所長(健康福祉部参与=健康医療担当)蒔田善江▽産業部長(産業部参与=農林担当)土屋政幸▽産業部参与=観光文化担当(総務部管財営繕課長)原雅之▽都市整備部長(市民環境部参与=環境担当)古屋和義 【課長級】企画財政部財務課長兼財政室
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伊豆市人事 産業部長に大路氏 危機管理監 大村氏
伊豆市は18日、4月1日付の人事異動を内示した。対象者は156人で、規模は例年並み。産業部長は大路弘文産業部参事、危機管理監は大村俊之建設部長が務める。 主な異動は次の通り。 【部長級】総務部長兼コンプライアンス担当部長(産業部長)井上貴宏▽産業部長(産業部参事=伊豆市産業振興協議会へ派遣)大路弘文▽建設部長(総合政策部地域づくり課長)山口吉久▽危機管理監(建設部長)大村俊之 【課長級】総合政策部地域づくり課長(産業部農林水産課長)小川正洋▽総務部土肥支所長(建設部用地管理課主幹)池田亮哲▽市民部市民課長(市民部税務課参事)小柳出伸幸▽産業部農林水産課長(産業部観光商工課長兼昭和の森会
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市民ランナー、爽やかに汗 伊豆・狩野川桜マラソン
狩野川桜マラソン(伊豆市スポーツ推進委員会主催)が16日、同市内で開かれた。市民らが狩野川堤防で爽やかに汗を流した。 牧之郷コミュニティー広場をスタート・ゴールに、大仁橋上流―修善寺橋間を走るコースで行われた。4・5キロの「チャンピオンズカップ」は中学生以上の約30人、誰でも参加できる3キロの「ファンラン」は未就学児から70代まで約160人が参加した。息を弾ませながら力強い走りを見せ、沿道からは家族や友人が「頑張れ」「もう少しだ」と声援を送った。
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記者コラム「清流」 隠れスポット探し
3月に入り、各地で早咲きの桜が散り、ソメイヨシノの時季が近づいてきた。一言に桜といっても種類や場所によって見どころが変わる。県内に名所はたくさんあるが、今年は隠れスポットも探して写真に収めたい。 2月、早咲きの河津桜にはメジロなど多くの野鳥が飛来し、枝から枝へと飛び交うほほ笑ましい光景があった。伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」には約300本のカンヒザクラが植栽され、下向きに花が咲く控えめな姿がかわいらしい。沼津市井田では、散った桜の花びらが歩道に広がる「桜のじゅうたん」を楽しむことができた。 これからは気温が上がり、ひと味違った光景を見せてくれそうだ。いろいろな場所へ足を運んで春色の景色
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ジビエの利用促進 静岡で取り組み事例情報交換
静岡県はこのほど、ジビエ(野生鳥獣肉)の利活用促進をテーマにした研修会を静岡市内で開いた。猟師や処理施設、飲食店の関係者ら約50人がジビエ業界の取り組み事例を情報交換した。 2022年度の県内の野生鳥獣による農作物被害額は約2億5千万円。駆除などの対策が進み、15年間で半減した。ただ捕獲されたうち食肉処理されるのは1割程度と地域資源として活用が十分に進んでいない。 事例報告では「富士山麓ジビエ」(富士宮市)と鹿肉を加工販売する「イズシカ屋」(伊豆市)の取り組みが紹介された。イズシカ屋の山本博之さんは「一般向けに売るのをやめて、専門知識のある人、食に興味のある人に高単価で売ることで売り上げ
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六仙の里でさくら祭り 31日 伊豆市
六仙の里さくら祭り(実行委員会主催)が31日午前10時から、伊豆市城の六仙の里公園で開かれる。パエリアや焼きそばの販売、甘酒の無料配布がある。会場で食事も楽しめる。 問い合わせは市観光協会中伊豆支部<電0558(83)2636>へ。
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浄蓮の滝 御瀧印発売 来遊記念に 伊豆市
伊豆市観光協会天城支部は、同市湯ケ島の名瀑(めいばく)浄蓮の滝を訪れた記念品にと、「御瀧印(ごたきいん)」を作製した。 御瀧印ははがき大で、新緑がまぶしい初夏の滝を水彩画で表現した。迫力ある筆遣いで「天城山 浄蓮の滝」の文字を載せた。滝近くの喫茶「あまぎ」店主の山崎多美枝さんが背景を描き、筆文字を温泉旅館「白壁」の女将(おかみ)鈴木裕香さんが担当した。 1枚税込み350円。同支部、喫茶あまぎ、浄蓮の滝観光センター、しぶき亭の4カ所で販売する。 問い合わせは同支部<電0558(85)1056>へ。
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3月14日ホワイトデーは伊豆・恋人岬で 挙式衣装で写真、しし汁提供も
伊豆市の土肥温泉旅館協同組合は14日、ホワイトデーイベントを同市小下田の恋人岬で開く。ウエディングドレスやタキシードに着替えての記念撮影や特製の「恋人宣言証明書」発行がある。地元の食材を使ったしし汁も無料サービスする。 問い合わせは恋人岬ステラハウス<電0558(99)0270>へ。
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伊豆市議会 33議案可決、閉会
伊豆市議会3月定例会は13日、最終本会議を開き、2024年度一般会計当初予算案など33議案を可決、同意し、閉会した。
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修善寺、湯ケ島と文豪テーマ、伊豆有識者ら持論
伊豆市観光協会天城支部はこのほど、「文学を語る会」を同市の天城会館で開いた。地元有識者らが「修善寺の文豪と天城の文士」などをテーマに、修善寺と湯ケ島にゆかりの深い作家たちについて語り合った。 甘味亭「一石庵」店主で修善寺漱石の会の原京会長は、文豪夏目漱石が修善寺温泉で療養中に吐血して一時意識を失った「修善寺の大患」に触れ、「漱石が修善寺温泉を有名にした」と持論を展開した。「修善寺の文学の背景には修禅寺があった」と述べた。 元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんは「川端康成、尾崎士郎、梶井基次郎の3人は湯ケ島の文士を語る上で重要」とした上で「渓谷、山、温かい住民の人柄が、まだ無名の若い学生だった
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伊豆の山城、柏久保城と丸山城の御城印完成 総合高生がデザイン
伊豆市の伊豆総合高2年生13人が、地元の観光振興を目的に昨年から作成に励んでいた同市の山城の柏久保城と丸山城の御城印のデザインが完成した。「マーケティング」授業の一環で3年生が昨年手がけた御城印2種に続く取り組み。はがき大で、各城2種類ずつ制作した。柏久保城は家紋のクロアゲハや、彼岸花を記載。丸山城は土肥桜や城の場所の地形図を記し同校のものづくり部員が書道で城名を書いた。 制作過程では、県古城研究会の望月保宏会長が城の歴史を解説したほか、地元住民らも協力した。中村拓海さん(17)は「一目で分かるようシンプルなものに仕上げた」と話し、河村大和さん(17)は「地元の歴史を学び、地域との関わりを
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脱炭素支援へ人材育成 環境・安全 盛り土監視強化も【点検!静岡県予算案】
静岡県は2024年度当初予算案で、脱炭素や生物多様性をキーワードにした新たな環境施策を盛り込んだ。県民の暮らしを脅かす廃棄物の不法投棄や不適切な盛り土にも先端技術を駆使して目を光らせる。 廃棄物リサイクルの新規事業として、高齢化で増加している使用済み紙おむつの再資源化モデルの構築に2千万円を投入し、市町や廃棄物処理業者などの実証実験を支援する。環境負荷が大きい使用済み紙おむつの焼却処分をやめ、素材の上質パルプや樹脂、高分子吸収材を再資源化する仕組みの確立、普及を目指す。 脱炭素社会実現に向けた事業には総額6億3500万円を計上した。県内13金融機関などが参画するコンソーシアムを設立し、行
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ランバイク、いざ勝負! 2~6歳向けレース 23日に伊豆・サイクルスポーツセンター
静岡県は23日、2~6歳の未就学児を対象に、ペダルがなく地面を足で蹴って進むランバイクのレース「ふじさんっこCUP」を伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンターで開く。申し込みの締め切りは15日。 2歳、3歳、4歳、5・6歳の4クラスに分け約100メートルのコースで競う。面白自転車レースや餅まきのイベントも開催する。 時間は午前10時~午後3時。定員は各クラス20人の計80人。申し込み、詳細は県ホームページ、問い合わせはふじのくにサイクルスポーツコミッション<電080(2040)3188>へ。
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広がる春景色 ハナモモ50本見頃、顔出す「気根」 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で早春ならではの光景が広がり始めた。新緑が生い茂る前の時期に見どころとなり水中などから生える「気根(きこん)」や、約50本のハナモモが見頃を迎えている。 気根は落葉針葉樹の「ラクウショウ」で、施設内のフェアリーガーデンで見られる。人の指のような形をしながら上へと100本以上が顔を出し、長いもので50センチほど。小川の水中から突き出ているのもある。同施設の野田一成さんによると、根が水に浸って呼吸ができなくなり酸素不足を補うために上へと成長し、少しずつ伸びるという。 ハナモモはピンクや真っ白な花を咲かせ、今月下旬まで楽しめそう。施設から委託を受け園芸部門を担当
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東北の経験 次の備えへ 問われ続ける災害対策 能登の将来 案じる声も【表層深層】
東日本大震災はさまざまな教訓を残した。人口減少に拍車がかかった被災地の姿は、能登半島の将来と重ならないかと案じる声がある。初動対応や避難生活の課題は13年間で解決したとは言いがたい。東北の経験は生かせるのか。能登半島地震の復興やその先の巨大地震と向き合う日本の災害対策は問われ続ける。 「ここであったことを二度と起こしては駄目だ」。8日、宮城県石巻市から突き出た牡鹿半島。先端に近い鮎川地区ですし店を営む古内勝治さん(80)は、閑散とした街を思い語気を強めた。 地区はかつて日本有数の捕鯨基地として栄えた。だが反捕鯨の動きを背景に過疎化が進み、震災直前の人口は約1400人。これが震災後に加速
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伊豆世界ジオパーク 認定5周年イベント
美しい伊豆創造センターは10日、伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定5周年記念イベントを伊豆市内で開いた。 静岡大の小山真人教授による記念講演や功労者表彰式、次世代ジオガイド成果発表を行った。若手のジオガイドは修善寺温泉街のツアーを開き、参加者と一緒に約30分間巡り、桂川の成り立ちや独鈷(とっこ)の湯の歴史を説明した。周辺の商店も回り、地場産品の説明もした。 伊豆半島ジオパークは2018年4月、国内で9番目となる世界ジオパークに認定された。
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歌で子育て応援 17日、伊豆市で田中さんコンサート
伊豆市の修善寺図書館は17日午後2時から、三島市在住のシンガー・ソングライター田中みどりさんが出演する子育て応援コンサートを、伊豆市小立野の修善寺生きいきプラザで開く。子育て世帯などを対象に参加希望者を募集している。定員70人。申し込み、問い合わせは同図書館<電0558(72)9868>へ。
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中伊豆中でキャリア教育 社長、作家、漫画家が経験談披露 スタン・ハンセンさんも登場
伊豆市の中伊豆中で11日、社長、作家、漫画家を講師に招いたキャリア教育の授業があった。来日していた元プロレスラーのスタン・ハンセンさん(74)もゲストで登場。講師陣は全校生徒約120人に自身のキャリアの経験談などを披露した。 同市を中心に職業の魅力を探究してきた生徒が、市内にはなかなかいない職業人の話を聞き、視野を広げるのが狙い。出版社「303BOOKS」(千葉市)の常松心平社長、児童文学作家のくすのきしげのりさん、漫画家の坂上暁仁さんが講演した。 3人は自身の職業やこれまでのキャリア、志したきっかけのほか、挫折体験も伝えた。常松社長は「将来なりたいものが決まっていなくても、いろんな道を
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活動充実へ移転 伊豆・フレンドワークかざぐるまが開所式
伊豆市のNPO法人「かざぐるま」は8日、運営する就労継続支援B型事業所「フレンドワークかざぐるま」の移転に伴う開所式を同市柏久保の新施設で行った。これまでは同市の修善寺駅前商店街にあったが手狭だったことから、利用者の作業効率や安全性を高めようと、付近の空き店舗だった木造2階建ての施設に引っ越した。 移転先の1階を事業所とし、2階はNPOの事務所として使用。従来の約3倍の作業スペースを確保したほか、相談室やロッカールーム、給湯室を備える。 施設には現在約20人が通所し、木工製品、縫製品を製造するほか、アルミ缶回収とプレス、箱折りなどの作業にも励む。開所式で風間淑行理事長は「新しい拠点として
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菊地氏が事務所開き 伊豆市長選
任期満了に伴う伊豆市長選(4月14日告示、同21日投開票)に立候補を表明している現職の菊地豊氏(65)の後援会は9日、同市加殿で事務所開きを行った。 県議、市議ら約70人が集まった。菊地氏は「伊豆市の人と土地を守るということを丁寧に説明していく」と強調。豊富な行政経験を地元の活性化につなげると訴えた。 市長選には元市議の森良雄氏(79)も出馬する意向を表明している。
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伊豆の公園にベンチ4台寄贈 中伊豆ライオンズクラブ
伊豆市の中伊豆ライオンズクラブ(LC)はこのほど、同市の六仙の里公園にベンチ4台を寄贈した。同公園の貯水池を周回する遊歩道に設置された。 同LCの35周年記念事業の一環。市によると、公園利用者から休憩用にベンチがほしいとの声があったという。 寄贈式で鈴木伸二幹事は「40年、50年と記念事業に取り組みたい」とし、市産業部の井上貴宏部長は「これから花見シーズンになる。利用者のために適切に管理したい」と話した。
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わかば、ねむの木に 静岡県が御下賜金伝達
天皇陛下から優良な社会福祉施設や社会事業団体に贈られる御下賜金(ごかしきん)の伝達式が6日、県庁で行われた。 伝達を受けたのは社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンターの障害者支援施設わかば(伊豆市)と、学校法人ねむの木学園の特別支援学校ねむの木(掛川市)。川勝平太知事が手渡した。 わかばの紅野利幸施設長は「大きな喜びとともに身の引き締まる思い。より一層の研さんを図っていきたい」と謝辞を述べた。ねむの木学園の梅津健一理事長は2020年に亡くなった創設者宮城まり子さんをしのび、「子どもたちの個性を尊重する教育理念を受け継いでいきたい」と抱負を語った。
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伊豆市移住 意見交換 「コネクター」と市職員ら 座談会で施策探る
伊豆市は5日、市内に移住・定住して活躍し、市と移住希望者をつなぐチーム「移住コネクター」と市職員らによる座談会を同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で開いた。メンバーら約20人が今後の移住・定住施策について意見交換した。 メンバーは自己紹介で移住理由などを発表し、「市民が伊豆市をもっと好きになるために」をテーマに話し合った。市職員からは近年、移住者が増加傾向にあることなどが紹介された。 林業の出前講座などを行う「またね自然学校」(同市)の斉藤大輔代表(神奈川県出身)は「イベントで人や自然の良さがあるまちだと伝えている」と話した。地域おこし協力隊の舛田拓人さん(富山県出身)は「自信を
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江川酒「今年は辛口」 伊豆の国・英龍公広める会 会員ら上槽作業見守る
幕末の伊豆韮山代官、江川太郎左衛門英龍の業績を全国に発信している「江川英龍公を広める会」が、江川家に伝わる日本酒「江川酒」の復元に取り組んでいる。江川家の田んぼで会員らが育てた米を使い、万大醸造(伊豆市)に依頼して酒造りを進める。会員らは2月、同社を訪れ仕込み作業の状況を確認した。 江川酒は徳川家康も好んだとされ、江戸中期まで醸造されていたが、幕府の財政改革に伴い作ることができなくなり、一度は途絶えた。ただ、製法書が見つかったことから2021年、同会が復元に挑んだ。 最初の年は酒米「誉富士」、2年目からは会員が育てた一般米「アイチノカオリ」を使う。2月上旬に3段仕込みの最後の工程を終え、下旬
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修善寺散策、俳句楽しむ 伊豆でシニア向け学習会
伊豆市はこのほど、シニア世代を対象にした学習会「いず生きいきカレッジ」を同市の茶店「一石庵」で開いた。60~80代の約10人が俳句を楽しんだ。 一石庵の店主原京さんが講師を務めた。早春の修善寺温泉街を散策して題材を探し、「春」をテーマに句を作った。原さんは修善寺散策のポイントとして、竹林の小径や修禅寺の寒桜が咲き始めたことを紹介した。 参加者は俳句を初めて詠む人が多く、慣れない季語などに苦戦しながらも春を感じられる句を詠んだ。最後に自信のある2句を提出し、名前を伏せて披露して良い点などを評価し合った。
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交通ルール守って 新入学児に祝い品 安協伊豆中央地区支部
交通安全協会伊豆中央地区支部はこのほど、伊豆の国市の新入学児童のお祝いにと、交通ルールが記載された自由帳とキーホルダー型の反射材310セットを同市教委に寄贈した。三枝勝美支部長らが同市のあやめ会館を訪れ、菊池之利教育長に目録を手渡した。 子どもたちが悲惨な事故に遭わないことを願い、毎年贈っている。三枝支部長は「これからも交通事故がないように指導したい」と話し、菊池教育長は「児童の交通安全の意識向上につながる。ありがたい」と感謝を伝えた。 同支部は伊豆市教委にも145セットを贈った。
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電子マネー詐取 コンビニで防げ 高齢者向けチェックシート 「最後のとりで」店と協力 伊豆中央署
伊豆中央署が、現金化しやすい特定の電子マネーの詐取やコンピューターウイルス除去名目のサポート詐欺の発生を受け、対策を強化している。コンビニ店と連携し、狙われやすい高齢者を被害から守る。高橋文典署長は「詐欺は日々巧妙化している。協力して食い止めたい」と呼びかける。 同署管内の伊豆市と伊豆の国市では昨年、特殊詐欺が8件発生し、被害額は1735万円に上った。電子マネー被害は5件、計約400万円。加えて、今年1月の2件の特殊詐欺被害(計234万円)はいずれも電子マネー詐取だった。 こうした状況を受け、同署は2月下旬と3月初旬、管内のコンビニ店責任者を対象に対策会議を開き、特殊詐欺発生状況を説明したほ
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伊東競輪で卒業レース 森田、仲沢が優勝
日本競輪選手養成所の候補選手による卒業記念レースが6日、伊東市の伊東温泉競輪場で行われ、第125回生(男子)は23歳の森田一郎(埼玉)が制覇し、第126回生(女子)は22歳の仲沢春香(福井)が予選から全て1着の完全優勝を果たした。 男子決勝(2025メートル、6周=先頭固定)は森田が最終周の2コーナー過ぎで巧みに内をついて抜け出し、そのまま2分56秒5(上がり9秒8)で快勝した。2車身差の2着は栗山和樹(岐阜)、3着は遠藤拓巳(香川)だった。 女子決勝(1692メートル、5周=先頭固定)は4番手につけた仲沢が最終周の向正面でまくって早めに先頭に立ち2分33秒6(上がり11秒0)で押し切っ
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柿木川水質調査 環境基準に適合 伊豆市
伊豆市大平柿木の宗教法人平和寺本山の敷地内から廃棄物交じりの土砂が付近を流れる柿木川に流出していた問題で、市は6日、柿木川で昨年12月6日に採取した水の水質調査結果を発表した。全ての項目で環境基準に適合していた。市は引き続き、県と毎月交互に調査する。
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記者コラム「清流」 金高騰の裏にある葛藤
金の高騰を受け時価が上がる、土肥金山(伊豆市)の世界最大の金塊。27億円を突破して以降、毎日のように金価格をチェックしてしまう。休日は価格が変動しないため週明けが楽しみで、2月は推移も好調のようだ。 ただ忘れてはならないのは、金相場上昇の裏には円安や社会情勢の不安定などの要素もあるということ。新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の地政学的リスクなどが意識された可能性もある。注目しつつも、これでは素直に喜べない。 情勢の安定を望みつつも、大台の30億円が待ち遠しいという葛藤。巨大金塊の時価や注目度は、昨今の世相を示すバロメーターになっている。輝き続ける黄金が世の中の不安
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空き家1棟撤去へ 伊豆市、初の略式代執行
伊豆市は5日、倒壊の危険性がある同市湯ケ島の特定空き家1棟に対し、所有者らによる除去措置が実施されない場合、略式代執行に着手すると発表した。空き家対策特別措置法に基づく対応で、市内初の事例になる。期限は31日。 空き家は木造2階建て、延べ床面積約116平方メートル。登記上の所有者は死亡し、相続人は存在しない。2022年11月に近隣で発生した火災の飛び火によって全焼した。以後も家屋の残骸が放置されていて、付近の住宅や市道へ飛散する危険性がある。 市空家等対策協議会での協議を踏まえ、2月に特定空き家に認定した。 略式代執行を実施する場合、地元住民への説明などを行う予定。
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医療、福祉、司法 専門職が相談会 9日、静岡と伊豆
静岡市清水医師会などは9日午後1時半から、医療、福祉、司法の専門職有志が地域住民の心配事に応じる「なんでもかんでも相談会」を静岡市清水区の清水保健福祉センターと伊豆市の修善寺生きいきプラザで開く。社会福祉士や精神保健福祉士が来場者の悩みを聞き取った後、内容に応じて各分野の専門職が相談に加わる。一部、オンラインを活用する。 相談無料。予約制で希望者は事前に申し込む。外国語にも対応する。問い合わせは静岡市清水医師会在宅医療介護相談室<電054(344)0550>へ。
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震の発生から2カ月。被災地では、現在も1万人以上の方が避難生活を余儀なくされ、断水の解消や仮設住宅の建設も道半ばです。一日でも早く日常生活を取り戻すためには、インフラの復旧とともにメンタル面でのサポートも欠かせません。なじみある被災地へ思いを届けようと、静岡県内で暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から寄せられたメッセージを紹介します。 能美市出身の看護師山田淳美さん(57)=藤枝市=「震災翌日に訪問看護師が事務所で利用者さんたちと不安な夜を過ごしたニュースを見ました。利用者の皆さんはどんなに心強かったでしょう。医療福祉関係の皆さん、体調を崩さないでくださいね」 輪島市出身
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空き家撤去の土地 一定期間、固定資産税を減免 宅地確保狙い 長泉町
長泉町は4日までに、空き家を撤去した土地の固定資産税を一定期間減免する方針を固めた。一定の条件をクリアした空き家への減免措置は静岡県内自治体で例があるが、町内全ての空き家を対象にするのは珍しい。県内外から引き合いのある市街地の宅地を確保するのが狙い。 空き家を撤去すると住宅用地特例を受けられず、固定資産税は増額になる。町によると、除去が1~3月の場合はその翌々年度から、4~12月の場合は翌年度から撤去前の税額を3年度分維持する。 同町は子育てのしやすさと、交通利便性が高いことで子育て世帯に人気だが、宅地に適した土地が少なく、町外への人口流出を食い止めるのが急務。特に、町南部はJR三島駅に
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駿河湾フェリー 収支均衡 27年度に 静岡県と6市町 負担金2.6億円増
静岡県と駿河湾沿岸6市町で構成する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは4日、清水-土肥港間で運航する駿河湾フェリーの経営改善戦略の改定版を発表した。燃料費高騰と新型コロナウイルス禍からの客足回復の遅れを背景に、県と6市町の負担金を2024年度から3年間で計2億6千万円増額する計画。改定前の戦略で24年度目標としていた収支均衡時期は、27年度に先延ばしにした。 前戦略は20~26年度を想定して策定したが、実績との乖離(かいり)が大きく、改定の必要性が生じた。県と6市町の負担金について、従来の協定に基づく年間1億200万円に加え、24年度に1億5千万円、25年度に9千万円、26年度に2千万円を
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27年静岡県議選へ4項目提示 選挙区定数、区割り検討開始
静岡県議会の選挙区定数や区割りを検討する調査検討委員会の第5回会合が4日、県庁で開かれた。2027年の次期県議選に向け、議会事務局が今後の検討事項の論点などを示した。 同事務局は、議員定数見直しの可否▽選挙区と配当定数の見直しの可否▽前期委員会が提案した有識者からの意見聴取▽答申や条例改正の時期―の4項目を示した。 このうち、議員定数については、現行定数68は1979年まで適用された旧法定定数制度(定数85)から20%削減されて全国5番目の削減率で、議員1人当たりの人口は多い方から同9番目との説明があった。 2020年の国勢調査人口で算出した議員1人当たりの人口が少ない選挙区は、最少の
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伊豆のCSC・ジャングルジム リニューアル
伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンター(CSC)内のジャングルジム「FUJISAN(フジサン)」がこのほど、リニューアルされた。 ジャングルジムは高さ約5メートル、幅約16メートル、奥行き約7メートルで、富士山の形をイメージした。従来の木造からステンレス製に変更した。新しく2台の滑り台を設置し、中は迷路のような作りになっている。クッション素材を敷きつめ監視員が常駐するなど、安全にも配慮している。 CSC運営課の田中真司課長は「天気が良いと富士山が見える。子どもたち、大人も登ってみてほしい」と呼びかけた。 3日は、リニューアルされたジャングルジムで遊ぼうと、多くの来場者でにぎわった。親
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児童ら練習の成果発揮 伊豆で水泳大会
伊豆市の中伊豆室内温水プールを指定管理する伊豆スイムサポートは3日、「伊豆っ子水泳大会」を同プールで開いた。 県東部の水泳クラブに所属する小学生ら約160人が、自由形や平泳ぎ、背泳ぎで競い、日頃の練習の成果を発揮した。参加者と保護者は「頑張れ」「あと少し」と大きな声で応援した。
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シルバー人材会員の健康チェック 伊豆・中伊豆リハビリセンター
伊豆市の中伊豆リハビリテーションセンターと同市シルバー人材センターはこのほど、人材センター会員を対象にした運動機能テストなどを、同市の修善寺農村環境改善センターで行った。参加した会員14人は体力チェックなどを通じ、健康と安全管理への意識を強めた。 両センターは本年度から、厚労省の高齢者労災防止指針「エイジフレンドリーガイドライン」に基づいた心身機能チェック、アンケートなどを実施。会員の健康状態の把握、運動機能改善などを図っている。 会員はリハビリテーションセンターの作業療法士らの指導で「片足立ち」「座位ステッピング」など5項目の体力チェックに挑戦した。個別に測定結果を確認し、アドバイスを
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「情報モラル」標語やポスター 静岡県東部の3高校生表彰
インターネット上の危険やモラルについて作品を通じて呼びかける「ひろげよう情報セキュリティコンクール2023」(情報処理推進機構主催)の表彰式が1日、伊豆中央署で行われた。県内優秀作品に選ばれた高校生3人に表彰状が贈られた。 表彰を受けたのは、標語部門は伊豆総合高(伊豆市)1年藤井孝星さん(16)、ポスター部門は沼津商業高(清水町)2年杉山和歌子さん(17)、4コマ漫画部門は三島南高(三島市)1年大橋陽向さん(16)。県警サイバー犯罪対策課の戸塚浩之課長が同署を訪れ、3人に表彰状を手渡した。戸塚課長は「サイバー犯罪を防ぐために意義のある作品で、県民一人一人の意識向上につながる」と期待した。3
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ジャイアント馬場さん題材 絵本原画など50点展示 伊豆
プロレスラーの故ジャイアント馬場さん(1938~99年)のドキュメンタリー絵本「うえをむいてあるこう」の原画展が3日、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で始まった。16日まで。 絵本の制作は、同ギャラリーを運営する坪内ゆみさん(62)と馬場さんのめい緒方理咲子さんが2022年に開いた、生前の写真などを並べた企画展がきっかけ。馬場さんの人生を若者や子どもにも知ってもらうため、坪内さんが関係者らに働きかけた。 絵本は児童文学作家のくすのきしげのりさんが文、漫画家の坂上暁仁さんが絵を担当した。同ギャラリーには原画のほか、ラフ画、絵本の巻末に掲載されている馬場さんの生前の写真など
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静岡北高3年、丸山さん 父を追い憧れの競輪へ 初の代表、国際大会経験「目標はグランプリ優勝」
インド・ニューデリーで2月21~26日に開催された自転車トラック競技のアジア選手権大会で、日本代表チームの一員として初出場した静岡北高自転車競技部3年の丸山留依さん(18)が男子ジュニアのケイリンで4位に入った。卒業後は日本競輪選手養成所(伊豆市)に進んでプロを目指す丸山さんは、「優勝を狙っていたので悔しい。もっと練習して強くなりたい」とさらなる高みを目指す。 丸山さんにとって初めての国際大会。得意種目であるケイリンの決勝では、他選手の落車に巻き込まれそうになるアクシデントに見舞われた。すぐに体勢を立て直し最後まで懸命に駆け抜けたが、メダルにあと一歩届かず惜しくも4着となった。 中学
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ふるさと納税で新事業 伊豆市若手職員 活用案議論
伊豆市職員の若手有志でつくる「デザインラボ」はこのほど、企業版ふるさと納税の活用法に関するワークショップを市役所で開いた。16人が集まり、企業版ふるさと納税を活用した魅力的な事業を提案した。 三島信用金庫から実務研修員として派遣された市企画財政課の深沢香織さんが講師を務め、制度の仕組みや市の事業、他の自治体の実績を説明。「自治体が抱える課題と企業が解決したい課題の一致が重要」と呼びかけた。 メンバーは3班に分かれ、市の2024年度当初予算案の主要事業を基にアイデアを出した。どのような企業にいくら寄付してもらうかという想定や、企業にとっての付加価値と市が期待できる効果を考えた。 出会い・
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「上げる気持ち前面に」 元日本代表斎藤さん バレー教室 伊豆・修善寺中
バレーボール元日本代表の斎藤信治さん(50)を招いたバレーボール教室が2日、伊豆市の修善寺中で開かれた。バレーボール部所属の同市の中学生28人が、上達への手ほどきを受けた。 斎藤さんはミドルブロッカーとしての経験を踏まえながら、基本的なプレーを中心に指導した。「レシーブは絶対にボールを上げるという気持ちを前面に出して」とアドバイスした。 アタックでは「打つ瞬間に利き手と逆の手を引く」、サーブでは「ボールに全体重を乗せる」とポイントを伝え、生徒は実践練習に取り組んだ。斎藤さんの強烈な一打のレシーブにも挑戦した。 同中2年の杉山蒼依さん(14)は「技術的に自分に足りないところが見つかり、今後の試
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伊豆市議選 10月20日投開票
伊豆市選挙管理委員会は1日、任期満了(10月31日)に伴う市議選(定数16)の日程を10月13日告示、同20日投開票と決めた。 1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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伊豆・土肥への愛着、海で育む 小中一貫校初等部修了行事 遊覧船
伊豆市の土肥小中一貫校は29日、初等部修了行事「10歳の会」のイベントとして、遊覧船土肥巡り体験を行った。子どもたちが同市土肥地区への愛着を抱き、未来を開くことを願い企画した。4年生11人が海上から1時間ほど同地区を眺め、ふるさとの魅力を心に刻んだ。 学校と住民が協同する同校のコミュニティースクールの一環。児童は市内のイベントでソーラン節や合唱を披露するなど、地域と交流を続けている。 土肥港を出発し、同地区北端の小土肥、南端の小下田を回り戻ってくる約20キロのコース。児童は遊覧船に乗り込むと、内陸からは見ることが難しい「黒根島」や、授業などでも使う松原公園、土肥海岸の浜辺を船上から見学し
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旧修善寺町「魅力ある地域へ」 子ども向けイベントで盛り上げ 伊豆市商工会など
伊豆市商工会の山田健次会長(65)と同市地域おこし協力隊のマルコ・ファヴァロさん(55)が、旧修善寺町を盛り上げようと活動している。「自分たちでおもしろいまちをつくる」と本年度、約10回に及ぶオリジナルイベントの開催に中心的に携わった。過疎化が進む中、「魅力ある地域へ人は集まってくる」と子どもたちや来場者の笑顔のために奮闘する。 山田会長は昨年、市産業振興協議会から地元を盛り上げるためのイベントの企画の打診を受けた。卒業や就職で市内から子どもたちが出て行く現状を目の当たりにしてきたことから「生まれ育った修善寺を元気にしよう」と行動に移した。 これにファヴァロさんも協力。サイクリングイベン
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名峰の絶景写真を展示 富士山、エベレスト紹介 富士
「第18回富士山百景写真コンテスト」の入賞作品と写真家川口敏彦さん(伊豆市)によるエベレストの写真を紹介する展示会が8日まで、富士市の道の駅「富士川楽座」フジヤマギャラリーで開かれている。 同コンテストでは、川と散り際の桜、富士山を捉えた作品が「あらがえない時の流れを感じさせる」(審査員)と評価され、グランプリに選ばれた。このほか、宝永火口の上を舞う雲、新幹線と富士山の写真など約20点を展示する。川口さんは、エベレストに向かう山道から望む絶景や周辺に住む民族の生活を収めた作品を寄せた。
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早い春、菜の花が見頃 伊豆市八木沢・国道136号沿い
伊豆市八木沢の国道136号沿いで菜の花が見頃となり、道行くドライバーや観光客の目を楽しませている。 西豆地区地域づくり協議会が休耕田を利用して毎年育てている。昨年10月ごろに同協議会が中心となって種をまいた。3カ所計約4千平方メートルで栽培している。暖かい日が続き、例年より早く見頃を迎えた。
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静岡県内9施設 学級、学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、県内の小中学校、こども園9施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計81人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設7人、沼津市2施設19人、御殿場市1施設11人、富士宮市1施設6人、静岡市駿河区1施設8人、藤枝市2施設24人、掛川市1施設6人
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春真っ盛り 伊豆にお出かけ 修善寺虹の郷 「カンヒザクラ」見頃
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で、カンヒザクラが見頃を迎えている。 園内では約300本を植栽している。下向きに咲く濃いピンク色の花が特徴で、3月中旬まで楽しめる見込み。 春色の景観が広がるのは、「イギリス村」から「カナダ村」へと向かう遊歩道の途中から見下ろせる「カンヒ谷」。29日も家族連れなどが訪れ、桜と富士山の景色を楽しんだ。
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車検切れのバキューム車を使用 伊豆市
伊豆市は28日、管理するバキューム車1台を車検切れの状態で使用していたと発表した。 市によると、昨年12月26日が満了日だったが、同27日から1月30日までに8回使用し、133キロ走行した。市が車両運行を委託している事業者に、従業員が訪れたガソリンスタンドから連絡があり、車検切れが判明した。 今後は庁内グループウエアの職員スケジュールに専用車両の車検満了日を入力するなどの対応を図るという。
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世界ジオ記念で「文豪カフェ」10日、伊豆
美しい伊豆創造センターは3月10日午前10時15分から、伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定記念イベント「ジオ文豪カフェ」を伊豆市修善寺の「ITJ BASE」で開く。 文壇と自然科学の視点から、有識者が対談する。長泉町出身の詩人水沢なおさん、伊豆半島ジオパーク専任研究員の佐々木恵子さんが意見を交わす。進行役には静岡大地域創造教育センターの山本隆太准教授を招く。 先着20人で、事前の申し込みが必要。詳しくは伊豆半島ジオパークのホームページ、問い合わせは同センター<電0558(72)0520>へ。
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雨に負けず 一輪車疾走 伊豆で駅伝大会
伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)でこのほど、静岡オープン一輪車駅伝大会が開かれた。5人一組となった27チーム約170人が、一輪車でCSC内の5キロサーキットを会場にたすきをつないだ。雨天の下、市内外の老若男女が起伏に富んだコースに挑んだ。
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能登応援ラジオ番組 20日函南で公開収録 伊豆3市町とFM局
伊豆、伊豆の国、函南の3市町などの広報担当者でつくる田方広報研究会と地元コミュニティーFM3局は3月20日午前9時から、能登半島地震の被災地を応援するラジオ番組の公開収録を、同町塚本の道の駅伊豆ゲートウェイ函南で行う。 3市町の広報紙に共同編集でコミュニティーFMを取り上げたことをきっかけに、能登半島地震の支援番組を企画した。収録前の3月1日から、同道の駅と「FM IS(いず)」、「FMいずのくに」、「ボイス・キュー」の3局に、応援メッセージの投函(とうかん)箱を設置し、一般から広く募る。 収録では3市町の広報担当者、3局のパーソナリティーが出演。寄せられたメッセージを読み上げ、各市町の防災
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3/1000でトマト食育表彰 なかいず認定こども園 親子での学び”評価 伊豆市
伊豆市のなかいず認定こども園が、食品メーカーのカゴメ主催のトマトを使った食育事業「りりこわくわくプログラム」で、全国約千校・園の中から特に優秀な取り組みをした3校・園の一つとして表彰された。年長児による園内外での栽培に加え、収穫後に自宅に持ち帰って親子で食育を行ったことなどが評価された。26日、オンライン授賞式が園内で開かれた。 同園は昨年度もプログラムに参加した。その様子を見ていた本年度の年長児がトマトに興味を持って図鑑で調べるなどしていたことから、連続参加を決めた。昨年5月に栽培を始め、体験を忘れないようにするために紙に書き記した。6月にトマトが病気になった際は原因と対処法を調べ、病害
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静岡県内7施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、特別支援学校7施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計75人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設8人、富士宮市1施設7人、富士市2施設15人、島田市1施設14人、磐田市1施設21人、掛川市1施設10人
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狩野川桜マラソン 3月16日開催 野球イベントも 伊豆市
伊豆市スポーツ推進委員会は3月16日、牧之郷コミュニティー広場(同市牧之郷)をスタート・ゴールに、「狩野川桜マラソン」を実施する。市内在住・在勤・在学・在園者とその家族を対象に参加者を募っている。終了後には伊豆総合高(同市)野球部主催の「やきゅうであそぼう」も同広場で開催する。締め切りはいずれも同8日。 大仁橋上流-修善寺橋間を走るコースで行う。4・5キロの「チャンピオンズカップ」は中学生以上がエントリー可能で、3キロの「ファンラン」は誰でも参加できる。「やきゅうであそぼう」は3歳から小学2年生が対象で、表彰式後に開始する。部員らがボールやバットを使った遊びを手ほどきする。 申し込みなど
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ジオ認定5周年 伊豆でイベント 3月10日
美しい伊豆創造センターは3月10日午後1時から、伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定5周年記念イベントを伊豆市修善寺の修善寺総合会館で開く。 静岡大の小山真人教授による記念講演や功労者表彰式、次世代ジオガイド成果発表を行う。同日午前10時からは餅つき、ワークショップ、修善寺温泉場でのジオガイドツアーなどのプレイベントも予定している。伊豆半島ジオパークは2018年4月、国内で9番目となる世界ジオパークに認定された。 参加無料で、事前の申し込みが必要。詳しくは伊豆半島ジオパークのホームページ、問い合わせは同センター<電0558(72)0520>へ。
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世界一の金塊 27億円突破 伊豆・土肥金山、最高値
伊豆市の観光施設「土肥金山」に展示されている重量世界一の250キロの金塊が、25日までに時価27億円を超えた。金相場の価格高騰が続き、過去最高値を更新した。大台の30億円突破へ、金価格から目が離せない。 金相場は22日時点で1グラム1万831円となり、金塊は27億700万円となった。14日まで数日間下落していたものの、15日からは上昇が続いている。 金相場は2023年8月下旬、初めて1グラム当たり1万円を超え、金塊は25億円を突破した。その後、金相場は毎日上下しながらも、およそ半年間で金塊は27億円に到達した。勝呂淳課長代理は「この短期間でここまで価格が上昇したことに職員も驚いた様子だっ
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ウクライナの郷土料理づくりに挑戦 伊豆で教室開催「食を通じて文化や実情知って」
伊豆市交流協会は25日、ウクライナ料理教室を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。三島市を中心に国際交流に取り組む原アンナさんが講師を務め、伊豆市内外の老若男女約40人がウクライナの郷土料理づくりに挑戦した。 参加者は5、6人のグループに分かれ、トマトにナスを巻いた「ナスロール」、目玉焼きに似た「シャクシュカ」など5種類の調理を体験した。原さんによると、ウクライナ料理は野菜をたくさん使い、塩、こしょうでシンプルに味付けするのが代表的という。原さんのアドバイスを参考に、市内で生産された食材などを使って調理した。 参加者は原さんの講話を聞きながら料理を味わい、「パンに合いそう」などと感想を語り
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社説(2月25日)「教育に新聞を」 表現力を伸ばす教材に
静岡県NIE(教育に新聞を)推進協議会の2023年度実践報告会が静岡市内で開かれ、小中学校、特別支援学校の実践指定6校が2年間の取り組みを紹介して成果と課題を発表した。 各校の報告では、新聞を「読む」「書く」の教材として用いるだけでなく、児童生徒の「表現する力」を伸ばすためのツールとして活用した事例が相次いだ。学習指導要領が提唱する「主体的・対話的で深い学び」「アクティブラーニング」に資する存在として、NIEが存在感を高めている様子がうかがえた。指定校の先駆的な試みが、他校にも広がってほしい。 静岡市立清水飯田中では、昼の校内放送で当日の新聞記事を紹介し、読者欄への投稿にも取り組んだ。投
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赤色基調に風景画 画家の大和田さん(函南)、伊豆で作品展
函南町平井に住む画家大和田主税[ちから]さん(80)の作品展「風景、描くよろこび」が29日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 富士山や城山(伊豆の国市)、奥石廊崎(南伊豆町)のほか、日本各地の風景を描いた油水彩画約30点が並んでいる。長野県の山、青森県の海など作品は全てここ数年で現地に行って描いた。油彩画は力強く、水彩画はソフトなタッチで仕上げている。 大和田さんは「見た人が元気になるように赤色を基調に描いたので、注目してほしい」と話した。 展示は午前11時~午後4時。入場無料。25日には大和田さんによる木の工作のワークショップがある。詳細は「
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修善寺南小児童、シイタケ植菌体験 JAふじ伊豆青壮年部が手ほどき
伊豆市立修善寺南小の3年生約40人はこのほど、JAふじ伊豆青壮年部の手ほどきを受け、原木シイタケの植菌体験に挑戦した。 シイタケ、ワサビを生産する部員、JA職員らが指導した。植菌体験に先立ち子どもたちは、シイタケができる過程や菌の打ち込み方、ワサビの栽培方法などを学習した。長さ約50センチ、直径約7センチのほだ木の穴に種駒を丁寧に入れ、金づちでたたいて押し込んだ。 植菌したほだ木は各自家に持ち帰った。地域学習に励む同校3年生の総合的な学習の一環。
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「防災上重要な道路」沿い 非耐震建築物316棟 静岡県報告
静岡県と県内の沿岸21市町が防災施策の情報共有を図る県津波防災地域づくり推進連絡会がこのほど、県庁で開かれ、県は「防災上重要な道路」沿いに耐震性がない建築物が県内に316棟あると報告した。所有者には耐震化の努力義務があり、県は耐震化を提案する専門家の派遣や補助制度を通じて耐震改修を促している。 県は、災害時の緊急輸送ルートのうち、県・市町災害対策本部や災害拠点病院など65拠点につながる道路と、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)事故時の避難経路の計約690キロを防災上重要な道路としている。 国は、1981年5月以前の旧耐震基準で建てられた建物のうち、倒壊した場合に重要道路をふさぐ恐れがある建
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伊豆の「夜泣き松」後世に 弘法大師ゆかり、3代目で絶える 住民有志らレプリカ設置
弘法大師にゆかりがあると伝わる伊豆市の「夜泣き松」が、100年余の時を経て復活した。「赤子の夜泣きを止めた」とも伝わる松で、大正時代に3代目が台風で倒れた後はそのままになり、次第に存在を忘れられていた。地域の弘法大師伝説を後世に引き継ごうと2月中旬、同市横瀬地区の住民有志らがかつて植えられていた場所に近い横瀬八幡神社境内に植栽。「多くの人に関心を寄せてもらう契機に」と意気込む。 地域での言い伝えによると、弘法大師は同神社付近の横瀬坂の松の木の下で乳飲み子を抱えて泣く母親に出会った。「夜泣きがひどく困っている」と話す母親に弘法大師は松の小枝を渡し、煎じて飲ませるように言った。飲んだ赤子の夜泣
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「伊豆中学校」校章決定へ 開校準備委 答申
伊豆市の新中学校開校準備委員会は21日までに、2025年度に開校する新中学校「伊豆中学校」の校章最終案について、鈴木洋一教育長に答申した。校章は統合する修善寺、中伊豆、天城の3中学をそれぞれ三角形で表現し、伊豆半島に見立てるなどして仕上げた。答申を受け、26日の教育委員会で審議、決定する。 校章作成委員会によると、デザインは3中学を示す三角形の重なりが鋭い思考や感性をイメージしている。同市の鳥であるキジの尾羽を曲線的に描くことで協調性も表現しているという。 校章案は昨夏公募し、市内の小中学生、同市の伊豆総合高生、一般から計247点が寄せられ、18点が1次審査を通過した。作品を参考に同委員
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児童60人 校舎内巡り謎解き 伊豆・土肥集学校イベント マイクラの世界観反映
ブロック上の仮想世界で冒険を楽しむゲーム「マインクラフト」を活用した謎解きイベント(伊豆市など主催)がこのほど、同市の土肥集学校で開かれ、市内の小学生約60人が校舎内を巡って謎に挑んだ。 マインクラフトの世界観を反映させたオリジナルのキャラクターや舞台、ストーリーが用意された。子どもたちは指示カードに書かれた課題を解きながらゴールを目指した。キャラクターの証言をヒントにしながら論理を組み立てた。 参加者の中でいち早く正解した同市立中伊豆小5年の杉山大知君(11)は「友人と協力しながらできて楽しかった」と喜んだ。
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卒業記念モミジ 代理植樹 伊豆・修善寺地区の市民団体
伊豆市修善寺地区の住民らで構成する「ノスタルジックロマン修善寺推進委員会」は、同地区の小学6年生が卒業記念で植える予定だったモミジ19本を、同市の修善寺自然公園もみじ林に代理で植樹した。 4校の6年生が2月中旬、委員と一緒に植樹する計画だったが雨天中止となり、山田健次委員長らが代理で取り組んだ。記念樹はイロハモミジで、高さ約3メートルの若木を用意。根元に土をかけ、支柱に学校名など書いた札を付けた。 山田委員長は「20年後、大人になった修善寺の児童たちに記念樹がある紅葉の名所を見に来てほしい」と期待を寄せた。 卒業記念植樹は郷土愛を育む狙いで2000年に始まり、毎年寒桜や梅を各所に植えている。
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子ども主体 フリマにぎわう 伊豆市
伊豆市はこのほど、子育て世代の交流を目的にしたフリーマーケット「いずっこフリマ」を、同市のクリーンセンターいずで初開催した。市内外の親子ら約100人が出店。子どもたちが主体となって品物の売り買いを疑似体験した。 子どもに物の大切さや金の流れを学んでもらいながら、子育てする家族間の親交を図るのが目的。ぬいぐるみやおもちゃ、本といった家庭に眠っていた品物が、出店ブースごとに所狭しと並んだ。子どもたちはイベント専用の金「いずっこ通貨」を使って、実際に品物を販売したり購入したりした。 余った通貨で挑戦できる輪投げコーナーも開設され、子どもたちは景品獲得を目指して楽しんだ。
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伊豆市制20周年 エンブレム決定 ツバメがモチーフ
伊豆市は20日までに、市制20周年の記念エンブレムを決定した。市の若手職員有志でつくる「デザインラボ」が四つのデザインを考案し、市内の全小中学校、小中一貫校、高校に呼びかけ、子どもたち約1400人が投票した。 決定したデザインは、回帰性の強いツバメがモチーフ。特産のワサビの花を口にした親鳥が、成長して戻った子どもの鳥を歓迎する姿をイメージした。デザインラボの職員によると、同市を巣立った子どもたちが外に出て成長し、戻ってくる様子を描いたという。市名をアルファベットで表した「IZU」を組み合わせて巣に見立てた。 市の封筒や名刺、工事看板に利用し、20周年をアピールする。デザインラボの飯塚彩織さん
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地域の伝承、写真交え語る 25日、伊豆市観光協支部が文学会
伊豆市観光協会天城支部は25日午前10時半から、「文学を語る会」を同市湯ケ島の天城会館で開く。 地元の文学愛好家らが、写真などを交えながら地域に伝わる話を語り合う。2部制で、1部は「修善寺の文豪と天城の文士」、2部は「あの頃の天城」をテーマに行う。 参加無料。100人の定員になり次第、募集を締め切る。申し込みは同支部<電0558(85)1056>へ。
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伊豆市土肥、目指せ「観光と防災」の両立 能登半島と地形類似
南海トラフ地震が起きると最短6分で最大10メートルの津波が襲うと想定される伊豆市の土肥地区は「観光と防災の両立」を進めてきた。市は今夏、土産物店なども入った津波避難の複合施設を海岸に開業する。地区は伊豆半島の西側にあり、道路が寸断された能登半島地震と地理的条件が似ている。地元は備えを再強化しながら「災害でも安全な地域」を目指す。 2023年11月、土肥地区の約50人が波打ち際から施設建設地まで歩く避難訓練があった。飲食店従業員桜井よし江さん(65)は「住民は近くのホテル、観光客は新しくできる施設に避難する。海が近くても安心感がある」と笑顔を見せた。 市によると、地区の人口は23年4月現在
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お星さまの形をタブレットで観察 伊豆の園児 体験
伊豆市はこのほど、タブレット端末を使った情報通信技術(ICT)体験教室を同市の熊坂こども園で開いた。年長児15人が、星座について学んだ。 小学校入学前からICT機器に触れてもらうのが狙い。ICT事業者「土肥集学校」のスタッフが講師を務めた。スクリーンにプラネタリウムを投影し、冬の星座「オリオン座」「おおいぬ座」などを教えた。 グループワークで園児は、タブレット端末に示された星をつないで形を作り、何の星座なのかを考えた。タブレットを動かして上下左右を変え、何に見えるか想像を膨らませた。
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3月定例会開会 伊豆市議会
伊豆市議会3月定例会が15日開会し、会期を3月13日までの28日間と決めた後、菊地豊市長の行政報告や議案上程を行った。 菊地市長は能登半島地震の被災地への職員派遣を振り返り、「災害復旧に向けて積極的に職員を派遣し、伊豆市としても全力で支援する」と述べた。 議事では2024年度当初予算案など32議案を上程し、このうち2議案を原案通り可決した。
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記者コラム「清流」 今年の冬景色
今年は厳しい冷え込みが少なく、過ごしやすい冬。撮影記録を見返しても冬の寒さを表現するような写真はあまり見当たらない。 1年で一番厳しく冷え込むとされる二十四節気の大寒の前日に、伊豆市湯ケ島の八丁池を訪れた。池が凍って幻想的な光景を見せる時期と聞いていたが、ほんの一部の凍結のみだった。同行してもらったガイドによると、この時期にしては珍しいとの話だった。冷え込む朝の海に発生するとされる気嵐(けあらし)も、まだ見ることができていない。早咲きの桜が咲き始めたなどと連絡も入り、寒さより一足早い春を感じる日もある。 冬にしては物足りなさを感じる時もあるが、それも自然の面白さ。路面凍結による悲惨な交通
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新年度予算案 伊豆市
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇伊豆市(15日~3月13日)①244億800万円②7・1%増③旧八岳小の解体・改修と防災拠点としての活用(8900万円)▽日向公園・危機管理センター整備(7億3600万円)▽「テラッセオレンジトイ」運営(3300万円) ※災害対策に重点を置いた。大型建設事業がピークを迎え、一般会計は過去最大規模。
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伊豆市24年度予算案 「市民守る」防災に重点 一般会計最大244億円
伊豆市は13日、2024年度当初予算案を発表した。合併特例債を活用した新市建設計画が24年度末で終了するため、大型建設事業がピークとなり、一般会計は244億800万円と過去最大。「市民(いのち)を守るまちづくり」を重点事業とし、8億9千万円を盛り込んだ。予想される南海トラフ地震を見据え、「死者ゼロ」を目指した取り組みを推進する。 伊豆市2024年度 予算案 主な事業 24年度に市制20周年を迎えるため、総仕上げの予算と位置づけた。防災拠点として旧八岳小を解体・改修し、地区のコミュニティーセンターや災害時の避難所として活用する事業に8900万円を充てる。 修善寺地区に建設する防災機能
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15日から3月定例会 伊豆市議会
伊豆市議会は13日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程と事項は次の通り。 会期 15日~3月13日◇一般質問 20、21日◇当局提出議案 2024年度当初予算案など32件
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鮮やかな紅白梅 富士山と共演 伊豆・修善寺梅林
伊豆市の「修善寺梅林」で梅の花が見頃を迎えた。約3万平方メートルの広大な敷地で、色鮮やかな紅白梅が来園者を楽しませている。 梅は約20種類。老木から若木まで計1千本ほどを植栽している。富士山と梅を同時に眺めることができる絶景スポットとして人気を集める。 今年は例年より約1週間早く見頃を迎えた。天候に恵まれた12日は全体の7~8割の木が花を咲かせ、周囲に甘い香りが漂った。 市観光協会修善寺支部の安藤真一さんは「入園も駐車場も無料。富士山との共演をぜひ楽しんでほしい」と来園を呼びかけた。
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空き家、倒壊で避難救助妨げに 能登地震で危険浮き彫り 静岡県内も増加
建物被害が5万8千棟に上る能登半島地震では、一定数の空き家の倒壊が見られた。空き家は直接的な人的被害にはならない場合もあるが、倒壊で避難路がふさがれて逃げ遅れの原因になり得る。救出、救助の妨げや火災の延焼につながる懸念もある。静岡県内でも人口減少や高齢化で空き家は増加傾向にあり、防災の観点からの対策が急務の課題。ただ、所有者の問題意識の希薄さなどから、停滞しているのが現状だ。 震度6強を観測した石川県穴水町。1月中旬、静岡県の応援職員が応急危険度判定を行った。同町で危険と判断された建物は全体の約4割。県建築安全推進課の担当者は「壊れたり、朽ちたりして管理不全の空き家とみられる建物が散見し
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高校女子ソフト大会が開幕 静岡県内外14チーム 伊豆で熱戦
第27回天城ドーム杯高校女子ソフトボール大会(NPO法人伊豆スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、伊豆市の天城ふるさと広場で開幕した。県内外の14チームが12日まで熱戦を繰り広げる。 初日は4ブロックに分かれて総当たりで対戦した。県内からは三島北や飛龍など5校が出場し、県外の強豪校相手に冬場で鍛え上げた力を試した。 11、12日はトーナメント戦で行い、頂点を争う。大会は高校生の競技力向上を目指し毎年開催している。
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記者コラム「清流」 静岡県からやれること
「ここにいて、何か被災者の役に立てるのだろうか」。能登半島地震の現状を映像で見ると心が痛む。伊豆市地域おこし協力隊で石川県出身の奥勇太朗さんに取材し、どこからでもできる支援方法を知った。 伊豆市が行っている「代理寄付」。寄付金は代理自治体を通じて被災自治体に送られる。現地の職員は災害対応に注力できる利点がある。返礼品がないため、寄付したことを実感できるかもしれない。 支援を呼びかけている奥さん。能登地方は伝統行事を大事にする地域だといい「復旧復興が進み、いつか住民が戻ってきてほしい」と思いを寄せている。 どんな状況下でもほかの人を思いやる行動に、私自身も逆に勇気と元気をいただいた。今も
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4月の伊豆市長選 連合静岡、現職菊地氏推薦
連合静岡は8日、執行委員会を開き、任期満了に伴い4月に予定される伊豆市長選に5選を目指して出馬を表明している現職菊地豊氏(65)の推薦を決めた。
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カワセミ 青くてきれい 伊豆・静岡大東部サテライト 小学生が野鳥観察会
伊豆市の静岡大東部サテライトはこのほど、野鳥観察会を同サテライトなどで開いた。市内の小学生8人が野鳥を実際に見て理解を深めた。静岡大キャンパスミュージアムの職員を務めていた愛鳥家木野瑞萌さんらが講師を務めた。 小学生は双眼鏡と鳥の図鑑を持って同サテライト付近を流れる狩野川沿いを散策し、カワセミやメジロなどを観察した。木野さんによると、辺りには10種類以上の鳥が生息しているという。同市立天城小4年の谷津七花さん(10)は「カワセミを初めて見た。青くてきれいだった」と喜んだ。
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伊豆、伊豆の国、函南の広報紙 合同企画、ラジオ対談紹介
伊豆、伊豆の国、函南の3市町などの広報担当者でつくる田方広報研究会は、3市町が発行する広報紙2月号に、合同で編集した共通記事を掲載した。 災害時に情報を得る手段として、ラジオを身近に感じてもらうために企画した。「くらしにラジオありますか?」をキャッチコピーに、カラーで6ページを掲載している。3市町のコミュニティーFM3局のパーソナリティーが、役割やお薦め番組などを対談形式で紹介している。同研究会所属の広報担当者は「他の市町の番組も聞いてほしい」と話した。 伊豆、伊豆の国の2市は既に発行していて、函南町は15日発行。研究会は3市町のほか、JAふじ伊豆と伊豆保健医療センター(伊豆の国市)の担当者
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伊豆市業務 若手が改善案 アプリ開発ツール活用 申請電子化 より便利に
伊豆市の若手職員有志でつくる「デザインラボ」はこのほど、プログラミングの専門知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコード」を活用した業務改善案を、同市のぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺で発表した。市民の利便性向上、業務の作業効率向上を目指した取り組み。各課代表者らが各種申請手続きの電子化、簡略化などの具体例を示した。 発表内容は「自転車購入補助金」「移住定住促進補助金」「観光施設使用許可」などの申請に関する業務改善案。自転車購入補助金の発表では、クラウドサービスを活用することで、申請者が市役所窓口に足を運ぶことなく自宅からスマートフォンやパソコンで申請が可能となり、業務時間が従来の4
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災害時支援で協定 伊豆市とシダックス
伊豆市とシダックスフードサービス(東京都)はこのほど、公立こども園における炊き出し等の災害時支援に関する協定を締結した。 協定内容は、公立こども園に備蓄されている食材などを利用した炊き出しの実施▽炊き出し用食材などの関連会社からの調達―など。市役所で開かれた締結式で、菊地豊市長と杉山充社長が協定書に署名した。杉山社長は能登半島地震に触れ「有事の際には滞りなく食糧を提供したい」とあいさつした。
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「ふるさと」能登 伊豆から応援 市地域おこし協力隊・奥さん 代理寄付 呼びかけ 石川・珠洲で教員経験も
石川県出身で伊豆市地域おこし協力隊の奥勇太朗さん(30)が、能登半島地震の発生を受け市が3月31日まで受け付けている「代理寄付」への支援をラジオやSNSなどで呼びかけている。奥さんは「ふるさとを伊豆から応援したい」と力を込める。 代理寄付は被災自治体の事務負担を減らすため、ふるさと納税の仕組みを活用し別の自治体が代わりに寄付を受け付ける。同市は同県珠洲市を支援する。 奥さんは大学卒業後7年間、珠洲市の飯田高で地歴公民科の教員として勤務した。昨年4月、「ラジオに関わる仕事をしたい」「石川県で培った地域のために働くノウハウを、他地域でも生かしたい」との思いから、同協力隊として伊豆市に移住し
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「クイズ王」伊沢さんら、伊豆市内の中学生と交流 「自分と向き合う時間を大切に」
伊豆市はこのほど、市内の中学2年生約190人を対象に、「クイズプレーヤー」としてユーチューブやテレビに出演する伊沢拓司さんとデジタルハリウッド大学長補佐の佐藤昌宏教授を招いた講演を同市の修善寺総合会館で開いた。伊沢さんは「普段の勉強や部活で得た経験が生きてくる。自分と向き合う時間を大切に」と生徒に語った。 2人は「大切なことには答えがない」「どんな人になってほしいか」をテーマに対談した。伊沢さんは自身の失敗談を語り、「先入観を持たないこと。そして人と力を合わせて取り組み、人から学ぶ意識を持って」とアドバイスした。 佐藤教授は、「常識や普通とは何か」を生徒に考えてもらった上で、「他人に流さ
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スギ 日本文化支え 共に生きた樹(菅原久夫/富士山自然誌研究会長、長泉町)【しずおかに生きる植物 冬⑤】
真っすぐ幹を伸ばし、天を突く。スギは日本最長寿の樹である。崇高さを漂わせ、ご神木として神社には欠かせない。 スギはわが国固有の種。鹿児島県屋久島から青森県まで分布する。私たちの祖先が日本列島に移り住んだ時、スギはすでに自生していた。鉄器がない時代から柔らかく素直な樹性は生活に欠かせなかった。 稲作が始まると、集落はスギに依存していった。登呂遺跡(静岡市駿河区)では住居、高床式倉庫、水田の土留めに杉板が使われた。登呂周辺にもスギは自生していた。本県はスギの生育適地でもある。 スギはヒノキ科で、仲間の多くは環太平洋に遺存種として隔離分布している。よく見かけるメタセコイアは公園、校庭、街路
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今年も福つかめ、豆まきにぎわう 静岡県東部で節分行事
節分の3日、静岡県東部の各地で豆まきが行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。 沼津・城岡神社 今年で創建200年を迎える沼津市の城岡神社では、節分祭(同神社、大手町町内会主催)が開かれ、多くの参拝者でにぎわった。宮司が豆をまいた後、町内会員や神社にゆかりのある人たちも台に上がり、菓子や餅を投げた。 同神社はJR沼津駅南口の中心市街地のビルに囲まれた一角にある。近年の節分祭はコロナ禍の影響で中止や規模を縮小していたが、今年は従来と同じ規模で実施した。 富士宮・日蓮宗5寺院 富士宮市では柚野、上野の両地区の日蓮宗5寺院が合同で、同市下柚野の興徳寺で豆まきを行った。1
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能登3市町、基準強化前住宅6割 高齢世帯の耐震化課題 静岡県内は下田44%熱海35%
輪島市は2日、被災者向け応急仮設住宅を報道公開。地震後の完成は初めてで、3日から18世帯55人が入居を始める予定。6日には珠洲市でも40戸が完成する見通し。 分析したのは2018年実施の住宅・土地統計調査。全市区と人口1万5千人以上の町村が対象だった。最新版の調査は23年秋に行い、結果は今後公表される。 18年調査で全1086市区町村の住宅総数に占める80年以前の建設割合は22%だった。能登町は61%となり全体で2番目に高く、次いで熊本県山都町の59%、高知県室戸市の56%、輪島市は5番目。最も低いのは、つくばエクスプレス沿線で、子育て世帯の転入も多い茨城県守谷市の6%。 上位20市町
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伊豆出身大川選手 「地元の応援励み」 陸上日本選手権の結果報告
東京都内で昨年12月に行われた陸上の日本選手権1万メートルで6位に入った伊豆市雲金出身の大川歩夢選手(22)=プレス工業、伊豆中央高出=がこのほど、同市役所を訪れ、菊地豊市長に結果を報告した。 大川選手は、前半まで日本記録を狙えるペースで快走した大会を振り返りながら「昨年は社会人1年目で苦労しながらも、日本選手権で結果を残せた良い年だった」と話した。「後半のスタミナが今後の課題」と悔しさもにじませた。同選手権の疲労が残り調整が間に合わず、チームが出場した元日のニューイヤー駅伝で走れなかったことにも触れた。 大川選手は「地元に帰り『頑張れよ』という皆さんからの応援が励みになる」と述べ「自然
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石川派遣 伊豆、伊豆の国市職員 能登地震 被災の教訓説明
能登半島地震で被災した石川県に派遣され、業務に当たった伊豆、伊豆の国の両市職員がこのほど、それぞれの市内で活動報告を行った。現地の深刻な被害状況や活動を通じての教訓などを伝えた。 石川県穴水町で罹災(りさい)証明書交付業務に従事した伊豆市上下水道課の勝呂幸広主任と、避難所運営業務に従事した市危機管理課の鈴木康太主事は、同市役所で菊地豊市長に報告した。2人は厳しい寒さの中での作業に触れながら、勝呂主任は「南海トラフ地震に備え、業務を学び被災地の様子を伝えていかなければならないと感じた」と話し、鈴木主事は「自助・共助・公助のバランスが大事だと思った」と述べた。 同県七尾市で応急給水業務に従事した
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避難計画作成を実践 伊豆、防災指導員ら
伊豆市は29日、個々の災害リスクに合わせて作成する「わたしの避難計画」の普及員養成講座を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。市防災指導員や自主防災会員約90人が、県が普及に取り組む同計画の基礎や作成法を学んだ。 住民の自助・共助力の強化が狙いで、同市では初開催。県危機政策課の担当者が講師を務めた。参加者は早期の避難意識を醸成する計画の意義を学び、計画作成を実践。地域に帰って普及に取り組むことなどを確認した。 能登半島地震で現地に派遣された駿東伊豆消防本部田方南署(同市)の署員は被害状況と活動の報告を行った。
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節分にちなみ 4日、鬼まつり 伊豆市・修善寺駅
伊豆市商工会修善寺支部駅前地区は4日午前10時から、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅で節分にちなんだ「鬼まつり」を開く。 「鬼のだるまさんが転んだ」など子どもたちが喜ぶ企画がある。豆まきも実施する。地元のパンや和菓子を販売するブースのほか、キッチンカー5台が設置される。 問い合わせは市商工会の山田健次さん<電090(3563)6068>へ。
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帰省中に能登地震経験「孤立は伊豆でも」 停電、断水の空港で2泊 観光客対応、物資空輸の必要性訴え
能登半島地震の発生から2月1日で1カ月。石川県能登町出身で沼津市在住の会社員仙座夏子さん(33)は1月1日に高速バスで帰省中、能登空港の近くで被災した。能登半島は各地で道路が寸断されて身動きがとれず、同空港に3日夕方まで身を寄せた。親族は現在も工務店の倉庫での避難生活を続けているという。仙座さんは伊豆半島に10年ほど住んだ経験があり、「伊豆も被災すれば同じように孤立する地域が必ず出てくる。観光客への対応や物資の空輸の対策が必要になる」と危機感を語る。 「怖い。何が起こったのか」―。元日の午後4時10分ごろだった。仙座さんが乗った金沢発の高速バスは能登空港から3キロほど珠洲市方面に向かった能
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井上靖しのび「あすなろ忌」 伊豆 感想文・風景画表彰
伊豆市湯ケ島で幼少期を過ごした文豪井上靖を顕彰する「あすなろ忌」(市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、同市の天城会館で開かれた。小中高生を対象にした井上靖コンクールの表彰式や朗読会などを行った。 読書感想文と風景画の2部門を設けたコンクールには、計455点が寄せられた。「しろばんば」の感想文で小学生の部の最優秀賞を受賞した山崎楓さん(天城6)は「学校の授業で経験した気持ちをしっかり伝えようと書いた」と振り返り、受賞を喜んだ。 井上の命日(29日)に合わせた恒例行事。朗読会では、俳優栗原小巻さんが情感たっぷりに井上の長編小説「あすなろ物語」の一部を読み上げた。 その他の主な入
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スルガ銀支店に詐欺防止で感謝状 伊豆中央署
伊豆中央署は29日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、伊豆市のスルガ銀行中伊豆支店と行員の山口敬子支店統括、松根真由美さんに署長感謝状を贈った。 同署などによると、昨年12月22日昼ごろ、来店した60代男性が他人の口座に高額の金銭を入金しようとした。松根さんが入金理由を確認したところ、曖昧な返答だった。山口支店統括と連携し入金を思いとどまらせ、通報した。 2人と和智美香支店長が高橋文典署長から感謝状を受け取った。山口支店統括は「詐欺の手段はいろいろあり、今後もお客さまに寄り添って対応したい」と話した。松根さんは「対話が重要で、警察への相談もためらわないことが大事だと感じた」と述べた。 同署管
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伊豆の図書館でリサイクル市 4日まで本や雑誌譲渡、募金箱設置
伊豆市の各図書館で2月4日まで、図書館が所蔵する、年数が経過し利用が少なくなった本や、保存年限が過ぎた雑誌を渡すチャリティーリサイクル市が開かれている。募金箱を設置して善意を募り、市社会福祉協議会に寄付する。 持ち帰り用の袋などは各自で持参する。開催日程は各図書館で異なる。中伊豆・天城・土肥の各図書館は午前9時~午後5時で雑誌のみ。修善寺図書館は2月3、4の両日の午前9時~午後4時。問い合わせは修善寺図書館<電0558(72)9868>へ。
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ロウバイ見頃 甘い香りでお出迎え 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でロウバイが見頃となっている。透き通るような黄色の花と甘い香りが来園者を楽しませている。 見頃を迎えた時期は、ほぼ例年並みという。園内の「日本庭園」や「匠の村」などに約30本を植栽した。樹高は3~5メートルほど。小さな花を咲かせ、癒やされるような空間を演出している。 2月中旬まで楽しめる見込み。
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生徒考案「シカ駅弁」販売 イズシカなど伊豆の特産を使用 害獣や命についても学ぶ
伊豆市の伊豆総合高は29日、同市の特産品を使った生徒考案の駅弁「美味(おい)シカ嬉(うれ)シカ弁当」を、伊豆箱根鉄道修善寺駅で販売した。駅弁には同市産鹿肉「イズシカ」と特産のワサビを使用。生徒たちは農作物に被害を及ぼす害獣のシカに理解を深めながら、命を無駄にせず有効活用する方法を模索した。 駅弁は、メインのおかずとして「イズシカもも肉の竜田揚げ」100グラムと、「ワサビの茎の三杯漬け」を用意した。イズシカは高タンパク低カロリーで栄養価が高いとされる。同市の「森島米店」と共同で作り、米と副菜4種類も入れた。 駅弁の製作は、市などと連携して地域学習に取り組む授業「地域と産業」の一環で、地元へ
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しずおか遺産に2件 「今川一族」と「日本平の眺望」
静岡県は、県内の魅力ある歴史文化資源を発信する認定制度「しずおか遺産」として、新たに「文武に秀でた今川一族 伝統を守る山西の地」(藤枝、焼津、島田、静岡の4市)、「日本平が紡ぐ悠久の歴史文化回廊」(県、静岡市)の2件を認定した。同制度の認定件数は計5件となった。川勝平太知事が29日の定例記者会見で発表した。 認定を受けた県中部4市の「今川一族」は、戦国武将である今川家が駿河で最初に領地を得て、歴史の表舞台に登場するきっかけとなった現在の志太地域と、今川義元とその親と子3代のつながりを一連の物語とした。複数の城跡のほか、一族と関わりの深い連歌師が作った柴屋寺庭園、朝比奈ちまきや朝比奈大龍勢な
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能登被災地支援 伊豆総合高生ら、市内で募金活動
伊豆市の伊豆総合高1、2年生有志らが28日、能登半島地震の被災地への募金活動を同市内で行った。沼津特別支援学校伊豆田方分校(函南町)の高等部、伊豆中央ロータリークラブも協力し、総勢約40人が「被災者支援に協力を」と声を張った。 伊豆箱根鉄道修善寺駅の北口と南口、マックスバリュ修善寺駅前店で約1時間、通行人らに寄付を呼びかけた。同高生徒会長の永田結菜さん(17)は「協力してくれる方がたくさんいてうれしい。復興へ向けて役立ててほしい」と話した。 寄せられた浄財は市社協か日本赤十字社を通じて被災地に届けるという。
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ミャンマーの実情知って 写真家川口さん 妙蔵寺(伊豆)に常設展示 国軍クーデターから3年 「平和願う拠点に」
伊豆市八木沢の写真家川口敏彦さん(59)が、同市の妙蔵寺を拠点にミャンマーの実情を知ってもらおうと、同国で撮影した写真を活用した発信活動に取り組んでいる。ミャンマー国軍のクーデターから2月1日で3年。妙蔵寺の境内にあるパゴダ(ミャンマー様式の仏塔)を常設展示の場として生まれ変わらせ、国際平和を呼びかけている。 元全国紙カメラマンの川口さんは、アジア各地を中心に世界中を飛び回って写真に収めてきた。2016年に早期退職し、ミャンマーの民主化元年を目に焼き付けたいとの思いから同国に長期滞在した。1年半をかけてオートバイで全土を巡り、生活の風景などを撮影した。 帰国後、同市で生活する中で、同寺の先々
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村山ニンジン(富士宮)味わって 伊豆のレストランで限定提供 味と香りの強さ売り
富士宮市村山地区で長らく栽培されている「村山ニンジン」が、伊豆市土肥のイタリアンレストランのメニューに期間限定で加わった。JAふじ伊豆によると、村山ニンジンが富士宮市外の飲食店で取り上げられるのは初めて。担い手不足解決の糸口を探す農家らは認知度向上に期待を寄せる。 レストランは「タケル・クインディチ ロクワット西伊豆店」。県内であまり広まっていない伝統野菜に焦点を当てる企画で村山ニンジンを選んだ。味と香りの強さを生かした料理を2月末ごろまで提供する。 2023年12月からポタージュなどに仕立てていて、シェフの大関淳士さん(47)は「最近の品種にはない、ニンジン臭さがすごく良い」と話す。メ
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農業経営士ら36人認定 県
静岡県はこのほど、地域で農林漁業の推進・後継者育成を担っている農業経営士らの認定式を県庁で開き、計36人を認定した。代表者に証書を手渡した川勝平太知事は「『士』とは精進を怠らない方のこと。地域の自然を生かすすべを知っている皆さまの今後の活躍を祈っている」と呼びかけた。 認定者は次の通り。 【農業経営士】芹沢雅司(御殿場市)市川慶明(函南町)塩谷典久(伊豆市)荻真教(富士宮市)安藤徹哉(富士市)石野良英(静岡市清水区)中嶋雄一(牧之原市)増田春男(袋井市)安井孝政(同)杉浦浩文(浜松市中央区)浅田崇之(同市浜名区) 【青年農業士】渡辺武彦(河津町)中山祐菜(伊豆の国市)菅谷正太郎(富士市)西沢
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青木さん(伊豆) 緑十字銀章報告 伊豆中央署 交通安全活動に尽力
交通安全活動に功績があったとして、交通栄誉章「緑十字銀章」を受章した県交通安全協会伊豆中央地区支部顧問の青木喜代司さん(80)=伊豆市=がこのほど、伊豆中央署に高橋文典署長を訪ね、喜びを報告した。 青木さんは30代の頃から同協会旧大仁地区支部に所属し、2010年4月から14年3月まで支部長として地域の交通安全活動に尽力した。酒を飲まない人を決めて運転を任せる「ハンドルキーパー運動」などにも取り組んだ。 同署によると、10年は管内で675件の人身事故があり、23年の件数の約3倍だという。青木さんは「交通事故の件数を総会などで伝えるのが嫌だった」と苦労を語った。「伊豆は観光地でもある。悲惨な事故
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子ども主役フリマ 31日まで参加募る 伊豆
伊豆市は2月12日、子どもたちが主体となって品物の売り買いを疑似体験し、家族同士の交流を図るイベント「いずっこフリマ」を、同市佐野のクリーンセンターいずで初開催する。31日まで家族での出店者を募集している。 フリマでは子どもたちがイベント専用の「いずっこ通貨」を使って、実際に品物を販売したり購入したりする。出店ブースは1区画1・8メートル四方。おもちゃ、本、洋服を出品する。 募集対象は年少(3歳程度)~小学2年生の子どもがいる家族。出店数は20組で出店料は無料。応募多数の場合は抽選となる。 市ホームページなどから応募する。問い合わせは市地域づくり課<電0558(74)3066>へ。
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こぎ出そう!パックラフト 水面からの景色楽しむ 伊豆で体験イベント【しずおかアウトドアファン】
空気で膨らませるカヌーに似た形状のボート「パックラフト」は軽量で小回りが利き、川下りや釣りを気軽に楽しむ道具として人気がある。伊豆市を流れる狩野川の上流部に当たる猫越川で、昨年12月中旬に行われたパックラフトの体験イベント(市観光協会天城支部主催)を訪ねた。 会場となったのは、伊豆市湯ケ島地区にある世古峡。文豪井上靖ゆかりの湯ケ島温泉街の一角にあり、新緑や紅葉のシーズンには渓谷沿いの木々と両岸の荒々しい岩肌が観光客の目を楽しませる穴場的なスポットだ。イベント当日の天気は曇りだったが、晴れていれば、猫越川の水がエメラルドグリーンに輝いて見えるという。 講師は伊豆市や伊豆の国市でアウトドア関
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井上靖の名作 俳優が朗読 28日、伊豆で「あすなろ忌」記念事業
伊豆市湯ケ島地区で幼少期を過ごした作家井上靖を顕彰する「あすなろ忌」(市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の記念事業で、俳優栗原小巻さんによる朗読会が28日午後1時半から、同市湯ケ島の天城会館で開かれる。参加者を募集している。 井上作の「あすなろ物語」の一部を栗原さんが朗読する。同日午前11時からは、井上作品を対象にした読書感想文と風景画のコンクールの表彰式なども予定している。 いずれも入場無料。朗読会への参加は、市観光情報サイトか、案内チラシに掲載したQRコードから申し込む。問い合わせは市社会教育課<電0558(83)5476>へ。
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補正など2件可決 伊豆市議会臨時会
伊豆市議会は23日、臨時会を開き、同市土肥の松原公園条例の一部改正案と本年度一般会計補正予算案の2件を原案通り可決した。 改正案は、同公園内に建設中の津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」の工期を延長することに伴い、改正条例の施行日を3カ月遅らせる内容。市危機管理課によると、鉄骨工事の遅れのため、当初予定していた4月の供用開始が7月中にずれ込む見通し。担当者は「7月中旬の土肥海水浴場の海開きまでには間に合わせたい」と話した。 補正予算案では、国の地方創生臨時交付金を活用した低所得世帯への物価高騰対策支援事業費など、約1億400万円を歳入歳出に追加した。
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能登のため ふるさと納税 松崎町「代理寄付」で志賀町支援
能登半島地震を受け、松崎町は22日までに、ふるさと納税代理寄付の仕組みを活用し、災害支援協定を結ぶ石川県志賀町の支援を始めた。「ふるさとチョイス」の特設ページで3月31日まで実施している。 志賀町への寄付があるとサイトから松崎町に寄付者の情報が届き、受領証明書を発送するなどの事務処理を代行。後日、志賀町に寄付金が送られるという。申し込みはカード決済のみで、2千円から受ける。松崎町は志賀町など約40自治体が加盟し、災害時の相互支援体制構築に取り組む「ささつな自治体協議会」の一員。松崎町担当者は「同じ条件の半島で地震が発生しており、伊豆も人ごとではない。少しでも力になりたい」と話した。 静岡
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伊豆・大下三峯神社移設へ遷座祭り 住民ら足運びやすく
伊豆市修善寺の大下(おおしも)町内会は21日、地域を一望できる城山(向山)の山腹にあり、住民の信仰を集める「大下三峯(みつみね)神社」を、大下公民館付近へ移設する遷座祭りを行った。明治時代の創建から急峻(きゅうしゅん)な山道を登らなければたどり着けなかった同神社の移設に、住民は安堵(あんど)の表情を浮かべた。 近年地域の高齢化が進み参拝や管理が困難になっていたことから、町内会が住民の要望を受け足を運びやすい公民館付近へ神社の移設を決めた。昨年行われた山腹での最後の神事の後、同市の石材会社が250キロもある石造りの祠(ほこら)を人力で移した。町内会は小さい鳥居と神社名を記載しているのぼりを新
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花と子ども 鮮やかに 函南の佐藤さん 28日まで作品展
函南町平井の画家佐藤育余さんの作品展「花とこどもたち」が21日、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で始まった。28日まで。 子どもたちの自然でやわらかな表情、美しい情景を組み合わせた油彩画14点と水彩画16点を展示している。水辺で読書をしたり、ツツジを吸ったりしている瞬間の子どもたちを、色鮮やかに表現した。四季折々の花の絵や風景画もある。 佐藤さんは「子どもたちの優しい雰囲気に注目してほしい」と話した。 開館は午前11時。閉館は午後3時もしくは4時で日によって異なる。25日は休館。佐藤さんによる水彩画体験ワークショップも開く。詳細は「修善寺Cotori」ホームページへ。
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伊豆市の大下三峯神社移設 山腹から公民館付近へ 足を運びやすく
伊豆市修善寺の大下(おおしも)町内会は21日、地域を一望できる城山(向山)の山腹にあり、住民の信仰を集める「大下三峯(みつみね)神社」を、大下公民館付近へ移設する遷座祭りを行った。明治時代の創建から急峻(きゅうしゅん)な山道を登らなければたどり着けなかった同神社の移設に、住民は安堵(あんど)の表情を浮かべた。 近年地域の高齢化が進み参拝や管理が困難になっていたことから、町内会が住民の要望を受け足を運びやすい公民館付近へ神社の移設を決めた。昨年行われた山腹での最後の神事の後、同市の石材会社が250キロもある石造りの祠(ほこら)を人力で移した。町内会は小さい鳥居と神社名を記載しているのぼりを新
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松原公園看板に松再利用 津波避難タワー建設で伐採 伊豆総合高生が作成
伊豆市の伊豆総合高工業科の3年生10人が同市土肥の松原公園入り口に設置する看板を作成し、19日に市に引き渡した。来年度に運用開始予定の同公園の津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」の建設に際して伐採した松の木を使った。 看板は高さ約1・2メートル、幅約3メートル、厚さ約20センチ。昨年3月に市が同校に作成を依頼した。生徒は4月から、週1回の「課題研究」の授業内で制作に励んできた。津波避難タワーの整備に関わる有識者らから講義を受けた後、生徒は看板のデザイン案を募って投票で決めた。 市によると、地元住民から、伐採した松の木を有効利用してほしいとの申し出があった。荒材の状態だった松の木を削った
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伊豆市の八丁池、一部が氷結 年末年始の寒さでようやく
伊豆市湯ケ島の八丁池で19日、一部の氷結が確認された。天城山麓の冬景色が登山者らを楽しませている。 池は例年、1月中旬から下旬にかけて全面的に凍り、幻想的な光景を見せる。ただ、今年は暖冬の影響で氷結が少なく、年末年始の寒さでようやく一部が凍るようになったという。 19日に訪れた天城自然ガイドクラブの杉本文雄さんは「この時期に氷が張らないのは珍しい。寒い日が続けば再び凍るかも。冬にしか見られない景色を楽しんでほしい」と話した。
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早咲き夜桜、金山に映える 土肥で「まつり」、ライトアップも
早咲きで知られる「土肥桜」をPRする土肥桜まつり(伊豆市観光協会土肥支部主催)の20日の開幕を前に、同市の観光施設「土肥金山」で19日夜、桜のライトアップが始まった。同支部などによると、暖冬の影響で桜は見頃が1週間程度早くなり、既に七分咲きの木も。濃いピンク色の花が闇に浮かぶ光景が、来場者を魅了している。 同市の松原公園と同施設敷地内にそれぞれ約100本が植えられていて、地区全体で約400本に上る。ライトアップのセレモニーでは、関係者がくす玉を割って開幕を祝った。 同施設敷地内の通路に約50本の竹灯籠を配置し、幻想的な雰囲気を演出している。伊豆総合高土肥分校の生徒が手がけた竹灯籠も並ぶ
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投票率向上へ 県議と意見交換 伊豆総合高で出前講座
静岡県議と高校生が県政の課題を巡って意見交換する「県議会高校出前講座」がこのほど、伊豆市の伊豆総合高で行われた。選挙の投票率を向上させるための解決策をテーマに、生徒19人が県議3人と話し合った。 生徒たちは「政治のことを学校で学ぶ機会が増えたり、SNSなどを使って政治の情報を知ることができたりしたら投票率が上がるのではないか」などと意見を述べた。県議は政治家と話すことは決してハードルは高くないとし、「まちづくりに対する意見をたくさん聞かせてほしい」と呼びかけた。
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白ビワ茶 一服どうぞ 園児が作法 保護者に披露 伊豆・土肥こども園
伊豆市の土肥こども園で18日、同市土肥の特産「白ビワ」を使ったお茶会が開かれた。年長児6人が園で練習した茶席の作法を披露しながら、白ビワの葉から抽出したお茶を保護者に振る舞った。 地元の和菓子職人を招き、園児はビワの実、保護者はビワの花をイメージした練りきりを作った。園児は昨年、園庭に植えられているビワの木の剪定(せんてい)を手伝い、ビワの葉の毛をたわしでこすって洗い天日干しにした。今回その葉から抽出したお茶と、練りきりを用意しお茶会を開催した。 園児は練習した作法を披露しようと、緊張した面持ち。お茶と練りきりが運ばれてくると丁寧にお辞儀をし、茶わんを回して味わった。 様子を見守る保護
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模擬投票 選挙に関心 伊豆市選管 伊豆総合高で出前授業
伊豆市選挙管理委員会は17日、選挙出前授業を同市の伊豆総合高で行った。新年度から有権者になる2年生約100人が選挙の仕組みを学び、模擬投票を体験した。 市選管の担当者が選挙を実施する理由や投票先を選ぶための情報収集方法、若者の投票率が低い現状などを説明した。模擬投票では同校教諭を候補者と見立て、公約などを記載したポスターを事前に校内に掲示。生徒は実際の選挙で使われる投票箱などの道具を使い、5人の候補者の中から選んで投票したほか、開票作業も体験した。 市選管は今年4月の市長選、10月の市議選にも触れ、投票を呼びかけた。同市に住む2年の原田寅泰さん(17)は「投票する人を慎重に選ぼうと思った。選
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「マイクラ」で楽しくプログラミング 伊豆、小学生対象に教室
伊豆市はこのほど、市内在住の小学生を対象に、ブロック上の仮想世界で冒険を楽しむゲーム「マインクラフト」を活用したプログラミング教室を同市の修善寺図書館で開いた。 同市の土肥集(しゅう)学校のスタッフ2人が講師を務め、約10人が参加した。児童は講師からパソコン操作の説明とともに「自分で問題を見つけて解決する能力を鍛えてほしい」とアドバイスを受けた。画面上に表示されたゲームのキャラクターをマウスとキーボードで動かしながら、課題を攻略した。
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3市町消防団ら林野火災合同訓練 伊豆、120人参加
駿東伊豆消防本部と伊豆市、伊豆の国市、函南町の各消防団は14日、林野火災合同訓練を伊豆市の天城ふるさと広場で行った。同市の災害時の消防用水支援協定に基づき、生コンクリートを扱う古藤田商店(同市)と小野建設(三島市)が初めて参加し、総勢約120人で行った。 近くに水利のない山林からの出火を想定し、遠距離中継送水と放水の訓練に取り組んだ。コンクリートミキサー車とポンプ車からの給水で200メートルほどホースを連結し、放水した。伊豆市消防団の山田元康団長は能登半島地震に触れ、「市内でも火災が連続して起きている。二次災害を起こさないように訓練しなければならない」と呼びかけた。
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託児ボランティア 18日まで受講募集 伊豆市社会福祉協議会
伊豆市社会福祉協議会は24日午前10時から、託児ボランティア養成講座を同市八幡の中伊豆保健福祉センターで開く。18日まで受講者を募集している。 音楽に合わせて体を動かす「リトミック」をテーマに行う。子育て支援に関心がある人、子どもと接することが好きな人の受講を呼びかけている。 申し込みは市社協<電0558(83)3013>へ。
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きらめき逃さず慎重に 伊豆 土肥金山で砂金採り大会 東京の平良さん 43粒集め2連覇
伊豆市の観光施設「土肥金山」は14日、第14回砂金採り大会を開いた。首都圏などの10代から70代の老若男女約60人が参加して競い、東京都八王子市の販売業平良文義さん(41)が昨年に続いて優勝し、2連覇を果たした。 30分間に採った砂金の数を競った。参加者は専用の皿で水槽の中の砂をすくうと、皿を左右に回して揺すりながら余分な砂を落とす作業を繰り返した。真剣な表情で皿に残った砂の中から砂金を探した。 昨年を9粒上回る43粒を集めた平良さんは連覇の達成を喜びながら、「来年も優勝できるように頑張る」と話した。 採った砂金は参加者が持ち帰った。金相場は、世界情勢が不安定なことなどを背景に価格が高騰。同
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伊豆市長選出馬 森氏が正式表明
元伊豆市議の森良雄氏(79)=同市瓜生野=は15日、市内で記者会見し、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)に無所属で出馬することを正式に表明した。 森氏は重点施策に子育てと教育環境の充実を挙げ、「国の施策以外に、教育の無償化、給食の無料化など市独自の対応を進める」と述べた。現職の多選を批判しながら「合併後から人口は減少を続けている。改めて市民本位の市をつくりたい」と出馬への思いを語った。自身の年齢についても言及し、「年寄りが頑張っているまちだとアピールしたい」と強調した。 森氏は茨城県取手市出身、千葉工業大卒。2001年に旧修善寺町議選で初当選し、04年から伊豆市議選で4
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火の用心!静岡県内で枯れ草火災など相次ぐ 警察注意呼びかけ
静岡県内で14日、枯れ草や廃材を燃やすなどしていて周囲に燃え移ったとみられる屋外火災が4件相次いだ。いずれもけが人はいなかったが、警察、消防が注意を呼びかけている。 14日午前9時50分ごろ、磐田市気子島のJR東海道線の線路南側空き地で、枯れ草約300平方メートルを焼いた。磐田署によると、地主の親族が枯れ草を焼いた際に燃え広がった。JR東海静岡支社によると、上下線計2本が部分運休し7本が最大で26分遅れるなど1590人に影響が出た。 午後1時ごろには伊豆市日向の山林で所有者の親族がドラム缶で廃材を燃やしたところ、付近の下草に燃え移り、約450平方メートルを焼いた。同3時40分ごろには焼津
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独立書展 静岡県内の入賞者発表
現代書団体の独立書人団は、第72回独立書展(21日まで東京・国立新美術館)の入賞・入選者を発表した。 本県関係者は次の通り。 ▽準特選 羽賀磯美、萩原悠香(以上焼津市)▽秀作 大石保子(静岡市)、遠藤輝子(三島市)、名倉啓晶(袋井市)▽佳作 秋山佳代子、岩崎春泉(以上静岡市)、日吉梨乃(裾野市)、望月粋歩(富士市)▽入選 遠藤蒼岳、平岡大朴、藤井郁代、望月すず江、山梨真澄、小沢智子、鹿島陽子、長倉志野、松本かおり(以上静岡市)、渥美忍、柴田竹翠、赤塚多恵子(以上浜松市)、梅原真希、大嶽幸子、木村智祐(以上沼津市)、宮沢恬靖(三島市)、市川美悠(富士宮市)、桜井志峯(富士市)、近藤粋月、油
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社説(1月14日)熱海富士と翠富士 三役昇進に期待膨らむ
静岡県出身力士が大相撲の年6場所のうち3場所で幕内優勝争いを繰り広げると1年前、誰が想像しただろうか。昨年3月の春場所で翠富士(焼津市出身)が終盤まで先頭を走り、9月の秋場所と11月の九州場所では熱海富士(熱海市出身)が千秋楽まで賜杯獲得を競った。14日に初日を迎える初場所は2人とも前頭上位に名を連ねる。さらなる躍進を期待したい。 2人の師匠である元横綱旭富士の伊勢ケ浜親方は厳しい指導で知られる。熱海富士の2場所連続の快進撃は勢いだけでなく、角界屈指の稽古量のたまものである。幕内最年少の21歳は人気も急上昇で今や看板力士の一人。186センチ、181キロの逸材は将来の横綱候補と評されるように
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静岡人インタビュー「この人」 アクリル板をアート作品に転用する取り組みを進める 山田敏江さん(伊豆の国市)
使わなくなったアクリル製パーティションを、昨年から子どもたち向けのアート作品に転用する取り組みを始めた。伊豆の国市古奈のすし割烹(かっぽう)「だるま」の女将(おかみ)。同市古奈出身。62歳。 ―作品の特徴は。 「娘でイラストレーターのやまだゆきえが描いたかわいらしい動物たちの絵が中心。ゆきえの絵本から抜粋した作品と子ども向けのオリジナル作品をフィルムに加工してアクリル板に貼り付けた。簡単に拭けてアルコール消毒もできる。子どもたちが乗ったり汚したりしても問題ないので思う存分楽しめる」 ―これまでの経緯は。 「県東部の保育園やリハビリ施設への貸し出しを皮切りに、昨年11、12月には伊豆市
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地域のお店デザイン表彰 静岡県、大賞に柚野商店(富士宮)
静岡県は10日、外観デザインや地域社会への貢献度などで優れた個店をたたえる「『地域のお店』デザイン表彰」の表彰式を静岡市葵区で開いた。大賞の知事賞に富士宮市の柚野商店が選ばれ、川勝平太知事が賞状などを贈った。 柚野商店は同市山間部の柚野地区から店舗がなくなる危機にあった中、店主の平野映子さんが前身店舗から承継を決意し、地域の女性とともに新たにオープンした。改装した店内は木材を多く使用。日用品を取りそろえ、一部で量り売りを採用して客の使い勝手を良くした。 審査では「地域内外に開かれ、次世代との関わりも生み出している。地域とお店とのあるべき方向性が見えた。また、(外観、内観の)存在が美しい」
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消防団の活動理解 修善寺小児童 放水体験も
伊豆市の修善寺小で11日、消防団をテーマにした授業が行われた。5年生9人が市消防団員らによる指導を受け、放水活動の実践を通じて地域防災への理解を深めた。 2学期から進めている災害についての調べ学習の一環。団員が消防団と消防署の違いや、自助・共助・公助について説明したほか、「迅速に消火できる技術、チームワークが身につき、家族や地域を守ることができる」とやりがいを伝えた。 児童はプールで可搬ポンプを使った放水体験も行った。ホースの先から勢い良く水が飛び出すと、児童の間から歓声がわき起こった。梅原穂さん(11)は「消防団はまちのために活動してくれていることが分かった」と振り返った。
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色とりどり団子 飾り付け 園児 正月文化に親しむ 伊豆・修善寺保育園
伊豆市の修善寺保育園の園児約30人は11日、1年の無病息災を願う「どんど焼き」用の団子作りを同園で行った。伝統的な正月文化に親しんでもらおうと毎年実施している。 園児は、伝統行事の話を聞いた後、粉から練り上げられた生地を丸め、色とりどりの団子に仕上げた。ほかにも、辰(たつ)年にちなんで竜を作ったり、花や飛行機を完成させたりした。園児は蒸されたものを園内にある木の枝に刺し、友人同士でうれしそうに見せ合った。 今年は昨年に比べ生地の量を倍にした。作った団子などは家に持ち帰って食べるという。 (大仁支局・小西龍也)
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静岡県勢44人知事顕彰 杭州アジア大会・パラ大会でメダル獲得
昨年9、10月の杭州アジア大会とアジアパラ大会でメダルを獲得した静岡県勢44人が11日、川勝平太知事から知事顕彰を受けた。静岡市内のホテルで授与式を行い、川勝知事は「スポーツ王国静岡の名を高めてくれた。パリ五輪・パラリンピックでも活躍し、能登半島地震で苦しむ方々の元気の源になってほしい」と激励した。 サッカー女子代表で金メダルに貢献した榊原琴乃(ノジマ相模原、常葉大橘高出)は「今までで一番濃い経験ができた。さらに上を目指していきたい」と意気込みを語った。 知事顕彰受賞者は次の通り。 【アジア大会】サッカー女子 榊原琴乃(ノジマ相模原、常葉大橘高出)山本柚月(日テレ東京V、掛川JFC出)
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一輪車で5キロ激走 伊豆で大会、110人参加
伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)でこのほど、第31回新春県一輪車競技大会が開かれた。 県内を中心に東京都、千葉、神奈川県などから110人が出場し、一輪車でCSC内の5キロサーキットを1周して健脚を競った。晴天の下、6~74歳が起伏に富んだコースに挑んだ。完走者には記録入りの賞状が贈られた。
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旅館 高付加価値化を あさば主人/浅羽一秀氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―新型コロナの5類移行に伴う取り組みは。 「特にインバウンドが増えてきた。改修して部屋数を3分の2に減らした分、質を向上させてさらに広くして客単価を上げた。利用者を感動させるおもてなしや、他の旅館にはない体験を創出すれば足を運んでいただけると確信している」 ―伊豆半島における旅館業の課題は。 「世界に比べたら価格は安い。ある程度高く設定し、高付加価値化を図るべきだ。これまでは補助金で客足につなげてきたが、今後は独力で持続的に誘客できるよう設備や人材への投資が重要だ」 ―修善寺温泉街として取り組むことは。 「観光財源などを使って若者の担い手を集めること。昔からある、家業で行ってい
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天城山(伊豆市、東伊豆町) 歩きやすい花の百名山【山ある記】
日本百名山であり、花の百名山でもある天城山。伊豆半島の中央部に位置し、連なる山々の総称で天城山脈と呼ばれている。 伊豆市の天城高原ゴルフコース下の登山者駐車場を起点に、万二郎[ばんじろう]岳から最高峰の万三郎[ばんざぶろう]岳(1406メートル)を経由する周回ルートがお薦めだ。ブナやヒメシャラなどが美しい木々の山として知られているが、アマギシャクナゲのかわいらしいピンクの花の群生も見られる。満開の5~6月ごろに足を運ぶと、都会のしがらみを忘れ、癒やしの心で満たされる。時間を忘れて夢中で写真撮影をしたくなる。 万二郎岳を登り、万三郎岳へと進んで行くと、馬の背と呼ばれる所では、3~5月ごろよ
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静岡県東部の各地で出初め式 能登半島地震で一部内容変更も
伊豆市 7色の放水を披露 伊豆市消防団は8日、出初め式を同市内で開いた。団員による放水活動を披露し、地元での火災の発生防止を祈願した。 3年ぶりとなった放水は、市役所裏手から狩野川に向かって7色の水を放った。山田元康団長は「災害はいつ起こるか分からない。日ごろの訓練を生かし住民の安心安全につなげたい」と話した。 伊東市 功労者に表彰伝達 伊東市消防出初め式が8日、同市観光会館で開かれた。消防団活動の功労者らに対する表彰伝達などを行った。能登半島地震の発生により、分列行進と一斉放水は中止した。 小野達也市長は同地震について触れ、「市としてもできる限りの支援をしていきたい」と述べた。市消
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「ふるさと納税」 伊豆市がパンフレット作製
伊豆市は、ふるさと納税の使い道報告と市の魅力や返礼品の紹介などを兼ねたパンフレットを作り、過去3年以内に寄付した市外在住者約8千人へ郵送した。 納税寄付額が最多の10億2894万7千円となった2022年度の使い道については減農薬・減化学肥料栽培による特別栽培米の学校給食導入や外国語指導助手(ALT)派遣、出産準備金などの一部事業に充てたことなどを報告した。 約300点ある返礼品のうち人気のある宿泊券や特産の食品、加工品といった約40点を紹介したほか、市内の観光スポットもアピールした。
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本立野郵便局 詐欺被害防ぐ 伊豆中央署が感謝状
伊豆中央署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、伊豆市の本立野郵便局に署長感謝状を贈った。高橋文典署長が同郵便局を訪れ、武井陽一郎局長に手渡した。 同郵便局に2023年11月11日、携帯電話で話しながら来訪した70代の女性に、武井局長が詐欺を疑って声をかけ、聞き取り調査を行った。結果、電子マネー約30万円を要求する架空料金請求詐欺であることが分かり、被害を食い止めたという。 武井局長は「被害を防ぐため、これからも来店客に注意を払って声かけをしていきたい」と話した。高橋署長は「電話を切らせない最近の特殊詐欺の特徴を見抜いてもらった。今後も地域の安心安全のため協力してほしい」と呼びかけた
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北陸の職人支援 伝統工芸品を販売、売り上げ寄付へ 富士宮
日本の伝統工芸品や正月雑貨のチャリティー展示販売会「招福展」が6日、富士宮市大宮町のたこまん長屋門で始まった。売り上げの一部は能登半島地震の被災者支援に寄付する。14日まで。 会場には干支(えと)の辰(たつ)をあしらった工芸品が並ぶ。富士市の凧(たこ)絵師林直輝さんは表情が柔らかな竜を描いたトートバッグなどを出品し、伊豆市の麦わら細工職人辻享子さんは大小さまざまな竜の置物を飾った。富士宮市の伝統工芸品販売業「伝統屋暁」は越前和紙の雑貨を販売している。林さんと辻さんによる製作実演も行われる。 寄付は開催直前に決まり、被災地の工芸品復活支援活動に充てる方針。伝統屋暁の佐野翔平さんは「北陸の職人が
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子どもの歯科保健指導に尽力 歯科衛生士の日吉さん(伊豆) 内閣府特命担当大臣表彰
子どもの口腔(こうくう)衛生向上に尽力したとして、伊豆市修善寺の歯科衛生士日吉祐子さん(61)がこのほど、本年度の健やか親子21全国大会で内閣府特命担当大臣表彰を受けた。 日吉さんは長年にわたり歯科保健指導などを行い、幼児の虫歯予防を支援している。市内小中の歯科教室で年齢に合わせた虫歯、歯周病に関する知識の普及と正しいブラッシング指導にも取り組んできた。 市役所で菊地豊市長から表彰を伝達された日吉さんは「歯の健康はとても大事なので、これからもいろいろな形で周知していきたい」と述べた。 全国大会は宇都宮市で開かれた。
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伊豆市長選 森氏出馬へ
元伊豆市議の森良雄氏(79)=同市瓜生野=が5日までに、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、同21日投開票)に出馬する意向を固めた。近く正式表明する。 森氏は、子育てと教育環境の充実などを施策の柱に掲げる方針。取材に「現職の多選に加え、不透明な現市政には我慢できない」と述べた。 森氏は茨城県取手市出身、千葉工業大卒。2001年に旧修善寺町議に初当選。伊豆市議選に4回当選した。04、08、16年の市長選に出馬し、落選した。 市長選には現職の菊地豊氏(65)が5選を目指して立候補を表明している。
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新年祝い餅まき 伊豆
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターは3日、新年恒例のイベント「新春サイクルカーニバル」を同センター内で開いた。餅まき大会では5千個の紅白餅が用意された。 レストラン棟の2階から下の広場に向かって職員が餅や菓子をまいた。県内外から約600人が詰めかけ、一斉に手を伸ばした=写真=。「おもしろ自転車レース」なども行われた。
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売り上げ一部 伊豆市に寄付 三島の会社など
「餃子(ギョーザ)の一番亭」などの飲食店を展開するにしはらグループ(三島市)とうさぎ薬局修善寺店(伊豆市)が、伊豆市に3万円を寄付した。同社の西原洋平社長と同店の加治亜世薬局長がこのほど、同市役所を訪れ、菊地豊市長に手渡した。 同店前に設置した冷凍餃子の自動販売機の売り上げの一部で、市の食育活動に役立てられる。 自販機は売り上げの一部を市内の社会貢献事業に役立てる「寄付型」として一昨年5月末に設置した。同市のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表理事が仲介し、西原社長と加治薬局長をそれぞれ紹介。地域社会への貢献について意見が一致したことから、同店での自販機設置が決まった。 西原社長は「
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生徒会選挙に本物の投票箱 伊豆総合高土肥分校
伊豆市選挙管理委員会はこのほど、同市の伊豆総合高土肥分校で、選挙出前授業を実施した。実際の生徒会選挙を兼ねて授業を行い、全校生徒約40人が投票を体験した。 実際に選挙で使用されている投票箱、記載台などの選挙資機材を利用し、事務従事者や立会人、開票作業も生徒が担った。投票前には、市選管職員が選挙の大切さや期日前投票、不在者投票の制度を周知した。 3年の山本のどかさん(18)は「実際の投票所での動きが分かり、参加しやすくなった」と話した。
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7市町で首長選 2024静岡県内選挙
2024年に静岡県内で予定されている地方選挙は御前崎、伊豆、藤枝、下田、湖西、焼津各市と森町の計7市町長選、御殿場、御前崎、伊豆の3市議選。首長選は複数の候補者が出馬表明し、選挙戦が確実となっている自治体もある。 市議、県議の選挙区変更 浜松市行政区再編 浜松市の行政区が1日、7区から3区に再編された。今後、市議や県議の選挙区も変更される。 市議会(定数46)は近く議員定数条例を改正し、市議選選挙区を行政区と同じ3区に再編した上で、暫定的に定数46のまま、各選挙区の定数を中央区34、浜名区9、天竜区3と定める。27年の次期市議選に向けて、各会派で構成する議会改革検討会議が定数や各区の配分
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警察業務協力者に署長感謝状を贈る 伊豆中央署
伊豆中央署はこのほど、警察業務に協力、貢献した1団体、5個人に署長感謝状を贈った。贈呈式で高橋文典署長は「地域の安心安全は警察だけでは守ることはできない。引き続き尽力してほしい」と呼びかけた。 感謝状を受けた団体、個人は次の通り。 県交通安全協会伊豆中央地区支部女性部(木村武子部長=伊豆の国市)浅田幸司(伊豆市)加藤正喜(同)下山幸美(同)佐藤大治(伊豆の国市)野毛貴登(伊豆市)
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「オーガニック給食」先例学ぶ 伊豆 千葉から講師招き講演会
伊豆市はこのほど、農薬や化学肥料を使用していない有機食材を学校給食に取り入れる「オーガニック給食」をテーマにした講演会を、同市の天城会館で開いた。千葉県いすみ市農林課の鮫田晋主査が講師を務め、先駆的に学校給食への有機米導入を手がけた経験や思いを語った。 鮫田主査は2013年から約4年かけて学校給食の有機米使用率100%を達成した経緯を説明した。有機農業者がほぼいなかった同市における産地形成、学校給食における残食の減少、農業所得の向上といった多くの成果を列挙した。 学校給食の全量有機米化に伴い、給食費の月額が169円増えたことにも触れ、「給食費の値上げは、家庭の所得に関係するナーバスな問題にな
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小中学生、MTBの技術磨く 伊豆・サイクルスポーツセンターで合宿
伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)は28日、小中学生を対象にした2泊3日のマウンテンバイク(MTB)ヤングキャンプをCSC内でスタートした。県内の小学4年~中学2年の男女12人が、五輪のMTB競技が行われた起伏豊かな「伊豆MTBコース」などを使い、練習に励んでいる。30日まで。 日本スポーツ協会公認自転車コーチの山田将輝さんと古郡今日史さんが講師を務める。参加者は初心者からレース経験者まで能力はさまざま。初日はMTB乗車時の姿勢やギア調整といった基本から指導を受け、乗車しながらのスクワットにも取り組んだ。 MTB初挑戦という三島市立錦田中1年の小林叶実さん(13)は「慣れない
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ジオパークこども絵画、最優秀賞に鴨下君(長岡南小1)佐伯君(函南西小6)森さん(南伊豆中3) 伊豆各地で巡回展示
美しい伊豆創造センターはこのほど、伊豆半島ジオパークこども絵画コンクールの表彰式を伊豆市の修善寺総合会館で開いた。最優秀賞に選ばれた鴨下旺生君(伊豆の国長岡南小1)、佐伯晃治君(函南西小6)、森夏海さん(南伊豆中3)の3人をはじめ、入賞者に賞状を贈呈した。 コンクールは6回目で、伊豆半島ジオパーク内15市町に在住、在学の小中学生を対象に公募し、107点が寄せられた。入賞作品は1月9日まで、伊豆市の伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」で展示するほか、伊豆半島各地で巡回展示する。最優秀を除く主な入賞は次の通り。 【優秀賞】米田百花(函南西小2)根岸千英(伊豆修善寺南小3)梅沢孝介(沼津
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ライ麦ストロー試して 脱プラへ伊豆で栽培、製造 就労継続支援事業所、虹の郷で提供
プラスチックごみの削減が叫ばれる中、伊豆市の就労継続支援B型事業所「プラム」の利用者が、自然素材である地場産ライ麦のストローづくりに取り組んでいる。脱プラスチックを後押しする製品として、ストローが25日から同市の観光施設「虹の郷」内の飲食店で配られ始めた。 プラムは同市湯ケ島の茅野地区で地域活性化を目指す「はちくぼ会」の協力の下、2020年から同地区の遊休農地でライ麦を栽培している。各自で畑に種をまいて2メートルほどに育ったライ麦を今春に収穫し、天日干しした。節を切って長さ20センチほどに切りそろえた後、煮沸消毒して完成となる。 自然素材のため太さや色にばらつきがあるが、滑らかな手触り
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猪ギョーザを“旗揚げ” 頼朝公に由来、歴史資源生かす
飲食業のにしはらグループ(三島市)と加工品製造販売やホテル、レストラン経営などを手がける時之栖(御殿場市)が、源頼朝の旗揚げに由来した「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」を共同開発した。県東部の歴史文化資源を生かした商品で、27日に発売した。 三島市で7~9月に開かれた商品プラン開発セミナー(静岡県など主催)で、2社と日本大国際関係学部の学生が考案した。伊豆に流された源頼朝が三嶋大社で源氏再興を目指し旗揚げした故事や、頼朝が富士山麓で行った「富士の巻狩り」の大猪(いのしし)退治のエピソードにちなみ、伊豆市産のイノシシ肉を使用したギョーザを新規開発した。 イノシシ肉は風味や甘みが豚肉に比べて
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ニューイヤー駅伝出場 大川選手(伊豆市出身) 闘志の年末 「力強い自分 取り戻す」
2024年元日に群馬県で行われる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で、プレス工業(神奈川県)チームに伊豆市雲金出身の大川歩夢選手(22)がエントリーされた。東京都内で12月に行われた日本選手権1万メートルでは、27分45秒55と日本記録に迫るタイムで6位入賞を果たし、調子も上昇。大川選手は「インパクトを与えるレースがしたい」と意気込む。 大川選手は伊豆中央高(伊豆の国市)で本格的に陸上競技を始めた。東京経済大(東京都)に進学し、陸上部として21年1月、箱根駅伝に関東学生連合のメンバーで出場した。6区の山下りを任され、参考記録ながら区間14位と力走した。同年12月には静岡県市町対抗駅
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湯ケ島の古民家で正月飾り作り体験 伊豆、住民有志企画
伊豆市湯ケ島の住民有志でつくる「さとやまつくる」はこのほど、正月飾り作りの体験会を、湯ケ島の古民家で開いた。 市内外から参加した約10人が、棚田で収穫した黒米の稲を材料に、カラスウリやナンテンなどで飾り、それぞれ完成させた。正月飾り作りに詳しい住民が指導した。 同社が参加者に古里づくりを後押ししながら交流人口拡大を図り、移住・定住促進につなげようと企画した。湯ケ島の茅野地区の棚田で6月に田植え、9月に稲刈りも行った。
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伊豆・サイクルスポーツセンターで新春祭り 抽選会や餅まき、自転車レース
伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)は、新年恒例の「新春サイクルカーニバル」を三が日に開く。元日と2日には運試し抽選会、2、3日は餅まき大会、おもしろ自転車レースなどを行う。 餅まきは両日とも午後2時からで、一日3千個の紅白餅をまく。抽選会は、開園から先着200人(4歳以上)を対象に各日実施。次回利用可能な「とくパス引換券」「食事券」などが当たる。自転車レース(参加無料)は午後1時開始。大人(中学生以上)、子ども先着各16人で実施され、総合優勝者には賞品が贈られる。 問い合わせはCSC<電0558(79)0001>へ。
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静岡県内観光、誘客へ奮闘 コロナ5類後初の年末年始 中国人回復は鈍く 顧客利便性向上に力
年末年始の観光シーズンを目前に控え、県内の宿泊・観光事業者が準備を進めている。新型コロナウイルス感染症の5類移行など社会経済活動の正常化や政府の水際対策終了で、国内の外国人延べ宿泊者数がコロナ下前の2019年を上回る状況が続くなど、全国の観光地は活気を取り戻しつつある。一方、本県はコロナ前の主力である中国人客の回復が鈍く、苦戦する宿泊施設も。各事業者は顧客利便性の向上などを図り、誘客を強化している。 静岡鉄道(静岡市葵区)は、静鉄ホテルプレジオの県内外7施設で、朝食の食材表示に、外国人にも分かりやすいピクトグラム(絵文字)を採用した。訪日客増加に応じた顧客サービスの一環で、牛肉や豚肉、小
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眺望抜群 尾根駆け抜ける 伊豆トレイルジャーニー【しずおかアウトドアファン】
伊豆半島西部の山野を駆け抜けるトレイルランニングレース「伊豆トレイルジャーニー(ITJ)」。メインとなるのは松崎町の松崎港から伊豆市の修善寺総合会館までの全長69・1キロのコース。累積標高は上りが3242メートル、下りが3162メートルに達し、絶景を求めて毎年、国内外からランナーが集う。10日に行われた今年の大会を訪ねた。 坂道なんの 応援を力に 伊豆トレイルジャーニーのルート図 スタートは夜明け前。会場の照明と参加ランナー1606人がともすヘッドランプの明かりが輝く。午前6時、合図とともにランナーが続々と走り始めた。松崎町の山中に入ると、標高約800メートルの八瀬峠に向けて一気
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伊豆の老人施設 交通安全標語コンクール 最優秀は原さん
本年度伊豆中央署の安全運転管理推進事業所に指定されている伊豆市の老人ホーム「伊豆中央ケアセンター」はこのほど、管内10事業所の職員や利用者を対象とした交通安全標語コンクールの表彰式を、同センターで開いた。 職員、利用者、児童の3部門に、90人から178作品の応募があった。最優秀賞は原修さん(61)=同市=の「事故防止 やさしい気持ちと おもいやり」に決まった。原さんは、堀内和憲統括施設長から賞状と副賞を受け取り、「相手を思いやりながら運転してほしいと思って考えた」と話した。 優秀賞の受賞者は次の通り。 職員の部 鈴木一義、岡本晶世▽利用者の部 大川明子▽児童の部 神戸あさひ
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“サンタ”健脚競う 伊豆でマラソン
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターは24日、「第15回伊豆サンタマラソン」を5年ぶりに開いた。市内外の老若男女156人がエントリーし、アップダウンの激しい5キロサーキットなどを舞台に健脚を競った。 アスリート向けのハーフマラソンやリレーマラソン、小学生のための1~3キロといった10部門が用意された。五輪のマウンテンバイク競技が行われた「伊豆マウンテンバイクコース」も使い、自転車専用の起伏のあるコースで実力を競った。プログラム最後の仮装部門には、各部門を走り終えた人の中から約100人が出場し、サンタクロースやトナカイの衣装を身に着けて楽しく走った。 (大仁支局・小西龍也)
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修善寺駅 Xマスイベント プレゼント交換 子ども大喜び 伊豆市商工会
伊豆市商工会修善寺支部駅前地区は24日、同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅で、クリスマスイベントを初めて開催した。来場者同士のプレゼント交換会を実施し、会場は盛り上がった。 来場者は千円前後のプレゼントをギフトボックスに入れて用意した。花や本といったプレゼントの中から、くじ引きで選んだ。受け取った子どもたちは大喜びで、わくわくしながら持ち帰った。 市商工会の山田健次会長は「子どもたちが地元に帰ってきたくなるようなイベントを来年も作り上げたい」と話した。 来場者は地元住民によるミニコンサートに耳を傾けたり、サンタクロースと絵を描いたりして楽しんだ。地元飲食店の販売ブースとキッチンカーも設置された。
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修善寺駅 Xマスイベント “サンタ”登場 プレゼント配布 伊豆箱根鉄道
伊豆箱根鉄道は24日、クリスマスに合わせて伊豆市の修善寺駅構内で子どもたちにプレゼントを配布した。 社員がサンタクロースの衣装を身に着け、同社の下敷きや缶バッジなどオリジナルグッズを配った。駅構内にはツリーが展示されていて、地元の子どもたちはプレゼントを受け取ってクリスマス気分を味わった。 イベントは地域のにぎわい創出などを目的に2015年から実施していて、今年で9回目。
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色鮮やかな花火 冬の夜空に1000発 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は23日、約千発の花火を打ち上げた。色鮮やかな花火が冬の夜空を飾り、約千人の来場者を魅了した。 来場者から寄せられた大切な人へのメッセージを読み上げると同時に、花火を打ち上げる演出もあり、温かな雰囲気に包まれた。
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介護施設利用者にハンドベル演奏を 伊豆でボランティア
伊豆市の伊豆赤十字介護医療院で22日、地元のボランティア団体「生きがい友の会」メンバーによるハンドベル演奏会が、4年ぶりに開かれた。 クリスマスソングの「ジングルベル」や「きよしこの夜」など6曲を、約30個のベルを使って奏でた。利用者約40人が、ベルの美しい音色とハーモニーを楽しんだ。知っている曲になると、演奏に合わせて口ずさんだり手拍子をしたりして盛り上がった。 同団体の三須照枝会長は「喜んでくれて、少しでも元気になってもらえたら」と話した。
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伊豆・土肥桜、かれんに開花 例年並み
伊豆市観光協会土肥支部は22日、早咲きで知られる土肥桜の開花を同市土肥の万福寺で確認したと発表した。 十数輪が咲き、多くのつぼみが膨らんでいるのを確認した。昨年より8日遅く、例年並みの開花という。松原公園や恋人岬でも開花が始まっている。 土肥桜は土肥地区内に約400本植えられていて、例年1月中旬に見ごろを迎える。暖かい日が続いた11月には「狂い咲き」も見られたという。 来年1月20日から2月4日には同公園で第9回土肥桜まつりを開く。
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ワサビ「品質まずまず」 JAふじ伊豆 目ぞろえ会
1年で最もワサビの需要が高まる年末年始を前に、JAふじ伊豆伊豆の国わさび委員会はこのほど、伊豆市のJAふじ伊豆修善寺営農経済センターで、目ぞろえ会を開催した。 改めて出荷の規格統一を徹底することで、市場の信頼獲得につなげるのが狙い。生産者ら約100人が参加した。 職員らが、箱詰めの出荷規格や手順などを説明した。箱に入れる際は茎の長さをそろえ、できるだけ同じ大きさのワサビを詰める、量目不足に十分注意するなどを強調した。 今年のワサビ出荷量は夏の猛暑の影響などで、例年より1割ほど減少しているものの、品質はまずまずという。塩谷美博委員長は「年末から正月に向けた高い需要に応えられるよう、伊豆産
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「踊子」舞台で中学生魅了 SPAC伊豆公演
静岡県舞台芸術センター「SPAC」は22日、県内各地を巡る出張公演を伊豆市の修善寺総合会館で開き、招待した市内の中学生ら約630人に迫力あるプロの演劇を披露した。演目は「伊豆の踊子」で、風光明媚(めいび)な地元・伊豆半島を描く川端康成の同名小説を舞台化した。 映像の投影を織り交ぜ、観劇により来訪意欲を促す「観光演劇」をうたう。川端の別作品の要素を取り入れつつ、ノーベル賞作家が自身を投影したとされる主人公の「私」以外の視点も織り交ぜた。音楽もステージを盛り上げ、客席の中学生らを引き込んだ。 終演後には、生徒が役者とハイタッチを交わして感想を述べ合う場面もあった。台本・演出を担当した多田淳之介さ
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来場者同士でプレゼント交換 24日、修善寺駅でXマスイベント
伊豆市商工会修善寺支部駅前地区は24日午前10時から、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅でクリスマスイベントを開く。 来場者同士のプレゼント交換会を実施する。参加希望者は千円前後のプレゼントをギフトボックスに入れて用意し、午後2時までに会場で提出する。地元住民によるコンサートステージや、お絵描きコーナーもある。和菓子やワインを販売するブースのほか、キッチンカー5台が設置される。 問い合わせは市商工会の山田健次さん<電090(3563)6068>へ。
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乾シイタケ生産で総理大臣賞を受賞 伊豆の朝香さん
優れた農林水産事業者を表彰する本年度の農林水産祭の林産部門で、内閣総理大臣賞を受賞したシイタケ生産者の朝香博典さん(伊豆市)がこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に喜びを報告した。 朝香さんは、乾シイタケの最高級品「天白冬〓(てんぱくどんこ)」を約30年にわたり生産。全国乾椎茸品評会でも4年連続で農林水産大臣賞を受賞するなど、高い栽培技術を誇る。 父で共同生産者の精一郎さんらと川勝知事を訪ねた朝香さんは、親子で培ってきた乾燥技術や栽培環境の工夫を説明。「皆さんの支えがあって初めていただけた賞」と話した。 川勝知事は「受賞は実力の証しであり、最高の親孝行でもあると思う」とたたえた。 ※〓は草カン
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44議案可決 閉会 静岡県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は21日、最終本会議を開き、物価高騰対策など追加経済対策やヴァンジ彫刻庭園美術館跡地の取得を前提とした維持管理費など盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案や、県特別職、職員の給与などを引き上げる条例改正案など計44議案を原案通り可決して閉会した。 12月定例会では、開会日の1日に川勝平太知事が東アジア文化都市レガシー拠点発言を巡って「訂正しない」と所信を表明。これに議会が反発して訂正を求める決議案が全会一致で採択され、知事が構想を白紙、謝罪する一幕があった。 最終本会議の賛成討論では、知事との溝が深まる最大会派自民改革会議を代表して野田治久氏(伊豆市)が「6月定例
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警察犬2匹の所有者に嘱託書 伊豆中央署
伊豆中央署はこのほど、嘱託警察犬の所有者2人に嘱託書を交付した。2人がそれぞれ所有する計2匹のシェパードが来年1年、行方不明者捜索や事件捜査に協力する。 2匹は、高山亘さん(伊豆市)が所有、訓練するヤハト・フォン・マンヨーソウ号(5歳、雌)と、名倉克己さん(伊豆の国市)が所有し中村明美さん(裾野市)が訓練するデルント・オブ・ハウス・ベッケン号(8歳、雄)。 高山さんは「最近は高齢者が行方不明になるケースが増えている。協力し、少しでも人命救助に力を尽くしたい」と意気込んだ。名倉さんは「凶悪犯罪捜査や行方不明者の発見に協力・貢献したい」と話した。
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きね振るい餅つき体験 伊豆・熊坂小 田植えから収穫まで
伊豆市立熊坂小の5年生16人はこのほど、熊坂小学区地域づくり協議会の協力下、同校で餅つきを体験した。きねを振るい、つきたてを頬張った。 もち米は5年生が種もみから育て、学区内の田んぼ10アールで田植えと稲刈りをした約400キロを使った。もち米をふかし、準備が整うと児童が順番にきねを手にした。つきたての餅はあんこやきな粉、大根おろしで味わった。
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16議案を可決 伊豆市議会閉会
伊豆市議会12月定例会は19日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案など16議案を可決し、閉会した。
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静岡県勢10人に知事顕彰 世界選手権などで活躍
静岡県はこのほど、2023年のスポーツの世界選手権で優勝するなど活躍した本県ゆかりの10人に知事顕彰状を贈った。 県庁で行った贈呈式で川勝平太知事は「星のごとく光る存在。活躍で励まされる人がたくさんいる」と感謝を伝えた。 顕彰者は次の通り。 自転車 内野艶和(伊豆市拠点に活動)中野慎詞(同)窪木一茂(ブリヂストン)今村駿介(同)▽パラサイクリング 川本翔大(伊豆市拠点に活動)杉浦佳子(掛川市出身)▽柔道 橋本壮市(浜松市出身)▽パラ陸上 佐藤友祈(藤枝市出身)▽パラ水泳 鈴木孝幸(浜松市出身)▽陸上 川野将虎(小山町出身)
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地元300人の手形アート 病気の子どもら支援団体が制作 伊豆赤十字病院で展示
伊豆市の伊豆赤十字病院はこのほど、病気や障害のある子どもや関係者を応援する団体「IZU(イズ)ハンドスタンプアートプロジェクト」が制作した共生社会への理解を求める手形のアート作品を病院出入り口に展示した。 同団体は東京パラリンピックを契機に、2018年から手形の収集を始めた。地元住民ら約300人から絵の具や水溶性チョークを使って手形を集め、縦約2メートル、横約1・5メートルの台紙に貼った。手形は名前などが記載され、カラフルな色で仕上がっている。 吉田剛院長は「作品が病院を訪れる方への癒やしになってほしい」と期待した。 病院によると、来年3月ごろまで展示を予定しているという。
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お飾り作り挑戦 伊豆
伊豆市横瀬区の生涯学習委員会はこのほど、同市の横瀬公民館でお飾り作り教室を開いた。 地域の子どもたちと保護者ら約30人が輪飾りを作った。わらをより合わせて輪にして、そこにさまざまな縁起物を飾った。クリスマスリースも作った。 参加した修善寺南小1年の深沢大和君(7)は「作ったものは部屋に飾りたい」と話した。
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音色柔らか鼻笛ライブ 三島の中山さん
鼻笛奏者の中山芳夫さん(70)=三島市=のライブが15日、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれた。鼻笛の柔らかな音色が会場に響き渡った。 中山さんは2018年まで日大三島高(三島市)の音楽の教員を務めていた。今年の全日本鼻笛チャンピオンシップで準グランプリを獲得。吹奏楽の指導者としても活動している。 ライブではピアノ伴奏のBGMに合わせて、「エーデルワイス」「見上げてごらん夜の星を」など10曲を、ノーズフルートと呼ばれる鼻笛を使って披露した。陶器と木製の鼻笛で同じ曲を演奏し、音色の違いを説明した。鼻笛では演奏が難しいというテンポの早い楽曲にも挑戦し、高度な技術で
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記者コラム「清流」 伊豆市の宝物 虹の郷
伊豆市の「修善寺虹の郷」は、いつ取材に訪れても楽しい。四季に合わせて見どころが変わる飽きない観光施設だ。秋に園内で打ち上げた花火は、ライトアップされた色濃い紅葉と重なって観客を魅了した。家族で訪れた地元住民は「伊豆市の宝物だね」とも話した。 春には約250メートルの藤棚が出現する。高所から見下ろす景色は、色鮮やかな小川のように見える美しい景色だ。日本庭園に敷き詰めたハナショウブも見応えたっぷりだった。広い敷地の中で、いろいろな植物を植栽している。 自然をテーマにした施設として、将来の幅広い可能性を感じる。都市化が進み疲れ果てた現代人の癒やしの空間となっている。もっと多くの県民に知ってもら
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ドローン活用の鳥獣捕獲方法確認 県、伊豆で研修会
静岡県はこのほど、ドローンを活用した効果的な野生鳥獣捕獲に関する研修会を伊豆市役所で開いた。猟友会や県内外の行政、調査会社の関係者ら25人が参加。実証実験で成果を上げたドローン活用によるニホンジカ捕獲の仕方などを確認した。 県の担当者、ドローン専門業者らが調査や捕獲手法などについて説明した。夜行性のニホンジカは夜間に餌を求めて森林内から出てくる習性があり、実証実験では赤外線カメラ搭載のドローンを飛ばして生息状況を把握した。データを地図上に示す形で、猟友会など捕獲従事者と素早く情報共有し、効率的な捕獲活動ができることを示した。 県は昨秋から今春まで伊東市岡、鎌田地区で実施した実証実験で、捕獲効
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆狩野川ガイドサイクリングの実行委員長を務める 長谷川英一さん(伊豆市)
伊豆の国市を発着点にガイドが伊豆、沼津両市を含めた周辺地域の食や歴史を案内するサイクリングイベントを10、11月に全3回開催。県内外の愛好者に魅力を紹介した。狩野川流域の活性化や住民の交流を目指して活動するNPO法人狩野川倶楽部の代表理事も務める。59歳。 ―ガイド付きサイクリングの魅力は。 「2000年に長距離を走るイベントとして狩野川100キロサイクリングが始まったが、参加者が途中でコースを外れてしまうといった課題があった。実施方法を見直し、ガイドが案内する形式を取り入れたことで安全管理が行き届き、地域の観光資源を掘り下げて紹介できるようになった。参加者の満足度向上にもつながっている
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「けいこ先生」ありがとう 小児医療に尽力 中島医師退職 伊豆・伊豆の国
伊豆市松ケ瀬の中島病院と系列の伊豆長岡小児クリニック(伊豆の国市中)で小児科医として長年診察を続けてきた中島恵子さん(74)が、今秋退職した。両市や近隣の小さな子を持つ親にとって、休日や夜間も快く診察してくれる「けいこ先生」は頼みの綱だったという。40年以上にわたって地域の子どもたちを見守り続け、一線を退いた。 中島さんは東京生まれで、両親とも医師だった。東京女子医科大を卒業後、「子ども好きだった」こともあり、小児科医の道に。1982年4月、夫で医師の洋さん(故人)の実家だった中島病院で働き始めた。同病院は83年11月に小児クリニックを開院した。「周辺に小児科医が少なく、子どもが熱を出すと
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絵本の世界 パネルで観賞 伊豆市で展示会
出版社「アリス館」(東京都)の絵本「星につたえて」のパネル展が15日から25日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれる。 「星につたえて」はクラゲと流れ星が登場する物語で、文章を安東みきえさん、絵を吉田尚令さんが担当した。パネルは絵本よりも大きく、約20枚を飾っている。 開館は午前11時から午後4時。19~21日休館。期間中、日本大学三島高で教師を務めたこともある鼻笛奏者の中山芳夫さんや、三島南高非常勤講師のシンガー・ソングライターたなかみどりさんのライブなどもある。日程の詳細は「修善寺Cotori」ホームページへ。
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石綿被害の1133事業所 厚労省が公表 静岡県内は30事業所
厚生労働省は13日、アスベスト(石綿)が原因の疾患で2022年度に労災認定された人や、特別遺族給付金の対象となった人が働いていた全国1133事業所の名称や所在地、従事した作業内容を公表した。このうち新たに公表されたのは860事業所。同省のホームページで閲覧できる。 石綿による肺がんや中皮腫は、発症まで数十年の潜伏期間がある。厚労省は該当事業所での勤務経験者や周辺住民に健康状態を確認してもらうため、毎年公表している。22年度の労災認定は1140件で、労災の時効5年を超えた場合の石綿救済法に基づく特別遺族給付金の支給決定は170件だった。 厚労省が14、15日の午前10時~午後5時に設置する
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乾シイタケだし 4種類飲み比べ 伊豆で食味体験会
静岡県椎茸(しいたけ)産業振興協議会などは12日、乾シイタケだしを使った食味体験会を伊豆市役所で開いた。協議会長の菊地豊市長や伊豆椎茸商業組合員、JAふじ伊豆職員ら約10人が地元の伊豆産のほか、大分県や中国、台湾産のだしを味わい、感想を述べた。 三島市のだし専門店「おだし香紡」社員らが、うま味成分を効率的に引き出しただしを用意。参加者は産地を非公開で飲み比べ、それぞれ色、香り、味を5点満点で評価した。最もおいしいだしとして、参加者の多くが台湾産のだしを選んだ。
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記者コラム「清流」 価値ある製作体験を
「伊豆の魅力を見つけることができた」―。伊豆市内を地元の小中学生が取材する地域情報誌「KURURA(くるら)」の製作に関わった子どもたちは口をそろえる。 創刊以来11冊を発行しているため、取材に訪れたスポットは数え切れない。高校、大学生になっても関わることができ、毎年同市の魅力を発掘できるチャンスがある。取材に同行して分かったのは「伊豆市は地元を愛する市民が多い」ということだ。思いの丈をたくさん話してくれた。 今年は数々の受賞もあり、来年は活動のさらなるステップアップが期待される。製作に関わった子どもたちが大学入学や就職で1度地元を離れたとしても、「伊豆市が良い」と思って帰ってきてくれた
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静岡県内66施設で学級、学年、学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校66施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1285人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖を行ったと発表した。浜松市北区の中学校は患者数が81人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設17人、沼津市1施設21人、三島市3施設31人、裾野市2施設40人、伊豆市1施設7人、伊豆の国市2施設42人、清水町1施設12人、長泉町1施設13人、富士市5施設117人、富士宮市2施設66人、静岡市清水区2施設22人、同市葵区5施設148人、同市駿河区1施設11人、島田市1施設29人、焼津市3施設35人、
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伊豆の山道70キロ駆け抜け トレイルラン大会 国内外のランナー1600人出場
伊豆半島5市町の山道を駆け抜けるトレイルランニングレース「伊豆トレイルジャーニー2023」が10日、松崎町などで開かれた。国内外のランナー1606人が出場し、男子は西村広和さん(滋賀県)、女子はエスター・チラーグさん(ハンガリー)がそれぞれ優勝した。完走率は84・5%だった。 コースはアップダウンのある69・1キロを設定した。参加者は午前6時に松崎港を出発し、宝蔵院や仁科峠あまぎの森などを経由して14時間以内にゴールの修善寺総合会館を目指した。3カ所ある補給所では、地元グルメの桜葉餅やしおかつおうどんも提供された。28・9キロの無補給レース「アラウンド・アローン」も行われ、国内外から集まっ
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卒業証書は手作り和紙で 伊豆・修善寺小児童が紙すき体験
伊豆市の修善寺小6年生15人がこのほど、同市の「紙谷和紙工房」で卒業証書に使う和紙「修善寺紙」作りに取り組んだ。「修善寺紙を再現する会」のメンバーや、修善寺紙の継承活動に取り組む地域おこし協力隊員舛田拓人さんらの指導を受けながら、丁寧に紙をすいた。 水槽の中で、和紙の原料となるミツマタの繊維と水、トロロアオイの根から抽出したのりをかき混ぜ、専用の道具ですくって紙をすいた。厚みのある証書にするため、すいたものを3枚重ねた。 梅原来夏さん(12)は「自分たちで作った思い出の卒業証書になると思う」と喜んだ。 児童は原料となるミツマタの表面にある黒皮を剝ぎ取る作業も体験した。
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ワサビ収穫と植え付け体験 伊豆・中伊豆小児童 地元特産、身近に
伊豆市の中伊豆小3年生約30人がこのほど、JAふじ伊豆青壮年部員らの手ほどきを受け、ワサビの収穫と植え付けを同市筏場のワサビ田で体験した。 長靴姿でワサビ田に入った児童は一株ずつ丁寧に抜き取った。部員の協力でひげ根や葉っぱを取り除き、洗ってきれいにした。児童は「初めてだったけれど、うまく収穫できた」「ワサビのいい匂いがする」などと喜んだ。 地元特産のワサビについて子どもたちにもっと知ってもらおうと、毎年実施している。山葵(わさび)部会長の山口航さんは「収穫体験を通じて子どもたちが地元の環境の素晴らしさに気付き、そこで育つワサビの魅力も理解してほしい」と話した。
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伊豆市などで震度1 9日午後4時3分ごろ
9日午後4時3分ごろ、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、沼津市で震度1を観測する地震があった。気象庁によると震源地は房総半島南方沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。
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伊豆市一時保管の産廃土砂処理検討 静岡県議会
伊豆市大平柿木の宗教法人「平和寺本山」の敷地から産業廃棄物混じりの土砂が市有地や河川に流出した問題に関し、高畑英治くらし・環境部長は、同市が緊急的に除去し、一時保管している産廃や土砂の処分について「県が対応できるか検討していく」と述べた。野田氏への答弁。 静岡県は、法人の敷地外に流出した土砂や産廃の全量撤去などに向けた行政代執行の準備を進めている。一方、伊豆市はこれまでに流出防止柵を設置し、柵外に堆積した土砂約400立方メートルを除去するなどの緊急措置を講じてきた。 この産廃や土砂の処理には5千万円以上かかるとみられ、県と市のどちらが負担するか決まっていない。敷地内を含め全ての産廃と土砂
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有害鳥獣対策 デジタル駆使 狩猟者支援策も検討 静岡県議会定例会
静岡県議会12月定例会は8日、自民改革会議の伊丹雅治氏(三島市)、野田治久氏(伊豆市)、天野多美子氏(静岡市葵区)、ふじのくに県民クラブの鈴木唯記子氏(浜松市中区)が一般質問を行った。川魚を食い荒らすカワウや農林被害などを引き起こすニホンジカなどの有害鳥獣対策について、県はデジタル技術を駆使して繁殖地の特定や効率的な駆除を進める考えを示した。野田氏への答弁。 カワウの被害は狩野川をはじめ、天竜川、浜名湖など広域で確認されている。近年は猟銃による駆除の反動で、生息域がさらに分散している。県は本年度、伊豆市や狩野川漁協と協働してカワウの目撃情報を収集し、ドローンを活用した生息場所などの調査を行
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正月彩る飾り 手作り 伊豆市で生涯学習講座
伊豆市は6日、60歳以上を対象とした生涯学習講座「いず生きいきカレッジ」の本年度第6回学習会を同市内で開き、参加者24人が正月の飾り作りを体験した。新春を彩るオリジナルの飾りを仕上げ、年越しに備えた。 市シルバー人材センター職員が講師を務め、家庭でも気軽にできる方法を伝授した。参加者はわらを使い、玄関飾りとごぼう飾りを製作した。 神棚などに付けるごぼう飾り作りでは、わらを丁寧に縄の形に編み込んだ。玄関飾りにはカラフルな扇子や国旗を装飾し、華やかに仕立てた。
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井上靖を魅了 民族交じり合う「敦煌」 伊豆文学シンポ 魅力に迫る
伊豆市はこのほど、伊豆文学シンポジウム「井上靖と敦煌(とんこう)」を同市の天城会館で開いた。オンラインで中国・敦煌市と結び、幼少期を伊豆市湯ケ島で過ごした文豪・井上靖が憧れを抱いた敦煌をはじめ、中国西域の魅力について意見を交わした。 井上靖の中国案内人で旅行会社社長の志賀建華さんと菊地豊伊豆市長がパネリスト、元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんがコーディネーターを務めた。市内外から“井上ファン”ら約100人が参加した。 菊地市長は「ユーラシア大陸の真ん中にある敦煌は、日本とは全く違う土地でいろいろな民族が交じり合っている」と特色を示し、魅力に迫った。志賀さんは、井上と交流があった中国の文化人らが
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友好都市10周年祝う 伊豆市と平塚市 交流加速へ
伊豆市はこのほど、同市の観光施設「修善寺虹の郷」で、友好都市の神奈川県平塚市との提携10周年記念式典を開催した。両市は節目を祝うとともに、さらなる交流を誓い合った。 平塚市から記念品として一対の「相州だるま」が贈られた。一つは青色で湘南の海をイメージし、もう一つは緑色で伊豆市の山々の自然を表現したという。両市長が互いのだるまに目入れもした。伊豆市からは返礼に特産のわさび漬け、梅ドロップなどが贈られた。参加者は同施設内を散策し、秋の伊豆市を楽しんだ。 菊地豊伊豆市長は10周年を喜びながら、「これからも友好関係を20年へと続けたい。伊豆市の風景を楽しんで」などと歓迎した。落合克宏平塚市長は「
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伊豆・RECAMP中伊豆 バリエーションが豊富【キャンプ場だより】
伊豆市の中伊豆地域を流れる地蔵堂川上流にかかる高さ20メートル幅6メートル「萬城の滝」のすぐ隣にあり、伊豆半島の中心に位置する自然豊かなキャンプ場です。滝は駐車場から続く階段を下りていくと、水しぶきがかかるほど間近で眺めることができて迫力満点。解放感あふれるオートサイトや自然を感じられる森林サイトなど、豊富なバリエーションで楽しむことができるのが特徴です。首都圏より車で約2時間とアクセス面も良好で人気があります。 周辺は自然に囲まれ、静かで澄んだ空気の中で星空を望めます。6~10月は萬城の滝の上流部で渓流を下って楽しむアウトドアスポーツ「キャニオニング」を体験(要予約)できたり、施設内で花
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ミツマタ 大きくなあれ 伝統和紙原料 卒業証書用紙に 伊豆・修善寺小児童が植樹
伊豆市立修善寺小の全校児童約80人は5日、同市修善寺の伝統和紙「修善寺紙」の原料になるミツマタの苗木を初めて校庭に植樹した。 児童は「修善寺紙を再現する会」のメンバーから、修善寺紙の歴史などを学んだ。その後、高さ約1.2メートルの苗木12本それぞれに、丁寧に土をかぶせた。6年の佐古大和君(12)は「うまく植えることができたので、元気に大きく育ってほしい」と喜んだ。 ミツマタは原料となるまで数年かかる。中学年の児童が6年生になった時、今回植樹したミツマタを使って、同校伝統の修善寺紙を使った卒業証書制作を行う予定。 (大仁支局・小西龍也)
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行事の安全対策 各地区に声かけへ 伊豆市答弁
伊豆市は4日の市議会12月定例会で、伊豆の国市田京で発生した山車の横転事故を受け、行事の安全対策が十分にされるよう各地区に声かけをする方針を明らかにした。新間康之総合政策部長が、間野みどり氏(IZU未来)の一般質問に答えた。 また、「行事を中止してしまうと、今までの伝統や文化が崩れてしまう恐れもある。安全には十分注意した上で(引き続き)開催していただくようお願いする」と述べた。 市によると、来年2月の区長会などで市職員が呼びかけを行うという。
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伊豆市若手職員「職場環境改善を」 組合に要望書提出
伊豆市の若手職員で構成する「デザインラボ」は4日、市職員組合に労務関係や地域貢献活動、人材育成の改善について盛り込んだ要望書を提出した。 要望書の内容は「場所を選ばない働き方と他自治体や企業等で広がりを見せる時代に即した多様な働き方の推進」「職員による地域貢献を推進するためのガイドラインの制定」「計画的で実用的な育成、研修プログラムの充実」など。職場環境改善を目指すグループに所属している遠藤尋生さんが市役所で同組合役員の酒井隼人さんに手渡した。
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修善寺駅周辺 花植え替え 伊豆
伊豆市商工会女性部員や市職員ら約20人はこのほど、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅周辺に設置している花飾りの植栽作業を行った。駅の南口と北口に設置しているハンギングバスケット計16基の植え替えを実施した。黄、オレンジ、紫色のビオラを新たに植えた。
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熱海富士のかかし人気 伊豆で天城みのり祭り
伊豆市の天城会館でこのほど、天城みのり祭り(「ずねゃあじゃ天城!」など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。例年会場に展示するかかしの数々が名物の祭り。今年は大相撲の熱海富士関(熱海市出身)をモデルにした作品に注目が集まった。 熱海富士関のかかしは高さ1・5メートルほど。紙粘土で顔を整え、布でふっくらとした体を表現した。かかしは同会館ロビーに展示する。 祭りでは地場産品などのブースが並んだ。地元有志のステージなどもあり、来場者を楽しませた。
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無病息災願い 石碑巡礼 伊豆「桂谷八十八カ所」
伊豆市の修善寺温泉でこのほど、風物詩「桂谷八十八カ所めぐり」(修禅寺主催)が行われた。静岡県内外から参加した約80人が、白装束や手ぬぐい姿でつえを手に持ち、石碑を巡った。 修禅寺境内で般若心経を唱えた後、出発した。弘法大師ゆかりの修善寺温泉にある石碑は、四国八十八カ所霊場から移された砂の上に建てられている。巡礼は四国霊場と同じ御利益があるとされ、参加者は家内安全や無病息災、大願成就などを祈願しながら巡った。
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景観の大切さ実感 伊豆の国・韮山小 条例や事例学ぶ
伊豆の国市立韮山小で、景観に着目したまちづくり学習会の2回目が行われた。6年生約120人が市内の景観の大切さを再認識した。 全体講座では市都市計画課職員から市の景観条例や近隣市町での景観づくりの工夫例について説明を受けた。下田市のペリーロードの昼とライトアップされた夜の写真を比較して、「夜の方がワクワクする」「光の具合がおしゃれ」といった感想を発表した。ほかにも三島市の白滝公園や伊豆市の「竹林の小径」の活用例も勉強した。 その後児童は、1回目の講座で訪れた同校付近の江川邸や蛭ケ島公園のPRポスター作成に取り組んだ。ポスターには選んだ場所の写真や考えたお薦めポイントを記載し、発表した。
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菊地伊豆市長が5選出馬を正式表明
伊豆市の菊地豊市長(65)=同市本柿木=は4日、任期満了に伴う市長選(2024年4月14日告示、同21日投開票)に5選を目指して出馬すると正式表明した。市議会12月定例会で波多野靖明氏の一般質問に答えた。 菊地氏は冒頭、「市長選の準備を後援会にお願いした」とした。「『災害死者ゼロ』を目標とする防災力の強化に加え、これだけの観光地や文化、歴史がある伊豆市の土地を、生かし、守り、後世に伝えていく。そのような観点から市民の皆さまに総合計画を訴えさせていただく」と出馬の動機を説明した。また、「4期16年が長いというのは重々承知しているが、最後の最後まで市民の皆さまの声に耳を傾けながら準備を進める」
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伊豆半島観光防災 事業者らが講演会
美しい伊豆創造センターはこのほど、伊豆半島の観光防災を考える講演会を伊豆市の修善寺総合会館で開いた。地元住民や自治体職員、観光関連事業者60人が、災害発生時の観光客への対応を確認した。 観光分野の防災を中心に支援する「観光レジリエンス研究所」の高松正人代表が講師を務めた。災害時、観光客の安全確保にいち早く対応できるのは観光関連事業者だと伝え、「防災・危機管理は投資」と指摘。「復旧したという情報がないと、被災地の印象は災害時のままだと感じてしまう」と述べ、復旧後にはポジティブな情報発信を続けることを勧めた。
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優勝の御殿場市 若者躍動、笑顔の凱旋【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれた第24回市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は優勝した御殿場市と長泉町を筆頭に、東部勢の健闘が目立った。ふるさとの期待を背にたすきをつなぎ、市の部の富士、裾野、沼津と、町の部の清水、函南、小山、河津がそれぞれ入賞した。伊豆市は選手の故障で途中棄権した。 市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした御殿場市チームの報告会が2日夕、JR御殿場駅富士山口広場で開かれた。凱旋(がいせん)した選手たちを市民らが大きな拍手で迎え、美しく輝くイルミネーションが喜びの報告に華を添えた。 メダルを掛けた“えんじ色軍団”の姿に歓声が上がった。6区
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伊豆市 幼なじみで切磋琢磨 5区落合廉選手と1区水口琉花選手【市町対抗駅伝】
伊豆市の5区落合廉選手(15)=藤枝明誠高1年=と、1区水口琉花選手(15)=伊豆中央高1年=は、同じ小中学校で競技に取り組んできた幼なじみ。別々の高校に進んだが、連絡を取り合って切磋琢磨(せっさたくま)している。 2人は互いのことを「ライバルでもあり、刺激をもらえる存在」「頑張っている様子が背中を押してくれる」と認め合う。高校は県中部と東部のため、同じグラウンドで練習ができていない。ただ、ともに県大会へ進み、いつか同じ競技場で会うことを誓った。
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山車の構造は問題なし 伊豆の国市の横転事故 地元は行事継続望む
伊豆の国市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故で、山車には転倒時にできたとみられる傷やゆがみがあったものの、山車の構造には問題がなかったことが1日までに、関係者への取材で分かった。事故は3日で発生から1カ月を迎える。地元などでは地域の文化や伝統の継承のため、地域行事や例大祭の引き続きの開催を望む声が多数挙がっている。 伊豆中央署などは11月14日、事故当時の山車の操作や故障の有無などを調べるため、同署で事故車体の検証を行った。業務上過失致死傷容疑を視野に全容解明を急いでいるが、関係者が多数いることや事故の瞬間を記録した映像がないとみられることなどから、捜
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電子マネー詐取被害 伊豆の70代、40万円分
伊豆市の70代無職女性が1日までに、マイクロソフトの職員を名乗る男にパソコンの修理費などの名目で電子マネー約40万円分をだまし取られたと伊豆中央署に届けた。同署は特殊詐欺事件とみて調べている。 同署によると、女性は11月18日午後3時ごろ、パソコンのウイルス感染を示す表示に記載された番号に電話し、男から「パソコン修理代として電子マネーを購入してください」などと言われた。同市のコンビニエンスストアで複数回電子マネーカードを購入し、番号を伝えて利用権をだまし取られた。
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修善寺は「い~ずら」 ステージや遊び場 大盛況 伊豆市
伊豆市商工会修善寺支部は、修善寺地区の活性化を目指したイベント「い~ずらフェスタ2023」を同市の修善寺駅西口広場で開いた。 市内を中心とした事業者や団体が飲食や物販、体験など17のブースを設けた。地元の一輪車クラブの演技やしゃぎり保存会の発表などを行うステージイベントも盛況だった。 高所作業車の乗車体験ができるコーナーや子ども向けの遊び場が用意され、幅広い世代の来場者が楽しいひとときを過ごした。 山田健次会長は「天候にも恵まれ、いろんな楽しみ方を提供できて良かった」と話した。
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漏水の修理で断水 伊豆市八木沢地区130世帯
伊豆市八木沢地区の約130世帯で30日午前9時ごろから、漏水の修理に伴う断水が発生した。午前11時半ごろ解消した。市によると、29日夕方に「道路から水が出ている」と市民から情報提供があったという。
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健全育成大会 主張発表や表彰 伊豆
伊豆市青少年健全育成大会(市、市教委主催)がこのほど、市民文化ホールで開かれた。児童生徒による主張の発表やスポーツ・文化活動の優秀者らの表彰などを通じ、健全育成への意識高揚を図った。 主張発表には市内の小中高生6人が登壇した。「挨拶(あいさつ)は心を開く愛の鍵」「私は土肥の自然を大切にします」などをテーマに主張を繰り広げた。大会には市民ら約200人が集まった。 主な表彰者は次の通り。 スポーツ活動 梅原健(修善寺小1年)浅賀陽生(同2年)松本稀芭(同4年)梅原穂(同5年)梅原来夏(同6年)田村優奈(修善寺東小6年)大野陽葵(市立沼津高中等部1年)杉本優樹(中伊豆中1年)杉本和嗣(同3年)宮沢
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体育館見学 事業ヒントに 沼津 E-Spo会員交流会
静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会(E-Spo)はこのほど、会員全体交流会を沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で開催した。新しい事業挑戦へのきっかけをつかんでもらう狙い。 E-Spoの会員ら約30人が参加した。同アリーナを運営するミズノのスタッフから利用状況について説明を受けながら、施設内を見学した。 同アリーナは3月にオープン。7月の大相撲夏巡業沼津場所では約3500人の観客を収容した。フットサルやバドミントン、フェンシングなどさまざまな競技にも対応したり、興行内容に合わせて一部のトイレの男女比率を変更できる仕様にしたりしている。 参加した伊豆市の日本サイクルスポーツセンターの木
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ワサビつかみ取り人気 伊豆の国でJAまつり
JAふじ伊豆伊豆の国地区本部は、地元の農畜産物を発信するイベント・JAまつりを伊豆の国市の「農の駅グリーンプラザ伊豆の国」で開いた。今年は飲食スペースが用意され、買ったものを会場で食べることが可能となり、多くの来場者でにぎわった。 JA職員や生産者が、伊豆市特産のワサビやシイタケの試食、伊豆の国市特産のイチゴやミニトマトの販売などのブース約20店を出店した。地元のワサビのつかみ取りが人気で、行列をつくった。動物との触れ合いコーナー、和太鼓やブラスバンドの演奏もあった。 本多隆幸地区本部長は「地元の農産物をたくさん味わってもらい、おいしさが伝わってほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 移動する美術館
「気ままに絵に触れて感性を高めてほしい」―。アクリル板を再利用したアート作品の制作に携わる伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんは意義を語る。保育園や施設への貸し出しから始まった企画は、伊豆市が作品を借りて市内の園を巡回展示するまでに大きくなった。 美術館に行っても基本的には作品に触ることができず、一定の距離を置いているため間近で見ることはできない。今回のアートはそれらの課題を払拭。園児は作品を持ち上げたり踏んづけたりもできて遊ぶ。私もどんな手触りなんだろうと触ってしまった。 世界的に若年層の美術館への関心が減少する中、このような取り組みは子どもたちの将来の幅を広げるに
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ガイドと巡る“ディープな伊豆” サイクリングイベント・いずかのライド 地元グルメ パワーの源に【しずおかアウトドアファン】
伊豆半島の中央部に位置する伊豆の国市と周辺地域は、狩野川をはじめとする自然景観や土地に根ざした食、歴史を感じられるさまざまな史跡など見どころの宝庫だ。10月下旬~11月中旬に全3回の自転車ツアーを実施した「伊豆狩野川ガイドサイクリング(いずかのライド)」の初回に同行し、地元在住のガイドが紹介する“ディープな伊豆”に触れた。 (生活報道部・草茅出、山本淳樹) 初回は「満腹つまみ食いグルメと雄大な大自然を満喫する伊豆市ツアー」。県内外から参加した12人が約35キロの道のりに挑戦した。数人のグループごとにガイドが付き、立ち寄り先の情報や地域の歴史、地形の成り立ちなどを
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12月定例会開会 伊豆市議会
伊豆市議会12月定例会が28日開会し、会期を12月19日までの22日間と決めた。議案、諮問を2件可決した。菊地豊市長は行政報告で、旧小学校区単位で開かれた地区懇談会の内容を説明し、「いただいた意見を基に、安心して暮らせるまちづくりを目指して引き続き市政に取り組む」と述べた。
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新中学校整備など伊豆市に要望書 自民党支部
自民党伊豆市支部は28日、2024年度当初予算に対する要望書を菊地豊市長に市役所で提出した。 支部全体として、新中学校整備の完遂と市に最適な教育環境の整備▽発災時の救援・復旧の拠点機能を備えた日向公園整備の促進―などを求めた。また、修善寺、天城湯ケ島、土肥、中伊豆の地区支部ごとに、道路整備、空き家・空き地の活用促進、治山・治水対策などを要望した。
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東部のビール飲み比べ 静岡協同組合 伊豆でフェス
静岡クラフトビール協同組合はこのほど、「伊豆ビールフェスティバル」を伊豆市の修善寺駅と同駅西口広場で初開催した。組合に加盟する県東部のクラフトビール製造会社10社が出店し、多くの観光客や住民が自慢のビールを味わった。 伊豆市のベアードビールをはじめ、沼津、富士、御殿場、伊豆の国市の各社がブースを並べた。地元グルメの露店も人気を集めた。 伊豆の国市の会社員男性(48)は「地元のクラフトビールがこんなにたくさんあるとは知らなかった。飲み比べができうれしい」と喜んだ。 クラフトビールのPRや普及促進、地域活性化を目的に開いた。同組合の片岡哲也代表は「これからも継続的にイベントを開き、地元のクラフト
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菊地伊豆市長 5選出馬の意向
伊豆市の菊地豊市長(65)=同市本柿木=は27日までに、任期満了に伴う市長選(2024年4月14日告示、同21日投開票)に5選を目指して出馬する意向を固めた。市議会12月定例会で表明する見通し。 菊地氏は4期の実績に加え、「災害死者ゼロ」を目標とする防災力の強化や、土地の有効活用・継承などを施策の柱に掲げ、市政の継続を訴えるとみられる。 菊地氏は同市出身。防衛大卒。陸上自衛隊第5普通科連隊長、内閣衛星情報センター主任分析官などを務めた。08年の市長選で初当選し、現在4期目。次期市長選に向けて出馬意向を固めたのは同氏が初めて。
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伊豆縦貫道で12月通行止め 月ケ瀬―大平IC間
国土交通省沼津河川国道事務所は12月11日から、伊豆市の伊豆縦貫自動車道天城北道路月ケ瀬インターチェンジ(IC)―大平IC間の上下線を一時通行止めとする。 道路施設の点検作業を集中的に実施する。規制期間は下田方面行き上り線が同月11~13日、沼津方面行き下り線が18~20日で、21、22日を予備日としている。規制時間は午前9時~午後5時。同事務所は国道136号などの迂回(うかい)路の利用を呼びかけている。
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青少年育成支援に力 5個人4団体を表彰 函南で強調月間県大会
2023年度の子供・若者育成支援推進強調月間県大会(県青少年育成会議など主催)がこのほど、函南町文化センターで開かれた。地道に地域貢献活動を続ける5個人4団体を表彰した。 元バレーボール女子日本代表の大山加奈さんが講演したほか、函南中箏曲部が演奏を披露した。 表彰を受けたのは次の通り。 青少年の部 中島心花(浜松市西区)▽青少年指導者の部 相沢康夫(磐田市)鈴木薫(函南町)高林寛治(浜松市浜北区)二橋桂子(同市南区)▽青少年団体の部 伊豆総合高生徒会(伊豆市)戸田小中一貫校自治会(沼津市)駿河総合高US(静岡市駿河区)▽青少年指導者団体の部 シニアクラブ江尻(同市清水区)
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時論(11月26日)「中央日本」縦ラインに目を
身近なだけに、食べ物の東西比較は興味深い。ウナギの調理しかり、雑煮しかり。そば・うどんの「きつね」「たぬき」はややこしく、大阪で「きつね」を注文するときつねうどんが出てくるから、きつねそばが食べたければ「たぬき」と頼むそうだ。揚げ玉を載せるのは「ハイカラ」。 同じメーカーのカップそば・うどんも、東と西で粉末スープの味付けが違うと聞いたこともある。 静岡、山梨、長野、新潟の知事が集まった「中央日本4県サミット」で、川勝平太知事がそばで連携しようと提案した。生産量全国2位、人口10万人当たりのそば店数が1位とされる長野県を差し置いてというのは杞憂[きゆう]のようだ。 土肥金山(伊豆市)と佐
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【提言・減災】首都直下ガス 対策急務 長尾年恭/静岡県立大客員教授
今年は関東大震災から100年という節目の年だった。この地震で旧陸軍被服廠[ひふくしょう]跡では3万8千人を超える犠牲が出たが、その主因は火災旋風の発生というのが定説である。ところが、この火災で東京市(当時)内のあちこちで洋釘などの鉄製品が溶解した。鉄の融点は1500度を超えており、木材では最高でも1200度程度までしか到達しない事から、なぜ鉄が溶けているのかは謎であった。 近年、信州大学の榎本祐嗣名誉教授が南関東ガス田由来のメタン火焔[かえん]の噴出が火災旋風発生の大きな原因であったという激甚火災を裏付ける資料や証言を多数発見した。1855年の安政江戸地震は、発生が夜中だったため大地の割れ
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【第2章】学校の防災④完 保護者引き渡し模索 「安全確保」の判断難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 「避難場所まで落ち着いていましたし、待っている間も静かでしたよ」。竜洋君(7)の小学校で南海トラフ地震を想定して行われた引き渡し訓練。迎えに来た遠州さん(36)と三保さん(34)は訓練中の様子を聞き、「頑張ったじゃん」と竜洋君をほめた。竜洋君の学校は校庭の南半分までが津波浸水区域に入っている。昨年度までは校舎の3階以上を津波の避難場所とし
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親子らホース投げ体験 伊豆で消防フェスタ
伊豆市消防団はこのほど、「消防フェスタ」を同市の修善寺駅西口広場で初開催した。家族連れなど多くの市民が来場し、多彩な体験やアトラクションを楽しんだ。 会場では、ポンプ車操法の技術の一つ「ホース投げ」をはじめ、バラエティーに富んだ体験コーナーを開設した。親子らが消防団員に教わりながら挑戦した。ラッパ隊の演奏、消防車両の試乗、顔だしパネル撮影なども人気を集めた。 山田元康団長は「市民の皆さんが楽しんで団への理解を深めてほしい」と期待した。
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地域づくり協議会 各活動の経過報告 伊豆市 9会長集う
伊豆市はこのほど、同市内の小学校区ごとの住民組織「地域づくり協議会」による活動報告会を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。9協議会の会長が、設立に至るまでの経緯や地域の特色を生かした取り組みを地元住民約50人の前で説明した。 月ケ瀬学区地域づくり協議会は農地を活用した田んぼアート「お月見うさぎ」ができるまでの経過、熊坂小学区地域づくり協議会は熊坂小児童を対象とした田んぼでのもち米の稲刈り体験を紹介した。質疑応答では、今後協議会を立ち上げようとしている住民から「現在困っていることはあるか」との質問が出た。会長らは「高齢化で人材確保が困難」と伝え、実施している改善策も述べた。 協議会は地域課題の
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児童 元気に誓いの言葉 伊豆市チームが壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する伊豆市チームは23日、壮行会を市民文化ホールで開いた。小学生の代表選手6人が元気いっぱいに誓いの言葉を述べた。 鈴木亨ヘッドコーチは「トラブルなく練習の成果を出し切りたい」と意気込んだ。菊地豊市長は「コンディションづくりと最後の仕上げを頑張ってほしい」と激励し、選手代表の水口琉花さん(伊豆中央高1年)にユニホームを手渡した。
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伊豆、伊豆の国の特産品試食や販売 11月25日、JAまつり
JAふじ伊豆伊豆の国地区本部は25日午前9時から、JAまつりを伊豆の国市韮山山木の「農の駅グリーンプラザ伊豆の国」で開く。 伊豆市特産のワサビやシイタケの試食、伊豆の国市特産のイチゴやミニトマトの販売、同JA管内のブランド米の食べ比べなどがある。地場農産物を使ったキッチンカーや動物との触れ合いコーナーも設置する。 問い合わせは同本部地区組織課<電055(949)7113>へ。
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資機材倉庫設置 災害に備え覚書 伊豆市社協など
伊豆市社会福祉協議会と社会福祉法人「春風会」、月ケ瀬地域づくり協議会、市民生委員児童委員協議会はこのほど、「災害ボランティア活動用資機材に関する覚書」を同市の複合施設「ふらっと月ケ瀬」で取り交わした。 覚書に基づき、市社協が同施設敷地内に資機材の保管倉庫を設置した。赤い羽根共同募金の助成を受けた。高圧洗浄機や発電機などの資機材を保管し、災害復旧活動時に使用する。 同施設で行った締結式で各団体の代表者が覚書に署名し、倉庫を見学した。市社協による倉庫の設置は市内2カ所目となる。市社協の飯田正志会長は「資機材は災害時に効果的に利用できるよう、日常的に使ってもらいたい」と話した。
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体感する博物館「ワサビジター」 伊豆の施設、愛称決定
伊豆市は21日、特産品のワサビ文化継承に向け、同市原保に整備している博物館機能を持たせた拠点施設の愛称が、「わさびの郷『Izu Wasavisitor Center(イズワサビジターセンター)』」に決まったと発表した。世界に誇る和食の名脇役として、国内だけでなく海外の人にも理解を深めてもらうため、英語表記の愛称になったという。 7~8月まで募集し、市内外や首都圏から63件の応募があった。市内のワサビ生産者とJAふじ伊豆職員の選定で、同市の60代男性の案に決定した。 施設は「五感で体感する博物館」をテーマに、10代の子どもとその親世代を主なターゲットにしている。博物館では映像による生産の
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豆つかみでにぎやかに 伊豆・修善寺小 創立150周年祝う
今年創立150周年を迎えた伊豆市立修善寺小で19日、記念式典(同校150周年記念実行委主催)が開かれ、箸を使った豆つかみゲームなどで盛り上がった。在校生、卒業生らが節目を祝った。 ゲーム名は「まめ―1グランプリ」で、現在のPTAが同校在学時にも同じゲームで遊んでいたことから復活させた。「在校生の部」と、在校生の家族と中学生以上の来場者が出場できる「一般の部」に計約50人が出場した。30秒間でおわんからおわんへどれだけ豆を運べるかを競った。 各部で予選、さらに上位複数名で決勝も行い、優勝を決めた。8粒を運び、在校生の部で優勝した6年遠藤海来君(12)は「緊張したけど楽しかった」と喜んだ。一
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静岡人インタビュー「この人」 インクルーシブ自転車の普及に取り組む 高田二郎さん(伊豆市)
形や仕組みがユニークな「おもしろ自転車」を製造販売するオートクラフト・IZUの専務。同社が開発し、年齢や障害の有無などにかかわらず誰でも乗れる「インクルーシブ自転車」のPRに奔走する。38歳。 ―開発した車両は。 「車椅子のまま荷台に乗れるペリカンサイクルやボートのオールのようにこぐオールサイクルをはじめ4種類。おもしろ自転車として開発した車両も含めて10車種がインクルーシブ自転車と言える。安全性と面白さを重視する。一部車両はベルトや足を入れる輪を付けた。左右のハンドルが独立し、どちらかを回せば何かしら動く車両は重い障害のある人でも使える」 ―開発の経緯は。 「障害のある方も楽しめる
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沼津の高橋さん 山道で高齢者保護 伊豆中央署が感謝状
伊豆中央署はこのほど、夜に出歩く高齢者を保護したとして、沼津市西浦河内の農業高橋浩昭さん(63)に感謝状を贈呈した。 高橋さんは10月27日午後6時半ごろ、伊豆市堀切の山道で軽トラックを運転していた際、点灯しているスマホを振るような動作をする高齢男性を発見した。1度は通り過ぎるも人通りの少ない道だったことから、戻って男性と話したところ、会話がかみ合わなかった。男性を車に乗せて付近の駐在所まで行き、警察官に引き渡したという。 高橋さんは高橋文典署長から感謝状を受け取った。男性の家族からお礼の電話があったといい、「けがもなく無事に帰ってくれてほっとした」と話した。
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天城みのり祭り かかしでPR 26日、伊豆
伊豆市天城湯ケ島地区の活性化に取り組む有志団体「ずねゃあじゃ天城!」は26日午前9時から、同市湯ケ島の天城会館駐車場で「天城みのり祭り」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開く。団体のメンバーがこのほど、PR用の大根や動物を模したかかしを同市役所に設置し、多くの来場を呼びかけている。 農産物や飲食物の販売、フラダンスやバンド演奏といった地元有志のパフォーマンスもある。紅葉の世古峡をボンネットバスで訪れるツアーも実施する。 問い合わせは山崎富美子代表<電090(8865)0603>へ。
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餅つきやバンド演奏 伊豆で狩野城祭り
伊豆市の狩野城の会は19日、「狩野城祭り」を同市の狩野城跡などで開いた。昨年は雨で付近の集会場で開催したため、同城跡では4年ぶり。農産物の販売や餅つき体験、バンド演奏などが催され、市民らでにぎわった。 餅つき体験は同会で栽培、収穫したもち米を使用した。松ぼっくりや木の枝を使ったオブジェ作りは子どもらの人気を集めた。 狩野城を紹介する紙芝居やガイドツアーも実施し、来場者に同城の魅力をアピールした。会員が甲冑(かっちゅう)姿でイベントをPRしたり写真撮影に応じたりして交流した。 飯塚典久会長は「狩野城を伝える機会を増やしていきたい」と話した。
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「ひろみちお兄さん」といっしょ 伊豆で親子体操教室
伊豆市はこのほど、市内のこども園と保育園全8園の年長児と保護者を対象とした「親子運動教室」を、同市立修善寺東小体育館で開いた。「体操のお兄さん」の愛称で親しまれるタレント・体操講師の佐藤弘道さん(55)を招き、約250人が親子体操を楽しんだ。 親子の触れ合い、園児同士の交流の機会を創出しようと企画された。佐藤さんを招いた教室は市内では初めて。 佐藤さんは、オレンジ色のジャージー姿で舞台へ爽やかに登場。笑顔を浮かべながら元気いっぱいの語り口で手ほどきした。親子間のスキンシップを勧めたほか、抱っこやおんぶしながらの体操を教え、参加者から笑顔があふれた。子どもを抱っこする保護者には「子どもの重
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自転車で健康づくり 静岡県がモニター募集 伊豆でイベントも
静岡県は自転車を活用した健康づくりプログラム(12月2日~来年2月24日)のモニターを募集している。12月2日と2月24日に伊豆市大野の日本サイクルスポーツセンターで開くイベントへの参加が条件となる。 「親子で楽しむ」をテーマに大人と子ども用のプログラムを用意する。大人のみの参加もできる。両日のイベント以外では、各市内の施設に設置してある自転車トレーニング機器「ワットバイク」を活用して個人のペースで日常的な運動を継続する。 募集は11月30日までで、参加無料。案内チラシに掲載したQRコードから申し込む。問い合わせはふじのくにサイクルスポーツコミッション<電080(2040)3188>へ。
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「狩野城祭り」 伊豆で4年ぶり開催 農産物販売や餅つき体験
伊豆市の狩野城の会は19日、「狩野城祭り」を同市の狩野城跡などで開いた。昨年は雨で付近の公民館での開催となったため、同城跡での開催は4年ぶり。農産物の販売や餅つき体験、バンド演奏などが催され、市民らでにぎわった。 餅つき体験は同会で栽培、収穫したもち米を使用した。紙芝居やガイドツアーも実施し、来場者に同城の魅力をアピールした。飯塚典久会長は「狩野城を伝える機会を増やしていきたい」と話した。
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山腹で最後の神事 伊豆・大下三峯神社移設へ 1月、公民館近くに
伊豆市修善寺の大下(おおしも)町内会はこのほど、地域を一望できる城山(向山)の山腹にあり、住民の信仰を集める「大下三峯(みつみね)神社」で遷座祭りを行った。同神社は急峻(きゅうしゅん)な山道を登った場所にある。近年、地域の高齢化が進み参拝や管理が困難になっていたことから、町内会が住民の要望を受け足を運びやすい大下公民館付近へ神社の移設を決めた。 山腹で行われた最後の神事では、住民ら約30人が山を登り参列した。広瀬神社(伊豆の国市)の西島善正宮司が神事を執り行い、ご神体を一時的に埼玉県秩父市の本社に戻した。法被姿の小川内利光会長ら代表者が石造りのほこらに、玉串をささげて手を合わせた。 小川
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おもちゃ作りや人形劇 伊豆 親子連れでにぎわう
子育て応援講座「こども広場inいず」(伊豆市社会福祉協議会主催)が18日、同市の中伊豆保健福祉センターで開かれ、多くの親子連れでにぎわった。 静岡県東部で活動する子育て支援団体がブースを出展した。人形劇の上演や身近な材料を使ったおもちゃ作り体験、木のおもちゃを集めたコーナーなどがあり、子どもたちは大喜びでひとときを過ごした。 19日は午前10時から開催する。木のブロック「カプラ」や世界の積み木で遊べるコーナー、おにぎりやパンの販売がある。
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大自在(11月18日)敦煌
「敦煌と聞いてすぐに何かのイメージが思い浮かぶ人は、日中関係の幸せな時代を知る人だ」(榎本泰子著「『敦煌』と日本人」)。当欄筆者はその1人。文学シンポジウム「井上靖と敦煌」の開催を知り、会場の伊豆市湯ケ島に先日足を運んだ。 中国西域を舞台にした歴史小説「敦煌」は、湯ケ島で少年期を過ごした井上靖の代表作。伊豆市と現地の敦煌市をオンラインで結び、パネリストは文豪のエピソードやシルクロード都市の様子を語り合った。 小説発表の1959年当時、敦煌は辺土だったが、現在は年間1500万人が訪れる観光地という。生涯27回訪中した井上靖が、敦煌を初めて訪れたのは小説発表から約20年後の78年。現地を見ず
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市の不動産売却で住民監査請求書 伊豆の男性提出
伊豆市青羽根の自営業土屋通夫さん(76)は17日までに、旧天城湯ケ島支所など不動産鑑定評価額約1億1千万円の市所有物件計4棟を、東京ラスクを運営するグランバー東京ラスクに約1千万円で売却したことに違法性を指摘し、菊地豊市長らに賠償を求める内容の住民監査請求書を市監査委員事務局に提出した。 請求は、地方公共団体の財産を適正な対価なくして譲渡することは地方自治法で原則として禁止されている―などと指摘し、菊地市長に損害賠償を行わせるなど、必要な措置を講じるよう求めている。減額譲渡に関する議案は9月22日に開かれた市議会定例会最終本会議で可決している。
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年齢、障害 気にせず走って爽快感 “誰でも自転車”続々 オートクラフト・IZU(伊豆)が開発
自転車を製造販売するオートクラフト・IZU(伊豆市)が、年齢や経験、障害の有無などにかかわらず誰でも乗れる「インクルーシブ自転車」を開発し、普及に乗り出す。主力の「おもしろ自転車」が障害者や高齢者に受け入れられたのがきっかけ。高田二郎専務(38)は「風を切って走る爽快感、親しい人と一緒に乗るうれしさを多くの人に感じてほしい」と意欲を示す。 高田克伸社長(78)を中心に、車椅子のまま荷台に乗れる「ペリカンサイクル」や、左右のハンドルを回すと動く自転車などを開発した。元々誰でも乗れる仕様だった「おもしろ自転車」を含め、10車種ほどをインクルーシブ自転車と位置付ける。足元に輪っかを付け、力が弱
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伊豆環境整備巡り市長に要望書提出 IZU未来
伊豆市議会の会派「IZU未来」はこのほど、市役所議場で来年度当初予算に対する要望書を菊地豊市長に提出した。 要望の主な内容は、路線バスのルート変更を含めた地域生活交通を維持するための住民会議の創設▽観光地として恥ずかしくない美しい伊豆市の環境整備。特に道路沿いの草刈り予算▽新中学校開校に向けた安心安全な自転車通学路の整備と校内への通学バス乗り入れのための安全な道路・歩道の確保―など。 三田忠男代表は「アフターコロナによる経済対策、貧困世帯への支援は継続して要望する。公共施設再配置基本計画は早期に着実な実行をお願いしたい」と求めた。菊地市長は「できる限り反映させたい」と前向きに応じた。
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伊豆箱根鉄道・牧之郷駅に副駅名 「地域とともに 笑顔とともに」
伊豆箱根鉄道牧之郷駅の副駅名「地域とともに 笑顔とともに」がこのほど、同駅で披露された。副駅名を考案した伊豆市のダイカスト企業「飯田工業」が伊豆箱根鉄道と2年間のスポンサー契約を結んだ。 駿豆線駅の副駅名が付けられたのは7駅目で、同市内では初めて。除幕式には飯田康弘社長らが出席した。あいさつの後、除幕して副駅名入りの駅看板がお目見えした。飯田社長は「副駅名は全社員から募集した。伊豆地域全体にますます笑顔が増えるようにと思いを込めた」と述べた。 同鉄道の伍堂文康社長は「この駅から地域をにぎやかにしていきたい」と意気込んだ。
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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アクリル板アート 触れて楽しんで 伊豆のこども園・保育園 巡回展示
コロナ禍で飲食店内の飛沫(ひまつ)防止に活用されていたアクリル板を再利用したアート作品が、伊豆市内の全こども園・保育園8カ所で巡回展示されている。13日は、あまぎ認定こども園への貸し出しが始まり、年長児約30人がアートに触れたり、乗ったりして楽しんだ。 作品の制作には、伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんらが携わった。山田さんは「コロナ禍が落ち着いた後には不要になる」とアクリル板を自店に設置した当初から活用方法を考えていたという。アートとして加工することを思いつき、娘のイラストレーターやまだゆきえさんの作品を貼り付けた。これまでも保育園やリハビリ施設などで園児や患者を喜
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中伊豆温泉病院で竣工式と内覧会 伊豆、12月1日開院
伊豆市下白岩に新築移転するJA静岡厚生連中伊豆温泉病院の完成式典と内覧会が10日、現地で開かれた。開院は12月1日。 厚生連や病院、地元関係者ら約70人が出席し、テープカットなどに続いて施設内を見学した。安田勝彦院長は「地域に根づいた病院として医療に貢献していきたい」とあいさつした。 1967年に同市上白岩に開院した同病院は、脳血管疾患や関節リウマチ患者などにリハビリ医療を提供してきた。開院から56年を経て老朽化が進んだことから、約2キロ離れた同市下白岩に移ることになった。 県道沿いの約3万6千平方メートルの敷地に、一般、回復期リハビリテーション、地域包括ケアなど4病棟228床を整備し
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ランタン舞う夜空 紅葉ライトアップ 伊豆「修善寺虹の郷」
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は11日、紅葉のライトアップを始めた。12月3日まで。 オープニングイベントとして、県内外から訪れた観光客らがLEDで明かりをともした約80個のランタンを空へと放った。光に照らされた紅葉と色とりどりのランタンで、幻想的な空間が広がった。 施設内で来年3月末まで行われるイルミネーションとも重なる18、25日には花火を打ち上げ、夜の紅葉を光で演出する。
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伊豆文学シンポ「井上靖と敦煌」 12日、中国とオンライン
伊豆市は12日午後1時半から、伊豆文学シンポジウム「井上靖と敦煌(とんこう)」を、同市湯ケ島の天城会館で開く。当日はオンラインで中国・敦煌市をつなぎ、朱建軍市長がリモート出演する予定。 井上は湯ケ島で少年期を過ごし、生涯にわたり中国西域への憧れを持ち続けた。「井上を引きつけた中国西域の魅力とは何だったのか」などを伊豆市と敦煌市を結んで語り合う。朱市長以外の出演者は井上靖の中国案内人で旅行会社社長の志賀建華さん、元中国湖南大講師の篠崎啓史さん、菊地豊伊豆市長ら。 定員は先着300人で参加無料。詳細は市ホームページへ。案内チラシに掲載したQRコードから申し込む。問い合わせは市社会教育課<電0
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介護保険料2件 伊豆市が過大徴収
伊豆市は8日、2015~21年度の介護保険料の遡及(そきゅう)賦課手続きで計2件、1万9920円の過大徴収が発覚したと発表した。法改正に伴う起算日の変更を怠ったのが原因という。過大徴収の対象者向けに通知し、速やかに還付手続きを行う。 厚生労働省が全国の自治体に宛てた起算日に関する通知を受けて、市が実施した状況確認で判明した。市は職員同士の情報共有やチェック態勢を強化するなどして、再発防止に努めるとしている。