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井上靖を魅了 民族交じり合う「敦煌」 伊豆文学シンポ 魅力に迫る

 伊豆市はこのほど、伊豆文学シンポジウム「井上靖と敦煌(とんこう)」を同市の天城会館で開いた。オンラインで中国・敦煌市と結び、幼少期を伊豆市湯ケ島で過ごした文豪・井上靖が憧れを抱いた敦煌をはじめ、中国西域の魅力について意見を交わした。

朱敦煌市長(中央画面)のビデオレターによるあいさつに耳を傾ける菊地伊豆市長(右)ら=伊豆市の天城会館
朱敦煌市長(中央画面)のビデオレターによるあいさつに耳を傾ける菊地伊豆市長(右)ら=伊豆市の天城会館

 井上靖の中国案内人で旅行会社社長の志賀建華さんと菊地豊伊豆市長がパネリスト、元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんがコーディネーターを務めた。市内外から“井上ファン”ら約100人が参加した。
 菊地市長は「ユーラシア大陸の真ん中にある敦煌は、日本とは全く違う土地でいろいろな民族が交じり合っている」と特色を示し、魅力に迫った。志賀さんは、井上と交流があった中国の文化人らが「中国文化を最も知る日本人」「日中文化に美しい虹の橋を架けてくれた」などと、井上を絶賛していることを紹介した。
 ビデオレターであいさつした朱建軍敦煌市長は、一層の友好関係を願い、菊地市長らに敦煌への来訪を呼びかけた。
 (大仁支局・小西龍也)

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