テーマ : 伊豆市

電子マネー詐取 コンビニで防げ 高齢者向けチェックシート 「最後のとりで」店と協力 伊豆中央署

 伊豆中央署が、現金化しやすい特定の電子マネーの詐取やコンピューターウイルス除去名目のサポート詐欺の発生を受け、対策を強化している。コンビニ店と連携し、狙われやすい高齢者を被害から守る。高橋文典署長は「詐欺は日々巧妙化している。協力して食い止めたい」と呼びかける。

伊豆中央署が作成した詐欺被害を防ぐためのチェックシート=同署
伊豆中央署が作成した詐欺被害を防ぐためのチェックシート=同署


 同署管内の伊豆市と伊豆の国市では昨年、特殊詐欺が8件発生し、被害額は1735万円に上った。電子マネー被害は5件、計約400万円。加えて、今年1月の2件の特殊詐欺被害(計234万円)はいずれも電子マネー詐取だった。
 こうした状況を受け、同署は2月下旬と3月初旬、管内のコンビニ店責任者を対象に対策会議を開き、特殊詐欺発生状況を説明したほか、サポート詐欺の実際の手口を動画で伝えた。同署生活安全課の中村和昭課長は「コンビニが被害を防ぐ最後のとりで。積極的な声かけを」と強調した。
 コンビニ店向けに被害防止のチェックシートも作成した。「コンピューターウイルスに感染したとパソコンに表示された」「電子マネーを購入し、番号を教えてと言われた」など、「はい」か「いいえ」で答える10項目を記載し、店員に電子マネー購入客に示してもらう。事前に各店責任者らから意見を聞き、高齢者が理解しやすい内容にまとめた。今後、管内のコンビニ全店への配布を予定する。
 (大仁支局・小西龍也)

伊豆市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞