テーマ : 伊豆市

静岡人インタビュー「この人」 伊豆狩野川ガイドサイクリングの実行委員長を務める 長谷川英一さん(伊豆市)

 伊豆の国市を発着点にガイドが伊豆、沼津両市を含めた周辺地域の食や歴史を案内するサイクリングイベントを10、11月に全3回開催。県内外の愛好者に魅力を紹介した。狩野川流域の活性化や住民の交流を目指して活動するNPO法人狩野川倶楽部の代表理事も務める。59歳。

長谷川英一さん
長谷川英一さん

 ―ガイド付きサイクリングの魅力は。
 「2000年に長距離を走るイベントとして狩野川100キロサイクリングが始まったが、参加者が途中でコースを外れてしまうといった課題があった。実施方法を見直し、ガイドが案内する形式を取り入れたことで安全管理が行き届き、地域の観光資源を掘り下げて紹介できるようになった。参加者の満足度向上にもつながっている」
 ―東京五輪後、自転車を巡る状況に変化は。
 「五輪前後に狩野川沿いをサイクリングする人の数が爆発的に増えた。この20年で自転車に対する認知度は大きく上がったと思う。自転車を置いておけるサイクルラックなどのインフラも整い、地域に自転車文化が根付いてきたと感じる」
 ―イベント実施の苦労は。
 「コースの設定はガイドの自主性に任せていて、平安時代から現代まで伊豆の国市に集まる歴史的なスポットをたどる―といった個性的な内容を実現している。多くの関係機関の協力を得てこそ成り立つので、事前の調整にも努力している」
 ―今後の目標を。
 「長く続けることで、過去に参加者として走った方がガイドとして運営に携わるようになっている。これからもなるべく多くのガイドに協力してもらい、それぞれがイベント以外の機会にもサイクリストを案内できるようにしていきたい」
 (生活報道部・草茅出)

いい茶0

伊豆市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞