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伊豆箱根鉄道「ウチのエースお貸します」 外部社員出向を積極展開 行政と連携強化も

 伊豆箱根鉄道が地元の行政関連機関の観光やまちづくりの部署に次々と「エース社員」を送り込んでいる。地域密着企業としての生き残りに向け、伍堂文康社長は「地元とのつながりが第一」と強調する。人事交流によって官民の連携を強化し、地域の活性化につなげようとしている。

伍堂社長(左)と豊岡市長(右)から期待の声をかけられる堀江さん=三島市役所
伍堂社長(左)と豊岡市長(右)から期待の声をかけられる堀江さん=三島市役所

 同社はこれまで外部出向自体少なかったが、一昨年度に美しい伊豆創造センター、昨年度に伊豆市産業振興協議会への社員出向を始めた。本年度からは三島市にも行政実務研修員として送り込む。伍堂社長は社業の発展に向けて地域活性化は欠かせないとし「行政と目指すところは一緒」と話す。
 同社は「地域に信頼され、なくてはならない会社になる」がモットー。実務を通じて直接的に地域の活性化に寄与するほか、社員自身が地域のために何ができるか視野を広げる効果も期待する。今後も出向を継続する意向で、伍堂社長は「会社に戻ってきた時には、広がった視野で社業に貢献してほしい」と話す。
 本年度から三島市商工観光まちづくり課に配属された堀江真人さん(34)は「公共交通機関を生かした観光やまちづくりに貢献し、行政と民間の橋渡し役になりたい」と語る。市としても民間活力の導入を目的に22年ぶりの研修員受け入れとなり、豊岡武士市長は「思いついたことはどんどん言ってほしい」と期待した。
 (三島支局・岡田拓也)

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