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天城山(伊豆市、東伊豆町) 歩きやすい花の百名山【山ある記】

 日本百名山であり、花の百名山でもある天城山。伊豆半島の中央部に位置し、連なる山々の総称で天城山脈と呼ばれている。

天城山脈の稜線からは相模湾が遠望できる
天城山脈の稜線からは相模湾が遠望できる
天城山(万三郎岳)
天城山(万三郎岳)
天城山脈の稜線からは相模湾が遠望できる
天城山(万三郎岳)

 伊豆市の天城高原ゴルフコース下の登山者駐車場を起点に、万二郎[ばんじろう]岳から最高峰の万三郎[ばんざぶろう]岳(1406メートル)を経由する周回ルートがお薦めだ。ブナやヒメシャラなどが美しい木々の山として知られているが、アマギシャクナゲのかわいらしいピンクの花の群生も見られる。満開の5~6月ごろに足を運ぶと、都会のしがらみを忘れ、癒やしの心で満たされる。時間を忘れて夢中で写真撮影をしたくなる。
 万二郎岳を登り、万三郎岳へと進んで行くと、馬の背と呼ばれる所では、3~5月ごろより咲く白い細かいアセビが登山道を覆い、トンネルとなって私たちを迎えてくれる。その先には、シャクナゲ、ツツジが登山道沿いに生えている。
 間もなく広場になっている万三郎岳山頂に着く。登山道は細かい石や岩場があるが、危険な所には階段が整備され歩きやすい。しかし、下山中に脇道に入り道に迷うトラブルも起きているので注意して歩こう。
 山頂からは右手に下り周回ルートに進む。この伊豆半島でも、冬には降雪で冬山の顔になる。いつ来てもさまざまな雰囲気を楽しめる、魅力的な山が天城山だ。
 (富士宮山岳会・大友郁美)

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