テーマ : 伊豆市

移住希望者と静岡県内自治体をつなげる相談員 大井祐子さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】

 全国の自治体の移住相談窓口が設けられている「ふるさと回帰支援センター」(東京都)で、県の相談員を務めている。窓口来訪者への移住希望地調査で、静岡県は2020年から3年連続1位を獲得している。伊豆市出身。

大井祐子さん
大井祐子さん

 ―どのような仕事か。
 「窓口相談員は2人で、就職相談員も控えている。移住に関する希望を聞き、各自治体の窓口につなげている。相談者は20~40代が多く、都会の騒がしさから解放されたい、自然豊かな場所で暮らしてみたいなど動機はさまざま。ただ、就職先の有無や地方の不便さをどこまで許容できるかなど現実的な問題もある。相談者の人生を聞きながら優先順位をくみ取り、ふさわしい移住先を紹介できるよう努めている。生き方の可能性を広げる仕事だと思う」
 ―なぜ静岡は人気なのか。
 「首都圏や中京圏に近い、気候が温暖、水や空気がおいしい、富士山が近くで見られる、といった理由を挙げる人が多い。『旅行で訪れて人柄が穏やかだと思った』という意見も。コロナ禍で動きにくかった分、『好きな場所へ行きたい』という移住熱は高まっている」
 ―自治体はどのような工夫が必要か。
 「地域おこし協力隊など外部から来た人を移住コーディネーターに配置する市町が増えていて、効果的だと思う。県内では下田市や浜松市などで例がある。移住希望者の気持ちを理解し、体験談を語ることができる人材は貴重だ」

いい茶0

伊豆市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞