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相場高騰 過去最高25億円超に 伊豆・土肥金山「世界一の巨大金塊」

 伊豆市の観光施設「土肥金山」に展示されている重量世界一の250キロの金塊が時価25億円を超え、話題を呼んでいる。金相場の価格高騰が続き、過去最高値を更新した。大台を超えた巨大な黄金の価格に注目が集まっている。

過去最高額の25億円を突破した世界一の巨大金塊に触れる観光客=9月、伊豆市の土肥金山
過去最高額の25億円を突破した世界一の巨大金塊に触れる観光客=9月、伊豆市の土肥金山

 巨大金塊は2005年6月、三菱マテリアル直島製錬所(香川県直島町)で造られ、同7月に公開を始めた。台形で底面は長さ45センチ、幅22センチ、高さは17センチ。06年2月にはギネスブックに世界一の認定を受けた。
 当初の時価は約4億円だった。新型コロナ禍の間に20億円に達し、その後も急騰を続ける。金相場は8月29日に初めて1グラム当たり1万円を超え、同31日に1万95円と過去最高値を更新した。
 同施設の国分歩課長(46)によると、同施設への観光客や砂金取り体験者は同29日以降増えているという。「SNSに取り上げると反応が多くてありがたい。日々の金相場も気になっている」と話す一方、「金相場上昇の裏には円安や社会情勢の不安定などの要素もあり、困っている人がいると思うと手放しには喜べない」と複雑な心境を語る。
 来場者は展示ケースに掲示された金塊の価格に驚きながらも、金運が上がることなどを願って手で触れたり、さすったりしている。東京都から観光で訪れた小学生の中村悠聖君(10)は父親と金相場について勉強してきたといい、「価値が高くなっていくのを見ることができて良かった」と声を弾ませた。

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