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猪ギョーザを“旗揚げ” 頼朝公に由来、歴史資源生かす

 飲食業のにしはらグループ(三島市)と加工品製造販売やホテル、レストラン経営などを手がける時之栖(御殿場市)が、源頼朝の旗揚げに由来した「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」を共同開発した。県東部の歴史文化資源を生かした商品で、27日に発売した。

にしはらグループと時之栖が共同開発した「頼朝公旗揚げ餃子」や「頼朝公旗揚げビール」=御殿場市
にしはらグループと時之栖が共同開発した「頼朝公旗揚げ餃子」や「頼朝公旗揚げビール」=御殿場市
頼朝公旗揚げ餃子
頼朝公旗揚げ餃子
にしはらグループと時之栖が共同開発した「頼朝公旗揚げ餃子」や「頼朝公旗揚げビール」=御殿場市
頼朝公旗揚げ餃子


 三島市で7~9月に開かれた商品プラン開発セミナー(静岡県など主催)で、2社と日本大国際関係学部の学生が考案した。伊豆に流された源頼朝が三嶋大社で源氏再興を目指し旗揚げした故事や、頼朝が富士山麓で行った「富士の巻狩り」の大猪(いのしし)退治のエピソードにちなみ、伊豆市産のイノシシ肉を使用したギョーザを新規開発した。
 イノシシ肉は風味や甘みが豚肉に比べて深い特徴があるという。主張が強いため、飛騨高山のサンショウでうまみや香りをまとめたという。時之栖が持つ「伊豆の国ビール」と特に相性がよく、「頼朝公旗揚げビール」としてラベリングした限定仕様も用意した。
 にしはらグループの西原洋平社長(42)は「旗揚げで縁起が良く、新年にぴったり」と笑顔を見せ、「県外の人に県東部の魅力を伝えると同時に、地元への恩返しとして活性化に貢献できれば」と期待する。時之栖側の担当者の加藤弘一朗さん(45)は「今後も地域との関わりを重視した企画を展開したい」と話した。
 時之栖手づくり工房で販売を開始し、「頼朝公旗揚げ餃子」は18個入り税込み千円、「頼朝公旗揚げビール」は330ミリリットルの瓶で1本税込み440円。にしはらグループでは、沼津市と富士宮市の無人販売店でギョーザを、一番亭やかつ銀、ぼて福各店でビールを近く提供開始する予定という。
 (御殿場支局・塩谷将広)

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