テーマ : 伊豆市

記者コラム「清流」 移動する美術館

 「気ままに絵に触れて感性を高めてほしい」―。アクリル板を再利用したアート作品の制作に携わる伊豆の国市のすし店「だるま」の女将(おかみ)山田敏江さんは意義を語る。保育園や施設への貸し出しから始まった企画は、伊豆市が作品を借りて市内の園を巡回展示するまでに大きくなった。
 美術館に行っても基本的には作品に触ることができず、一定の距離を置いているため間近で見ることはできない。今回のアートはそれらの課題を払拭。園児は作品を持ち上げたり踏んづけたりもできて遊ぶ。私もどんな手触りなんだろうと触ってしまった。
 世界的に若年層の美術館への関心が減少する中、このような取り組みは子どもたちの将来の幅を広げるに違いない。市内の園が「移動する美術館」になっている。
(大仁支局・小西龍也)

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