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デフリンピック、出場夫婦がPR 自転車競技 伊豆で2年後開催技

 聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の2025年大会自転車競技会場の伊豆市でこのほど、同競技で入賞経験を持つ早瀬憲太郎さん、久美さん夫妻を招いたトークイベント「夫婦で目指すデフリンピック」(市地域自立支援協議会主催)が開かれた。2人は手話や字幕とともに講演した。

早瀬憲太郎さん、久美さん夫妻を招いたトークイベント=伊豆市内
早瀬憲太郎さん、久美さん夫妻を招いたトークイベント=伊豆市内


 憲太郎さんは横浜市内でろう児対象の国際専門学習塾を経営する。17年トルコ・サムスン夏季大会自転車競技スプリント男子で6位入賞を果たした。久美さんは日本初のろう者の薬剤師。13年ブルガリア・ソフィア夏季大会から3大会連続、マウンテンXCO女子でメダルを獲得した。
 2人は大会出場の体験談を写真とともに紹介。憲太郎さんは17年の大会でメダルを獲得できなかった悔しさを伝え、「今でも忘れられない思い出」と話した。久美さんは薬剤師としてデフリンピックに関わった経験を述べ、「その後に出場もしたことで、ドーピングについてさらに知る必要があると思った」と語った。2人はデフリンピックを「全く音がない中、目で見て勝負する世界一の魅力的な大会」と表現した。
 100周年記念となる日本初開催のデフリンピックに向けた周知と啓発、機運醸成を目的に開催。同競技は東京五輪・パラリンピックが開催された同市の日本サイクルスポーツセンターで2年後の11月に実施される。
 イベントには市内外から約160人が来場した。
 (大仁支局・小西龍也)

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