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伊豆市長選 立候補者アンケート/危機管理対応や観光振興など全4項目

 任期満了に伴う伊豆市長選は、いずれも無所属で、現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)が21日の投開票に向けて論戦を展開している。両氏に市政の課題への考えや政策を聞いた。

菊地豊氏(左)と森良雄氏
菊地豊氏(左)と森良雄氏


災害など危機管理への対応策
菊地氏 「災害死者ゼロ」を目指すまちづくりを進める。一部屋耐震など実現可能な家屋補強、避難経路の確保、多数の避難所の整備と十分な備蓄、地域医療の維持と救護所・救護病院の連携、伊豆半島広域防災の強化を推進する。
森氏 土肥地区の津波避難対策を見直す。点在する津波避難タワーは頂上が寒くて登れたものではない。高齢者が多い地域なので、タワーに到達できない人も出てくる。「テラッセオレンジトイ」は建設を見直す。

少子高齢化や人口減少
菊地氏 効果の見えてきた移住促進をさらに強化する。具体的には、空き家活用の強化、移住体験プログラムの拡充、鉄道駅、学校、病院周辺地域の宅地整備、豊かな自然と温泉に恵まれた生活環境の情報発信を強化する。
森氏 東京都は2023年度から18歳以下の子どもを対象に毎月5000円の給付金を支給しているが、これを伊豆市でも行う。ほかにも東京で行っている政策は伊豆市でも行う。出産時の手当をさらに手厚くする。

新中学校開校など教育・子育て
菊地氏 教育施設を充実させるとともに、中高生の市内移動手段を確保する。部活動などは地域指導者の支援も得て多様なニーズに応える選択肢を増やす。子育て支援のため、小児科診療と病児保育を充実させる。
森氏 「金のかからない教育のまち」を目指す。学童保育の充実、学校給食の無料化を図る。ほかにも教育関係で無償化になるような伊豆市独自の対策を進める。情報教育も充実させる。

基幹産業である観光の振興
菊地氏 伊豆半島の真ん中の立地を生かして、観光事業をさらに推進する。具体的には、高付加価値化事業の継続、従業員確保の支援、地元食材を活用したガストロノミーツーリズムの推進、観光防災まちづくりの継続に取り組む。
森氏 環境保全、自然保護に力を入れて、観光振興を図る。狩野川の水質保全、桜やケヤキの木の年間3000本の植樹を進め、10、20年後の観光資源を育てる。季節ごとに誰もが見に来るまちを目指す。

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