テーマ : 伊豆市

三保の枯れ松葉で紙開発 静岡市清水区の一般社団法人 名刺やカレンダー、折り紙

 静岡市清水区の三保松原の保全活用に取り組む一般社団法人「三保松原3ringsプロジェクト」が、松原の清掃活動で回収した枯れ松葉を使った紙「みほのまつがみ」を開発した。名刺やカレンダー、折り紙として販売し、売り上げの10%を保全活動費に充てる。藤田尚徳代表は「(紙を通じて)三保松原の魅力発信や活動の啓発につながれば」と期待する。

三保の枯れ松葉を使った紙。名刺やカレンダーとして販売する
三保の枯れ松葉を使った紙。名刺やカレンダーとして販売する
難波市長に取り組みを紹介する団体の役員ら=静岡市役所静岡庁舎
難波市長に取り組みを紹介する団体の役員ら=静岡市役所静岡庁舎
三保の枯れ松葉を使った紙。名刺やカレンダーとして販売する
難波市長に取り組みを紹介する団体の役員ら=静岡市役所静岡庁舎


売り上げ 保全活動費に  松原では2021年9月から市民有志が毎週土曜に清掃活動を行い、22年11月の同団体設立後も継続的に実施している。これまでの90回の活動で回収した枯れ松葉はごみ袋約6700個で、重さにすると30トン以上になる。ほとんど焼却処分していたが、22年度から再利用の検討を始め、紙の商品化に至ったという。
 名刺やカレンダーに活用する洋紙は、枯れ松葉の使用によりパルプの使用量を10%削減。ざらざらとした手触りでほのかに松葉の香りが楽しめる。折り紙に使う和紙は伊豆市修善寺に伝わる工法を用い、職人が1枚ずつ手作りする。松葉の凹凸が残るのが特徴だ。
 同団体は5日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、「対外用に積極的に配り、PRしてほしい」と市長の名前を印字した名刺を寄贈した。難波市長は「SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みは一過性なものが多いが、形となって広がっていくのが良い」と絶賛し、市のふるさと納税の返礼品として登録するよう勧めた。
 (政治部・池谷遥子)

いい茶0

伊豆市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞