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「オーガニック給食」先例学ぶ 伊豆 千葉から講師招き講演会

 伊豆市はこのほど、農薬や化学肥料を使用していない有機食材を学校給食に取り入れる「オーガニック給食」をテーマにした講演会を、同市の天城会館で開いた。千葉県いすみ市農林課の鮫田晋主査が講師を務め、先駆的に学校給食への有機米導入を手がけた経験や思いを語った。

有機農業推進の経緯を語る千葉県いすみ市農林課の鮫田主査=伊豆市の天城会館
有機農業推進の経緯を語る千葉県いすみ市農林課の鮫田主査=伊豆市の天城会館

 鮫田主査は2013年から約4年かけて学校給食の有機米使用率100%を達成した経緯を説明した。有機農業者がほぼいなかった同市における産地形成、学校給食における残食の減少、農業所得の向上といった多くの成果を列挙した。
 学校給食の全量有機米化に伴い、給食費の月額が169円増えたことにも触れ、「給食費の値上げは、家庭の所得に関係するナーバスな問題になる。地場産有機米の学校給食には、自治体独自の財政的支援が必要」と強調した。
 市内外の約150人が聞き入った。

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