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伊豆市24年度予算案 「市民守る」防災に重点 一般会計最大244億円

 伊豆市は13日、2024年度当初予算案を発表した。合併特例債を活用した新市建設計画が24年度末で終了するため、大型建設事業がピークとなり、一般会計は244億800万円と過去最大。「市民(いのち)を守るまちづくり」を重点事業とし、8億9千万円を盛り込んだ。予想される南海トラフ地震を見据え、「死者ゼロ」を目指した取り組みを推進する。

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伊豆市2024年度 予算案 主な事業

 24年度に市制20周年を迎えるため、総仕上げの予算と位置づけた。防災拠点として旧八岳小を解体・改修し、地区のコミュニティーセンターや災害時の避難所として活用する事業に8900万円を充てる。
 修善寺地区に建設する防災機能を備えた「日向公園」(仮称)と、公園内の危機管理センターの整備に7億3600万円を計上。同市土肥の松原公園内に建設中の津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」は運営費に3300万円、津波・河川監視カメラ設置に1400万円を組んだ。
 避難対策の推進で、ふじのくに防災士養成講座の受講費用を補助する。避難所の防災用資機材整備や、地区防災計画の作成支援も進める。菊地豊市長は「能登半島地震は人ごとではない。市民を守らなければ次のまちづくりはできない」と強調した。
 特別会計や企業会計など全16会計の総予算額は前年度比4・5%増の357億3300万円。後期高齢者医療特別会計の予算額は、過去最大の6億円に膨らんだ。歳出の投資的経費は同8億4500万円増の65億3200万円となった。
 (大仁支局・小西龍也)

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