掛川市の記事一覧
-
地元産の新茶がずらり 来場者でにぎわう 掛川・とうもんの里
掛川市山崎の農村文化発信施設「とうもんの里総合案内所」で27日、恒例のとうもん新茶まつりが始まった。地元産の新茶の試飲サービスや農産物販売を展開し、大勢の来場者でにぎわった。28日まで。 掛川と袋井の両市から各種の新茶が届いた。施設を運営するNPO法人とうもんの会のメンバーは、ホットプレートを使った製茶を実演した。山下みさお理事長は「天候不順で新茶がそろうか心配だったが、間に合って良かった。田園の風景を守っていきたい」と話した。 雨の影響で、茶娘衣装の着付けと茶摘み体験は28日に延期した。
-
掛川の市道で軽乗用車と男性衝突 男性は死亡
25日午後10時20分ごろ、掛川市高御所の市道で、同市長谷1丁目、看護師の女性(24)の軽乗用車と路上にいた男性が衝突した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。 現場は片側1車線の道路直線部分。掛川署によると、男性は外国人とみられ、道路に座っていた。近くに自転車があったという。同署が身元の確認を急ぐとともに、事故の原因を調べている。
-
幻想的空間 月夜の茶摘み 掛川
掛川市の掛川茶振興協会は25日夜、恒例の「月夜の茶摘み会」を同市五明の茶園で行った。参加者は月明かりの下、柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。 県内外の約60人が参加し収穫を楽しんだ。生育の早かった「めいりょく」の茶園250平方メートルが会場。東山茶業組合が製作した竹灯籠の明かりや藤枝市の演奏者HIROさんによるアコースティックギターや竹笛の音色が、幻想的な空間を演出した。3度目の参加という掛川市の会社員青山直子さん(61)は「たくさん摘めて楽しかった。月の下での収穫は貴重な機会」と話した。 「満月の夜に摘んだ茶はおいしい」との一説を元に2009年に始まったイベントで、新茶の呈茶や菓子のサービス
-
道の駅掛川 祝“20歳” 6日まで「記念ウイーク」
掛川市八坂の道の駅掛川で26日、開業20周年の記念式典が開かれた。「記念ウイーク」と銘打って5月6日まで、新茶や特売品などを提供する。 運営会社や行政の関係者がくす玉を割り、節目を祝った。道の駅掛川の岩下拓二社長が「当初は農産物が集まらず苦労したが、今では遠方からたくさんの人が来てくれる。応えてくれた農家に感謝したい」と歩みを振り返った。久保田崇市長は「道の駅がさらに発展して成長することを願う」と述べ、観光と茶業の振興に注力する考えを示した。 会場ではSBSラジオの番組「上田朋子のゴーイング マイ ウエスト」の公開生放送が行われた。日坂小児童は地元の新茶で大勢の来場者をもてなした。
-
デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。
-
企業が取り組むSDGs学ぶ 袋井・浅羽中生 松浦梱包輸送(掛川)見学
袋井市の浅羽中2年生9人が23日、掛川市梅橋の松浦梱包輸送を訪れ、同社が推進する持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた取り組みを学んだ。現場改善のために自動化された倉庫なども見学した。 同社の担当者が、地域貢献の一環で注力している交通安全と防犯の活動などを紹介した。トラックを使った交通安全教室を小学校で計画していることも明かし「地域の安全確保を目指していく」と述べた。真っ先に挙手して質問した渥美航平さん(13)は「勉強になった。実践している具体的な取り組みがよく分かった」と話した。 同社は掛川市と連携して地域課題を解決する「掛川SDGsパートナー」に登録され、循環型まちづくりなどの事業
-
デジタル茶況(4月25日)雨後で小休止 明日取引本格化
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引が小休止した。24日の茶市場に今期初めて1万キロ超が上場し、ようやく盛期入りのムードが出てきた。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれと荷口が一段と増える見込み。 今期の県産一茶の出来栄えについて市中問屋は「各地とも全体的に味が濃く、まとまっている印象。値段と品質のバランスの見極めがとりわけ重要なシーズンになる」と話した。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、川根地域は取引がなかった。早場所の島田市川根町や地名など南部地域で摘採が始まった。 榛原、相
-
宮沢博行衆院議員(比例東海)、自民に離党届提出
自らの不祥事を理由に議員辞職願を出している自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)は24日、同党に離党届を提出し、受理された。議員辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏を巡っては24日の「文春オンライン」が、妻子がありながら、別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたなどと報じた。 宮沢氏は辞職願を出した23日、国会内での報道陣の取材に「不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と述べた。 ただ、具体的な不祥事の内容は近く週刊誌に掲載されるとして説明を避け、その後は記者会見もしていない。事務所関係者によると、所在が把握できない状態が続いているという
-
衆院静岡8区 新人松下友樹氏擁立 参政党
参政党は24日、次期衆院選静岡8区に新人の松下友樹氏(40)=浜松市中央区=を擁立すると発表した。同党によると、松下氏は金沢市出身。浜松北高、浜松医科大を卒業し、形成外科医として県西部の総合病院で16年間勤務した。現在は掛川市の美容クリニックで院長を務める。
-
丸山製茶 茶農協継承 掛川で25日から生産
担い手不足で2023年8月に解散が決まった富士東製茶農協(掛川市東山)の運営を、地元茶商の丸山製茶(同市板沢)が引き継いだ。25日から、同社の「富士東茶工場」として新茶を生産する。 富士東製茶農協が操業を始めたのは1940年。協同組合の発足は掛川市周辺では先駆けだったという。東山の茶はしっかりとした味わいが特徴で固定ファンも多い。ただ、所属する茶農家は20年前と比べて半減し、高齢化も課題だった。 茶価の低迷により運営が苦しくなる中、複数の若手が組合を去ることを契機に昨夏、幕を下ろすと決めた。若手の1人、松浦永治さん(44)は「先に辞めた方が得になる状況だった」と経営の厳しさを語る。 丸
-
掛川の岩本さん SSクラス優勝 日将連浜松支部4月大会
日本将棋連盟浜松支部の4月大会がこのほど、浜松市中央区の積志協働センターで開かれた。69人が参加し、最強のSSクラスで岩本倖さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①岩本倖(掛川市)②高〓烝(浜名区)③田中雅英(中央区)▽S ①河合将輝(浜名区)②岡本徳裕(磐田市)③渥美孝太郎(中央区)▽A ①幸田好司(磐田市)②川口哲也(中央区)③藤原紳裕(御前崎市)▽B ①高瀬冬馬(中央区)②伊藤龍(浜名区)③佐久間庸生(中央区)▽C ①山下浩之(浜名区)②鈴木繁(磐田市)③鈴木勉(森町) ※高〓烝の〓は木ヘンに却の去がタ
-
春をテーマに山岳写真映写会 27日、掛川の小川さん
掛川市の山岳ガイド小川正育さんが27日午後1時から、春をテーマにした山岳写真の映写会を同市大渕の市大須賀市民交流センターで開く。 北海道の大雪山系や長野県安曇野市の山々、静岡と山梨の両県にまたがる天子山地などの春の風景を切り取った写真を紹介する。ハイキングや登山に関する質問にも応じる。 参加無料。問い合わせは小川さん<電090(7952)6856>へ。
-
「産業人の力で地域振興を」 大坪所長(静岡産業大総合研究所)掛川で講演
静岡産業大総合研究所の大坪檀所長(95)が22日、掛川市内で開かれた中小企業経営者らの自己研さん組織マネジメント・リッチ・クラブ(MRC)の総会で講演した。「人口流出と事業革新」と題して社会環境の変化を解説し、成長産業への挑戦を呼びかけた。 若者流出の要因の一つに大都市圏との所得格差があるとして、賃上げの原資確保に向けた体質改善を促した。地域振興を政治に任せるべきではないとの見解を示し「この地域をどうするかは産業人に懸かっている」と力を込めた。 成長の鍵に、事業のグローバル化と製品・サービスの高付加価値化を挙げた。業務提携や新事業参入の事例を紹介した上で「遠慮なく海外から学ぶ姿勢が大事に
-
クラウンメロン 高橋さん(袋井)優等賞 若手品評会
クラウンメロンの若手生産者を対象とした品評会(県温室農業協同組合クラウンメロン支所青年部主催)がこのほど、袋井市小山の同支所で開かれた。最高の優等賞には高橋正行さん(同市)が輝いた。 袋井、浜松、掛川市に住む36歳以下の生産者16人が、6玉一組で出品した。市場関係者や栽培指導部門の生産者らが審査員を務め、外観のそろいや食感、糖度などを確認した。 クラウンメロンの品質向上、生産者の育成などを目的とし、30回目。同支所によると、今年も質の高いメロンがそろったという。 その他の入賞者は次の通り。 1等賞 寺田利明(袋井市)▽2等賞 金原大貴(同)▽3等賞 岡本竜始(掛川市)
-
デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場し
-
【時評】川勝県政15年と本県茶業界 「協創」で次世代へ道開く(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
川勝平太静岡県知事が15年に及ぶ知事職を辞する。本県茶業界との関わりを振り返ってみたい。私事だが、21年ほど本欄を書き続けている。時評ゆえに、その時々の出来事を書いているので、日記代わりになる。 2009年、本県で国民文化祭が開かれた。「日本人にとって茶の湯とは何か」というシンポジウムを企画して、基調講演を当時静岡文化芸術大学長であった川勝さんにお願いした。「茶の文化と文明」という題であった。しかし、急に県知事に就任したため、沙汰やみになった。川勝さんは人も知る茶文化の研究者でもある。 すぐに、静岡に日本の理想郷を作ろうと走り出した。お茶では、茶の都構想を打ち出した。どのようなものができ
-
生育進み、品質良好 市内8工場から上場 掛川で新茶初取引
掛川茶市場は23日、掛川市千羽のJA掛川市本所で初取引を行った。3月の冷え込みを受けて前年より8日遅い開幕となった。生産者と茶商、行政関係者が式典に出席し、取引の活況を願った。 市内南部、東部などからの8工場から11口計1066・8キロが持ち込まれ、やぶきたやさえみどりが上場した。売り手と買い手が価格交渉を行い、取引が成立すると3回手をたたく「手合わせ」の音を各所で響かせた。最高値は3万円だった。 市は今期から、生産者と茶商が連携して適正価格を形成する「茶業版フェアトレード」を推進する。取引に先立ち行われた式典で、取引運営委員会の堀内尚委員長は「農家と茶商は一蓮托生(いちれんたくしょう)
-
自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願「不祥事重なり決意」 女性問題原因か
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。自身の女性問題が原因とみられる。辞職願提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については、政治資金収支報告書の不記載とは別だと主張。近く週刊誌に掲載されるとして、詳細な説明を避けた。辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるな
-
部活動地域移行 課題を意見交換 静岡県都市教育長協議会
静岡県内23市の教育長でつくる県都市教育長協議会(会長・奥村篤沼津市教育長)が22日、同市で開かれた。「競技志向型」と「生涯志向型」のすみ分けや指導者確保など、部活動の地域移行に関する課題について意見交換した。 同市教委、市スポーツ協会と民間クラブ「アスルクラロ」の担当者が取り組み状況を紹介後、各市の教育長が現状を報告した。2026年度中に地域クラブに移行する掛川市は、子どもへの調査で要望が大きかったバドミントンの公認クラブを新設し、競技レベル別に3クラス設けるなど、具体的な運用方針を紹介。「96%以上の教員が部活動から離れたい意向を持っていた」と、市内教員への調査結果も示した。 指導者
-
デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は159
-
掛川で東海北陸7県議会議長会議 再審法改正 国に要望へ 静岡県提起
圏域の共通課題を協議する東海北陸7県議会議長会議(座長・中沢公彦静岡県議会議長)が22日、掛川市内で開かれた。静岡、愛知、三重、岐阜、富山、石川、福井の各県議会が提出した10議案を審議し、いずれも原案通り決定した。議決事項は要望書として各省庁に提出する。 本県は刑事訴訟法の再審規定(再審法)改正を提起した。再審請求手続きでの証拠開示に制度的保障がないことや、再審開始決定後も再審公判に移行するまで長期間を要している実情などを問題視し、国に議論の加速を求める内容。鈴木澄美副議長による提案理由説明の後、中沢議長が袴田事件に言及し「県内では関心が非常に高い。袴田巌さんが再審請求に長年、苦労されたこ
-
不要な製品プラ回収実験開始 掛川市のカインズ 再び製品原料に
不要になった衣装ケースやバケツなどの製品プラスチックを店頭回収する掛川市の実証実験が20日、同市上西郷のカインズ掛川店で始まった。9月末まで、駐車場に設置したコンテナで回収し、再び製品原料として流通させる資源循環モデルの構築を目指す。 ホームセンター大手カインズ(埼玉県本庄市)と廃棄物処理業の太洋サービス(浜松市中央区)、リサイクルプラスチック製造販売のプラニック(御前崎市)との共同事業。式典で久保田崇市長は「どのくらいの量が集まり、どのような製品に生まれ変わるのか。見定めながら取り組みを広めていきたい」と述べた。 衣装ケースをコンテナに入れる実演も行い、重量に応じてポイントをもらう回収
-
「誰も取り残さず」 連合静岡東遠地協が宣言採択 掛川でメーデーの集い
連合静岡東遠地域協議会は21日、メーデーの集いを掛川市のつま恋リゾート彩の郷で開いた。約1300人が出席し、「誰一人取り残されることのない社会を築く」との宣言を採択した。 ウクライナ侵攻やガザ戦闘を念頭に、世界平和実現の先導役になるとした。また物流、建設業などに向けた法改正を受け、長時間労働の是正に向けた働き方改革に向き合うことも明記した。 菅仁実行委員長は春闘が大きな転換期を迎えたとし「物価上昇に負けない賃金確保のためには来年以降も継続した高い賃上げが必要」と話した。5月の知事選に向け、推薦候補への協力も呼びかけた。
-
中東遠でゆる~く自転車旅 「ガイドライド」掛川からスタート 景色や銘菓楽しみながら
地元ガイドと一緒に自転車の旅を楽しむ「ゆるゆる遠州ガイドライド」(実行委主催)が20日、掛川市を中心とする中東遠地域で始まった。21日まで。 掛川市役所をスタート・ゴールとする全6コースを設定した。森町まで足を延ばして天竜浜名湖鉄道に自転車ごと乗って戻るコースは、高低差が比較的小さく初・中級者向け。参加者は途中で小国神社を参詣したり地元銘菓を味わったりしながら、約40キロのサイクリングを楽しんだ。 初日は計約80人が参加した。静岡市葵区の会社員藤原明日香さん(24)は「自転車に乗るのは久しぶりだが、慣れてきたら街並みも楽しめた。地元の人があいさつを返してくれてほっこりしました」と話した。
-
日将連浜北支部大会 4月大会
日本将棋連盟浜北支部の4月大会がこのほど、浜松市浜名区のサンライフ浜北で開かれた。72人が参加し、最強のSクラスは静岡市の鈴木雄也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①鈴木雄也(静岡市葵区)②門奈光(中央区)③中川丈太郎(浜名区)④田中雅英(中央区)⑤夏目雄介(島田市)▽A ①落合雅巳(菊川市)②岸智之(静岡市葵区)③高瀬啓一郎(中央区)④稲場理(浜名区)⑤岡本徳裕(磐田市)▽B ①鈴木一男(中央区)②斉藤裕二(浜名区)③村松清(中央区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤前田勇(掛川市)▽C ①中村敏男(中央区)②庄司圭佑(静岡市清水区)③伊藤龍(浜名区)④鈴木与四郎(中央区)⑤赤松賢伸
-
掛川市緑地誤売却 市長と2副市長を減給処分 前市長は市に寄付
掛川市が行政財産の緑地を市内不動産業者に誤売却した問題で、久保田崇市長は19日、自身を減給10分の2(3カ月)、高柳泉と石川紀子の両副市長を減給10分の1(3カ月)にする処分を科すと明らかにした。市議会6月定例会に関連議案を提出する。 同日の市議会全員協議会で説明した。久保田市長は「行為が起こった時点では現執行部ではなかったが、将来に対して再発防止の責任を有する」と理由を述べた。問題が浮上した当時の松井三郎前市長から市に200万円を寄付する申し出があったことも明かし「当時の市長の職にあった者として、少なからず管理監督責任は生ずるのではないかと判断した」とする松井前市長の手紙を読み上げた。
-
掛川市、55人分 アドレス漏えい メール誤送信
掛川市は19日、市が主催する茶摘みイベントの申し込み者55人への連絡で、メール誤送信に伴う情報漏えいがあったと発表した。全ての受信者のメールアドレスが表示される方式で一斉送信したという。 市お茶振興課によると、同日午前8時45分ごろ、職員が誤送信した。約30分後に受信者の1人から「他人のアドレスが見えるようになっている」と電話があり、発覚した。漏えいした情報はメールアドレスだけで、名前などの記載はなかったという。 市は受信者に謝罪すると同時に、メールの削除を依頼した。久保田崇市長は「二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に努める」とコメントした。
-
静岡県清酒鑑評会5年連続最高賞 焼津・磯自慢酒造「蔵人11人でつかむ」
焼津市の蔵元「磯自慢酒造」(寺岡洋司社長)が、静岡県酒造組合主催の県清酒鑑評会で最高賞の知事賞に5年続けて選ばれた。同組合によると、鑑評会が現在の2部門での審査となった2000年度以降で最多の連続受賞記録となった。 23年度に製造された清酒の鑑評会は3月に開かれた。吟醸酒と純米吟醸酒の2部門に県内20の蔵元から63点が出品され、審査員13人が香りや味のバランスを評価した。吟醸酒の部は磯自慢酒造の「磯自慢」、純米吟醸酒の部は土井酒造場(掛川市)の「開運」がそれぞれ最高賞に輝いた。 73回の歴史を持つ同鑑評会は、00年度から吟醸と純米吟醸の2部門で行っている。磯自慢酒造は19年度から純米吟醸
-
女性の自治会長、静岡県内わずか2.4% 23年度、防災会議委員は市町間で開き
静岡県内の自治会長のうち、女性の割合が2・4%にとどまっていることが、2023年度の県男女共同参画白書で分かった。市町の防災会議における女性委員の割合も8・9%と低く、中にはゼロの市町もあった。自然災害が起きるたびに女性の視点を取り入れた地域防災の重要性が叫ばれるが、県の担当者は「地域社会に性別役割分担意識が根強く残っている」と指摘し、女性防災リーダーの育成支援や自治会の理解促進に努めたいとしている。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 白書は、01年度に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。計画では「政策・方針決定
-
静岡人インタビュー「この人」 マジックを通じた認知症予防に取り組む マギー塁さん(掛川市)
島田市を中心に県中部で活動を続ける。トランプやハンカチなど身近な道具を用い、指先を使った脳の活性化や成功しても失敗しても笑顔になれるなどの認知症予防効果を紹介する。マジシャンのマギー司郎さんの弟子。認知症サポーターや島田市の介護予防体操「しまトレ」を普及する「しまトレーナー」も務める。静岡市出身。39歳。 ―活動のきっかけは。 「一昨年の12月、藤枝市の認知症カフェでマジックを披露したところ、認知症の夫がいる女性が『久しぶりに外に出て笑うことができた』と涙ながらに声をかけてくれたこと。今までこれほど感謝されたことはなく、無名の芸人でも社会の役に立つことができると思い、認知症について学び始
-
記者コラム「清流」 葛布と時を刻みたい
掛川市の伝統工芸の葛布(くずふ)。魅力の一つは丈夫で、年月を経て色の変化を楽しめるところだろう。市内の織元で、織られたばかりの新品と35年、100年前のものを見比べる機会があった。いずれも光沢を持ちながらも、新品は白色で徐々にあめ色に変わっていく。家族の歴史を見守ってきた事実が、色の変化で可視化できたようで感慨深かった。 そんな葛布だが、市内の織元は2カ所に減り、手間のかかる葛の繊維をとる農家は高齢化が進む。化学繊維の普及で需要が減少し、今に至っているそうだ。 ただ、消費社会に多くの人が疑問を感じ始めた今、丈夫で持ち主と一緒に時を刻むことができる葛布は、PR次第で再び注目を浴びるのではな
-
へん【変】 山崎皓司/私に与えられた「役割」【SPAC俳優 言葉をひらいて㉙】
思えば、子供の頃に「変」と言われ続けたことが僕の人生に大きな影響を与えました。「人に期待されているように人はなる」と誰かが言っていましたが、まさにそんな感じで、急に高校生の時に舌や首にピアスを開けてみたり、サッカー部なのにボクシングジムに通い出したり、役者になると言い出したり。そして美大で変な人たちに囲まれて、「僕が一番普通で、一番ちゃんとサラリーマンができるだろう」なんて思っていましたが、結局ならずに今に至ります。 シェークスピアの「お気に召すまま」に出てくる「この世は舞台、人は皆役者」という言葉が僕に翼を与えてくれました。あと愛媛の農場主さんの「百姓というのは、百の姓を持つ、百の屋号を
-
4施設学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は16日、県内の高校、小中学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計38人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設14人、御殿場市1施設9人、掛川市1施設7人、袋井市1施設8人
-
磐田の宇藤さんがSSクラス優勝 将棋愛好クラブ大会
磐田将棋愛好クラブの第236回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、59人が参加した。小学生から大学生まで12人が参加し、磐田北小6年の渥美賢信君がSクラスで準優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②高柳丞(浜松市)③田中雅英(同)▽S ①笹井雄太(磐田市)②渥美賢信(同)③本杉雅人(静岡市)▽A ①牧野斉(浜松市)②松尾三十四(掛川市)③川口哲也(浜松市)▽B ①芝田信照(袋井市)②高柳長男(掛川市)③鈴木三雄(磐田市)
-
希少山野草「クマガイソウ」菌で元気に 掛川の自生地で生育促進の試み
希少な山野草クマガイソウの自生地を一般公開している掛川市倉真地区で、植物の根に共生して養分の吸収を助ける菌根菌に着眼した生育促進の試みが始まった。地元保存会と日本菌根菌財団が連携して、自生地の土壌環境の改善を図る。保存会は「来年か再来年には株数を倍増させたい」と意気込んでいる。 保存会と財団のメンバーら11人が16日、見ごろを迎えた自生地に菌根菌をまいた。土壌の腐植を増やすため、枯れたスギの枝葉も敷いた。一部の群生ではあえて手を加えず、来季に生育状況を比較する。財団の石井孝昭理事長は「菌の多様性を高めて、クマガイソウとの共生関係を強めていく」と話した。 自生地は、新東名高速道路掛川パーキ
-
共生社会実現へメーデーの集い 掛川で連合中遠地協、宣言採択
連合静岡中遠地域協議会は14日、掛川市の小笠山総合運動公園で、静岡県内で先陣を切ってメーデーの集いを開き、貧困や格差のない共生社会実現などを目指すとする宣言を採択した。 被災地への寄り添った支援や働き方改革の推進、近づく県知事選や衆院選において、組織で行動をともにすることを確認した。永井新次議長は「活動を振り返りながら変化を取り入れ、組織を発展させていく」とあいさつした。
-
水彩画サークル 7人の力作並ぶ 15日まで掛川
掛川市の水彩画サークル「掛川イーゼル会」の展示会が12日、同市御所原の市生涯学習センターで始まった。15日まで。 花や人物、風景をモチーフにした45点を展示している。昨秋にスケッチで出かけた磐田市の旧赤松家記念館を描いた力作も並び、来場者を楽しませている。 同会メンバーは市内外の50~80代の7人。同センターを拠点に毎月1回、制作に励んでいる。
-
掛川市 待機児童ゼロ 4年連続 ソフト対策が奏功
掛川市がまとめた2024年度当初の就園状況分析によると、国定義の待機児童数は4年連続でゼロだった。市独自の人件費補助制度の拡充や一部幼稚園が取り入れた早朝・延長保育など、市はソフト面の対策が奏功したとみている。 4月1日時点の取りまとめで、認可保育園などへの入園申し込みは前年比22人増の2829人。定員は25人増の3241人だった。国の定義では計上されない潜在的な待機児童数は24人増の94人で、このうち特定園希望などを理由にした在宅保育は46人だった。 市によると、保護者の働き方の多様化などを背景に、年度途中からの保育利用希望者は増加傾向。年間を通した対策の重要性が増しているという。 (掛川
-
色鮮やか 繊細な絵画ずらり 掛川出身 藤野さん、都内で個展
掛川市出身の画家藤野今日子さん(東京都練馬区)がこのほど、都内の銀座中央ギャラリーで個展を開いた。2022年に同ギャラリー公募展の大賞に輝いた記念企画で、「優しい時間が流れる空間」をテーマに50号の大作を含む約30点を紹介。小さな生き物や草花と人間の織りなす繊細な関係を色鮮やかに表現した。秋には「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」への参加も予定しているという。
-
茶況(4月11日)月夜の茶摘み 参加者を募集 24日、掛川
掛川茶振興協会は24日午後7時半から、掛川市五明の茶園で「第十五夜 月夜の茶摘み会」を開く。満月の明かりに照らされながら、茶摘み体験ができる。17日まで参加者を募集する。 茶園に設置されたランタンや竹灯籠、生演奏の音楽が幻想的な雰囲気を演出し、楽しく茶に親しめる企画にした。摘み取った生葉は後日、製茶して100グラム分を参加者に送付する。 掛川茶ファン拡大のために始めて今年で15回目の取り組み。同協会の担当者は「新芽が色づき始めて開催日には摘むことができそう。新茶の時期を告げるイベントとして楽しんでほしい」と話した。 参加費は3千円で、掛川駅から茶園までの送迎がある。問い合わせは同協会<
-
希少な山野草「クマガイソウ」 紫模様の花 掛川・倉真で咲き始め
園芸価値が高い希少な山野草「クマガイソウ」が自生する掛川市倉真地区の山林で咲き始めた。クリーム色に紫色の模様が入った袋状の花が楽しめる。 自生地は新東名高速道路掛川パーキングエリア南側の「おいの久保池」近くの斜面。ところどころに群生する様子を見ることができる。自生地を管理する倉真クマガイソウ保存会によると、2023年に比べて3割増の約300株が確認された。 同保存会は、全国的に盗掘被害があるクマガイソウの公開に向けて周辺環境を整備し、昨年一般公開した。佐藤典雄代表(75)は「マナーを守ってくれる人がほとんど。今年もきれいに咲いたので、ユニークな花の形を見に来てほしい」と話した。花は20日
-
保育士一斉退職問題 「意思疎通が不足」 掛川市長、会見で指摘
掛川市千羽の千羽すぴか保育園で保育士の大半が一斉退職した問題で、掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で「園の経営者と職員、保護者とのコミュニケーションが不足していた」と指摘した。市は園が4月以降も基準を満たす保育士数を確保できているとした上で、引き続き運営状況を確認するとしている。 久保田市長は「民間の園が教育や経営でユニークな方針を打ち立てていくこと自体は否定すべきものでなく、素晴らしい」との認識を示した。一方で「準備期間を置かずに急にやろうとすると保育士や保護者が不安に思い、ついていけなくなるのは当然のこと」と述べ、段階を踏んだ意思疎通を求めた。 市こども希望課によると、問題を
-
掛川市長「辞意表明から辞職、短い方がいい」【川勝知事辞職届提出】
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、川勝平太知事の辞職届提出について「辞意表明から実際の辞職までが長いと、その間は新たなことが決められない。一般的な意味で短い方がいい」と受け止めた。新しい知事像に関しては「リニアを着実に推進し、同時に水問題で県民不安を払拭できる人。バランスよく両立できることが求められている」と述べた。 職業差別と受け取れる川勝知事の発言にも言及した。市内にも農業などに従事する人が多いとした上で「不用意な発言で不適切だった」と断じた。
-
掛川市と3事業者 プラスチック再生で連携 店頭で回収
掛川市は10日、可燃ごみや粗大ごみとして扱ってきた衣装ケースや風呂いすなどの製品プラスチックを店頭回収する実証実験を行うと発表した。ホームセンター大手カインズ(埼玉県本庄市)、廃棄物処理業の太洋サービス(浜松市中央区)、プラスチック再生事業を手がけるプラニック(御前崎市)の3事業者と連携する。 期間は20日から9月30日まで。回収用のコンテナをカインズ掛川店(掛川市上西郷)の駐車場に設置する。太洋サービスが選別や破砕などを担い、プラニックが再生プラスチックに加工してメーカーなどに販売する。市は回収拠点への持ち込みを市民に周知する。 市は採算性や持続可能性などを検証し、課題を整理した上で循
-
今新茶期から計画生産 掛川市「茶業版フェアトレード」、生産者と茶商連携 全国初の取り組み
掛川市の久保田崇市長は10日、市が実施を検討してきた持続可能な荒茶取引「茶業版フェアトレード」について、2024年の新茶期から計画生産を推進すると発表した。生産者と茶商がパートナーシップを結び、適正な価格形成で経営安定化につなげる。市お茶振興課によると、茶のフェアトレードは全国初の取り組み。 フェアトレードに参加するのは市内の茶商24社と32生産者になる見込み。茶商はあらかじめ品質、量、種類などの仕様を示し、生産者は必要な荒茶を生産する体制を整え、両者合意のもと取引を行う。 同市によると、荒茶価格が安定しないことから生産者の経営が圧迫され、離農が加速している。市内の茶農家は10年の141
-
ソフトボールJDリーグ・NEC 12日開幕へ闘志 目指せ15勝、プレーオフ進出
ソフトボール女子JDリーグの東地区に所属するNECプラットフォームズ(掛川市)が、12日の大垣ミナモとの開幕戦(岐阜県・大垣市北公園野球場)に向け士気を高めている。今季もリーグ戦15勝、プレーオフ進出を目標に据える。溝江監督は「地道なことの積み重ねで、試合が終わる時に1点でも多く取っている戦い方をしていきたい」と強調する。 大場、横谷の左右二枚看板に続く投手力の飛躍が鍵になる。今季は日本女子リーグの静甲(静岡市)から山本(藤枝順心高出)が加入。昨季同リーグサファイアセクションで優秀選手賞を受賞した右腕は「最少失点で切り抜ける投球をしたい」と意気込む。昨季に初先発を果たし、東地区優勝のビック
-
掛川・大須賀物産センター13日再開業 名称「おひさまテラス」に
運営会社の解散に伴って営業を終了した掛川市大渕の大須賀物産センター「サンサンファーム」が13日、「おひさまテラス」と名称を変えて再オープンする。野菜を直売するほか、海鮮丼や浜焼きなどの飲食物を提供し、沿岸地域振興拠点としての機能を拡充する。 施設は公設民営。市内の二輪車整備業LHIが運営を引き継ぐ。地場野菜だけでなく、弁当や鮮魚なども扱う新たな店舗展開で集客を目指す。市農林課によると、大須賀地区伝統の地砂糖「よこすかしろ」の製造も継続し、サトウキビ収穫イベントを定期開催する。 旧サンサンファームは1993年開設。運営会社は地元農家の高齢化や離農で商品調達が難しくなったことなどを理由に20
-
遠州親睦将棋大会・名人クラス 掛川の石野さんが優勝
浜松市中央区の北部協働センターでこのほど、遠州親睦将棋大会が開かれた。同市や豊橋市、磐田市、掛川市、袋井市、森町などから66人が参加し、最強の名人クラスで掛川市の石野俊夫さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 名人 ①石野俊夫②田中雅英③内山透④間淵秀明⑤増井豊▽S ①岡田力也②岡本光③宮道孝徳④藤原紳裕⑤嶌英昭▽A ①三輪周男②中根清③松原政宏④袴田洋三⑤吉田志郎▽B ①高柳長男②田畑敏夫③中村敏男④山本勉⑤尾藤菊一▽C ①山下浩之②松田寿一③鈴木繁④杉山敏郎⑤藤森勗
-
掛川茶市場、新茶初取引は23日に
掛川茶市場取引運営委員会は8日、2024年度の新茶初取引を23日に掛川市千羽のJA掛川市本所で行うと決めた。前年より8日遅く、平年と比べても3日ほど遅い。午前7時半に式典を開き、終了後に取引を始める。
-
楽しい思い出 つくって ねむの木学園(掛川) 始業式 本年度から英語授業も
女優の故宮城まり子さんが創設した国内初の肢体不自由児のための養護施設として知られる「ねむの木学園」(掛川市上垂木)で8日、始業式が行われた。約70人が出席し、全員で「アメージング・グレース」を合唱して新学期のスタートを切った。 学園を度々訪れている米グラミー賞受賞アーティストのスキップ・マーティンさんも同席した。梅津健一学校長は、マーティンさんを講師に迎えて月1回、音楽を通した英語の授業を展開することを明らかにした上で「大きな病気やけがをせず、元気に過ごしてほしい」とあいさつした。 社会福祉法人ねむの木福祉会の熊谷三樹雄理事長は「つらいことや悲しいことの記憶は薄れても、楽しい思い出は何十
-
三社祭礼囃子 児童ら奉納 掛川・三熊野神社大祭
江戸の祭り文化を継承する掛川市横須賀地区の三熊野神社大祭は6日、祭典2日目を迎え、祢里(ねり)と呼ばれる山車の引き回しが本格的に始まった。同神社では満開の桜の下、県無形民俗文化財の三社祭礼囃子(ばやし)が奉納された。 境内に設置された舞屋で奉納当番である大工町の青年や小学生が披露した。ひょっとこやおかめの面を着け扇子などを手にした児童は、おはやしに合わせて軽快に舞った。演者は2023年11月ごろから稽古に励んだという。指導した大工町の松本俊二総代(64)は「最高の出来栄えで練習の成果が出せた。近年はコロナの影響を受けたが、うまく継承できている」と笑顔で話した。 奉納が終わると、境内に集結
-
「掛川観光のきっかけに」 御城印と天守閣入場券をセット販売 新幹線ネット予約会員対象
掛川市の掛川観光協会とJR掛川駅が、掛川城と新幹線をあしらった御城印と天守閣入場券などのセットを発売した。駅利用者が掛川を観光するきっかけを作ろうと、若手駅員が発案した。インターネット予約の「スマートEX」か「エクスプレス予約」の会員を対象に、2025年3月末まで500セット限定で販売する。 御城印は、掛川城と木造駅舎が印刷された2枚組。鉄道ファンに人気がある新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」も取り入れた。掛川城天守閣などの入場券、15日に駅北口に開店した緑茶カフェのどら焼きと茶の引換券のセットで用意する。 企画した同駅係員小田裕也さんは「コンサートが目的で利用する人も多い。城やお茶
-
「茶祖」栄西禅師に業界発展願掛け 掛川・粟ケ岳山頂で供養祭
静岡県掛川市東山地区の茶生産者らでつくる茶祖栄西禅師顕彰会は5日、鎌倉時代に中国から茶の実を持ち帰って日本の喫茶文化の発展に貢献したとされる栄西禅師の報恩供養祭を市北東部の粟ケ岳山頂で執り行った。約110人が参列し、茶業の安泰と発展を祈願した。 新茶期に先立つ恒例行事で、今回で64回目。地元の観泉寺の住職が栄西禅師の銅座像前で読経と献茶を行い、参列者が焼香した。顕彰会長を務める杉山裕朗・東山茶業組合長は「ここ数日の気温上昇で茶園が色づき始めた。良質な新茶ができると期待している」と述べた。 同組合によると、3月上旬の冷え込みで生育は前年より1週間から10日ほど遅れているという。
-
島田掛川信金が支店再編
島田掛川信用金庫は5日、1支店を統廃合し、2支店を複数店舗が同じ建物内で営業する店舗内店舗として移転させる再編計画を発表した。人材を課題解決支援やコンサルティングなどの部門に集中させることでサービスの向上を図る。 統廃合は、藤枝市の駅南地区にある大洲支店を藤枝南支店に統合する内容で、10月15日を予定している。移転関連は、11月5日に掛川市の駅南支店が本店営業部の店舗内店舗になる。同18日には島田市の島田西支店が島田本店営業部の建物内に移転する。 統廃合に伴い、同信金の店舗は48店舗になる。
-
支店再編を発表 島田掛川信金
島田掛川信用金庫は5日、1支店を統廃合し、2支店を複数店舗が同じ建物内で営業する店舗内店舗として移転させる再編計画を発表した。人材を課題解決支援やコンサルティングなどの部門に集中させることでサービスの向上を図る。 統廃合は、藤枝市の駅南地区にある大洲支店を藤枝南支店に統合する内容で、10月15日を予定している。移転関連は、11月5日に掛川市の駅南支店が本店営業部の店舗内店舗になる。同18日には島田市の島田西支店が島田本店営業部の建物内に移転する。 統廃合に伴い、同信金の店舗は48店舗になる。
-
茶況(4月4日)カフェ「茶の庭」がランチメニュー 掛川
掛川市の佐々木製茶と掛川中央茶業が運営する茶専門店・カフェ「茶の庭」(同市上内田)はこのほど、ランチメニューの提供を始めた。季節を感じることができる2種を用意した。 春メニューとして用意したのは「春香る抹茶パスタ」と「茶の庭茶漬け」。パスタは、麺に抹茶を練り込み、タケノコや菜の花など季節の食材を添えた。茶漬けはタイやウナギなど魚の切り身と薬味に深蒸し茶をかけて食べる。季節に合わせて提供する料理を変える予定。 2021年の開店と同時にランチを始める予定だったが、新型コロナの影響で延期していた。担当者は「お茶を通してくつろいでほしい。飲むだけでなく、食べるお茶のPRにつなげたい」と話した。
-
ハローワーク掛川 10月21日庁舎移転 駅前の複合ビルに
掛川と菊川、御前崎の3市を管轄する掛川市金城の掛川公共職業安定所(ハローワーク掛川)は10月21日、掛川駅前の複合ビル「SKしんきんプラザ」(同市駅前)の2階に移転する。10月18日まで、現庁舎での業務を継続する。 静岡労働局によると、現庁舎の老朽化が主な理由。現庁舎は掛川駅から約1・5キロ離れているため、駅前への移転で利用者の利便性向上も図る。移転の前後で電話番号に変更はない。 複合ビルは島田掛川信用金庫が建設し、4月8日に開業する。鉄骨造の5階建てで、ハローワークのほか、同信金掛川駅前支店や中部電力グループなどがオフィスを構える。
-
ソフトボールJDリーグ 12日開幕 NECはミナモと対戦 地元初戦は27日
ソフトボール女子のJDリーグが12日、開幕する。東地区で昨季7位のNECプラットフォームズ(掛川市)は同日、大垣市北公園野球場(岐阜県)で同8位の大垣ミナモとの開幕戦に臨む。 地元初戦は27日からの第3節。掛川球場でデンソーと対戦し、28日にはビックカメラ高崎と戦う。レギュラーシーズンは各チームが29試合を行う。 日本女子ソフトボールリーグは20日に開幕し、昨季優勝の静甲(静岡市)は同日、専光寺ソフトボール場(石川県)でVONDS市原と対戦する。
-
「子育てに優しい」新たに4事業所 掛川市認定 2事業所は格上げ 仕事と両立の環境 整備
掛川市はこのほど、子育てと仕事を両立できる環境の整備に取り組む市内事業所を顕彰する「子育てに優しい事業所」に桑高工業所、中遠ガス、県労働金庫掛川支店、トキコシステムソリューションズ静岡事業所の4事業所を認定した。掛川自動車学校と榛葉鉄工所の2事業所は認定の階級を格上げした。 久保田崇市長が市役所で各事業所の代表に認定証を交付した。市と社会保険労務士が事業所の取り組みを審査して3区分の階級で認定する制度で、2017年度から実施している。認定は計44事業所になった。
-
がんばれ新社会人! 中部各市町で辞令交付
静岡県中部の各市町で1日、新規採用職員への辞令交付式が行われた。真新しいスーツに身を包んだ職員は緊張した面持ちで辞令書を受け取り、公務員としての決意を新たにした。 静岡市203人「誠実かつ公正に」 静岡市は1日、新規採用職員の辞令交付式を市役所静岡庁舎で開いた。2024年度の採用数は203人(消防、病院、教育職を除く)。 新規採用職員を代表し、建設政策課の青島英里さん(22)が難波喬司市長から辞令を受け取った。教職員課の鈴木香穂さん(22)、市民税課の山内文斗さん(22)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。 難波市長は「小さな成功体験を重ね
-
狩野川の築堤 着手 国交省 静岡県1257億円配分 本年度当初予算
国土交通省は1日、2024年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。本県への補助事業の配分額は前年度当初予算比40億円増の1257億円。19年10月の台風19号で広範囲の浸水被害が発生した沼津市大平地区の浸水対策として、国直轄で狩野川の築堤工事に着手する。用地取得などに11億7千万円を計上した。 そのほか、直轄の新規採択では、大井川の長島ダム(川根本町)のえん堤改良やストックヤード整備に2億1千万円を充てた。堆積が進む土砂を撤去し、貯水能力の回復を図る。過去の洪水で浸水被害があった掛川市の下小笠川などの改修にも5億円を割り当てた。 道路関係の直轄は、国道1号静清バイパ
-
歴史・四季の移ろい、掛川城に投影 高校生が映像制作 木造天守復元30周年で
掛川市の高校生が30日夜、掛川城に映像を投影するプロジェクションマッピングを掛川城公園本丸広場で開いた。木造天守復元30周年記念事業の一環。 映像は掛川工と掛川西の生徒約30人が「掛川城の歴史と四季」をテーマに3カ月かけて制作した。城の白壁に映し出された季節の花や武者が戦う姿に、来場者は見入った。映像の制作に携わった掛川工の木村幸愛さん(16)は「年月が感じられるような内容にした」と話した。
-
掛川・高天神社で神事や火縄銃実演 富士の研究会が披露
掛川市上土方嶺向の高天神城跡にある高天神社で31日、例大祭が行われた。神事や火縄銃の実演が披露され、多くの来場者でにぎわった。 愛好家でつくる「駿府古式炮術研究会」(富士市)の13人が、神社北側の田んぼで火縄銃を扱った。陣羽織を着た会員が横一列に並び「立放し」や「腰放し」など9種類の打ち方で10発分を披露。火薬を詰め、木綿の縄の先に火を付けて「打て」の号令に合わせて放つと、迫力ある銃声が集まった観客を沸かせた。神楽の奉納や神輿(みこし)渡御も行われた。 高天神城は戦国時代、徳川軍と武田軍が激しい攻防を繰り広げたことで知られている。武田軍は下から攻めてくる徳川軍を、鉄砲で迎え撃ったとされる
-
地域防災力向上 新入団員が誓い 掛川市消防団
掛川市消防団は31日、2024年度の入退団式を市文化会館シオーネで行った。新入団員70人が任命を受け、災害対応や地域防災力向上へ士気を高めた。 鈴木将介団長から辞令を受けた伊藤颯悟さん(大東第5分団)が、新入団員を代表して宣誓した。鈴木団長は「知識や技術を得て組織になじみ、経験を積み上げてほしい」と訓示した。 退団者は134人で、24年度当初の団員数は653人。
-
自動運転「レベル2」 移動サービス25年度に延期 静岡県、新車両導入
静岡県は29日までに、自動運転車両による移動サービスの開始時期を、目標としていた2024年度から25年度に延期する方針を決めた。走行速度や乗車定員に関する利用者ニーズを踏まえ、新たな車両を導入して実証実験を重ねる。新たな工程表では、25年度に一部の操作をシステムが担う「レベル2」の一般向け運行を始め、27年度に5カ所以上へ拡大し、30年度には特定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」を実現するとした。 県建設政策課未来まちづくり室によると、新たに導入する車両はワゴン車タイプ。既存車両の最高時速19キロに対し、30キロ程度を想定する。乗車定員も現在の8人から10人程度に増える。2
-
「地方創生テーマ」 島田掛川信金、茶業者に講演 80人参加
島田掛川信用金庫は27日、島田、掛川両市など営業エリアの茶業者を対象にした講演会「協創力が稼ぐ時代と地方創生ビジネス」を掛川市内で開いた。約80人が参加し、千葉商科大の笹谷秀光教授の講演に耳を傾けた。 笹谷教授は、持続可能な開発目標(SDGs)を解説した上で「事業活動が孫の世代につながるかどうかという視点が大事になる」と述べた。瀬戸内海周辺で栽培されるレモンや奈良県の平城宮跡歴史公園整備事業を紹介し「日本には良いものがたくさんあり、発信の背景には必ず企業のコラボがある。協働で新たな価値をつくる力が必要になっている」と強調した。 笹谷教授は農水省出身。2008年の退官後、伊藤園に入社し、常
-
掛川・クラフト雑貨市 21店舗出店 30日まで
掛川市掛川の市指定文化財「竹の丸」で29日、クラフト雑貨市「とわのいろ」が始まった。市内外の21店舗が出店し、革小物や水引細工などの雑貨を販売している。30日まで。 掛川城木造天守復元30周年記念事業のスタートアップイベント「掛川城満開まつり」(29~31日)の一環。30日には掛川城に映像を投影するプロジェクションマッピングやステンドグラス美術館のナイトミュージアム、31日には三の丸広場で飲食雑貨市マルシェなどを開催し、城下のにぎわいを演出する。 市は記念事業を11月上旬までの約7カ月間と設定している。10月にはメインの記念式典や和装パレードなどを開く。
-
ごみ排出少ない自治体 掛川市が全国2位 2022年度調査
環境省が発表した2022年度の一般廃棄物処理実態調査(人口10万人以上50万人未満)で、掛川市はごみ排出量が少ない自治体として全国2位になった。2年連続で守ってきた日本一の座を日野市(東京都)に明け渡した。ごみ排出量は前年度より減少し、過去最少になった。 調査によると、掛川市の1人1日当たりのごみ排出量は614・5グラム。前年度より8・1グラム減少した。久保田崇市長は「3年連続日本一とならず大変残念だが、ごみ量が減っていることは市民が高いごみ減量意識を持ち続けている結果」とコメントした。 首位の日野市は600・5グラム、3位の小金井市(東京都)は619・6グラムだった。全国平均は880グ
-
自主運行バスに新システム 掛川市4月導入 スマホで経路や現在地確認
掛川市は4月1日、自主運行バスの経路や現在地、遅延情報をスマートフォンなどで確認できるシステムを導入する。バス待ちの不満解消につなげるほか、各バス停での乗降数データも収集して運行ルートやダイヤを改善するための基礎資料にする。 対象は市街地循環線や桜木線、掛川大須賀線など全8路線。各バス停の2次元コード(QRコード)をスマホで読み取るほか、専用アプリや市ホームページの専用ウェブサイトなどでも検索できる。市役所発着便は、本庁舎総合案内付近に電子表示板を設置する。 市都市政策課によると、これまでは市職員が年に数回、バスに乗り乗降数を調べていた。担当者は「データが積み上がって精度が上がれば交通政
-
保育士一斉退職、掛川の保育園で説明会 保護者「納得できる回答なかった」
掛川市千羽の千羽すぴか保育園で保育士の大半が一斉退職する問題で、園は28日夜、保護者説明会を開いた。保護者からは「納得できる回答はなかった」「安心して子どもを預けられる園にしてほしい」などの声が聞かれた。 説明会は非公開で、約2時間半に及んだ。出席した保護者によると、園を運営する社会福祉法人ゆにわ会の増田多朗理事長が経緯を説明し、一斉退職の理由の一つに園が進める改革方針との意見の食い違いを挙げたという。保護者の1人は「理念の説明が多かった」と受け止めた。「方針が合わないだけで多くの職員が辞めるのか疑問」と話す保護者もいた。 園が保護者に状況を通知したのは3月15日。保護者の間には不安や戸
-
茶況(3月28日)茶の萌芽調査 3日遅い生育 JA遠州夢咲管内
JA遠州夢咲は28日、一番茶の時期を前に、萌芽(ほうが)調査を始めた。JA職員ら8人が管内8カ所の定点茶園で調査し、平均より3日ほど遅い生育と分かった。 20センチ四方の枠を使い、枠内で芽を数えて萌芽率を調べた。初日の萌芽率は14・3%で前年の46・3%を下回った。3月上旬と下旬の冷え込みで生育が遅れているが、長期予報では高温が続くとされているため、平均並みの生育になる可能性があるという。同JA茶業振興センターの河原崎繁センター長補佐(47)は「急な寒さに備え、防霜ファンの稼働状況を確認してほしい」と呼びかけた。 JA掛川市は25日に調査を始めていて、同日の萌芽率は4%だった。前年の24
-
JA掛川市人事(4月1日)
組合員課長を兼ねる 営農経済部長堀内祥司▽営農課長(経済課長)山崎輝幸▽東部営農経済センター長統括長(営農経済センター統括長)山本晴久▽西部・南部営農経済センター長統括長(営農課長)黒沢康男▽東山口支所副支所長(西南郷支所副支所長)榛葉浩介▽西南郷支所副支所長(組合員課長)松井保夫▽緑茶加工課調査役課長(さすが市課長)榛村旭▽経済課長心得(経済課長補佐)杉山真也▽農機具センター課長補佐心得(農機具センター調査役)今駒和宏▽やすらぎ課長補佐心得(やすらぎ係長)鈴木正義
-
アーチェリー静岡県勢男子3人、32強止まり 全国高校選抜大会
アーチェリーの全国高校選抜大会は28日、掛川市のつま恋リゾート彩の郷で男女の決勝トーナメント(T)を行った。県勢は男子の鈴木脩真(知徳)、加藤温人(浜松北)、浜口茂之(同)の3人がいずれも決勝T2回戦で敗れ、32強止まりだった。 知徳の鈴木無念 下位相手に苦杯 昨夏の全国総体7位の鈴木(知徳)は決勝トーナメント(T)2回戦で無念の敗退となった。総体と異なる1対1の対戦形式で「負けたらどうしよう、と硬くなってしまった」。予選順位が下の相手に苦杯をなめさせられた。 前日の予選は「風に悩まされた」と振り返りつつも8位タイにつけると、順位が同じ相手との1射勝負のシュートオフを制して決勝Tのシー
-
当時の職員に「重過失なし」 賠償審査委が答申 掛川・緑地誤売却問題
掛川市が行政財産の緑地を市内不動産業者に誤売却した問題で、市が設置した職員賠償責任等審査委員会は28日、売買契約に関わった当時の副市長と総務部長、管財課長について審査した結果を答申した。いずれも土地を行政財産と認識することは困難だったとして、故意に近い重大な注意欠如の状態とされる重過失には当たらないと結論づけた。 市は同日の市議会全員協議会で内容を報告し、答申を根拠に求償権を行使しない考えを示した。久保田崇市長は「このような事態が二度と発生しない体制づくりに取り組む」と述べた。 答申では、土地が県の指摘で行政財産と発覚した後の対応について、当時の副市長は各課長に経過報告を求めなかったこと
-
特殊詐欺被害を未然防止 掛川の柴田さんに署長感謝状
掛川署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして掛川市の石油・中古車販売業エネクスフリート・アップル掛川店主任柴田恵さん(46)に署長感謝状を贈った。 柴田さんは2月22日、来店した顧客の高齢女性からスマートフォンを使った電子マネーの支払い操作を依頼され、詐欺を疑った。女性には現金5億1千万円とマンションがもらえる懸賞に当選したとの通知がメールで届いていたという。女性は受取手数料として5万円を支払うつもりだった。 柴田さんは詐欺を直感し「詐欺かもしれないから警察に聞いてみよう」と女性を安心させた上で掛川署に通報した。感謝状を受けて「身近な人に引っかかってほしくない。気軽に相談してくれる
-
アーチェリー・男子3人 決勝T2回戦へ 全国高校選抜大会
アーチェリーの全国高校選抜大会は27日、掛川市のつま恋リゾート彩の郷で開幕し、男女個人の予選と決勝トーナメント(T)1回戦を行った。県勢は男子の鈴木脩真(知徳)が予選を8位で通過。決勝Tはシードとなり、28日に行われる2回戦進出が決まった。浜松北の加藤温人と浜口茂之はそれぞれ予選を30位と36位で突破。決勝T1回戦ではともにストレート勝ちし、2回戦に駒を進めた。 ▽男子予選 ⑧鈴木脩真(知徳)619点=決勝トーナメント進出(30)加藤温人(浜松北)598点=決勝トーナメント進出(36)浜口茂之(浜松北)590点=決勝トーナメント進出(74)鈴木勇斗(浜松商)537点=落選(96)本島駿也(
-
賀茂4高校 サテライト制に 静岡県内初 28年度前後導入想定 「本校」下田と「キャンパス」
静岡県教委は27日、賀茂地域の高校4校(分校含む)について、複数校舎を活用し1校として機能させる「サテライト制」を導入すると明らかにした。これまで賀茂における同制度導入は示唆していたが、本校とサテライト化する学校の役割を明確にし、対象となる学校にも踏み込んだ。県教委によると、2028年度前後の本格的な展開を想定する。県外では事例があるが、同制度の導入は本県初という。 県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画(18~28年度)再検討へ設置した地域協議会の最終会合を県下田総合庁舎で開き、説明した。4校は下田(下田市)と稲取(東伊豆町)、松崎(松崎町)、下田高南伊豆分校(南伊豆町)。下田を本校と
-
掛川の課題 水道など3分野、市に政策提言 市議会
掛川市議会は27日、1年間の調査研究の成果としてまとめた政策提言を市に提出した。上下水道事業の課題解消と少子化対策、持続性の高い農業推進の3分野。山本裕三議長ら7人が市役所に久保田崇市長を訪ねて提言書を手渡した。 水道分野に関して、簡易水道事業で地元負担が大きいとして、会計を市の上水道事業に統合するよう求めたほか、災害発生時に備えて職員の配置見直しも提言した。少子化対策では、子育て支援全般を網羅した実行計画の策定と全庁を挙げた推進を要望した。子育て世帯へのさらなる経済的支援の検討や遊び場の整備拡充も盛り込んだ。 農業については、大規模農家だけでなく兼業農家などを含めて収入が安定する施策の
-
ミシン技術全国大会最高賞 掛川・西山口小の瀬川さん、小学生の部
掛川市の西山口小6年瀬川ももこさん(12)がこのほど、ミシンの技術を競う全国大会「ホームソーイング小中高生作品コンクール」小学生の部で、最優秀に当たる経済産業大臣賞を受けた。夏用の開襟シャツとズボン、バッグ、ヘアバンドを制作した。瀬川さんは「ミシンが楽しいし、やってみようと応募した。うれしい」と喜んだ。 小学生の部には1033点の応募があった。瀬川さんは、夏でも涼しい服にするため麻の入った布を選んだ。弟2人にも将来着てもらえるよう男女の区別がない仕様にし、胸には柄の布でポケットを付けてデザイン性を高めた。シャツの襟を、首に沿うように縫うのが難しかったという。型紙も自分で起こし、約4カ月で完
-
【静岡県内公示地価・西部】浜松市中央区、遠鉄沿線需要変わらず/掛川市、人気の駅近は供給限定的
浜松市中央、浜名区 中央区の住宅地は0・5%上昇。遠州鉄道沿線の人気は依然根強く、曳馬で15万円の売買があった。東名高速道へのアクセスが良く、道路整備が進む初生町では12万円台。商業地は0・9%上がった。スーパー、ドラッグストア、家族葬向け葬儀場やフィットネスジムの出店意欲が目立つ。浜名区の住宅地は0・1%上昇した。遠鉄沿線の市街化区域周辺は安定した取引が続く。小松の調整区域は6万円台後半から7万円台前半。旧引佐郡3町は下落傾向にあり、空き家が増えている。事業継続計画(BCP)の対策で工業地への関心が垣間見える。 浜松市天竜区 住宅地は2・0%、商業地は2・1%下落したが、直近
-
人手不足解消支援 事業計画を決定 掛川商議所
掛川市の掛川商工会議所は26日、同市内で通常議員総会を開き、2024年度の事業計画を決めた。「変革と挑戦」をスローガンに掲げて、デジタル化支援や人手不足解消に向けた環境整備などを推進する。 地域の中小企業の成長に関しては、取引価格の適正化や生産性向上の取り組みを支援する。藤田哲男会頭は、株高や春闘での大手各社の大幅賃上げ回答に触れた上で「中小企業に恩恵が及ばず苦しい状況にある。とりわけ人手不足は深刻。賃上げ原資の確保は事業者の努力では限界があり、社会全体で労務費を含む価格転嫁を進めなければならない」と述べ、課題解決に尽力する姿勢を強調した。 会員事業所の永年勤続従業員表彰も行い、15事業所6
-
山間地暮らしの豊かさ表現 菊川市の映像ディレクター松村さん大賞 山の洲ビジュアルアワード
静岡、山梨、長野、新潟の4県による広域経済圏「山の洲(くに)」創出を目的に開催したコンテスト「第3回山の洲ビジュアルアワード」(静岡県主催)の受賞作品22点がこのほど、発表された。総合部門の大賞には菊川市の映像ディレクター松村康介さん(27)の作品が選ばれた。 「わたしがうつす山の洲」をテーマにした映像や写真を募った。SNSでの公開が応募要件になっていて、31秒~5分以内の映像作品を対象にした総合部門はユーチューブ、30秒以内の動画や、写真を対象にした一般部門はインスタグラムに投稿されている。応募は2部門で計3545点。部門ごとに大賞1点と優秀賞5点、一般の写真は特別賞10点を選出した。
-
市民健康増進へ 大塚製薬と協定 掛川市
掛川市と大塚製薬(東京都)はこのほど、市民の健康増進に関する包括連携協定を締結した。協力して熱中症対策や女性の健康づくり、防災・減災活動などを推進する。 同社ニュートラシューティカルズ事業部東海支店の平内秀司支店長と久保田崇市長が市役所で協定書に署名した。平内支店長は「笑顔あふれる人生を過ごすためには健康がベースになる。各種事業で幅広く協働していきたい」とあいさつした。久保田市長は「熱中症対策は避難所運営でも重要なテーマ。大いに貢献してもらえると期待している」と述べた。 大塚製薬との同様の協定締結は県内22市目。
-
不要品流通を加速 国内外へ間口拡大 掛川・菊川市、4月から
掛川市・菊川市衛生施設組合は4月1日、リユース・リサイクル業「ECOMMIT」(鹿児島県)と連携した不要品の販売を始める。同組合が運営する廃棄物処理施設に搬入された不要品を同社が回収し、国内外で再流通させる。 同組合はフリーマーケットアプリ「メルカリ」を利用した粗大ごみ販売に取り組んでいる。メルカリの場合、購入者は施設まで引き取りに出向く必要がある。同組合はECOMMITの販路を活用して流通先を拡大することで、リユース事業の加速化を図る構え。開始に先立ち、3月6日から実証実験を行って搬出物や量を調べている。 同社は国内50以上の自治体や組合と連携していて、県内では初めて。同組合は定期的に
-
SDGs推進、企業などが事例紹介 掛川市がフェスタ
掛川市は23日、市と共に持続可能な開発目標(SDGs)を推進するパートナー企業や団体を集めたフェスタを市役所で初開催した。 13社・団体が参加し、それぞれの活動を訪れた市民らに伝えた。ペットボトルの使用を減らすためにウオーターサーバーを置いたり、空き家を有効活用したりする取り組みを紹介。ブース出展も行った。 市は地域の課題とアイデアを共有する場「掛川SDGsプラットフォーム」を2021年に設置。特設サイトを開いていた。今回は市民への活動周知も兼ねてイベントを開催した。現在、特設サイトには215企業・団体が登録しているという。
-
筆へ感謝 50本供養 掛川の書道教室
掛川市西大渕の書道教室「淵皷塾(えんこじゅく)」は23日、同所の三熊野神社で筆供養を行った。塾生らが1年間で使った筆50本を供養し、書のさらなる上達を祈った。 同塾の小6、中3の約20人が出席した。祝詞が読み上げられた後、塾生らは玉串をささげて筆への感謝の気持ちを込めた。小学1年時から通っている大須賀中3年の青野蓮生さん(15)は「うまくなれたのは筆のおかげ。大切に使わないといけないと改めて思った」と話した。 同塾は1924年に開業し、供養は毎年の恒例行事になっている。松本玉葉塾長(62)は「字を書く機会は減ったが、日本の伝統をなくさないように塾を続けたい」と語った。
-
スタート切るきみにエール 期待と不安 胸に一歩【親子の本棚 学校司書えりすぐり】
もうすぐ4月。入学や進級、新しい生活が始まります。今月のテーマは「スタート」。期待と不安が入り交じる季節に、そっと背中を押してくれる本を選びました。生命の歴史をテーマにしたロングセラー絵本も紹介します。 「あさになったのでまどをあけますよ」 ページをめくると「あさになったのでまどをあけますよ」の言葉とともに、それぞれの場所のあさが現れます。どの場所もあざやかに描かれていて、それぞれに違った魅力があります。 この本は、作者の荒井良二さんが、東日本大震災の被災者の方と、被災場所で一緒に活動した時の思いを込めて書き上げた本だそうです。あさになって、まどをあける。そんな何ともない日々のくり
-
保育士一斉退職の掛川の保育園 「来週中に保護者説明会」
掛川市千羽の千羽すぴか保育園で保育士の大半が一斉退職する見通しになった問題で、不安の高まりを受けて園が保護者説明会を開くことが22日、関係者への取材で分かった。園が同日までに「来週中に説明会を行う」とするメールを保護者宛てに送信した。 市は同日、転園・退園の申請受け付けを締め切った。手続きを済ませたのは計15人で、前日から6人増えた。市内保育施設に追加の受け入れの可否を照会した結果、複数の施設から前向きな回答が得られたとして、転園希望者とのマッチングを急ぐ。 市は同日、園に職員を派遣して市の相談窓口を案内する文書を送迎の保護者に配布した。窓口には園運営に対する戸惑いのほか、園からの情報提
-
危機管理監に空自出身 岩岡氏 掛川市人事
掛川市は22日、危機管理監に防衛省航空自衛隊幹部学校教育部の岩岡政治1等空佐(56)を起用する人事を発表した。4月1日付で任期は3年間。 岩岡氏は1990年に防衛大学校を卒業し、航空自衛隊に入隊。航空総隊運用課長、特別航空輸送隊司令などを歴任した。3月30日付で防衛省を退官する。
-
佐藤教育長を再任 掛川市議会閉会
掛川市議会2月定例会は22日、最終本会議を開き、2024年度一般会計当初予算案や追加上程した佐藤嘉晃教育長(63)の再任案など39議案を原案通り可決、同意して閉会した。 佐藤教育長は3期目になる。任期は2026年度末までの3年。
-
ごみ減量標語 松井君(西郷小4年)最優秀 掛川で表彰式
掛川市はこのほど、市内小学4~6年生から募集したごみ減量標語の表彰式を市役所で開いた。最優秀賞に輝いたのは、西郷小4年松井大空君(10)が考案した「考えて!それはゴミかな?資源かな?」。市は標語を市指定ごみ袋に印字する。 標語募集は前年に次いで2回目で、150点が寄せられた。表彰を受けた松井君は「環境について勉強してきた。ごみ減量や分別の大切さを周りの人に呼びかけていきたい」と話した。
-
ニンニン!忍者みたいに走り抜け ボートレース浜名湖 31日までイベント
湖西市新居町のボートレース浜名湖で31日まで、春休みの子ども向けイベント「ニンジャマックス」が開かれている。足場やネットなどで障害物を設けたコースを走り抜けてタイムを競う種目で、子どもたちが果敢に挑戦している。 園児と小学生向けで難易度が異なるコースで、参加者は手裏剣を的に当て、網の上や高さ3メートルほどの壁を乗り越えたり、斜めになった足場を通り抜けたりして記録を競った。掛川市立第二小3年秋山晴都君(9)は「手裏剣を的に当てるのが難しくて時間がかかった。でもコースは怖くない」と笑顔を見せた。会場では、レーザーガンで首から提げた的を撃ち合う「シューティングマックス」も実施している。 対象は
-
茶況(3月21日)菊川で振興大会 茶業活性へ決意 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を菊川市本所の菊川文化会館アエルで開いた。茶業関係者ら約200人が参加し、茶業活性への決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力向上を目指した有機茶生産に向けた取り組みなどの大会決議や、農薬使用基準の順守を盛り込んだ安全宣言を採択した。同協議会の戸塚訓由会長は「情勢を踏まえた経営を実践しつつ、生産者一人一人がお茶の魅力を発信してほしい」とあいさつした。茶業発展に貢献した個人、団体の表彰も行った。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 宮城孝雄(菊川市)植田一弘(同)杉山修一(同)山本一美(掛川市)河原崎秀起(御前崎市)▽茶業
-
静岡人インタビュー「この人」 全国優秀警察職員表彰を受賞した 相沢大輔さん(掛川市)
1984年4月拝命。主に捜査1課など刑事畑を歩み、殺人や強盗、傷害をはじめとする困難かつ重要な事件を解決に導く功績が評価された。現在、磐田署刑事課強行犯上席係長を務め、卓越した捜査技術を生かして若手の育成にも尽力する。愛知県岡崎市出身。警部補。58歳。 -受賞の感想は。 「これまで携わってくれた上司や先輩、同僚の指導助言のおかげで受賞することができた。約40年の警察人生を支え、理解してくれた家族にも感謝している。苦楽をともにした捜査1課のOBからもたくさんの連絡を頂き、改めて賞の重みを感じた」 ―印象に残っている事件は。 「捜査1課係長時代の2007年から4年間、県西部で殺人関連の捜
-
土砂災害警戒区域 静岡県内候補9047カ所
静岡県は21日、土砂災害警戒区域に新たに指定される可能性がある場所が、県内で9047カ所に上ることが判明したと発表した。県砂防課ホームページで、具体的な候補箇所を示す地図を公表した。同区域に指定されると、市町に土砂災害への警戒態勢を整える義務が生じる。県は今後、詳細調査を行い範囲を明確にした上で、指定作業を進める。 国が土砂災害防止対策基本指針を変更したことを受け、県は3次元点群データを活用して、30度以上の傾斜がある高さ5メートル以上の急傾斜地など、区域指定の要件に当てはまる場所を改めて調査した。その結果、土石流が発生する恐れがある場所が2862カ所、崖崩れの恐れがある急傾斜地が6185
-
保育士一斉退職の掛川の保育園 9人が転退園を申請 保護者に戸惑いと不安
掛川市千羽の千羽すぴか保育園で保育士の大半が一斉退職する見通しになった問題で、これまでに園児9人の保護者が転園・退園の申請を済ませたことが21日、市への取材で分かった。同日に相談のため来庁した保護者は6人。市は22日まで申請を受け付ける。 保護者には、情報がないことに対する戸惑いや不安が広がった。保護者の1人は「一斉退職の原因や経営方針の転換について園から何の説明もなく、相当混乱している。子どもを通わせ続けるかどうかを検討するための判断材料がない」と話した。別の保護者によると、園に保護者説明会の開催を要望したが、聞き入れてもらえなかったという。 市は当初、転園希望の締め切りを19日に設定
-
掛川城、青と黄にライトアップ 「世界ダウン症の日」啓発
世界ダウン症の日(3月21日)に合わせて、掛川市は21日夜、掛川城天守を啓発のシンボルカラーの青と黄の2色で彩るライトアップを開始した。28日まで、日没後から午後10時まで実施する。 掛川城公園で開かれた点灯式には約40人が参加し、理解の広がりを願った。市手をつなぐ育成会の高木敏男会長は「社会の固定観念や先入観の壁を乗り越えるには、当事者の社会参画が大事。一緒に行動して良いまちにしていこう」と呼びかけた。久保田崇市長は「どんな境遇の人も活躍できる社会を目指す。応援していきたい」と述べた。
-
掛川市、公共施設の災害時復旧へ協定 県建築士事務所協会
掛川市はこのほど、県建築士事務所協会と災害時の公共建築物の応急復旧工事設計などに関する協定を締結した。速やかな災害復旧につなげる。 久保田崇市長と同協会の金丸智昭会長が市役所で協定書に調印した。同協会は災害時に、公共施設の被災度区分の判定や応急復旧工事の設計などを行う。 同協会と同様の協定を結んだ市は3例目。久保田市長は「早急な復旧は市の防災力と直結する。心強い協定を結ぶことができた」と語った。金丸会長は「協会には400社の建築事務所が所属している。技術面のサポートをしていきたい」と語った。
-
移動式カフェで景色と茶満喫 キャンプ用トレーラー活用 掛川・木村園
掛川市下垂木の茶製造販売「木村園」(木村徳彦社長)が、キャンピングトレーラーを活用した移動式カフェ「お茶旅」を完成させた。車でけん引できるため出店場所が自由で、景色を見ながらお茶を楽しめるのが売り。20日、同市東山の「茶草場農法ビューポイント3」でお披露目した。 お茶旅は縦5メートル、横2・2メートル。約3畳の畳スペースのほかにキッチン、トイレなどがある。景色を楽しめるよう窓を大きくとり、和室を意識して木材をふんだんに使った。同日は、東山茶と抹茶クリーム入りのどら焼きを販売。地元住民らが訪れ、粟ケ岳の茶文字を望みながら茶を味わった。 木村園は自園自製自販で茶を扱っていたが2020年ごろ、
-
子ども支援の店に米56キロ寄贈 掛川で連合静岡
連合静岡(角山雅典会長)はこのほど、組合員約300人が寄せた米56キロを子どもの食事支援を行う喫茶店「Cafe fonte(カフェフォンテ)」(掛川市上西郷)に寄贈した。 同店は客が300円で買ったチケット「おごチケ」を店内に貼り、来店した18歳以下の子どもがそのチケットでカレーライスなどの飲食ができる取り組みを進めている。連合静岡は組合員が集会時などに米を持ち寄る「お米1人一合運動」を1月から展開。物価高騰などで困窮する家庭などに間接支援をしようと同店への寄贈を決めた。 贈呈式は同店で行われ、角山会長が同店の泉恵美子代表に米を手渡した。角山会長は「少しでも力になれたら。県内の子ども食堂
-
ひらく【開く】 山崎皓司/価値あるもの自らつくる【SPAC俳優 言葉をひらいて㉗】
僕のテーマです。 「私有地を開いて共有地(コモン)をつくる」という試みです。僕は今、耕作放棄地を借りて食べ物を作っています。売っていません。あげています。 お金を稼ぐ仕事だけではなく、使用価値のあるものを自らつくり出す仕事(趣味じゃなく断固として仕事!)もすると、将来への不安が減るし楽しいし、“自産自消”が世界平和につながると伝えるためのモデルファームです。この世界を楽園にしたいので、名前は「山崎パラダイス」。 ただやっぱり欲がでて、私有したくなります。それでも「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(宮沢賢治)から、自分にむち打って開く。
-
掛川の保育園、保育士大半が退職へ 19人のうち15人 新規採用で運営継続
掛川市千羽の千羽すぴか保育園で、保育士の大半が3月末で一斉退職する見通しになったことが19日、関係者への取材で分かった。正規と非正規の保育士ら19人のうち15人が退職する意向を示しているとみられ、同園は新規採用で運営を継続する見込み。市は「安全で安心な保育環境が提供できているかどうかを注視していく」としている。 関係者によると、園の運営方針が現場の理解を得られなかったことや、管理職との意見の隔たりなどが理由。市は2月末に10人超の保育士が辞意を固めている状況を把握し、3月12日に指導監査を実施した。市幹部は「採用予定者が決まっていて、4月以降の態勢も基準を満たしていることを確認した。現段階
-
日本就学うたい勧誘 労基法違反疑い 掛川の人材派遣会社
掛川市満水の人材派遣会社「Live」と同社関係者4人が、日本とフィリピンの重国籍の10代女性に対して違約金を定めた労働契約を交わし、貸し付けた前借金を賃金と相殺した労働基準法違反事件で、同社が女性に日本での就学をうたい来日を勧誘していたことが、19日までの掛川署への取材で分かった。 同署によると、日本で語学を学ぶことができ、家族を日本に呼び寄せることもできるなどの説明をしていたという。同様の手口で、日本とフィリピンの国籍を持つ10代男女約20人が被害に遭ったとみられている。同社従業員がフィリピンで複数回説明会を開いていたとされ、参加者に同様の説明をして就労希望者を募集していたという。事件を
-
天浜線定期入れ 掛西高生考案 大きいサイズに対応 20日から販売
掛川市の掛川西高2年生5人が、天竜浜名湖鉄道とオリジナルの定期入れを共同開発した。茶と青、黒の3色で牛革製。黒には同校の校章をあしらった。 大木雄稀さん(17)ら5人グループが、地域課題の解決を図る授業の一環で考案した。天浜線の定期券はJR各社の定期券や交通系ICカードなどと比べてサイズが大きく、「入学時に定期入れを買ったのに使えなかった」(大木さん)のが開発の原点。天竜浜名湖鉄道社員への聞き取りや打ち合わせを重ねて商品化を目指してきた。 天竜浜名湖鉄道によると、定期券の外周にはみ出たラミネートフィルムを切り取ってサイズを小さくした上で市販の定期入れを使う利用者もいるという。大木さんは「
-
発災時の車両提供 自動車学校と協定 掛川市
掛川市と掛川自動車学校(同市大池)は19日、災害発生時の支援に関する防災パートナーシップ協定を締結した。大規模な地震や風水害の際に同校の保有車両を提供するほか、運転操作で同校社員を派遣する。 久保田崇市長と高部隼一社長が協定書に調印した。久保田市長は「大変心強く感じる。一層、防災力を高めていく」と謝意を示した。高部社長は「一人でも多くの人を助けるために役立つなら、使えるものは何でも使う」と、地域貢献に取り組む姿勢を強調した。
-
掛川市・掛川城下 葛布の伝統、未来へ紡ぐ 若い感性受け入れ進化【わたしの街から】
4月に木造天守復元30年を迎える掛川市の掛川城。城下の商店街には歴史ある店舗が軒を連ねる。掛川城天守閣のふすまに使われているのは、市特産の葛布(くずふ)。芭蕉布(ばしょうふ)、榀布(しなふ)と並ぶ日本三大古布で、江戸時代に産業が栄えた。独特の光沢と丈夫さが魅力だが、現在の織元は城周辺にわずかに残るのみ。歴史ある工芸を次世代につなごうと若手が奮闘している。 修業中の小崎将徳さん(32)は2023年11月、父が専務、おじが社長を務める小崎葛布工芸(同市城下)に入社した。販売員として店頭に立って知識をつけながら、職人としての研さんを重ねている。葛布は、横糸に葛の繊維、縦糸に絹や麻などを用いて織る
-
スノーボード・三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)が帰国 「充実したシーズン」
スノーボードのワールドカップ(W杯)で女子アルペン種目の総合成績で2位に入った三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が18日、今季の試合出場を終えて羽田空港に帰国し「本当に充実したシーズンで、一日一日を大切に過ごせた。成長できた点がたくさんある」と満足感をにじませた。 昨季、世界選手権を初制覇した五輪種目のパラレル大回転では、W杯初優勝を含む2勝を挙げるなど躍進。来季は金メダルを目標に掲げる2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の前年となる。「世界選手権で(パラレル回転と)2種目とも勝ち、W杯でも総合優勝したい」とさらなる進化を期した。
-
観光農園の可能性追求 キウイフルーツカントリージャパン(掛川市)/平野耕志代表【キーパーソン・最前線】
循環型農業の実践に軸足を置き、キャンプ場整備や修学旅行の受け入れなど事業の多角化を進める。1月には中南米11カ国の省庁職員らが視察に訪れ、自然循環の仕組みに強い関心を示した。持続可能な開発目標(SDGs)実現に向けた機運の高まりを追い風に、観光農園の可能性を追求している。 ―観光農園を取り巻く環境をどう見るか。 「全国的に経営体は減っている現状。自園への来園者は新型コロナウイルス禍で半数程度まで落ち込んだが、今は持ち直している。売り上げ自体はコロナ前より上がった。新事業として始めたカフェやキャンプ場の寄与もある。新しい取り組みを生み出し続けて発信していく姿勢が大事だ」 ―強みは。 「
-
多重国籍の10代と違約金契約交わす 掛川の会社 書類送検 労基法違反容疑
日本とフィリピンの多重国籍者と違約金を定めた労働契約を交わして雇い、渡航費などの名目で貸し付けた前借金を賃金と相殺したとして、掛川署などは18日、労働基準法違反の疑いで掛川市満水の人材派遣会社「Live」と同社役員の男ら4人を静岡地検浜松支部に書類送致した。 書類送検されたのは掛川市の会社役員の男(75)、磐田市の無職の男(68)、焼津市の会社員の女(49)、藤枝市の会社員の男(54)。書類送検容疑は、4人が同社の従業員だった2022年9月8日、焼津市内の同社事務所で日本とフィリピンの国籍を持つ10代女性と、労働契約の不履行に対する違約金を10万円と定める契約を交わし、さらに同11月から2
-
おむつなど4品目資源化 掛川市長に提言書 ごみ減量推進会議
ごみを燃やさずに資源化する仕組みを検討する掛川市の「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」はこのほど、紙おむつや製品プラスチックなど4品目の資源化の方向性をまとめた提言書を久保田崇市長に提出した。 提言では、使用済み紙おむつは資源化する方法の研究を継続し、製品プラスチックは市民の利便性と回収効率向上に配慮した分別収集方法の検討をすることを求めた。生ごみは発生量を抑え、民間事業者を活用した液肥などの販路の確保、剪定(せんてい)枝や落ち葉は地域、資源化事業者への効果的な支援策の検討を要望した。 同会議の守屋輝年雄委員長は「市民らが自分事として捉えられるような施策を展開するべき」と語った。久保田
-
掛川市人事 企画政策部長平松氏 理事も 総務部長に都築氏、女性管理職最多
掛川市は18日、4月1日付の人事異動を内示した。全体の異動規模は前年より11人多い246人。企画政策部長の平松克純氏が理事を兼ねるほか、総務部長に都築良樹協働環境部長が就く。協働環境部長には赤堀純久生涯学習協働推進課長を起用する。 60歳超の職員8人が定年延長し、それぞれ希望する異動先で経験や資格を生かす。女性の管理職登用は28人で、比率は前年度比2・7ポイント上昇の20・7%。過去最多を更新した。 ◇市長部局 【部長級】理事を兼ねる 企画政策部長平松克純▽総務部長(協働環境部長)都築良樹▽協働環境部長(生涯学習協働推進課長)赤堀純久▽産業経済部参与を兼ねる 産業労働政策課長溝口尚美▽
-
掛川市・袋井市病院企業団人事
掛川市・袋井市病院企業団は18日、4月1日付の人事異動を内示した。 ◇中東遠総合医療センター 【副院長級】がん総合診療センター副センター長兼化学療法センター長(医務局長)副院長兼外科診療部長兼消化器外科診療部長兼消化器病センター長兼IVR・画像診断センター長京兼隆典▽がん総合診療センター副センター長兼緩和ケア支援センター長(がん・緩和ケア支援センター診療部長)副院長兼麻酔科診療部長兼手術センター長内山智浩▽副院長兼臨床研究管理室長(院長補佐)小児科診療部長岩島覚▽副院長兼医務局長兼臨床研修センター長(院長補佐)循環器内科診療部長兼心血管内治療センター長兼ICU・CCUセンター副センター長兼地
-
「カケジョブ」で掛川の企業情報手軽に 市運用開始、セミナーや適職診断も
掛川市はこのほど、就職希望者に市内企業の魅力を発信する企業情報サービス「カケジョブ」の運用を開始した。通信アプリLINE(ライン)を使い、企業検索や適職診断、セミナー情報の配信など地域密着型サービスを展開する。LINE版とウェブ版を用意し、各企業の先輩社員のコメントも発信する。 利用にはLINEの友だち登録が必要になる。スマートフォンで手軽に情報収集できる利点があり、ウェブ版では全登録企業の確認も可能。登録企業は58社、コメントを寄せた先輩社員は82人で、随時更新して拡充する。市産業労働政策課によると、これまで市には地元企業を紹介する媒体がなく、大学や学生から情報を求める声が寄せられていた
-
棚田にテント張り、里山風景を堪能 菊川「千框(せんがまち)」
菊川市倉沢の千框(せんがまち)の棚田で16日、キャンプイベントが開かれた。棚田オーナー制度登録者や市民ら10組が農閑期の棚田にテントを張り、里山の風景を堪能した。 棚田の保全活動に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部が、交流人口の拡大を目的に企画した。地元産の茶葉を使ったほうじ茶づくりや火おこし体験、マシュマロ焼きなどが楽しめるコーナーも設けて約60人をもてなした。 イベントは前年に続き2回目。掛川市から家族4人で参加した鈴木実法さん(40)は「素晴らしいロケーション。炊事場もシャワー棟もないのが逆に楽しい」と話した。
-
スノボ三木「充実したシーズン」 W杯女子アルペン総合2位
スノーボードのワールドカップ(W杯)で女子アルペン種目の総合成績で2位に入った三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が18日、今季の試合出場を終えて羽田空港に帰国し「本当に充実したシーズンで、一日一日を大切に過ごせた。成長できた点がたくさんある」と満足感をにじませた。 昨季、世界選手権を初制覇した五輪種目のパラレル大回転では、W杯初優勝を含む2勝を挙げるなど躍進。来季は金メダルを目標に掲げる2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の前年となる。「世界選手権で(パラレル回転と)2種目とも勝ち、W杯でも総合優勝したい」とさらなる進化を期した。
-
掛川で抹茶スイーツコンテスト 最優秀に夏目さん(大渕小6)の「和!ガトーショコラ」 地元菓子店が商品化
掛川市は16日、市内の小中学生を対象に募集した「かけがわ抹茶スイーツコンテスト」の最終審査を市役所で行い、大渕小6年の夏目咲陽さん(12)が考案した「和!ガトーショコラ」を最優秀賞に選んだ。コンテストに協力した地元菓子店のたこ満が5月中に商品化し、市内店舗で販売する。 前年に続いて2度目の開催。前回は入賞できなかったという夏目さんは、抹茶と地元産の干し芋をふんだんに使ったスイーツで再挑戦し、頂点に立った。「洋菓子の定番に和の食材を合わせた。干し芋の食感を強調できるよう工夫した」と述べ、受賞を喜んだ。 コンテストでは16組23人が計18点のレシピを提出し、書類審査を通過した5点を審査員6人
-
太陽光パネル 銅線窃盗被害 掛川市
掛川市南部で太陽光パネルに取り付けられていた銅線の盗難が2件続けて発生したことが15日、関係者への取材で分かった。掛川署が捜査を進めている。 被害に遭った同市の会社によると、4日朝、太陽光パネルの異常アラームを受けて現地確認したところ、同市千浜と同市浜野の2カ所の太陽光発電施設で銅線が盗まれていた。銅線は2本で各約15メートル分、切断されて持ち去られ、被害額は計60万円という。 会社は同署に被害届を提出した。同社担当者は「周辺にも複数、太陽光パネルを設置している。対策を検討中だが不安だ」と話した。
-
掛川で小屋全焼
15日午後2時15分ごろ、掛川市上内田の男性方から出火し、敷地内の木造の小屋を全焼したほか、隣接する木造2階建て住宅の屋根の一部を焼いた。掛川署によると、男性はきょうだいと3人暮らし。出火当時は3人とも外出していた。同署などが出火原因を調べている。
-
きみくらが緑茶カフェ開店 JR掛川駅北口
丸山製茶グループのきみくら(掛川市板沢)は15日、JR掛川駅北口に緑茶カフェ「matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア」を開店した。 店舗は木造駅舎に隣接した2階建て。1階でドリンクの注文や抹茶商品の買い物、2階では飲食を楽しめる。駅利用者の来店を見込み、無線LANや電源も整備した。有機抹茶を使用し、店頭でたてた抹茶をラテとして提供するほか、深蒸し茶も用意する。限定商品として掛川駅舎の焼き印を入れた抹茶どら焼きや、外装パッケージに駅舎のイラストを入れた掛川茶ティーバッグを販売する。地元人気店のパンや総菜も日替わりで置く。 同日のオープニング式典で、同社の丸山勝久社長は国
-
廃棄物処理施設で協定 掛川、菊川の衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は14日、2030年4月の稼働に向けて建設する新廃棄物処理施設の管理などに関する環境保全協定を周辺3自治会と締結した。公害防止や適切な運転管理を目的に、外部有識者による評価監視委員会を設置することを盛り込んだ。 対象自治会は、いずれも掛川市の満水区と東山口地区、菊川市の西方地区。協定書によると、処理するのは両市から排出された一般廃棄物に限り、災害などで他自治体からごみを受け入れる場合は事前に協議する。排出ガスのばいじんや塩化水素など6項目で自主規制値を設定した。
-
藤井王将が揮毫「雲外蒼天(うんがいそうてん)」掛川市に 掛川城御殿三の間へ
掛川市は15日、掛川城の木造天守復元30周年を記念して将棋の藤井聡太王将(21)が市に贈った揮毫(きごう)をお披露目した。「雲外蒼天(うんがいそうてん)」の四字熟語で、額装して30日午前11時に掛川城御殿の三の間に飾る。 雲外蒼天は、雲を抜けた先には青空が広がっていることから、困難の先に明るい未来があるという意味。久保田崇市長は、徳川家康による今川氏攻めの際、掛川城の井戸から霧が噴き出して攻撃を阻んだとする伝説に触れ「掛川城の別名は『雲霧城』。ふさわしい文字を揮毫してもらった」と喜んだ。 約7カ月間にわたる掛川城の30周年記念事業は29日に開幕する。29~31日に幕開けのイベント「掛川城
-
仕立て直し技術を応用 羽毛布団再生シュラフ 山昇(掛川市)【静岡ものづくり最前線】
不要になった布団の羽毛を使ったシュラフ(寝袋)を開発した。古くなって生地が汚れた布団を預かり、羽毛の洗浄や生地の取り換えで再生させる仕立て直しのノウハウを生かした。キャンプや防災用品としての需要を見込み、家庭で眠っている寝具の有効活用を提案する。 オーダーメードが基本。持ち込まれた古い布団や婚礼寝具などを解体し、中身の羽毛を洗浄した上で封筒型のシュラフに加工する。外側の生地は、肌触りを重視したポリエステルと綿の混紡、本格派のナイロンの2種類から選択できる。 シュラフ1枚に400~600グラムの羽毛を使用するのが目安。シングルサイズの布団1枚でシュラフ2枚まで、ダブルサイズなら3枚に仕上げ
-
静岡県・山梨県生涯野球連盟リーグ戦 喜寿の部 掛川ファイターズV報告
2023年春から秋ごろまで行われた静岡県・山梨県生涯野球連盟リーグ戦の喜寿の部(75歳以上)で、中高年の野球チーム掛川ファイターズが優勝した。14日、チームのメンバー14人が掛川市役所を訪れ、久保田崇市長らに喜びを伝えた。 同チームには約50人が所属し、最高齢は89歳。喜寿の部のリーグ戦には両県の7チームが参加し、11勝1引き分けと圧倒的な強さを発揮した。市役所では、出場メンバーらが年齢とポジションを自己紹介した。奥宮正敏代表(74)は「野球好きな人で楽しく活動している。新しい団員も募集中」と話した。久保田市長は「皆さんを見て大谷翔平選手もびっくりするだろう。引き続き頑張ってほしい」とたたえ
-
水球日本代表「大学でも」 U―17アジア選手権V貢献 大神さん(掛川西高)に卒業証書
水球のU-17(17歳以下)アジアエージグループ選手権がこのほど、フィリピンで開かれ、日本代表が優勝した。県勢として唯一選出されていた掛川西高の大神幸真さん(17)=磐田市立野=は13日、同校を訪れ、卒業証書を受け取るとともに、喜びと今後の目標を語った。 決勝では体格で勝るイランを相手にカウンター攻撃を効果的に仕掛け、接戦を制した。ゴールキーパーの大神さんは「プレーだけでなく、声かけも意識してチームの精神的支えにもなれた」と振り返った。大会で卒業式に出られなかった大神さんは校長室で、広住諭校長から卒業証書を受け取った。広住校長は「今後、これまで見たことがない世界やもの、人に出会うと思う。チ
-
三熊野神社大祭PR 掛川観光協会、静岡 新聞放送会館訪問
掛川観光協会大須賀支部(内藤澄夫会長)の役員5人が12日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、掛川市横須賀地区で4月5~7日に開催される三熊野神社大祭をPRした。 同大祭では地区の13町がそれぞれ自慢の「祢里(ねり)」と呼ばれる山車を引き回し、同地区に伝わる県無形文化財「三社祭礼囃子(ばやし)」のリズムに合わせて地区内を練り歩く。6日の奉納祭と最終日の千秋楽では、全町の祢里が境内に集まる。両日の様子はユーチューブでライブ配信する。 法被姿で訪れた役員は大祭の魅力を紹介した。同支部の山下浩章理事は「地元を離れた人たちも祭りのために帰ってきてくれて、町がにぎやかになる。遠州の春を祭りで楽
-
河井弥八の功績紹介 掛川で講演会 食糧増産運動たたえる
掛川市南郷地区まちづくり協議会と区長会はこのほど、地区出身で元参議院議長などを務めた地元出身の河井弥八(1877~1960年)に関する講演会を同市上張の南郷地域生涯学習センターで開いた。大日本報徳社の鷲山恭彦社長が登壇し、河井が昭和初期に推進した食糧増産運動などを紹介して功績をたたえた。 河井は1945年に大日本報徳社の社長に就き、自給自足を重視して食糧増産に取り組んだ。鷲山社長は、連合国軍総司令部(GHQ)に報徳の考え方を説明して共感を得たエピソードに触れ、「戦後の転換期に報徳運動を推進する基礎を築いた」と強調した。 住民ら約80人が聴講した。龍谷大文学部の手嶋泰伸講師も講演し、河井が
-
記者コラム「清流」 五明茶の○○売れ
俳優やアイドルなどが身につけたり紹介したりすると爆発的に商品が売れる「○○(俳優の名前)売れ」の文字を交流サイト(SNS)でよく見る。掛川市の五明茶も人気アイドルが取り上げて、ファンらによる注文が殺到した。 五明茶業組合がエコパアリーナで公演する歌手らに茶を提供してきたことがきっかけとみられる。○○売れは企業が戦略的に行うことも多いが、今回は組合も寝耳に水だった。生産者らが地道に丁寧に、取り組んだお茶づくりが好機を呼び込んだのだろう。SNSを見ると、五明茶の味や香りはファンからも好評だ。 掛川には茶以外にもイチゴやトマトなど特産品がある。ハードルは高いかもしれないが、公演時の提供やロケ弁
-
ともしび 掛川から祈る 能登被災地報告も【東日本大震災13年】
東日本大震災から13年の節目に合わせ、掛川市の有志が11日、犠牲者の追悼と早期復興を願う集い「キャンドルナイト」を同市内で実施した。能登半島地震の被災地でボランティア活動を行った市民団体メンバーも参加し、現地での活動の様子を報告した。 市民約20人がろうそくの火を見つめて祈りをささげた。能登半島地震の被災地支援のため6回にわたって現地を訪れている市民団体「ふっこう支援掛川」統括の斎藤一さん(65)が講話し「石川県の支援も続けるが、東北地方の支援も継続する」と強調した。参加者に活動への協力を求めたほか、東日本大震災と能登半島地震を踏まえた食料備蓄などの災害対策拡充を呼びかけた。 穴水町や輪
-
三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は最終戦5位 スノボW杯パラレル回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は9日、ドイツのウィンターベルクでパラレル回転の最終戦が行われ、女子で昨季世界選手権パラレル大回転覇者の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は準々決勝で敗れて5位だった。種目別でも5位。2位だったパラレル大回転と合わせた総合では自己最高の2位に入った。 他の日本勢は予選敗退し、金沢野愛(中京大)は23位、大島ひなの(松本大)は28位、竹内智香(広島ガス)は失格、男子の斯波正樹(ジョイングループ)は途中棄権。女子はエステル・レデツカ(チェコ)、男子は李相昊(韓国)が制した。 種目別は女子がラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)、男子は李が1位。総合
-
藤井聡太王将「一手一手考えて指せた」 掛川で3連覇祝賀会
将棋の第73期王将戦7番勝負で3連覇を果たした藤井聡太王将(21)の祝賀会が8日、掛川市内で行われた。藤井王将は「長い持ち時間を生かして、一手一手を考えて指せた」と振り返り、集まった200人のファンから拍手を浴びた。 藤井王将は挑戦者の菅井竜也八段を4勝0敗で退け防衛、3月9、10日に同市内で予定されていた第6局はなくなった。掛川を訪れた印象を「去年、おととしと大変な緊張感の中で過ごした。対局がないことで掛川のいろいろな面を感じられている」と語った。 祝賀会に先立って訪れた掛川城では天守閣から市街を眺め、「掛川城主になった気分だった」と語って笑いを誘った。久保田崇市長は「市での王将戦は1
-
【東日本大震災13年】道路寸断恐れ109市町村 原発30キロ圏、静岡県内9市町
建設中を含む国内19原発の30キロ圏にある自治体のうち18道府県計109市町村で、地震など災害時の緊急輸送道路が土砂崩れなどにより寸断される恐れがあることが8日、分かった。30キロ圏に含まれる21道府県計138市町村の79%に当たり、原発事故時の避難に支障が出る恐れがある。東京電力福島第1原発事故から13年。国土交通省が公開している地理情報データを基に、道路が土砂災害警戒区域を横断しているかどうかを共同通信が分析した。 静岡県内で寸断の恐れがあるのは、藤枝市、島田市、牧之原市、掛川市、菊川市、御前崎市、袋井市、磐田市、森町の9市町の高速道路や国道、県道など。1月の能登半島地震でも土砂災害が
-
原発30キロ圏、土砂崩れで道路寸断の恐れ「事前に迂回路検討を」 浜岡周辺の住民指摘
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から30キロ圏内では9市町の計27路線が、土砂崩れなどにより寸断の恐れがある緊急輸送道路に該当した。能登半島地震では石川県が定めた北陸電力志賀原発の重大事故時の避難経路11路線中7路線が一時通行止めになった。静岡県の関係自治体の間には「能登半島とは地理的条件が異なり、複数の道路があるため孤立は考えにくい」と冷静な受け止めが広がるが、住民からは「迂回(うかい)路の組み合わせを事前に検討していくべき」との意見が上がる。 「主要道路が使えなければ、住民はどの道で避難すれば良いか分からず、混乱するだろう」。御前崎市町内会長連合会の水野克尚会長(69)は災害時の不安を
-
妊産婦や乳幼児の避難生活日用品、備蓄不十分 静岡県内市町 静岡新聞社アンケート【国際女性デー2024】
地震などの災害時に女性や妊産婦、乳幼児が避難生活を送る上で必要になる日用品が、静岡県内の市町で十分に備蓄されていない実態が明らかになった。静岡新聞社が8日の「国際女性デー」に合わせて県内35市町に実施したアンケートで、1日時点で離乳食を備蓄しているのは4市町、赤ちゃん用おしり拭きは7市町にとどまった。調査した9品目中5品目で2割以下の市町にしか備蓄がなく、全市町に備蓄のない品目もあった。 調査品目は、内閣府が男女共同参画の視点を盛り込んで自治体向けにまとめた「防災・復興ガイドライン」で例示した備蓄品から抜粋した。最も浸透していたのは生理用ナプキンで27市町に備蓄があった。一方、女性用下着
-
個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
前回の賛否万論では、理想的な放課後の学びについて、「個々にカスタマイズした宿題は非現実的だが、運用を工夫する柔軟性は必要」「学力向上に加え、『非認知能力』の養成も大事」「子どもにどのような学力を求め、夢の実現を後押しできるか、親の度量が問われている」などの意見が寄せられました。多様な価値観が入り交じる現代。宿題や家庭学習が果たすさまざまな役割を多方面から考察することが「個別最適な学び」を理解する端緒になるのでは、と感じました。今回もキュレーターと読者の声を紹介します。 日本のあらゆる学び デザインし直すべき キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Li
-
茶況(3月7日)新団長に芝田さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は7日、2024年度定時総会を静岡市葵区で開き、新団長に美笠園(掛川市)の芝田悟さん(43)を選任した。任期は1年。 副団長には川連(牧之原市)の大石健さん(43)、石田茶店(森町)の石田宏之さん(43)が就いた。芝田団長は就任あいさつで「各企業の発展のため、団の活動を持ち帰って大いに役立ててほしい」と呼びかけた。 7人が卒退団し、24年度の団員数は70人。 (経済部・垣内健吾)
-
わかば、ねむの木に 静岡県が御下賜金伝達
天皇陛下から優良な社会福祉施設や社会事業団体に贈られる御下賜金(ごかしきん)の伝達式が6日、県庁で行われた。 伝達を受けたのは社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンターの障害者支援施設わかば(伊豆市)と、学校法人ねむの木学園の特別支援学校ねむの木(掛川市)。川勝平太知事が手渡した。 わかばの紅野利幸施設長は「大きな喜びとともに身の引き締まる思い。より一層の研さんを図っていきたい」と謝辞を述べた。ねむの木学園の梅津健一理事長は2020年に亡くなった創設者宮城まり子さんをしのび、「子どもたちの個性を尊重する教育理念を受け継いでいきたい」と抱負を語った。
-
島田掛川信金 複合ビル完成 JR掛川駅前
島田掛川信用金庫がJR掛川駅前で建設を進めてきた複合ビル「SKしんきんプラザ」が6日、完成した。オープンは4月8日。同信金掛川駅前支店が移転するほか、多目的ホールや屋上テラスなどを備える。 プラザ棟は5階建てで延べ床面積は約4300平方メートル。1階に支店、4階に多目的ホールと子育て支援施設を配置する。2、3階と5階は事務所で、インフラ関係などの企業がオフィスを構える。隣接の4階建て駐車場棟は、プラザの開業に先立つ3月18日に運用を開始する。 現地で6日に行われた竣工(しゅんこう)式で、千葉靖史理事長は「中心市街地活性化に資する施設にすべく協議を重ねて建設を進めた。既存施設との相乗効果も見込
-
貯水機能付き給水管に補助 災害時の断水想定 掛川市、市議会答弁
掛川市は2024年度、災害時に一定の水を家庭で確保できる「貯水機能付き給水管」に対する補助制度を新設する。管の損傷で水不足が深刻化した能登半島地震を踏まえた対応。6日の市議会2月定例会一般質問で、本多弘典危機管理監が明らかにした。 貯水機能付き給水管は、管の一部が貯水タンクになっていて、断水時も容量分の水が使える利点がある。市危機管理課によると、20万円を上限に導入を補助する。備蓄用の水を購入して自宅に運ぶのは高齢者にとって負担が大きいなどとする市民の意見を反映した。 ペットボトル水を日常で消費しながら補充するローリングストックの啓発も強めて、自助による断水対策を推進する。井戸水とため池
-
掛川駅前に複合ビル完成 島田掛川信金 4月8日オープン
島田掛川信用金庫がJR掛川駅前で建設を進めてきた複合ビル「SKしんきんプラザ」が6日、完成した。オープンは4月8日。同信金掛川駅前支店が移転するほか、多目的ホールや屋上テラスなどを備える。 プラザ棟は5階建てで延べ床面積は約4300平方メートル。1階に支店、4階に多目的ホールと子育て支援施設を配置する。2、3階と5階は事務所で、インフラ関係などの企業がオフィスを構える。隣接の4階建て駐車場棟は、プラザの開業に先立つ3月18日に運用を開始する。 現地で6日に行われた竣工(しゅんこう)式で、千葉靖史理事長は「中心市街地活性化に資する施設にすべく協議を重ねて建設を進めた。既存施設との相乗効果も
-
食や木材 地域の魅力発信 掛川・日坂宿本陣跡に地元店集う
掛川市の日坂・東山地区の店舗が商品販売を行うイベント「もっと!ニットー!」がこのほど、同市日坂の日坂宿本陣跡で開かれ、多くの人でにぎわった。 両地区のコーヒー店や茶販売店、農園など約30店がブースを構えた。イチゴやシイタケなどの農産物や特産の茶を使ったお菓子などをアピールした。地元産のスギやヒノキの木材を積み上げて遊ぶワークショップは子どもたちの人気を集めた。 過疎化に危機感を募らせた地元の3社が地域発信を目的に企画し、2023年に続き2回目の開催となった。運営本部の三浦健太代表(44)は「山に囲まれ茶畑のあるのどかな雰囲気が地域の魅力。今後も続けていきたい」と話した。
-
卒業記念の額縁に学校の木 掛川日坂小 思い出、学び“総仕上げ”
掛川市の日坂小6年生15人が5日、卒業記念のフォトフレームの制作に取り組んだ。学校林の伐採見学などを通した地元林業に関する学びの締めくくり。ヒノキを加工した木材を使い、6年間の思い出を飾る額縁を仕上げた。 同校は1学年1学級の小規模校。15人は市森林組合や近隣の三浦製材所などのサポートを受けながら、森林の役割と製材加工の流れを学び、かんな削りとフレームの組み立てに励んだ。入学以来変わらないクラスメートと一緒に写った複数の画像をA4判の用紙にレイアウトして、完成したばかりの額縁に収めた。 三浦製材所を経営する三浦健太さん(44)がPTA会長を務めている縁で制作が決まった。自身も卒業生という
-
津波災害警戒区域 掛川の沿岸部指定 静岡県
静岡県は5日、津波防災地域づくり法に基づき、掛川市の沿岸部で津波による浸水が想定される区域約550ヘクタールを「津波災害警戒区域(イエローゾーン)」に指定したと発表した。区域の詳細は県河川砂防局ホームページなどで確認できる。 同区域に指定されると、想定される浸水深に建物の立地状況などを加味した精度の高い「基準水位」が示され、より実効性の高い避難対策が可能になる。県は、市のハザードマップの作成や周知、要配慮者利用施設の避難確保計画作成などを支援する。 今回で県内の沿岸21市町のうち14市町が指定済みとなった。残りの7市町は、整備中の防潮堤や避難施設の減災効果が被害想定に反映されていないため
-
会計年度任用職 給与条例を改正 掛川市長、24年度
掛川市の久保田崇市長は5日の市議会2月定例会一般質問で、会計年度任用職員の給与に関する条例を2024年度に改正して処遇改善を図る考えを示した。鈴木久裕氏(共に創る掛川)への答弁。 市は人事院勧告などに基づく給与改定で、正規職員の給与は23年4月にさかのぼって差額を支給したが、会計年度任用職員には適用していない。久保田市長は「任用の際に年度途中で給与の増額改定があり得ることを明示していない」などと弁明した上で、24年度に条例改正案を提出するとした。大井敏行総務部長は「正規職員と同様の適用が可能になるよう条例の整備と人事給与システム改修、任用通知書の改定に取り組む」と述べた。 石川紀子、安田彰(
-
安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所は4日、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。表彰はプラチナ賞が2事業所、金賞が5事業所、銀賞が7事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、富士宮牛乳運輸(富士市)と浜松バス(浜松市浜名区)。浜松バスの担当幹部は「基本的な内容だが、社長による安全教育を反復的に続けていることが、80人余りの全従業員への浸透につながっている。賞を励みにしたい」と
-
ふるさとワーキングホリデー 掛川市長導入検討 市議会一般質問
掛川市の久保田崇市長は4日の市議会2月定例会一般質問で、都市部の若者が働きながら滞在する「ふるさとワーキングホリデー」の制度導入を検討する考えを明らかにした。「実施市町の状況分析やニーズ把握を行い、活用を研究する」と述べた。松本均氏(創世会)への答弁。 市広報・シティプロモーション課によると、県内では南伊豆町が導入済み。今後、県内外の事例を調べて人材誘致につながるかどうか検証し、市内での仕事や宿泊の受け入れ先の検討も進める。ふるさとワーキングホリデーと併せて、健康的で活発な60歳以上のアクティブシニアを対象にした施策展開も想定し、関係人口の拡大を図る。 首都圏から地方への移住支援に取り組
-
掛川市大渕・中新井公民館が落成 住民100人が祝う
掛川市大渕の中新井公民館がこのほど、完成した。地域住民が会合やレクリエーションなどに使う施設で、3日に落成式が開かれた。 地元住民約100人が集まり、新たな活動拠点の完成を祝った。永井清一区長(67)は「住民の活動が活発になるように活用してほしい」と話した。 公民館は木造平屋建て、延べ床面積は120平方メートル。広間や和室、キッチンなどを整備した。総事業費は3728万円。市や県の補助を受けた。
-
津波想定、夜間避難迅速に 要配慮者搬送も体験 掛川の沿岸部、今沢地区
津波対策推進旬間(2~11日)に合わせ、掛川市は2日夜、沿岸部の同市今沢地区で津波避難訓練を行った。市での夜間実施は初。住民ら約100人が参加し、足元に注意して津波避難タワーに急いだ。 市内で最大震度7を観測する地震が発生し、大津波警報が発表されたとの想定。参加者は自宅から津波避難タワーまでの道のりを確認しながら、市職員や消防団らの誘導で海抜15メートルのタワーを上った。市職員は簡易トイレや防寒に役立つレスキューシートなどの備蓄品があることを伝えた。 要配慮者をリヤカーで運ぶ訓練のほか、消防団による搬送方法の実演も行い、住民が実際に避難者役の搬送を試した。 運搬を体験した松本航輝さん(
-
掛川ライオンズクラブ60周年 会員ら節目祝う
掛川ライオンズクラブ(LC)は3日、60周年記念式典を掛川市内で開いた。会員ら約100人が出席し、節目を祝った。 式典では記念事業として、中東遠総合医療センターへの歩行補助器具の寄贈を行ったことが紹介された。大日本報徳社の鷲山恭彦社長による記念講演のほか、テノール歌手の榛葉昌寛氏(同市出身)のリサイタルも行われ、式典に花を添えた。 同LCは1964年3月に617番目のクラブとして誕生した。
-
若手芸術家に発信の場を 5日まで常葉大生企画展
静岡市内の大学生を中心とする若手芸術家が発信できる機会を設けようと、常葉大造形学部3年の佐藤葵さん(21)と須田健史さん(21)でつくる美術チーム「DESIGN CLUB(デザインクラブ)」が企画した展示会「芸術楽座」が2日、同市葵区駿府町のギャラリーテルサで始まった。5日まで。 初開催のイベントで、市内の学生ら12人が出品した。展示物は3日までの前期と4日からの後期で入れ替える。前期は佐藤さんがデザインしたワッペン付きのジャンパーや、須田さんが制作したオリジナルデザインの御朱印帳、アーティスト名「はなのま」さんが幼少期の思い出を描いたポップな絵柄のイラスト、「松浦」さんが手がけたスタイリ
-
健康増進で知事褒賞 7企業・団体 授与式
静岡県はこのほど、従業員の健康増進に積極的に取り組む県内7企業・団体を表彰した。県庁で授与式を行い、川勝平太知事が代表者に褒状を手渡した。取り組みの内容は事例集にまとめ、県内の事業所に配布する。 健康診断の受診促進や受動喫煙・禁煙対策、従業員の家族や地域住民を巻き込んだ健康づくりなどが対象。川勝知事は「健康寿命を延ばすには行政だけでは限界がある。皆さんの取り組みを広めていきたい」とたたえた。 出席者は自社の健康経営の事例を紹介し、「体の健康だけでなく、心の健康も大切」「家族の健康にも良い影響が出ている」などの声が上がった。 表彰を受けた企業・団体は次の通り。 赤阪鉄工所(焼津市)キャ
-
多世代交流拠点に改修 遊具やカフェ、休憩所設置 掛川の「たまりーな」
掛川市は1日、22世紀の丘公園(同市満水)の多目的施設「たまりーな」の改修整備を手がける事業者が決定したと発表した。工事は川島組(同市二瀬川)と乃村工芸社(東京都)の共同企業体(JV)、指定管理は静岡ビル保善(静岡市葵区)と乃村工芸社のJVが担う。温水プールと温浴施設を改修し、未就園児から小学校低学年までを主な対象にした屋内遊び場を整備する。 同市として初めて、設計と施工、管理運営を一括発注するDBO方式を採用する。高低差を生かした遊具を中心に据えた「アクティブゾーン」と積み木ブロックなどを配置する「クリエイティブゾーン」を設ける。誰でも利用できるカフェや売店、休憩スペースも設置し、多世代
-
能登地震の課題 掛川市職員が報告 現地派遣、意見交換も
掛川市は1日、能登半島地震の被災地支援に携わった派遣職員の報告会を市役所で開いた。消防や給水など各分野の代表5人が現地での活動と課題を報告し、災害発生時に市災害対策本部の各支部長を務める若手職員と意見交換した。 石川県七尾市で応急給水対応に当たった水道課主査松井敦さん(43)は、送水管の破損などに伴う断水に見舞われた現地の状況を説明した。「自己水源がある補水ポイントの把握が重要になる」と述べ、掛川市でも補水箇所の選定と耐震化、周辺道路の幅などの再確認が必要と強調した。 出席者からは避難所の情報連絡体制やタブレット端末活用の有用性に関する質問が上がった。久保田崇市長は「非常に参考になる情報
-
茶況(2月29日)掛川お茶大使講座 日本茶の強み紹介
掛川市などは、世界の茶を学ぶ講座を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。掛川お茶大使で英国の茶品評会で審査員を務めた経験のあるスチュワード麻子さんが講師を務め、日本の茶類の強みを紹介した。 市内外の茶商ら29人が参加した。スチュワードさんは、日本茶が他国の紅茶と比べ、品種が豊富であることや風味が独特であることなどを特徴として挙げた。世界では茶に「健康」の要素が求められているとし、牛乳を入れずに飲む緑茶が人気を集めている現状を話した。また、欧米では安価な紅茶が売られているため、ストーリー性や地球環境への配慮を求めて高価格の茶を買う消費者が多いとの分析も紹介した。 ダージリンやべにふうき、ウーロ
-
茶況(2月29日)静岡県茶業研究センター 5人が成果を報告 掛川で発表会
静岡県茶業研究センターは、本年度の研究成果発表会を掛川市で開いた。5人の研究員が、茶業の温室効果ガス削減や未利用茶葉の活用、有機栽培に適した品種などについて、各自の研究内容を報告した。 J-クレジットの方法論に登録されている石灰窒素を用いた施肥の研究では、環境負荷低減に加え、10アール当たり約9千円の肥料代の削減効果があるとの試算が示された。担当者は「収入面だけでなく、取り組み自体の付加価値も考慮し、ぜひ積極的に挑戦してほしい」と語った。 このほか害虫の効果的な防除や同研究所内の新商品開発支援施設「ChaOIファクトリー」の活用法も紹介された。 (経済部・垣内健吾)
-
「聖母子(エッサイの樹)」 A.J.Dix工房(イギリス)、20世紀初頭 青に映える 純潔の白ユリ 掛川市ステンドグラス美術館【コレクションか㉕】
正面を見つめる美しい瞳、陶器のような白い肌、柔らかなウエーブヘア、そして手には白ユリの花。重厚な装飾空間にたたずむ女性、この人物こそ聖書物語をつかさどる聖母マリアである。聖母マリアはイエス・キリストの母であり、イエスが十字架にかけられるまで見守り続ける聖なる母として知られている。優しき母の左腕に抱かれているのは、後に救世主となるイエス・キリスト。子どもとは思えない聡明[そうめい]な顔立ちをしている。 教会建築におけるステンドグラスには、マリアとイエスの物語は欠かせない。なぜなら聖書物語を人々に教え授けるために、ステンドグラスは存在しているからである。 この作品は20世紀初頭に英国の著名な
-
医療ケア児支援へ統括者 配置で態勢強化 静岡県議会定例会
静岡県議会2月定例会は29日、自民改革会議の河原崎全氏(御前崎市)と小沼秀朗氏(掛川市)、ふじのくに県民クラブの松井優介氏(静岡市清水区)が一般質問を行った。医療的ケア児の支援態勢強化に向け、八木敏裕健康福祉部長は県医療的ケア児等支援センター(静岡市駿河区)に2024年度から、支援機関のネットワーク構築を担う「スーパーバイザー」を配置する意向を示した。松井氏への答弁。 障害福祉課によると、県は各地域で多職種の支援機関との連携を図るコーディネーターの養成を進めているが、現状では市町が人材を活用できず課題になっているという。保育、福祉、教育の各分野に精通したスーパーバイザーとして2人を配置する
-
静岡県内9施設 学級、学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、県内の小中学校、こども園9施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計81人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設7人、沼津市2施設19人、御殿場市1施設11人、富士宮市1施設6人、静岡市駿河区1施設8人、藤枝市2施設24人、掛川市1施設6人
-
民俗芸能5団体 県信連が助成金
静岡県信用農業協同組合連合会(県信連)はこのほど、公益信託JA・県信連民俗芸能振興基金の本年度助成対象5団体を決定した。 間宮しゃぎり保存会(函南町)、奥横地自治会(菊川市)、西大渕区(掛川市)、西本町区(同)、八坂神社祭典下方区保存会(同)で、1団体当たり約1万~約45万円、計約125万円を助成する。
-
社協にマスクなど 掛川法人会女性部会 寄贈
掛川と菊川、御前崎の3市で活動する掛川法人会女性部会は28日、掛川市社会福祉協議会に新品のタオル250枚とマスク387枚を贈った。中村陽子副部会長が同市掛川の同協議会に届けた。 寄贈は女性部会が行っている社会貢献活動の一環。タオルとマスクは講演会や総会などの集会の開催時に参加者が持ち寄った。同協議会は福祉施設に送るなどして活用するという。
-
掛川城の記念事業拡大実行委開催 イベント協力 市民に求める
掛川市は28日、4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業拡大実行委員会を市役所で開いた。開催予定のイベントの内容を共有し、地元関係者に協力を求めた。 事務局は、掛川城周辺で計画している大茶会や商店街キャンペーン、スタンプラリーなどの催しを紹介。計上している予算の内訳も説明した。拡大実行委員からは「市南部の市民も盛り上がる大きなイベントがほしい」「平日開催もあると市民が参加しやすいのでは」などの意見が上がった。 市はこれまで事業実行委員会を複数回開き、事業の内容を決めてきた。全市的な協力体制構築のため、今回は商店街振興組合の代表や観光ボランティアなど地域で活躍する30人を拡大実行委員とし
-
夜桜彩る掛川城下 ライトアップで幻想的に
掛川市の掛川城下を流れる逆川両岸で、桜並木が見頃を迎えている。夜間のライトアップで淡いピンク色の花が浮かび上がり、4月に木造天守復元30周年を迎える掛川城を幻想的に彩っている。 市産業労働政策課によると、すでに七分咲きで例年より1週間程度早く、3月初旬には満開になりそう。連日、カメラを手にした市民や行楽客でにぎわっている。 桜並木は早咲きの園芸品種「カケガワザクラ(掛川桜)」。逆川沿い約2キロに約300本が植えられている。下向きの花が手まり状にまとまって咲くのが特徴で、花の終期に近づくにつれてピンク色が濃くなる。 ライトアップは市などが掛川城近くの緑橋ー大手橋の約150メートル区間で3
-
静岡人インタビュー「この人」 全国高校生読書体験記コンクールで入賞した 佐野夢果さん(掛川市)
身体に障害がある作家市川沙央さんの芥川賞受賞作「ハンチバック」を読み、受けた衝撃を体験記にまとめた。自身も難病で幼少期からの車いす利用者。勉学に励む傍ら、県内外で講演やイベントを展開し、誰もが暮らしやすい社会の実現を目指している。掛川東高2年。17歳。 ―入賞をどう受け止めたか。 「驚いた。自身の内在的な負の感情を隠すことなく原稿用紙にぶつけた作文だった。本当に学校に提出していいのかという思いもあった。コンクールで多くの人に読んでもらえたことがうれしく、価値を感じる」 ―「ハンチバック」を題材に選んだきっかけは。 「市川沙央さんの芥川賞受賞のニュースに衝撃を受けた。すぐに本を手に入れ
-
選ばれる茶産地目指し振興誓う 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は28日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者ら約300人が新スローガン「要望に応じた茶生産に取り組み、選ばれる茶産地静岡を目指そう」を唱和し、今期の茶業振興を誓った。 経済連の河原崎友二経営管理委員会長は、生産者と茶商のマッチングを進めるとし「消費拡大を目指してJAグループ一丸となった取り組みを実践していく」と話した。 マルセン砂川共同製茶組合(浜松市天竜区)の鈴木猛史さんが「慣行栽培から有機栽培への転換」をテーマに講演し、「有機茶園の視察、販路の確保、茶園の集積の3点がポイント」と説いた。緑茶輸出の現状と展望についての講演や2023年度の茶業
-
和栗プロジェクト 本格始動へ講演会 掛川 他県事例学ぶ
地元企業や掛川市などでつくる「遠州・和栗プロジェクト」は28日、同市内で講演会を開いた。関係者ら約120人が、他県で地域資源の価値倍増に取り組んだ小原嘉元さんと栗の生産してきた松尾和広さんの2人から事例を学び、プロジェクトの本格始動への士気を高めた。 佐賀県嬉野市の旅館「和多屋別荘」に関わる小原さんは、特産の嬉野茶を生かした「ティーツーリズム」を手がけた。茶畑などで茶農家が入れた茶を飲むことができる体験を取り入れ、単価を上げた例を伝えた。小原さんは「ティーツーリズムは1杯の茶を求めて旅が計画されること」と話し、嬉野茶の価値創造につながったとした。 松尾さんは脱サラし、石川県能登町で栗生産に挑
-
磐田の宇藤さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第235回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、42人が参加した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②高柳丞(浜松市)③鈴木嘉隆(磐田市)▽S ①大橋誠(同)②渥美良純(浜松市)③幸田好司(磐田市)▽A ①大庭悦治(同)②田辺国義(袋井市)③松尾三十四(掛川市)▽B ①山中勇二(磐田市)②芝田信照(袋井市)③清水文彦(磐田市)
-
高校生「特殊詐欺 気をつけて」 掛川3校のサッカー部員 祖父母世代に訴え
掛川署と掛川市内3高校のサッカー部などは25日、特殊詐欺被害と闇バイト応募防止の啓発活動をJA掛川市の新鮮安心市場さすが市(同市弥生町)で行った。高校のサッカー部を舞台にした漫画「シュート!」の絵柄を使ったチラシを配布して、注意喚起をした。 参加した掛川東、掛川工、横須賀の9人は祖父母世代の買い物客らに「特殊詐欺が多い。怪しい電話には出ないで」「闇バイトに加担しないでと孫に伝えて」などと声をかけて、チラシやタオルなどの啓発品を手渡した。掛川東2年の鈴木琉冴部長(17)は「掛川でも被害があると聞き、なくなればいいと思って活動した。絵柄に気づいて受け取ってくれた人もいた」と話した。 署は「シュー
-
蔵人 斗瓶取りで酒造り 掛川・土井酒造場
日本酒銘柄「開運」で知られる掛川市小貫の土井酒造場は27日、「斗瓶取り」と呼ばれる手法の酒造りを行った。もろみを木綿の袋に入れてタンクにつるし、自重で滴り落ちる酒を集める製造法。最高峰の大吟醸酒として県新酒鑑評会など各種コンテストに出品する。 もろみを移し替えたり袋をタンク上の棒にくくりつけたりする全工程を蔵人5人が手作業で行った。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は「年によって甘さが変わる。透明感のあるきれいな酒に仕上がった」と話した。 斗瓶取りは29日まで行う。一般向けには「開運伝波瀬正吉斗瓶取り大吟醸」として販売する。
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市) 最終戦Vに達成感 スノボW杯・女子パラレル大回転
スノーボードアルペン種目・女子パラレル大回転の昨季世界選手権覇者、三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が25日、ポーランドのクリニツァで行われたワールドカップ(W杯)の同種目最終戦で今季2勝目を手にした。五輪種目での総合成績も過去最高の2位に入り「最後に優勝を飾ることができて本当にうれしい」と達成感に浸った。 種目別総合 僅差の2位 種目別トップの「イエロービブ」姿で24、25日の2連戦を迎えた。24日は「自分の立ち位置や実力を高く見積もりすぎて気合が入りすぎた」と空回りして予選落ち。種目別で2位に後退した。 引きずらないのが成長の証しだ。「再び挑戦者として挑んだ」25日は集中力を高
-
静岡県内7施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、特別支援学校7施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計75人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設8人、富士宮市1施設7人、富士市2施設15人、島田市1施設14人、磐田市1施設21人、掛川市1施設10人
-
スノボ・三木つばきがW杯今季2勝目 パラレル大回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は25日、ポーランドのクリニツァでパラレル大回転の最終戦が行われ、女子で昨季世界選手権覇者の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が今季2勝目、通算3勝目を挙げた。予選3位から決勝トーナメントを勝ち上がり、今季の種目別成績ではラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)に次ぐ2位に入った。 竹内智香(広島ガス)は19位、金沢野愛(中京大)は37位、男子の斯波正樹(ジョイングループ)は26位で、それぞれ予選落ち。男子はアルフィト・アウナーが制し、種目別優勝はベンヤミン・カール(以上オーストリア)だった。 (共同) 24日は予選落ち スノーボードのワールドカ
-
掛川こども王将戦 小中生が棋力競う 長野さん(焼津)S級優勝
全国の小中学生が棋力を競う「掛川こども王将戦」(将棋によるまちづくり実行委員会主催)が24日、掛川市役所で行われ、S級は長野彪冴さん(焼津市)が優勝した。A級は宮城島捷翔さん(浜松市浜名区)、B級は塚本晴輝さん(焼津市)が制した。 全国から63人が出場し、実力別に3クラスに分かれて対局に臨んだ。各クラス優勝者は3月8日に市内で開かれる藤井聡太王将の祝賀会で表彰を受ける予定。 2位以下は次の通り。 S級 ②鈴木大輝(磐田市)③安藤隼斗(焼津市)▽A級 ②稲場理(浜松市浜名区)③西原康文(三島市)▽B級 ②藤井悠翔(掛川市)③鈴木千顕(浜松市中央区)
-
岡戸君、伊藤さん最優秀 吉岡弥生賞 掛川で表彰
東京女子医科大を創設した掛川市出身の吉岡弥生の功績をたたえ、児童生徒の研究を推進する「第8回はばたけ未来の吉岡弥生賞」(同市、同大など主催)の表彰式が25日、同市下土方の大東北公民館で開かれた。 理科や医療・看護などに関する研究を募集し、県内外から82点の応募があった。小学生の部は糸電話を主題に選んだ菊川堀之内小2年岡戸瑛亮君、中学生の部はパラシュートを研究した静岡大付属島田中3年の伊藤和樹さんが最優秀賞に輝いた。受賞作品は3月末まで、吉岡弥生記念館(下土方)で展示する。 県内の受賞者、団体は次の通り。 【小学生】優秀賞 坂下愛衣(掛川桜木5)松本都代(掛川土方1)▽奨励賞 高鳥宏介(
-
元AKB板野さん掛川市ふるさと納税PR 市長と対談、お茶トークも
AKB48の元メンバーでタレントの板野友美さんが24日、掛川市内で開会したトランポリン競技大会の会場を訪れ、久保田崇市長と対談した。同市のふるさと納税をPRしたほか、能登半島地震の被災地に向けた募金活動も行った。 板野さんがプロデュースする化粧品は市内の工場で製造され、同市のふるさと納税の返礼品になっている。板野さんは「全国を調べる中、水がきれいな掛川市を選んだ」と紹介した。特産の茶については「基本的に水を飲まず、起きてから寝るまでお茶しか飲んでいない。寒い日は温かいお茶を入れている」と話し、久保田市長は「ぜひお茶のPR大使になってほしい」と要望した。 モデルの和田奈々さん、元プロサッカ
-
低速EVで松崎町ぐるり 「田んぼの花畑」や商店街へ 3月、実証実験 資金も募る
松崎町の中心を流れる那賀川周辺の活性化に取り組むミズベリング松崎会議は3月17日、町内を回遊する交通手段として低速電気自動車(EV)「グリーンスローモビリティ」の実証実験を始める。同町那賀の「田んぼをつかった花畑」や桜並木が見頃を迎える観光期に合わせて運行し、新たな移動手段や地域のにぎわい創出の可能性を探る。 6人乗りの車両で、時速20キロ未満で公道を走行する。電話予約して利用する仕組みで、観光施設や駐車場近くに乗車場所を設ける。花畑や商店街を結ぶルートを運行し、商店など町内各地に足を運ぶ機会を創出する。駐車スペースの少ない花畑周辺の車の混雑緩和も狙うという。 車両は3月30日まで運行す
-
掛川の生涯学習グループ 多彩な作品を展示
掛川市の生涯学習グループ「カムカム遊悠倶楽部」の文化展が28日まで、同市大坂の大東図書館で開かれている。26日休館。 グループは、同市のNPO法人が主催するシニア向け生涯学習講座「掛川塾」の2016年度卒業生の集まり。木彫の仏像や木目込み人形、油彩画、陶器など多彩なジャンルの芸術作品が並ぶ。クラフトバッグなど実用的な作品もあり、来場者を楽しませている。
-
女性だけでなく、男性も生きづらさを感じています 「男だから」にストレス 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
近年、ジェンダー(社会的性差)平等への意識が高まったことで、「男性の生きづらさ」にも目が向けられている。静岡新聞社のNEXT特捜隊に「女性だけでなく、男性の生きづらさについても取り上げてほしい」との投稿があり、ウェブアンケートを実施した。長時間労働と家事・育児の両立に悩む声や、学校に男子更衣室がないことへの不満などが寄せられた。(生活報道部・大滝麻衣) 【▶静岡新聞社NEXT特捜隊 LINE友達になる】 2~5日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に13~80歳の計66人が回答した。職場や家庭、学校で「男性だから」という固定観念を理由とした生きづらさや悩み、ストレスが「よくあ
-
静岡県内16施設で閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、保育園計16施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計171人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 函南町2施設17人、御殿場市1施設5人、富士宮市1施設14人、富士市1施設6人、静岡市葵区1施設17人、藤枝市1施設13人、島田市1施設14人、磐田市1施設10人、掛川市1施設9人、湖西市1施設13人、浜松市中央区5施設53人
-
華やかステージ披露 ふじのくに芸術祭 静岡で開幕式典
静岡県内最大の総合芸術祭「ふじのくに芸術祭」(県など主催)の春の祭典がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれ、2024年の芸術祭が開幕した。今年は障害者芸術展を加え、展覧会やステージが各地で催される。 掛川市を拠点とする「KARASAWA DANCE CREW(カラサワダンスクルー)」のパフォーマンスで幕開け。県文化協会の鈴木寿美子会長は「これまでの歴史と伝統という財産を引き継ぎながら、芸術作品の制作や文化芸術活動を存分に堪能してほしい」とあいさつした。 23年の芸術祭と県障害者芸術祭「ふぁいんだー」作品公募展の入賞者の表彰も行われた。 主な入賞者は次の通り。 県芸術祭賞美術部
-
ボッチャ用具、使って 掛川工高生自作 特支に寄贈
掛川市の掛川工高は22日、生徒が自作したボッチャ競技の投球補助具「ランプ」を掛川特別支援学校に寄贈した。ランプはボールを投げられない人が使う傾斜したレール状の勾配具。支援学校で寄贈式を行い、同校生徒が競技を体験した。 掛川工高自動車部が試験走行で支援学校の駐車場を借りていることへの返礼。機械科3年の5人が2023年5月に着手し、競技関係者や補助具製作者からアドバイスを受けながら完成を目指してきた。 スロープの長さと角度を3段階で変えられるのが特徴。土台の金属加工では工作機械を駆使した。バスケットボールを使ったボウリング用のランプも製作した。本体の木材は掛川市森林組合が無償で提供した。
-
掛川の市民団体、能登で支援活動 23日から3日間 市長が激励
掛川市の市民団体「ふっこう支援掛川」は23~25日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市で支援活動を行う。市内の企業や団体、小中学生らが用意した物資や義援金も届ける。メンバー3人のほか、協力した掛川市内の学校、企業などの代表者が市役所を訪れ、久保田崇市長から激励を受けた。 大須賀中と北中、西郷小の生徒児童と個人が寄せた浄財計34万3562円を七尾市役所に届けた後、同市内の商業施設や介護老人保健施設で呈茶や子どもへの菓子の配布を行う。JAや企業などは掛川茶のティーバッグ、ようかん、干し芋、寝袋などの支援物資を提供した。 支援活動を統括する斎藤一さんは「オール掛川でできたことに意味が
-
の【野】山崎皓司/三里四方の生活術学ぶ【SPAC俳優 言葉をひらいて㉕】
野に咲く花のように 風に吹かれて 野に咲く花のように 人を爽やかにして そんな風に 僕達も 生きてゆけたら すばらしい 時には 暗い人生も トンネルぬければ 夏の海 (ダ・カーポ「野に咲く花のように」から) 画家山下清をモデルにしたドラマ「裸の大将放浪記」の主題歌です。小学生の頃の僕はこのドラマが大好きで、山下清をまねてちぎり絵にはまっていました。久々にドラマを見たら、「白のタンクトップに短パン姿、おむすびを求めてうろつくおじさん=清」。今なら不審者としてすぐに通報されそうですが、35年前は許されていた世界観なんだなぁと感じます。(次は僕が山下清役を!) 最近行きつけの
-
製造業 国内回帰の動き 日本製品 評価再浮上を【西部 記者コラム 風紋】
楽器メーカーのヤマハ(浜松市中央区)が、国内のものづくり基盤を強化する。連結子会社で楽器・音響機器製造のヤマハミュージックマニュファクチュアリング(YMMJ、磐田市)を吸収合併すると、昨年末に発表(効力発生日は4月1日)した。 ヤマハはこれまでの生産戦略として、コストや効率面で有利な海外工場への工程移管を積極的に進めてきた。しかし、技術・技能の分散や継承、市場変化への対応などに課題が出ていたほか、海外労務費の上昇や長引く円安なども重なり、国内回帰に方向転換した。中田卓也社長(4月1日付で取締役会長に就任)は「国内機能の強化につなげたい」と強調し、開発と生産現場の連携が同社の発展につながると
-
手数料条例改正案 掛川市議会、可決 2月定例会
掛川市議会2月定例会は20日、本会議を再開し、市手数料条例改正案の1議案を原案通り可決した。採決に先立ち、2023年度一般会計補正予算案など13議案を上程した。 一般質問は3月4~6日に行う。
-
【2024注目予算】掛川市 空き家対策補助 片付け促し流通図る
農機具小屋だったかつての面影はなかった。掛川市西之谷のパン工房「カフェアンジュ」。北海道室蘭市出身の店主浜田弘子さん(62)が2021年10月、空き家を改装して開業した。趣のある店構えと石窯で焼くこだわりのパンが評判を呼び、常連のくつろぎ空間になった。遠方から足を運ぶパン好きも多い。 「石窯を設置できることが空き家選びの譲れない条件だった。自然も豊かで理想的。うまく運命を引き寄せられた」。浜田さんの満足度は高い。石窯の燃料に使うまきは常連が好意で間伐材を提供するなど地域とのつながりが育まれ、空き家は3年の間に人が集う交流拠点へと変わった。 一方で、浜田さんのような成功事例は多くない。掛川
-
静岡県内8施設で閉鎖 インフルエンザ
静岡県は19日、県内の高校、小中学校8施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計99人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 熱海市1施設5人、裾野市1施設8人、静岡市葵区1施設10人、同市駿河区1施設13人、掛川市1施設12人、森町1施設9人、浜松市中央区2施設42人
-
「多死社会」備え検討会議 掛川市長が施政方針 市議会定例会
掛川市議会2月定例会は19日開会し、久保田崇市長が施政方針を表明した。高齢化で死者数が増える多死社会への対応が急務との認識を示した上で、部局横断の庁内組織「多死社会対策検討会議」を設置する考えを示した。 本格化する多死社会の影響として、空き家の増加や介護現場の逼迫(ひっぱく)、地域交通の衰退などを挙げ「いま対策を取らなければ5年後、10年後にさらに大きな問題になる。柔軟に、スピード感を持って取り組む」と強調した。都市政策課に新設する建築・空き家対策係の役割にも触れた。 教育・文化や健康・子育て・福祉など7分野の重点施策を説明した。4月に木造天守復元30周年を迎える掛川城については「価値を
-
掛川特支校生、手工芸品を展示即売 キーホルダーやバッグなど
掛川市の掛川特別支援学校の生徒が自主制作した手工芸品の展示即売会が19日、同市上西郷の衣料品店「セルフウメキ西郷店」で始まった。革小物や陶器、木工品など多彩な作品を販売している。なくなり次第終了する。 革工芸や陶芸、木工など同校の各班で制作した革キーホルダーやクラフトバッグ、木製トレーなど約160点が並んだ。同校によると、生徒は客に喜んでもらえる作品づくりを意識していて、展示販売は大きな励みになっているという。 同店での開催は3回目。社会貢献の一環で店内にコーナーを設けた。仁科光雄代表は「どれもクオリティーが高く、人気がある。学校の取り組みを多くの人に知ってほしい」と話す。
-
【第2章】高校時代② 留年選択「卒業目指す」 家族の総意【青春を生きて 歩生が夢見た卒業】
高校には、公私立を問わず、進級の可否を判断する際「履修」という一つの基準がある。各教科、決められた日数、授業に出席しなければならない。県立高はどの教科も3分の1程度欠席すると、履修不足となり進級できなくなる。病気でも考慮されない。2019年度、県立磐田北高1年だった寺田歩生[あゆみ]さんは2学期終了時点で54日休み、既に3分の1に近かった。 放射線治療や右足を切断した手術の影響が大きかった。寺田家でも懸案だったが、治療をやめるわけにはいかず、年明けに規定の日数を超えた。留年か、退学して治療に専念か、通信制高校への転学か。学ぶ意欲がある歩生さんや家族にとっては、いずれも受け入れがたい選択だっ
-
ブレス浜松 西部8市町と連携協定 バレー軸に地域発展貢献
バレーボールVリーグ女子2部「ブレス浜松」は18日、県西部8市町と連携協定を締結したと発表した。浜松市浜名区のサーラグリーンアリーナで同日、大林素子GMらチームと各自治体関係者が発表会に臨んだ。 協定を結んだのは御前崎市、菊川市、掛川市、袋井市、磐田市、浜松市、湖西市と森町。2024~25年シーズンに新設される国内リーグの最高カテゴリー「SVリーグ」の参入を目指すブレス浜松は、これらの地域の発展やスポーツ振興、市民の健康増進に貢献しながら、さまざまな価値の創出を図る。 会見で大林GMは「8市町、そして最終的には日本全国を巻き込めるよう、勇気(を与え)、力になれるチームづくりを目指す」と述
-
心弾む春の景色 70本の河津桜満開 掛川の田ケ池
掛川市中の田ケ池の河津桜が満開を迎えている。池の西岸約300メートルにわたり植えられた70本の周辺にメジロが飛び交い、春の訪れを告げている。 17日には池のそばの広場にキッチンカーが出店し、地域住民が食事をしながらピンク色の花を楽しんだ。今年は暖冬の影響で例年より10日程度早く満開となった。 周辺の草刈りなどで管理する田ケ池公園保全会の杉本光繁会長(76)は「きれいに咲いた。2月末まで楽しめそうなので多くの人に見てほしい」と話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
環境保全活動で連携 御前崎市と掛川のキャタラーが協定締結
御前崎市と掛川市の自動車排ガス浄化触媒の開発生産会社「キャタラー」は16日、地方創生に関する包括連携協定を結んだ。 同社は海岸漂着ごみの清掃や処理費用負担など環境保全活動に協力する。5月には、サーファーらが多く利用する御前崎ロングビーチ沿いの駐車場にごみ回収ボックスを設置管理する予定。そのほか、同市の観光振興や就業支援、雇用促進でも連携していく。 柳沢重夫市長と協定書を交わした石田雅資社長は「遠州地域から愛される企業を目指し、地域の課題解決に貢献していきたい」と述べた。
-
個性輝く共生ブレイキン!! 芸術祭で18日発表 掛川のダンス教室
掛川市南を拠点にするダンス教室「カラサワダンスクルー掛川スタディカルチャースクール校」の生徒43人が18日、静岡市駿河区のグランシップで行われる「ふじのくに芸術祭春の祭典」でオープニングパフォーマンスを披露する。同教室のブレイキン(ブレイクダンス)科とダウン症や知的障害などのある若者が所属するハートフル科が初めて合同でブレイキンの演目を作り上げる。 17日、掛川市内で8分の演技の最終調整を行った。ステージのテーマは「共生社会」で、全員が一緒に踊りソロパートでは個性をアピールする。構成や振り付けを担当したのは教室を主宰する唐沢剛史さん(47)。唐沢さんは個人の性格や生き方を大切にするブレイキ
-
抹茶ラテいかが 静岡県立大と佐々木製茶(掛川)共同開発 カフェ3周年、三ケ日みかん使用
静岡県立大食品栄養科学部(静岡市駿河区)のサークル「フードラボ」と佐々木製茶(掛川市上内田)は、同社と掛川中央茶業の運営する「茶の庭」の3周年を記念して期間限定ドリンク「三ケ日みかんクリームの抹茶あずきラテ」を共同開発した。3月14日まで同カフェで楽しめる。 ラテはカフェで人気の掛川産抹茶を使ったラテに、三ケ日みかんのソースとピール(皮)、マスカルポーネチーズのクリームを乗せ、粒あんも入れた。飲み応えがあり、かんきつの爽やかさを感じる味わいに仕上げた。開店3周年にちなみ数字の「3」が入り、抹茶との相性に意外性がある三ケ日みかんを素材に選んだ。 食の魅力発信に取り組む同サークルは県内の茶
-
3色の梅、甘い香り 掛川・龍尾神社で”春の競演”
龍尾神社(掛川市下西郷)の梅園でしだれ梅が見頃を迎えた。16日時点で六分咲き。白、ピンク、赤の小さな花と膨らんだつぼみが同時に楽しめる。 7千平方メートルの敷地内に約300本が並び、甘い香りが来場者を出迎えている。元茶畑の庭園は高低差があり、園路からさまざまな角度の花を眺めることができる。高台からは掛川城を望める。梅の下には黄色い花リュウキンカが咲き、〝春の競演〟を鑑賞できる。 同神社によると、3月上旬まで楽しめそう。開園は午前9時~午後4時まで。入園料は600円(小学生以下無料)。
-
静岡県内25施設で学年、学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は16日、県内の高校、小学校、こども園25施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計282人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市2施設23人、御殿場市1施設4人、富士市1施設8人、静岡市葵区2施設23人、同市駿河区2施設24人、同市清水区3施設24人、藤枝市3施設23人、磐田市1施設8人、掛川市1施設12人、袋井市1施設28人、湖西市2施設32人、菊川市1施設8人、浜松市天竜区1施設18人、同市中央区4施設47人
-
掛川の園児にイチゴ300粒贈る JA遠州夢咲
JA遠州夢咲いちご委員会はこのほど、掛川市大渕のおおぶちそよ風こども園にイチゴ300粒を贈った=写真=。 寄贈したのは会員が育てた紅ほっぺ。寄贈は子どもたちに地元で採れる旬の味を味わってもらうため毎年開催している。贈呈式には大松均委員長らが同園を訪れ、代表園児にイチゴを手渡した。 大松委員長は「地元産のおいしいイチゴを食べて毎日元気に過ごしてほしい」と話した。
-
【時評】真冬の札幌国際芸術祭 過去から未来「旅」体験(山口裕美/掛川市「現代アート茶会」芸術プロデューサー)
札幌市で「札幌国際芸術祭(SIAF)2024」が開催中だ。2020年は新型コロナウイルス感染拡大で中止となったため、6年半ぶりの開催、会期は2月25日までとなっている。 今回の大きな特徴は過去2回と違い、真冬の札幌での開催という点である。気候が大きなハードルとなるが、あえて挑戦している。開催前から地域連携のコラボレーションが行われ、作品の多くが、鑑賞型ではなく体験型の展示となっている点が好ましい。 テーマとして掲げる「LAST SNOW」は、「LAST」に「最後」ではなく「この前の」「続く」といった意味を持たせている。日本語のサブテーマは「はじまりの雪」。 総合ディレクターは、オースト
-
瞬間を生き続けるために パフォーマー・松島誠さん(沼津市)【表現者たち】
日本大芸術学部在学中の1980年代前半に、後に世界的な団体となるダンスシアター「パパ・タラフマラ」に参加し、2012年に解散するまでパフォーマーとして活躍した松島誠さん(60)=沼津市=。即興を主体にした、身体と声、表情をしなやかに用いた表現で知られる。 南米、中米、欧州、東南アジアなど20カ国以上、約500回の公演実績は、言葉を介さない表現の強みを最大限に発揮するすべを心得ているからこそ成し得たものだ。 「国内外を問わず、最初はダンサー同士のセッション、体の対話から始まる。即興のやりとりからどれだけ新しいもの、高揚感が生まれるか」。アーティスト同士で一つのパフォーマンス作品を作る。それ
-
静岡市駿河区の田口さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の2月大会がこのほど、浜松市浜名区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、最強のSクラスは田口晃士さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①田口晃士(静岡市駿河区)②内山透(中央区)③鈴木雄也(静岡市葵区)④丸一健悟(中央区)⑤中川丈太郎(浜名区)▽A ①赤川陽平(浜名区)②門奈光(中央区)③岡本泰好(掛川市)④安藤隼斗(焼津市)⑤渡辺伸五(浜名区)▽B ①山下康弘(中央区)②大庭悦治(磐田市)③牧野斉(浜名区)④尾藤菊一(中央区)⑤高〓正芳(浜名区)▽C ①斉藤正直(中央区)②武村岳史(浜名区)③高〓長男(掛川市)④斉藤流(横浜市港北区)⑤芝田信照(袋井
-
掛川城周辺の桜並木照らす 17日から夜間ライトアップ
掛川市と掛川商工会議所などは17日、掛川城周辺を彩る桜並木の夜間ライトアップを始める。掛川城下を流れる逆川両岸の約150メートルを発光ダイオード(LED)ライトで照らす。点灯は3月中旬まで各日午後5時半~午後9時半。 市産業労働政策課によると、周辺の桜の大半はまだつぼみが色づき始めた状態で、見頃は2月下旬から3月上旬ごろになりそう。気温の上昇で開花が早まる可能性を考慮して、前年より約1週間スタートを早めた。見頃を迎えれば、4月に天守復元30周年を迎える掛川城と桜並木のコントラストが楽しめる。 桜並木は早咲きの園芸品種「カケガワザクラ(掛川桜)」。下向きの花が手まり状にまとまって咲く。花の
-
小規模高の教科指導充実 教育・学び 遠隔授業を活用【点検!静岡県予算案】
静岡県が13日に発表した2024年度当初予算案の教育分野は、不登校対策に力を入れるほか、小規模高校の教科指導の充実や、23年度から本格的に推進している公立中学校の部活動の「地域移行」への対応を拡充する。教員の労働改善、JR東静岡駅南口に移転する県立中央図書館の整備も引き続き進める。 小規模高校では専門教科の正規免許を持った教員の不足が指摘されてきた。24年度に県総合教育センター(掛川市)内に「遠隔授業配信センター」を設置し、専門科目の授業の配信機能を整える。事業費1200万円を計上し、25年度の本格運用を目指す。受信するモデル校に稲取高、松崎高、伊豆総合高土肥分校、浜松湖北高佐久間分校の4
-
掛川市、インフラ投資大幅増 一般会計556億円で過去最大 24年度予算案
掛川市は14日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比10・6%増の556億7千万円。津波対策の防潮堤整備や同報無線設備の更新などのインフラ関連経費が大幅に増え、過去最大規模になった。地域の少子高齢化が進む中、空き家対策や小中一貫校整備など持続可能なまちづくりを意識した施策を拡充する。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 11特別会計と水道など5企業会計を合わせた総額は6・0%増の899億2900万円。久保田崇市長は「人と環境の持続可能性につながる事業を重視した」と述べ、高齢化で死者数が増える多死社会への対応を加速させる考えを示した。 一般会計の歳入
-
新年度予算案 掛川市
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇掛川市(19日~3月22日)①556億7千万円②10・6%増③海岸防災林強化(10億7700万円)▽同報無線設備更新(6億3500万円)▽掛川城天守閣開門30周年記念事業(2500万円)▽空き家対策除却・片付け補助金(2400万円) ※インフラ関連経費が膨らみ過去最大規模。地域振興基金の積み立てにも13億6千万円を計上し、3年連続で500億円を超えた。
-
公共施設再配置 計画策定を諮問 行革審が初会合 掛川市
掛川市行財政改革審議会(行革審)の2023年度初会合が14日、同市役所で開かれ、久保田崇市長が市の公共施設再配置方針を踏まえた計画策定について諮問した。今後、協議を重ねて25年3月に開く第7回会合で答申する予定。 市の方針は、全ての公共施設を現状のまま維持することは不可能として、延べ床面積を25%縮減する目標を設定している。行革審は、床面積の4割以上を占める学校で小中再編の枠組みが決まったことなども踏まえて、公共施設全体の再配置案を議論する。 委員は有識者や公募市民ら10人。久保田崇市長がそれぞれに委嘱状を手渡し「持続可能な掛川市をつくっていけるよう力添えをお願いしたい」と求めた。会長に
-
静岡県内8施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は13日、県内の高校、小学校、こども園計8施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計82人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 焼津市1施設10人、藤枝市2施設19人、掛川市1施設12人、湖西市1施設12人、磐田市2施設18人、袋井市1施設11人
-
日本のサンバチーム 喝采 リオ 今駒さん(掛川出身)「来年もぜひ」
【リオデジャネイロ共同】真夏の祭典カーニバルが開かれているブラジル・リオデジャネイロで11日、日本のサンバチームが演奏を行い、集まった地元の人らから拍手喝采を浴びた。世界最大級のサッカー競技場マラカナン近くの広場で行われた街頭パーティー「ブロッコ」に参加したのは、東京のサンバチーム「ケール・スウィンガール・ベン・プラ・カ」(ポルトガル語で「スイングしたければこっちへおいで」の意)。 今年が5回目となり、打楽器奏者でチーム代表の宮沢摩周さん(53)=愛知県岩倉市出身=は「新型コロナウイルス感染拡大の影響からようやく戻った。盛り上がりを感じている」と手応えを語った。宮沢さんの妻で富山市の歯科医
-
掛川で住宅1棟全焼 女性が煙吸い軽傷
12日午後4時半ごろ、掛川市上西郷の女性方から出火し、木造2階建て住宅1棟を全焼した。女性が煙を吸い軽傷を負った。隣接する住宅や倉庫計7棟の外壁や雨どいも焼いた。 同署によると、出火当時は女性と息子2人が在宅し、息子が「使用中のレンジから火が出た」などと話しているという。同署と市消防本部が出火原因を調べている。
-
掛川市中心部の未来は 市民らが活性化策討論
第三セクター「かけがわ街づくり」と掛川市は12日、空き家の増加やにぎわいの減少が指摘されている同市中心部の未来を考える「掛川まちなか勉強会」を同市城下の飲食店「ぺーザロ」で開いた。パネル討論や講演を行い、集まった市民約40人とともに市中心部の今後の姿を考えた。 4月に迎える掛川城の天守復元30周年に合わせて開催した。パネル討論では市都市計画審議会の尾崎信会長が進行役を務め、久保田崇市長や市民団体代表、学生ら6人が登壇。掛川おかみさん会の山本和子代表は「街中の人口減少は顕著。居住者を増やすことが大事」と話した。 尾崎会長は「街中自体の魅力を高めることが大切」とし、商店街の店舗に触れ「奥行き
-
東海道日坂宿(掛川市)舞台に文人の生き様 永井紗耶子さん直木賞受賞第1作
第169回直木賞を受賞した永井紗耶子さん(島田市生まれ)の受賞第1作「きらん風月」の主人公は江戸後期、東海道日坂宿(掛川市)を拠点に活躍した戯作[げさく]者栗杖亭鬼卵[りつじょうていきらん]。「寛政の改革」を主導し言論や表現を抑圧した元老中松平定信との邂逅[かいこう]から、時代に翻弄[ほんろう]されながらもしなやかに生きる自由人と、東海道を往来した文化の魅力を伝える。 定信のお忍び旅の道中、日坂宿でたばこ屋を営む鬼卵が昔語りを聞かせる。鬼卵は河内国(大阪府)に生まれ、詩文や書画の腕を磨いたが芽が出ず、三河吉田(豊橋市)、三嶋、駿府(静岡市)の下川原と居を移す。60歳を過ぎて日坂宿へ。東海道
-
男性が首切りつけられる 掛川で3人けが、男ら4~5人逃走
10日午後11時50分ごろ、掛川市紺屋町の紺屋町公園周辺で、「友人が首を切られた」と110番があった。森町の男性(28)が刃物のようなもので首を切られ入院したが、命に別条はないという。一緒にいた男性2人も軽傷を負った。20代前後の4~5人の男が3人にけがを負わせて逃走したとみられ、掛川署が殺人未遂事件として調べている。 同署によると、掛川市の男性(31)は左頰を切られ、袋井市の男性(31)は馬乗りで殴られた。3人は掛川市内の店で飲酒後、店の前で男らに会い、口論になったとみられる。両グループに面識はないという。
-
花や風景、力作50点 掛川・写遊会が写真展
掛川市の三井シニアクラブ写真サークル「写遊会」の作品展が18日まで、同市西大渕の大須賀図書館で開かれている。計50点が並び、来場者の関心を集めている。 被写体は花や旅先の風景などさまざま。菊川河口に架かる潮騒橋越しの夕日や小国神社の紅葉など、地元の魅力を切り取った作品も目立つ。 会のメンバーは70歳以上の5人。福住悦也代表(80)は「描写力が素晴らしい。それぞれが個展を開くつもりで撮影した力作がそろった」と話す。
-
個性ある葉 オモトずらり 家康が愛した園芸植物、掛川花鳥園で展示
掛川市南西郷の掛川花鳥園で10日、園芸植物オモトの展示が始まった。市内外の愛好家が育てた50点を展示している。11日まで。 オモトは徳川家康が愛したとされ、江戸時代に盛んに栽培された多年草。葉の白斑が山肌に残った雪を想起させる品種「残雪」や、カールした葉が特徴的な「玉獅子の虎」などこだわりの鉢が並ぶ。 9点を出品した日本おもと協会県支部の松下実事務局長(75)は「形や色が年々変化するのが魅力。葉がこれほどきれいな植物はあまりない」と話す。
-
掛川でひき逃げ 男子中学生が軽傷 貨物自動車逃走
9日午前7時40分ごろ、掛川市下垂木の市道で、通学のため歩いていた男子中学生(14)に貨物自動車が衝突し、逃走した。中学生は転倒して右足に軽傷を負ったもよう。掛川署がひき逃げ事件として捜査している。同署によると、貨物自動車が追い抜きざまに男子中学生に衝突したとみられるという。
-
研修医にパワハラ 2医師を停職処分 中東遠総合医療センター
中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)を運営する掛川市・袋井市病院企業団は9日、不適切なハラスメント行為があったとして、いずれも同センター医師の女性診療部長(43)を停職3カ月、男性診療部長(44)を停職1カ月の懲戒処分にしたと明らかにした。処分は1月4日付。 企業団によると、2人は研修医の放射線診断研修を実施しなかったほか、複数の研修医へのハラスメント発言があった。研修医ら32人を対象にした聞き取り調査で、直接被害を受けた人は11人、見たり聞いたりした人は29人に上ったという。 9日の企業団議会全員協議会で報告した。宮地正彦企業長兼院長は「非常に重大な問題。教育を拒否する行為はあって
-
高品質 イチゴずらり 掛川 JA遠州夢咲品評会 金賞に中村さん
JA遠州夢咲いちご委員会は9日、果実品評会を掛川市三俣の同JA営農会議室で開いた。紅ほっぺ34点、章姫1点、きらぴ香1点が出品され、中村達之さん(大城)が金賞に選ばれた。 JA静岡経済連職員や市場関係者など8人が形、色、味など8項目を審査した。審査長を務めた県中遠農林事務所生産振興課の加々美裕課長は昨年9月終盤まで続いた高温に触れ、「出品されたイチゴは果実が充実し品質が良く、手塩にかけられたことがうかがわれた」と講評した。 果実1粒当たりの重さを競うビッグベリーコンテストでは194グラムの紅ほっぺを出品した吉川勝巳さんら5人が入賞し、最も糖度が高いイチゴの出品者をたたえる糖度賞は匂坂かずえさ
-
県花の展覧会審査 掛川 鈴木さん(JAふじ伊豆)大臣賞
第39回県花の展覧会(県花き園芸組合連合会主催)の審査会が9日、掛川市の掛川花鳥園で開かれた。最高賞の農林水産大臣賞にJAふじ伊豆の鈴木顕一さんのスナップが選ばれた。10日は同園で出展品の展示販売が行われる。 ガーベラやバラなどの8部門に294点が出品され、県農林技術研究所職員らが花の形質や発色、商品性などを審査した。 そのほかの金賞受賞者は次の通り(丸数字は席次。かっこ内は所属JA)。 ②渡辺勇暁(ふじ伊豆)③大場安輝子(掛川市)④木本大輔(とぴあ浜松)⑤遠藤美行⑥小野紀子(みっかび)⑦松尾哲司(とぴあ浜松)⑧山田巧(ふじ伊豆)⑨藤野行宏(とぴあ浜松)⑩浅野勝央(大井川)⑪岡田浩一(とぴあ
-
JR掛川駅に緑茶カフェ 3月15日オープン 「きみくら」が出店
掛川市は9日、JR掛川駅北口に誘致した緑茶カフェのオープンが3月15日に決まったと発表した。ジェイアール東海静岡開発との協働事業で、丸山製茶グループのきみくら(同市板沢)が出店する。 店名は「matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア」。木造駅舎に隣接した2階建て店舗で、1階に抹茶商品や深蒸し茶、スイーツなどが注文できるカウンターを設置する。2階はイートインスペースで28席を設ける。店舗は掛川茶のPR拠点としても活用する。 市が「お茶のまちづくり拠点整備事業」として内装工事費など1千万円を補助した。久保田崇市長は「駅周辺で緑茶を楽しめる店がないことに課題感を持っていた。県
-
育てたコメで餅つき きね振りかぶり「重い」 掛川・和田岡小
掛川市の和田岡小5年生は8日、同校で餅つきを行った。児童は年間を通して田植えや稲刈りなど一連の米作りに取り組んでいて、今回の体験を収穫祭と位置付けた。 もち米は同校近くの田んぼで育てた10キロを使用した。児童は地域の農家グループ「米作り体験学習保存会」のメンバーから、頭の高さまできねを持ち上げることや臼の中央を狙うことなど道具の扱い方を教わった。子どもたちは思いきり振りかぶり交代で餅をついた。長谷川莉衣菜さん(11)は「きねが重かった。きな粉をつけて食べるのが楽しみ」と話した。 米作りは同校の恒例行事。和田岡地区で盛んな米作りを学ぶことで、地元愛を育む狙いがある。児童は米の種類や調理法な
-
燃料電池車の仕組み学ぶ 地元メーカー社員 講師に 掛川 千浜小児童
掛川市の千浜小は7日、自動車用触媒メーカー「キャタラー」(同市千浜)と協力し、5年生が理科で学んでいる電磁石に関連した授業を行った。児童32人は同社の製品を使った燃料電池車(FCV)を実際に見て仕組みを学び、日頃の学習と社会や地域との関わりを実感した。 社員3人が講師となり、電磁石を応用したモーターについて説明。同社が排ガスを浄化する「触媒」を製造していることにも触れた。子どもたちは触媒が使われているFCVを見学し、排ガスが出るマフラーがないことやボンネット中の燃料電池を確認した。小田崇平君(11)は「環境のことを考えて車が作られていることが分かった。排ガスの臭いがしない」と話した。 授業は
-
掛川・原谷小 改修 教室数9から13に 市教委が案
掛川市教育委員会は7日の市議会全員協議会で、2024年度中に実施する原谷小(同市本郷)の改修案を示した。25年4月の原田小(同市原里)の編入を見据えた対応。パソコン室と学童保育所を普通教室に改修し、現在の9教室から13教室に増やす。 市教委によると、児童数は原谷小220人、原田小55人。改修で校舎内の普通教室と図工室など特別教室を再配置する。原田小児童を対象にしたスクールバスの運行ルートやPTA組織に関する検討も進める。 両小学校がある原野谷中校区は28年4月の開校を目指して、小中学校が同一校舎に入る施設一体型の一貫校整備に向けた準備が進んでいる。原田小では児童減少で25年度に複式学級が発生
-
石川県と富山県に各100万円を寄付 掛川市、能登半島地震
掛川市の久保田崇市長は7日、能登半島地震で被害を受けた石川県と富山県に義援金として各100万円を寄付したと明らかにした。市役所本庁舎と大東、大須賀両支所の計3カ所の募金箱に市民から寄せられた浄財の一部。 募金箱は1月5日に設置した。市によると、1月末までに計約220万4千円が集まった。富山県は市が大規模地震と原発事故の複合災害に見舞われた場合の広域避難先でもある。市は当面の間、募金箱の設置を続けるとしている。 被災者への市営住宅の提供に関しては、家族が被災した市民からの問い合わせが計2件あったという。
-
平和研究 最高賞に鷲山さん、戸塚さん 掛川市
掛川市はこのほど、市内小中学生から募った「平和を考える自由研究」の受賞者を発表した。計17校から作文やポスターなど114作品が寄せられた。最高賞の市長賞は小学生の部が鷲山結萌さん(土方小6年)、中学生の部は戸塚にこさん(原野谷中3年)が獲得した。大須賀図書館(同市西大渕)で21日から3月3日まで展示する。 市長賞を除く受賞者は次の通り。 【小学生】教育長賞 高野朝輝(大坂6)▽優秀賞 名倉妃南(和田岡6)丸山結愛(上内田6)▽優良賞 山崎湊羽(和田岡6)鈴木音和(第二5)石川実緒(佐束4) 【中学生】教育長賞 佐藤愛心(桜が丘1)▽優秀賞 安藤千穏(大須賀3)▽優良賞 新田葵(桜が丘3)
-
舞い上がれ、横須賀凧 掛川で愛好家80人が交流
静岡県内外の凧(たこ)揚げ愛好家が集う「遠州横須賀凧揚げまつり」(掛川観光協会大須賀支部、遠州横須賀凧巴会主催)が4日、掛川市西大渕で開かれた。県西部や愛知県、山梨県などから23団体約80人が参加し、交流を深めた。 曇天で風がほとんどない条件の中で、参加者は軽量の小型凧に切り替えるなど工夫を凝らして凧揚げを楽しんだ。凧が風をつかんで舞い上がると、周囲から喝采が湧き起こった。子ども向け凧づくり教室も人気を集めた。 横須賀凧は、戦国期の徳川氏と武田氏の戦いを表現したとされる「巴(ともえ)」や演者の姿を模したと伝わる「べっかこう」など多様なデザインが特徴。遠州横須賀凧巴会の石川昇会長(77)は
-
新茶マラソン5年連続中止 掛川 交通規制など解決できず
掛川・新茶マラソン実行委員会は5日までに、掛川市内で4月に開催を予定していたマラソン大会を中止すると決めた。中止は5年連続。 事務局の掛川市スポーツ協会によると、交通規制やボランティアの確保、周辺自治会の理解などの課題を解決する見通しが立たないため。市が設置した検討委では、代替イベントへの転換やハーフマラソン化などを視野に見直し協議が進んでいる。市は、検討委の提言を踏まえて方向性を判断するとしている。
-
自動運転バスの実証実験相次ぐ 静岡県内公道6カ所、全国3位 運転手不足解消に期待
静岡県内で自動運転バスの実証実験が相次いでいる。県や静岡、浜松市などが計6カ所で公道走行を実施し、共同通信の調査では愛知、栃木両県に次いで3番目に多かった。県によると、このほかにも複数の自治体が関心を示し、運行エリアがさらに広がる可能性がある。残業規制強化で運転手不足が深刻化する「2024年問題」が懸念される中、人口減や高齢化が進む地方の移動手段として期待が高まっている。 23年度に静岡、浜松、沼津、掛川市、松崎町のほか、三島市と長泉町にまたがるエリアで実証実験が行われた。いずれも一部の操作をシステムが担う「レベル2」だが、特定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」の実現を視野
-
デジタル活用法 高校生が提案 掛川で5市町9校 ゲームアプリも
島田掛川信用金庫は3日、高校生によるデジタル活用の研究発表会を掛川市御所原の市生涯学習センターで開いた。掛川と島田、牧之原、菊川、川根本の5市町9校の生徒が登壇し、農業振興や関係人口拡大などに関するアイデアを披露した。 島田商高のチームは、山梨県の就農者増加を目的に開発したゲームアプリ「ぶどう王国」を紹介した。特産のブドウを育てて収穫し、品種ごとの糖度や大きさ、色、収穫時期などが分かる図鑑を完成させるゲーム。メンバーは開発の動機や工夫した点を説明し「自分たちが学習してきたことを地域のために役立てたい」と話した。 発表会は高校生の郷土愛醸成や地域資源の再認識などが目的。合併前の旧島田信金が20
-
掛川の五明茶、人気沸騰 キスマイ玉森さん紹介「飲みやすく香り高い」
アイドルグループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さんがテレビ番組でお気に入りとして紹介したのをきっかけに、掛川市の五明茶業組合が販売する「緑茶ティーバッグ」の人気が急騰し、関係者を驚かせている。ファンからの注文が相次ぎ、放送後約2週間で昨年1年間の販売数の約3倍を売り上げた。 1月17日に放送された深夜番組で玉森さんがおすすめの静岡グルメとして紹介すると、翌朝には組合のメールに全国から約160件の問い合わせや注文が届いていた。「反響がすごい。工場がひっくり返るかと思った」と同組合の堀井聡理事(44)。ファンの要望を受け、放送後最初の土曜日となる20日には組合の直売店
-
アイドルフクロウ「ポポ」天国へ 掛川花鳥園、献花台を設置
掛川花鳥園(掛川市南西郷)の知名度を全国区に押し上げたアフリカオオコノハズクの「ポポ」が1月下旬、老衰で死んだ。20年にわたって愛されたポポをしのび、同園は献花台を設置した。設置後最初の週末になった3日は大勢のファンが訪れ、併設のスケッチブックに「天国でも元気でいてね」「いつまでも大好きです」などとメッセージをつづった。 大勢の来園者が訪れる献花台=掛川市南西郷の掛川花鳥園 同園によると、スタッフが1月23日朝、死んでいるのを確認した。17、18年とされる小型フクロウの寿命を超える20歳だった。同園が開園した2003年に仲間に加わって以降、一度も病気をしたことがないほど健
-
節分「福よ来い」 豆まきにぎわう 静岡県西部で行事
節分の3日、静岡県西部の各地で豆まきなどの行事が行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。 中央区・五社神社 節分の3日、浜松市中央区の五社神社で開運や厄よけなどを祈願する恒例の「節分祭」が行われた。福にあやかろうと、約千人の市民らが境内を埋め尽くした。 おはらいを受けた市内の年男、年女ら約70人が拝殿や仮設の舞台に登場。「鬼は外、福は内」のかけ声で福豆約7千袋と紅白餅などを一斉にまき、境内に詰めかけた人々を喜ばせた。 家族で訪れた同区の大力輝士君(7)は「お菓子がいっぱい取れた。今年は新しいことに挑戦してみたい」と目標を語った。 中央区・浜松八幡宮 人間社会に災
-
不要な子ども礼服 地域で有効活用 無料でレンタル 家計負担軽減へ 掛川・城北地区まちづくり協
掛川市の城北地区まちづくり協議会が、入学式や卒業式などで使う小学生用フォーマル服の貸し出し事業を始めた。小中学生の保護者から着用機会がなくなった服を集め、セレモニーで必要な地区住民に無料でレンタルする。資源の有効活用に加え、貧困家庭をサポートする狙いもある。 事業は同協議会女性部が発案した。利用日の3~5日前に貸し出し、着用10日後までにクリーニングを済ませて返却する仕組み。地区の小中学校で2023年秋から、参観会などの機会を利用して保護者に賛同を求めてきた。すでに男女計約30着のフォーマル服とドレス、リボンなどが集まり、城北小校区の住民に利用を呼びかけている。 小学校の式典に限らず、
-
心の内 キャンバスに描き表現 画家落合さん 掛川で作品展
菊川市の画家落合くれこさん(33)の個展「宝玉展」が2日、掛川市杉谷南の山田ゆかアトリエギャラリーで始まった。自身の心の内を61のキャンバスとボタンや石などと一緒に展示し、表現している。4日まで。 2児を育てながら制作活動をする落合さんが、生活の中で抱いたさまざまな感情を5~20センチ四方のキャンバスなどにアクリル絵の具やレジン、ネイル用のラメなど多様な素材を使って表した。宝石としてルビーやアメシストを描き、青の背景に黒の絵の具を置いて負の感情を表現した。 自身は価値のないと感じた作品が周囲に価値を見いだされた経験が展示のきっかけになったという。落合さんは「心の中を表現することで、自分の軸が
-
中央区の増井さん SSクラス優勝 日将連浜松支部新春大会
日本将棋連盟浜松支部の「令和6年新春大会」がこのほど、浜松市中央区の積志協働センターで開かれた。64人が参加し、最強のSSクラスで増井豊さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①増井豊(中央区)②岸智之(静岡市葵区)③榛葉大樹(中央区)▽S ①宮城島捷翔(浜名区)②岡本徳裕(磐田市)③渡辺伸五(浜名区)▽A ①佐藤粹聖(中央区)②榊原寛(同)③藤原紳裕(御前崎市)▽B ①坂野義隆(藤枝市)②吉崎航瑠(中央区)③高〓長男(掛川市)▽C ①杉山敏郎(浜名区)②山下浩之(同)③片山久(中央区) ※高〓長男の〓は木ヘンに却の去がタ
-
茶況(2月1日)フレーバーティー 台湾に向け発信 掛川の山啓製茶
山啓製茶(掛川市伊達方)とNTTスマートコネクト(大阪府)はこのほど、実演販売のライブ配信「ライブコマース」を行った。台湾で人気を集めるインフルエンサーさゆりさんが出演し、同国向けに栗や蜂蜜などのフレーバーティーを紹介した。 県による静岡茶の新しい需要創出を図る「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」推進事業の一環。「ChaOIフォーラム」が両社をつないだ。配信には山啓製茶の商品開発者も出演し、商品の説明や開発の苦労話を披露した。抹茶入り玄米茶やほうじ茶などを集めた静岡茶セットや、さゆりさんが選んだ煎茶や果物のフレーバーティーが入ったセットなど計5セットを紹介した。深蒸し茶や茶草場農法などに
-
記者コラム「清流」 福を呼び込む棒たたき
丸太を囲み、ほころぶ住民の笑顔を見て温かい気持ちになった。年始に掛川市の普門寺で行われた、たたき棒祭り。心の中のあかを落とし鬼を追い払って福を呼ぶとする“奇祭”は、丸太を藤の根の先が裂けるまでたたく。丸太の両脇を埋めた住民が一心不乱にたたく姿は迫力満点だった。 取材後、私も参加させていただくことに。何度も何度も棒を振り下ろすと、なるほど確かになんともいえないすがすがしさだ。招福のゆえんをかみしめ、慢性的な肩こりもほぐれた気がした。しかし私の腕力では根は裂けず、結局地元の方に手伝っていただいた。 年始から心が痛くなる出来事が続く。寒さで行動も鈍くなりがちだ。気分転換
-
掛川で22人が食中毒 飲食店の弁当原因か
静岡県は1日、掛川市国安の飲食店「寿司割烹弥助」を利用した1グループ38人のうち、22人が下痢や発熱、嘔吐(おうと)などの症状を訴え、西部保健所が食中毒と断定したと発表した。患者と調理従事者の便、調理従事者用トイレの便座からノロウイルスG2が検出された。県は同日から当分の間、同店を営業禁止した。 県衛生課によると、同グループは24日に提供された弁当のいなりずしやかんぴょう巻きなどを食べたところ、翌25日未明ごろから10歳未満~80代男性8人、10~70代女性14人に下痢、発熱などの症状が出た。現在は全員が快方に向かっているという。
-
23年救急件数 最多 掛川消防本部 前年比326件増
掛川市消防本部は、2023年の火災・救急・救助統計をまとめた。市内の救急件数は4744件で、2年連続過去最多を更新した。 救急件数は前年に比べ326件増加した。全体の62%が高齢者の搬送だったといい、高齢化とともに救急件数は増加しているとした。最も多かった月は8月の499件で、熱中症のほか、新型コロナウイルス感染症に関する搬送が集中したという。 火災は前年比1件減の35件だった。建物火災が10件でそのうち4件が住宅火災だった。原因はたき火が13件、たばこが3件で火の取り扱いの不注意が多くを占めている。発生時期は1、12月が最も多く、それぞれ8件発生した。救助件数は53件で例年並み。交通事故が
-
高柳副市長 7日から復帰 掛川市
掛川市は1日、高柳泉副市長(63)が7日に公務に復帰すると発表した。血液関係の数値改善を目的に1月中旬から入院していた。
-
消火栓、スプリンクラーの工事、点検 消防設備士へ理解深める 掛川工高生対象に講座
掛川市葵町の掛川工高は1日、消防設備士の資格について学ぶ講座を同校で開き、環境設備科2年の26人が参加した。県消防設備協会の松坂直和副理事長が講師を務め、消防設備士が消火栓やスプリンクラーなどの工事、整備、点検を行うことができる国家資格であることなどを紹介した。 消防設備の一つである火災報知システムの機能についてもデモ機を使用して説明した。デモ機には煙探知機や熱探知機のほかに緊急通報に使う発信機がついていて、生徒は実際に発信機のボタンを押すなどして消防設備への理解を深めた。 生徒からは「大変なことは」「スプリンクラーの水はずっと出続けるのか」などの質問が出た。藤田亮太さん(17)は「消防整備
-
掛川市、地域おこし協力隊に委嘱 喜多村さん 南部活性へ注力
掛川市は1日、フリーライターの喜多村純さん(43)=袋井市出身=を地域おこし協力隊に委嘱した。任期は最長3年間。喜多村さんは市南部の活性化や農業のマネジメント、ブランディングに取り組む。 喜多村さんは飲食店の広告や取材を経験。市内では、市中心部のコワーキングスペースに携わるなど多岐にわたる活動をしてきた。市内でまちづくりを担う人に引かれたことや、地域を取材する中で一歩踏み込み深く関わることで地域活性につなげたいと応募を決め、浜松市から移住した。掛川は父親が市内に勤務していた地でもあり思い入れがあるという。久保田崇市長から委嘱状を受け取った喜多村さんは「まちづくりを盛り上げたい。楽しく活動し
-
静岡県、人口流出ワースト7位 2023年も転出増、6154人 若年層の東京圏移動続く
総務省が30日公表した外国人を含む2023年の住民基本台帳人口移動報告によると、静岡県は転出者が転入者を上回る「転出超過」が6154人となり、22年の4658人から1496人増加した。転出超過数は全都道府県の中でワースト7位(前年はワースト8位)で、増加は2年連続。若年層を中心に東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)への人口流出が続いている実態が、改めて浮き彫りになった。 全国では東京都の転入超過数と増加幅が突出する一方、40道府県が転出超過となった。東京一極集中が再び加速し、新型コロナ禍前の水準に戻りつつある。 本県への転入者は5万8742人(前年比333人減)、転出者は6万489
-
【時評】全国地紅茶サミット 物や人集める「コト」期待(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
昨年12月2、3の両日に岐阜市で第21回全国地紅茶サミットが開かれた。全国から大勢の紅茶愛好家や生産農家が集まった。 この会は毎回、開催地の有志が組織を立ち上げて運営する。今回、最初に中心となっていた女性が不幸にして途中で亡くなる事態が生じ、開催が危ぶまれた。しかし、後を受けた女性はSNSを最大限活用して事前の情報発信やオンラインセミナー、会場からのインスタライブなど時代にマッチした運営を行った。さらに長良川、紅葉の金華山、岐阜城を一望するパノラマ茶会を催すなどして大好評のうちに終えることができた。 このように運営がすべて開催地に任される。また、全国の生産者が自慢の紅茶を持ち寄り出店する
-
掛川南部にサッカークラブ 地域ぐるみの支援必要【記者コラム風紋】
掛川市教委などは4月、地域の中学校にサッカー部が設置されていなかった市南部の大東・大須賀地区にサッカークラブを創設する。少子化の進展で生徒の文化・スポーツ活動の選択肢が先細る中、あえて空白地帯への新設に踏み切った背景には、地元の子どもたちからの強い要望があった。スポーツ機会の地域間格差解消の動きを歓迎したい。 クラブ新設は、市が掲げる部活動改革の一環。1年前の市総合教育会議で佐藤嘉晃教育長が「最終的に学校と切り離す」と明言し、2026年度までに中学の部活動を全廃して地域クラブに移行させる方針を示した。備品の引き継ぎや調達、保護者の送迎負担など課題は多いが、すでに市内では市教委公認のクラブが
-
富士山こどもの国花の谷 静岡県景観賞最優秀
静岡県や建築関連団体などでつくる「美しいしずおか景観推進協議会」はこのほど、第16回県景観賞の受賞地区を発表し、最優秀賞に「富士山こどもの国花の谷」(富士市)を選んだ。 地元のボランティア団体である山野草研究会が約30年にわたり景観形成に貢献したとし、「絶滅危惧種を含む在来種の保護観察、育成、教育プログラム提供といった地道な活動は未来の子どもたちへ残すことができる地域最高の景観資産の一つとなる」と評価した。 優秀賞には、掛川市の茶畑に囲まれる和田岡古墳群と浜松市茶室松韻亭が選ばれた。
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)は5位 スノーボード・W杯パラレル大回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は27日、オーストリアのシモンヘーエでパラレル大回転が行われ、女子で2連勝を狙った三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は準々決勝で敗れ、5位だった。 男子の斯波正樹(ジョイングループ)は1回戦で敗れて14位だった。他の日本勢は予選で敗退し、女子の竹内智香(広島ガス)は18位、越坂綾菜(ランプジャック)は34位、男子の清水大智(同大)は39位、篠原琉佑(大東大)は40位。 女子はザビーネ・シェフマン(オーストリア)、男子はダニエレ・バゴッツァ(イタリア)が優勝した。
-
掛川の城下町、249チームが駅伝 懸命にたすきつなぐ
掛川市の掛川城周辺を駅伝チームが駆け抜ける市城下町駅伝競走大会(実行委員会主催)が28日、市中心部で開かれた。小中学生と一般・高校生の部に市内外の計249チームが出場し、懸命にたすきをつないだ。 新型コロナウイルスの行動制限解除を受けて、出場は前回大会より39チーム多い。コースは掛川城公園三の丸広場付近を発着点にした4区間で、小中学生が約7・7キロ、一般・高校生が約10・6キロ。選手は沿道の声援を受けながら寒風の中を力走し、好タイムを目指した。
-
英語版能楽を体験 国際融合文化学会 熱海で新年例会
静岡大名誉教授の宗片邦義さん(熱海市桃山町)が会長を務める国際融合文化学会の新年例会が28日、同市昭和町の起雲閣で開かれた。「能・初謡いワークショップ」と題し、学会員ら15人が英語版の能楽に親しんだ。 参加者は、宗片会長の著書「英語謡曲のすすめ」を使い、シェークスピアの名作「ハムレット」を基に創作された“英語能”に挑戦した。能楽師の長谷川晴彦さん(掛川市出身)の手本に続き、初謡いを楽しんだ。研究発表では、能楽師の津村禮次郎さんが新年祝賀として仕舞「老松」、謡「勧進帳」を披露した。 同学会は世界の文化の調和と融合、新たな文化の創造に取り組む研究者らで構成し、定期的に例会を開いている。
-
昭和レトロな菓子包装や家電紹介 掛川市二の丸美術館で企画展
掛川市掛川の市二の丸美術館で3月3日まで、昭和30~40年代の生活道具を集めた「ちょっと昔の暮らし展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。レトロなパッケージの菓子や電化製品などが並ぶ。 収蔵品に加え、個人や近隣の資料館などから借り受けた約150点を展示している。花柄のポットや電気炊飯器、木目調のテレビなど、暮らしを豊かにした往時の製品がそろった。デザインと機能の変遷や当時の主な出来事を紹介するパネルもある。 美術館が2023年夏に市民から募ったスケッチ画401点の公募作品展も同時開催され、来場者の関心を集めている。
-
掛川の県道で乗用車がひき逃げ 横断中の女子中学生骨折
27日午前8時ごろ、掛川市大池の県道交差点で、横断歩道を歩いて渡っていた女子中学生(14)に乗用車が衝突し、そのまま逃走した。中学生は鎖骨を折るけがを負った。掛川署がひき逃げ事件として捜査している。 同署によると、現場は片側1車線で、信号機はない。
-
掛川吹奏楽団、2月25日の定演へ入念に練習
掛川市の掛川吹奏楽団は2月25日午後1時半から、同市御所原の市生涯学習センターで定期演奏会を開く。本番を前に、団員は入念な練習に励んでいる。 「春の猟犬」(リード作曲)や歴代の刑事ドラマのテーマ曲を集めたメドレーなど約10曲を演奏する。天野祐美団長は「新型コロナウイルスによる制限がなくなり、足を運んでもらう演奏機会が増えた。団員は皆、気合が入っている」と本番を見据えた。 同楽団は2002年に発足し、同市と近隣の社会人奏者ら約40人が所属している。チケットは500円。小学生以下無料。同センターなどで取り扱う。
-
三木つばき(掛川)が今季W杯初勝利 スノーボードパラレル大回転
スノーボード女子アルペン種目の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が25日、スロベニアのログラで行われたワールドカップ(W杯)パラレル大回転で今季初優勝した。同着だった2022年3月のパラレル回転以来、通算2勝目。欧州の練習拠点としている場所で頂点に立ち「ホームで初の単独優勝ができて、とてもうれしい」と喜んだ。 予選を2位で通過。決勝トーナメントを順当に勝ち上がり、決勝で予選1位のミヘーレ・デッカー(オランダ)を0秒03差で破った。 昨季は世界選手権を初制覇したがW杯は未勝利だっただけに「やっと優勝の報告ができて安心している」。さらなる飛躍を期す今季は非五輪種目のパラレル回転も含めて
-
掛川城を火災から守れ 文化財防火デーで管理事務所などが訓練
文化財防火デーの26日、国の重要文化財に指定されている掛川市の掛川城御殿で消防訓練が行われた。掛川城公園管理事務所や周辺美術館の職員約20人と市中央消防署職員、消防団員が参加し、木造建物の有事の対応を確認した。 訓練は御書院上の間から出火し、足にけがをした人が1人いるという想定。担架の使用や消防への通報を連携して行った。御殿では四方に設置されている4基の放水銃のレバーを引いて消火の訓練を行った。 管理事務所の木曽美雪所長(58)は「防火への緊張感が高まった。日頃から電源をチェックするなど気を抜かず対応したい」と話した。
-
記者コラム「清流」 求められる質問力
掛川市議会や一部事務組合議会の全員協議会は、慣例で質問が上限3回になっている。より多くの議員が発言できるようにするための配慮だが、議論が不完全燃焼に終わる場面も多い。 以前に取材した衛生施設組合議会の全員協議会では、議員の1人が制限の解除を提起し、その場に限って全議員の質問回数が無制限になった。案件の重要度に即した対応は当然だ。一方で、議論はあまり深まらなかった。既出内容の再確認など発展性に欠ける質問が目立ち、議事進行は間延びした。新味に乏しく、普段から勉強熱心な議員ほど口数が少ない印象だった。 発言に関する一律の規制には抵抗がある。回数を気にしない活発な議論の応酬が本来の姿だと信じるが
-
茶況(1月25日)茶の知識や技術 小学生競い合う 掛川T-1グランプリ
掛川茶振興協会はこのほど、市内小学生が茶に関する知識や技術を競う「T-1(ティーワン)グランプリ」の決勝を掛川市役所で行った。3~6年の20人が参加した。 地元の子どもの掛川茶への愛着や誇りを醸成し、将来的に他地域に魅力を広めていくことが狙い。茶の知識10種類の中から、見た目で8種類の茶を選ぶ「お茶の種類当て競技」と、茶の入れ方の実技で順位を決めた。 審査に当たった掛川茶商協同組合の大塚裕彦さんは「ハイレベルな戦いだった。みんな基本的な動作は完璧で、湯を冷ます時間や注ぎ方など細かい項目で順位を付けた」と総括した。リモートで実施した予選には86人が出場。表彰式では1位に輝いた中央小4年の山
-
W杯パラレル大回転 三木つばき(掛川市)今季初勝利
スノーボードのワールドカップ(W杯)は25日、スロベニアのログラでパラレル大回転が行われ、女子で昨季の世界選手権を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が今季初勝利、通算2勝目を挙げた。
-
【京アニ放火殺人】「判決内容には納得」「死刑でも戻らない」大村勇貴さんの関係者 やるせなさ募らせ
「判決内容には納得」「でも大村さんは戻ってこない」。京都アニメーション放火殺人事件の裁判で殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)に死刑判決が言い渡された25日、犠牲になった菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=とゆかりがある静岡県内関係者は、事件から約4年半もの月日をかけて迎えた節目に、改めて大村さんを失った強い無力感とやるせない思いを募らせた。大村さんら36人もの尊い命が失われた事実を忘れてはならないと、事件の風化防止への決意を新たにした。 大村さんが進学した常葉大造形学部で交流があった後輩の男性会社員(26)=富士市出身=は「判決は思った通りだった。ただ、死刑になろうが反省しよう
-
使用済みおむつは燃料に 掛川市ごみ減量会議 3月に提言書
ごみを燃やさずに資源化する仕組みを検討する掛川市の「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」は25日、市役所で最終会合を開き、使用済み紙おむつは同等製品に再生するよりも固形燃料化する方が実現可能性が高いなどとする検討結果を整理した。紙おむつや製品プラスチックなど4品目の方向性を取りまとめて、3月14日に久保田崇市長に提言書を提出する。 比較的ハードルが低い製品プラスチックについては、2025年度にモデル地区を設定して実証実験を行い、26年度に市内全域で導入するよう求める。ごみ分別の細分化に関しては、市民や事業者の理解促進と地域負担軽減の観点が重要との認識で一致した。 推進会議は地域団体の代表や有
-
俳句大会、徳井さん最高賞 結社「海坂」90人が参加 浜松市中央区
浜松市など県西部を中心に活動する俳句結社の海坂はこのほど、新年俳句大会を同市中央区の市福祉交流センターで開いた。特選最高賞の「天」には徳井節子さん(78)=中央区=の「追羽子や 天はきはきと緊まりをり」が選ばれた。 県内外から集まった会員90人が2句ずつ計180句を寄せ、久留米脩二主宰ら主要同人11人が選句した。徳井さんの句は正月に行う羽根つきの情景の独創的な表現方法が評価された。 同団体が発行する月刊俳誌「海坂」は創刊79年目を迎え、2024年1月号で通巻934号を数える。同誌に投句するなどの貢献をした会員に対し、23年度の年間賞の授与も行った。 受賞者は次の通り。 功労賞 徳井伸
-
「願い叶う」お茶 受験生に 掛川の茶業組合 寄贈
受験シーズンを前に、掛川市の五明茶業組合はこのほど、縁起を担いだティーバッグ「願い星」「叶(かな)い星」を北中3年生204人に配った。堀井聡理事(44)が生徒に手渡した。 五明地区の茶園は新星が発見されるなど星空観察に適した場所として知られている。叶い星は一番茶のシーズン、願い星は縁起の良いとされる八十八夜の時期に摘採した。包装には幸先の良い梅の花の水引をあしらった。 寄贈は4回目。堀井理事は「地元がお茶づくりが有名であることを忘れずに世界に飛び出してほしい」と呼びかけた。榛葉祐介さん(15)は「お茶を飲んでそれぞれの夢を叶えられるように頑張りたい」と話した。
-
掛川・中東遠総合医療センター10周年 医師、職員ら演奏披露
掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センターで24日、開院10周年を記念したコンサートが開かれた。医師や職員、入院中の患者らが出演し、病院利用者に多彩な楽曲を披露した。 6組がジャズの名曲やNHK連続テレビ小説の主題歌などを届けた。新型コロナウイルス禍で奮闘していた同センターをもり立てるため、ヤマハ掛川工場が2020年12月に寄贈したピアノも活躍し、コンサートを盛り上げた。 フィナーレの曲目は、開院10周年を機につくった病院歌「金木犀(きんもくせい)、咲き誇る明日へ」。医師らがそれぞれ得意の楽器で演奏し、癒やしのひとときを締めくくった。
-
部活なくても「サッカーしようぜ」 掛川大東・大須賀に地域クラブ 中学生に競技継続の機会
掛川市教育委員会と市スポーツ協会、掛川サッカー協会は4月、市南部の大東・大須賀地区に新たな地域クラブとしてサッカークラブを創設する。市と市教委が進める部活動改革の一環。地元の中学校にサッカー部がなく競技継続を諦めざるを得なかった生徒の声に応えて、クラブ活動を楽しめる環境を整備する。 市教委は2026年夏までに市内全中学校の部活動を廃止し、地域団体が展開する地域クラブに移行させる方針を示している。サッカークラブの創設は地域移行の先行モデルとの位置付け。市教委によると、県総合体育大会など中体連の大会にも出場可能で、市スポーツ協会が管理・運営を担い、地元スポーツ少年団のコーチが指導に当たる。
-
ビタミン色500本 甘い香り 掛川「ロウバイの里」で見頃
掛川市初馬の初馬会館南側の山林に整備された「ロウバイの里」で、花が見頃を迎えている。ろうのような光沢がある黄色い花が甘い香りを漂わせ、来場者を楽しませている。 約7000平方メートルの斜面に、高さ約2.5メートルのロウバイの木約500本が植栽されている。地元の住民グループ「花咲会」が2018年から、苗木の植え付けや園路の敷設を進めてきた。水仙やコスモスなどの栽培にも取り組み、四季折々の花で地区を彩る構想を描いている。 同グループによると、ロウバイの花は2月中旬まで楽しめそう。石川寿代表(76)は「これだけの数のロウバイは見事。多くの人に楽しんでほしい」と話す。 (掛川支局・高林和徳)
-
掛川城30周年事業 2500万円を計上方針 市24年度当初予算
掛川市は22日、4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業で、2024年度当初予算に関連事業費2500万円を計上する方針を示した。同日、市役所で開かれた記念事業実行委員会の会合で説明した。 市は3月29日から11月3日までの約7カ月間にわたって、掛川城周辺で多彩なイベントの実施を計画している。予算配分の内訳は、記念式典(10月19日)に80万円、和装パレードや演劇を展開する開門30周年祭(10月26日)に680万円、城下町商店街キャンペーン(10月19日~11月3日)に580万円など。 会合では、事業をPRするためのポスターのデザインを決めた。委員からは「通年のイベント日程が掲載されたパ
-
着物学ぶ91人 和装で交流 掛川
装道礼法きもの学院県認可連盟は21日、「新年きものの集い」を掛川市内で開いた=写真=。着物教室で学ぶ県内の91人が和装で参加し、交流を深めた。 峰尾陽子委員長(79)は「日本人は毎日着物を着ることで精神性を育んできた。面倒なことも含めて文化。私たちと一緒に着物を伝えていってほしい」とあいさつした。その後、花嫁の打ち掛けや振り袖の着装の披露が行われ、参加者は素早く丁寧に着付けをする様子に見入った。
-
「共に過ごす時間 大切」 掛川東高佐野さん 障害者理解作文・最優秀賞
掛川東高2年の佐野夢果さん(17)が障害者の理解を深める「心の輪を広げる体験作文」高校生の部で、最優秀賞の内閣総理大臣賞に選ばれた。作文のタイトルは「気づきから生まれる誰もが暮らしやすい社会」。障害の有無にかかわらず共に過ごす時間が大切だとつづった。このほど掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に報告した。 作文募集は内閣府などの主催。佐野さんは車椅子を使いながら小中高と普通学級で過ごす中で、先生やクラスメートの工夫で一緒に授業を受けられたことや、障害のくくりではなく自分自身として生活を送ることができたことに触れた。時間を共にして互いを理解し、自分の経験から得られた気づきが社会を変えるきっかけになる
-
コラム窓辺 被災地の教訓を明日へ【白井貴子/シンガー・ソングライター】
能登半島地震で被災された皆さまへ、一日も早い復興を心よりお祈りしています。そして私たちも、今まで以上に備えを進めましょう。 私は阪神大震災と東日本大震災の時、復興祈願チャリティーライブの折に被災地で手を合わせる機会をいただきました。阪神大震災の時、兵庫県芦屋市の街は木造家屋の1階が皆崩れ、鉄筋のビルだけが残っていたことが今も鮮明に思い出されます。 東日本大震災の後には、岩手県陸前高田市の小学校に建設された仮設住宅で、お住まいの皆さんの前で「元気になーれ」を歌わせていただきました。グラウンドに立っていた時でした。大きな揺れがあり、ギギギ~と遠い空のかなたから大地がきしむ音がとどろき、大地が
-
日坂小児童、ハイキング客に東山茶振る舞う 掛川・粟ケ岳
掛川市大野の日坂小3年生12人はこのほど、地元の特産である茶をPRしようと粟ケ岳の麓の東山いっぷく処(同市東山)でハイキング客らに東山茶を振る舞った。 児童は3人ずつのグループに分かれ、急須で茶を入れた。準備をしたり蒸らしたりしている間には、お茶に含まれるカテキンやビタミンCなどの成分についてクイズを出して茶の魅力を説明した。飲んだ人は「おいしい」「2煎目のほうが濃い」などと味わいながら感想を伝えた。山城月咲さん(9)は「たくさん来てくれてよかった。お茶の良さやおいしさを伝えられた」と充実した表情を浮かべた。 取り組みは総合的な学習の一環。昨年4月、授業で地域を探検していたところ、茶農家
-
指名手配犯逮捕し殉職の中野警視を追悼 掛川、菊川署「強い精神で業務当たる」
掛川、菊川両署は19日、重傷を負いながら容疑者を取り押さえて殉職した故中野倉治警視=当時(53)=の追悼式を菊川市中内田の慰霊碑前で開いた。鈴木康弘掛川署長、竹下貢菊川署長、若手署員ら約15人が碑に献花や黙とうをささげ、先輩警察官に敬意を示した。 中野警視は1972年1月21日、殺人事件で指名手配中の容疑者を発見。隠し持っていたナイフで首を刺されながらも約100メートル追跡して、逮捕した。その後、搬送先の病院で亡くなった。 鈴木署長は「刑事魂や職責の高さを感じる。将来の警察官に伝えていきたい」と話した。出席した若手の掛川署地域課、時森弐千翔巡査(23)は「犯人を追い詰める強い意志を感じた
-
地域経済の発展へ 新年会で決意新た 掛川みなみ商工会
掛川市の掛川みなみ商工会はこのほど、恒例の新年会を同市内で開いた。会員事業所の代表ら約90人が出席し、地域経済の発展に向けて決意を新たにした。 平松季哲会長は、原材料価格や人件費の上昇などを受けて、多くの事業所は売り上げが伸びても利益が確保できていないと指摘した。デジタル化と販売促進事業の支援に注力する姿勢を示した上で「会員に寄り添って態勢を強化していく」と強調した。
-
有機農業拡大へ後押し 静岡県、JA中央会が研究会 事例や技術紹介 情報共有の場に
静岡県やJA静岡中央会などは本年度から、県内での有機農業の規模拡大に向け、技術指導に本腰を入れ始めた。農家らが先進事例の紹介や指導者養成を受けられる研究会を新たに発足。環境負荷を減らす農業の普及、担い手の拡充を目指す。 取り組みの背景には、国が有機農業や化学肥料の使用量削減のビジョンを定めた「みどりの食料システム戦略」がある。同戦略は2021年時点で2万6600ヘクタールの有機耕作面積を30年に6万3千ヘクタール、50年には耕地面積全体の25%に相当する100万ヘクタールとする数値目標を掲げた。 本県の有機栽培は主に茶や水稲で行われているが、栽培面積全体の約1%(578ヘクタール)にと
-
掛川文学賞を受賞 遠未さん招き交流 読書サミットで高校生ら
掛川市の市民選書委員の推薦図書5冊から高校生が1作品を決める「高校生が選ぶ掛川文学賞」の実行委員会は20日、読書サミット(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中央図書館で開いた。昨年11月に同賞受賞が決まった「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)の著者遠未真幸さんを招き、授賞式と高校生との交流会を行った。 授賞式では生徒代表が遠未さんに賞状を手渡した。遠未さんは、高校生が予定時間を超過しながら全員が納得した上で作品を選んだことに触れ「本を書くのも同じで手間がかかる。コスパ(コストパフォーマンス)もタイパ(タイムパフォーマンス)も悪いかもしれないことにこそ大切なものは宿る。あえて遠
-
かわいい名前付けてね♡ 12月誕生のケープペンギン 掛川花鳥園が2月15日まで募集
掛川市南西郷の掛川花鳥園は2月15日まで、2023年12月に生まれたケープペンギンのひなの名前を募集している。 性別は調査中で、今後DNA鑑定をして明らかにする。ひなは両親に当たる20歳の雄のアレックスと12歳の雌のれもんが交代しながら卵を温め続け、12月17日にふ化した。両親がアジをかみ砕いて与えていて、生まれたときは約80グラムだった体重が1・8キロに増えたという。ひなは22日以降に公開する予定。 名前はペンギンプールとショー会場に設置するパネルに示したQRコードから応募できる。3月24日の命名式で発表する。バード統括の北條龍哉さん(43)は「性別にとらわれない名前をつけてほしい。
-
秘書広報室を新設 掛川市
掛川市は19日の市議会全員協議会で、2024年度の組織編成案を示した。トップメッセージの発信力強化を図るため、企画政策課の政策秘書係と広報・シティプロモーション課の広報広聴係を統合し、企画政策課内に「秘書広報室」を新設する。 広報・シティプロモーション課と観光交流課は廃止して、新たに観光・シティプロモーション課を設置する。中山間地や沿岸部を含めた市域全体の観光施策や移住促進を一体的に推進する狙いがある。子育て家庭を包括的に支援する「こども家庭センター」も新設し、家庭相談と保健関連の機能を一元化する。 外部人材の登用では、危機管理監と危機管理部長を兼任する専門人材として、防衛省から1等空佐を招
-
能登地震 掛川市職員3人、被災地へ 「寄り添った支援 心がける」
掛川市は21日から順次、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町に職員3人を派遣する。罹災(りさい)証明書の交付と避難所運営に従事する。市役所で19日、出発式が行われ、3人が市幹部から激励を受けた。 派遣されるのは広報・シティプロモーション課主事近藤和也さん(30)とDX推進課主任青野竜洋さん(35)、土木防災課技術員時貞翔太さん(21)で、いずれも公募で志願した。近藤さんは「これまで培った経験を発揮できる機会。被災者に寄り添った支援を心がける」と力を込めた。 出発式と合わせて、市消防本部から延べ39人が赴いた緊急消防援助隊の派遣報告会も開かれた。久保田崇市長は「困難な業務だった。市を代
-
茶況(1月18日)有機栽培のポイント学ぶ 掛川で研修会
掛川市は18日、茶の有機栽培に関する研修会を同市千羽のJA掛川市本所で開いた。市内の茶農家や茶商65人が参加し、経験者らから有機栽培のポイントを学んだ。 静岡県の有機栽培推進コーディネーター後藤昇一さんは、生育条件の良い園地の選定や病害虫の抑制環境をつくることなどが重要とした。後藤さんは「有機農業は地力に依存している。土壌の物理性改良や豊かな生物相を育む土作りが大切」と話し、茶草場農法の活用を推奨した。浜松市天竜区春野町で約30年間、有機栽培に取り組む鈴木猛史さんは自身の経験を語り、土作りにおける微生物の重要性に触れた。このほか、国の有機農業の支援策や有機JAS認証についての注意点などの紹
-
中東遠総合医療センター 南海トラフ対策強化を 能登被災地派遣隊員 活動報告
能登半島地震の被災地支援に災害派遣医療チーム(DMAT)として加わった中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)の隊員が18日、同センターで活動報告した。道路が寸断された中で取り組んだ患者搬送などの任務を写真や動画で示し、南海トラフ地震を想定した対策の強化を呼びかけた。 同センターでは2日以降、計3隊を石川県に派遣している。第1隊として2~6日に現地で活動した救急科診療部長の松島暁医師(45)は、17日出発の第3隊の一員として再び現地入りした。輪島市の避難所からリモートで参加し「外科系よりも内科系の医師が活躍している段階。病院ではコロナ患者の診療もあった」と現地の状況を伝えた。 宮地正彦院長は
-
戸籍証明書 自宅で受け取り 23日から 掛川市が新電子申請サービス
掛川市は23日、市民が戸籍証明書の交付をスマートフォンで申請し、自宅で受け取れる新たな電子申請サービスを開始する。マイナンバーカード所有者でクレジットカードかPayPay(ペイペイ)による決済が可能な市民が対象。 申請できるのは戸籍謄抄本、戸籍の付票、身分証明書、独身証明書、除籍・改製原戸籍の各証明書。市ホームページや市電子申請ポータルサイトから専用フォームにアクセスして申請する。発送手続きは決済確認後3開庁日以内。手数料は窓口と同額で、別途郵送料が必要になる。 24時間申請が可能。市はスマホで行政手続きを完結できる「手のひら市役所の実現」を目指している。
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)は6位 スノーボード・W杯パラレル回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は16日、オーストリアのバートガシュタインでパラレル回転が行われ、女子で昨季パラレル大回転で世界選手権を制した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は6位だった。予選を4位で通過したが、準々決勝で敗れた。 他の日本勢は予選敗退。越坂綾菜(ランプジャック)は34位で、男子の斯波正樹(ジョイングループ)は17位、兼松直生(中京大)は43位、清水大智(同大)は46位だった。 女子はラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)、男子はマウリツィオ・ボルモリーニ(イタリア)が優勝。 次につながる 三木つばきの話 自分の思うように体を動かすことができた。(準々決勝
-
高柳副市長が入院 1カ月程度の予定 掛川市
掛川市は16日、高柳泉副市長(63)が県内の病院に入院したと発表した。期間は1カ月程度を予定している。決裁や相談はリモートで対応する。 市によると、入院は血液関係の数値改善が目的。
-
東海4県「若手市長の会」掛川で総会
静岡と愛知、岐阜、三重4県の50歳未満の市長15人で構成する「東海若手市長の会」は16日、掛川市役所で総会を開き、施策の調査研究や研修会開催などを盛り込んだ2024年度の事業計画を決めた。役員改選を行い、会長の伊藤徳宇・三重県桑名市長を再任した。 開催市の久保田崇・掛川市長は、全国に先駆けた生涯学習都市宣言や積極的な外部人材登用など市の取り組みをアピールした。伊藤会長は、各市が携わっている能登半島地震の被災地支援に触れた上で「南海トラフ地震の発生確率も高く、何ができるか考えて対策を進めていく。連携を密に取っていきたい」と話した。 総会後に研修を行い、シェアリングエコノミー協会(東京)代表理事
-
掛川の観光農園で「循環型農業」学ぶ 中南米11カ国の省庁職員ら
農業振興や中小企業支援に携わる中南米11カ国の省庁と非政府組織(NGO)の職員ら14人の視察団が16日、掛川市上内田の観光農園キウイフルーツカントリージャパンを訪れ、観光農園モデルや循環型農業の仕組みを学んだ。国際協力機構(JICA)が進める研修生受け入れ事業の一環。 農園の平野耕志代表が、持続可能な無農薬キウイ栽培の取り組みを説明した。倒木や剪定(せんてい)した枝をバーベキューなどの燃料に使うことで発生した煙が、温室内の病害虫発生を防ぐ効果も紹介した。参加者からは、収穫時期や収穫物の流通経路、交流サイト(SNS)活用などに関する質問が上がった。 一行は15日に来日した。17日は静岡市内で行
-
着ぐるみ姿でレース ティラノ67頭が全力疾走 掛川で初開催【動画あり】
恐竜の着ぐるみで競走する「かけがわティラノフェス」が14日、掛川市の原野谷中東側の田んぼで開かれた。静岡県内外から67人が参加し、ティラノサウルス姿で全力疾走した。市内での恐竜レース開催は初めて。 中学生以上の成獣部門に50人、小学生以下の幼獣部門に17人がエントリーして、短距離走とダンスバトル、団体戦のポールリレーで競った。スタート地点に立った参加者は、発走の合図と同時にダッシュして懸命にゴールを目指した。ダンスでは首や短い手を激しく振って審査員にアピールし、来場者から笑いと歓声が上がった。 参加賞として地元の無農薬米を使ったおにぎりが振る舞われたほか、各種目と総合の部の上位入賞者には
-
スノーボードW杯 三木、巻き返し3位 パラレル大回転
【シュクオル(スイス)共同】スノーボードのワールドカップ(W杯)は13日、スイスのシュクオルでパラレル大回転が行われ、女子は昨季世界選手権覇者の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が3位に入った。準決勝で敗れたが、3位決定戦を制した。竹内智香(広島ガス)は三木に準々決勝で敗れて7位だった。 男子の斯波正樹(ジョイングループ)は1回戦敗退で16位。清水大智(同大)は33位で予選落ちし、兼松直生(中京大)と女子の越坂綾菜(ランプジャック)は失格となった。 女子はルチア・ダルマッソ(イタリア)、男子はベンヤミン・カール(オーストリア)が優勝。 土壇場で勝負強さ 予選をぎりぎり16位で通
-
浜松で将棋親睦大会 名人戦、渡辺さんV
浜松市中央区の南部協働センターでこのほど、遠州親睦将棋大会が開かれた。同市や豊橋市、磐田市、袋井市、掛川市の56人が参加し、最強の名人戦で聖隷クリストファー高2年の渡辺快さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 名人 ①渡辺快②関口真貴③村松清④伊藤進⑤石野俊夫▽S ①山下康弘②嶌英昭③山口昌行④岡本徳裕⑤岡本康夫▽A ①斎藤正直②袴田洋三③池谷雄二④藁科勝祐⑤高柳正芳▽B ①芝田信照②内藤利雅③伊藤隆④高柳長男⑤大柳豆周一▽C ①藤森勗②越知隆一③平野惣一④片山久⑤鈴木さち子
-
「きくのん大好き」 菊川市のマスコット 10回目の誕生日祝う
菊川市は13日、市のマスコットキャラクター「きくのん」の誕生日会を同市下平川の中央公民館で開いた。ファンや親子連れが訪れ、10回目の誕生日を祝った。 来場者はきくのんと写真撮影をしたり歌をプレゼントしたりしてお祝いした。会場には、きくのんの顔の形が完成する折り紙コーナーやキーホルダーづくりのブースなどが設けられた。掛川市の「茶のみやきんじろう」、御前崎市の「なみまる」「ふうちゃん」の3キャラクターもお祝いに駆けつけた。母親と市内から訪れた堀井美裕ちゃん(6)はきくのんに手紙を渡し「お顔が大好き」と話した。 きくのんは市政10周年を記念して2014年にデビュー。市制施行の1月17日を誕生日
-
ペンギン一日署長がショー 110番の適正利用PR 掛川花鳥園
掛川署は13日、「110番の日」の広報キャンペーンを掛川市南西郷の掛川花鳥園で行った。ケープペンギンに一日警察署長を任命し、ショーや啓発品の配布を通じて適正な通報を呼びかけた。 一日署長を務めたのは雌の「音羽」。飼育員を通じて、鈴木康弘署長から特注のペンギンサイズのたすきをかけられると、来館者と記念撮影に応じた。 ペンギンプールでのショーでは、署員から「交通事故が発生したときは」「免許返納の方法を知りたいときは」などクイズが出され、音羽は飼育員の誘導を受けながら110番するべき状況か○×で示した。署員が持つくす玉のひもを音羽が引くと、「110番」「適正利用」のメッセージが現れ
-
掛川茶のスイーツ、地元高校生が開発 第1弾パウンドケーキ、1月内販売予定
掛川市の掛川西高2年生4人が、同市の魅力を発信しようと国産サツマイモのスイーツ専門店「おいもや」(同市大渕)とともに、掛川茶を使用したスイーツ2種の開発に取り組んでいる。第1弾のパウンドケーキは1月中に販売予定。生徒は「一から手がけたものが販売されるのは貴重な経験」と販売準備を進める。 田中拓久磨さん、松井瑞樹さん、二宮優季さん、横山真奈さんの4人が授業の一環で、観光で地元を盛り上げる企画として掛川茶スイーツの開発を考えた。自ら同社に打診し、10月ごろから週に1度、ミーティングを進めてきた。 11日の会議では、同社EC事業部の伊藤優希さんが同校を訪ね、第2弾として準備するパフェの試食を
-
伊藤若冲の世界を 西陣織で職人再現 17日まで掛川で展示
江戸時代の画家伊藤若冲(1716~1800年)の作品を京都の伝統織物西陣織で表現した掛け軸などの展示会が13日、掛川市御所原の生涯学習センターで始まった。17日まで。 「旭日雄鶏図」や「果蔬涅槃図(かそねはんず)」などを細部まで表現した約50点が並ぶ。若冲の作品データを参考に職人が力織機で織ったという。糸は髪の毛半分ほどの細さで、ニワトリを力強く描いた旭日雄鶏図には縦糸4千本、横糸約2万5千本が使われている。来場者はルーペを使って伝統の技を堪能した。 同展実行委員会の吉村昌人さんは「職人の精緻な技術を見てほしい」と話す。 西陣織誕生550年と若冲生誕300年を記念した全国巡回展の一環。
-
地域のお店デザイン表彰 静岡県、大賞に柚野商店(富士宮)
静岡県は10日、外観デザインや地域社会への貢献度などで優れた個店をたたえる「『地域のお店』デザイン表彰」の表彰式を静岡市葵区で開いた。大賞の知事賞に富士宮市の柚野商店が選ばれ、川勝平太知事が賞状などを贈った。 柚野商店は同市山間部の柚野地区から店舗がなくなる危機にあった中、店主の平野映子さんが前身店舗から承継を決意し、地域の女性とともに新たにオープンした。改装した店内は木材を多く使用。日用品を取りそろえ、一部で量り売りを採用して客の使い勝手を良くした。 審査では「地域内外に開かれ、次世代との関わりも生み出している。地域とお店とのあるべき方向性が見えた。また、(外観、内観の)存在が美しい」
-
4月に天守復元30年 掛川城“お茶カラー” 記念ロゴマーク決定 市民投票で最多4割支持
掛川市は12日までに、4月に天守復元30年を迎える掛川城の記念ロゴマークを発表した。 お茶を連想させる緑色を使ったさわやかなデザインで、「30」の数字と城のイラストを組み合わせた。「日本初本格木造復元天守閣」「1994」などの言葉も取り入れ、趣旨が一目でわかるように仕上げた。 ロゴマークは記念事業実行委員会での選定を経て、昨年末から約2週間、ウェブで市民からの投票を受け付けた。5案に投じられた575票のうち、最多の約4割を占めたデザインに決定した。久保田崇市長は「未来を感じさせる明るいデザインがよいと思っていた。いい案に落ち着いた」と印象を話した。 市は記念事業のシンボルマークとして活用し、
-
知事選擁立、早期に準備 増田享大氏 自民党静岡県連幹事長【各党に聞く 2024年選挙戦略①】
2024年は御前崎、伊豆、藤枝など県内7市町の首長選が控え、翌25年の知事選や参院選に向けた候補者擁立作業が本格化する。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が岸田文雄政権を直撃し、国民の政治不信が高まる中、来るべき衆院選をどう戦い、党勢を拡大していくか。県内で候補者擁立を予定する主要政党幹部に戦略や展望を聞いた。 ―「政治とカネ」の問題による混迷が続く中で新しい年が幕を開けた。 「派閥の政治資金パーティーを巡る問題は通常国会前に捜査が進展し、さらに深刻な政治不信を招いている。県連として申し訳なく、おわびしたい。各派閥としても説明責任を果たしてほしい。失った信頼は簡単には取り戻せ
-
茶況(1月11日)上品なうまみ 有機国産抹茶 掛川「山英」が発売
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、「有機国産抹茶」を発売した。 まろやかで上品なうまみとあざやかな緑色が特徴。牛乳で割るラテやケーキ、プリンなどのデザートに使用しても楽しめる。取り出しやすい幅広のパッケージを採用し保存に向くチャックをつけた。 コロナ禍をきっかけにネット販売に力を入れる中、海外需要のある抹茶に目を向けたことが開発のきっかけだという。同社小売部の山崎千嘉さんは「量を調節して自分好みの抹茶料理を楽しんでほしい」と話した。 80グラムで999円(税込み)。店頭や各通販サイトで購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
被災地病院、水不足深刻 中東遠医療センター DMAT 松島医師「想像以上に壮絶」 能登地震
能登半島地震に本県の災害派遣医療チーム(DMAT)として加わった中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)救急科診療部長の松島暁医師(45)が10日、取材に応じ、過酷な環境で奔走する医療現場の様子を語った。断水の影響による圧倒的な水不足や道路の陥没に触れて「想像以上に壮絶。土砂崩れや亀裂が多く感覚がおかしくなるほどだった」と振り返った。 松島医師は2~6日、薬剤師1人、看護師2人と共に現地で活動した。公立能登総合病院(石川県七尾市)を拠点に志賀町や輪島市の病院などに医療資機材や食料、水を輸送したほか、介護施設70カ所に電話し被害状況を聞き取った。 現地の病院でとりわけ深刻だったのは水不足。
-
被災者に市営住宅用意 掛川市は3戸確保 能登半島地震
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、能登半島地震の被災者に市営住宅を提供すると表明した。当面の対応として3戸を確保し、避難先住居として石川県に登録した。 市は同日に緊急消防援助隊の第4次隊で6人を派遣した。現地で活動している第3次隊7人と交代する。市が派遣した消防職員は計27人になった。20日には1・8トンの給水車1台と職員4人を派遣する。住宅の被害認定調査や罹災(りさい)証明発行事務、下水道管の調査などに当たる職員派遣の準備も進めている。 久保田市長は市営住宅の提供に関して「掛川に親戚がいるなど、縁があれば希望者がいるかもしれない。段階に応じて被災地支援を続けていく」と話した
-
ヒマラヤの風景、魅力を紹介 山岳ガイドの小川さん 1月27日、掛川で映写会
掛川市の山岳ガイド小川正育さん(76)が27日午後1時から、ネパール・ヒマラヤ山脈のトレッキングの魅力を伝える「アンナプルナ街道映写会」を同市西大渕の市大須賀市民交流センターで開く。 小川さんが20年以上にわたって撮りためた山岳写真をプロジェクターで投影する。2011年10月に日本山岳会の登山隊でアンナプルナ連峰に挑んだ様子を中心に、解説を交えて紹介する。参加無料。 問い合わせは小川さん<電090(7952)6856>へ。
-
柔軟な発想、変革 経営者に必要 掛川商工会議所、賀詞交歓会
掛川商工会議所は10日、新年の賀詞交歓会を掛川市内で開いた。会員企業や行政、経済団体の代表ら約140人が出席し、地域を取り巻く経済環境の変化や1年の展望について意見を交わした。 藤田哲男会頭はあいさつで、多くの中小企業は収益が改善しない中で人材確保のための防衛的な賃上げを余儀なくされていると指摘した。「経営者には柔軟な発想と自己変革が求められている」と強調し、経営支援や商議所組織の機能強化に力を注ぐ考えを示した。 式典に先立ち、能登半島地震の犠牲者を悼んで黙とうをささげた。神事も執り行い、出席者が地域経済の発展を祈願した。
-
地域経済発展へ決意 藤枝商議所 新年祝賀会
藤枝商工会議所(山田寿久会頭)は9日、新年祝賀会を藤枝市の小杉苑で開いた。会員企業の代表者のほか、市の幹部や金融機関の関係者、地元選出議員ら計約200人が出席し、地域経済の発展に向けて決意を新たにした。 山田会頭は「会員企業の自己変革への挑戦と持続的発展を伴走型で支援し、頼りになる商工会議所づくりにまい進していく」とあいさつした。出席者は立食形式の懇親会で交流を深めたり、情報交換したりした。掛川市出身の現代舞踊家鷲山あかねさんによる「新春の宴(うたげ)」も披露された。 祝賀会は新型コロナウイルス禍の収束を受け、通常規模で開催した。
-
掛川の歴史研究家 柴さん 家康の姫 生涯たどる 嫁ぎ先での功績 丹念調査
80歳を機に都内から掛川市に移住した歴史研究家柴桂子さん(86)=同市本郷=が、徳川家康の娘や養女の人生を追った著書「徳川家康三十二人の姫君の結婚―もう一つの大名統制」(みらいま)を出版した。それぞれの生い立ちや功績をたどり、政略結婚の背景をひもといた。 柴さんは日本近世史と女性史が専門。家康が迎えた養女の多さに着眼し、嫁ぎ先の大名家の家譜や軍記物などを丹念に調べて結婚後の養女の記録を掘り起こした。文献に登場する女性の多くは名前が判明せず、政略結婚と子どもを産むためだけの存在として扱われていることに強い違和感があったという。 著書で浮かび上がらせたのは、しっかりした意思を持ち幕藩体制の
-
掛川・つま恋リゾート彩の郷 コラボ企画やイベントも【キャンプ場だより】
当施設は、掛川市にある大自然に囲まれた泊まる・食べる・癒やす・遊ぶことができるリゾートです。 〝遊ぶ〟の一環としてオープンしたキャンプ場では、ゴールデンウイークや夏休み期間などに多くのお客さまが訪れます。昨年末からは気温の低い日が続き、園内は本格的な冬キャンプの季節を迎えました。寒空の下、たき火台を囲む様子にも心が温まります。 家族で温かい〝キャンプ飯〟を囲むも良し、大切なパートナーとホットコーヒーで温まるも良し、時にはお客さま同士で笑い合う姿にもホッとさせられますね。この時期しか味わうことのできないさまざまな〝あたたかさ〟を体感してみてはいかがでしょうか。 また、キャンプにまつわるコ
-
腸活、何をすれば 「善玉菌」意識し、食事見直し【知って、いかす 健康食品①】
新型コロナウイルスの流行を経て健康意識が高まる中、食生活を見直している人も多いのでは。自分に適した食品やサプリメントを選び、より健康的に過ごすコツについて、日本臨床栄養協会認定のNR・サプリメントアドバイザーで薬剤師の大石順子さん(掛川市)が紹介します。 腸活とは、腸が本来の機能を発揮するために、腸内細菌の善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)、悪玉菌、日和見菌のバランスを整えることです。善玉菌が30~40%、悪玉菌が10%、日和見菌が50~60%の状態が理想のバランスです。 腸活はまず、食事の見直しから始めます。善玉菌を含む発酵食品(ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、キムチ、みそなど)と、善玉
-
アウローラ・フィル管弦楽団、本番へリハーサルに熱 14日、浜松市中央区で演奏会
静岡県西部のアマチュア楽団の有志でつくるアウローラ・フィルハーモニック管弦楽団(鈴木孝幸代表)は14日、第2回演奏会を浜松市中央区のアクトシティ浜松で開く。8日、リハーサルを同区の研修交流センターで行い、本番に向けて最後の調整に臨んだ。 地域の文化振興への貢献などを目的に、同市や掛川市で活動する演奏家85人が所属する。演奏会は5年ぶりで、昨夏から練習を重ねてきた。 披露するのは今年、生誕200年を迎えたブルックナーの「交響曲第8番」。指揮者は全国各地でプロのオーケストラなどの指揮を執ってきた坂入健司郎氏を迎え、ブルックナーの最高傑作とも称される同曲を壮大なスケールで演奏する。 リハーサ
-
静岡県内ゆかりの音楽家26人出演 プロや学生が発表会 浜松市中央区
浜松市浜名区の音楽事務所「みどり音楽企画」は6日、県内ゆかりの音楽家らを集めた演奏会「みどり会」を中央区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開いた。 掛川市出身のピアニスト今田篤さん、浜松市出身のバリトン歌手竹内利樹さん、ハンドフルート奏者森光弘さんとピアニスト臼田圭介さんのデュオ「チャイルドフッド」といったプロの演奏家のほか、プロを志す学生ら計26人が出演。シューベルトやベートーベンの名曲だけでなくジブリメドレーなど子どもにも親しみやすい曲も奏でて来場者を楽しませた。
-
小学生サッカー 36チーム熱戦 7日まで、掛川でさなるチャレンジカップ
静岡県内外の小学生サッカーチームが競う「U―11さなるチャレンジカップ」(さなるスポーツ少年団サッカー部主催)が6日、掛川市のつま恋リゾート彩の郷で開幕した。浜松市の少年団を中心に計36チームが出場し、7日までリーグ戦と順位決定トーナメントを戦う。 試合は15分ハーフの8人制。選手は声をかけ合いながらボールを追い、懸命にゴールを目指した。自陣で球を奪う鮮やかな守備や豪快なシュートが出るたび、観客席の保護者から歓声が上がった。
-
掛川市役所で義援金受け付け 能登半島地震
掛川市は5日、能登半島地震の被災地に向けた義援金の募金箱を市役所本庁1階の総合案内前に設置した。土日と祝日を除く午前8時半から午後5時15分に受け付ける。大東支所(三俣)、大須賀支所(西大渕)にも設置する。義援金の送り先は調整中。
-
掛川の石野さん SSクラス優勝 日将連浜松12月大会
日本将棋連盟浜松支部の12月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。71人が参加し、最強のSSクラスは石野俊夫さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①石野俊夫(掛川市)②田中雅英(南区)③高〓烝(浜北区)▽S ①門奈光(東区)②神谷護流(岐阜県関市)③岡崎正芳(中区)▽A ①中村敏男(南区)②森孝彰(東区)③尾藤菊一(中区)▽B ①高木健吾(東区)②笹本康介(磐田市)③三輪勝次(東区) ※高〓烝の〓は木ヘンに却の去がタ
-
茶況(1月4日)ご当地アイドルの和紅茶5種発売へ 掛川、JAさすが市
掛川市のご当地アイドルグループ「マーブル・メイプル」と、卒業生のソロシンガー望月瑠奈さん=同市=がこのほど、市内産紅茶を使ったフレーバーティーを完成させた。 味はグループ名にちなんだメープルのほか、ローズやマンゴー、オレンジ、ピーチの5種類を用意した。試作を3回ほど繰り返し、和紅茶のやわらかい味わいとフレーバーのバランスを工夫したという。同市の石神農園の茶葉を使用した。パッケージにはメンバーの顔写真を印刷した。掛川をアピールする製品を開発したいと発案した望月さんは「県外で活動することもある。特産のお茶をたくさんの人に飲んでほしい」と思いを語った。 1月中旬からJA掛川市の新鮮安心市場さす
-
自慢の横須賀凧 空高く舞う 掛川、磐田の愛好家が揚げ初め
掛川市の凧(たこ)揚げ愛好家グループ「遠州横須賀凧一二三会」は3日、同市山崎の水田で凧の揚げ初めを行った。掛川、磐田市から計3団体が参加し、横須賀凧など自慢の凧で空を彩った。 横須賀凧は色鮮やかで多様な形があることが特徴とされ、徳川家康が武田方の高天神城を攻略する様子を表現した「巴(ともえ)」や赤色を背景に鶴や松を描いた「とんがり」などがある。この日は風が弱かったものの、参加者は糸を巧みに操り空高く凧を揚げた。1987年から続く年始恒例の行事で37回目。内藤剛代表(62)は「平和の願いを込めて、和気あいあいと凧を揚げた。希望の持てる1年にしたい」と話した。
-
火災予防へ決意新た 掛川で出初め式 観閲行進や一斉放水
掛川市消防本部と市消防団は4日、消防出初め式を同市の掛川城公園三の丸広場で行った。職員と団員473人が観閲行進と一斉放水を行い、火災予防への決意を新たにした。 出席者はラッパの音に合わせて行進した。消防団車両も行進に続き、沿道から親子連れらが見守った。掛川城下を流れる逆川で消防団らが一斉放水した。鈴木智彦消防団長は能登半島地震に触れ、「ひとごとではなく、県内でも巨大地震が懸念されている。訓練を重ね、安心安全を守れる消防団を構築する」と話した。久保田崇市長は2023年12月30日に上西郷で発生した火災や能登半島地震への消防職員派遣に言及し、「年末年始もなく、心が休まる間もないと思う。日ごろの訓
-
【序章】記憶㊥ 高校恩師 留年選択の決意に仰天【青春を生きて 歩生が夢見た卒業】
制服姿で友達と肩を並べてポーズを取った写真。顔にはアプリでユーモラスな加工が施されている―。静岡県立磐田北高在学中の2021年10月に骨のがん「骨肉腫」で亡くなった寺田歩生[あゆみ]さん=磐田市=のスマートフォンには、女子高校生らしい楽しげな写真がたくさん残されている。 国語の授業だろう。こんな画像もある。「軍中以(も)つて楽を為(な)す無(な)し」。中国の歴史書「史記」に出てくる項羽と劉邦の名場面「鴻門之会(こうもんのかい)」の一節を板書した黒板だ。 「成績は学年トップクラス。授業は真剣に聞いていた」。2年次の担任で、国語を受け持った杉山さやか教諭は、教え子の姿を鮮明に覚えている。同校
-
福呼び込む「たたき棒」 厄よけと無病息災祈る 掛川・普門寺
掛川市西大渕の普門寺で3日、新年の恒例行事「たたき棒祭」が行われた。地元住民や檀家(だんか)が丸太を藤の根でたたき、厄よけと無病息災を祈った。 棒の先が裂けるまでたたくことで、昨年心の中にたまったあかを落とし鬼を追い払って福を呼び込む祭り。住民は「悪星退散(あくしょうたいさん)」「善星皆来(ぜんしょうかいらい)」との文字が彫られた丸太の両脇にたち、太鼓の音に合わせて一心にたたき続けた。棒は水引と一緒に縁起物として持ち帰った。 高木光基住職は「今年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)で一からやり返しができる年。良い星を自分に呼び込んでほしい」と話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
1区 上川氏に対抗、3氏が名乗り/8区 裏金問題絡み不透明 2024静岡県内選挙 衆院は波乱含み
2023年、衆院議員は25年10月30日までの4年の任期を折り返したが、静岡県内の政界にも波及した自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題により衆院解散の時期は見通せない状況だ。与野党は捜査の進展や秋に予定される自民党総裁選をにらみながら、党勢の立て直しや候補者擁立を急ぐ。25年の知事選に向けた駆け引きも活発化しそうだ。 1区 上川氏に対抗 3氏が名乗り 上川陽子氏 高橋美穂氏 山下洸棋氏 鈴木節子氏 自民現職の対抗馬に立民元職と維新、共産の新人が名乗りを上げている。 自民現職の上川陽子氏(70)=7期=は外相として
-
スノボ・三木、ゴルフ・岩崎ら、静岡新聞社・静岡放送スポーツ賞 6個人の功績たたえる
スポーツ界で優秀な成績を収めた静岡県関係の選手、指導者や、スポーツの振興に尽力した功労者をたたえる第72回静岡新聞社・静岡放送スポーツ賞は、スノーボード世界選手権女子パラレル大回転を制し、スポーツ大賞に選出された三木つばき(20)=浜松いわた信用金庫、掛川市=をはじめ6個人に決まった。2月9日に表彰式を行う。 (敬称略) 三木は同種目で最年少タイの19歳で優勝を果たした。アルペン種目で日本勢が世界一になるのは五輪も含め、男女を通じて初めての快挙だった。優秀賞には日本オープンゴルフ選手権優勝の岩崎亜久竜(26)=清水町出身=を選んだ。 体育功労者賞は県剣道連盟会長の吉村勝氏(77)=御
-
新年へ願い 「除日の鐘」鳴らす 掛川・満勝寺
掛川市中の満勝寺は31日、大みそかの日中に鐘を突く「除日(じょじつ)の鐘」を行った。近隣住民が新年への願いを込めて鐘を鳴らした。 檀家(だんか)で構成する護持会が、子どもや夜酒を飲む大人など、夜に外出しづらい人にも気軽に訪れてほしいと約3年前に始めた。住民らは大きく振りかぶって鐘を突き、境内には「ゴーン」という厳かな重低音が響いた。 家族で訪れた市内の会社員三浦直人さん(39)は「元気で過ごしたい」、娘の璃紗ちゃん(4)は「おままごとをして遊びたい」と新年への思いを話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
山頂、登り口に巨大な“辰” 稲わらや茶草使用 掛川・粟ケ岳
掛川市の粟ケ岳山頂と登り口にこのほど、2024年の干支(えと)の辰(たつ)の巨大オブジェがお目見えし、ハイキング客らを楽しませている。地元住民が訪れる人の楽しみになればと制作した。 登り口の交流施設「こんにゃく亭」(同市倉真)の竜は全長8メートル、高さ2・2メートル。地元農家から譲り受けた稲わら軽トラック3杯分を使った。元日に行われるサッカーの国際親善試合で、タイと対戦する日本代表を率いる森保一監督が倉真にゆかりがあることから、竜がサッカーボールを蹴っている姿に仕上げた。 山頂では全長9メートル、高さ4・5メートルの竜がハイキング客を迎える。茶草場農法を実践する東山地区をアピールしようと
-
辰ゆかりの神社、準備万端 掛川・龍尾神社と御前崎・池宮神社 かわいい♡お守りや絵馬も
2024年の干支(えと)の辰(たつ)にゆかりのある龍尾神社(掛川市下西郷)や池宮神社(御前崎市佐倉)は新年に合わせ、竜をモチーフにした新しいお守りや絵馬などを用意した。両神社によると、辰年は例年に比べ参拝客が多いといい、禰宜(ねぎ)は「明るい年になればいい」と話す。 古くから龍尾山と呼ばれる地に鎮座する龍尾神社では、辰の日に授与する御朱印のデザインを新しくした。昇り竜2頭が描かれている。禰宜の龍尾重幸さん(51)は「辰年は特別な年。数年前からお守りを増やすなどして徐々に準備してきた」と話す。前向きになれるような言葉を書いた「たつおみくじ」を3年前から設置し、新年からは竜のぬいぐるみのお守
-
掛川市長「動き出した1年」 中東遠各地で仕事納め
掛川市の久保田崇市長は新型コロナ感染症の5類移行などに触れ、「さまざまな事業が動き出した」と1年を振り返った。 印象深い事業に、本格化した学校再編と「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」の設置を挙げ、「人と環境の持続可能性に大きく関わっている。対話とチャレンジで取り組んでいきたい」と話した。市役所内の人材不足について、あらゆる方策を打つ必要があるとし、職員と一丸となって取り組むとした。
-
磐田・大楽地の米使用したクラフトビール 遠州の関係人口創出、地域活性化へ 年初からイベント配布
磐田市内の企業の不動産部門が企画し、市北部の大楽地地区でつくる米を原料の一部に用いたクラフトビール「大楽地米ビール」がこのほど完成した。コンセプトは「新しい地元の味を、地元の素材をつかって、地元のみんなでつくろう」。ビールを通じて、遠州地域の関係人口の創出や地域活性化を目指す。 同市で木材販売などを手がけるカワイの「ICOI(イコイ)」不動産事業部が、設立10周年に合わせた地域貢献活動として計画した。地元の米を使ったビールづくりのアイデアは、父親の闘病を機に家業の米作りに本格的に携わり始めたという同不動産部の松下知也さん(38)=同市下野部=から寄せられた。 11月上旬には掛川市内の飲
-
静岡県畜産共進会肉牛の部で最高賞 掛川の堀内さん「父の背中見て目標だった」 市長に報告
浜松市内で開かれた県畜産共進会肉牛の部で、掛川市下垂木の畜産農家堀内慎也さん(46)が最高賞の農林水産大臣賞を受けた。堀内さんが27日、同市役所を訪ね、久保田崇市長に喜びを報告した。 110頭の中から最高賞に輝いた。餌の量とタイミングを一定にし、牛の様子を常に観察したという。高い脂の質が評価された。堀内さんは「掛川で生まれ育った牛が賞をもらいうれしい」と喜んだ。父敏夫さんも2008、09年に受賞しているといい、堀内さんは「父の背中を見ていて、農林水産大臣賞を目標にしていた。飼料の価格が高騰し苦しい中でとれたのがよかった」と振り返った。 掛川牛は脂がくどくなく赤身とのバランスがよいことが特
-
⚽DF森下(磐田ユース出)「自分の色出す」 日本代表生き残り「勝負」
サッカー日本代表でJ1名古屋からポーランド1部レギア・ワルシャワへの期限付き移籍が決まったDF森下龍矢(26)=掛川市出身、磐田ユース出=が2024年元日に国立競技場で行うタイとの親善試合に生き残りをかけて臨む。1月にカタールで開催されるアジア杯へ強化の場となるが「自分は当落線上の選手。どれだけアピールできるか」。左サイドバックとして存在感を示すつもりだ。 名古屋移籍3年目となった今季は、累積警告での出場停止を除くリーグ戦33試合に出場。ウイングバックとして豊富な運動量で攻守にチームに貢献した。ただチームは前半優勝争いをしたものの、終盤に失速して6位。森下自身も「チームと比例して後半がだめ
-
身近な生き物の油彩画 佐々木さん(掛川)が個展 静岡市葵区
掛川市在住の画家佐々木芳子さん(70)の個展「佐々木芳子展―いきもの日記」が来年1月12日まで、静岡市葵区相生町のしずおか焼津信用金庫本店のギャラリー「ゆめ空間」で開かれている。ウサギや鳥、ヤギなど身近な生き物を描いた油彩画を中心に約20点が並ぶ。 佐々木さんが過去に飼っていた動物のほか、自宅近くの畑や山に現れたり、夜に鳴き声が聞こえてきたりする身近な生き物に思いをはせて作品を描いた。赤茶色の毛をしたウサギがたたずむ作品「秋に思う赤うさぎ」は、幼いころに飼っていたウサギに抱いていた気持ちやイメージを、対象物を変形させて描く「デフォルメ」という技法で表現している。 佐々木さんは「同じ地球に
-
外国人児童生徒の教育や支援策協議 掛川市総合教育会議
掛川市は27日、市総合教育会議を市役所で開いた。外国人児童生徒の教育や支援について久保田崇市長、佐藤嘉晃教育長と教育委員4人らが意見を交換した。 事務局が市内の外国人が増加傾向であることや現在の支援体制などを説明。また課題として、学校編入前の初期指導を受けず編入を希望する児童や発達支援を求める児童生徒の増加、支援する人材の発掘を挙げた。 教育委員からは「当事者を含めて問題を検討する場を設けるべき」「打ち解けるために自分のことを発表する機会をつくってもよい」などの意見が出た。佐藤教育長は支援する人材の不足について「翻訳機を使っても間に合っていない。外国人児童生徒のルーツをたどって支援する環境が
-
掛川・佐々木さん 身近な生き物描く 静岡で個展
掛川市在住の画家佐々木芳子さん(70)の個展「佐々木芳子展―いきもの日記」が来年1月12日まで、静岡市葵区相生町のしずおか焼津信用金庫本店のギャラリー「ゆめ空間」で開かれている=写真=。ウサギや鳥、ヤギなど身近な生き物を描いた油彩画を中心に約20点が並ぶ。 佐々木さんが過去に飼っていた動物のほか、自宅近くの畑や山に現れたり、夜に鳴き声が聞こえてきたりする身近な生き物に思いをはせ描いた。
-
社説(12月27日)東アジア文化都市 日程の再検討が必要だ
静岡県が韓国の全州市、中国の梅州、成都の両市と文化・芸術活動を通じて相互理解を深める1年間の国際交流事業「東アジア文化都市」が、12月末で終了する。県は、18日までに本県で行われた認証事業を966件、来場者数を896万人、経済効果は速報値で232億円とする。 だが、事業の意義や価値が県民に広く浸透していたとは言いがたい。事業数や来場者数には、中韓3都市との国際交流事業、「静岡国際オペラコンクール」「ふじのくに⇆せかい演劇祭」といった文化・芸術分野の催しのほかに、「浜松まつり」「大道芸ワールドカップ」に代表される観光色が強い既存のイベント、スポーツのイベントも含めている。こうした点が実体の見
-
スノーボード・三木(浜松いわた信用金庫、掛川市) 来季へ決意「笑える年に」
スノーボード女子パラレル大回転で昨季の世界選手権覇者の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が26日、年内のワールドカップ(W杯)を戦い終えて羽田空港に帰国した。パラレル回転も含めた3試合で表彰台は初戦の3位のみ。「開幕戦で結果が出たのは良かった。悔しい思いもしたので、来年はもっとたくさん笑える1年にしたい」と決意を口にした。 3戦目は予選落ちし、帰りの航空機内でも映像を見直して試合のことばかり考えていたという。来年は、再開する1月13日のW杯に向け、2日に欧州へ出国予定。「日本で一度頭を切り替えて、年明けからまた練習していきたい」と今後を見据えた。
-
高校教育 全体構想案示す 静岡県教委の小笠地域協、理念や方向性検討
静岡県教委は26日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討に向けた小笠地区の地域協議会第4回会合を掛川市富部の県総合教育センターで開き、事務局が第3回の議論を反映した同地区全体構想案を示した。掛川、御前崎、菊川の3市の教育関係者らが出席し、理念や方向性などについて検討した。 全体構想案は、理念に自律、多様性、持続可能性の3点を挙げた。学校の魅力化や人工知能(AI)やICTの活用、多様なコースの配置などを具体的な方向性として示した。教育基盤について、当面は大幅な生徒数の減少が見込まれないとし、中長期的視点で学校配置や規模を検討するとした。池上重弘教育長は横須賀高と池新田高の統合につい
-
小笠山の保全 掛川市に要望 愛好家 協議会
小笠山の愛好家で構成する「小笠山を愛する協議会」(中山幸男代表)は26日、小笠山の自然を守るために、市が積極的に対策を講じるよう求める要望書を久保田崇掛川市長に提出した。 貴重な植物や地形が残る小笠山で砂利採取が行われているとして、条例や法令を踏まえた現地調査▽保全と再生を開発事業者へ指導すること▽県立自然公園に編入する働きかけ-の3点を挙げた。 協議会によると、山では絶滅危惧種のキンランが見られ、スジヒトツバの北限自生地であるという。また専門家が「地質遺産」と評価したという礫岩(れきがん)が固まった浸食谷「六枚屏風(びょうぶ)」も存在する。その一方で、山頂方向や西側では業者による砂利採取が
-
体力強化、体幹鍛えよう 元プロ野球2選手が特別指導 森町の教室10周年
森町で小中学生を対象に野球を教えている野球塾「ゼロベースボール」は25日、設立10周年を記念し、同塾代表の松井宏次さん(39)=掛川市出身=ら元プロ野球選手による特別練習会を開催した。松井さんのほか、松井さんと同じく元楽天の金刃憲人さん(39)も講師を務めた。森町の旭が丘中、森中の野球部や、森町の野球少年団などに所属する県西部の小中学生約80人が参加した。 松井さんと金刃さんは、基礎体力づくりやウオーミングアップの方法を中心に子どもたちに解説した。基本的な構えの体勢について松井さんは「素早く動くためには腰を落とし、その際に爪先より膝が前に出ないように」と助言した。金刃さんは腕立て伏せや体
-
静岡県人口355万3518人 10月1日年間推計、全市町で前年比減
静岡県はこのほど、10月1日現在の推計人口を基に9月末まで1年間の人口動態や年齢別推計人口を公表した。推計人口は355万3518人で前年同月と比べて2万8676人減少し、減少幅は集計を開始した1986年以降最大を更新した。県内35市町全てで減少し、全市町減は2021年10月に続いて2度目。人口減の加速を印象付ける結果となり、この傾向が続けば2年後までに350万人を割る見通し。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 10月1日現在の推計人口の減少数は、前年同期と比べ4390人拡大した。出生数から死亡数を引いた自然動態は前年同月比で2万8456人減(出生2万111人、死亡4万856
-
「豊かな海守る」図画に表現 御前崎で作品展
海洋環境保全の大切さを啓発する「第24回未来に残そう青い海 図画コンクール」(海上保安庁主催)の作品展が1月8日まで、御前崎市の「御前崎渚の交番」で開かれている。 牧之原市や掛川市の児童生徒約180人が楽しそうに海中を泳ぐウミガメやイルカなどのイラストをはがきに描いた。色鉛筆などを使って多様な生物が海の中で暮らす様子や夏の海岸風景を表現し、海の豊かさを守る大切さを訴えている。それぞれ独創性も光り、来場者を楽しませている。 御前崎海上保安署の保坂和彦署長は「子どもたちの感性に着目しながら、海洋保全について考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。 同コンクールは2023年5月から9月まで全国の
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)予選落ち スノーボード W杯パラレル回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は23日、スイスのダボスでパラレル回転が行われ、女子で昨季の世界選手権パラレル大回転を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は予選20位にとどまり、上位16人による決勝トーナメントに進めなかった。 男子で斯波正樹(ジョイングループ)が予選15位で決勝に進んだが、1回戦で敗退した。 女子の越坂綾菜(ランプジャック)、男子の篠原琉佑(大東大)清水大智(同大)は予選落ち。
-
資源化の方向性確認 掛川市ごみ減量会議
掛川市がごみを燃やさずに資源化する仕組みを検討する「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」の会合がこのほど、同市役所で開かれた。新たに「資源化ごみ」と定義する4品目について、それぞれリサイクル方法の方向性を確認した。 使用済み紙おむつは、全国的に事例があることなどから固体燃料へ加工する案が実現可能性が高いとした。さらに資源化するにあたり、追加で約8500万円の収集運搬費が必要になることも示した。 製品プラスチックは集積所回収と拠点回収の両方で検討すること、生ごみは既存広域処理施設への委託が実現の期待が持てるとした。剪定(せんてい)枝や落ち葉は事業者による処理、自治会での堆肥化などが有効であるこ
-
買い物とアート楽しむ 掛川・横須賀城跡でマルシェ
掛川市西大渕の横須賀城跡でこのほど、買い物やアートが楽しめるマルシェ「掛川三城市」が開かれ、大勢の市民でにぎわった。2024年に控えた地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」の事前企画との位置付け。雑貨などを販売するブースやキッチンカーが並んだ。 市とかけがわ茶エンナーレ実行委が主催した。国指定史跡の横須賀城跡を舞台にしたイベントは初めて。横須賀高郷土芸能部が伝統の舞を演じたほか、地元アーティストが創作過程を見せる「ライブペインティング」を披露した。市公式キャラクター「茶のみやきんじろう」も登場し、子どもたちの人気を集めた。 市などは茶エンナーレが開かれる24年秋に向けて、市内の高天神城跡と掛川城
-
「夢叶う」横断幕プレゼント ヤクルト入団の鈴木選手、母校の掛川・西山口小で後輩に決意
プロ野球ドラフト会議でヤクルトから4位指名を受けた常葉大菊川高の鈴木叶選手の激励会が23日、掛川市の母校・西山口小で開かれた。鈴木選手は「早く1軍に上がって勇気と希望を与えたい」と決意を述べ、後輩や保護者ら約120人に全力プレーを約束した。 鈴木選手が小学生の頃に在籍した西山口野球少年団が主催し、鈴木選手に激励の言葉や花束を贈った。原田全宏総監督は、鈴木選手の強みとして視野の広さと判断の早さを挙げ「スター選手を目指して頑張れ」とエールを送った。少年団OBの久保田崇市長も「早く神宮球場で矢のような送球を見たい」と期待を寄せた。 少年団の現役選手がヤクルトの応援でおなじみの傘を使った余興を披
-
2度目の髪寄付「つかってね」 掛川第一小・宮本さん 意義聞き自発的に協力
掛川市旭ケ丘の宮本葉月さん(6)=第一小1年=が21日、医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に臨んだ。葉月さんは4歳の時に生まれて初めて髪を切った際にも協力していて、今回が2回目。 2年前は母いずみさんの勧めでヘアドネーションを行った。今回はいずみさんから仕組みの説明を受けた上で、葉月さんが自発的に協力を決めたという。 葉月さんは七五三が終わったタイミングの同日、同市下俣の美容室「MayFair(メイフェアー)」を訪れた。伸ばした髪にはさみを入れ、約40センチを切った。寄付する髪に添えるカードには「つかってね」と書き込んだ。髪は美容室を通じヘアドネーションに取り組む
-
森下(J1名古屋、磐田ユース出)ポーランドへ 期限付き
J1名古屋は22日、日本代表DF森下龍矢(26)=磐田ユース出=がポーランド1部リーグのレギア・ワルシャワへ期限付き移籍することで基本合意したと発表した。期間は2024年12月31日まで。 掛川市出身。今季はリーグ戦33試合に出場し、4得点を挙げた。
-
警察犬2頭と榛葉さん嘱託 掛川署
掛川署は21日、同署管内の嘱託警察犬2頭と所有兼訓練者の榛葉諭司さん(67)=掛川市印内=に嘱託書を交付した。2024年の1年間、いずれも雌のシェパード「ベアトリス・フォン・キューナー・ヘルト号」(8歳)、「フェスタ・ツム・アントワープ・チャールストン号」(3歳)が活動する。 2頭は10月下旬の審査会に合格。7年目のベアトリス号は追及に安定があり、2年目のフェスタ号は俊敏性が特徴だという。榛葉さんは今年管内で4件の事案に出動した。 両号とともに同署を訪れた榛葉さんに鈴木康弘署長が嘱託書を手渡した。榛葉さんは「フェスタ号にも経験を積ませて、ベテラン犬と同じように活躍させていきたい」と意気込んだ
-
不登校でも「学校」に行かせるべき?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
不登校の子どもの受け皿になっている静岡県内のフリースクールや私立通信制高校の関係者に3週にわたりインタビューし、一般の人にあまり知られていないフリースクールや通信制高校の活動状況や不登校の子の実情について話を聞きました。現在の学校教育の限界や制度の課題が浮き彫りになりました。今回はキュレーターと読者の意見を紹介していきます。 読者 ひまじんさん(磐田市)67歳 こんなことを言うと怒られそうだが、滋賀県東近江市長の発言を全面的に否定はできない。「義務教育ぐらいは受けさせたい」というのは親としての本音だからだ。 フリースクールを敵視するかのような彼の表現は問題だが、我々の年代はこういう
-
茶況(12月21日)中電の新入社員 茶草場農法体験 掛川・東山
中部電力パワーグリッドの新入社員38人がこのほど、掛川市東山の茶園で茶草場農法の体験ボランティア活動をした。地元への関心を高めるとともに社会人としての視野を広げることが目的で、例年行っている。 社員は事前研修で市内の茶業の状況や茶草場農法を学んでから体験に臨んだ。12の茶園に分かれて農家から指導を受けた。ススキやササを乾燥させた茶草を束ね、茶園の畝間に敷いた。 世界農業遺産に認定されている茶草場農法は、高齢化や重労働により維持が課題になっている。ボランティアは企業とともに農家らの負担を軽減する目的で行っている。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
来年4月に天守復元30周年 掛川城ロゴマーク検討 実行委
2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業実行委員会の第4回会合が21日、掛川市役所で開かれた。事務局からロゴマークとポスター案が示され、委員が意見を出しながら検討した。ロゴマークは検討結果を反映させた上で、年内に市民投票を開始する予定。 ロゴマーク案は5パターンが示された。掛川城は日本初の本格木造天守閣として復元されたことから、木の断面をデザインに組み込んだり丸い形を取り入れたりするものが目立った。委員からは「復元した1994年を入れるとよい」「用途別に使い分けるべき」などの意見が出た。10以上のパターンが示されたポスター案は、使用する写真を選び、次回検討を進めるとした。 そ
-
静岡県内46施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校、幼稚園46施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計544人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市1施設10人、沼津市5施設64人、裾野市3施設18人、伊豆の国市2施設20人、函南町1施設12人、御殿場市2施設18人、小山町1施設13人、富士市2施設31人、静岡市葵区3施設52人、同市駿河区2施設19人、同市清水区3施設41人、焼津市3施設44人、吉田町1施設11人、磐田市1施設8人、掛川市3施設28人、菊川市2施設13人、浜松市中区2施設20人、同市東区2施設35人、同市西区1施設8人、
-
心身のけがれ 茅の輪で清め 掛川・三熊野神社
掛川市西大渕の三熊野神社で20日、年末恒例の茅(ち)の輪くぐりが始まった。参拝者が8の字を描くように輪をくぐり、知らず知らずのうちに犯した過ちや罪をはらって心身を清めた。 参拝者は人をかたどった紙の形代(かたしろ)に息を吹きかけてけがれを移し、茅の輪をくぐった後に初穂料と合わせて箱に納めた。茅の輪は直径約2.5メートル。神社総代が設置した。 設置は31日まで。同日午後3時から大祓式(おおはらえしき)の神事を行う。
-
災害時のガス供給 円滑化へ覚書締結 掛川市と県LP協地区会
掛川市と県LPガス協会掛川地区会はこのほど、災害援助に必要なガス供給に関する覚書を交わした。県と同協会が締結した協定に基づく対応で、災害時には市が指定した施設に円滑にガスを供給し、被災者の生活基盤の確保につなげる。平常時には定期協議や防災訓練で連携する。 久保田崇市長と水島敏郎地区長が覚書に押印した。久保田市長は「いざという時のライフライン確保は市民の安心と安全につながる」と感謝した。水島地区長は「支援事業所一覧リストの見直しや防災訓練など平常時の対応が明文化され、実効性のある覚書になった」と述べた。 同協会によると、覚書締結済みの県内自治体は22市町になった。
-
掛川拠点の8社 交通安全誓い署名 署に宣言書提出
掛川市内に事業所を構える中部電力グループ5社と静鉄グループ2社、NECプラットフォームズはこのほど、従業員が交通事故防止を誓って署名した交通安全宣言書をそれぞれ掛川署に提出した。飲酒運転の防止や市民の模範となる行動などに取り組むと強調した。 中電グループは中電パワーグリッド、中部電気保安協会、トーエネック、中電配置サポート、シーエナジーの計415人分の署名を集めた。静鉄グループは掛川バスサービスとしずてつジョイステップバスの35人分、NECプラットフォームズは820人分を持参。それぞれの代表者が同署を訪れ、鈴木康弘署長に届けた。鈴木署長は提出に感謝し、「ゆとり運転を心がけてほしい」と呼びかけ
-
静岡県内の所属議員「しっかり調べてほしい」 安倍派・二階派捜索 対応追われ謝罪も
政治資金パーティーを巡る裏金問題で東京地検特捜部が自民党安倍派と二階派の両事務所を家宅捜索した19日、県内の党関係者の間でも衝撃が広がり、所属議員は対応に追われた。 安倍派は派閥と所属議員の双方が販売ノルマ超過分のキックバック(還流)を収支報告書に記載していなかったとされる。既に不記載を認めている同派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は、この日も地元市議らの元を説明して回った。強制捜査の一報に触れ、取材に「しっかり調べてほしい。動いた金額を確定し、派閥には国民の皆さまに説明する体制を整えてもらいたい」と話した。 不記載については改めて「申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた上で、「(還流分は)政治
-
自然の中でRCカー 新たな遊び方、愛好者ら満喫 沼津でイベント【しずおかアウトドアファン】
子どもから大人まで幅広い層に人気がある電動の小型無線操縦車(RCカー)。野外での活動に組み込んで、レースとは違った遊び方をする人たちが増えている。豊かな自然の中で走らせる催し「RCアウトドアフェス」が11月下旬、沼津市の愛鷹運動公園内で開かれ、各地から訪れた愛好者らが持ち込みやレンタルのRCカーで楽しんだ。 悪路も何のその。RCウオークを楽しむ愛好者ら=11月下旬、沼津市 RCカーの新たな楽しみ方を提案しようと、大手メーカーのタミヤ(静岡市駿河区)、販売店「BLOCK[ブロック]HEAD[ヘッド] MOTORS[モータース]」などが主催した。会場は森林の中にある複合宿泊施設「インザパ
-
捉えた超新星!新天体発見「3冠」達成 新星、彗星に続き自身初 掛川のアマ天文家西村さん
数々の新天体を発見し、コメットハンターとして知られるアマチュア天文家西村栄男さん(74)=掛川市宮脇1丁目=が19日までに、おとめ座領域の銀河に超新星を発見し、国際天文学連合(IAU)に発見者として認められた。2月と4月の新星、8月の彗星(すいせい)に続く発見で、西村さんにとって超新星は初めて。「1億3千万年前の爆発から宇宙を旅してきた光。巡り合わせたいとしさがある」と発見を喜んだ。 超新星は、星が寿命の最終段階に爆発して明るさが急激に増す現象。西村さんの超新星は「SN2023zvq」で、8日午前5時2分に同市五明の茶畑で撮影に成功した。明るさは13・3等級。帰宅後に過去の画像と照合して確
-
1位はコロナ後の行事再開 掛川市が10大ニュース発表
掛川市の久保田崇市長は19日の定例記者会見で、2023年の主な出来事をまとめた市政10大ニュースを発表した。1位は新型コロナウイルス感染症の行動制限解除に伴う多様なイベントの再開。2位はパラサイクリング杉浦佳子選手やスノーボード三木つばき選手ら市関係選手・チームの活躍、3位は大河ドラマ関連事業だった。 久保田市長はコロナ禍からの再始動を念頭に、23年を象徴する漢字に「動」を挙げた。思い入れの強い政策には、ごみを燃やさずに資源化する方策を検討する「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」の設置、原野谷中校区を皮切りに本格化した学校再編の2事業を示し「上位に入っていないが、自分の中では非常に大きな出
-
静岡県勢10人に知事顕彰 世界選手権などで活躍
静岡県はこのほど、2023年のスポーツの世界選手権で優勝するなど活躍した本県ゆかりの10人に知事顕彰状を贈った。 県庁で行った贈呈式で川勝平太知事は「星のごとく光る存在。活躍で励まされる人がたくさんいる」と感謝を伝えた。 顕彰者は次の通り。 自転車 内野艶和(伊豆市拠点に活動)中野慎詞(同)窪木一茂(ブリヂストン)今村駿介(同)▽パラサイクリング 川本翔大(伊豆市拠点に活動)杉浦佳子(掛川市出身)▽柔道 橋本壮市(浜松市出身)▽パラ陸上 佐藤友祈(藤枝市出身)▽パラ水泳 鈴木孝幸(浜松市出身)▽陸上 川野将虎(小山町出身)
-
補正予算案など26議案可決、承認 掛川市議会閉会
掛川市議会11月定例会は18日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や議員報酬に関する条例の一部改正案など26議案を原案通り可決、承認した。追加上程した民生委員・児童委員の担い手不足解消を国に求める議員発議の意見書も可決し、閉会した。 閉会に先立ち、議会事務局の男性主任が預かり金を持ち出して私的使用したとして懲戒処分になった問題で、久保田崇市長と山本裕三議長がそれぞれ陳謝した。主任は処分を受けた4日付で依願退職している。
-
「わらねじるの難しい」 掛川市上内田小児童、しめ縄作り体験
掛川市上内田の上内田小でこのほど、しめ縄作り体験が行われた。5年生17人がわらをねじって正月飾りを完成させた。 同地域の農家平野光夫さん(75)が講師を務めた。子どもたちは平野さんに教わりながら約20センチのわらを3束に分けたあと、束同士を両手でねじり1本の縄にした。輪を作り紙垂(しで)や造花などを取り付けた。 山本明咲日さん(11)は「わらを均一に分けてねじるのが難しかった。家のドアに飾りたい」と話した。体験は地域で盛んな農業への理解を深めるために行っている。
-
初日の出は鳥居越し 迎春準備、海岸に設置 掛川観光協大東支部
掛川観光協会大東支部は18日、掛川市の国安海岸に鳥居を設置した。遠州灘の水平線から昇る初日の出を鳥居越しに拝むことができる。設置は来年1月8日まで。 強い風が吹く中、地元宮大工の飛鳥工務店の職人らがスギの丸太を砂浜に運び込み、高さ3.5メートル、幅3.4メートルの鳥居を組み上げた。調整や固定を入念に行い、しめ縄を飾り付けて仕上げた。設置後の神事には観光関係者らが参列し、穏やかな年越しを祈った。 2000年の初日の出から続く恒例行事で25回目。同支部によると、国安海岸の鳥居は写真映えするスポットとして人気が定着し、元日には例年、2000人以上が集まる。同支部の牧野勝彦会長(72)は「大勢の
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)は5位 スノーボード・W杯パラレル大回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は16日、イタリアのコルティナダンペッツォでパラレル大回転が行われ、女子で昨季世界選手権を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は準々決勝でラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)に敗れて5位だった。 竹内智香(広島ガス)は18位、越坂綾菜(ランプジャック)は32位で予選で敗退した。 ホフマイスターが開幕戦から2連勝。 男子は斯波正樹(ジョイングループ)が22位、清水大智(同大)が33位、兼松直生(中京大)が47位で予選落ち。 ベンヤミン・カール(オーストリア)が優勝した。 (共同)
-
迫力のゴスペル響く♪ 浜松市中区でフェス
はままつゴスペルフェスティバル(実行委主催)が16日、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。県内外から12組のグループが参加し、見物客に美しい歌声を届けた。 掛川市を中心に活動するブリリアントスターズ静岡は、メンバー22人がクリスマスの定番曲「もろびとこぞりて」など5曲を披露した。 「音楽のまち浜松」の活性化を目的に開かれ、2回目。実行委代表の小松大介さん(37)は「ゴスペルはパワフルで誰もが一緒に楽しめる音楽。地域を代表する音楽イベントに成長させたい」と意気込んだ。
-
ジュビロ磐田 藤原選手が一日署長 掛川署
年末の交通安全県民運動と特別警戒に合わせて、掛川署は16日、サッカージュビロ磐田の藤原健介選手(19)を一日署長に任命した。掛川市内の商業施設でキャンペーンを展開し、啓発品を配って交通安全や詐欺被害防止などを呼びかけた。 同署で行われた委嘱式で、鈴木康弘署長と清水幸信副署長が藤原選手に委嘱状とたすきを手渡した。制服に身を包んだ藤原選手は「ユニホームより緊張する」とはにかみ「交通事故は減少傾向だが、歩行者や自転車の事故は多い。反射材やヘルメットの着用をお願いしたい」と話した。
-
掛川でYEG県連大会 次期会長に小島さん(島田)
静岡県商工会議所青年部(YEG)連合会はこのほど、「県連大会報徳灯る街かけがわ大会」を掛川市満水のつま恋リゾート彩の里で開いた。2024年度の次期県連会長として島田YEGの小島卓美さんを発表したほか、若手経営者同士の親交を深めた。 総会には県内YEGを中心に約480人が参加した。本年度県連会長の神馬貴哲さん=掛川YEG=が「最高の仲間と、最高の交流と研さんができる一日にしよう」と呼びかけた。神馬さんから県連旗を受けた小島さんは会長への選出に感謝し、「県連大会が仲間の輪が広がるチャンスになればいい」とあいさつした。 式典後は、掛川YEG会員店舗の商品や市内小学生が掛川茶を使って開発したプリ
-
ジヤトコ掛川工場、2025年に閉鎖 小型車CVT生産、富士へ
ジヤトコ(富士市)は2024年7月、掛川市淡陽の掛川工場の生産業務を終了し、25年3月に閉鎖する。掛川工場が手がける小型ガソリン車用無段変速機(CVT)の生産機能は富士の工場へ移す。電気自動車(EV)用電動パワートレインの量産体制を築く中で、生産拠点の集約を図る。15日、関係者への取材で分かった。 富士でのCVTの生産は24年11月に始める。掛川工場の生産業務終了後、従業員約140人の多くは富士工場に移る見通しという。約9万6千平方メートルの敷地と建物の扱いは未定。 国内の生産拠点は富士をはじめ、蒲原(静岡市清水区)、富士宮(富士宮市)、南丹(京都府)の4カ所になる。同社はモーターや減速
-
森町産栗でビール 甘く香ばしく 16日から限定販売
森町産の栗を使用したクラフトビール「遠州森町BEER ジャパニーズチェストナッツスタウト」が16日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えをPRした。 掛川市の醸造所に製造を依頼し、甘く香ばしい栗の風味を感じる黒ビールに仕上げた。深いコクとほどよい苦みが特徴の飲み応えある味わいで、甘い食べ物と相性がいいという。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長)が立ち上げた地域おこしの一環で、毎年地元産の果物などを使ったクラフトビールを発表している。アクティ森のほか
-
スノーボード 三木つばき、開幕戦3位 W杯パラレル大回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は14日、イタリアのカレッツァでパラレル大回転の今季開幕戦が行われ、女子で昨季世界選手権を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は3位に入った。準決勝でラモナテレジア・ホフマイスター(ドイツ)に敗れたが、3位決定戦を制した。 竹内智香(広島ガス)は28位、越坂綾菜(ランプジャック)は37位で予選落ち。ホフマイスターが優勝した。 男子は斯波正樹(ジョイングループ)が22位、兼松直生(中京大)が48位、清水大智(同大)が52位で予選敗退。マウリツィオ・ボルモリーニ(イタリア)が制した。 表彰台は死守 昨季に日本勢初の世界女王となった三木に
-
自動運転、実証実験 掛川市南部で開始
静岡県などはこのほど、掛川市南部の大東地区で自動運転の実証実験を開始した。地区の高齢化と公共交通網の課題を踏まえて、住宅街とショッピングセンターを結ぶ地域循環型バスとしての利用を想定した。同市での実施は3回目。 車両は乗務員を含めた8人乗りで、約4・5キロを最高時速19キロで運行する。17日まで、各日4便。県建設政策課によると、住民に加えて県内外の研究者や自治体関係者による視察目的の予約が目立つ。市役所本庁舎には遠隔コントロールセンターが設置され、県職員らが運行状況をリアルタイムで監視した。 同市では2022年8月と12月、主に観光客の周遊促進を狙って掛川駅と掛川城を往復する運行実験を行
-
「市街地に自習室を」 掛川市長に高校生提案 意見交換会
掛川市の久保田崇市長と高校生の意見交換会「市長と掛川を語ろう」が市役所で開かれ、掛川西高の2年生11人がまちづくりについて発表した。空き店舗の有効活用に着眼し、学習スペースへの再生などを提案した。 市街地に学習スペースの整備を求めたグループは、生徒約250人に実施したアンケートを紹介した。掛川駅や同校の近くに自習室が欲しいと考える生徒は7割超に上るとした上で「夜まで長時間利用できる自習室が理想」と生徒の声を伝えた。久保田市長は「増えている空き店舗を活用してフリースペースにするやり方なら、比較的ハードルは低い」と応じた。 市の魅力については、新幹線駅や高速道路がもたらす交通利便性を挙げる生徒が
-
三木(浜松いわた信用金庫、掛川市)、予選1位で決勝Tへ スノーボード・W杯パラレル大回転
スノーボードのワールドカップ(W杯)は14日、イタリアのカレッツァでパラレル大回転の今季開幕戦が行われ、女子は昨季世界選手権を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が予選1位で上位16人による決勝トーナメントに進んだ。竹内智香(広島ガス)は28位、越坂綾菜(ランプジャック)は37位で予選落ちした。 男子予選で斯波正樹(ジョイングループ)は22位で敗退した。
-
静岡県内37施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、特別支援学校計37施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計524人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。御殿場市の幼稚園は全園閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、伊豆の国市3施設28人、沼津市2施設18人、三島市2施設25人、裾野市1施設22人、御殿場市5施設57人、小山町2施設26人、富士市1施設8人、静岡市清水区4施設62人、同市葵区3施設78人、焼津市3施設55人、島田市2施設28人、藤枝市1施設8人、磐田市1施設18人、掛川市3施設40人、袋井市1施設3人、浜松市西区1施設10
-
水上オートバイ 掛川市に寄贈 シーバードジャパン
海の安全を守る活動に取り組む「シーバードジャパン」(竹長潤代表)は12日、掛川市に水上オートバイ1艇を贈った。遠州灘で救難活動に取り組む「シーバード掛川」が活用する。 シーバード掛川には9人が登録し救助や捜索活動、パトロールを行っている。水上オートバイは機動力があり浅い場所や消波ブロックの近くでも活動できるという。2016年のシーバード掛川の発足時にシーバードジャパンから1艇の寄贈を受けていた。 贈呈式が同市国安の市大東B&G海洋センター艇庫で開かれ、竹長代表は「海の安全を守る活動をしてくれてありがたい」と話した。シーバード掛川の代表を務める久保田崇市長は「関係団体と協力し安全な環境をつくる
-
⚽名古屋グランパス森下選手 母校で語る「わくわくする進路 考えて」 掛川市桜が丘中
元日に東京・国立競技場で行われるサッカー国際親善試合のタイ戦で、日本代表に選ばれたJ1名古屋グランパスのDF森下龍矢選手(26)=掛川市出身=が14日、母校の桜が丘中で「その一歩が夢を叶える」と題して講演を行った。全校生徒約420人に、進路について真剣に向き合う大切さを伝えた。 森下選手は進学やプロ入団が転機になったと紹介した。友人のいない磐田西高に進んだことで一から人間関係を作る経験ができたと話し、土地勘のない佐賀県のクラブへの入団時もプレーで仲間の信頼を得てきたと振り返った。 その上で「今まで構築したものがなくなる気がするが、これまでより一つ上にいくということ」と強調。後輩たちに向け
-
スノボ「女王」三木(掛川)進化に挑む 五輪見据えチーム結成 アルペンW杯14日開幕
スノーボードのアルペン種目のワールドカップ(W杯)は14日にイタリアで開幕する。昨季世界選手権で女子パラレル大回転を初制覇した20歳の三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)は女王として迎える初のシーズン。「コンスタントに何度もいい成績を出してこそ真のチャンピオン」との思いでさらなる進化に挑む。 昨季はコーチ不在で戦った。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据え、今季はスロベニア人スタッフらに板のメンテナンスの専門家を加えたチームを結成。「いかに効率よく最大限力を出せるか。今季は技術に120%集中できる」と信頼を寄せる。 技術面では動きの中にひねりを加え、よりスムーズに加速で
-
静岡人インタビュー「この人」 「松ケ岡」の保全に10年間取り組む 小沢吉造さん(掛川市)
明治天皇の行在所(あんざいしょ=宿泊所)としても使われた掛川市指定文化財「松ケ岡(旧山崎家住宅)」で清掃とPR活動を続ける住民グループ「松ケ岡を愛する会」の代表。所有者が処分の意向を示した2012年、市に屋敷を買い取るよう仲間と共に声を上げた。同市肴町で美術商を営む。66歳。 ―活動に関わった経緯は。 「市が取得する際、市民も協力すると約束した。もともと手入れが行き届いていた屋敷で、汚してはいけないという思いが強かった。よそから大がかりにボランティアを募る方法も考えたが、松ケ岡と地域を離れさせるわけにはいかない。清掃は地元住民を中心にやっていく」 ―松ケ岡の魅力は。 「屋敷構えや紅葉
-
優秀賞に3団体 県コミュニティ活動
静岡県コミュニティづくり推進協議会はこのほど、潤いや活力のある地域づくりに取り組んでいる団体に贈る「コミュニティ活動賞」の受賞団体を発表した。最高賞の優秀賞には松野地区まちづくり協議会(富士市)と青木平区自治会(富士宮市)、「かわねふるさと応援隊KiTeGo」(川根本町)の3団体が輝いた。 県内の9市1町から12団体の応募があった。松野地区まちづくり協議会は、地域住民にアンケートを実施し、日曜朝市や親子で運動する場の提供など住民のニーズに応じた活動を展開した。青木平区自治会は「10年・20年先も住んでみたい青木平」を合言葉に、住民の高齢化に備えて地域の階段に手すりを設置するなどインフラ整備を
-
12月大会 81人熱戦 日将連浜北支部
日本将棋連盟浜北支部の12月大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、最強のSクラスは加賀照久さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①加賀照久(島田市)②榛葉大樹(東区)③水谷悠人(中区)④丸一健悟(同)⑤寺崎勝(東区)▽A ①山田剛(浜北区)②中川幸一(北区)③岸智之(静岡市葵区)④門奈光(東区)⑤宮城島捷翔(浜北区)▽B ①村松清(東区)②渥美良純(北区)③阿部久夫(磐田市)④幸田好司(同)⑤前田勇(掛川市)▽C ①永野裕也(浜北区)②北島耕太郎(西区)③佐藤粹聖(同)④八木澤椋(磐田市)⑤中村敏男(南区)▽D ①山下浩之(浜北区)②大橋実(磐田市
-
ソフトボール「スーパーシニア75リーグ戦」 スーパー掛川 県大会V報告
掛川市の75歳以上のソフトボールチーム「スーパー掛川」が県大会「県スーパーシニア75リーグ戦」で優勝し、ナインが12日、市役所に久保田崇市長を訪ねて結果を報告した。結成5年目で初めて頂点に立った。 13チームが総当たりで年間24試合を戦い、スーパー掛川は17勝3敗4分け。佐藤勇監督(84)によると、75歳を迎えた新投手の加入と年齢制限なしで2人まで出場できる女性選手の補強が奏功した。戸塚正義主将(80)は「80歳以上が元気で生き生きとプレーしている。『いつやめようか』という思いはなく、『いつまで続けられるか』と前向きに考えている」と話した。
-
子どもに本を 7年間で寄贈2134冊 掛川・新田さん「読書好き増えて」
掛川市の図書館に児童書の寄付を続けている新田多加さん(80)=同市宮脇=の寄贈図書が、累計で2千冊を超えた。中央図書館には、絵本や伝記、自然科学など多様な本が並ぶ。新田さんは「読書に親しむには小さな頃からの習慣が必要。未来につながる本を選んでほしい」と話し、読書好きを増やすための取り組みを続ける意向を示した。 2017年から毎年50万円分の図書カードを贈る活動の成果。寄付で図書館が購入した図書は、7年間で2134冊になった。いずれも子どもの興味や時勢を意識した良書。持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標に関する書籍もそろった。 新田さんは事務職員や学校司書として掛川西と磐田南、小笠の
-
静岡県内66施設で学級、学年、学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校66施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1285人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖を行ったと発表した。浜松市北区の中学校は患者数が81人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設17人、沼津市1施設21人、三島市3施設31人、裾野市2施設40人、伊豆市1施設7人、伊豆の国市2施設42人、清水町1施設12人、長泉町1施設13人、富士市5施設117人、富士宮市2施設66人、静岡市清水区2施設22人、同市葵区5施設148人、同市駿河区1施設11人、島田市1施設29人、焼津市3施設35人、
-
マイクラ高天神城、「スイッチ」でもプレー 掛川市が対応デバイス拡大へ 若年層にPR
3次元の仮想空間で構造物を組み立てる人気ゲームソフト「マインクラフト」で戦国期の高天神城を復元した掛川市が、新たなユーザーの掘り起こしに本腰を入れ始めた。10月の公開後のダウンロードは70件超。普及は道半ばとの認識で、2024年1月から順次、対応するデバイスの拡大を図る。ソフトがプログラミング学習で注目されている側面にも着眼し、学校への出前講座などを仕掛けて若年層にアピールする。 市が常葉大造形学部の学生らの協力を得て制作した往時の高天神城は、山城の特徴を的確に捉えた力作として人気。一方で、データをダウンロードして個人で作り込みを楽しめる「シングルプレイ」はパソコンが必須になる。多くの小中
-
自分だけの正月飾り完成 掛川でSBS学苑出張講座
SBS学苑の出張講座「掛川街なかカルチャー」の3講座が10日、掛川市御所原の市生涯学習センターで開かれた。正月飾り作りの講座では、参加者が丸く結われたしめ縄に水引を取り付け、ユーカリやハスの実などのドライフラワーで装飾。全体のバランスを見ながら自由に配置して、自分だけの正月飾りを作った。 誤嚥(ごえん)を防ぐための吹き矢講座や酵素ジュース作りも行われた。
-
中国楽器「二胡」 柔らかな音響く 掛川・中地区で演奏会
掛川市の中地区まちづくり協議会は9日、中国楽器の二胡(にこ)奏者の鈴木裕子さん=焼津市出身=を招いた「にこにこコンサート」を同地区コミュニティ防災センターで開いた。地域住民約90人が柔らかな調べに聴き入った。 鈴木さんは「カントリーロード」「異邦人」など12曲を優雅に演奏した。協議会の担当者は「聴く機会が少ないため、二胡の魅力を知ってもらえたら良い。大勢の人が喜んでくれて良かった」と話した。 コンサートはコロナ禍以前に開いていた「ニコニコ文化祭」の代替として行われ、今年が2回目。
-
年長→小1進学円滑に 学びの基盤つくる「架け橋期」 掛川市教委、指定校で接続検証
幼児教育施設(幼稚園・保育園・こども園など)の年長の5歳児から小学1年生の6歳児にかけての2年間は、生涯にわたる学びや生活の基盤をつくる重要な時期だ。しかし、園と小学校では施設の種類が違うため学びが連続していなかったり、過ごし方が違ったりして子どもが戸惑いを感じることがある。こうした課題の解消を目指し、義務教育の開始前後の2年間を「架け橋期」ととらえ、幼児教育施設から小学校への接続の円滑化を目指す動きが広がっている。力を入れる掛川市の事例を取材した。 11月上旬、掛川市立桜木小で行われた1年花組の生活科の授業「あきのスペシャルたからものランドで、ねんちょうさんをたのしませよう」。児童は数
-
クリアランス製品 使用拡大 金属再利用 側溝のふた 中電、グループ会社も
中部電力は8日、浜岡原発(御前崎市佐倉)1、2号機の廃炉作業で出た「クリアランス物」の金属再利用について、委託製造しているグレーチング(側溝のふた)を中電グループ会社でも使用することを発表した。これまでは主に同原発敷地内での利用にとどまっていたが、使用事業者を拡大。社会的な認知度を高め、課題となっているクリアランス物の再利用促進につなげたい狙いだ。 クリアランス物は放射能濃度が極めて低く、人体に影響がないと国に認められた金属などで一般の産業廃棄物と同じように扱う。中電によると、グレーチングは御前崎市に製作所を置く木村鋳造所が製造し、1枚当たり重さ約30~50キロ。中電パワーグリッドが12日か
-
保育所や児童ク4施設に助成金 生命保険県協会
生命保険協会県協会(会長・杉本健第一生命静岡支社長)はこのほど、子育てと仕事の両立を支援するため、県内の保育所と放課後児童クラブの計4施設に助成金を贈った。静岡市葵区の同協会事務所で贈呈式を行った。 助成を受けたのは、春日保育園(同市葵区)、かけがわのぞみ保育園(掛川市)、キッズハウスおおかば(浜松市東区)、さくら元気クラブ(湖西市)。杉本会長が代表者に決定通知書を手渡し「女性が安心して子育てと仕事を両立できるよう、施設拡充など助成金を有効に活用してほしい」と話した。助成金は施設の改良・補修や本、玩具の購入費などに充てられる予定。 待機児童問題解消への貢献を目的とした生命保険協会のプロジ
-
一輪車 息合わせ 掛川 上内田小
掛川市の上内田小は、伝統行事の一輪車パフォーマンス発表会を同校で開いた。全校児童120人が8グループに分かれ、息の合った演技を披露した。 10月ごろから練習を重ねてきた。6年生中心に演技の内容を決め、下級生を指導したという。本番では、手をつないで回る「風車」やフラフープを中心に4列を作って回る「十字架」などの複数の技を織り交ぜた演技を、音楽に合わせて声をかけ合いながら披露した。今年から新型コロナウイルス禍による観客の制限がなくなり、保護者らが大きな拍手を送った。 6年の佐藤悠成君(12)は「1年生には優しく教えて嫌にならないように気を付けた。たくさんの人の前でできて良かった」と話した。
-
茶況(12月7日)茶のセットなどギフトセール JA掛川市の茶直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)はこのほど、「お歳暮・お年賀ギフトセール」を始めた。茶のセットや福袋などを限定商品として販売する。31日まで。 毎年恒例で販売している「干支(えと)缶セット」は、甘みと渋みのバランスが良く水色も濃厚な人気商品の掛川茶「やよい」を100グラム詰めた缶の3本セット。うち一つには来年の干支の辰(たつ)をあしらっている。 福袋は2種用意した。福袋Aにはティーバッグや干し芋、急須などを入れた。福袋Bはお茶を多く飲む人のために120グラムのお茶10袋、そのほかチョコレート菓子、急須などを選んだ。担当者は「掛川の深蒸し茶の販促に
-
記者コラム「清流」 市町駅伝の魅力とは
4年ぶりに通常開催に戻った2日の第24回市町対抗駅伝。浜松市北部の4連覇や、同市南部とのワンツーフィニッシュを想定しながら、浜松総局代表記者として静岡市内の会場に乗り込んだが、いずれも残念な結果に終わった。 それでも郷土の代表選手が走る大会は、本筋から外れたところでも数え切れないほどのドラマが起きる。前立腺がんの手術を受けた袋井市の6区の高橋俊明選手は、術後初めて選手として駿河路を駆け抜けた。掛川市の8区の山田芽実選手と9区の幸芽選手は、姉妹で励まし合ってたすきをつないだ。 区間2位と力走した御前崎市のアンカー植田航生選手(19)は、仲間や沿道からの励ましに「チーム一丸で戦えた」と胸を張
-
栗焼酎「自ら」今季も販売開始 掛川、甘くまろやか
掛川市の市民有志でつくる「かけがわ栗焼酎プロジェクト」が5日、市特産の栗を使った焼酎「自ら(みずから・おのずから)」の今季の販売を開始した。栗の香りのたつ甘くまろやかな味わいに仕上がった。 掛川市産栗の有効活用を目的に2009年から続く取り組み。メンバーが農園の整備や栗拾い、皮むきなどを行った。蒸留は日本酒銘柄「杉錦」で知られる杉井酒造(藤枝市)が昨年から担当している。プロジェクトの山崎善久リーダー(60)は「やり続けることが情報発信につながる。栗焼酎を通して掛川のファンになってもらいたい」と話した。 720ミリリットル2400円、300ミリリットル1200円(いずれも税込み)。計140
-
更生保護尽力の個人団体を顕彰 静岡で式典
静岡県保護司会連合会などはこのほど、更生保護活動に尽力した個人や団体をたたえる本年度の県更生保護顕彰式典を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 2022、23年に叙勲の瑞宝双光章と藍綬褒章を受章した保護司ら10人に記念品を贈呈し、法務大臣表彰などを受けた功労者には表彰を伝達した。同連合会の加藤良玄会長は「刑法犯の発生件数は減少傾向だが、再犯率は減少に至っていない。犯罪や非行をした人たちの立ち直りに向けた取り組みを一層強固に進めるため、私たち保護司の役割は大きい」とあいさつした。 叙勲と褒章の受章者は次の通り(かっこ内は保護区)。 宮口茂樹(沼津)塚本玄昭(静岡市駿河)桑高益男(藤枝)西川しげ
-
「優勝目指す」 掛川・桜木小の斎藤君 12球団ジュニア出場
プロ野球12球団が結成した小学生チームが対戦する「NPB12球団ジュニアトーナメント2023」に中日ドラゴンズジュニアチームの一員として出場する掛川市の桜木小6年斎藤倖次郎君(12)=桜木野球少年団=がこのほど、市役所に久保田崇市長を訪ねて抱負を語った。「打撃でも投球でも頑張り、優勝を目指す」と意気込んだ。 斎藤君は、選考会に挑んだ315人の中から最終メンバーの16人に選ばれた。走力テストや紅白戦など4回にわたる選考を突破し、メディカルチェックと面談も通過した。自身の持ち味を「球速より制球力」と分析し、打撃での貢献も誓った。 大会は26~28日、横浜スタジアムなどで開かれる。
-
⚾勇気与えるプレーを ドラフト4位 鈴木捕手(常葉大菊川高)が掛川市長に報告
プロ野球ドラフト会議で、ヤクルトから4位指名を受けた常葉大菊川高の鈴木叶捕手(17)=掛川市出身=が5日、掛川市役所を訪れ、久保田崇市長にプロ入りを報告した。鈴木捕手は「元気と勇気を与えるプレーで恩返ししたい」と地元への思いを語った。 強肩が武器で、二塁への送球と高い守備力が持ち味。西山口小、東中と掛川で過ごした。鈴木捕手は地元について「人が優しくてお茶がおいしい。あいさつや礼儀を教えてもらい今でも大切にしている」と語った。野球の技術面では「捕る投げるの基本の大切さを学んだ」と振り返った。 4日に終えた入団発表について「ファンのみなさんがたくさんいてプロ野球選手になる実感が湧いた」と明か
-
サンサンファーム LHIが事業後継 掛川市選定
掛川市は4日までに、運営会社が解散した公設民営の地場農産物直売所「サンサンファーム」(同市大渕)の後継事業者に、二輪車整備業のLHI(同市下俣)を選定した。地元野菜を取り扱う極実屋(菊川市下内田)の協力を得て運営を引き継ぐ。 掛川市議会は同日の11月定例会本会議に関連議案を上程した。市農林課によると、選定は公募型プロポーザル方式で、2社が応募した。地元の雇用を維持する考え方に加えて、人が集う場所づくりの構想が高い評価を得たという。 サンサンファームは運営会社が解散した9月末以降、営業を休止中。2024年3月の再開を目指すとしている。
-
森町三倉地区 山林保全へ理解促進 電動MTBツアー 森を学び 森を駆ける【わたしの街から】
森町の中心街を越え、太田川の支流「三倉川」に沿って北上すると、広大な森林に囲まれた歴史ある山里へとたどり着く。かつて戦国時代には徳川軍と武田軍の攻防が繰り広げられ、江戸時代には長野県南部と静岡県西部を結ぶ秋葉街道の宿場町として知られた森町三倉地区。古くから農林業を中心として栄えてきた同地区の山林の一部は、2017年にFSC森林認証を取得。林業関係者らが、環境に配慮された木材の需要拡大へ奮闘している。 11月下旬。数十台の電動アシスト付きマウンテンバイク(E-MTB)が、澄み切った空気と温かな木漏れ日が心地よい三倉地区の林道の風を切っていた。 適切な森林管理の国際基準「FSC認証」を受け
-
駅通り彩る光のオブジェ 掛川 1月19日まで
電飾を施したアート作品が掛川市の駅通りを彩る「掛川ひかりのオブジェ展」(実行委主催)が2日夜、開幕した。あんどんと鋼製展示台の2種類で計85作品が展示され、師走のまちをぬくもりのある光で照らし出した。 冬の風物詩として定着した恒例行事で、24回目の開催。市内外の児童生徒や市民有志らが制作した創造性豊かな作品が並んだ。常連の東京学芸大からも複数の出品があった。 点灯式に臨んだ実行委の山本和子代表は「人と人との関わりのありがたさを実感できるイベント。ここから掛川の元気を発信する」と話した。 展示は2024年1月19日まで。午後4時から午前0時まで点灯する。期間中、交流サイト(SNS)のイン
-
精神疾患 要因や背景学ぶ 浜岡原子力発電所 管理職向け研修会
掛川市などで障害者支援施設を運営する社会福祉法人「Mネット東遠」(八木光春理事長)はこのほど、御前崎市の中部電力浜岡原子力発電所の管理職所員約60人を対象にメンタルヘルス(心の健康)研修会を同所で開いた。 八木さんが精神保健福祉士の立場で講師を務め、精神疾患を引き起こす要因や背景を解説した。ストレスを感じやすい状況として今まで経験したことのない業務に直面した際や生活職場環境の変化などを挙げ、「うつ病は脳の疲れや病気」と説明。ストレスが蓄積されると不眠や動悸(どうき)など身体的不調が出やすいほか、遅刻や無気力といった行動心理面にも異変が現れやすいという。 八木さんは、大企業は中小企業と比べ
-
小中生 将棋の腕前競う 掛川で大会
掛川市内外の児童生徒が将棋の腕前を競う「掛川小中学生将棋大会」(将棋によるまちづくり実行委員会主催)が同市満水の22世紀の丘公園たまりーなで開かれ、55人が4クラスに分かれて対局した。新型コロナウイルス禍に伴うオンライン開催を経て、4年ぶりの対面形式になった。 結果は次の通り。 中学生 ①望月友就(静岡市駿河区)②玉田宗大(掛川市)③金原優太(同)▽小学校高学年 ①鈴木大輝(磐田市)②大石悠喜(掛川市)③佐直知哉(同)▽同中学年 ①遠藤健右(焼津市)②渡辺史鳥(掛川市)③柏晃平(同)▽同低学年 ①塚本晴輝(焼津市)②藤井悠翔(掛川市)③名倉稔(静岡市駿河区)
-
ボートレーサー長嶋さん講演 「心の声大切に」 掛川・千浜小
掛川市の千浜小で、ボートレーサー(競艇選手)の長嶋万記さん(42)=御前崎市出身=による講演「ハートで生きる」が開かれた。自分の心の声を大切に歩み続け、現在はボートレースA1級で活躍する長嶋さんの経験を6年生20人が聞き、ワークショップに取り組みながら自らの夢について考えた。 長嶋さんは高校生の時、憧れの先輩の影響でボートレーサーになることを決意。その後、けがをしたり養成学校の試験で不合格になったりした過去を話した。「どんな感情も宝」と語り「嫌な気持ちになったら、どうだったら最高かと考えて行動に移すことで乗り越えられる」と伝えた。 長嶋さん手作りのシートに、好きなことや理由を書き込むワー
-
地域防災の日 応急救護 岳洋中生が指南 菊川、住民向け講座
「地域防災の日」の3日、菊川市の各地で自主防災組織が主体となった訓練が行われた。ふじのくにジュニア防災士の認定を目指して防災学習に取り組む岳洋中3年生が校区内の各地区の訓練に参加し、学習の成果を実践した。 住民約160人が集まった岳洋地区の訓練では、生徒6人が応急救護の講座を企画し、住民に三角巾の活用法や毛布と2本の棒を使った簡易担架の作り方を説明した。実演を交えて三角巾の折り方を伝え、圧迫止血の方法や簡単にほどける結び方なども示した。 講座を主導した幸田瑠響さん(14)は「人口が多い地区だから、一番役に立つと思えるテーマにした。災害時は中学生も力になれる。学習の知識を生かして人の命を救いた
-
師走の掛川、ぬくもりの光灯る 市民制作の電飾アート作品並ぶ
電飾を施したアート作品が掛川市の駅通りを彩る「掛川ひかりのオブジェ展」(実行委主催)が2日夜、開幕した。あんどんと鋼製展示台の2種類で計85作品が展示され、師走のまちをぬくもりのある光で照らし出した。 冬の風物詩として定着した恒例行事で、24回目の開催。市内外の児童生徒や市民有志らが制作した創造性豊かな作品が並んだ。常連の東京学芸大からも複数の出品があった。点灯式に臨んだ実行委の山本和子代表は「人と人との関わりのありがたさを実感できるイベント。ここから掛川の元気を発信する」と話した。 展示は2024年1月19日まで。午後4時から午前0時まで点灯する。期間中、交流サイト(SNS)のインスタ
-
湖西市、過去最高6位 驚異10人抜き、区間賞三つ 監督デビュー戦【市町対抗駅伝】
静岡市で2日行われた第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は県西部8市町から9チームが出場し、地域の誇りを胸にたすきをつないだ。市の部準優勝の浜松市北部に続き、同市南部が3位、湖西市が過去最高の6位、掛川市も2年連続の10位入賞を果たすなど健闘した。 湖西市は、中嶋克太監督(47)の“デビュー戦”で過去最高の6位に食い込んだ。3選手が区間賞の力走。指揮官は「7位以上を目標にやってきた。想定以上の結果」と満足げだった。 3区金田陽愛選手(11)=湖西岡崎小6年=が驚異の10人抜きで区間タイの記録をたたき出し、チームを勢いに乗せた。「と
-
掛川市10位入賞 山田姉妹、次は1桁順位【市町対抗駅伝】
掛川市は全区間で入賞を狙える位置をキープし、昨年同様10位でゴールした。8区の山田芽実選手(12)=掛川北中1年=と9区の山田幸芽選手(10)=城北小5年=は姉妹のたすきリレーを演じ、入賞につながる走りを見せた。 練習が休みの日は、家の周りを一緒に走り高め合ってきた2人。目標はともに区間で1桁順位になることだった。姉の芽実選手は「妹に一つでも順位を上げてたすきを渡そう」と前の選手の背中を見て走った。妹の幸芽選手は、姉が見えると手を振って名前を呼び「ラストだよ」と鼓舞。たすきを受け取り順位を大きく落とすことなく走りきった。目標は果たせなかったが、2人は「また姉妹でたすきリレーをしたい」と声を
-
軽トラ市で地域振興 浜松に全国100台 開催前日シンポ
浜松市中心街で3日開かれる「第8回全国軽トラ市inはままつ」(同実行委主催)を前に2日、軽トラ市サミットが同市中区で開かれ、軽トラ市団体や自動車メーカー、軽トラ市を研究する愛知大の関係者など県内外の約200人がシンポジウムなどに臨んだ。「軽トラ市を新しいまちづくりの全国スタンダードに」を宣言し、軽トラ市を核にした地域活性化や振興に意欲を高めた。 開催市の浜松や磐田、掛川、愛知・新城市の軽トラ市団体代表、市長のほか、軽トラックを生産するスズキの鈴木俊宏社長(日本自動車工業会軽自動車委員会委員長)やダイハツ工業の武田裕介取締役(同会委員)の10人が登壇。軽トラ市の歴史や特徴、担い手などの課題につ
-
静岡人インタビュー「この人」 日本女子ソフトボールリーグで初優勝した静甲女子ソフトボール部の監督 山崎奈美佳さん(静岡市清水区)
2013年から6年間、選手として静甲女子ソフトボール部に在籍した。退団後、県外の大学で学び、ソフトボール部を指導しながら小学校教員免許を取得。22年にコーチとしてチームに戻った。23年の監督就任1年目で日本女子ソフトボールリーグ初優勝に導いた。東京五輪ソフトボール金メダルの山崎早紀選手は妹。掛川市出身、33歳。 ―チームの特徴は。 「昨季の1~5番を担った主力5人が退団し、今年は平均年齢23歳の若いチームとなった。長打力のあるヒーローはいないが、その分全員に活躍のチャンスがあり、『つなぐ野球』で点を取るよう意識している。1点差でも競り勝つなど、勝負強さと粘り強さはあると思う」 ―今季を
-
スノボ三木(掛川)「挑戦者」で 世界女王 新シーズンへ 「V2度、4強6割」目標
2月のスノーボード世界選手権で女子パラレル大回転を制し、日本アルペン界初の世界一になった三木つばき(20)=浜松いわた信用金庫、掛川市=が1日、滞在先のイタリアからオンライン取材に応じた。新シーズンの開幕を前に「自分が世界チャンピオンという意識はない。挑戦者として臨んでいく」と意気込みを語った。 今季は夏場のトレーニングで筋力がアップ。9月下旬の渡欧後は雪不足に悩まされながらも、昨季より格段にスピードが増し「同じコースで滑った男子選手とのタイム差を縮められている」と進化を実感している。ワールドカップ(W杯)は来年3月までに15~16戦に出場予定。初戦を14日に控え「思い切りが必要な急斜面で
-
サツマイモ尽くし 満喫 料理や菓子、収穫体験も 掛川市
掛川市の食農学習推進グループ「ミーナの会」(藤原八重子代表)は、サツマイモの販売や芋掘り体験を行う「いもまつり」を同市千浜で開いた。多くの地域住民が訪れ、秋の味覚を楽しんだ。 サツマイモや地元で採れた野菜のほか、メンバーがその場で揚げたサツマイモのコロッケや、干し芋、五平餅などを販売した。来場者はイモ料理を食べたり、藤原代表の畑で「紅はるか」の収穫をしたりした。 まつりはサツマイモの収穫時期に合わせて毎年行っていて、今回で14回目を迎えた。
-
あいのうた短歌コンテスト 表彰式や10周年トーク 静岡
静岡県はこのほど、出会いから子育てまでをテーマにした「第10回あいのうた短歌コンテスト」の表彰式と10周年記念トークショーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。 応募作品3152首の中から選ばれた最優秀賞は、一般の部が徳島市の会社員の金城沙代さんの「君が言う 『土星くらい おいしい』が きっかけで知る 土星のデカさ」、ジュニアの部は静岡市立服織中2年の鈴木香春さんの「クローバー 君と探した あの時間 見つかんなくても 最高の思い出」。式典では、入賞者に川勝平太知事が表彰状を手渡した。 審査員を務めた歌人の俵万智さんと田中章義さん(静岡市出身)、お笑いコンビ「トータルテンボス」(御殿場市出
-
都市公園でBBQ 掛川市、可否検討
掛川市の松永努都市建設部長は1日の市議会11月定例会一般質問で、火気使用が禁止になっている都市公園でのバーベキュー利用を検討する考えを示した。鷲山記世氏(創世会)に答えた。 都市公園法は管理者が指定した場所以外でたき火をすることを禁じている。市維持管理課によると、市内にバーベキューが可能な都市公園はなく、火災の危険がないことを確認した上でこんろや洗い場などの施設を整備する必要がある。市民要望を踏まえて、22世紀の丘公園(同市満水)や森林果樹公園(同市下俣)などを念頭に利用促進の観点から可能性を探る。 一般質問には橋本勝弘氏(創世会)も登壇した。
-
住民らが貼り絵や演奏 掛川・大渕地区でフェスタ
掛川市の大渕地区まちづくり協議会はこのほど、「フェスタおおぶち」を同地区の大渕農村環境改善センター「アイク」で開いた。地域住民、福祉施設利用者の作品展示やステージ発表を行った。 展示コーナーでは同地区の放課後等デイサービス「かあさんの家」の利用者が作った12枚の貼り絵を並べた。障害のある子どもたち約15人が協力して、昨年9月から1カ月に1枚ずつ完成させたという。貼り絵は縦約80センチ、横約1・2メートルで、節分や七夕など季節のイベントの図柄を表現した。同協議会の事務局で施設職員の加藤茂都子さん(73)は「子どもたちの活動を地域に知ってもらうきっかけになった」と話した。 ステージ発表ではバンド
-
茶況(11月30日)イチゴとメロンの果汁入りほうじ茶 掛川一風堂
掛川市の製茶問屋「カネコ園」が運営するコーヒー豆・茶専門店「掛川一風堂」がこのほど、県内産イチゴとメロンの果汁が入ったほうじ茶のティーバッグをそれぞれ発売した。10~20代をターゲットにお茶を飲むきっかけになる商品開発を目指した。 米と茶を合わせた玄米茶に着想を得た。茶葉に果汁を吹き付け、ほうじ茶の味を大切にしながらもイチゴとメロンの香りが楽しめるようバランスを調整した。果実は傷があるなど出荷できないものを県内農家から仕入れて使用している。すっきりとしたほうじ茶に果物の風味が鼻に抜ける爽やかな味わいに仕上げた。 荒川佳也代表は「お茶に楽しみをプラスした。掛川のほうじ茶を味わいながら、フル
-
掛川市 解体費 一部補助へ 空き家所有者に対応促す
掛川市の久保田崇市長は30日の市議会11月定例会一般質問で、老朽化した空き家を解体するための補助制度を創設する考えを示した。空き家発生の未然防止を重要課題と位置づけ「所有者が自ら、解体や活用に取り組める施策を検討する」と述べた。山田浩司氏(創世会)への答弁。 市都市政策課によると、周囲に悪影響を及ぼす「特定空き家」になる前の段階で、所有者に解体を促すのが狙い。耐震性がなく、活用が困難な空き家の解体費用の一部を補助し、2024年度の導入を目指す。市内の一戸建て空き家は19年度時点で1490戸が確認されている。 一般質問には窪野愛子(市民派・公明倶楽部)、草賀章吉(志誠会)、高橋篤仁(創世会)、
-
ビジネス創出へ 経営者ら糸口探る 沼津でセミナー
静岡中央銀行(沼津市)はこのほど、取引先が加盟する「しずちゅうビジネスクラブ」のセミナーを同市で開いた。同市では5年ぶり。参加した約160人が交流を深め、ビジネス創出の糸口を探った。 清野真司社長は独自の管理手法により顧客訪問が習慣化し、「目的を持った訪問のレベルアップを進めている」と強調。「ニーズをお話して当行を活用してほしい」と呼びかけた。モスフードサービス元会長の桜田厚さんが講演した。 セミナーは12月に横浜市と掛川市でも開く。
-
所有権移転求め掛川市が反訴へ 水利施設用地誤登記
掛川市による農業用水利施設の用地誤登記で地権者の男性(66)が市に損害賠償などを求めた訴訟で、市は29日までに、施設が立地する土地の所有権移転登記手続きを求めて反訴する方針を固めた。開会中の市議会11月定例会に関連議案を提出した。 市は1970年に用地買収して水利施設を設置したが、85年に登記する際、誤って近隣の農地を登記した。男性は、登記上は掛川市が所有する土地で茶業を営んでいて、取得時効を主張して市に所有権移転登記手続きを求めている。市は登記前の70年時点の売買に基づく所有権移転を求める。 訴訟は静岡地裁掛川支部で係争中。
-
おたふくワクチン 接種費用を助成へ 掛川市
掛川市は29日、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)のワクチン接種費用を助成する方針を示した。早ければ2024年度に開始する。同日の市議会11月定例会代表質問で、原田陽一健康福祉部長が「子どもたちが安心して成長できるよう検討する」と述べた。藤原正光氏(創世会)への答弁。 おたふくかぜは髄膜炎や難聴などの合併症を伴う可能性があり、幼児期のワクチン接種が発症と重症化の予防に有効とされる。市健康医療課によると、リスク低減に加えて保護者の経済的負担の軽減が目的。県内では焼津市など4市町がワクチン接種の助成を行っていて、先行市町の状況を踏まえて制度設計を進める。 代表質問は、藤沢恭子(新しい風)、勝川志保子
-
掛川のジュニアエコノミーカレッジ修了 煌星(曽我小6年)最優秀
掛川市の小学生が架空の株式会社を設立して経営を学ぶ「ジュニアエコノミーカレッジ」(掛川商工会議所青年部主催)の修了式と表彰式がこのほど、同市富部の県総合教育センターで行われ、曽我小6年の5人で構成するチーム「煌星(きらぼし)」がグランプリに輝いた。 煌星は11月の販売実践で、開発した鈴型のパンケーキを売ったほかキーホルダー作り体験のコーナーを設けた。セミナーなどへの受講姿勢に加え、実践での在庫調整などの工夫が評価された。社長役を務めた芝尾なつきさん(12)は「売り上げや利益で失敗もあったが、みんなでグランプリを取れたことがすごくうれしい」と喜びを語った。 ジュニアエコノミーカレッジは今回で1
-
脱炭素テーマに「究極のソース」 鳥居食品、CO2排出66%減 価格は3倍に
鳥居食品(浜松市中区)は、毎年テーマを変えて取り組む限定商品「究極のソース」づくりの企画で、今年は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に挑戦したソースを開発した。カーボンニュートラル(CN)をテーマに、原材料や製造工程を見直し、従来比で約66%減らした。11月28日に発売する。 冷凍保管した原材料の野菜を煮込む行程を酢漬け作業に置き換え、電気とガスの使用量を削減した。鹿児島県種子島産のサトウキビから、浜松市中区のマイノーブルシュガー(佐藤みゆき代表)が市内で栽培・製造したサトウキビシロップに変更したほか、メキシコ産の食塩を掛川市産に変えるなどして輸送時のCO2排出量を低減した。 従来は1本2
-
静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
-
廃業旅館 交流の場へ 内壁に色塗り 掛川でワークショップ
掛川市連雀のコミュニティーレジデンス「ザポートカケガワ」でこのほど、階段の壁に色を塗るワークショップが開かれた。ザポートカケガワは2020年に廃業した旅館の2階をリノベーションして作った交流スペースで、24年1月、同階にゲストハウスをオープンする予定。地域とのつながりづくりとして企画した。 地域の親子連れなど約40人がザポートカケガワの運営メンバーと交流しながら、1階のエントランスと2階の交流スペースをつなぐ階段の壁にペンキで丁寧に色を塗った。デザインは、掛川が東海道五十三次の宿場町であることから線と線が交わり面になる様子を表現し、掛川茶を連想する緑、市の花キキョウにちなんだ紫などの色も加え
-
静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
-
キウイやレンコン 販売に列 掛川農業祭 4年ぶり本格開催
掛川市の地域農業の魅力を発信する「掛川農業祭」(JA掛川市など主催)がこのほど、同市千羽の同JAで開かれた。地場野菜が格安で販売され、大勢の市民でにぎわった。 キウイやレンコンの販売、栗のつかみ取りなど特産の農産物と加工品を扱ったコーナーが人気を集めた。JA東京スマイルや岩手県奥州市のJA江刺など姉妹交流の提携先も出店し、小松菜やリンゴなど旬の農産物を届けた。 生産者と消費者の直接交流を狙ったイベント。新型コロナウイルス禍に伴う休止や縮小を経て4年ぶりの本格開催になった。
-
掛川の畑に不発弾 陸自が深夜回収
掛川市三俣の畑で不発弾のような不審物が見つかったと周辺住民が25日午後、掛川署に通報した。連絡を受けた陸上自衛隊の隊員が同日深夜、現場に駆け付けて不発弾と確認し、回収した。陸上自衛隊によると、不発弾は二つあり、土をかぶった状態だった。いずれも同型で直径15センチ、縦45センチ。信管が残っていたという。現場で処理はせず、陸自施設に搬送した。 現場は同市浜野地区周辺の射場跡「陸軍遠江射場」から東に約1キロの畑。周辺は畑が広がっていて、交通規制などはしなかった。
-
赤色?光る? キノコテーマの本いろいろ 個性的なキャラクターも活躍【親子の本棚 学校司書えりすぐり】
今月は、秋の味覚の一つでもある「キノコ」がテーマです。いろいろな形や色があり、中には光るキノコもあります。本を読んで、森を探検したいですね。個性的なキャラクターが活躍する物語も紹介します。 「ほしじいたけ ほしばあたけ」 なんともいえない枯れた雰囲気の表紙が味わい深く、子どもたちの心をわしづかみにします。きのこむらの元気なキノコたちがにぎやかにくらしていると、タマゴタケが、がけに落ちてしまいました。ほしじいたけが、ひらりと助けにとびおりますが、ケガをしたタマゴタケをおぶってガケをのぼるのはむずかしそうです。 さて、ほしじいたけはどうするのでしょうか。長持ちしないほしじいたけの力にドキ
-
入賞21人と富塚中を表彰 徳川家康公顕彰コンクール
徳川記念財団は25日、小中学生対象の徳川家康公顕彰作文コンクール(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の表彰式を静岡市葵区の静岡商工会議所で開いた。最高賞の徳川賞に選ばれた掛川市立西中2年の中脇光翔さんら入賞者21人と、学校賞の浜松市立富塚中に表彰状を贈った。 中脇さんの作品タイトルは「家康公が残したタイムカプセル」。現在の掛川市などに残る史跡「高天神六砦(とりで)」を通じて築造した家康の性格や思考を学べるとの内容で、同史跡を「家康公が残した一種のタイムカプセルのような存在」と表現。「『宝物』として大切にしていかなければならない」と結んだ。 同財団の徳川家広理事長や同学会の
-
掛川の建築業者の投棄産廃撤去 静岡県、27日に代執行開始
静岡県は24日、掛川市の建築業者「山猛建築」(2017年廃業)が同市上内田の敷地に不適切に投棄した産業廃棄物を撤去する行政代執行を27日に開始すると発表した。24年3月22日の完了を予定している。県によると、代執行費用は2937万円に上るが、同社の元代表と妻が既に死去しているため請求先が不在となっている。県は顧問弁護士などと費用の回収方法を模索している。 県廃棄物リサイクル課によると、現場には同社の業務で発生したコンクリート片など約890立方メートルが投棄されている。代執行では廃棄物を分別して処理場に搬出するほか、倒壊の恐れがある現場周囲の擁壁を取り壊す。現場では21年6月、廃棄物の一部が
-
石川前知事が地方自治回想録を出版 静岡で記念パーティー
石川嘉延前知事(83)の回想録「地方自治と半世紀」(静岡新聞社刊)の出版記念パーティーが24日、静岡市葵区で開かれた。石川氏は4期16年の知事時代について「静岡県の持てる力をもっと自覚し、力を注いでいけば、さらなる発展は間違いないという思いで務めてきた」と振り返った。 鈴与の鈴木与平会長が発起人代表を務め、県内政財界や県OB、教育関係者ら約100人が出席した。 石川氏は「静岡県民は謙虚で自慢をしない。この体質を変えなければ県政の進展にマイナスではないかと考えた」と就任当時の心境を述べ、地域資源の価値や魅力の発信に注力したと説明。静岡国際オペラコンクールや世界お茶まつり、浜名湖花博といった
-
民間から4人を登用 建造物活用など4分野 掛川市
掛川市は24日、民間人材4人をアドバイザーとして登用した。歴史的建造物の活用と有機農作物の消費拡大、ふるさと納税戦略、行政資料のひな型デザインの4分野で助言を求める。同日、リモートで就任式を行い、それぞれが「住民と行政の架け橋になる」などと意気込みを語った。 就任したのは、いずれも県外在住で28~50歳の会社員や経営者。2024年5月23日までの6カ月間、主にリモートで週1回程度、活動する。就任式で石川紀子副市長は、自身も民間から登用された経歴を紹介した上で「掛川の魅力を引き出し、発信してほしい。伴走する。もしうまくいかない時は気軽に連絡してほしい」とエールを送った。 4人の登用は、民間の専
-
ペンギン 新プール完成祝う 掛川花鳥園
掛川市南西郷の掛川花鳥園は23日、リニューアルしたペンギン飼育エリアの一般公開を開始した。側面3カ所に設置したアクリル窓から水中を泳ぐ姿を観察できるのが特徴。プールで記念セレモニーを開き、ペンギンがくす玉を割って完成を祝った。 大勢の来場者が式典を見守り、くす玉が割れると大きな拍手が湧いた。餌やりのイベントでは親子連れが長い列を作った。担当者によると、好奇心旺盛で泳ぎ続けるペンギンがいる一方、警戒して水に入るのを嫌がる個体もいるという。 飼育エリアの総面積は約140平方メートルで、水中部分は約70平方メートル。改装前と比べて3倍の広さになった。ケープペンギン27羽を飼育する。最高齢は雌の
-
中区の相曽さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会 浜松市
日本将棋連盟浜北支部の11月大会がこのほど、浜松市浜北区竜南のサンライフ浜北で開かれた。73人が参加、最強のSクラスは相曽剛史さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①相曽剛史(中区)②宇藤敬行(磐田市)③内山透(西区)④石野俊夫(掛川市)⑤横山渡(牧之原市)▽A ①門奈光(東区)②赤松竜也(天竜区)③鈴木大輝(磐田市)④岡本徳裕(同)⑤石川三余(西区)▽B ①藤原紳裕(御前崎市)②渥美良純(北区)③幸田好司(磐田市)④山口昌行(中区)⑤門奈紀明(東区)▽C ①佐藤粹聖(西区)②松岡優人(中区)③高橋直之(北区)④庄司圭佑(静岡市)⑤村松利郎(森町)▽D ①志村正雄(袋井市)②山下
-
病理解剖協力者を遺族、職員ら追悼 掛川市の中東遠医療センター
掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センターは21日、病理解剖の協力者を追悼する剖検慰霊祭を同センターで行った。遺族や病院職員約50人が献花し、哀悼の意をささげた。 2022年8月から23年7月までの協力者は12人だった。宮地正彦院長は「あらゆる疾患に対し行政、医師会、地域医療機関と連携し、地域住民への医療提供に全力を尽くす」と誓った。
-
静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
-
静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
-
農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
-
家康公顕彰作文コンクール 中脇さん(掛川西中2)最優秀
徳川記念財団主催の「徳川家康公顕彰作文コンクール」(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の入賞者がこのほど、決定した。最優秀の徳川賞に掛川市立西中2年中脇光翔さんの作品「家康公が残したタイムカプセル」が選ばれた。 同コンクールは家康公顕彰400年事業の一環として県内の小中学生を対象に2015年に始まり、今年で9回目。今回は68校から287点が寄せられた。 徳川賞以外の入賞者は次の通り。 家康賞 大津亜由美(静岡蒲原中2)新井陽菜(菊川堀之内小4)▽徳川みらい学会賞 篠宮琴乃(静岡大付属島田中1)▽知事賞 ロビンス紅(浜松富塚中2)▽県教育長賞 鳴海俊太(富士富士見台小6)▽静岡
-
「税の絵はがき」 熊切さん最優秀 掛川法人会
掛川法人会はこのほど、掛川と菊川、御前崎の3市の小学6年生を対象に募集した「税に関する絵はがきコンクール」で、掛川市の佐束小の熊切一花さんを最優秀賞の掛川税務署長賞に選んだ。コンクールには3市の29校から999点の応募があった。 最優秀賞を除く主な入賞者は次の通り。 掛川法人会長賞 佐塚希未羽(菊川小笠南)▽掛川法人会女性部会長賞 大石梨加(掛川城北)▽磐田財務事務所長賞 川口琴弓(御前崎)▽掛川市長賞 渥美文葉(掛川上内田)▽菊川市長賞 稲葉愛珠(菊川横地)▽御前崎市長賞 沢入菜那(御前崎)▽東海税理士会掛川支部長賞 榛村羽夏(掛川上内田)▽審査員特別賞 平松瑠菜(掛川大渕)
-
秋作クラウンメロン 出来上々 袋井で品評会、八木さん最高賞
クラウンメロンの秋作品評会(県温室農協クラウンメロン支所主催)がこのほど、袋井市小山の同支所で開かれた。最高賞の優等賞には、同市の八木祐子さんが選ばれた。 4地区で行われた予選会を通過した約40人の生産者が6玉一箱で出品。全国12市場の関係者らが審査員を務め、形状と網目の美しさなどの外観、甘みや食感、風味をはじめとする内容で採点した。 その他の主な結果は次の通り。 1等 ①沢木俊文(掛川市)②桑原吉斉(袋井市)▽2等 ①増田明(掛川市)②高橋英樹(袋井市)③渥美直史(同)④鈴木幸一(磐田市)⑤原弘明(袋井市)▽3等 ①平岡豊(同)②松本宗三(浜松市)③井口貴彦(袋井市)④雪島望(同)⑤
-
帰郷し見えた自分の“役” SPAC「伊豆の踊子」出演・山崎皓司 「未来は明るいと伝えたい」
来年2月まで県内各地で上演する県舞台芸術センター(SPAC)の「伊豆の踊子」で、一人旅をする青年を演じている山崎皓司。東京で舞台をメインに活動していたが、2019年秋に地元掛川市に戻り、SPACの舞台に立ちながら俳優活動の一環として農業や狩猟などに取り組んでいる。物やサービスの対価、自然環境、人とのつながり―。「自分自身が学び、子どもたちに未来は明るいものだと伝えたい。これが自分がすべき“役”だと思っている」 俳優を目指し、多摩美術大への進学を機に上京。以降20年近く舞台俳優をしても、テレビや映画に出ていなければ周囲からは「役者の卵」と言われ続けた。ある時、時間を
-
健康長寿者64人を表彰 掛川市 末永くお元気で
掛川市はこのほど、2023年度に95歳を迎える市民234人のうち、1年間介護保険サービスを使わず自立した生活を送っている64人を健康長寿者として表彰した。久保田崇市長が市役所で、代表6人に表彰状と記念品を手渡した。 表彰に臨んだ出席者はそれぞれ、長寿の秘訣(ひけつ)を紹介した。日課に散歩を挙げる人が目立ち、松永喜代さん(95)=西大渕=は「歩くことが楽しい。1人暮らしで、掃除も草むしりも全部やる」、持塚敬子さん(94)=宮脇1丁目=は「毎朝、町内を4000歩から5000歩くらい散歩する」と話した。 久保田市長は「健やかに、末永く健康で過ごしてほしい」と祝辞を述べた。
-
まちづくりに「報徳の精神」 御殿場で全国サミット
二宮尊徳の報徳思想の教えを継ぐ全国1道6県の17市町村が集い、未来に希望を持てるまちづくりを考える第28回全国報徳サミット御殿場市大会がこのほど、同市民会館で開かれた。約千人が参加し、住民に受け継がれている報徳の精神を子どもたちに伝え、次世代が希望を持てるまちづくりを推進する姿勢を再確認した。 参加5市町村の代表者が「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」をテーマにパネルディスカッションした。東日本大震災で全村避難した福島県飯舘村の杉岡誠村長は、子どもたちがわずかな米も無駄にしない伝統食「凍(し)み餅」の歴史などを学び、物を大切にする心を養っていると説明。人口は震災前の約6千人か
-
触ってみよう、建設現場の機械 掛川で子ども向け催し
掛川市はこのほど、土木に親しむ子ども向けイベント「掛川どぼく塾」を市役所で初開催した。建設現場で使われる機械の操作体験などを行った。 市役所の駐車場に、ショベルカーや測量機器、コンクリートブロックを設置し、操作したり自由に積み上げたりする体験ブースを設けた。姉と一緒にショベルカー操作体験に参加した高塚柔璃ちゃん(3)は「いい感じにできた。がんばった」と笑顔で振り返った。 業界の入職者増加につなげる狙い。今後も現場を回るツアーなどのイベントを行い、啓発活動を続ける予定。
-
「ならここの湯」170万人達成 掛川 伊藤さん夫妻らに記念品
開業から20周年を迎えた掛川市居尻の温泉施設「ならここの湯」は19日、入場者170万人を達成した。同所で記念セレモニーを開き、170万人目と前後2組の入場者に花束やタオル、入湯券などを贈った。 170万人目になったのは、磐田市上新屋の伊藤春男さん(78)、広子さん(73)夫妻。17年間にわたって毎週1回、通い続けている常連で、春男さんは「自分にしっくり合っている湯。大洞院や小国神社など周辺の名所を回る寄り道も楽しい」と喜んだ。 施設は2003年9月に開業した。春に色とりどりの傘を飾るアンブレラスカイ、秋から冬にかけての竹明かりなど四季に応じた空間演出で人気。運営する第三セクター「森の都ならこ
-
「開運」初しぼり 完成告げる杉玉交換 掛川・土井酒造場
掛川市小貫の土井酒造場は18日、新酒の初しぼりを行った。蔵人が軒先の「杉玉」を交換し、新酒の完成を知らせた。2024年4月末まで、一升瓶換算で約20万本を生産する。 「開運」の銘柄で知られる土井酒造場は創業151年目。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は、もろみから酒かすを分離して抽出された酒の味と香りを確認し「すっきりしていて飲みやすい。味の膨らみがしっかりした酒ができた」と話した。20日から瓶詰めを開始して順次、出荷する。 日本酒の海外需要は増加傾向。土井社長によると、円安ドル高で輸出環境に追い風が吹いている半面、原発処理水問題とウクライナ侵攻を背景に、主要輸出先の中国とロシアで需要が
-
茶とイチゴをケーキに 新鮮安心市場さすが市/お茶処いっぷく(JA掛川市)【直売・しずおかの幸】
JA掛川市の農産物直売所「新鮮安心市場さすが市」は、品質・品ぞろえ・価格で“さすが!”と言われる店舗を目指し、管内の生産者から出荷される新鮮な農産物を取りそろえています。野菜だけではなく、精肉や鮮魚、総菜、生花など豊富な品ぞろえも自慢の直売所です。 これから旬を迎えるのが自然薯[じねんじょ]。しっかりとした粘りと特有の香りが特徴で、とろろ汁の原料として使われています。管内では、サバからだしを取り、みそ仕立てにした「掛川いも汁」が郷土料理として親しまれています。 併設する「お茶処いっぷく」は、100%掛川産の茶葉を使用した茶直売所。茶の三大品評会(深蒸し煎茶の部)
-
掛川文学賞、高校生が選定 遠未真幸さんの作品に決定
掛川市の市民選書委員の推薦図書5冊から高校生が1作品を選定する2023年度の「高校生が選ぶ掛川文学賞」の選考会議が市中央図書館で開かれ、市内4校を代表する高校生選考委員13人は遠未真幸さん著「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)を選んだ。主人公の成長や読書から得られる気付きを重視した。 選考は予定時間を1時間以上も超過し、5冊の読後感や主題について意見を交わした。田宮和華さん(16)=掛川東高2年=は「今を楽しむべきとのメッセージが読み取れる」と理由を説明した。林直生さん(17)=掛川工高2年=は「最初に推した本とは違うが納得感はある。ほかの委員の考えに興味があった」と話し
-
遠州8神社巡り「八重神玉」完成 「良縁成就」「病気鎮護」…各木玉に御利益 ひも通して縁起物飾りに
遠州地域の神社8社がそれぞれの神社でおはらいした木玉「遠州八重神玉(やえだま)」を発売した。「良縁成就」「病気鎮護」など神社ごとの御利益を前面に出し、8社分をそろえてひもに通すと神棚や壁に飾れる縁起物になる。御朱印ブームなどで参拝客が増える中、圏域の神社が連携して回遊向上を狙う。 木玉は直径約3・5センチで各神社の社紋や御利益、神社を象徴する動物などを刻印した。玉にはビーズのように穴があいている。神社を回って玉を集めて連ねることで、神様との縁を重ねるとの意味を込めた。 ポスターには参加神社の社名の横にQRコードを配置して地図アプリに誘導する。企画者の1人、龍尾神社(掛川市下西郷)の禰宜(
-
「掛川ほんわか俳句」に2364作品 市内2図書館で順次展示
掛川市の読書推進グループ「掛川ほんわかブッククラブ」と高久書店が主催する掛川ほんわか俳句大賞(静岡新聞社・静岡放送後援)の受賞作品展が18日、同市西大渕の大須賀図書館で始まった。一般の部で最高賞の市長賞に輝いたのは同市本郷の大平康代さん(51)。作品は26日まで展示し、29日からは中央図書館(同市掛川)に会場を移す。 郷土写真家の土屋由美子さんの作品から着想を得た句を募る企画。大平さんは、2人の子供と手をつないで駅に降り立った母親の写真を題材に選び「ただいまと繫(つな)いだ両手冬ぬくし」と詠んだ。作句は初挑戦で、宮城県に嫁いだ次女と孫の帰省を重ねて表現したという。 4回目の今回は市内外か
-
記者コラム「清流」 悠久の時を感じる場所
日本で最初に築造当時の姿に復元された五色塚古墳(神戸市)を見に行ったことがある。墳丘に立って周辺の住宅街と海峡を交互に眺めた。斜面は無数の葺石(ふきいし)で覆われ、堀の芝生も鮮やかだった。 復元工事を終えた掛川市の吉岡大塚古墳を見学して、古墳の魅力を再確認した。規模は五色塚古墳の3分の1にも満たないが、たたずまいに存在感があり、周囲の茶畑との対比も美しい。連続する人の営みに思いを巡らせた。想像をかき立てる力は五色塚古墳に引けを取らないと思う。 高天神城など中世以降の歴史資源に恵まれ、関連イベントが多い掛川市。古代の古墳の復元整備完了は、文化財を活用した観光振興の新機軸になる。1500年以
-
暴走行為疑い、会社員2人書類送検 袋井署
袋井署は16日、県暴走族等根絶条例違反の疑いで浜松市天竜区の男性会社員(20)と掛川市の男性会社員(19)を静岡地検浜松支部に書類送致した。書類送致容疑は、2人は9月7日午後8時55分ごろ、袋井市高尾の商業施設駐車場で乗用車を急転回するなどして通行人らに迷惑と不安を覚えさせる行為をした疑い。同署によると、複数の通行人から通報があった。防犯カメラや目撃情報から特定した。
-
インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
-
掛川城天守復元 来年30周年 市が記念事業案 3月から大茶会やお花見
掛川市は16日、2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業基本計画案を明らかにした。3月中旬から11月3日までの約7カ月間を3期に分けて、多彩な事業を繰り広げる。10月以降の第3期はほぼ毎週末、掛川城周辺で記念式典や大茶会などの大型イベントを開催する。 一連の事業の幕開けは桜の開花シーズンに合わせた「掛川城満開まつり」になる見込み。3月末に掛川城公園でお花見イベントや夜桜プロジェクションマッピングなどを実施する。事業期間を通して城下町フォトコンテストの出品作品を募る。10月は市民協働企画「みんなの掛川城まつり」や着物パレードなどイベントがめじろ押しになる。 市役所で開かれた記念
-
自著テーマ「人生後悔なく」 作家いぬじゅんさん 掛川で講演
掛川市掛川の市立中央図書館はこのほど、浜松市在住の作家いぬじゅんさんを講師に招いた講演会を開いた。主任ケアマネジャーとしても働くいぬじゅんさんは「静岡県の小説家」と題し自身の生活や執筆のエピソードを披露した。県内外から集まったファンら約80人を前に、小説には「(人生を)後悔なく過ごしてほしい」との思いを込めていると明かした。 いぬじゅんさんは介護の仕事について「その人の物語の最終章に登場人物として出てこられることに喜びを感じる」と話した。また、亡くなる前に「後悔の言葉を口にする人が多い」とし、すべての作品のテーマを「生きるということ、死ぬということ」としていると語った。 講演会はクイズを
-
大須賀(掛川)訪れ 移住者“つながる” 魅力発見バスツアー
掛川市内の移住者が交流する会「つながる掛川」のバスツアーがこのほど、開催された。移住者、転入者の22人が交流しながら市南部の大須賀地区を巡り、地域の魅力を発見した。 地域おこし協力隊の芳川翠さんが企画した。参加者の多くが市北部のJR掛川駅周辺に居住していることなどから大須賀地区を訪問地に決めた。参加者はとうもんの里や清水邸庭園、三熊野神社を地域住民らの解説を受けながら回った。200年以上の歴史を持つ栄醤油(しょうゆ)醸造(同市横須賀)の蔵も見学。蔵全体に染みついた醤油の香りに包まれながら、たるや設備を確認した。 2カ月前に同市に夫と移住した50代の会社員女性は、知り合いを作ろうと参加した。「
-
このお茶の種類は…! 小中学生、島田で審査技術競う 山下君(掛川中央小)優勝
静岡県は、小中学生が茶の知識や審査技術を競う「Cha―1(チャワン)グランプリ」を島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで開いた。掛川市立中央小4年の山下諒大君が優勝した。 小中学生23人が出場し、クイズ形式の予選を勝ち抜いた8人が本戦に進んだ。 茶葉の外観を観察したり、飲んで味や香りなどを比べたりして茶の種類を当てて点数を競った。準優勝は陸田悠里菜さん(掛川城東中2)、3位は伊藤滉起君(藤枝西益津小6)だった。 優勝した山下君は「お茶の歴史が好き。昨年は3位だったので、優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。
-
浜松で「しずおか・短歌大会」 大橋さん(愛知)日本歌人クラブ賞、梅沢さん(藤枝)静岡県知事賞
第28回日本歌人クラブ東海ブロック大会と第42回静岡県短歌大会を兼ねた「2023しずおか・短歌大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が、浜松市中区のプレスタワーで開かれた。日本歌人クラブ賞は大橋アサ子さん(愛知・安城市)、静岡県知事賞には梅沢佳子さん(藤枝市)が選ばれた。 作品は本県のほか愛知、岐阜、三重の4県から、「自由詠」と「題詠(きらめく)」の2部門に計359首が集まり、選者が作品を評価した。 主な受賞者は次の通り。 県歌人協会賞 橋本真理子(掛川市)杉山みはる(河津町)▽静岡新聞社賞 松浦直巳(島田市)▽静岡放送賞 和田裕子(名古屋市)▽秀作賞 大塚ひさみ(静岡市)冨岡悦子(東伊豆
-
安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡で県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。 表彰はプラチナ賞と金賞が各2事業所、銀賞が5事業所、銅賞が8事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、愛知陸運御殿場営業所(御殿場市)とサッポロビール静岡工場(焼津市)。それぞれの代表者は「活動の手綱を緩めることなく頑張りたい」「従業員の交通安全徹底とともに、事故のない社会の実現に貢献して
-
「飛ばないバット」接戦増える? 来春移行 変わる高校野球【しずスポ】
“飛ばないバット”で高校野球はどう変わるのか-。来春の選抜大会、各都道府県の春季大会から使用する金属製バットに新基準が適用される。木製と同程度に反発性能が抑えられた新バット。静岡県内でも秋の公式戦を終えたチームは新バットを購入し、準備を始めた。12日まで開催された静岡市大会では参加した全17校が新バットでプレー。「戦術が、野球が変わる」などと反響を呼んでいる。 新基準のバットを使用して行われた静岡市大会=清水庵原球場 監督「内野守備と機動力が鍵」 選手「芯で捉え強振」 静岡市大会で試行 外野守備が前寄りに 同大会に出場した静岡市立高の安井信太郎監督(5
-
栗苗木を植樹 掛川市、地元企業など
地元企業や掛川市などでつくる「遠州・和栗プロジェクト」のメンバーは13日、同市上垂木の早川栗園で栗の苗木の植樹に取り組んだ。参画する17企業・団体の代表らが苗木に丁寧に土をかぶせて、プロジェクトの発展を願った。 植栽した苗木は13本。7年後ごろには、実をつけるという。植樹を終えると、焼き栗やバーベキューを楽しみながら交流した。植樹祭の実行委員長を務めたヤマハ発動機の斎藤昭雄さんは「後継者不足など農業が抱える問題はものづくりの業界と共通する。持続発展的な取り組みにしていきたい」と話した。 プロジェクトは掛川市特産の栗を通じて、グローバル企業と地場企業が連携して農業を取り巻く課題を解決し、WAG
-
掛川市議会が開会 22議案上程
掛川市議会11月定例会は15日開会し、会期を12月18日までの34日間と決めた後、2023年度一般会計に5億7600万円を追加する補正予算案やキャンプ場・温泉施設「ならここの里」の民間譲渡に伴う条例廃止案など22議案を上程した。このうち、学校給食センターの調理業務委託で債務負担行為を追加した補正予算案1件を原案通り可決した。 代表質問は29日、一般質問は30日と12月1、4の両日に行う。
-
最高級掛川茶「キングオブ天葉」 丸松園、東山茶業組合受賞
掛川茶振興協会(会長・久保田崇掛川市長)はこのほど、最高級深蒸し掛川茶「天葉(あまね)プレミアム」から最高評価の茶葉「キングオブ天葉」を選定し、出品した生産者を表彰した。やぶきたとつゆひかりの2部門は丸松園(鈴木博之代表)、さえみどりの部は東山茶業組合(杉山裕朗組合長)が受賞した。 市役所で行われた表彰式で、久保田市長が表彰状を贈った。鈴木代表は「気候など環境の変化で高級茶づくりは難しくなっているが、今後に向けて頑張りたい」、杉山組合長は「良い成績を目指すことがやる気につながっている」とそれぞれ意欲を口にした。 天葉プレミアムは最高評価の掛川茶に与えられるブランド。生産者の技術と意欲の向
-
2025年度に統合 原田小と原谷小 掛川市
掛川市教育委員会は14日夜、2025年4月に原田小(同市原里)を原谷小(同市本郷)に統合すると明らかにした。原野谷中(同市寺島)を加えた小中一貫校整備に先立ち、2小学校を再編する。少子化で複式学級が発生することを見越した対応。 小中一貫校整備に向けた検討委員会の初会合で示し、地域住民代表が了承した。市教委によると、児童数は原田小が55人、原谷小は220人。24年度にスクールバスの準備やカリキュラムの調整、原谷小の校舎改修などを進める。 原野谷中学区では、28年4月の開校を目指して、小中学校が同一校舎に入る施設一体型の小中一貫校整備に向けた準備が進む。市と市教委は、原野谷中校区を皮切りに市
-
コロナワクチンの接種者名簿紛失 掛川市、547人分
掛川市は14日、新型コロナウイルスワクチン集団接種会場の大東保健センター(同市三俣)で接種者名簿を紛失したと発表した。12日に同センターで接種予約していた547人分で、名前と電話番号などが記載されていた。 市によると、紛失の発覚は12日。会場運営を委託しているサンレディース(大阪市)の会場従事者が紛失した。市職員が同日午前8時半ごろに従事者に名簿を手渡し、従事者は名簿を使って接種者の案内や誘導を行った。市職員が接種終了後の同日夕、従事者から名簿を回収しようとしたが見つからなかったという。 情報の外部流出は確認されていない。市は業務の途中にも名簿の所在を確認するなどの再発防止策を講じる。久
-
全一般ごみ 外部搬出承認 掛川・菊川衛生施設組合議会
掛川市・菊川市衛生施設組合議会は14日、両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で全員協議会を開き、2025年度から一般廃棄物の全量を外部搬出する方針を全会一致で承認した。期間は、建設する新施設が完成するまでの5年間。 組合によると、県内の他自治体に搬出する計画で、3、4自治体と委託に関する協議を進めている。自治体の受け入れを補完する目的で、並行して民間事業者とも交渉する。 可燃ごみを処理している現施設の溶融炉は20年6月以降、故障を繰り返していて、修繕しながら使い続けるより外部に委託した方が安価で安全と判断した。議員からは、現施設でトラブルが頻発した原因や導入当時の状況
-
社会を明るくする運動作文コンクール 掛川で表彰 小中学生24人が入賞
掛川市地区推進委員会はこのほど、犯罪のない地域社会を目指す第73回社会を明るくする運動の小中学生作文コンテストの表彰式を掛川市役所で開いた。 作文は日常生活で体験したことをもとに防犯や立ち直りについて考えたことを募集。家庭での積極的なあいさつや相談できる人を見つけることに言及する作品が見られた。市内からは小学生589点、中学生272点の応募があった。式では、受賞者24人のうち、出席者に賞状を渡した。 市長賞は次の通り。 小学生の部 本田理莉香(城北6)瀬川ももこ(西山口6)松本和子(城北6)▽中学生の部 石川大智(北1)森下真緒(栄川2)小沢彩矢(東2)
-
「茶エンナーレ」参考に 企画メンバーが「原泉アートデイズ!」視察 掛川
2024年11月に開催される地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」内の未来創造プロジェクトのメンバー約10人が12日、掛川市原泉地区で開催中の広域アート展「原泉アートデイズ!」を視察した。作品鑑賞を通して、地域と文化資源のつながりや企画運営を学んだ。 同プロジェクトは生徒や学生で構成し、芸術祭でアート企画を展開する予定。参加者は原泉アートプロジェクトの羽鳥祐子代表から説明を受けた後、地域に点在する作品を鑑賞して回った。同アート展のテーマ「交差する日常」についてどう感じたか、これまでの自分の美術鑑賞体験と異なるところはどこかなど企画のヒントになりそうな気づきをメモした。 袋井高2年の西尾空さん
-
親子ら非常食試食 レスキューを体験 掛川で消防フェア
秋の全国火災予防運動期間(9~15日)に合わせ、掛川市消防本部は11日、火災予防の啓発イベント「かけがわ消防フェア」を同市掛川の市中央消防署で開いた。多くの親子連れが訪れ、綱を渡るミニレスキュー体験や非常食の試食をした。 子どもたちは救助服を着て、消防職員や消防団員に助けられながら綱を渡った。市内女性で構成する消防団予防指導隊は非常食の試食ブースを構え、隊員がきな粉餅を振る舞った。来場者は味を確かめながら、作り方や購入できる場所などを尋ねた。 そのほか、県地震防災センターによる仮想現実(VR)での水害体験やはしご付き消防車との写真撮影なども行われ、来場者が長い列を作った。
-
茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
-
掛川・いも汁 箸が進む 香りとコク(柏当梨乃/掛川市観光交流課)【わがまちの味】
掛川名物としてお薦めなのが、掛川いも汁です。掛川市山間部で11月から3月まで収穫される、天然の自然薯[じねんじょ]を皮ごとすりおろした郷土食で、秋になると親戚や友人などで集まり、「いも汁会」を開くなど古くから親しまれています。 サバを水から煮出した「鯖[さば]だし」を、みそ仕立てにするのが掛川流。香り豊かでコク深い鯖だしのいも汁は遠州地方特有のものと言われています。鯖だしの旨みたっぷりにふんわりと仕上がったいも汁は、粘りと光沢がまるでお餅のよう。麦飯にかけて食べるとついついお代わりしたくなります。 市内に掛川いも汁を味わえるお店がありますので、ぜひ訪れてみてください。問い合わせは掛川観光
-
魅力発信へ連携強化 静岡県知事と西部8首長、浜松でサミット
静岡県西部8市町の首長と川勝平太知事が意見交換する「西部地域サミット」が10日、浜松市中区で開かれた。安心・安全な地域づくり、魅力の発信と交流の拡大、人口減社会などをテーマに課題を共有し、県と市町のさらなる連携強化の必要性を確認した。 大場規之袋井市長は外国人の流入増に伴って人口増が続く市の現状に触れ、多文化共生対策としての日本語教育の重要性を指摘。久保田崇掛川市長は高齢化によって死者数が増えていく「多死社会」に対応した社会の確立を課題に挙げ、「諸問題の洗い出し、広域的視点による対策の検討が必要」と提案した。 開催地の中野祐介浜松市長は県と2024年に同市西区で開催する浜名湖花博20周年
-
リニア工事湧水対策 田代ダム案は「有効な手段」 掛川市長
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事湧水の県外流出対策「田代ダム取水抑制案」について「非常に有力な案で有効な手段。問題があるとは思っていないし、水資源の問題の解決に大きく役立つ」との認識を示した。 川勝平太知事が流域市町などで構成する大井川利水関係協議会の意向などを踏まえて判断するとの考えを示したことに関しては「書面で意見照会が来ている。(田代ダム案に)異論はないと回答しているはずだ」と述べた。地下水減少などの懸念を念頭に「水資源の問題は、どこまでやってもリスクは完全にゼロにはならないと思っている。しかし、かなり(リスクゼロに)近づいているという印象」
-
学校トイレ洋式化、照明LED化推進 掛川市11月補正予算案
掛川市は10日、2023年度一般会計に5億7600万円を追加する11月補正予算案を発表した。小中学校のトイレ洋式化・照明設備発光ダイオード(LED)化事業に2600万円を計上する。 物価高騰対策では、障害福祉サービス事業所や保育所などを対象にした支援給付事業に3400万円を追加する。エネルギー価格の上昇で影響を受ける公共施設の指定管理者に対する支援金には1700万円を充当する。 大坂・土方工業用地整備事業特別会計は、多摩化学工業(川崎市)への用地売却額を盛り込み、9億1400万円の増額補正とする。
-
フラワーフェス 花の彩りあふれる 12日まで掛川
掛川市フラワーフェスティバル2023(市緑化推進委員会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11、12の両日、同市御所原の市生涯学習センターで開かれる。愛好家グループや造園業者など22団体が出展し、彩りにあふれた空間を演出する。 掛川花鳥園が手がけるハンギング仕立ての寄せ植えや日本おもと協会県支部のオモト名品展などが目玉。掛川花の会の菊花展も同時開催する。花や雑貨の販売に加えて、コケ玉づくりや生け花などの体験コーナーも並ぶ。 10日は各出展者が会場設営に取り組んだ。市緑化推進委員会の池谷信夫会長(77)は「花と緑に親しむための体験メニューを増やした。家族で楽しんでほしい」と話す。
-
小さな努力積み重ねを 東京パラ自転車「金」杉浦さん(掛川出身)講演 磐田・竜洋中
東京パラリンピック自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん(52)=掛川市出身=の講演会がこのほど、磐田市豊岡の竜洋中で行われた。杉浦さんは自身の経験を踏まえながら「小さな目標をクリアするために努力を続けることが、将来の大きな目標達成につながる」と強調し、日々の積み重ねの大切さを伝えた。 薬剤師として働いていた杉浦さんは2016年、趣味のトライアスロン中に転倒し、高次脳機能障害を患った。日常生活もままならず、当時の心境を「何度も死にたいと思った」と振り返る。それでもリハビリに専念して薬剤師に復職したほか、パラリンピックにも出場。東京大会では、ロード種目2冠を達成した。 杉浦さんは記憶力維持の
-
大坂・土方工業用地に多摩化学工業が進出 掛川、4.2ヘクタール取得
化学品製造販売の多摩化学工業(川崎市)が掛川市の大坂・土方工業用地に進出する。同社は近隣の上土方工業団地で半導体の現像液や洗浄液など高純度薬品を製造する掛川工場を操業していて、市内の拠点は2カ所目になる。 同工業用地西工区の南北2区画のうち、南側区画約4・2ヘクタールを取得する仮契約を9日までに、市と締結した。同社によると、製造に加えて研究開発の機能を備えることなどを視野に、新拠点整備の検討を進める。同社は国内に掛川工場や浜岡工場・生産技術センター(御前崎市)など5工場を構えている。 掛川市は15日開会の市議会11月定例会に不動産売買契約関連議案を提出する。市によると、売却額は約9億1400
-
農村・都市部 交流機会に 菊川 住民らソバの選別体験
菊川市のグループ「そばづくりクラブアグリろくごう」はこのほど、今季収穫したソバの脱穀と調整の体験会を同市牛渕の六郷茶農協広場で開いた。牛渕地区と青葉台地区の住民を中心に約20人が参加した。 市内の農村部と都市部の交流を目的に2017年ごろから開催されている。耕作放棄地を活用する狙いもあり、1500平方メートルで栽培を行う。 参加者は日干ししたソバを脱穀し、農具の唐箕(とうみ)を使って実を選別した。青葉台地区の鈴木啓三さん(73)は「ソバづくりはみんなの楽しみの一つになっている」と話した。今後、製粉してそば打ちにも取り組む予定。
-
SSクラス優勝は星陵中3年安藤さん 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第233回大会が3日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。55人が参加し、最強のSSクラスは星陵中3年の安藤舜聖さんが優勝した。Bクラスでは第一学院高2年の立石海空さんが優勝するなど、中高生も活躍した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①安藤舜聖(富士市)②鈴木庄三(磐田市)③木俣良一(浜松市)▽S ①江塚孝郎(掛川市)②佐藤光雄(静岡市)③大橋誠(磐田市)▽A ①北島耕太郎(浜松市)②花本真也(同)③川口哲也(同)▽B ①立石海空(袋井市)②松尾三十四(掛川市)③芝田信照(袋井市)
-
良い1年願い「辰」の置物作り 掛川
掛川市中央高町の革工芸作家小泊節子さん(78)がこのほど、2024年の干支(えと)にちなんだ辰(たつ)の置物を作る教室を同市掛川の竹の丸で開いた。女性約15人が参加した。 参加者はスエード生地に綿を詰めた後、手や牙などのパーツを取り付け、高さ8~9センチの置物を完成させた。干支の置物作りは29回目。パーツのデザインはすべて小泊さんが考案している。小泊さんは「毎年参加してくれる人が多い。玄関に飾ってもらい、良い1年になるといい」と話した。
-
障害者週間啓発 「市民の集い」やコンサート 沼津で12月開催
沼津市などは12月10日午前9時半から午後2時半まで、障害者週間(同月3~9日)を啓発する「市民の集い」を市民文化センターで開く。同市出身の全盲の歌手大石亜矢子さんとバンド「セルクル」のコンサートなどのイベントを通じ、障害への理解を深める。 掛川市出身で東京パラリンピック自転車競技金メダリストの杉浦佳子さんが記念講演する他、五つの障害者施設によるパンや手芸品などの販売や手話教室なども行う。 入場無料。問い合わせは市障がい福祉課<電055(934)4830>へ。
-
職人直伝ピカピカ泥団子 掛川・こども園 根気よく磨き上げ
掛川市下土方のきとうこども園で9日、5歳児48人が光る泥団子づくりに取り組んだ。県左官業組合中遠支部の職人13人が全面的に協力し、左官の技術が詰め込まれた光沢がある泥団子に仕上げた。 土壁に使われる材料を丸めた芯をクリーム状のしっくいでコーティングし、何色もの塗料を塗り重ねた。空き瓶の口を当てて円を描くように根気よくこすり続けて、大理石のような模様とつやを備えた泥団子を完成させた。 園児は、磨き込むほどに輝きを増す泥団子に興味津々。富井達浩支部長は「左官という仕事を知ってもらいたい思いはあるが、一番は子どもの笑顔のため。喜んでもらえてうれしい」と話した。 (掛川支局・高林和徳)
-
「事業説明ない」男性3人が提訴 掛川市公社を相手取り
掛川市は8日、袋井市の男性と静岡市の男性2人の計3人が掛川市土地開発公社を相手取り、約1680万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こしたと発表した。3人は南西郷工業用地造成事業に関して、必要な用地取得交渉と土地売買契約を得られず損害を被ったとしている。公社は適切な対応をとったとし応訴する方針。 市によると、3人はいずれも兄弟。相続処理をしていなかった母親の土地で事業を行う可能性があったことを、公社は登記上の住所に住んでいた別の兄弟の男性(掛川市)だけでなく3人にも説明するべきだったと主張している。
-
高校生が英語討論 三島北、全国大会へ 掛川
第18回全国高校生英語ディベート大会静岡県大会(県高等学校英語教育研究会主催)がこのほど、掛川市富部の県総合教育センターで開かれた。7校12チームが参加し、三島北が優勝した。12月に栃木県で行われる全国大会に出場する。 4人でチームを組み、4試合に出場した。本年度の議題は、日本政府の代理出産合法化への是非。肯定派のチームは、不妊に苦しむ夫婦が国内で実子を持てるメリットを主張。一方で、否定派は代理母の心理的、身体的負担の大きさについて言及した。生徒は相手チームの主張を踏まえて、英語で反論した。 2位は清水東A、3位は浜松西Aだった。
-
月夜 掛川で神秘の茶会 地元茶、生演奏や地酒と共に
掛川茶振興協会などはこのほど、「月夜の茶会」を掛川市掛川の掛川城御殿と大日本報徳社で開いた。今回は2024年に同市で行われる地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」と初めてコラボレーションし、音楽の生演奏と共に茶を飲んだり地酒と同時に味わったりする多様な茶会を設けた。 市内外の日本茶ファン54人が参加。御殿では、5月に五明地区で開催した「月夜の茶摘み会」で一般参加者が手摘みした「満月新茶」を茶農家や茶商が丁寧に入れ、茶菓子と一緒に振る舞われた。参加者はほの暗い御殿の神秘的な空間に包まれ、マンドリンの生演奏を聞きながら深蒸し茶を味わった。 大日本報徳社では3人の入れ手が抽出やたて方などに工夫を凝
-
静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
-
災害時の食の課題 栄養士ら話し合う 静岡で130人研修会
静岡県行政栄養士会と公益財団法人味の素ファンデーション(東京都)はこのほど、大規模災害時の食と栄養について考える研修会を、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた=写真=。 同会の会員ら約130人が参加。講師を務めた同法人の斎藤由里子事務局長は「災害現場では食事の質や栄養バランスが後回しにされやすい」と指摘し、栄養士や危機管理部門の職員らが迅速に対応するため日頃から円滑な関係性を構築することの重要性を説いた。 県危機管理部は県内市町の防災用飲料や食料の備蓄量を報告したほか、掛川市で活動する市民サークル「かけがわこどもアレルギーの会」が避難所における食物アレルギーを持つ子どもへの対
-
掛川市 未指定文化財の調査重点 散逸、消滅防止 保存活用で計画案
掛川市は7日、文化財の保存と活用に関する基本方針「市文化財保存活用地域計画」の素案を示した。人口減少や世代交代に伴って個人所有の古文書など有形文化財が散逸、消滅の危機にあるとして、未指定の文化財の所在と価値を把握する調査などに重点的に取り組む。 同日の市議会全員協議会で説明した。把握調査に加えて、埋蔵文化財の発掘調査記録を整理する情報管理デジタル化事業、和田岡古墳群と高天神城跡、横須賀城跡の整備にも力を入れる。歴史文化に興味を持つ市民が文化財の保存と活用に関わる「文化財サポーター」の養成も重視した。 計画期間は2024~33年度の10年間。24年7月の文化庁認定を目指す。計画案では、文化財保
-
緑地誤売却問題で賠償責任等審査委 掛川市設置、3人委嘱
掛川市が行政財産の緑地を市内不動産業者に誤売却した問題を巡る訴訟の判決を踏まえて、市は6日、職員賠償責任等審査委員会を設置し、弁護士3人を委員に委嘱した。退職者を含めて過失があった職員への求償が可能かどうか検討する。 会議は非公開。市人事課によると、市職員が一連の経緯を説明したほか、事務処理に携わった当時の職員が委員からの聞き取りに応じた。2023年度内に3回程度の開催を予定している。久保田崇市長は「一切の忖度(そんたく)や遠慮なしに審査してほしい」と要望した。 二審東京高裁判決は8月9日付。市は判決を受け入れ、土地の抹消登記手続きを受けるのと引き換えに損害賠償金と土地代など計4500万円を
-
掛川とブラジル「交流再び」訴え サンパウロ州在住日系人から移民の父・平野運平の出身地の掛川市に手紙
ブラジル移民の父と称される平野運平(1886~1919年)の出身地・掛川市に、サンパウロ州カフェランジアの「平野植民地」に暮らす日系人から手紙が届いた。「平野コロニーと掛川市の間に存在した親近感を取り戻したい」。世代交代が進んで地域の移民子孫が減少する中、ルーツをたどってつながりを深めようとする切実な思いがにじんでいる。 世代交代進み、切実 差出人は、平野植民地の互助組織「平野農村文化体育協会」のシゲマツ・シゲル会長とヤマシタ・カオル・ファビオ前会長。シゲマツ会長は「長年にわたり歴史的なつながりを維持してきたが、掛川市との関係は薄れてきた」とつづり、ヤマシタ前会長は「勇敢に開拓した先人から
-
小中生 生け花で秋表現 丸尾記念館庭園に作品展示 御前崎
御前崎市のこども生け花教室の生徒による作品展が5日、同市池新田の丸尾記念館で開かれた。同館敷地内の庭園に約10点展示し、来場者が散策しながら観賞を楽しんだ。 同市とその周辺市の小中学生がススキやリンドウ、ホトトギス、小菊などを生けた。華道の流儀にこだわらず、草花の生き生きとした姿を表現することを意識。凛(りん)としたたたずまいの作品もあれば、草花の生命力の強さを感じさせる力作もあり、独創性が光った。庭園の雰囲気と作品の相性も良く、多くの人々を魅了した。 ユリやバラを使って作品を仕上げた掛川市の大須賀中1年、水谷紗菜さん(13)は「明るい雰囲気を演出し、秋らしさを表現した」と話した。
-
私も起業家!児童が開発商品販売 7月から計画・準備 出資元に“配当”も 掛川
掛川市内の小学生が起業を体験する「ジュニアエコノミーカレッジ」(掛川商工会議所青年部主催)の販売実践会が3日、同市の連雀商店街で開かれた。7チームがブースを構え、アクセサリーや掛川茶を使った菓子などそれぞれが考えた商品を販売した。 掛川商工まつりに合わせて実施され、5~6年生35人が参加した。7月から同商議所青年部が講師となり、商品開発や事業計画、銀行へのプレゼンなどの知識を学んできた。 曽我小のチーム「煌星(きらぼし)」はハンドメードのキーホルダーやヘアゴム、抹茶のパンケーキなどを考案した。多くの客に商品が行き渡るよう、午前と午後で販売数をコントロールする工夫も凝らした。社長役の6年芝尾な
-
都内で軽トラ市 スズキ車など全国から集結
日本自動車工業会(自工会)は3日、都内で開催中の「ジャパンモビリティショー」の一環で、軽トラックの荷台で特産品や物品を販売する「軽トラ市」を開いた。本県からは浜松や磐田、掛川など5市の団体や店舗から出店があった。 東京ビッグサイト近くに設けた会場には、東北から九州まで全国の軽トラ市団体と軽自動車を扱うメーカーから50台以上が並んだ。出店者は特産の野菜や菓子、果物、雑貨などを陳列した荷台の前で、地域の味や魅力をPRした。浜松の関係者は地元産ミカンや12月3日に市内で開かれる全国軽トラ市をPR。磐田の遠州織物の雑貨、掛川市産の焼き栗や茶も並んだ。 各車両を巡って出店者と交流した鈴木俊宏スズキ社長
-
実在?「小山評定」に脚光 「関ケ原」の行方決めた軍議 本多静大名誉教授 栃木講演で見解主張/掛川市 観光冊子に逸話紹介
徳川家康が諸大名を栃木県小山市に集め、会津の上杉景勝を討つか、上方で挙兵した石田三成を討つかを決めた「小山評定(ひょうじょう)」。掛川城主の山内一豊が家康に城の明け渡しを表明し、東海道筋の豊臣系諸大名が賛同する流れをつくった逸話で知られる軍議が、ことし再注目されている。存否を巡る近年の論争に加え、ことしは大河ドラマの放送もあり、ゆかりの小山市教育委員会は静岡大の本多隆成名誉教授(80)による講演会を開き、掛川市は観光冊子に新たに内容を盛り込んだ。 通説によると、小山評定は慶長5(1600)年7月25日、上杉討伐のため宇都宮に向かっていた豊臣系諸大名を家康が小山に呼び寄せ、今後の対応を協議
-
児童 多彩な楽器の音色鑑賞 掛川二小 指揮者に挑戦も
掛川市大池の第二小は2日、児童が音楽に触れる機会をつくろうと、掛川吹奏楽団を招いた鑑賞会を開いた。5年生76人が多様な楽器の音色を楽しんだ。 20~60代の団員16人が「世界に一つだけの花」「新時代」など5曲を披露。児童は体を揺らしてリズムをとりながら鑑賞した。楽団を編成するトランペットやトロンボーンの説明の後、代表児童が指揮者に挑戦した。団員は児童が振るタクトのテンポに合わせて、「ラデツキー行進曲」を演奏した。体験した大石鼓都君(11)は「緊張したけど気持ちよかった。振ったら演奏してくれてうれしかった」と話した。 鑑賞会は掛川市文化財団の地元芸術家・団体による音楽活動支援事業の一環。
-
小学生34チームが熱戦 磐田でソフトバレー大会
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松が主催するソフトバレーボール大会「イトーグループプレゼンツ ブレス浜松小学生フレンドリーカップ」(静岡新聞社・静岡放送共催)が3日、磐田市見付の市総合体育館で開かれた。県西部から小学4年生以下の34チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 出場チームは5グループに分かれて予選リーグと決勝トーナメントを戦い、それぞれ順位を争った。元バレー女子日本代表で、ブレス浜松の大林素子ゼネラルマネジャーも観戦し、大会を盛り上げた。終了後には、各グループの優勝チームとブレス浜松OGのエキシビションマッチも行われた。 各グループの優勝チームは次の通り。 和田岡バレーボールスポ
-
茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
-
食品ロス削減へ キャンペーン 掛川のスーパー、回収ボックス設置も
掛川市葛川のスーパーマーケット「サンゼン」は1日、食品ロス削減とフードバンク活動支援を目的にしたキャンペーンを開始した。市や市社会福祉協議会も連動し、店頭でごみ減量を呼びかけた。 キャンペーンは対象商品の売り上げのうち一定額を市社会福祉協議会に寄付する内容で、12月17日まで実施する。家庭で余った食品を生活困窮者に届ける回収ボックスも設置した。シャンプーや食器用洗剤など日用品4種類の寄付も募る。 企画のスタートに合わせて、市は自作可能な生ごみ処理容器を展示して、買い物客に作り方を説明した。毎月9日を「もったいないを考える日」と定めたカーボンニュートラル推進に関する条例(2024年4月施行予定
-
春華堂、市などプロジェクト 掛川栗で開発 新スイーツ
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は1日、地元を中心とした企業・団体や、掛川市などと取り組む「遠州・和栗プロジェクト」の一環で、「掛川栗」を使った新商品を発売した。掛川産のクリを「WAGURI」としてブランド化し、和栗の価値の世界発信を目指す。 新商品は、クリを削ってわらび餅に振りかけた「朝採れ遠州掛川栗粉餅」(1個税込み792円)と、大粒の掛川栗をシュー生地で挟んだ「咲クレール熟成遠州掛川栗」(同700円)。 プロジェクトは和栗の価値を広めようと2022年に発足し、スズキやヤマハ発動機、遠鉄百貨店(浜松市中区)などが参画している。 1日は遠鉄百貨店で商品を販売し、プロジェクトに参画す
-
茶業をテーマに「農業考える会」 15日、磐田
磐田商工会議所は、15日午後6時から磐田市見付のワークピア磐田で茶業をテーマにして開く「いわたの農業を考える会」の参加者を募集している。参加無料。 茶業機械製造カワサキ機工掛川工場(掛川市)の久保孝則営業本部顧問が「茶業界を取り巻く環境と今後の発展性」と題して講演する。定員30人。申し込みは同商議所<電0538(32)2261>へ。
-
市民に駐車場提供 災害時対応で協定 袋井市とダイナム
パチンコ店運営の「ダイナム」と袋井市は、災害時の市民の施設利用について協定を締結した。同社は静岡袋井店の駐車場を災害発生時、車中泊のスペースとして市に提供し、被災者の安全確保に協力する。 同社は掛川市や御前崎市をはじめ、全国の自治体と同様の協定の締結を進めている。店のトイレなどの提供も想定している。 30日に市役所で行われた締結式には、大場規之市長と阿部光悦ストアマネジャーが出席し、協定書を取り交わした。阿部ストアマネジャーは「協定で防災意識を一層向上させ、地域の安全確保に貢献したい」と意気込み、大場市長は「全国規模での自治体との連携に敬意を表する」と述べた。
-
掛川将棋振興へ 市内3ライオンズクラブが寄付
掛川、大東、大須賀の掛川市内3ライオンズクラブは1日、市などでつくる「将棋によるまちづくり実行委員会」(会長・久保田崇市長)に現金10万円を寄付した。実行委は23日に開催する掛川小中学生将棋大会の運営費に充てる。 3クラブの会長らが市役所に久保田市長を訪ねて目録を手渡した。掛川ライオンズクラブの岡崎毅会長があいさつし「将棋のまち掛川の発展に向けて有効に使ってほしい」と述べた。 大会は将棋振興を目的に、2019年に始まった。新型コロナウイルス禍で20~22年の3大会はオンライン対局だったため、対面形式は4年ぶりになる。
-
規格外農産物を活用 11月1日から料理提供 ホテルアソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡は1日、本来廃棄される規格外の県産農産物を活用した料理の提供を、同ホテル内の飲食店で始める。地域貢献などをテーマにした同ホテル開業40周年企画の一環。 材料は、出荷規格に満たない50グラム以下のサツマイモ(掛川市産)と、果実を間引く際に出る摘果ミカン(島田市産)。サツマイモはスープやスイーツなどに、摘果ミカンは肉料理やケーキなどにそれぞれ用いる。 規格外品はいずれも収穫量全体の1~2割という。ホテル側はサツマイモ約160キロ、摘果ミカン約40キロを仕入れ、食品ロス削減を目指す。 提供期間はメニューごとに異なるが、最長で来年2月末まで。 同ホテル担当者は「
-
美術館 遊んで身近に ランプ作りや探検企画 掛川市文化財団 初開催
掛川市文化財団はこのほど、ワークショップや館内見学を行う「あそべるミュージアム」を同市掛川の市二の丸美術館周辺で開いた。美術館を市民の身近な存在にしようと初開催した。 同館が伝統工芸品を多く所蔵することから、ロビーでものづくりワークショップを行った。和ランプ作り体験では、参加者が和紙シートに自由にデコレーションした。娘と参加した堀内瑞穂さん(44)=同市=は「美術館に来ることはあまりない。訪れるきっかけになった」と話した。 日比野秀男館長が展示室を案内する「二の丸探検隊」が行われたほか、周辺の大日本報徳社ではコンサートが開かれた。
-
静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
-
静岡人インタビュー「この人」 日本茶プロデューサーとして静岡茶のPRに力を注ぐ 岡部宇洋さん(東京都)
「日本茶プロデューサー」の肩書で活動し、国内外で茶のPRに力を注ぐ。日本文化への関心から茶道を習い始め、静岡県内自治体と連携した静岡茶のプロデュースや茶関連のイベント企画などに取り組んできた。浜松市出身。38歳。 ―茶との出合いは。 「学生時代にデンマークの美しい街並みに魅了され、まちづくりに関心を抱き、建設会社に入社した。スリランカに駐在して高速道路の建設事業に携わったが、年を重ねるにつれて、その土地の文化を世界に発信する仕事に興味がわいた。帰国後に同世代の茶道家と出会ったことで茶道を始め、フランスのエッフェル塔の前で茶会を開いたこともあった」 ―その後、どのような活動をしてきたのか
-
地場産業の仕事 大人向けに16体験ツアー 掛川、19~26日
掛川市の掛川みなみ商工会は11月19~26日、地域企業の職人を訪ねる「大人の職業体験ツアー」を開く。地場産業のPRが目的。豆腐づくりや宮大工体験など16ツアーを用意する。 このほど先行体験会を開き、県西部を中心に活動し交流サイト(SNS)上で影響力を持つ「インフルエンサー」2人と行政関係者が参加した。織物製造のそま工房(袋井市中新田)では、天然繊維「アバカ」を使ったしめ飾りの制作を体験した。参加者は花やリボンを自由に選び、自分だけの作品を完成させた。 参加者は「大人になってからほかの職業を知ることがなかった」「初めての体験ですごく楽しい」などと話した。工房の乗松浩美専務(43)は「アバ
-
掛川自動車学校 ハロウィーンで盛況 地元企業ブース、教習車展示
掛川市大池の掛川自動車学校は29日、ハロウィーンに合わせたイベントを同所で開いた。地元企業によるブース出展や教習車の展示などが行われ、多くの来場者でにぎわった。 2輪コースを開放し、イベントスペースを設けた。自動車や重機を扱う地元の6企業がブースを構えた。商品を展示したり、電動キックボードの体験会を行ったりした。教習用バイクの展示も行われ、訪れた親子連れが写真撮影を楽しんだ。 掛川東高吹奏楽部の演奏や掛川西、掛川工高によるプロジェクションマッピングも披露された。
-
旧ジャニーズ性加害問題 どう受け止める? 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題は、社名やグループ名から「ジャニーズ」の名称が消える事態につながった。静岡新聞社のNEXT特捜隊には長年のファンという静岡県内の女性から「もう応援できない」との声も届いた。性加害問題とその影響をどう受け止めるかー。自由記述を含むウェブアンケートで聞いた。 【▶静岡新聞社NEXT特捜隊 LINE友達になる】 【アンケート概要】 13~15日にウェブ上で実施し、661件の回答があった。回答者の内訳はファンが約6割。静岡県外からの回答が4割強を占めた。年齢は50代が最も多く32・5%、次いで40代27・8%、60代14・
-
茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
-
福祉功労者を表彰 静岡で県大会
静岡県や県教育委員会、県社会福祉協議会などでつくる「ふじのくに健康福祉キャンペーン推進協議会」はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで本年度の県健康福祉大会を開いた。 社会福祉に貢献した個人・団体の表彰後、表彰を受けた民生・児童委員の原川光世さん(77)=焼津市=や、里親として約150人の里子を育ててきた水野国彦さん(67)、厚子さん(66)夫妻=磐田市=が事例報告を行った。厚子さんは母親が自殺した女子高生を預かった事例などを紹介し、「わが子も人の子も区別なく育てるべき。子どもたちの成長を感じることができる生活をこれからも楽しく送りたい」と話した。 知事表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【
-
住民のアート展示 掛川・城北地区 「花の絵」表彰も
掛川市の城北地区まちづくり協議会は同地区ふれあいセンターで住民の芸術作品を展示するアート作品展を開催している。29日まで。初日には花の絵コンクールの表彰式が行われた。 小中学生から101点の応募があり、庭に咲くタンポポを描いた城北小3年の筑城諒さんが最優秀賞に選ばれた。花びらをフォークで表現したという。表彰式ではアジサイやヒマワリなど身近な花を絵の具などでみずみずしく表現した入賞者の作品が披露され、出席者が拍手を送った。 作品展では絵画や書道、絵手紙、手芸品など子どもから大人まで住民の力作414点を展示する。
-
秋色テーマに盆栽13席 掛川花鳥園で展示会
日本盆栽協会中遠支部の盆栽展が27日、掛川市南西郷の掛川花鳥園で始まった。29日まで。 「秋色祭り」をテーマに自然の風景を再現した13席を展示している。樹齢40年のミヤマカイドウや愛らしい実をつけたセイヨウカマツカ、山柿などが並ぶ。猛暑の影響でヤマモミジの葉はまだ緑色。事務局の堀内明弘さん(74)は「夏の高温で手入れに苦労したが、良い仕上がりの作品がそろった」と話す。 苗木販売や盆栽相談のコーナーもあり、大勢の来場者の関心を集めている。
-
雑貨や飲食46店舗 集う 掛川でイベント
掛川市掛川の市指定文化財「竹の丸」で27日、ハンドメード雑貨や飲食の計46店舗が集うイベント「TOWA NO IRO~とわのいろ」(かけがわ街づくり主催)が始まった。28日まで。 初日は、焼き菓子やしらす丼、アクセサリーなど県西部を中心とした30店がブースを構えた。来場者は明治時代に建てられた近代和風建築の雰囲気を味わいながら、買い物やワークショップでの体験を楽しんだ。 イベントは掛川市中心部のにぎわいづくりと文化財の周知が目的。2017年に始まり、新型コロナウイルス禍に伴う中止を経て4年ぶりの開催となった。 掛川城周辺や中心市街地では29日も、掛川百鬼夜行や掛川クラフトビールフェスタなど多