掛川市の記事一覧
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脱炭素テーマに「究極のソース」 鳥居食品、CO2排出66%減 価格は3倍に
鳥居食品(浜松市中区)は、毎年テーマを変えて取り組む限定商品「究極のソース」づくりの企画で、今年は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に挑戦したソースを開発した。カーボンニュートラル(CN)をテーマに、原材料や製造工程を見直し、従来比で約66%減らした。11月28日に発売する。 冷凍保管した原材料の野菜を煮込む行程を酢漬け作業に置き換え、電気とガスの使用量を削減した。鹿児島県種子島産のサトウキビから、浜松市中区のマイノーブルシュガー(佐藤みゆき代表)が市内で栽培・製造したサトウキビシロップに変更したほか、メキシコ産の食塩を掛川市産に変えるなどして輸送時のCO2排出量を低減した。 従来は1本2
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静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
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廃業旅館 交流の場へ 内壁に色塗り 掛川でワークショップ
掛川市連雀のコミュニティーレジデンス「ザポートカケガワ」でこのほど、階段の壁に色を塗るワークショップが開かれた。ザポートカケガワは2020年に廃業した旅館の2階をリノベーションして作った交流スペースで、24年1月、同階にゲストハウスをオープンする予定。地域とのつながりづくりとして企画した。 地域の親子連れなど約40人がザポートカケガワの運営メンバーと交流しながら、1階のエントランスと2階の交流スペースをつなぐ階段の壁にペンキで丁寧に色を塗った。デザインは、掛川が東海道五十三次の宿場町であることから線と線が交わり面になる様子を表現し、掛川茶を連想する緑、市の花キキョウにちなんだ紫などの色も加え
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
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キウイやレンコン 販売に列 掛川農業祭 4年ぶり本格開催
掛川市の地域農業の魅力を発信する「掛川農業祭」(JA掛川市など主催)がこのほど、同市千羽の同JAで開かれた。地場野菜が格安で販売され、大勢の市民でにぎわった。 キウイやレンコンの販売、栗のつかみ取りなど特産の農産物と加工品を扱ったコーナーが人気を集めた。JA東京スマイルや岩手県奥州市のJA江刺など姉妹交流の提携先も出店し、小松菜やリンゴなど旬の農産物を届けた。 生産者と消費者の直接交流を狙ったイベント。新型コロナウイルス禍に伴う休止や縮小を経て4年ぶりの本格開催になった。
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掛川の畑に不発弾 陸自が深夜回収
掛川市三俣の畑で不発弾のような不審物が見つかったと周辺住民が25日午後、掛川署に通報した。連絡を受けた陸上自衛隊の隊員が同日深夜、現場に駆け付けて不発弾と確認し、回収した。陸上自衛隊によると、不発弾は二つあり、土をかぶった状態だった。いずれも同型で直径15センチ、縦45センチ。信管が残っていたという。現場で処理はせず、陸自施設に搬送した。 現場は同市浜野地区周辺の射場跡「陸軍遠江射場」から東に約1キロの畑。周辺は畑が広がっていて、交通規制などはしなかった。
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赤色?光る? キノコテーマの本いろいろ 個性的なキャラクターも活躍【親子の本棚 学校司書えりすぐり】
今月は、秋の味覚の一つでもある「キノコ」がテーマです。いろいろな形や色があり、中には光るキノコもあります。本を読んで、森を探検したいですね。個性的なキャラクターが活躍する物語も紹介します。 「ほしじいたけ ほしばあたけ」 なんともいえない枯れた雰囲気の表紙が味わい深く、子どもたちの心をわしづかみにします。きのこむらの元気なキノコたちがにぎやかにくらしていると、タマゴタケが、がけに落ちてしまいました。ほしじいたけが、ひらりと助けにとびおりますが、ケガをしたタマゴタケをおぶってガケをのぼるのはむずかしそうです。 さて、ほしじいたけはどうするのでしょうか。長持ちしないほしじいたけの力にドキ
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入賞21人と富塚中を表彰 徳川家康公顕彰コンクール
徳川記念財団は25日、小中学生対象の徳川家康公顕彰作文コンクール(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の表彰式を静岡市葵区の静岡商工会議所で開いた。最高賞の徳川賞に選ばれた掛川市立西中2年の中脇光翔さんら入賞者21人と、学校賞の浜松市立富塚中に表彰状を贈った。 中脇さんの作品タイトルは「家康公が残したタイムカプセル」。現在の掛川市などに残る史跡「高天神六砦(とりで)」を通じて築造した家康の性格や思考を学べるとの内容で、同史跡を「家康公が残した一種のタイムカプセルのような存在」と表現。「『宝物』として大切にしていかなければならない」と結んだ。 同財団の徳川家広理事長や同学会の
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掛川の建築業者の投棄産廃撤去 静岡県、27日に代執行開始
静岡県は24日、掛川市の建築業者「山猛建築」(2017年廃業)が同市上内田の敷地に不適切に投棄した産業廃棄物を撤去する行政代執行を27日に開始すると発表した。24年3月22日の完了を予定している。県によると、代執行費用は2937万円に上るが、同社の元代表と妻が既に死去しているため請求先が不在となっている。県は顧問弁護士などと費用の回収方法を模索している。 県廃棄物リサイクル課によると、現場には同社の業務で発生したコンクリート片など約890立方メートルが投棄されている。代執行では廃棄物を分別して処理場に搬出するほか、倒壊の恐れがある現場周囲の擁壁を取り壊す。現場では21年6月、廃棄物の一部が
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石川前知事が地方自治回想録を出版 静岡で記念パーティー
石川嘉延前知事(83)の回想録「地方自治と半世紀」(静岡新聞社刊)の出版記念パーティーが24日、静岡市葵区で開かれた。石川氏は4期16年の知事時代について「静岡県の持てる力をもっと自覚し、力を注いでいけば、さらなる発展は間違いないという思いで務めてきた」と振り返った。 鈴与の鈴木与平会長が発起人代表を務め、県内政財界や県OB、教育関係者ら約100人が出席した。 石川氏は「静岡県民は謙虚で自慢をしない。この体質を変えなければ県政の進展にマイナスではないかと考えた」と就任当時の心境を述べ、地域資源の価値や魅力の発信に注力したと説明。静岡国際オペラコンクールや世界お茶まつり、浜名湖花博といった
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民間から4人を登用 建造物活用など4分野 掛川市
掛川市は24日、民間人材4人をアドバイザーとして登用した。歴史的建造物の活用と有機農作物の消費拡大、ふるさと納税戦略、行政資料のひな型デザインの4分野で助言を求める。同日、リモートで就任式を行い、それぞれが「住民と行政の架け橋になる」などと意気込みを語った。 就任したのは、いずれも県外在住で28~50歳の会社員や経営者。2024年5月23日までの6カ月間、主にリモートで週1回程度、活動する。就任式で石川紀子副市長は、自身も民間から登用された経歴を紹介した上で「掛川の魅力を引き出し、発信してほしい。伴走する。もしうまくいかない時は気軽に連絡してほしい」とエールを送った。 4人の登用は、民間の専
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ペンギン 新プール完成祝う 掛川花鳥園
掛川市南西郷の掛川花鳥園は23日、リニューアルしたペンギン飼育エリアの一般公開を開始した。側面3カ所に設置したアクリル窓から水中を泳ぐ姿を観察できるのが特徴。プールで記念セレモニーを開き、ペンギンがくす玉を割って完成を祝った。 大勢の来場者が式典を見守り、くす玉が割れると大きな拍手が湧いた。餌やりのイベントでは親子連れが長い列を作った。担当者によると、好奇心旺盛で泳ぎ続けるペンギンがいる一方、警戒して水に入るのを嫌がる個体もいるという。 飼育エリアの総面積は約140平方メートルで、水中部分は約70平方メートル。改装前と比べて3倍の広さになった。ケープペンギン27羽を飼育する。最高齢は雌の
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中区の相曽さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会 浜松市
日本将棋連盟浜北支部の11月大会がこのほど、浜松市浜北区竜南のサンライフ浜北で開かれた。73人が参加、最強のSクラスは相曽剛史さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①相曽剛史(中区)②宇藤敬行(磐田市)③内山透(西区)④石野俊夫(掛川市)⑤横山渡(牧之原市)▽A ①門奈光(東区)②赤松竜也(天竜区)③鈴木大輝(磐田市)④岡本徳裕(同)⑤石川三余(西区)▽B ①藤原紳裕(御前崎市)②渥美良純(北区)③幸田好司(磐田市)④山口昌行(中区)⑤門奈紀明(東区)▽C ①佐藤粹聖(西区)②松岡優人(中区)③高橋直之(北区)④庄司圭佑(静岡市)⑤村松利郎(森町)▽D ①志村正雄(袋井市)②山下
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病理解剖協力者を遺族、職員ら追悼 掛川市の中東遠医療センター
掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センターは21日、病理解剖の協力者を追悼する剖検慰霊祭を同センターで行った。遺族や病院職員約50人が献花し、哀悼の意をささげた。 2022年8月から23年7月までの協力者は12人だった。宮地正彦院長は「あらゆる疾患に対し行政、医師会、地域医療機関と連携し、地域住民への医療提供に全力を尽くす」と誓った。
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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家康公顕彰作文コンクール 中脇さん(掛川西中2)最優秀
徳川記念財団主催の「徳川家康公顕彰作文コンクール」(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の入賞者がこのほど、決定した。最優秀の徳川賞に掛川市立西中2年中脇光翔さんの作品「家康公が残したタイムカプセル」が選ばれた。 同コンクールは家康公顕彰400年事業の一環として県内の小中学生を対象に2015年に始まり、今年で9回目。今回は68校から287点が寄せられた。 徳川賞以外の入賞者は次の通り。 家康賞 大津亜由美(静岡蒲原中2)新井陽菜(菊川堀之内小4)▽徳川みらい学会賞 篠宮琴乃(静岡大付属島田中1)▽知事賞 ロビンス紅(浜松富塚中2)▽県教育長賞 鳴海俊太(富士富士見台小6)▽静岡
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「税の絵はがき」 熊切さん最優秀 掛川法人会
掛川法人会はこのほど、掛川と菊川、御前崎の3市の小学6年生を対象に募集した「税に関する絵はがきコンクール」で、掛川市の佐束小の熊切一花さんを最優秀賞の掛川税務署長賞に選んだ。コンクールには3市の29校から999点の応募があった。 最優秀賞を除く主な入賞者は次の通り。 掛川法人会長賞 佐塚希未羽(菊川小笠南)▽掛川法人会女性部会長賞 大石梨加(掛川城北)▽磐田財務事務所長賞 川口琴弓(御前崎)▽掛川市長賞 渥美文葉(掛川上内田)▽菊川市長賞 稲葉愛珠(菊川横地)▽御前崎市長賞 沢入菜那(御前崎)▽東海税理士会掛川支部長賞 榛村羽夏(掛川上内田)▽審査員特別賞 平松瑠菜(掛川大渕)
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秋作クラウンメロン 出来上々 袋井で品評会、八木さん最高賞
クラウンメロンの秋作品評会(県温室農協クラウンメロン支所主催)がこのほど、袋井市小山の同支所で開かれた。最高賞の優等賞には、同市の八木祐子さんが選ばれた。 4地区で行われた予選会を通過した約40人の生産者が6玉一箱で出品。全国12市場の関係者らが審査員を務め、形状と網目の美しさなどの外観、甘みや食感、風味をはじめとする内容で採点した。 その他の主な結果は次の通り。 1等 ①沢木俊文(掛川市)②桑原吉斉(袋井市)▽2等 ①増田明(掛川市)②高橋英樹(袋井市)③渥美直史(同)④鈴木幸一(磐田市)⑤原弘明(袋井市)▽3等 ①平岡豊(同)②松本宗三(浜松市)③井口貴彦(袋井市)④雪島望(同)⑤
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帰郷し見えた自分の“役” SPAC「伊豆の踊子」出演・山崎皓司 「未来は明るいと伝えたい」
来年2月まで県内各地で上演する県舞台芸術センター(SPAC)の「伊豆の踊子」で、一人旅をする青年を演じている山崎皓司。東京で舞台をメインに活動していたが、2019年秋に地元掛川市に戻り、SPACの舞台に立ちながら俳優活動の一環として農業や狩猟などに取り組んでいる。物やサービスの対価、自然環境、人とのつながり―。「自分自身が学び、子どもたちに未来は明るいものだと伝えたい。これが自分がすべき“役”だと思っている」 俳優を目指し、多摩美術大への進学を機に上京。以降20年近く舞台俳優をしても、テレビや映画に出ていなければ周囲からは「役者の卵」と言われ続けた。ある時、時間を
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健康長寿者64人を表彰 掛川市 末永くお元気で
掛川市はこのほど、2023年度に95歳を迎える市民234人のうち、1年間介護保険サービスを使わず自立した生活を送っている64人を健康長寿者として表彰した。久保田崇市長が市役所で、代表6人に表彰状と記念品を手渡した。 表彰に臨んだ出席者はそれぞれ、長寿の秘訣(ひけつ)を紹介した。日課に散歩を挙げる人が目立ち、松永喜代さん(95)=西大渕=は「歩くことが楽しい。1人暮らしで、掃除も草むしりも全部やる」、持塚敬子さん(94)=宮脇1丁目=は「毎朝、町内を4000歩から5000歩くらい散歩する」と話した。 久保田市長は「健やかに、末永く健康で過ごしてほしい」と祝辞を述べた。
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まちづくりに「報徳の精神」 御殿場で全国サミット
二宮尊徳の報徳思想の教えを継ぐ全国1道6県の17市町村が集い、未来に希望を持てるまちづくりを考える第28回全国報徳サミット御殿場市大会がこのほど、同市民会館で開かれた。約千人が参加し、住民に受け継がれている報徳の精神を子どもたちに伝え、次世代が希望を持てるまちづくりを推進する姿勢を再確認した。 参加5市町村の代表者が「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」をテーマにパネルディスカッションした。東日本大震災で全村避難した福島県飯舘村の杉岡誠村長は、子どもたちがわずかな米も無駄にしない伝統食「凍(し)み餅」の歴史などを学び、物を大切にする心を養っていると説明。人口は震災前の約6千人か
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触ってみよう、建設現場の機械 掛川で子ども向け催し
掛川市はこのほど、土木に親しむ子ども向けイベント「掛川どぼく塾」を市役所で初開催した。建設現場で使われる機械の操作体験などを行った。 市役所の駐車場に、ショベルカーや測量機器、コンクリートブロックを設置し、操作したり自由に積み上げたりする体験ブースを設けた。姉と一緒にショベルカー操作体験に参加した高塚柔璃ちゃん(3)は「いい感じにできた。がんばった」と笑顔で振り返った。 業界の入職者増加につなげる狙い。今後も現場を回るツアーなどのイベントを行い、啓発活動を続ける予定。
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「ならここの湯」170万人達成 掛川 伊藤さん夫妻らに記念品
開業から20周年を迎えた掛川市居尻の温泉施設「ならここの湯」は19日、入場者170万人を達成した。同所で記念セレモニーを開き、170万人目と前後2組の入場者に花束やタオル、入湯券などを贈った。 170万人目になったのは、磐田市上新屋の伊藤春男さん(78)、広子さん(73)夫妻。17年間にわたって毎週1回、通い続けている常連で、春男さんは「自分にしっくり合っている湯。大洞院や小国神社など周辺の名所を回る寄り道も楽しい」と喜んだ。 施設は2003年9月に開業した。春に色とりどりの傘を飾るアンブレラスカイ、秋から冬にかけての竹明かりなど四季に応じた空間演出で人気。運営する第三セクター「森の都ならこ
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「開運」初しぼり 完成告げる杉玉交換 掛川・土井酒造場
掛川市小貫の土井酒造場は18日、新酒の初しぼりを行った。蔵人が軒先の「杉玉」を交換し、新酒の完成を知らせた。2024年4月末まで、一升瓶換算で約20万本を生産する。 「開運」の銘柄で知られる土井酒造場は創業151年目。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は、もろみから酒かすを分離して抽出された酒の味と香りを確認し「すっきりしていて飲みやすい。味の膨らみがしっかりした酒ができた」と話した。20日から瓶詰めを開始して順次、出荷する。 日本酒の海外需要は増加傾向。土井社長によると、円安ドル高で輸出環境に追い風が吹いている半面、原発処理水問題とウクライナ侵攻を背景に、主要輸出先の中国とロシアで需要が
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茶とイチゴをケーキに 新鮮安心市場さすが市/お茶処いっぷく(JA掛川市)【直売・しずおかの幸】
JA掛川市の農産物直売所「新鮮安心市場さすが市」は、品質・品ぞろえ・価格で“さすが!”と言われる店舗を目指し、管内の生産者から出荷される新鮮な農産物を取りそろえています。野菜だけではなく、精肉や鮮魚、総菜、生花など豊富な品ぞろえも自慢の直売所です。 これから旬を迎えるのが自然薯[じねんじょ]。しっかりとした粘りと特有の香りが特徴で、とろろ汁の原料として使われています。管内では、サバからだしを取り、みそ仕立てにした「掛川いも汁」が郷土料理として親しまれています。 併設する「お茶処いっぷく」は、100%掛川産の茶葉を使用した茶直売所。茶の三大品評会(深蒸し煎茶の部)
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掛川文学賞、高校生が選定 遠未真幸さんの作品に決定
掛川市の市民選書委員の推薦図書5冊から高校生が1作品を選定する2023年度の「高校生が選ぶ掛川文学賞」の選考会議が市中央図書館で開かれ、市内4校を代表する高校生選考委員13人は遠未真幸さん著「おかげで、死ぬのが楽しみになった」(サンマーク出版)を選んだ。主人公の成長や読書から得られる気付きを重視した。 選考は予定時間を1時間以上も超過し、5冊の読後感や主題について意見を交わした。田宮和華さん(16)=掛川東高2年=は「今を楽しむべきとのメッセージが読み取れる」と理由を説明した。林直生さん(17)=掛川工高2年=は「最初に推した本とは違うが納得感はある。ほかの委員の考えに興味があった」と話し
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遠州8神社巡り「八重神玉」完成 「良縁成就」「病気鎮護」…各木玉に御利益 ひも通して縁起物飾りに
遠州地域の神社8社がそれぞれの神社でおはらいした木玉「遠州八重神玉(やえだま)」を発売した。「良縁成就」「病気鎮護」など神社ごとの御利益を前面に出し、8社分をそろえてひもに通すと神棚や壁に飾れる縁起物になる。御朱印ブームなどで参拝客が増える中、圏域の神社が連携して回遊向上を狙う。 木玉は直径約3・5センチで各神社の社紋や御利益、神社を象徴する動物などを刻印した。玉にはビーズのように穴があいている。神社を回って玉を集めて連ねることで、神様との縁を重ねるとの意味を込めた。 ポスターには参加神社の社名の横にQRコードを配置して地図アプリに誘導する。企画者の1人、龍尾神社(掛川市下西郷)の禰宜(
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「掛川ほんわか俳句」に2364作品 市内2図書館で順次展示
掛川市の読書推進グループ「掛川ほんわかブッククラブ」と高久書店が主催する掛川ほんわか俳句大賞(静岡新聞社・静岡放送後援)の受賞作品展が18日、同市西大渕の大須賀図書館で始まった。一般の部で最高賞の市長賞に輝いたのは同市本郷の大平康代さん(51)。作品は26日まで展示し、29日からは中央図書館(同市掛川)に会場を移す。 郷土写真家の土屋由美子さんの作品から着想を得た句を募る企画。大平さんは、2人の子供と手をつないで駅に降り立った母親の写真を題材に選び「ただいまと繫(つな)いだ両手冬ぬくし」と詠んだ。作句は初挑戦で、宮城県に嫁いだ次女と孫の帰省を重ねて表現したという。 4回目の今回は市内外か
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記者コラム「清流」 悠久の時を感じる場所
日本で最初に築造当時の姿に復元された五色塚古墳(神戸市)を見に行ったことがある。墳丘に立って周辺の住宅街と海峡を交互に眺めた。斜面は無数の葺石(ふきいし)で覆われ、堀の芝生も鮮やかだった。 復元工事を終えた掛川市の吉岡大塚古墳を見学して、古墳の魅力を再確認した。規模は五色塚古墳の3分の1にも満たないが、たたずまいに存在感があり、周囲の茶畑との対比も美しい。連続する人の営みに思いを巡らせた。想像をかき立てる力は五色塚古墳に引けを取らないと思う。 高天神城など中世以降の歴史資源に恵まれ、関連イベントが多い掛川市。古代の古墳の復元整備完了は、文化財を活用した観光振興の新機軸になる。1500年以
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暴走行為疑い、会社員2人書類送検 袋井署
袋井署は16日、県暴走族等根絶条例違反の疑いで浜松市天竜区の男性会社員(20)と掛川市の男性会社員(19)を静岡地検浜松支部に書類送致した。書類送致容疑は、2人は9月7日午後8時55分ごろ、袋井市高尾の商業施設駐車場で乗用車を急転回するなどして通行人らに迷惑と不安を覚えさせる行為をした疑い。同署によると、複数の通行人から通報があった。防犯カメラや目撃情報から特定した。
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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掛川城天守復元 来年30周年 市が記念事業案 3月から大茶会やお花見
掛川市は16日、2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業基本計画案を明らかにした。3月中旬から11月3日までの約7カ月間を3期に分けて、多彩な事業を繰り広げる。10月以降の第3期はほぼ毎週末、掛川城周辺で記念式典や大茶会などの大型イベントを開催する。 一連の事業の幕開けは桜の開花シーズンに合わせた「掛川城満開まつり」になる見込み。3月末に掛川城公園でお花見イベントや夜桜プロジェクションマッピングなどを実施する。事業期間を通して城下町フォトコンテストの出品作品を募る。10月は市民協働企画「みんなの掛川城まつり」や着物パレードなどイベントがめじろ押しになる。 市役所で開かれた記念
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自著テーマ「人生後悔なく」 作家いぬじゅんさん 掛川で講演
掛川市掛川の市立中央図書館はこのほど、浜松市在住の作家いぬじゅんさんを講師に招いた講演会を開いた。主任ケアマネジャーとしても働くいぬじゅんさんは「静岡県の小説家」と題し自身の生活や執筆のエピソードを披露した。県内外から集まったファンら約80人を前に、小説には「(人生を)後悔なく過ごしてほしい」との思いを込めていると明かした。 いぬじゅんさんは介護の仕事について「その人の物語の最終章に登場人物として出てこられることに喜びを感じる」と話した。また、亡くなる前に「後悔の言葉を口にする人が多い」とし、すべての作品のテーマを「生きるということ、死ぬということ」としていると語った。 講演会はクイズを
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大須賀(掛川)訪れ 移住者“つながる” 魅力発見バスツアー
掛川市内の移住者が交流する会「つながる掛川」のバスツアーがこのほど、開催された。移住者、転入者の22人が交流しながら市南部の大須賀地区を巡り、地域の魅力を発見した。 地域おこし協力隊の芳川翠さんが企画した。参加者の多くが市北部のJR掛川駅周辺に居住していることなどから大須賀地区を訪問地に決めた。参加者はとうもんの里や清水邸庭園、三熊野神社を地域住民らの解説を受けながら回った。200年以上の歴史を持つ栄醤油(しょうゆ)醸造(同市横須賀)の蔵も見学。蔵全体に染みついた醤油の香りに包まれながら、たるや設備を確認した。 2カ月前に同市に夫と移住した50代の会社員女性は、知り合いを作ろうと参加した。「
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このお茶の種類は…! 小中学生、島田で審査技術競う 山下君(掛川中央小)優勝
静岡県は、小中学生が茶の知識や審査技術を競う「Cha―1(チャワン)グランプリ」を島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで開いた。掛川市立中央小4年の山下諒大君が優勝した。 小中学生23人が出場し、クイズ形式の予選を勝ち抜いた8人が本戦に進んだ。 茶葉の外観を観察したり、飲んで味や香りなどを比べたりして茶の種類を当てて点数を競った。準優勝は陸田悠里菜さん(掛川城東中2)、3位は伊藤滉起君(藤枝西益津小6)だった。 優勝した山下君は「お茶の歴史が好き。昨年は3位だったので、優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。
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浜松で「しずおか・短歌大会」 大橋さん(愛知)日本歌人クラブ賞、梅沢さん(藤枝)静岡県知事賞
第28回日本歌人クラブ東海ブロック大会と第42回静岡県短歌大会を兼ねた「2023しずおか・短歌大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が、浜松市中区のプレスタワーで開かれた。日本歌人クラブ賞は大橋アサ子さん(愛知・安城市)、静岡県知事賞には梅沢佳子さん(藤枝市)が選ばれた。 作品は本県のほか愛知、岐阜、三重の4県から、「自由詠」と「題詠(きらめく)」の2部門に計359首が集まり、選者が作品を評価した。 主な受賞者は次の通り。 県歌人協会賞 橋本真理子(掛川市)杉山みはる(河津町)▽静岡新聞社賞 松浦直巳(島田市)▽静岡放送賞 和田裕子(名古屋市)▽秀作賞 大塚ひさみ(静岡市)冨岡悦子(東伊豆
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安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡で県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。 表彰はプラチナ賞と金賞が各2事業所、銀賞が5事業所、銅賞が8事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、愛知陸運御殿場営業所(御殿場市)とサッポロビール静岡工場(焼津市)。それぞれの代表者は「活動の手綱を緩めることなく頑張りたい」「従業員の交通安全徹底とともに、事故のない社会の実現に貢献して
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「飛ばないバット」接戦増える? 来春移行 変わる高校野球【しずスポ】
“飛ばないバット”で高校野球はどう変わるのか-。来春の選抜大会、各都道府県の春季大会から使用する金属製バットに新基準が適用される。木製と同程度に反発性能が抑えられた新バット。静岡県内でも秋の公式戦を終えたチームは新バットを購入し、準備を始めた。12日まで開催された静岡市大会では参加した全17校が新バットでプレー。「戦術が、野球が変わる」などと反響を呼んでいる。 新基準のバットを使用して行われた静岡市大会=清水庵原球場 監督「内野守備と機動力が鍵」 選手「芯で捉え強振」 静岡市大会で試行 外野守備が前寄りに 同大会に出場した静岡市立高の安井信太郎監督(5
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栗苗木を植樹 掛川市、地元企業など
地元企業や掛川市などでつくる「遠州・和栗プロジェクト」のメンバーは13日、同市上垂木の早川栗園で栗の苗木の植樹に取り組んだ。参画する17企業・団体の代表らが苗木に丁寧に土をかぶせて、プロジェクトの発展を願った。 植栽した苗木は13本。7年後ごろには、実をつけるという。植樹を終えると、焼き栗やバーベキューを楽しみながら交流した。植樹祭の実行委員長を務めたヤマハ発動機の斎藤昭雄さんは「後継者不足など農業が抱える問題はものづくりの業界と共通する。持続発展的な取り組みにしていきたい」と話した。 プロジェクトは掛川市特産の栗を通じて、グローバル企業と地場企業が連携して農業を取り巻く課題を解決し、WAG
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掛川市議会が開会 22議案上程
掛川市議会11月定例会は15日開会し、会期を12月18日までの34日間と決めた後、2023年度一般会計に5億7600万円を追加する補正予算案やキャンプ場・温泉施設「ならここの里」の民間譲渡に伴う条例廃止案など22議案を上程した。このうち、学校給食センターの調理業務委託で債務負担行為を追加した補正予算案1件を原案通り可決した。 代表質問は29日、一般質問は30日と12月1、4の両日に行う。
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最高級掛川茶「キングオブ天葉」 丸松園、東山茶業組合受賞
掛川茶振興協会(会長・久保田崇掛川市長)はこのほど、最高級深蒸し掛川茶「天葉(あまね)プレミアム」から最高評価の茶葉「キングオブ天葉」を選定し、出品した生産者を表彰した。やぶきたとつゆひかりの2部門は丸松園(鈴木博之代表)、さえみどりの部は東山茶業組合(杉山裕朗組合長)が受賞した。 市役所で行われた表彰式で、久保田市長が表彰状を贈った。鈴木代表は「気候など環境の変化で高級茶づくりは難しくなっているが、今後に向けて頑張りたい」、杉山組合長は「良い成績を目指すことがやる気につながっている」とそれぞれ意欲を口にした。 天葉プレミアムは最高評価の掛川茶に与えられるブランド。生産者の技術と意欲の向
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2025年度に統合 原田小と原谷小 掛川市
掛川市教育委員会は14日夜、2025年4月に原田小(同市原里)を原谷小(同市本郷)に統合すると明らかにした。原野谷中(同市寺島)を加えた小中一貫校整備に先立ち、2小学校を再編する。少子化で複式学級が発生することを見越した対応。 小中一貫校整備に向けた検討委員会の初会合で示し、地域住民代表が了承した。市教委によると、児童数は原田小が55人、原谷小は220人。24年度にスクールバスの準備やカリキュラムの調整、原谷小の校舎改修などを進める。 原野谷中学区では、28年4月の開校を目指して、小中学校が同一校舎に入る施設一体型の小中一貫校整備に向けた準備が進む。市と市教委は、原野谷中校区を皮切りに市
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コロナワクチンの接種者名簿紛失 掛川市、547人分
掛川市は14日、新型コロナウイルスワクチン集団接種会場の大東保健センター(同市三俣)で接種者名簿を紛失したと発表した。12日に同センターで接種予約していた547人分で、名前と電話番号などが記載されていた。 市によると、紛失の発覚は12日。会場運営を委託しているサンレディース(大阪市)の会場従事者が紛失した。市職員が同日午前8時半ごろに従事者に名簿を手渡し、従事者は名簿を使って接種者の案内や誘導を行った。市職員が接種終了後の同日夕、従事者から名簿を回収しようとしたが見つからなかったという。 情報の外部流出は確認されていない。市は業務の途中にも名簿の所在を確認するなどの再発防止策を講じる。久
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全一般ごみ 外部搬出承認 掛川・菊川衛生施設組合議会
掛川市・菊川市衛生施設組合議会は14日、両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で全員協議会を開き、2025年度から一般廃棄物の全量を外部搬出する方針を全会一致で承認した。期間は、建設する新施設が完成するまでの5年間。 組合によると、県内の他自治体に搬出する計画で、3、4自治体と委託に関する協議を進めている。自治体の受け入れを補完する目的で、並行して民間事業者とも交渉する。 可燃ごみを処理している現施設の溶融炉は20年6月以降、故障を繰り返していて、修繕しながら使い続けるより外部に委託した方が安価で安全と判断した。議員からは、現施設でトラブルが頻発した原因や導入当時の状況
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社会を明るくする運動作文コンクール 掛川で表彰 小中学生24人が入賞
掛川市地区推進委員会はこのほど、犯罪のない地域社会を目指す第73回社会を明るくする運動の小中学生作文コンテストの表彰式を掛川市役所で開いた。 作文は日常生活で体験したことをもとに防犯や立ち直りについて考えたことを募集。家庭での積極的なあいさつや相談できる人を見つけることに言及する作品が見られた。市内からは小学生589点、中学生272点の応募があった。式では、受賞者24人のうち、出席者に賞状を渡した。 市長賞は次の通り。 小学生の部 本田理莉香(城北6)瀬川ももこ(西山口6)松本和子(城北6)▽中学生の部 石川大智(北1)森下真緒(栄川2)小沢彩矢(東2)
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「茶エンナーレ」参考に 企画メンバーが「原泉アートデイズ!」視察 掛川
2024年11月に開催される地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」内の未来創造プロジェクトのメンバー約10人が12日、掛川市原泉地区で開催中の広域アート展「原泉アートデイズ!」を視察した。作品鑑賞を通して、地域と文化資源のつながりや企画運営を学んだ。 同プロジェクトは生徒や学生で構成し、芸術祭でアート企画を展開する予定。参加者は原泉アートプロジェクトの羽鳥祐子代表から説明を受けた後、地域に点在する作品を鑑賞して回った。同アート展のテーマ「交差する日常」についてどう感じたか、これまでの自分の美術鑑賞体験と異なるところはどこかなど企画のヒントになりそうな気づきをメモした。 袋井高2年の西尾空さん
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親子ら非常食試食 レスキューを体験 掛川で消防フェア
秋の全国火災予防運動期間(9~15日)に合わせ、掛川市消防本部は11日、火災予防の啓発イベント「かけがわ消防フェア」を同市掛川の市中央消防署で開いた。多くの親子連れが訪れ、綱を渡るミニレスキュー体験や非常食の試食をした。 子どもたちは救助服を着て、消防職員や消防団員に助けられながら綱を渡った。市内女性で構成する消防団予防指導隊は非常食の試食ブースを構え、隊員がきな粉餅を振る舞った。来場者は味を確かめながら、作り方や購入できる場所などを尋ねた。 そのほか、県地震防災センターによる仮想現実(VR)での水害体験やはしご付き消防車との写真撮影なども行われ、来場者が長い列を作った。
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茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
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掛川・いも汁 箸が進む 香りとコク(柏当梨乃/掛川市観光交流課)【わがまちの味】
掛川名物としてお薦めなのが、掛川いも汁です。掛川市山間部で11月から3月まで収穫される、天然の自然薯[じねんじょ]を皮ごとすりおろした郷土食で、秋になると親戚や友人などで集まり、「いも汁会」を開くなど古くから親しまれています。 サバを水から煮出した「鯖[さば]だし」を、みそ仕立てにするのが掛川流。香り豊かでコク深い鯖だしのいも汁は遠州地方特有のものと言われています。鯖だしの旨みたっぷりにふんわりと仕上がったいも汁は、粘りと光沢がまるでお餅のよう。麦飯にかけて食べるとついついお代わりしたくなります。 市内に掛川いも汁を味わえるお店がありますので、ぜひ訪れてみてください。問い合わせは掛川観光
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魅力発信へ連携強化 静岡県知事と西部8首長、浜松でサミット
静岡県西部8市町の首長と川勝平太知事が意見交換する「西部地域サミット」が10日、浜松市中区で開かれた。安心・安全な地域づくり、魅力の発信と交流の拡大、人口減社会などをテーマに課題を共有し、県と市町のさらなる連携強化の必要性を確認した。 大場規之袋井市長は外国人の流入増に伴って人口増が続く市の現状に触れ、多文化共生対策としての日本語教育の重要性を指摘。久保田崇掛川市長は高齢化によって死者数が増えていく「多死社会」に対応した社会の確立を課題に挙げ、「諸問題の洗い出し、広域的視点による対策の検討が必要」と提案した。 開催地の中野祐介浜松市長は県と2024年に同市西区で開催する浜名湖花博20周年
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リニア工事湧水対策 田代ダム案は「有効な手段」 掛川市長
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事湧水の県外流出対策「田代ダム取水抑制案」について「非常に有力な案で有効な手段。問題があるとは思っていないし、水資源の問題の解決に大きく役立つ」との認識を示した。 川勝平太知事が流域市町などで構成する大井川利水関係協議会の意向などを踏まえて判断するとの考えを示したことに関しては「書面で意見照会が来ている。(田代ダム案に)異論はないと回答しているはずだ」と述べた。地下水減少などの懸念を念頭に「水資源の問題は、どこまでやってもリスクは完全にゼロにはならないと思っている。しかし、かなり(リスクゼロに)近づいているという印象」
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学校トイレ洋式化、照明LED化推進 掛川市11月補正予算案
掛川市は10日、2023年度一般会計に5億7600万円を追加する11月補正予算案を発表した。小中学校のトイレ洋式化・照明設備発光ダイオード(LED)化事業に2600万円を計上する。 物価高騰対策では、障害福祉サービス事業所や保育所などを対象にした支援給付事業に3400万円を追加する。エネルギー価格の上昇で影響を受ける公共施設の指定管理者に対する支援金には1700万円を充当する。 大坂・土方工業用地整備事業特別会計は、多摩化学工業(川崎市)への用地売却額を盛り込み、9億1400万円の増額補正とする。
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フラワーフェス 花の彩りあふれる 12日まで掛川
掛川市フラワーフェスティバル2023(市緑化推進委員会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11、12の両日、同市御所原の市生涯学習センターで開かれる。愛好家グループや造園業者など22団体が出展し、彩りにあふれた空間を演出する。 掛川花鳥園が手がけるハンギング仕立ての寄せ植えや日本おもと協会県支部のオモト名品展などが目玉。掛川花の会の菊花展も同時開催する。花や雑貨の販売に加えて、コケ玉づくりや生け花などの体験コーナーも並ぶ。 10日は各出展者が会場設営に取り組んだ。市緑化推進委員会の池谷信夫会長(77)は「花と緑に親しむための体験メニューを増やした。家族で楽しんでほしい」と話す。
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小さな努力積み重ねを 東京パラ自転車「金」杉浦さん(掛川出身)講演 磐田・竜洋中
東京パラリンピック自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん(52)=掛川市出身=の講演会がこのほど、磐田市豊岡の竜洋中で行われた。杉浦さんは自身の経験を踏まえながら「小さな目標をクリアするために努力を続けることが、将来の大きな目標達成につながる」と強調し、日々の積み重ねの大切さを伝えた。 薬剤師として働いていた杉浦さんは2016年、趣味のトライアスロン中に転倒し、高次脳機能障害を患った。日常生活もままならず、当時の心境を「何度も死にたいと思った」と振り返る。それでもリハビリに専念して薬剤師に復職したほか、パラリンピックにも出場。東京大会では、ロード種目2冠を達成した。 杉浦さんは記憶力維持の
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大坂・土方工業用地に多摩化学工業が進出 掛川、4.2ヘクタール取得
化学品製造販売の多摩化学工業(川崎市)が掛川市の大坂・土方工業用地に進出する。同社は近隣の上土方工業団地で半導体の現像液や洗浄液など高純度薬品を製造する掛川工場を操業していて、市内の拠点は2カ所目になる。 同工業用地西工区の南北2区画のうち、南側区画約4・2ヘクタールを取得する仮契約を9日までに、市と締結した。同社によると、製造に加えて研究開発の機能を備えることなどを視野に、新拠点整備の検討を進める。同社は国内に掛川工場や浜岡工場・生産技術センター(御前崎市)など5工場を構えている。 掛川市は15日開会の市議会11月定例会に不動産売買契約関連議案を提出する。市によると、売却額は約9億1400
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農村・都市部 交流機会に 菊川 住民らソバの選別体験
菊川市のグループ「そばづくりクラブアグリろくごう」はこのほど、今季収穫したソバの脱穀と調整の体験会を同市牛渕の六郷茶農協広場で開いた。牛渕地区と青葉台地区の住民を中心に約20人が参加した。 市内の農村部と都市部の交流を目的に2017年ごろから開催されている。耕作放棄地を活用する狙いもあり、1500平方メートルで栽培を行う。 参加者は日干ししたソバを脱穀し、農具の唐箕(とうみ)を使って実を選別した。青葉台地区の鈴木啓三さん(73)は「ソバづくりはみんなの楽しみの一つになっている」と話した。今後、製粉してそば打ちにも取り組む予定。
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SSクラス優勝は星陵中3年安藤さん 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第233回大会が3日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。55人が参加し、最強のSSクラスは星陵中3年の安藤舜聖さんが優勝した。Bクラスでは第一学院高2年の立石海空さんが優勝するなど、中高生も活躍した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①安藤舜聖(富士市)②鈴木庄三(磐田市)③木俣良一(浜松市)▽S ①江塚孝郎(掛川市)②佐藤光雄(静岡市)③大橋誠(磐田市)▽A ①北島耕太郎(浜松市)②花本真也(同)③川口哲也(同)▽B ①立石海空(袋井市)②松尾三十四(掛川市)③芝田信照(袋井市)
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良い1年願い「辰」の置物作り 掛川
掛川市中央高町の革工芸作家小泊節子さん(78)がこのほど、2024年の干支(えと)にちなんだ辰(たつ)の置物を作る教室を同市掛川の竹の丸で開いた。女性約15人が参加した。 参加者はスエード生地に綿を詰めた後、手や牙などのパーツを取り付け、高さ8~9センチの置物を完成させた。干支の置物作りは29回目。パーツのデザインはすべて小泊さんが考案している。小泊さんは「毎年参加してくれる人が多い。玄関に飾ってもらい、良い1年になるといい」と話した。
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障害者週間啓発 「市民の集い」やコンサート 沼津で12月開催
沼津市などは12月10日午前9時半から午後2時半まで、障害者週間(同月3~9日)を啓発する「市民の集い」を市民文化センターで開く。同市出身の全盲の歌手大石亜矢子さんとバンド「セルクル」のコンサートなどのイベントを通じ、障害への理解を深める。 掛川市出身で東京パラリンピック自転車競技金メダリストの杉浦佳子さんが記念講演する他、五つの障害者施設によるパンや手芸品などの販売や手話教室なども行う。 入場無料。問い合わせは市障がい福祉課<電055(934)4830>へ。
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職人直伝ピカピカ泥団子 掛川・こども園 根気よく磨き上げ
掛川市下土方のきとうこども園で9日、5歳児48人が光る泥団子づくりに取り組んだ。県左官業組合中遠支部の職人13人が全面的に協力し、左官の技術が詰め込まれた光沢がある泥団子に仕上げた。 土壁に使われる材料を丸めた芯をクリーム状のしっくいでコーティングし、何色もの塗料を塗り重ねた。空き瓶の口を当てて円を描くように根気よくこすり続けて、大理石のような模様とつやを備えた泥団子を完成させた。 園児は、磨き込むほどに輝きを増す泥団子に興味津々。富井達浩支部長は「左官という仕事を知ってもらいたい思いはあるが、一番は子どもの笑顔のため。喜んでもらえてうれしい」と話した。 (掛川支局・高林和徳)
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「事業説明ない」男性3人が提訴 掛川市公社を相手取り
掛川市は8日、袋井市の男性と静岡市の男性2人の計3人が掛川市土地開発公社を相手取り、約1680万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こしたと発表した。3人は南西郷工業用地造成事業に関して、必要な用地取得交渉と土地売買契約を得られず損害を被ったとしている。公社は適切な対応をとったとし応訴する方針。 市によると、3人はいずれも兄弟。相続処理をしていなかった母親の土地で事業を行う可能性があったことを、公社は登記上の住所に住んでいた別の兄弟の男性(掛川市)だけでなく3人にも説明するべきだったと主張している。
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高校生が英語討論 三島北、全国大会へ 掛川
第18回全国高校生英語ディベート大会静岡県大会(県高等学校英語教育研究会主催)がこのほど、掛川市富部の県総合教育センターで開かれた。7校12チームが参加し、三島北が優勝した。12月に栃木県で行われる全国大会に出場する。 4人でチームを組み、4試合に出場した。本年度の議題は、日本政府の代理出産合法化への是非。肯定派のチームは、不妊に苦しむ夫婦が国内で実子を持てるメリットを主張。一方で、否定派は代理母の心理的、身体的負担の大きさについて言及した。生徒は相手チームの主張を踏まえて、英語で反論した。 2位は清水東A、3位は浜松西Aだった。
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月夜 掛川で神秘の茶会 地元茶、生演奏や地酒と共に
掛川茶振興協会などはこのほど、「月夜の茶会」を掛川市掛川の掛川城御殿と大日本報徳社で開いた。今回は2024年に同市で行われる地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」と初めてコラボレーションし、音楽の生演奏と共に茶を飲んだり地酒と同時に味わったりする多様な茶会を設けた。 市内外の日本茶ファン54人が参加。御殿では、5月に五明地区で開催した「月夜の茶摘み会」で一般参加者が手摘みした「満月新茶」を茶農家や茶商が丁寧に入れ、茶菓子と一緒に振る舞われた。参加者はほの暗い御殿の神秘的な空間に包まれ、マンドリンの生演奏を聞きながら深蒸し茶を味わった。 大日本報徳社では3人の入れ手が抽出やたて方などに工夫を凝
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静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
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災害時の食の課題 栄養士ら話し合う 静岡で130人研修会
静岡県行政栄養士会と公益財団法人味の素ファンデーション(東京都)はこのほど、大規模災害時の食と栄養について考える研修会を、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた=写真=。 同会の会員ら約130人が参加。講師を務めた同法人の斎藤由里子事務局長は「災害現場では食事の質や栄養バランスが後回しにされやすい」と指摘し、栄養士や危機管理部門の職員らが迅速に対応するため日頃から円滑な関係性を構築することの重要性を説いた。 県危機管理部は県内市町の防災用飲料や食料の備蓄量を報告したほか、掛川市で活動する市民サークル「かけがわこどもアレルギーの会」が避難所における食物アレルギーを持つ子どもへの対
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掛川市 未指定文化財の調査重点 散逸、消滅防止 保存活用で計画案
掛川市は7日、文化財の保存と活用に関する基本方針「市文化財保存活用地域計画」の素案を示した。人口減少や世代交代に伴って個人所有の古文書など有形文化財が散逸、消滅の危機にあるとして、未指定の文化財の所在と価値を把握する調査などに重点的に取り組む。 同日の市議会全員協議会で説明した。把握調査に加えて、埋蔵文化財の発掘調査記録を整理する情報管理デジタル化事業、和田岡古墳群と高天神城跡、横須賀城跡の整備にも力を入れる。歴史文化に興味を持つ市民が文化財の保存と活用に関わる「文化財サポーター」の養成も重視した。 計画期間は2024~33年度の10年間。24年7月の文化庁認定を目指す。計画案では、文化財保
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緑地誤売却問題で賠償責任等審査委 掛川市設置、3人委嘱
掛川市が行政財産の緑地を市内不動産業者に誤売却した問題を巡る訴訟の判決を踏まえて、市は6日、職員賠償責任等審査委員会を設置し、弁護士3人を委員に委嘱した。退職者を含めて過失があった職員への求償が可能かどうか検討する。 会議は非公開。市人事課によると、市職員が一連の経緯を説明したほか、事務処理に携わった当時の職員が委員からの聞き取りに応じた。2023年度内に3回程度の開催を予定している。久保田崇市長は「一切の忖度(そんたく)や遠慮なしに審査してほしい」と要望した。 二審東京高裁判決は8月9日付。市は判決を受け入れ、土地の抹消登記手続きを受けるのと引き換えに損害賠償金と土地代など計4500万円を
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掛川とブラジル「交流再び」訴え サンパウロ州在住日系人から移民の父・平野運平の出身地の掛川市に手紙
ブラジル移民の父と称される平野運平(1886~1919年)の出身地・掛川市に、サンパウロ州カフェランジアの「平野植民地」に暮らす日系人から手紙が届いた。「平野コロニーと掛川市の間に存在した親近感を取り戻したい」。世代交代が進んで地域の移民子孫が減少する中、ルーツをたどってつながりを深めようとする切実な思いがにじんでいる。 世代交代進み、切実 差出人は、平野植民地の互助組織「平野農村文化体育協会」のシゲマツ・シゲル会長とヤマシタ・カオル・ファビオ前会長。シゲマツ会長は「長年にわたり歴史的なつながりを維持してきたが、掛川市との関係は薄れてきた」とつづり、ヤマシタ前会長は「勇敢に開拓した先人から
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小中生 生け花で秋表現 丸尾記念館庭園に作品展示 御前崎
御前崎市のこども生け花教室の生徒による作品展が5日、同市池新田の丸尾記念館で開かれた。同館敷地内の庭園に約10点展示し、来場者が散策しながら観賞を楽しんだ。 同市とその周辺市の小中学生がススキやリンドウ、ホトトギス、小菊などを生けた。華道の流儀にこだわらず、草花の生き生きとした姿を表現することを意識。凛(りん)としたたたずまいの作品もあれば、草花の生命力の強さを感じさせる力作もあり、独創性が光った。庭園の雰囲気と作品の相性も良く、多くの人々を魅了した。 ユリやバラを使って作品を仕上げた掛川市の大須賀中1年、水谷紗菜さん(13)は「明るい雰囲気を演出し、秋らしさを表現した」と話した。
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私も起業家!児童が開発商品販売 7月から計画・準備 出資元に“配当”も 掛川
掛川市内の小学生が起業を体験する「ジュニアエコノミーカレッジ」(掛川商工会議所青年部主催)の販売実践会が3日、同市の連雀商店街で開かれた。7チームがブースを構え、アクセサリーや掛川茶を使った菓子などそれぞれが考えた商品を販売した。 掛川商工まつりに合わせて実施され、5~6年生35人が参加した。7月から同商議所青年部が講師となり、商品開発や事業計画、銀行へのプレゼンなどの知識を学んできた。 曽我小のチーム「煌星(きらぼし)」はハンドメードのキーホルダーやヘアゴム、抹茶のパンケーキなどを考案した。多くの客に商品が行き渡るよう、午前と午後で販売数をコントロールする工夫も凝らした。社長役の6年芝尾な
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都内で軽トラ市 スズキ車など全国から集結
日本自動車工業会(自工会)は3日、都内で開催中の「ジャパンモビリティショー」の一環で、軽トラックの荷台で特産品や物品を販売する「軽トラ市」を開いた。本県からは浜松や磐田、掛川など5市の団体や店舗から出店があった。 東京ビッグサイト近くに設けた会場には、東北から九州まで全国の軽トラ市団体と軽自動車を扱うメーカーから50台以上が並んだ。出店者は特産の野菜や菓子、果物、雑貨などを陳列した荷台の前で、地域の味や魅力をPRした。浜松の関係者は地元産ミカンや12月3日に市内で開かれる全国軽トラ市をPR。磐田の遠州織物の雑貨、掛川市産の焼き栗や茶も並んだ。 各車両を巡って出店者と交流した鈴木俊宏スズキ社長
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実在?「小山評定」に脚光 「関ケ原」の行方決めた軍議 本多静大名誉教授 栃木講演で見解主張/掛川市 観光冊子に逸話紹介
徳川家康が諸大名を栃木県小山市に集め、会津の上杉景勝を討つか、上方で挙兵した石田三成を討つかを決めた「小山評定(ひょうじょう)」。掛川城主の山内一豊が家康に城の明け渡しを表明し、東海道筋の豊臣系諸大名が賛同する流れをつくった逸話で知られる軍議が、ことし再注目されている。存否を巡る近年の論争に加え、ことしは大河ドラマの放送もあり、ゆかりの小山市教育委員会は静岡大の本多隆成名誉教授(80)による講演会を開き、掛川市は観光冊子に新たに内容を盛り込んだ。 通説によると、小山評定は慶長5(1600)年7月25日、上杉討伐のため宇都宮に向かっていた豊臣系諸大名を家康が小山に呼び寄せ、今後の対応を協議
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児童 多彩な楽器の音色鑑賞 掛川二小 指揮者に挑戦も
掛川市大池の第二小は2日、児童が音楽に触れる機会をつくろうと、掛川吹奏楽団を招いた鑑賞会を開いた。5年生76人が多様な楽器の音色を楽しんだ。 20~60代の団員16人が「世界に一つだけの花」「新時代」など5曲を披露。児童は体を揺らしてリズムをとりながら鑑賞した。楽団を編成するトランペットやトロンボーンの説明の後、代表児童が指揮者に挑戦した。団員は児童が振るタクトのテンポに合わせて、「ラデツキー行進曲」を演奏した。体験した大石鼓都君(11)は「緊張したけど気持ちよかった。振ったら演奏してくれてうれしかった」と話した。 鑑賞会は掛川市文化財団の地元芸術家・団体による音楽活動支援事業の一環。
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小学生34チームが熱戦 磐田でソフトバレー大会
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松が主催するソフトバレーボール大会「イトーグループプレゼンツ ブレス浜松小学生フレンドリーカップ」(静岡新聞社・静岡放送共催)が3日、磐田市見付の市総合体育館で開かれた。県西部から小学4年生以下の34チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 出場チームは5グループに分かれて予選リーグと決勝トーナメントを戦い、それぞれ順位を争った。元バレー女子日本代表で、ブレス浜松の大林素子ゼネラルマネジャーも観戦し、大会を盛り上げた。終了後には、各グループの優勝チームとブレス浜松OGのエキシビションマッチも行われた。 各グループの優勝チームは次の通り。 和田岡バレーボールスポ
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茶況(11月2日)新製茶ラインや茶摘採機を展示 2社、11月3日から
島田市の製茶機械メーカー、カワサキ機工は3、4日、掛川市伊達方滑川の掛川工場で製品の展示会「フェスタカワサキ」を開く。また、菊川市西方の茶摘機・茶園管理機メーカーの落合刃物工業も同日程で、同社で展示会「お客様感謝祭」を開催する。 フェスタカワサキでは新製茶ラインの提案や人気商品の蒸機の製茶実演を行う。煎茶や発酵茶の試飲会も予定する。 お客様感謝祭ではコンテナ式茶摘採機、肥料や農薬をまく際に使う複合管理機を展示する。来場者にはマグカップなどの記念品を贈呈する予定。 両展示会とも午前9時~午後4時まで。お客様感謝祭は4日のみ午後3時までの開催。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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食品ロス削減へ キャンペーン 掛川のスーパー、回収ボックス設置も
掛川市葛川のスーパーマーケット「サンゼン」は1日、食品ロス削減とフードバンク活動支援を目的にしたキャンペーンを開始した。市や市社会福祉協議会も連動し、店頭でごみ減量を呼びかけた。 キャンペーンは対象商品の売り上げのうち一定額を市社会福祉協議会に寄付する内容で、12月17日まで実施する。家庭で余った食品を生活困窮者に届ける回収ボックスも設置した。シャンプーや食器用洗剤など日用品4種類の寄付も募る。 企画のスタートに合わせて、市は自作可能な生ごみ処理容器を展示して、買い物客に作り方を説明した。毎月9日を「もったいないを考える日」と定めたカーボンニュートラル推進に関する条例(2024年4月施行予定
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春華堂、市などプロジェクト 掛川栗で開発 新スイーツ
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は1日、地元を中心とした企業・団体や、掛川市などと取り組む「遠州・和栗プロジェクト」の一環で、「掛川栗」を使った新商品を発売した。掛川産のクリを「WAGURI」としてブランド化し、和栗の価値の世界発信を目指す。 新商品は、クリを削ってわらび餅に振りかけた「朝採れ遠州掛川栗粉餅」(1個税込み792円)と、大粒の掛川栗をシュー生地で挟んだ「咲クレール熟成遠州掛川栗」(同700円)。 プロジェクトは和栗の価値を広めようと2022年に発足し、スズキやヤマハ発動機、遠鉄百貨店(浜松市中区)などが参画している。 1日は遠鉄百貨店で商品を販売し、プロジェクトに参画す
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茶業をテーマに「農業考える会」 15日、磐田
磐田商工会議所は、15日午後6時から磐田市見付のワークピア磐田で茶業をテーマにして開く「いわたの農業を考える会」の参加者を募集している。参加無料。 茶業機械製造カワサキ機工掛川工場(掛川市)の久保孝則営業本部顧問が「茶業界を取り巻く環境と今後の発展性」と題して講演する。定員30人。申し込みは同商議所<電0538(32)2261>へ。
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市民に駐車場提供 災害時対応で協定 袋井市とダイナム
パチンコ店運営の「ダイナム」と袋井市は、災害時の市民の施設利用について協定を締結した。同社は静岡袋井店の駐車場を災害発生時、車中泊のスペースとして市に提供し、被災者の安全確保に協力する。 同社は掛川市や御前崎市をはじめ、全国の自治体と同様の協定の締結を進めている。店のトイレなどの提供も想定している。 30日に市役所で行われた締結式には、大場規之市長と阿部光悦ストアマネジャーが出席し、協定書を取り交わした。阿部ストアマネジャーは「協定で防災意識を一層向上させ、地域の安全確保に貢献したい」と意気込み、大場市長は「全国規模での自治体との連携に敬意を表する」と述べた。
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掛川将棋振興へ 市内3ライオンズクラブが寄付
掛川、大東、大須賀の掛川市内3ライオンズクラブは1日、市などでつくる「将棋によるまちづくり実行委員会」(会長・久保田崇市長)に現金10万円を寄付した。実行委は23日に開催する掛川小中学生将棋大会の運営費に充てる。 3クラブの会長らが市役所に久保田市長を訪ねて目録を手渡した。掛川ライオンズクラブの岡崎毅会長があいさつし「将棋のまち掛川の発展に向けて有効に使ってほしい」と述べた。 大会は将棋振興を目的に、2019年に始まった。新型コロナウイルス禍で20~22年の3大会はオンライン対局だったため、対面形式は4年ぶりになる。
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規格外農産物を活用 11月1日から料理提供 ホテルアソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡は1日、本来廃棄される規格外の県産農産物を活用した料理の提供を、同ホテル内の飲食店で始める。地域貢献などをテーマにした同ホテル開業40周年企画の一環。 材料は、出荷規格に満たない50グラム以下のサツマイモ(掛川市産)と、果実を間引く際に出る摘果ミカン(島田市産)。サツマイモはスープやスイーツなどに、摘果ミカンは肉料理やケーキなどにそれぞれ用いる。 規格外品はいずれも収穫量全体の1~2割という。ホテル側はサツマイモ約160キロ、摘果ミカン約40キロを仕入れ、食品ロス削減を目指す。 提供期間はメニューごとに異なるが、最長で来年2月末まで。 同ホテル担当者は「
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美術館 遊んで身近に ランプ作りや探検企画 掛川市文化財団 初開催
掛川市文化財団はこのほど、ワークショップや館内見学を行う「あそべるミュージアム」を同市掛川の市二の丸美術館周辺で開いた。美術館を市民の身近な存在にしようと初開催した。 同館が伝統工芸品を多く所蔵することから、ロビーでものづくりワークショップを行った。和ランプ作り体験では、参加者が和紙シートに自由にデコレーションした。娘と参加した堀内瑞穂さん(44)=同市=は「美術館に来ることはあまりない。訪れるきっかけになった」と話した。 日比野秀男館長が展示室を案内する「二の丸探検隊」が行われたほか、周辺の大日本報徳社ではコンサートが開かれた。
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静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
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静岡人インタビュー「この人」 日本茶プロデューサーとして静岡茶のPRに力を注ぐ 岡部宇洋さん(東京都)
「日本茶プロデューサー」の肩書で活動し、国内外で茶のPRに力を注ぐ。日本文化への関心から茶道を習い始め、静岡県内自治体と連携した静岡茶のプロデュースや茶関連のイベント企画などに取り組んできた。浜松市出身。38歳。 ―茶との出合いは。 「学生時代にデンマークの美しい街並みに魅了され、まちづくりに関心を抱き、建設会社に入社した。スリランカに駐在して高速道路の建設事業に携わったが、年を重ねるにつれて、その土地の文化を世界に発信する仕事に興味がわいた。帰国後に同世代の茶道家と出会ったことで茶道を始め、フランスのエッフェル塔の前で茶会を開いたこともあった」 ―その後、どのような活動をしてきたのか
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地場産業の仕事 大人向けに16体験ツアー 掛川、19~26日
掛川市の掛川みなみ商工会は11月19~26日、地域企業の職人を訪ねる「大人の職業体験ツアー」を開く。地場産業のPRが目的。豆腐づくりや宮大工体験など16ツアーを用意する。 このほど先行体験会を開き、県西部を中心に活動し交流サイト(SNS)上で影響力を持つ「インフルエンサー」2人と行政関係者が参加した。織物製造のそま工房(袋井市中新田)では、天然繊維「アバカ」を使ったしめ飾りの制作を体験した。参加者は花やリボンを自由に選び、自分だけの作品を完成させた。 参加者は「大人になってからほかの職業を知ることがなかった」「初めての体験ですごく楽しい」などと話した。工房の乗松浩美専務(43)は「アバ
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掛川自動車学校 ハロウィーンで盛況 地元企業ブース、教習車展示
掛川市大池の掛川自動車学校は29日、ハロウィーンに合わせたイベントを同所で開いた。地元企業によるブース出展や教習車の展示などが行われ、多くの来場者でにぎわった。 2輪コースを開放し、イベントスペースを設けた。自動車や重機を扱う地元の6企業がブースを構えた。商品を展示したり、電動キックボードの体験会を行ったりした。教習用バイクの展示も行われ、訪れた親子連れが写真撮影を楽しんだ。 掛川東高吹奏楽部の演奏や掛川西、掛川工高によるプロジェクションマッピングも披露された。
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旧ジャニーズ性加害問題 どう受け止める? 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(2019年死去)による性加害問題は、社名やグループ名から「ジャニーズ」の名称が消える事態につながった。静岡新聞社のNEXT特捜隊には長年のファンという静岡県内の女性から「もう応援できない」との声も届いた。性加害問題とその影響をどう受け止めるかー。自由記述を含むウェブアンケートで聞いた。 【アンケート概要】 13~15日にウェブ上で実施し、661件の回答があった。回答者の内訳はファンが約6割。静岡県外からの回答が4割強を占めた。年齢は50代が最も多く32・5%、次いで40代27・8%、60代14・5%、30代13・2%。性別では女性が64・1%だ
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茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
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福祉功労者を表彰 静岡で県大会
静岡県や県教育委員会、県社会福祉協議会などでつくる「ふじのくに健康福祉キャンペーン推進協議会」はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで本年度の県健康福祉大会を開いた。 社会福祉に貢献した個人・団体の表彰後、表彰を受けた民生・児童委員の原川光世さん(77)=焼津市=や、里親として約150人の里子を育ててきた水野国彦さん(67)、厚子さん(66)夫妻=磐田市=が事例報告を行った。厚子さんは母親が自殺した女子高生を預かった事例などを紹介し、「わが子も人の子も区別なく育てるべき。子どもたちの成長を感じることができる生活をこれからも楽しく送りたい」と話した。 知事表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【
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住民のアート展示 掛川・城北地区 「花の絵」表彰も
掛川市の城北地区まちづくり協議会は同地区ふれあいセンターで住民の芸術作品を展示するアート作品展を開催している。29日まで。初日には花の絵コンクールの表彰式が行われた。 小中学生から101点の応募があり、庭に咲くタンポポを描いた城北小3年の筑城諒さんが最優秀賞に選ばれた。花びらをフォークで表現したという。表彰式ではアジサイやヒマワリなど身近な花を絵の具などでみずみずしく表現した入賞者の作品が披露され、出席者が拍手を送った。 作品展では絵画や書道、絵手紙、手芸品など子どもから大人まで住民の力作414点を展示する。
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秋色テーマに盆栽13席 掛川花鳥園で展示会
日本盆栽協会中遠支部の盆栽展が27日、掛川市南西郷の掛川花鳥園で始まった。29日まで。 「秋色祭り」をテーマに自然の風景を再現した13席を展示している。樹齢40年のミヤマカイドウや愛らしい実をつけたセイヨウカマツカ、山柿などが並ぶ。猛暑の影響でヤマモミジの葉はまだ緑色。事務局の堀内明弘さん(74)は「夏の高温で手入れに苦労したが、良い仕上がりの作品がそろった」と話す。 苗木販売や盆栽相談のコーナーもあり、大勢の来場者の関心を集めている。
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雑貨や飲食46店舗 集う 掛川でイベント
掛川市掛川の市指定文化財「竹の丸」で27日、ハンドメード雑貨や飲食の計46店舗が集うイベント「TOWA NO IRO~とわのいろ」(かけがわ街づくり主催)が始まった。28日まで。 初日は、焼き菓子やしらす丼、アクセサリーなど県西部を中心とした30店がブースを構えた。来場者は明治時代に建てられた近代和風建築の雰囲気を味わいながら、買い物やワークショップでの体験を楽しんだ。 イベントは掛川市中心部のにぎわいづくりと文化財の周知が目的。2017年に始まり、新型コロナウイルス禍に伴う中止を経て4年ぶりの開催となった。 掛川城周辺や中心市街地では29日も、掛川百鬼夜行や掛川クラフトビールフェスタなど多
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静岡県内28施設、インフルエンザで学級・学年・学校閉鎖
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園、特別支援学校の28施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計589人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。袋井市の小学校では感染者数が全校児童の3分の1ほどになり、学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町1施設11人、伊豆市1施設35人、御殿場市2施設14人、藤枝市2施設21人、島田市2施設24人、掛川市4施設55人、磐田市6施設207人、袋井市4施設146人、浜松市南区2施設23人、同市中区1施設10人、同市東区1施設18人、同市北区1施設9人、同市浜北区1施設16人
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全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
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オペラ歌手三浦環の逸話語る 菊川で親戚のトークショー 舞踊家 創作の舞披露も
掛川市出身の現代舞踊家鷲山あかねさんが、地元ゆかりの世界的オペラ歌手三浦環(1884~1946年)にちなんだ踊りやトークショーを行う「舞 ODORU」を菊川市牛渕の極楽寺で開いた。市民約70人が三浦環に関するトークショーや踊りを楽しんだ。 トークショーは鷲山さんが聞き手となり、三浦環の母方の親戚にあたる元木房子さんがエピソードを披露した。元木さんは、研究者や、かつて三浦環と同じ都内の敷地に住んでいた母から聞いた話を紹介。三浦環が1日に10ページを暗譜したり、何カ国語も話したりしていたことを明かした。 鷲山さんは三浦環ゆかりの創作舞踊を披露し、参加者は華やかな舞に見入った。
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山本篤選手「挑戦が大切」 パラリンピアン母校 掛川和田岡小で講演
東京パラリンピック陸上男子走り幅跳びで4位入賞した山本篤選手(41)が25日、掛川市の母校・和田岡小で講演し、全校児童158人に挑戦することの大切さを伝えた。「好きなことを探す。新しいチャレンジをする。この二つをやってほしい」と呼びかけ、前に踏み出す気概を求めた。 山本選手は小学生の頃は野球、中学と高校ではバレーボールに打ち込んだ経歴を紹介した。現在はトライアスロンやゴルフなど多彩なスポーツに親しんでいるとした上で「挑戦を続けて自分の可能性がどこにあるのか探ってきた。一歩踏み出せば、より楽しい人生につながる」と強調した。 3年生以上を対象に実技指導も行った。姿勢を安定させる腕の振り方、効果的
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卒業生と在校生 150年祝い 思い出語り 掛川一小で「集い」
掛川市の第一小でこのほど、開校150年を祝う記念の集い(同実行委主催)が開かれた。卒業生や在校生ら約100人が集まり、一緒に校歌を歌ったり思い出を話したりして節目の年を祝った。 歴代校長が寄せたビデオメッセージや開校時から現在に至るまでの学校の写真などがスライドに映し出された。校歌斉唱では、在校生の指揮と伴奏で、参加者が息の合った歌声を響かせた。 また対話型のワークショップでは、在校生と卒業生が「掛一小のどこが好きか」「大変だったことは」などをテーマに、世代を超えて話した。 大石有香委員長(41)は「(企画する中で)懐かしい写真やエピソードなど自分の知らないこともたくさんあった。いい集いにな
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大自在(10月25日)茶草場農法
「里」という字は「田」と「土」でできている。田は整理された生産地の象形、土は土地神をまつるほこらの象形で「社」の元になった字だという。稲作をし、豊作に感謝する日本の暮らしを集約したような字だと思う。 「里山」という言葉がある。耳慣れてはいても、イメージする風景はそれぞれではないだろうか。実は、1960年代に森林生態学者によって提唱された概念で、よく使われるようになったのは近年のことだとか。手元の漢和辞典に「山里」はあるが、里山はない。 先日、「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年記念式典で、登録に導いた武内和彦さん(サステナビリティ学)の講演に教わった。掛川市など5市町の里山で受
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新時代の調律師像築く ヤマハピアノテクニカルアカデミー(掛川)中田さん退社
ヤマハのピアノ調律師養成機関「ヤマハピアノテクニカルアカデミー」(掛川市)で所長を務めた中田吉彦さん(65)が27日、退社する。アコースティックピアノの需要とともに、アカデミーの生徒は減少の一途をたどったが、「ピアノは売ったら終わりの楽器ではない。優秀な技術者の育成はピアノメーカーの使命」と伝統をつないできた。 電子化対応、後進に伝統つなぐ 1982年にヤマハ前身の日本楽器製造に入社した中田さんは、ピアノ事業部品質技術部長などを経て2012年、アカデミーの10代目所長に就任した。18年の定年退職後はシニアパートナーとして引き続き指導に当たった。 世界的なピアニストに手腕を認められてきた調
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発芽玄米販売増加へ 有機栽培に参入 川島米穀店(浜松天竜区)
浜松市天竜区の川島米穀店が、発芽玄米商品の販売増に向けて有機栽培に乗り出した。農薬・化学肥料不使用の玄米の需要増を見込み、生産面積は5年後に現状の約3倍に当たる10ヘクタールに広げる計画。原料の安定供給体制確立と同時に、水稲段階から成分などの研究を重ねることで製品開発力の拡充につなげる。 供給力向上、研究開発も 同社は1887年創業の老舗米店。健康志向の高まりなどを背景に開発した無洗米タイプの発芽玄米「玄氣」が顧客の支持を得て、インターネット通販で販売を伸ばしている。原料は約15県から年間150トンほど仕入れる。有機栽培のコメの引き合いが全国的に強まる中で原料を確保するため、自社生産に踏み
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JR清水駅前でビーチバレー 32人熱戦 東京五輪出場者も
第4回ビーチバレー清水カップが21、22の両日、静岡市清水区のJR清水駅東口公園で行われた。駅前を会場としたのは初めて。掛川市から専用の砂を運びコートを作った。 東京五輪にも出場するなどした全国トップクラスの選手ら男女各8組、32人がトーナメント形式で熱戦を繰り広げた。 試合後には小中学生が対象のビーチバレー体験スクールもあり30~40人が参加した。スクール参加者は選手たちと駅周辺の清掃活動も行った。 コートに用いた砂は市内の公園や三保内浜海岸に寄贈されるという。
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地元業者 受注確保 掛川市公社に要望 工業団地工事で商議所
掛川商工会議所は24日、掛川市東山口地区で着工に向けた準備が進む新エコポリス工業団地第3期事業で、造成工事に当たって地元業者の受注機会を確保するよう求める要望書を市土地開発公社に提出した。 公社によると、第3期事業の開発面積は約33ヘクタール。事業期間は約5年で、事業費53億円を投じる計画。2025年度中の造成着工に向けて用地買収などを進めている。
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掛川市死亡事故ゼロ300日 5年ぶり3度目の表彰
掛川市は24日、交通死亡事故ゼロ連続300日を達成したとして県交通安全対策協議会から表彰を受けた。達成は9月26日。表彰は2018年12月以来約5年ぶり、3度目となった。 市役所で行われた伝達式で、久保田崇市長が県くらし交通安全課の入戸野明課長から表彰状を受け取った。久保田市長は「300日達成で満足するのではなく、記録を更新していけるよう頑張る」と述べた。同席した掛川署の鈴木康弘署長は「年末に向けて引き続き指導と取り締まりを実施し、1件でも交通事故を減らしていく」と強調した。 市内での交通死亡事故は、2022年11月29日に同市佐夜鹿の国道1号バイパスで発生したトラック同士の正面衝突が最
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記者コラム「清流」 住民総出の移住者支援
移住促進の成否は受け入れる地域の覚悟に懸かっていると思う。とりわけ農山村部では、受け入れに先立つ地域ぐるみの合意形成が鍵になる。名古屋市から移住した親子が暮らす掛川市倉真地区で実感した。 10月上旬の地区祭典は印象的だった。4月に転校してきたばかりの2年生児童が山車の上で太鼓のばちを握り、祭りばやしをリードした。休憩時間には、一見怖そうな祭り青年が「うまいじゃん」「よく頑張ったな」と口々に声をかけた。得意げな気持ちを抑えてはにかんだ児童の表情が忘れられない。 親子が身を包んでいた法被は、住民がこぞって提供したお古だった。少し小さいことが分かると、あっという間に各サイズがそろったという。住
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自転車女子 杉浦(掛川出身)が銀メダル【杭州アジアパラ大会】
【杭州共同】杭州アジアパラ大会第2日は23日、競技が本格化し、陸上男子200メートル(義足・機能障害T64)で井谷俊介(SMBC日興証券)がアジア新記録となる22秒99で制し、金メダルを獲得した。大島健吾(名古屋学院大)は2位。女子砲丸投げ(知的障害)は堀玲那(岡山陸協)が11メートル93のアジア新で優勝した。 カヌーの女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)で瀬立モニカ(江東区協会)が今大会の日本勢メダル第1号となる銀を獲得。自転車トラック種目で女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)の杉浦佳子(総合メディカル、掛川市出身)は2位だった。 競泳は女子20
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静岡県人口355万5818人 9月1日推計 前月比1295人減
静岡県がこのほど公表した9月1日現在の県の推計人口は355万5818人で、前月に比べて1295人減少した。推計人口の減少は15カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は741人増(転入1万1273人、転出1万532人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2036人減(出生1826人、死亡3862人)だった。 市町別で人口が増加したのは、掛川市の69人を筆頭に、清水町57人、浜松市34人、長泉町33人など6市町。減少は29市町で、最多の静岡市が442人、沼津市164人、藤枝市146人、御殿場市71人などが続い
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防犯活動推進、掛川署に宣言 第一生命・掛川東オフィス
第一生命保険浜松支社掛川東営業オフィス(掛川市中央)はこのほど、掛川署に防犯活動宣言書を提出した。大石樹子オフィス長が同署で鈴木康弘署長に手渡し、防犯モデル事業所の指定を受けた。 宣言書で、顧客宅の訪問時に特殊詐欺などの犯罪に気をつけるよう呼びかけるチラシを配布することや、社員同士で防犯情報を共有して顧客に伝えることなどを誓った。大石オフィス長は「最新の情報が提供できると思う。お客さまに合った声かけをしていきたい」と話した。 同支社が県内警察署に宣言書を提出するのは3例目。
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社説(10月21日)「茶草場」遺産10年 継承へ価値発信強化を
「静岡の茶草場[ちゃぐさば]農法」が国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されて10年。掛川市で昨日、記念式典が開かれた。認定された茶園・茶草場がある掛川、菊川、島田、牧之原の4市、川根本町と遺産登録申請の背中を押した静岡県にとって、活動を点検する節目である。伝統的な農業システムの維持・継承を確かなものにしてほしい。 後継者難などで茶業情勢は厳しく、2010年に約1万4千戸あった県内茶農家は20年に約6千戸に減った。茶草場農法も例外ではなく、認定実践農家は13年度の515戸から22年度は311戸に。生業としての持続化策が求められる。農家の汗が報われるよう、支援の輪を広げたい。 茶
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静岡人インタビュー「この人」 遠州横須賀カンパイビアフェスタを企画した 山下浩章さん (掛川市)
掛川市大須賀地域の夏祭り「ちっちゃな盆踊り」をリニューアルし同市西大渕の三熊野神社で、若者が参加しやすい交流イベントを初開催した。市内で自動車美装業を営みながら、遠州の春の風物詩である三熊野神社大祭の役員を務めたり、掛川観光協会大須賀支部の一員として活動したりと地元を盛り上げるために奔走する。48歳。 -どんなイベントか。 「地元で人気のビールやハムなど13店を呼んだ。子どもも楽しめるようアイスやかき氷店にも声をかけた。クラウドファンディングで募った資金で花火も打ち上げた。独自に企画していたが、踊り手不足で開催が難しかった盆踊りのリニューアルという形で開くことができた」 -開催を振り返
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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粗大ごみ販売開始、メルカリに18点出品 掛川市・菊川市衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使った粗大ごみの販売を開始した。廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)で開かれた式典で組合管理者の久保田崇掛川市長がパソコンを操作し、ウェブ上に公式ショップを開設した。 初回の出品は家具や楽器、運動器具など18点。最高額はフィットネスバイクの6千円。300円のカラーボックスが最も安い。リサイクル市場の相場の半額程度に設定した。今後は毎月1、2回の頻度で、ゴルフクラブなど需要が見込める商品を選定して更新する。 自治体によるメルカリを利用した粗大ごみ販売は全国9例目。県内では三島市に次いで2例目。メルカリの高
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練習成果を発揮 伸びやかに演奏 掛川文化クラブ
掛川市教委公認地域クラブの掛川文化クラブはこのほど、本年度初めての成果発表会を同市大坂の市文化会館シオーネで開いた。合唱、弦楽、吹奏楽を選択する小中高生50人が日頃の練習の成果を保護者らに披露した。 外国民謡やクラシック、アニメ映画の曲などを演奏した。弦楽ではバイオリンやチェロなどの11曲を伸びやかに演奏した。静岡大管弦楽団も招待演奏の部で出演した。 同クラブは週に1、2回ほど活動。小学生を中心に約50人が在籍し、地域の楽団員らが指導している。
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掛川の高橋さん SSクラス優勝 日将連浜松10月大会
日本将棋連盟浜松支部の10月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。65人が参加し、最強のSSクラスは高橋晴仁さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①高橋晴仁(掛川市)②宇藤敬行(磐田市)③山本房代(豊橋市)▽S ①菅沼優星(磐田市)②夏山国昭(中区)③門奈光(東区)▽A ①杉田陽祐(中区)②尾藤菊一(同)③中村敏男(南区)▽B ①永野裕也(浜北区)②佐久間庸生(北区)③高木健吾(東区)▽C ①石田全(天竜区)②山下浩之(浜北区)③杉山敏郎(北区)
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横須賀“アート”街道に 絵画や陶芸ずらり 10月22日まで 掛川市
掛川市景観形成重点地区の古い町並みを舞台にした「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展」(遠州横須賀倶楽部など主催)が20日、同市横須賀地区で始まった。22日まで、街道沿いの古民家や商店の軒先など54会場に多彩なアート作品が並ぶ。 1999年に始まり、23回目の開催。県内外の作家83人が絵画や彫刻、陶芸作品などを出品した。8回目の参加となる木彫作家藤田稔さん(63)=袋井市諸井=は、清水邸の納屋に妖怪をモチーフにした木彫り作品35点を展示した。「会場の雰囲気が作品とばっちり合う」と魅力を話し、来場者との交流を楽しんだ。 21日は午後9時まで、最終日の22日は午後5時まで。両日とも掛川駅南口と横須
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静岡県内23施設 インフルエンザで学級・学年・全園閉鎖
静岡県は19日、県内の高校、小中学校、幼稚園計23施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計380人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖などを行ったと発表した。静岡市駿河区の幼稚園は全園児の3割弱となる41人が感染し、同日までの3日間、全園閉鎖した。浜松市西区の高校は患者数が108人に上り、10学級で閉鎖の措置を取った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設13人、熱海市1施設7人、富士市2施設14人、富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設28人、同市駿河区2施設53人、同市清水区1施設9人、島田市2施設19人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設7人、掛川市4施設50人、浜松市西
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茶況(10月19日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英(同市日坂)はこのほど、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)で掛川茶を奉納した=写真=。 奉納は掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶のブランド力向上や消費拡大につなげるため、2016年から実施している。振興協会長を務める久保田崇市長ら27人が参列し、神楽殿に深蒸し掛川茶のほか市内産の米や栗を奉納した。 市が4月、有機農業に地域ぐるみで挑戦する姿勢を示すオーガニックビレッジ宣言をしたことを記念して市環境保全型農業生産推進会の4団体も参加し、有機茶や有機野菜を初奉納した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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「用地誤登記で損害」地権者が掛川市を提訴 農業用水利施設
掛川市による農業用水利施設の用地誤登記で損害を被ったとして、地権者の農家の男性(66)が19日までに、市に200万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁掛川支部に起こした。市が同日の市議会全員協議会で報告した。 市と男性によると、市は1970年に水利施設を設置する用地を買収したが、85年に登記する際、誤って施設がある場所とは別の農地を登記した。男性は、誤登記に伴う賃料相当額や市の対応で被った精神的損害などの支払いを求めている。市は争う姿勢を示している。
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掛川・菊川 一般ごみ全量を外部搬出 25年度から新施設稼働まで
掛川、菊川両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)は2025年度から、一般廃棄物の全量を外部搬出する。期間は、建設する新施設が稼働する予定の30年4月までの5年間。現施設の溶融炉は故障を繰り返しているため、修繕を加えながら使い続けるよりも近隣自治体など県内受け入れ先に委託した方が安価で安定的に処理できると判断した。 19日の掛川市議会全員協議会で説明した。施設を運営する両市の衛生施設組合の試算によると、24~29年度に全量を外部搬出した場合のコストは120億6800万円。現施設を延長利用するより11億2100万円の経費が削減できるとしている。 現施設は20年6月以降、設備の故
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車椅子ソフト振興へ連携 NECと静岡REX 21日に掛川で体験会
女子ソフトボールJDリーグのNECプラットフォームズ(掛川市)と県内の車椅子ソフトボールチーム「静岡REX」はこのほど、両競技の振興に向けて連携していくことを決めた。第1弾としてNECが掛川球場(同市)で公式戦を行う21日、会場で車椅子ソフトの体験会を行う。 障害者スポーツ振興のため8月に設立された官民連携組織「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」のマッチング支援により、両チームが結びついた。車椅子ソフトはパラリンピック正式種目入りを目指し、関係者が競技人口の拡大に取り組んでいる。 静岡REXの佐藤光春代表理事は「車椅子ソフトは健常者も含め老若男女が一緒に楽しめるパラスポーツ。NE
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「ならここの里」 東海ガスに譲渡へ 掛川市
掛川市は19日の市議会全員協議会で、民間に譲渡するキャンプ場・温泉施設「ならここの里」(同市居尻)の譲渡先候補者が東海ガス(焼津市塩津)に決まったと明らかにした。20日に建物売買仮契約を締結する。 公募型プロポーザルで審査し、既存顧客の満足度向上に向けた事業計画や地域密着の基本姿勢などを評価した。東海ガスが提示した投資額は9千万円。キャンプ場の管理棟やコテージ、温泉会館などの建物を譲渡し、土地は市が保有したまま有償で貸し付ける。東海ガスによる経営の開始は2024年4月を予定している。
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サンサンファーム 運営後継者を募集
掛川市は19日、運営会社が解散した公設民営の地場農産物直売所「サンサンファーム」(同市大渕)の運営を引き継ぐ出店希望者の募集を開始した。公募型プロポーザルで選定し、2024年2月の再開を目指す。 農産物や地場産品の販売だけでなく、飲食や休憩などの機能を加えて観光拠点化を図る構え。運営会社の経営状況などを踏まえて、最低賃貸料は年額約200万円に設定した。 サンサンファームは1993年開設。運営会社は9月末、地元農家の高齢化と離農で商品調達が難しくなったことなどを理由に解散した。
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菊川市若手職員、「たこ満」の店舗で接遇学ぶ 後輩指導へ実習経験
菊川市の若手職員が菓子製造販売「たこ満」の店舗で接客を学ぶ現場実習が、同市上平川の小笠本店で始まった。11月下旬まで、採用2年目の職員22人が順次、店頭に立ち、接遇の知識とスキルの習得に努める。 市とたこ満が2022年6月に結んだ人材育成に関する連携協定に基づく取り組み。トップを切って研修に臨んだ社会教育課の石山力良主事(24)は、来店客への声かけやショーケースの磨き上げなどを担当した。客を迎える店舗スタッフの対応について「入店時のあいさつなど一つ一つの所作に思いやりがある」と話し、笑顔で接客に当たった。市は入庁3年目の職員を「接遇トレーナー」に任命し、新規採用職員の指導に充てる人材育成計
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茶焙煎全工程を電化 中電とカワサキ機工が開発
中部電力と茶業機械製造のカワサキ機工(島田市)は、電気ヒーターを使った茶焙煎(ばいせん)機を共同開発した。2024年度の商品化を目指す。業界で初めて焙煎の工程全てを電化した。温度が把握しやすく、人材不足や高齢化が課題となる中、安定的な焙煎につなげる。 2段式のコンベヤーを採用した。振動するコンベヤーで水分量の多い茶葉の付着を防ぎ、スチール製のベルトコンベヤーでむらなく加熱できる。ヒーターと茶葉を近づけることで効率の良い火入れを可能とした。茶葉の温度を感知するセンシング機能も搭載。温度変化を1度単位で把握でき、経験の浅い人でも安定的に火入れをしやすくなる。 両社は18日、掛川市伊達方滑川の
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草花や心象の意欲作 74点集結 県日本画展 22日まで静岡
静岡県日本画連盟の第45回県日本画展(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。22日まで。 会員と一般の各部に計74点が寄せられ、最高賞の同連盟賞は岡村奈緒美さん(静岡市)の「夢見る頃を過ぎても」に決まった。1人の女性が複数の扉の前に立つ作品。「生きていく難しさや楽しさを感じながら、人生を振り返っている姿が感じられる」と評価された。会場には入念に写生された草や幻想的な心象風景など、日本画の伝統を踏まえた上で新たな表現を追求した作品が並んでいる。 その他の主な受賞者は次の通り。 【会員の部】知事賞 野中浄恵(浜松市)▽静岡新聞社・静岡放送賞 大迫和
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掛川の豊かさ伝えたい SPAC俳優山崎さん 広場に「城」、農産物振る舞う
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の俳優山崎皓司さん(41)=掛川市=がこのほど、同市倉真で交流イベント「山崎城 開場の宴」を開いた。山崎さんは俳優業の傍ら、農業や狩猟、養蜂を営んでいて、農産物などを振る舞った。 活用されていない土地を整備して作った広場で、自身が狩ったシカの肉、育てたサトウキビ、蜂蜜などを振る舞った。地元住民や山崎さんの劇団仲間らが県内外から訪れ、交流を楽しんだ。会場には地域住民の助けを借りて作った竹のベンチや木造の「城」を設置した。 山崎さんは「掛川にこれだけ豊かなものがあるんだと知ってもらいたい。技術も失うと取り戻すのは大変。関心のない人にもアプローチしたかった」と
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地元産の栗とソイラテで一息 山啓製茶 道の駅掛川で販売
山啓製茶(掛川市伊達方)は、市内産の栗をトッピングしたジェラートと温かいソイラテの販売を始めた。同市八坂の道の駅掛川内にある「お茶処 東山」で扱う。地元の農産物を広くPRするために、秋の行楽シーズンに合わせて開発した。 新発売のジェラートは通常販売している抹茶、濃い抹茶とほうじ茶の3種に、栗の渋皮煮一粒を添えた。渋皮煮は甘さを控え、ジェラートと合う味付けに仕上げた。ソイラテは抹茶とほうじ茶の2種。ヘルシー志向で人気が高い豆乳を採用し、茶の風味とすっきりとした後味が特徴。1杯ずつ茶筅(ちゃせん)でいれた茶を使用する。同社の担当者は「素材にこだわった。本物の味を楽しんでほしい」と話した。 栗
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掛川・東名10人死傷20年 大事故の危険性、今も 表示板や発炎筒使われていれば…
20年前の2003年10月19日未明、掛川市の東名高速下りの追い越し車線上で立ち往生していたトラックに後続のワゴン車が衝突し、ワゴン車に乗っていた7人が死亡、3人が重軽傷を負う事故が発生した。停止表示板や発炎筒が適切に使われていれば避けられた可能性があった。高速道路上に停止した車への追突事故はその後も後を絶たない。当時発生直後の現場に駆け付けた県警の鈴木淳一交通企画課長が取材に応じ、後方の危険回避措置の重要性を改めて強調した。 事故はまだ暗い午前4時25分ごろ発生した。掛川市上張の東名高速道下りを走行していたトラックがガードレールに接触。弾みで中央分離帯に衝突し、追い越し車線上の暗闇に止
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旅するチョウ 今年も掛川各地へ アサギマダラ 飛来本格化
掛川市山間部の各地で、旅をするチョウとして知られるアサギマダラの飛来が本格化している。粟ケ岳西麓にある同市初馬の西山地区では、地区出身の中山敏治さん(71)=同市上西郷=が中心になって整備を続ける広場「西山桜の郷」に群舞し、住民を楽しませている。 中山さんは2021年秋、広場の約120平方メートルにアサギマダラが好むフジバカマを植栽した。今シーズンの初確認は、昨年より1週間早い10月5日。「暑いと日陰に隠れてしまう。気温が低い午前中が狙い目で、日に日に数が増えている」と話す。 同市倉真の交流施設「こんにゃく亭」や温泉旅館「真砂館」でも優雅に舞う姿が見られる。生態に詳しい地元カメラマン佐藤
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島田市民文化祭 俳句や写真表彰
島田市はこのほど、市民文化祭の表彰式を同市のプラザおおるりで開いた。短歌や俳句、写真、絵画など各部門の入賞者に染谷絹代市長らが賞状を手渡した=写真=。会場には市長賞受賞者の作品も展示した。 主な入賞者は次の通り。 【市長賞】短歌 中沢みよ(神座)▽俳句 山本逸美(本通3)▽随筆 田旗光(掛川市)▽写真(自由作品) 伊賀誠(伊太)▽写真(大井川・恵みと景観) 山中春代(金谷根岸町)▽絵画 山田修吉(相賀)▽書道1部 田中琴泉(南2)▽ペン書道 赤堀桃扇(藤枝市)
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掛川城天守復元30周年記念事業 委員が内容検討
2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業実行委員会の第2回がこのほど、掛川市役所で開かれた。三浦正幸広島大名誉教授が掛川城を含む市内3城の特徴について講演したほか、委員が事業の内容について意見を出した。 三浦名誉教授は市内には掛川城のほかに、高天神城と横須賀城があるとし「有名な城が三つもある市町村はない」とそれぞれの城を解説した。掛川城は室町時代の城を江戸時代まで存続させているため、くるわが小さく東海地方の典型的な城であると説明。高天神城は周りが急斜面のため守りが堅固、横須賀城は1万人以上の収容人数があるため攻めるには人数が必要であるとそれぞれの特徴を述べた。 事務局は秋
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掛川の茶園で茶草場農法学ぶ 聖隷クリストファー小
浜松市北区の聖隷クリストファー小5年生23人がこのほど、掛川市東山の茶園で茶草場農法を体験した。探究学習で生物多様性について調べていて、生態系の維持につながる茶草場農法を採用する農家が多い東山地区を実習先に選んだ。 児童は粟ケ岳山頂の世界農業遺産茶草場テラスを運営する「茶文字の里東山」の茶園で、同社の杉山敏志さんから農法を学んだ後、干した草を茶園に敷いて踏みならした。多賀美月さん(11)は「(草が)重かった。お茶をつくっている人の苦労が分かった。踏んだらふかふかしていた」と話した。 茶草場農法は茶畑周辺のササやススキを刈り取って干したものを有機肥料として活用する。茶畑に敷くことで、日陰が
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ボッチャ好投で歓声 掛川で世代や障害超え交流
掛川市の福祉施設やボランティア団体の交流イベント「ふれあい広場」(市社会福祉協議会主催)が15日、同市御所原の市生涯学習センターで開かれた。32団体が出展し、大勢の市民でにぎわった。 輪投げや手話かるた、自主製品販売などのブースが並んだ。ボッチャ体験コーナーでは、参加者が好投を見せるたびに歓声が上がり、世代や障害の有無を超えて盛り上がった。 幅広い世代が楽しめる健康体操「3B体操」やダンスなどのステージ発表もあった。地元生徒や企業スタッフがボランティアとして加わり、運営を支えた。
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「石川小芋」自慢の逸品 ミナクル市 大城店(JA遠州夢咲)【直売・しずおかの幸】
「ミナクル市 大城店」(掛川市三俣)は、掛川市南部にあるJA遠州夢咲のファーマーズマーケットです。里芋、ニンジン、芽キャベツ、トマト、イチゴなど季節の野菜と果物を豊富にそろえています。 8月のお盆を過ぎた頃から、遠州夢咲初秋の名物、「石川小芋」が店頭に並びます。京浜市場ではマツタケと並ぶ秋の味覚として高値で取引され、東京の料亭からも高い評価を受けている自慢の逸品です。 石川早生[わせ]丸という品種の孫芋で、小ぶりで真ん丸な見た目とゆでて皮をむくと真っ白で美しい肌が特徴です。孫芋は親芋、子芋からたっぷりと栄養をもらって育つため、うまみが濃厚で粘り気も非常に強くなります。 塩ゆで、唐揚げ、
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実家で米農家継ぐ 戸塚圭祐さん(掛川市) 新品種導入、栽培管理適切に【自然の仕事人】
鈴虫の鳴き声が聞こえ、稲穂が黄金色に輝き出した9月。掛川市の小笠山南西部で稲刈りにいそしむ戸塚圭祐さん(40)を訪ねた。 「幼い頃から両親の農作業を見て育ったので、春の田植え、秋の稲刈りなど、季節の移り変わりを肌で感じながら農作業する光景が当たり前だった」と話す戸塚さんは、高校卒業後、農林大学校へと進学した。しかし、在学中にさまざまな学生と関わりを持つ中で、実家に戻って就農するか、企業に就職するかを悩みに悩んだという。最終的には、地元の肥料会社へ就職する道を選んだものの、心の中では就農の道も閉ざしていなかったそうだ。 転機が訪れたのは30歳。営業先の農場で、同年代の農家が地域のリーダーと
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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インフルエンザ 静岡県内14校・園で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、小学校など14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者327人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。静岡市葵区の中学校では136人の患者が確認され、6学級で学級閉鎖が行われた。市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】磐田市9人 【小学校】三島市9人、静岡市葵区17人、同市清水区42人、掛川市11人、浜松市中区10人、同市西区7人、同市北区11人 【中学校】静岡市葵区136人、同市清水区18人、磐田市6人、袋井市12人、浜松市南区29人 【高校】下田市10人
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丸山製茶と五十右園 掛川茶品評会で優等
掛川茶商協同組合、掛川茶商青年団、静岡県茶商工業協同組合は12日、優良掛川茶品評会を掛川市千羽のJA掛川市茶業研修センターで開いた。1キロ当たり4500円の「掛川の誉」の部は丸山製茶A、2500円の「掛川の香」の部は五十右園がそれぞれ優等に選ばれた。 掛川の誉に31点、掛川の香に30点の応募があった。審査員は外観、香気、水色、滋味を採点した。審査委員長を務めた県茶商工業協同組合の岩崎正樹副理事長は「甲乙つけ難かった。掛川の茶商のレベルの高さがうかがえる品評会だった」と講評した。 優等以外の入賞は次の通り。 【誉】1等 五十右園、堀武商店B▽2等 中村香緑園、山英、堀武商店A▽3等 柳沢
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おむつ再利用法 燃料加工案検討 掛川市ごみ減量会議
掛川市がごみを燃やさずに資源化する仕組みを検討する「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」の会合が12日、同市役所で開かれた。市側は、使用済み紙おむつのリサイクル方法として固形燃料に加工する案を示し「現実的な処理方法。資源循環の観点から、製造された燃料の利用先確保が課題になる」と提起した。 使用済み紙おむつを新たな紙おむつに再生する方式は、全国でも実証実験段階で採用のハードルが高いとした。委員からは「市内の病院や介護施設からどれだけの量が回収できるか調査が必要」などの意見が上がった。委員は市が示した事務局案を参考に最適な収集と処理の方法を検討する。 紙おむつと生ごみのリサイクルで先進的な取り組
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粗大ごみ メルカリで販売 掛川市・菊川市衛生施設組合 20日から 家具や運動用具など
掛川市・菊川市衛生施設組合は20日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」を使って粗大ごみの販売を始める。両市の市民から排出された粗大ごみから、再利用可能な家具やスポーツ用品などを選定する。市民の環境意識醸成と委託処理費用の抑制が狙い。 同組合は両市の廃棄物処理施設「環境資源ギャラリー」を運営している。メルカリを活用した粗大ごみの販売は、三島市に次いで県内2例目。20日に掛川市満水の同ギャラリーで、メルカリへの出店開始を記念するセレモニーを開く。 同ギャラリーでは2021年8月、火災が発生して不燃・粗大ごみを処理するリサイクルプラザ棟が焼損した。使用不能になり、全量を業者に委託して外部搬出する状
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空き店舗活用 商店街活性 島田掛川信金と掛川のNPO 協定締結
島田掛川信用金庫と掛川市のNPO法人かけがわランド・バンクはこのほど、商店街の空き店舗活用を目的にした協定を締結した。両者と協定を締結済みの市を加えた3者で連携して、中心市街地の活性化に向けたプロジェクトを推進する。 同法人が空き店舗オーナーから格安で物件を借り受けて、改装を施す仕組み。改装後の物件は希望者に賃貸して、改装費用を家賃収入として回収する。オーナーにとって、改装に投資することなく店舗を活用できるメリットがある。同信金と市は情報提供や相談業務などで協力する。 協定締結式で、同法人の丸山勲理事長は「活動の中心が、不良物件除去から活性化に向けた利活用に変わった。歩みを確実に進めていく」
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掛川「原泉アートデイズ!」開幕 11作家 日常から創作 茶工場や空き家 9会場 地域に滞在 経験や交流表現
掛川市原泉地区の茶工場や空き家を会場にした広域アート展「原泉アートデイズ!」(原泉アートプロジェクト主催)が12日、開幕した。6年目を迎えた今回は、原泉にとってアートは日常との思いを込めて「交差する日常」をテーマに据えた。国内外11作家の作品を地区内9会場で展示している。11月26日まで。 展示作品はそれぞれ、作家が地域に滞在して創作した。地域で得た経験や作家同士の交流での気づきを反映した作品がそろった。 初回から参加する野々上聡人さんは、グループ「作戦」で創作活動の場や寝室などが一つの空間に存在する「野暮 Yabo」を出品。作品について「生活そのものが芸術」と説明し「ここでしかできない
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女性経営者ら「本音トーク」 静岡・葵区で交流会
静岡県内で活躍する女性経営者や起業家、事業承継者などが集い交流する「ミニJ300in静岡」(女性社長.net、うるおいキャリア共催)がこのほど、静岡市葵区の市コ・クリエーションスペースで開かれ、約20人が参加した。 「本音トークセッション」には、岩崎蒟蒻(こんにゃく)店(焼津市)代表の岩崎真紗美さん、富士の酒(掛川市)代表の榛葉冴子さん、宇宙日本食開発「チームゆら」代表の増田結桜さん(静岡市清水区)がゲストとして登壇。起業や事業承継の経緯や事業拡大のポイント、SNS活用、家庭との両立などについて語った。岩崎さんは「ビジネスを加速させるには競争ではなく、“共創”の発想
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掛川・ならここの里 紅葉の下で地ビール【キャンプ場だより】
異常に暑かった夏が終わり、空気の香りも山の景色も変わってきました。空気が澄んで星がきれいに見え、たき火やまきストーブを楽しむキャンパーが増えています。さまざまな虫の声が聞こえ、日に日に秋が深まっています。 例年11月中~下旬には原野谷川沿いの小道やキャンプサイト周辺で紅葉を見ることができます。 クラフトビール店「ビアロッジ」では、川沿いテラスのモミジの下、11月からは暖炉の炎の前で「ならここ限定」の地ビールが楽しめます。隣接する「ならここの湯」は地下1500メートルからくみ上げる天然温泉。トロトロの「美肌の湯」として利用者に好評です。 11月22日からの特別展示は120本の「竹灯籠
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掛川「吉岡大塚古墳」復元完了へ 国指定史跡 観光、教育に活用
掛川市は10日、国指定史跡和田岡古墳群「吉岡大塚古墳」の復元工事がほぼ完了したと発表した。11月4日に開く式典で復元埴輪(はにわ)を配置して締めくくる。2017年の着工から7年がかりの工事で、総事業費は3億2千万円。国史跡の古墳の本格整備は県内で初めてという。 和田岡古墳群は5世紀前後に築かれた市西部の古墳の総称で、4基の前方後円墳と1基の円墳がある。吉岡大塚古墳はランドマーク的な存在。全長54・6メートル、後円部の直径41・3メートルで、後円部の大きさに比べて前方部が短い帆立て貝形の墳形が特徴になっている。 整備では、南側の一部に葺石(ふきいし)などを設置して築造時の姿を再現した。北
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事業課題 人手不足に集中 中小企業振興会議 経営者、県に支援求める
静岡県は10日、本年度2回目の中小企業・小規模企業振興会議を県庁で開いた。事業の継続や成長に必要な方策について企業・団体関係者と県経済産業部の幹部が意見交換した。 出席した企業6社のほぼ全てが人手不足を主な課題に挙げた。ソフトプレン工業(浜松市)の前嶋文明社長は大企業も参加する就職説明会は中小企業に不利だとして、事業規模別での開催を県に要望。アサギリ(富士宮市)の簑威〓社長は「採用だけでなく離職予防も重要な視点」とし、人材定着支援を求めた。 県商工団体連合会の会長を務める大石自動車(掛川市)の大石秀之社長は、会員調査の結果として、県内企業の業績は回復傾向にある一方、価格転嫁や資金繰りの厳しさ
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ゲーム障害対策へワークショップ 10月14日掛川、21日浜松
静岡県は14、21の両日、ゲーム障害とネット依存対策に関するワークショップを開く。医療機関や県の担当者らが基本的な知識や生活への影響、家族の接し方などを説明する。参加者同士でグループワークも行う。参加無料。 会場は14日が掛川市の県総合教育センター、21日が浜松市中区のクリエート浜松。いずれも午後1~4時。各会場とも定員は40人程度で先着順。希望者はウェブ上のフォームから事前に申し込む。 問い合わせは県障害福祉課<電054(221)2435>へ。
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自転車で観光誘客 事例や展望紹介 静岡県協議会掛川で講座
自転車を活用した観光誘客に取り組む団体や企業でつくる静岡県サイクルツーリズム協議会はこのほど、「地域はサイクルツーリズムをどう活用すべきか」と題した公開講座を掛川市の掛川商工会議所で開いた。 ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会と浜名湖サイクルツーリズム推進会議の田中孝治座長、サイクルツーリズムコンサルタントの宮内忍さんが講師を務めた。 全国に広がる自転車を使った観光誘客の取り組みを一過性のブームで終わらせないために、田中座長は「自転車に乗る側と受け入れる地域の共生を考えていく必要がある」と指摘。地域経済に一層の恩恵をもたらすツアーの造成、自転車を楽しむ人が住民の暮らしに触れる際のマ
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緑地誤売却問題で賠償金支払い完了 掛川市長が業者に謝罪
掛川市が行政財産の緑地を誤って市内の不動産業者に売却した問題を巡る訴訟の判決を受けて、市は10日、土地の抹消登記手続きを受けるのと引き換えに損害賠償金と土地代など計4500万円を業者側に支払ったと発表した。市は12月までに計3回、弁護士3人で構成する第三者委員会を開き、事務処理に携わった職員らへの求償を検討する。 久保田崇市長が同日の定例記者会見で説明した。業者を訪ねて直接謝罪したことを明かした上で「相手方業者と市民に対して信頼を損ね、迷惑をかけたことをおわびする」と述べた。 市は11月の広報誌で市民に経緯を報告する。不適切事務の再発防止に向けては、策定済みの行動計画を再検証して職員への周知
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返礼品希望「紙おむつ」6倍 4~9月 掛川市ふるさと納税
掛川市は10日、ふるさと納税の返礼品に紙おむつを選択する2023年4~9月の寄付金額が前年同期比約6・0倍の1978万円だったと発表した。物価の高騰を受けた日用品への需要の高まりが背景にあるとみている。件数は約6・7倍の1182件。 制度のルール変更に伴う寄付金額の引き上げなどは当面、実施しない。メロンや茶、イチゴなど主要返礼品が近隣自治体と重なるため、競合相手の動向を注視して変更の時期を検討する。 元AKB48の人気メンバーでタレントの板野友美さん(32)がプロデュースする化粧品については、当初は10月中旬に返礼品に加えるとしていたが、手続きに時間を要して遅れる見通し。市は「準備が整い
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5年ぶり合同式典で熱気 掛川大渕地区 三社祭礼囃子を披露
掛川市大渕地区の9区5神社の祭りを締めくくる合同式典が8日、地区の大渕農村環境改善センター「アイク」で開かれた。台風や新型コロナウイルス禍による中止を経て、5年ぶりの開催。各区の山車が集結し、再開を祝った。 降りしきる雨の中、地区代表の浜区が伝統芸能「三社祭礼囃子(さんじゃさいれいばやし)」を披露した。笛の音に合わせてひょっとこが軽やかに舞い、集まった大勢の住民から喝采を浴びた。 式典の復活を記念した餅投げも行われ、会場は熱気に包まれた。
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危険業務従事者叙勲発表 静岡県内は元警察官ら110人
政府は7日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第41回危険業務従事者叙勲」の受章者3646人(うち女性15人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1710人(同4人)、瑞宝単光章が1936人(同11人)。発令は11月3日。 職種別では、警察官が1859人(同6人)で全体の半数を占めた。次いで自衛官959人(同8人)、消防吏員646人、海上保安官90人、刑務官や入国警備官89人(同1人)、麻薬取締官2人、漁業取締職員が1人だった。 都道府県別では北海道が287人で最も多く、埼玉県268人、神奈川県209人、千葉県201人、東京都157人と続いた。静岡は110人
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特殊詐欺未然防止 コンビニに感謝状 掛川署
掛川署はこのほど、特殊詐欺被害を未然防止したとして、ファミリーマート掛川成滝店(掛川市宮脇)と新井美代子マネジャー(50)とパート南好美さん(54)の2人に感謝状を贈った。 同署などによると、8月16日、来店した50代女性が電子マネーカードを複数回購入しようとしていたため、南さんが声をかけると「詐欺ではないです」「宝くじが7億円当選したので手数料をカードで払う」と話したという。詐欺を疑い、同署に通報し、被害を防いだ。 新井マネジャーは「違和感を抱いたら声をかけるように(店員に)呼びかけている。被害を防げて良かった」と振り返り、南さんは「金額に関わらず声をかけていきたい」と話した。
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「浦安の舞」児童厳かに 掛川祭開幕 市内各所 おはやし響く
掛川市中心部の7神社と氏子41町による伝統の合同祭礼「掛川祭」が6日、開幕した。初日から市内各所でおはやしが響き、祭りムードが高まった。8日までの期間中、各町自慢の屋台引き回しや手踊りなどの伝統芸能が繰り広げられる。 同市下西郷の龍尾神社の宵祭には、19町の氏子総代ら約60人が集まり、神事に臨んだ。北門地区の小学5、6年生の女子児童6人は「浦安の舞」を奉納。装束に身を包み、扇と鈴を使った厳かな舞を披露した。 今年は3年に1度の「大祭」には当たらず、通常の「小祭」として開催する。7、8の両日は午前9時から午後9時まで、市中心部で車両の交通規制が行われる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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二科会公募展 選抜作品を展示 掛川・大須賀図書館
掛川市西大渕の大須賀図書館で、二科会写真部静岡支部選抜作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が22日まで、開かれている=写真=。 同支部の公募展に寄せられた465点から選ばれた入賞・入選作品を中心に88点を展示している。表情豊かな動物や雨にぬれたアジサイ、青空に広がる雲などを独自の視点で捉えた力作が並ぶ。作品展は二科会写真部創立会員で写真家の故大竹省二氏が旧大須賀町出身だった縁で、市が毎年開いている。
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掛川茶 都内でPR 茶草場農法を説明
「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念し、掛川市はこのほど、都内で掛川茶をPRするイベント「掛川のお茶と暮らしフェア」を開いた。茶葉や焼き菓子の販売のほか、呈茶サービスも行い、知名度向上を図った。 中央区日本橋の日本橋イベントスペースを会場に、サラリーマンや周辺百貨店の買い物客、外国人観光客らが掛川茶を買い求めた。呈茶では千杯ほどが飲まれ「苦みが少ない」「まろやか」などの声が聞かれた。 茶草場農法の説明パネルも展示した。市の担当者は「深蒸しなどお茶の製法を説明すると興味を持ってもらえた。今後もPRしていきたい」と手応えを話した。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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2社にPIF実施 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫はこのほど、企業活動が環境・社会・経済にもたらす影響を包括的に評価し、その活動を支援する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」による融資を県西部2社に実施したと発表した。 運転資金として、産業廃棄物処理業のリサイクルクリーン(浜松市天竜区)に1億円、人材派遣業のリツアンSTC(掛川市)に1億5千万円の融資を実行した。 リサイクルクリーンはRPF加工などのリサイクルの高度化や資源循環促進の取り組みを評価した。リツアンSTCは高度人材の派遣を通じて企業や地域における労働力流動化への貢献を見込んだ。評価書はしんきん経済研究所(浜松市)が作成した。 同信金は本年度、SD
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菊川ボーイズ矢部選手 掛川市長に世界少年野球V報告 さらなる飛躍誓う
世界少年野球大会で優勝した中日本選抜チームの矢部侑選手(15)=掛川市沖之須、菊川ボーイズ所属=がこのほど、掛川市役所に久保田崇市長を訪ねて結果を報告した。「チームで一番のイニング数を投げて楽しかった。レベルの高いチームとの対戦で成長できた」と述べ、さらなる飛躍を誓った。 大会は8月に愛知県内などで行われ、米国や韓国などから計12チームが出場した。中日本選抜は予選リーグと決勝トーナメントで全勝。矢部選手は開幕戦となった沖縄県代表戦など2試合で先発投手を務めたほか、米アラメダ戦は中継ぎで出場した。計3試合の登板で7イニング2失点。 久保田崇市長は「大事な体。けがに気をつけて、この先もどんど
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応急手当て推進 12事業所に証書 掛川市消防本部
掛川市消防本部はこのほど、市内事業所への「応急手当推進事業所証」の交付式を同本部で行った。 応急手当てに関する積極的な取り組みを奨励し、体制づくりを促す目的で2000年から行っている。交付を受けたのは初認定の介護付有料老人ホームウイル掛川、社会福祉法人大東福祉会きとうこども園、モコ掛川保育園、リンナイテクニカを含む12事業所。交付期間は2年間で、救護体制を充実させるため今回から1年延長した。 交付式では各事業所の代表者が平井良宏消防長から証書を受けた。平井消防長は「安全で安心な職場につなげるため積極的な普及啓発をお願いしたい」と協力を求めた。
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エコパで謎解き宝探し 静岡新聞社SBSイベント 参加者特典も
謎解き×ウオーキングイベント「エコパに眠る宝を探し出せ」(静岡新聞社・静岡放送など主催)が12月3日まで、袋井市と掛川市にまたがる小笠山総合運動公園「エコパ」で開かれている。 “宝の地図”を頼りに、サッカーワールドカップ開催記念モニュメントやみはらしの丘などエコパ内5カ所を回って暗号を解くヒントを集め、宝を探すイベント。ウオーキングで体を動かしながら、謎解きに挑戦できる。謎をすべて解くと、参加賞や特製「トレジャーカード」がもらえる。 このほか、参加者はクラウンメロンやエコパオリジナルグッズがもらえる抽選に応募できる。事前申し込み不要で、参加無料。
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体育館の冷房導入進まず 静岡県内公立小中、設置率1.9% 避難所使用時熱中症の懸念
静岡県内の公立小中学校の体育館の冷房設置率が1・9%(昨年9月現在)と進んでいない中、夏に災害が発生した場合に避難所となる体育館での熱中症多発を懸念する声が防災の専門家らから上がっている。各市町の教育委員会は冷房が未整備の特別教室への完備を優先し、体育館は当面先となりそうな見通しだ。設置工事が不要でエアコンより安価なスポットクーラー(可搬式冷風機)を活用する例もある。 2日午後、吉田町の吉田中。屋外の温度計が29・4度を指す中、窓を閉めた体育館内で生徒が体育の授業を行っていた。1階の武道場とアリーナに計12基、2階のアリーナに16基のエアコン室内機が設置され、25度に設定された室内で生徒は
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掛川市産ホップのビール完成 事業化へ第一歩 中部電力が市長に報告
中部電力静岡支店などが掛川市で栽培したホップを使ったビールが完成した。同支店の中野進地域共生グループ長ら3人が4日、掛川市役所に久保田崇市長を訪ねてPRし、プロジェクトの内容や今後の展望などを報告した。 同社は地域貢献活動の一環で、2022年春から市内の休耕農地を活用したホップ栽培を主導している。初めて醸造した今回のビールは、フルーティーで後味に新鮮な苦みがあるセゾンスタイル。330ミリリットル瓶200本分を醸造した。 中野グループ長は、収穫したホップの実などを久保田市長に示し「従事者が増えて産業として成り立つのがベスト。耕作放棄地解消にもつながる」と説明した。数量を増やして事業化を目指
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国際名茶品評会 静岡県は金賞6点
7月に中国で開かれた第14回国際名茶品評会(世界茶連合会主催)の審査結果がこのほど発表され、本県から金賞に6点、銀賞に1点が選ばれた。 2年に1度の品評会で、日本や中国、韓国、台湾などから計542点の出品があった。本県からは17点が出品された。 県内の入賞者は次の通り。 金賞 相藤園相藤令治(川根本町)山二園(沼津市)相藤農園(川根本町)太田茶店(森町)松下園松下芳春(掛川市)お茶の宝玉園(袋井市)▽銀賞 カネトウ三浦園三浦克暢(島田市)
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仏の日本酒審査 2年連続で「金」 浜松・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)はこのほど、フランスの日本酒コンクール「Kura Master(クラ・マスター)」のサケスパークリング部門で、同社の発泡性日本酒「アビススパークリング」が2年連続で金賞を受賞したと発表した。 同商品はワイン酵母を使用し、瓶内で2次発酵することで適度な泡を保つ。アルコール度数は12%と低め。今年は昨年よりもやや辛口にし、ガス圧も高めにした。2021年10月に発売し、累計の販売本数は約2万1000本。販売価格は720ミリリットル税込み1980円。 同コンクールは17年から開催され、フランス人を中心としたワインソムリエや飲食業界関係者が審査を務める。今年は7部門に34
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天体のロマン写真で表現 浜松、惑星や星空の力作126点
遠州天体写真愛好会の写真展「星空浪漫(ろまん)」(静岡新聞社・静岡放送後援)が15日まで、浜松市浜北区のプレ葉ウォーク浜北で開かれている。 40~70代の会員14人が望遠鏡やカメラで撮影した惑星や星空などの写真126点が並ぶ。4年間で計31時間かけて撮影し、合成した渦巻き銀河「M63」や、掛川市のアマチュア天文家西村栄男さんが8月に発見した「西村彗星(すいせい)」を富士山5合目から捉えた作品などが来場者を楽しませている。 世話人代表の田代貞さん(磐田市)は「日常を忘れ、宇宙に思いをはせて星空の世界を楽しんでほしい」と話した。
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競技かるた静かな熱戦 掛川でフェスタ、川瀬六段ら指導 東アジア文化都市
静岡県はこのほど、競技かるたを紹介するイベント「しずかるフェスタ」を掛川市掛川の大日本報徳社で開いた。県内外から約80人が参加し、第69期名人の川瀬将義六段と西郷直樹永世名人からルールや札を取るこつを学んだ。 参加者は座学と模範試合見学で競技への理解を深めた後、対戦に臨んだ。張り詰めた空気の中で札の詠み上げに集中し、静かな熱戦を繰り広げた。 静岡東高百人一首部の部員が運営をサポートし、模擬試合なども行った。川瀬六段は「力を入れなくても指先で払えば札は飛んでいく。思い切り飛ばしてください」などとアドバイスした。 イベントは県が推進する東アジア文化都市事業の一環。会場周辺には飲食物を提供す
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青色申告会70年 貢献の13人表彰 掛川税務署管内
掛川税務署管内青色申告会はこのほど、創立70周年を記念する式典を掛川市内のホテルで開き、長年にわたって会の運営に貢献した13人を表彰した=写真=。堀内昭次会長は「次の10年、20年へと歩を進めていく」などとあいさつした。 表彰を受けた人は次の通り。 堀内昭次、広岡喜久夫、落合てる子、西村泰彦、伊藤勇司、金子鉄男、榛葉保、杉山明子、杉山淳、高村信幸、西尾春男(以上掛川支部)山下めぐみ(掛川みなみ支部)沢入勝男(御前崎支部)
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掛川・防火ポスター審査 天野さん(大須賀中)最高賞
掛川市消防本部はこのほど、市内の小中学生から募集した防火ポスターの審査会を同消防本部で行い、大須賀中3年の天野道子さんの作品を最高賞の市長賞に選んだ。入賞作品は秋季全国火災予防運動(11月9~15日)の期間中を中心に、市内各所で展示する。 市長賞以外の特別賞受賞者は次の通り。 教育長賞 後藤小晴(第二小1)▽消防長賞 池畑結月(西山口小6)石山瑞葵(西中2)▽中央消防署長賞 竹沢遼馬(西山口小6)渡瀬瑛也(大須賀中3)▽南消防署長賞 竹内輔(土方小4)馬渕円(大須賀中2)▽消防団長賞 川島一力(佐束小5)仁川友希(西中2)▽危険物安全協会長賞 住本環(第一小5)王忠莱(西山口小6)
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掛川・大坂地区「山車人形」一新 地元職人が自作 10月6日から祭典、お披露目
掛川市大坂地区の山車を彩る人形「大森彦七と千早姫」が一新された。大工や板金工ら手に職を持つ地元有志が、外注で300万円以上という製作費の試算を受けて奮起し、それぞれの技術を持ち寄って自作した。6~8日の地区の祭典でお披露目する。 人形を支える台「鍋蓋(なべぶた)」も既存の装飾彫刻を生かして修繕した。地区によると、鍋蓋の彫刻は100年以上、人形は60年以上の歴史があるとされ、住民の愛着が深い。一方で、深刻な老朽化で部品などが落下する危険性が高まっていた。 新調に携わった職人有志は主に30~40代の約20人。2年がかりで設計や製作に当たった。歌舞伎などの題材になっている大森彦七と千早姫の物語
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菊川の無許可造成盛り土 原状回復へ計画書 施工主が静岡県に提出
菊川市西方で盛り土を無許可で造成したとして、静岡県から県盛り土規制条例に基づき措置命令を受けた施工主(同市西方)と工事請負業者(掛川市弥生町)が3日までに、原状回復に向けた計画書を県に提出したことが県への取材で分かった。 県が9月19日に発出した措置命令では、10月3日までに計画書を提出するよう命じていた。県盛土対策課によると、昨年7月に施行した同条例に基づき措置命令を出したのは、熱海市伊豆山、函南町平井の盛り土に続き3例目だが、期限内に命令に応じて具体的な行動を起こしたケースは初。 県は施工主らに対し昨年10月以降、土砂撤去などを求めて4度の行政指導を行ったが、盛り土行為が続いた。しか
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掛川の藤原さんが荒茶仕上げ知事賞 静岡茶市場で競技会
第15回同一荒茶による仕上技術競技会(県茶商工業協同組合主催)がこのほど、静岡市葵区の静岡茶市場で開かれ、最高位の県知事賞は山啓製茶(掛川市)の藤原優徳さんが受賞した。 全出場者に同一の荒茶が配布され、それぞれが仕上げ加工した。前回比10点減の63点が出品された。 このほかの主な上位入賞者は次の通り。 世界緑茶協会長賞 渋谷直樹(丸山製茶)▽県食品産業協議会長賞 樫山直紀(荒畑園)▽日本茶業機械工業会長賞 堀内祐汰(堀武商店)▽県茶業会議所賞 宇野大輔(佐々木製茶)
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防潮堤の早期完成要望 中東遠4市首長ら 静岡県知事訪問
磐田市の草地博昭、掛川市の久保田崇、袋井市の大場規之の3市長と御前崎市の鴨川朗副市長が3日、静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、県と連携して遠州灘沿岸で進めている防潮堤(全長約27キロ)整備の早期完成と完成後の地域振興などに向けて支援を要望した。 要望書では、県などの工事建設発生土の提供や搬入にかかる経費への支援▽治山事業の継続的な予算確保と事業推進▽防潮堤が平時は憩いの場となるための支援▽防潮堤の整備効果の検証と完成後の新たな被害想定の提示―を求めた。 中東遠4市の防潮堤整備は、各市が堤体盛り土を施工し、県が海岸の防災林再生を目的に治山事業を行う「ふじのくに森の防潮堤」事業として2014年に
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バレーボール大会 全国好成績を報告 掛川市長に大須賀中女子
8月に岐阜県で開かれた東海中学校総合体育大会で優勝し、愛媛県での全日本中学校体育大会バレーボール選手権ではベスト16の成績を収めた大須賀中女子バレーボール部の8選手がこのほど、掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に結果を報告した。 チームは県大会で優勝して東海大会に出場した。2回戦で対戦した岐阜県のチームには、小学生時代に戦った相手チームのメンバーが多く、当時の雪辱を果たした。3セット目のジュースでは相手を追う厳しい展開だったが、エースのスパイクで流れが一転。30-28で接戦を制した。 全国大会でも強豪相手に勢いのあるサーブとスパイクを決め、見せ場を作った。横山佳保主将(15)は「緊張したが全力で
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杏林堂薬局内定式で東京パラ「金」杉浦さん講演「失敗恐れず」 浜松
杏林堂薬局(浜松市中区)の内定式が2日、同区のアクトシティ浜松コングレスセンターで開かれ、東京パラリンピック自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん(52)=掛川市出身=が講演した。薬剤師の資格を持つ杉浦さんは自身の経験を踏まえて「失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」とエールを送った。 東京大会でタイムトライアルとレースの2冠を達成するなど数々の国際大会を制した杉浦さんは、自身の半生について「挫折や失敗ばかり」と話す。自転車のレース中の転倒事故で高次脳機能障害を患った際には薬剤師への復帰が困難と知り「死にたいと何度も口にしていた」と振り返る。 それでもリハビリに励んで薬剤師への復帰を果たし、
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掛川商議所創立70周年 会頭「先人の意志継ぎ さらなる繁栄を」
掛川商工会議所は2日、創立70周年記念式典を掛川市内のホテルで開いた。会員や来賓ら約160人が出席してこれまでの歩みを振り返り、節目を祝った。 同商議所は1953年、商工会議所法の公布に伴って設立された。藤田哲男会頭は、新幹線駅の設置運動と東名高速道路掛川インターチェンジ設置推進を同商議所が手がけた代表的な事業に挙げ「プロジェクトの成功なくして今日の繁栄はなかった。先人の強い意志を受け継ぎ、さらなる繁栄を築く使命を背負っている」と力を込めた。 物故者への黙とうをささげたほか、記念コンサートも開いた。いずれも掛川市出身のテノール歌手榛葉昌寛さん、ソプラノ歌手岩谷香菜子さん、ピアニスト戸塚範
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泥んこ!レンコン掘り起こし 掛川・和田岡小
掛川市の和田岡小3年生25人が2日、地元の農家グループ「蓮華(れんげ)の郷」が管理する同市高田のハス園でレンコンの収穫を体験した。歓声を上げながら泥にまみれ、大きく育ったレンコンを掘り起こした。 グループのメンバーがホースの水圧で泥の中のレンコンを洗い出し、児童が慎重に取り出した。泥遊びやザリガニ探しに興じる児童もいた。夏場の雑草取りや施肥に尽くしてきたグループの鈴木孝夫代表(71)は「友達と泥んこで遊び、収穫を楽しめる機会は貴重。管理を頑張ったかいがあった」と目を細めた。 汗を流した後はレンコンチップスを味わった。グループは地元農家5人で構成する。同校とは7年前から、耕作放棄地を活用したレ
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掛川・高天神城 マイクラで復元 10月2日から公開、地形を忠実に再現
戦国期に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城(掛川市)をゲーム「マインクラフト」の世界に“復元”する試みを進めていた掛川市は1日、完成を報告した。常葉大造形学部有志の協力を得て、断崖絶壁の地形や城郭の形などを忠実に再現した。2日から公開する。 マインクラフトは、さまざまな素材のブロックで構造物を組み立てるゲームソフト。ユーザーが城郭に手を加えて自分だけの高天神城を作ったり、徳川方と武田方に分かれて攻城・籠城戦を楽しんだりできる。独自の城を作り込めるシングルプレーは2日、対戦などのマルチプレーは10月中旬ごろに公開する。 10月1日はデジタルの日に合わせて
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長さ4メートル 大しめ縄完成 掛川・神明山王神社
掛川市家代の神明山王神社で1日、例祭(7、8日)に向けて本殿に飾る大しめ縄づくりが行われた。 地域の代表である総代の10人が参加した。氏子の農家から提供を受けたわらで小さな束を複数作り、それをより合わせて、長さ約4メートル、太さ約10センチの大しめ縄を完成させた。6日に取り付ける予定という。 祭りは4年ぶりの通常開催で、屋台の引き回しも復活する。堀内広美総代会長(75)は「けがのないように盛り上げていきたい」と話した。
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中東遠医療センター10周年祝う 掛川
掛川市・袋井市病院企業団が運営する中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)は30日、開院10周年を記念した式典を同所で開いた。宮地正彦企業長兼院長が「初心に返り、患者に誠心誠意を尽くす。地域の思いに報いるために努力していく」と決意を述べた。 行政や医療の関係者、国会議員ら約160人が参列した。宮地院長はこれまでの歩みを振り返り「日本トップクラスの臨床研修病院を目指すことを目標に掲げて教育研修に取り組んできた。若手医師が集まる環境が病院の活性化と質の向上に寄与している」と医師不足解消に向けた取り組みを紹介した。久保田崇掛川市長と大場規之袋井市長がそれぞれあいさつし、さらなる発展に期待を込めた。
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ユニークかかし、いざ投票 御前崎、祭り開幕
御前崎市新野の新野川沿いの歩道で、恒例の「新野カカシ祭り」が30日開幕する。今年は同市とその周辺市の高齢者福祉施設やこども園、企業などが個性豊かなかかし25体を出展。29日はさっそく参加団体が設置作業を行い、世相や流行を取り入れた力作が並んだ。30、10月1の両日は来場者による人気投票を行い、最優秀賞を決める。展示は8日まで。 掛川市の生活介護事業所「ぴの ほーぷ」は大河ドラマ「どうする家康」をテーマに掲げ、作品は関ケ原の戦いで家康率いる東軍に敗れた石田三成をイメージした。人形に兜(かぶと)をかぶせ、施設長の松下剛己さんは「利用者が工夫を凝らしながら仕上げた」と語った。ほかにも、米大リーグ
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静岡県内14施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、小学校など計14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者150人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市西区11人 【小学校】富士市14人、静岡市葵区5人、掛川市12人、浜松市南区7人、同市北区7人、同市浜北区7人 【中学校】沼津市11人、浜松市中区8人、同市東区13人、同市北区8人 【高校】御殿場市9人、湖西市25人、浜松市東区13人
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39議案を認定、可決 掛川市議会閉会
掛川市議会9月定例会は29日、最終本会議を開き、2022年度決算関係18件と23年度一般会計補正予算案など21件の計39議案をいずれも原案通り認定、可決した。議員発議のカーボンニュートラル推進に関する条例案も可決して閉会した。
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高校生モニター 55人にヘルメット 掛川市交安対策協
掛川市交通安全対策協議会は29日、市内4高校から募集した自転車ヘルメット着用モニター55人にヘルメットを贈呈した。高校生の着用率向上が狙い。同市大池の大型商業施設で式典を開き、生徒代表6人が「ヘルメットを着用して安全運転を心がける」などと誓った。 秋の全国交通安全運動の一環。久保田崇市長が「まだ着用が広まっていない。交通安全を呼びかけて死亡事故ゼロを続けていきたい」とあいさつし、生徒にヘルメットを手渡した。掛川署の鈴木康弘署長は、自転車乗車中の事故は大けがにつながる可能性が高いとして「ほかの生徒の見本となって交通安全意識を向上させてほしい」と求めた。 同市を拠点に活動するアイドルグループ「マ
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掛川の不適切産廃 静岡県、代執行で撤去へ
静岡県は28日までに、掛川市の建築業者「山猛建築」(2017年廃業)が同市上内田の敷地に不適切に投棄した建築廃材などの産業廃棄物を行政代執行で撤去する方針を固めた。県は今年2月、廃棄物処理法に基づき同社元代表の男性(故人)の妻に廃棄物の全量撤去を求める措置命令を出した。しかし、妻が死去し、命令が履行される見通しが立たなくなった上、生活環境に支障を来す恐れがあるため早急に対応する必要があると判断した。関係者への取材で分かった。 県廃棄物リサイクル課によると、廃棄物が投棄された敷地は男性の所有地で、自社の業務で発生したコンクリート片などが土砂で埋め立てられている。投棄量は約890立方メートル、
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静岡県内5施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、小学校など計5施設でインフルエンザに感染したとみられる患者96人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】沼津市7人、浜松市西区12人 【小学校】富士市10人 【中学校】掛川市16人 【高校】浜松市浜北区51人
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コスモス50万本の迷路! 掛川・松本さん 展望台も設置
掛川市水垂に住む松本和生さん(71)が自宅近くのイペの森城山公園南側の畑にコスモスの巨大迷路をつくり、地域の子どもたちを楽しませている。見ごろは10月上旬ごろまで。誰でも自由に遊んだり写真を撮ったりできるよう開放している。 1500平方メートルの遊休農地にコスモス約50万本を植えて、高さ約2メートルまで育てた。中央にはピンクや白のコスモス畑一面を見渡せる展望台を設置した。 農地周辺は地域住民の散歩コースになっていて、花を見て楽しい気持ちになれるよう、7~8年前ごろから妻の清美さん(66)と一緒に栽培を始めたという。孫の提案で、6カ所に出入り口がある本格的な迷路を完成させた。 和生さんは「季節
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「楽しんで目標かなえて」 陸上五輪出場、高瀬さん 掛川・佐束小で講話
陸上男子短距離で五輪2大会に連続出場した高瀬慧さん(34)=静岡市出身=がこのほど、掛川市の佐束小で講話した。全校児童143人を前に「継続することが大切。目標をかなえるイメージを持ち続けてほしい」と呼びかけた。 継続のポイントに「楽しむ」「目標を明確に」「出会いを大切に」の3点を挙げた。陸上を始めた小学生の時に五輪出場の夢を持ったと明かし「大きな夢に向かって小さな目標をたくさんつくることが大事。自分の成長が楽しめる」とアドバイスした。 5、6年生52人を対象に実技指導も行った。指導を受けた菅大騎君(11)は「小学生の頃は足があまり速くなかったという話が意外だった。自分も努力を重ねてプロ野
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スノボ三木(浜松いわた信用金庫)「みっちり練習」 世界女王、欧州遠征へ出発
スノーボード女子パラレル大回転で昨季の世界選手権を初制覇した三木つばき(浜松いわた信用金庫、掛川市)が26日、欧州遠征の出発前に羽田空港で取材に応じ「体の準備はしっかりできて、雪上に立つのが本当に楽しみ。どの選手よりもみっちり練習する」と気持ちを高ぶらせた。オーストリアを拠点に調整して12月開幕のワールドカップ(W杯)に備える。 レスリングの世界選手権で21日の女子53キロ級を制して連勝を127に伸ばした藤波朱理は日体大で同じ授業を受ける仲のいい同級生。「近くにそういう選手がいることはなかなか経験できない。すごくいい刺激をもらった」と目を輝かせた。
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本県大臣賞茶は32万1000円で落札 福岡で全品入札会
第77回全国茶品評会の出品茶入札販売会がこのほど、福岡県筑後市で開かれた。農林水産大臣賞を受賞した県内の出品茶2点は1キロ当たり32万1000円でそれぞれ落札された。 静岡本山茶(静岡市葵区)の小沢晃さんが出品した普通煎茶4キロと、山東茶業組合(掛川市)代表理事の伊藤智章さんの深蒸し煎茶は、いずれも東京都の茶卸売業「Tokyo Tea Trading(トウキョウ・ティー・トレーディング)」が購入した。 販売会では8部門の計703点を、全国の茶商やJAなどが落札した。最多額落札業者は丸久小山園(京都府)で、1707万9976円だった。
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「掛川桔梗女子ソフト」市長に喜び報告 全日本小学生女子ソフトボール準V
7月下旬から三重県で開かれた全日本小学生女子ソフトボール大会で準優勝した「掛川桔梗女子ソフト」の11選手がこのほど、掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に結果を報告した。 チームは3回戦まで相手に1点も取られず、勝ち上がった。4回戦は打線が爆発して大量得点で勝利。決勝は先制を許した苦しい展開だったが、最終回でヒットを連発し意地で2点を奪取。タイブレークに持ち込んだ。横山暖歩主将(11)=小笠北小6年=は「チーム一丸となって全力で戦えたのがうれしい」と振り返り、「負けちゃった分、リベンジしてほしい」と後輩にエールを送った。 久保田市長は「実績と伝統あるチーム。次は勝ってください」と健闘をたたえた
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運転中携帯使わない 交通安全宣言 中東遠総合医療センター 掛川市
秋の全国交通安全運動に合わせ、中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)は25日、掛川署に交通安全宣言書に提出した。職員1090人の署名を添え、飲酒運転をせず走行中は携帯電話を使わないことなどを誓った。宮地正彦院長が同署を訪れ、鈴木康弘署長に手渡した。同センターでは交通安全運動に合わせて、病院前で独自に街頭キャンペーンを行うなど交通安全に積極的に取り組んでいる。宮地院長は「交通事故の患者を受けることも多く、(事故の)大変さがよく分かる。この1年、無事故無違反を目指したい」と誓った。 JA遠州夢咲とJA掛川市も同署に交通安全宣言書を提出している。
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政府の少子化対策 静岡県内28首長「評価」 増税賛否 27人 明言避ける
共同通信が24日までに全国の自治体の首長を対象に実施した少子化問題に関するアンケートで、静岡県と県内35市町の計36自治体のうち、28自治体(78%)が政府の少子化対策を評価すると回答した。対策の財源に充てるための増税に対する賛否は、27自治体(75%)が「どちらとも言えない」とし、明言を避けた。自治体単独で対策に取り組む限界や安定した財源の確保を課題に挙げる首長が多く、国主導による施策の推進の必要性を求めた。 調査では全1788自治体の首長のうち、1681人から回答を得た。県内は全36人が答えた。 本県の首長の回答を見ると、政府の少子化対策を「評価する」としたのは3自治体、「どちらか
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南区の田中さん SSクラス準V 日将連浜松支部9月大会
日本将棋連盟浜松支部の9月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。76人が参加し、SSクラスは安藤舜聖さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①安藤舜聖(富士市)②田中雅英(南区)③鈴木大輝(磐田市)▽S ①山下淳也(中区)②村松泰司(東区)③岡崎正芳(中区)▽A ①田村勇太郎(中区)②藤原紳裕(御前崎市)③牧野斉(浜北区)▽B ①高橋誠(横浜市)②高〓長男(掛川市)③佐久間庸生(北区)▽C ①片山久(東区)②杉山敏郎(北区)③井上雄統(兵庫県西宮市) ※高〓長男の〓は木ヘンに却の去がタ
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掛川一小 150周年祝福 歴代校長らメッセージ収録
創立150周年を迎えた掛川市の第一小で24日、記念事業実行委員会が歴代の校長と教諭のビデオメッセージを収録した。10月に同校体育館で開く記念式典で披露する。 勤務経験がある14人が動画撮影に応じて、在籍当時の印象的な出来事や学校への期待などを寄せた。1人当たりの収録時間は1分間。紹介するエピソードの選択に悩む人が目立ち、撮影の前後もさまざまな思い出話で盛り上がった。 記念式典は10月22日午前10時から。メッセージ動画のほか、校歌斉唱や記念誌を基にした歴史紹介、対話型ワークショップなどを予定している。実行委は同校にゆかりのある参加希望者を募っている。問い合わせは実行委事務局<電090(104
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掛川RC「プロギング」初参加 市中心部でごみ拾いに汗
掛川市の掛川ロータリークラブと環境美化推進ボランティア団体「掛川サンライズ」は24日、ごみ拾いとジョギングを組み合わせた「プロギング」を市中心部で展開した。約30人がジョギング組とウオーキング組の2班に分かれて活動に汗を流した。 ジョギングは約4キロ、ウオーキングは約2キロのコース。参加者は声をかけ合いながら運動を楽しみ、掛川駅前や掛川城周辺など広範囲で空き缶やペットボトルなどのごみを拾い集めた。 掛川サンライズは毎月、同様の活動を実施している。掛川ロータリークラブの合流は初めて。同クラブの杉山雅一会長は「これからも地域貢献している団体と連携する。細く長く続けていきたい」と話した。
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掛川城 青色にライトアップ 手話言語の国際デーPR
手話言語の国際デー(9月23日)に合わせて、掛川市は22日夜、イメージカラーの青色で掛川城天守を照らすライトアップを開始した。28日まで、日没後から午後10時にかけて実施する。 市はライトアップを通して、手話言語を尊重して共生社会を推進する姿勢をアピールする。2017年に施行された市手話言語条例への再注目を促す狙いもある。 点灯式で久保田崇市長は、動画投稿サイトで市の魅力を発信する「かけがわ手話動画」の配信を10月にスタートする方針を手話で表明した。ろうあ者支援団体などで構成する手話言語条例推進委の松本久夫さんは「手話は言語だという理解を広めたい」と強調した。
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子ども主役「ちいねり」 伝統胸に山車威勢よく 掛川・横須賀
掛川市横須賀地区の伝統行事「ちいねり」が23日、同地区の三熊野神社周辺で始まった。中学生以下の子どもが主役の地区祭礼。24日まで、各町内で祢里(ねり)と呼ばれる山車を引き回し、おはやしを響かせる。 ちいねりは明治初期から続くとされる。山車の飾り付けなどの準備や笛太鼓の練習を含めて、祭典運営を地元の子どもが主体的に担うのが特徴。法被姿の子どもたちはくじで決まった巡行順に従い、威勢よく地区を練り歩いた。大人は補助役に徹して、懸命に山車を引く子どもたちを見守った。 各町の幹事会を統括する幹事長に就いた大須賀中3年の日置叶夢さん(14)は「先輩の思いと町の伝統を守っていく。安全に楽しく運営したい
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自慢の屋台に鏡餅 掛川・緑町区 100周年式典
掛川市城下の緑町区は23日、同区の公会堂で屋台建造100周年を記念する式典を開いた。100年前の写真を基に、往時の飾りを忠実に再現した屋台を披露した。10月6~8日に開催される「掛川祭」で引き回す。 緑町区の屋台は彫刻がなく、優美な天女や竜などの彩色画が施されているのが特徴。2階部分には掛川城をモチーフにした飾りを配置していたが、100周年を機に1923年当時と同様の巨大な鏡餅に変更した。 同区では記念事業の実行委員会を立ち上げて屋台の装いに手を入れてきた。式典に臨んだ小崎隆志区長は「区民はみやびな屋台を求めている。想像以上の出来栄え。自慢の屋台だ」と絶賛した。
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技法凝らした水彩画並ぶ 愛好会 掛川で作品展
静岡県西部の水彩画愛好家でつくる「陽だまりクラブ」が10月3日まで、掛川市中宿の喫茶陽だまりで作品展を開いている。50号の大作や日本水彩画展で入選した作品を含む9点を展示した。 海と子どもの様子や起雲閣、久留女木の棚田など会員9人が淡彩と濃彩の技法で描いたさまざまな題材の新作が並ぶ。メンバーの杉山武志さん(74)は「大作がそろった。絵の仲間を増やしたい」と話した。 クラブは奇数月に同所で作品展を行っている。
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SSクラス 宇藤さん優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第232回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。49人が参加し、最強のSSクラスで宇藤敬行さんが優勝した。また同クラスで浜松・麁玉中1年の河合将輝さん、Bクラスで第一学院高2年の立石海空さんがそれぞれ準優勝するなど、中高生が活躍した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②河合将輝(浜松市)③田中雅英(同)▽S ①阿部久夫(磐田市)②山元一雄(同)③赤松僚助(浜松市)▽A ①前田勇(掛川市)②花本真也(浜松市)③田辺国義(袋井市)▽B ①北島耕太郎(浜松市)②立石海空(袋井市)③松尾三十四(掛川市)
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多彩な書体 漢詩や和歌表現 掛川で県書道連盟支部展
静岡県書道連盟の掛川・菊川・御前崎支部展(静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、掛川市大坂の市文化会館シオーネで始まった。24日まで。 会員85人のうち42人が各1点を出品した。漢詩や和歌を題材に、篆書(てんしょ)や行草書など多彩な書体で筆を運んだ力作が並ぶ。 誰でも鑑賞を楽しめるよう、引用した漢詩の意味や作品に込めた思いなどを記した作者メッセージを各作品の脇に添えた。開場は午前9時~午後5時。24日は午後4時まで。
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生成AIを学校現場で使うのはあり?⑤ キュレーター/読者の意見【賛否万論】
生成AIに詳しい有識者や県教委幹部へのインタビュー取材を通して、チャットGPTをはじめとする生成AIについて学校現場での活用の在り方を考え、生成AIの利点とともに課題や懸念事項が浮き彫りになってきました。ビジネスの場でチャットGPTの活用が話題になる一方、現段階では学校現場の関心は低く、教職員による利用は低調で、授業での活用はこれから検討される段階です。今回はキュレーターや読者の意見を紹介します。 ガイドラインは上から目線 キュレーター 江口裕司さん(三島市) メーカーで米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、ISO、社内教育など多様な業務に携わり定年退職。現在、パートの
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Sクラス 阿部さんV 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の将棋大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、Sクラスは阿部哲也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①阿部哲也(東区)②横山渡(牧之原市)③宇藤敬行(磐田市)④門奈佑紀(東区)⑤天野聡(静岡市)▽A ①中川幸一(北区)②宮城島捷翔(浜北区)③杉田大和(同)④岡本康夫(掛川市)⑤渡辺伸五(北区)▽B ①幸田好司(磐田市)②村松清(東区)③高瀬啓一郎(中区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤高橋建夫(袋井市)▽C ①赤松賢伸(天竜区)②村松利郎(森町)③芝田信照(袋井市)④鈴木与四郎(西区)⑤中村敏男(浜松市)▽D ①八木澤椋(磐田市)②北島
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レンゲ 元気に育って 掛川で園児が種まき
掛川市和光2丁目の認定こども園「掛川中央幼保園」の園児48人がこのほど、同市上西郷の畑でレンゲの種まきを体験した。畑を管理する鉄筋施工の粂田鉄筋工業所(同市上西郷)が招待した。 同社の担当者が種のまき方などを指南した後、種が入った紙コップをそれぞれに手渡した。園児は「早く咲いてね」「元気に育って」などと声をかけながら満遍なく種をまいた。 同社は近隣で憩いの場「西郷ファーム」を運営し、ヤギの飼育や菜園整備、里山保全などに取り組んでいる。一帯は園児の日常的な散歩コースになっている。
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風力発電事業2計画取りやめ 静岡県内、中電子会社
中部電力の子会社シーテック(名古屋市)は20日、島田、掛川、森の3市町にまたがる山間部で計画していたウインドパーク遠州東部風力発電事業と、浜松市天竜区龍山町、佐久間町で計画していたウインドパーク天竜風力発電事業について、十分な事業性を見込める計画の立案が困難として、開発検討を終了し、事業を取りやめると発表した。 同社は2028年4月の運転開始を目指し、両事業の環境影響評価(アセスメント)や住民説明などを実施してきた。遠州東部は約2700ヘクタールの事業区域に15基の風車を設置し、最大5・76万キロワットの発電出力を見込んでいた。天竜は約2千ヘクタールに17基を設け、最大6・12万キロワット
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家康築いた「中村砦」標柱設置 掛川、道迷いの行楽客増に対応
掛川市の中地区まちづくり協議会は20日、徳川家康が武田方の高天神城を攻略するために築いた中村砦(とりで)の場所を示す標柱を同市中の県道脇に設置した。道に迷う行楽客が増えていることを踏まえた対応。 標柱は高さ約2メートル。同協議会と中村砦城山保全会のメンバーが、砦から約80メートル離れた県道からの分岐点に設置した。主導した鈴木裕之さん(70)は「地域の宝をもっとPRしていきたい」と話した。 中村砦は高天神城の南東約3キロにある。家康が城周辺に築いた六砦の一つ。
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講堂など有料施設 祝日利用も可能に 静岡県総合教育センター
静岡県教委は20日の定例会で、県総合教育センター(掛川市)の管理や使用料に関する規則の改正案を審議し、講堂など一般向けに有料で開放している施設を祝日も利用できるようにすることを承認した。10月2日以降に適用する。 祝日利用が可能になるのは講堂、大研修室、研修室、情報学習室、体育館、テニスコート。利用申請の受付期間も、できる限り使用日の直前まで受け付けるように改めた。平日の日中利用は当日申請が可能。夜間や土日祝日の利用は2日前まで受け付ける。 図書室については、祝日に司書を確保するのが困難だとして改正を見送った。
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8校が日頃の活動成果披露 静岡県高校総合文化祭 ステージ発表 掛川
静岡県高校総合文化祭(県高校文化連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)のステージ発表がこのほど、掛川市御所原の市生涯学習センターで開かれた。音楽や郷土芸能、バトントワリングなど8校が日頃の活動の成果を披露した。 鹿児島県で今夏開かれた全国高校総合文化祭の出場校が中心。浜松日体中・高の吹奏楽部は熱のこもった2曲を演奏し、会場を魅了した。横須賀高は地元の三社祭礼囃子(ばやし)を太鼓や拍子木、踊りで披露した。同連盟の杉山忍会長は「試行錯誤の中で自己と向き合い、仲間と人間性を高め合う生徒たちの姿を想像してほしい」と話した。 司会の浜松市立高放送部の生徒たちが各校の代表者にインタビューし、部活動
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補正予算案を可決 掛川市議会
掛川市議会9月定例会は20日、本会議を再開し、市が追加提出した2023年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。 市が行政財産の緑地を誤って市内の不動産業者に売却した問題を巡る訴訟の二審東京高裁判決を受けて、業者に支払う損害賠償金など4700万円を一般会計に追加する内容。
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一般ごみ排出量2.5%減 112万トン 産廃は2年ぶり増、静岡県内21年度
環境省が実施した一般廃棄物処理事業実態調査によると、2021年度の静岡県の一般ごみ総排出量は約112万7千トンで、前年度に比べ約2万9千トン(2・5%)減少した。産業廃棄物の排出量は953万トンで、前年度より20万トン(2・1%)増加した。県は20年度に続き、新型コロナウイルス禍で県民の消費行動が停滞した一方、建設業や製造業の活動が再開し始めた結果とみている。 一般廃棄物の排出量は3年連続減少した。県民1人1日当たりの排出量は843グラムで、前年度比15グラム(1・7%)減。全国平均の890グラムを下回った。都道府県別では前年に続き全国で7番目に少なかった。資源化せずに埋め立てる「ごみ最終
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静岡県人口355万7113人 前月比1343人減 8月1日推計
静岡県がこのほど公表した8月1日現在の県の推計人口は355万7113人で、前月と比べて1343人減少した。推計人口の減少は14カ月連続。社会動態は4カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 転入数から転出数を引いた社会動態は593人増(転入1万923人、転出1万330人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は1936人減(出生1630人、死亡3566人)だった。 市町別で人口が増加したのは御殿場市63人増、小山町48人増、菊川市45人増、長泉町41人増など8市町あった。減少は27市町で、最多の静岡市が348人減、浜松市188人減、沼津市131人減、三島市122人減などが続いた。 社
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記者コラム「清流」 宝を隠す雑木林
たびたび光の色を変えて夜間にライトアップされる掛川城。何度か撮影してきたが、いつも構図が同じになってしまう。生い茂った城周辺の雑木が邪魔で、天守を望める場所が限られているからだ。 天守復元から30周年の節目を来年に控えて、掛川市が雑木の一部を伐採する方針を示した。取材後、改めて掛川城の周辺を歩いた。大きな木が構造物を圧迫し、看板を隠していた。電柱や電線に接触しそうな枝もあり、危険性を感じた。 中心市街地に本格的な天守があるまちは多くない。掛川市は非常に恵まれていると思う。一方で、自慢の城を持て余しているようにも感じてきた。来年に向けた景観向上の取り組みを歓迎したい。仰げば天守が望めるまち
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気温上昇止めるため できることは? ごみ減量、身近な第一歩【SDGs 1.5度の約束】
日々の暮らしの中で生み出される「ごみ」。県内で家庭や店舗から排出される一般廃棄物は年間112万トン(2021年度)に上る。ごみは焼却によって温室効果ガスを排出するだけでなく、収集運搬や廃棄される過剰な物の生産にかかる環境負荷も大きい。ごみの減量は誰もができる地球温暖化対策の一歩だ。行政や事業所、市民の先駆的な事例から、減量に向けた方策を探った。 排出量、日本一少ない掛川 市民が活躍、広がる分別 12日朝、JR掛川駅に近い掛川市亀の甲の住宅街。ごみ集積所に同市の自治会が選出したクリーン推進員、松本則夫さん(72)の姿があった。週3回ここに立って住民が持ってきたごみ袋を整頓し、分別に誤りが
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静岡県内13校学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は19日、小中学校、高校計13校でインフルエンザに感染したとみられる患者114人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】沼津市8人、同市8人、静岡市葵区5人、藤枝市5人、掛川市17人、湖西市17人、浜松市中区2人、同区12人、同市南区11人。 【中学校】焼津市6人、同市8人。 【高校】磐田市7人、同市8人。
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静岡県西部の魅力 首都圏に発信 9月20日まで都内で催し
静岡県西部地域の魅力を首都圏に発信するPRイベントが19日、東京・日本橋の日本橋プラザビルで始まった。県西部地域局と管内6市町(磐田、袋井、掛川、菊川、御前崎市と森町)が初めて企画した。20日まで。 釜揚げしらすや遠州織物(磐田市)、クラウンメロンの菓子(袋井市)、くず粉を使ったアイス「くずシャリ」(菊川市)といった各市町の特産品が並んだ。ユニークな御利益わらじ(森町)、掛川・高天神・横須賀3城の御城印(掛川市)なども人気を集めた。無料で冷茶も振る舞う。 県西部地域局の永井雅也局長は「各市町が少子高齢化、人口減少に強い危機感を持っている。イベントをきっかけに、観光客の呼び込みや移住・定住
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掛川花鳥園 ポポと羽ばたいた20年 初代アイドルフクロウ “変身技”全国からファン
掛川市南西郷の掛川花鳥園が20日、開園20年を迎える。2003年に開園し、全国から年間30万人以上が来園する人気テーマパークに成長した。その立役者となった1羽が、アフリカオオコノハズクの「ポポ」。草創期から人気を集め、園の知名度を全国区に押し上げた。19歳になった今は展示の場から退き、バックヤードから園の盛況ぶりを静かに見守る。 ポポは03年に入園し、来場者の腕に乗るイベントに多く出演してきた。体を細くしたり羽を広げて大きくしたりして“変身”する姿がテレビ番組に取り上げられ一躍有名になった。ポポを見るために毎月、都内から通うファンもいたという。 ポポとバディを組み
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遊休農地「ヒマワリ摘んだヨ」 掛川・「桜木こどもの森」 園児73人
掛川市家代の認定こども園「桜木こどもの森」の園児73人がこのほど、園南側の遊休農地を活用した花畑でヒマワリの花摘みをした。 子どもたちは順番に畑に入りヒマワリの間を行き来しながら、成長具合や昆虫などの生き物の様子を観察。摘みたい2輪を選んだ。年長の小沢依愛ちゃん(5)は「花びらがかわいい。おうちで飾る」と笑顔で花を見つめた。摘んだヒマワリは園に飾ったり家に持ち帰ったりするという。 園児は7月、畑500平方メートルの半分にヒマワリ、残りの区画にコスモスの種をまいた。コスモスは10月中下旬に摘む予定。 花摘みは遊家、家代地区の田園風景の保全に取り組む農家の団体「桜木西美農里ネット」が昨年
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松井さん(浜松)最優秀 小国神社写真コンテスト
森町の小国神社はこのほど、「第21回古代の森 小国神社写真コンテスト」(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞作品21点を発表し、同神社で表彰式を行った。最優秀賞には松井紀和さん(浜松市中区)の「華やかな祭礼」が選ばれた。 「境内に咲く草花・樹木など」「祭事・催事」「野鳥」の3部門に、今回から「学生の部」を設けて全4部門で募集し、町内外から285点が寄せられた。入賞作品を含む50点を研修室に24日まで展示する。同神社で開かれた表彰式で松井さんは「実力のある方々が受賞してきた賞なので、いまだに信じられない」と喜びを語った。 その他の入賞者は次の通り。 優秀賞 藤田正男(浜松市南区)戸塚敏明(掛
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各地で敬老会 掛川・出野さん100歳 市長、賞状と記念品
敬老の日(18日)を前に、掛川市の久保田崇市長は17日、11月で100歳を迎える出野はなさん(同市千浜)を訪ね、賞状と記念品を贈り長寿を祝った。 出野さんは約65年前に自宅に駄菓子屋「出野菓子店」を始めた。90歳ごろまで店頭に立ち、近所の子どもたちを見守り続けた。今は息子の雄一さん(73)、しげ子さん(69)夫妻に店を任せた。ひ孫を含めた家族7人で暮らし、ゆっくりと過ごしている。家族によると、病気をしたこともあったが、食べ物の好き嫌いもなく元気に食事するという。家族に囲まれたはなさんは「ありがとうという気持ち」と話し、感謝の言葉を繰り返した。 久保田市長は「引き続き健やかでお過ごしくださ
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バレーボール魅力発信 掛川城北VSC 親子体験会
掛川市の小学生バレーボールチーム「掛川城北VSC」が16日、同市の城北小体育館で親子体験会を開いた。親子連れ4組が参加してバレーボールの面白さや奥深さを体験した。 競技の裾野拡大を狙い、初めて企画した。参加者は、ズボンから垂らしたタオルを取り合う「しっぽ取り」やネット越しに的を狙う「的当て」などのゲームで汗を流した。軽くて軟らかいボールを使ったミニゲームも行い、歓声を上げて競技を楽しんだ。 掛川城北VSCは全国大会で準優勝した実績もある古豪だが、地域の競技人口の減少で現在のメンバーは保育園年長~小学4年生の計5人にとどまっている。松浦公弥監督(37)は「仲間と声をかけ合い、協力して得点を
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元AKB板野さん 掛川市長を訪問 化粧品をふるさと納税返礼品に「多くの人を笑顔に」
元AKB48の人気メンバーでタレントの板野友美さん(32)がプロデュースする化粧品が10月中旬、掛川市のふるさと納税の返礼品に加わる。関連化粧品の製造会社が市内に立地しているのが縁。板野さんは15日、市役所に久保田崇市長を訪ねて「化粧品をつくるには水が非常に大事。掛川の豊かな自然が工場選びの決め手になった」と話し、自身の化粧品ブランドをPRした。 板野さんが提供する返礼品は美容クリームやローションなど9品で、寄付金額は1万9千~13万7千円。ふるさとチョイスと楽天ふるさと納税の各サイトで受け付ける。板野さんは「肌がきれいだとモチベーションが上がり、幸せな気持ちになれる。多くの人に笑顔になっ
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上品な梨の香り漂う 遠州森町BEER 9月17日限定販売
森町中川の野末農園で採れたナシを使用したクラフトビール「遠州森町BEER ジャパニーズペアホワイトエール」が17日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えを確認し、販売の好調を祈願した。 「幸水」と「あきづき」を掛川市の醸造所で加工した。和梨の上品な香りが特徴で、ホワイトエールらしい甘酸っぱいフルーティーな味わいを楽しめる。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長)が立ち上げた地域おこしの一環で、毎年地元産の果物を使ったクラフトビールを発表している。8月に
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藤枝・橋名板盗難 新たに11枚確認 掛川も
藤枝市は15日、市内4カ所で橋の名前などを記した橋名板計11枚(59万4千円相当)が盗まれたと明らかにした。市は藤枝署に被害届を提出する方針。 14日に3カ所で計12枚が盗まれた被害が発覚。15日朝から橋名板がある市内110カ所の橋を調査した。市建設管理課によると、同日は新川橋(北方字大沢田)と岩下橋(花倉字大柳)でそれぞれ4枚、はりとり橋(兵太夫)で2枚、助宗橋側道橋(助宗)で1枚の被害が見つかった。いずれも鉄製で縦15センチ、横51センチの橋名板が取り外されていた。 13カ所の林道橋と2カ所の農道橋も確認したが、被害はなかった。市内での盗難被害は7カ所で計23枚(124万2千円相当)
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障害者雇用を促進 事業所や個人表彰 静岡で大会
静岡県と高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡支部は15日、障害者雇用促進大会を県庁で開いた。浜松市浜北区の三実精工など優良4事業所と優秀勤労者4人、障害者雇用支援月間絵画・写真コンテストで厚生労働大臣賞を受けた浜松聴覚特別支援学校小学部6年の鈴木健二朗君ら入賞者5人をたたえた。 三実精工は社内に「障害者雇用キーパーソン」を養成し、障害の特性を理解した上で寄り添った指導に取り組む。高橋博志社長は謝辞で「人に関わり、人を思い、人に寄り添う活動を今後も推し進め、一層の研さんを重ねたい」と述べた。 そのほかの受賞事業所、個人は次の通り。 【知事褒賞】優良事業所 資生堂掛川工場(掛川市)浜松鉄工(
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若手職人の曲物漆器、錫、木工、挽物 静岡・清水区で合同展
曲物漆器、錫(すず)、木工、挽物(ひきもの)の若手職人4人による合同作品展「チックタック」が15日、静岡市清水区茂野島のモヨカミギャラリーで始まった。弁当箱や酒器、花瓶、トレーなど暮らしに寄り添った作品を展示した。24日まで。 曲物漆器職人の塩沢佳英さん(36)=牧之原市=、錫職人の志村泰利さん(35)=掛川市=、木工職人の中村滉人さん(27)=静岡市葵区=の3人が、挽物師百瀬聡文さん(40)の工房に併設されたギャラリーに新作などを持ち寄った。 見どころは4人の共同作品。塩沢さんの直径約20センチの曲物をベースに、ほか3人がふたを制作した。円形に近い十六角形のふたや、取っ手付きの錫のふた
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例大祭に8町 威勢良く 掛川・事任八幡宮 4年ぶり通常開催
掛川に秋を告げる事任(ことのまま)八幡宮(掛川市八坂)の例大祭が15日、開幕した。新型コロナウイルスの影響で昨年までは一部を簡略化していたが、今回は4年ぶりの通常開催となった。八坂と日坂両地区の参加8町で威勢のいいかけ声が響いた。17日まで。 宮村区では住民約30人が祭りばやしと「そらやれ」の声とともに、屋台を引いて地域に繰り出した。屋台は「朝顔」と呼ばれる格子柄の装飾や、上下に激しく揺さぶる動かし方が特徴。岡田光司青年会長(31)はコロナ前の形での開催に備え、昨年12月ごろから話し合いの場を開いて準備を進めてきた。岡田会長は「(初日を迎え)ほっとしている。勢いよく元気に楽しくできたら」と
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静岡県内インフル流行期入り シーズン初週、急激な感染拡大懸念
静岡県は14日、インフルエンザが流行期に入っていると発表した。定点医療機関の報告によると、1カ所当たりが直近1週間(4~10日)に診た患者数は平均4・79人となり、前週の2・19人の2倍以上。シーズン入り1週目で流行期に入った上、過去最多となった。今後、急激な感染拡大が懸念される。 流行の目安は1カ所当たり「1人」。新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類に移行した5月以降、異例の流行が始まった。定点医療機関あたりの患者数は6月以降は1人前後で増減を繰り返し、いったん終息したものの、8月下旬に1・44人になってから前週比1・5倍以上で上昇を続けている。 国の基準で注意報レベルは10人
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生成AIを学校現場で使うのはあり?④有識者インタビュー【賛否万論】
文章などを自動的に作成する生成人工知能(AI)の登場に対して学校現場はどう対応すべきなのかをテーマとして取り上げています。前回までは生成AIや情報モラルに詳しい専門家に意見を聞いたり、生成AIの使い方をイメージしてもらおうと記者がAIで作った記事を紹介したりしてきました。今回は県教委の教育方針を決めるキーマンの一人で教育監の塩崎克幸さんにインタビュー。県教委が作成した生成AIのガイドラインにも触れながら、生成AI活用の在り方や今後想定する教員の対応について聞きました。 (社会部・大橋弘典) 教員の校務省力化に有効 県教委教育監 塩崎克幸さん チャットGPTを実際に使ってみた感想があれば
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美術作家 丹羽菜々さん(三島市)揺れる広がる、色の帯【表現者たち】
額縁の中にとどまるのではなく、作品がどこまでも続くように。三島市の美術作家丹羽菜々さん(60)は、白く長い紙や布を種々の色で染めたシリーズ「色の帯」に、約10年前から取り組んでいる。風に揺られる「帯」が、周囲の空間に変化を与える。 ギャラリーの限られたスペースを複数人で分け合う状態に窮屈さを感じ、作品の展示場所を制約のない窓の外へ移した。「自分自身も広がっていく感覚。揺られた帯の色が風に溶けていった」。当初は紙の帯だったが、2014年から屋外の展示を重ねる中で、耐久性の高い材質に変えた。現在は裂けにくい化学繊維の布を使っている。 制作は画材や作品が所狭しと並ぶワンルームの自宅で行う。帯の
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つま恋リゾートの田中さん「どら茶漬け」で最優秀賞 HMI料理コンクール
浜松市中区のホテルでこのほど、「第5回HMI料理コンクール」が開かれ、「温製デザート部門」は、つま恋リゾート彩の郷(掛川市)の田中洋行さんが考案した「どら茶漬け」が最優秀賞に輝いた。 テーマは「インスタ映え」「おどろきの逸品」「お客様を呼ぶ」。92件の応募から書類審査を通過した30件(当日参加は27人)の料理を考案したシェフが腕を競った。味のほか、見た目の美しさにもこだわった料理が並び、実際に商品化できる料理を審査の対象とした。 どら茶漬けは、考案者の田中さんは体調不良で欠席したが、同僚が抹茶味の汁粉をモンブランやどら焼きの皮にかけるスイーツをつくった。 このほか、県勢では「料理・製パ
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静岡新聞デジタル登録案内 掛川の3新聞店 読者にスマホ教室
掛川市内の3新聞販売店「風間新聞店」「神谷新聞店」「外山新聞店」と静岡新聞社・静岡放送は14日、スマホの扱いが不慣れな新聞購読者らを対象にしたスマホ教室を同市の掛川商工会議所で開いた。静岡新聞の定期購読者向けデジタルサービス「静岡新聞デジタル」の登録方法を案内し、導入のメリットを伝えた。 同社読者プロモーション局の担当者が講師を務め、タッチパネルの触り方やアプリのインストールの方法など基本操作から紹介。参加者9人に新聞販売店や同社の社員が付き添いながら、静岡新聞デジタルの登録を助けた。 静岡新聞デジタルについて、新しい記事がすぐに読めることやジャンルごとにお気に入りの情報がまとめて読めること
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クリ収穫、丁寧に 掛川産を海外に向けPRへ
春華堂(浜松市中区)をはじめとする地元企業や掛川市などで取り組む「遠州・和栗プロジェクト」のメンバーは14日、同市大和田の農園でクリの収穫に取り組んだ。約90人が参加し、農園内に落ちたクリを丁寧に拾った。イガを足で固定してトングを使ってイガむきにも取り組んだ。 プロジェクトは静岡県内各社や行政などが連携して、掛川産のクリを世界に発信しようと2022年に立ち上がった。収穫を体験することで、社員同士の親睦を深めたり農家の思いや悩みを想像しやすくしたりする狙いがある。今後は植樹を行う予定。 JA掛川市によると、クリは出荷のピークを迎えている。今年は身が小ぶりだが、甘みが凝縮しているという。収穫
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掛川市とアザレア・セブン スポーツ振興で協定
掛川市はこのほど、女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」を運営するアザレア・スポーツクラブと地域のスポーツ振興に関する包括連携協定を締結した。ラグビーを含めたスポーツの普及や試合の広報で協力し合う。 久保田崇市長と同社の山本純生副理事長が掛川市役所で協定書に調印した。試合会場での市のPRや市のイベントへの選手参加などで連携し、地域とスポーツの振興を進める。 久保田市長は「競技の魅力や面白さを伝えなければならない」と話した。山本副理事長は「エコパを中心としたスポーツ振興を進めていく」と意気込んだ。
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静岡茶業青年団が団体V 全国闘茶会
第70回全国茶審査技術競技大会(闘茶会)がこのほど、鹿児島県で開かれ、静岡茶業青年団(市茶青)が7年ぶりの団体優勝を果たした。個人の部では静岡市の平岡佑太さんが2位に輝いた。 茶葉の外観や滋味、水色を吟味して産地を当て、合計得点を競った。市茶青の成岡敬悟団長は「闘茶は茶商の基本となる技術。その水準が全国で認められてうれしい」と話した。 平岡さんは同率1位だったが、抽選の結果、2位となった。団体戦は県茶業青年団が8位入賞した。 個人の部10位以内の県勢入賞者は次の通り。 ③本目哲也(静岡市)⑥和田夏樹(同)⑧杉山圭佑(掛川市)⑨大石健(牧之原市)
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ボランティアのつなぎ役学ぶ 静岡県協会が静岡市葵区で研修会
静岡県ボランティア協会は11日、ボランティアとその受け入れ側である社会福祉施設をつなぐ「ボランティアコーディネーター」の役割を学ぶ研修会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の社会福祉協議会職員や学校関係者ら19人が同コーディネーターの基本的な任務や、受け入れ体制の在り方などを学んだ。 認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会(東京)の後藤麻理子理事・事務局長が講義を行い、同コーディネーターの役割について「ボランティアする側と受け入れる側が協働できる環境を整備することが大切」と呼びかけた。 事例発表では掛川市教育委員会の職員と地域コーディネーターが各中学校区の幼稚園、保
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クリーン推進員 ウェブ上で支援 掛川市長方針
掛川市の久保田崇市長は13日の市議会9月定例会一般質問で、ごみ集積所で分別指導などを行うクリーン推進員をサポートするための基盤をウェブ上に構築する考えを示した。推進員の意見を紹介するほか、改善につながる自治区の取り組みを掲載する。安田彰氏(創世会)の質問に答えた。 推進員は市内の約200自治区ごとに選出され、分別指導や不法投棄の報告などに取り組んでいる。2023年度は679人。市環境政策課によると、分別の判断に迷いがちなごみの品目と出し方を示す動画を制作し、ウェブで公開することも検討する。 市内では合併前の旧掛川市と旧大東・大須賀町の区域でごみの回収方式が異なっている。市は各区域の住民に定着
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17日ピアノ演奏会 掛川の佐藤さん
掛川市薗ケ谷のピアニスト兼講師の佐藤智子さんが17日午前9時15分から、コンサートと音楽教室の発表会を同市亀の甲の美感ホールで開く。入場無料。 幼児から高校生までの15人が曲を披露した後、佐藤さんがショパンの「マズルカ」など3曲を演奏する。 問い合わせは佐藤智子ピアノ音楽教室<電0537(24)7568>へ。
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近隣風景や思い出 切り取った写真40点 掛川・大東図書館で展示会
掛川市の写真愛好家でつくるフォトサークル四季彩の写真展が17日まで、同市大坂の大東図書館で開かれている。会員10人が県内外で撮影した計40点を出品した。 可睡斎(袋井市)のアジサイや御前崎市の灯台など近隣の風景にレンズを向けた作品が目立つ。沖縄県の石垣島や長野県の木曽駒ケ岳など旅先の思い出を切り取った写真もあり、来場者の関心を集めている。
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静岡人インタビュー「この人」 鹿児島国体で県選手団の旗手を務める 山本みなみ(掛川市)
「国体」の名称では最後の開催になる大会の総合開会式で県選手団を先導する。7人制女子ラグビークラブ「アザレア・セブン」の単独チームで構成する県代表の主将を務めるフッカー。2016年に正式種目になったラグビー成年女子で本県として初めて本大会出場を決めた。鈴与所属。北海道出身。25歳。 -旗手としての意気込みを。 「まさか自分が務めるとは思わなかったので光栄。初出場ということもあったと思う。経験のない大役だが、堂々と行進してチーム静岡を引っ張りたい」 -本大会出場の喜びを。 「昨年も国体チームの主将だったが、体調不良で欠場したので東海ブロック大会を含め初出場。前週にクラブでウイメンズセブン
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40周年記念賞に名古屋の稲葉さん 可睡ゆりの園フォトコン 袋井
袋井市の可睡ゆりの園はこのほど、2023可睡ゆりの園フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を発表した。 毎年5~7月の開園時期に合わせて開催している恒例イベント。咲き誇るユリをはじめとした園内の風景を撮影した6266点が県内外から寄せられた。審査の結果、40周年記念賞に稲葉進さん(愛知県名古屋市)の「梅雨の晴れ間」、大賞には加藤恒夫さん(神奈川県平塚市)の「きらめく星座」が選ばれた。来年5月に表彰式を行う予定。 その他の主な入賞者は次の通り。 推薦 宮崎司郎(愛知県豊田市)▽特選 犬塚勝英(浜松市)加藤芳樹(同)佐藤美栄子(神奈川県茅ケ崎市)杉本昌弘(藤枝市)松浦昌(掛川
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掛川のサンサンファーム 後継事業者は公募 市議会市長答弁
掛川市の久保田崇市長は12日の市議会9月定例会一般質問で、9月末で運営会社が解散する公設民営の地場農産物直売所「サンサンファーム」(同市大渕)について「持続可能な店舗運営は特に重要。最適な運営が図れるよう検討する」と述べ、公募で後継事業者を選定する考えを示した。寺田幸弘氏(創世会)への答弁。 市農林課によると、9月中に公募を実施し、民間企業から企画提案書を募る。地場野菜の直売だけでなく、飲食物の提供や休憩所など新たな機能を加えた複合型施設への転換も視野に入れ、沿岸地域振興の拠点施設と位置付ける。 サンサンファームは1993年開設。運営会社は、地元農家の高齢化と離農に伴って商品調達が難しく
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フィリピン日系2世の小山さん 82歳で念願の“初帰国”「罰金免除」で実現
太平洋戦争後にフィリピンに取り残された日系2世の小山マルガリタヒロコさん(82)が10日、父の祖国である日本を初めて訪れた。これまで日本国籍を回復した日系人の出国に対し、フィリピン政府が出生時にさかのぼり不法滞在と見なして罰金を科してきたが、今年7月に罰金を事実上免除する指針を出したため、初の帰国が実現した。県西部で暮らす5人の娘や孫など親族計11人が掛川市に集まって小山さんを迎え、日本での再会を祝った。 小山さんは1941年、民間人としてフィリピンに移住した父親と現地の母親との間に生まれた。3歳の時に父が米軍捕虜となり日本に強制送還され、母子がフィリピンに取り残された。戦地となった同国で
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キャタラー(掛川市)石田雅資社長 脱炭素に触媒技術活用【キーパーソン】
11年ぶりの社長交代で6月、トップに就いた。主力の自動車用排出ガス浄化触媒は新興国中心に伸びしろがあるとみて、技術の磨き上げを進める。電気自動車(EV)化が急速に進む環境変化を視野に、強みの触媒技術を応用できる新事業の模索にも余念がない。 ―自動車関連で現状をどう認識しているか。 「電動化の流れはあるが、短期的に見れば内燃機関の利用は続くだろう。欧米を中心に排出ガス規制は年々、厳しくなっていて、規制値をクリアできる研究開発は必須だ。原料価格が高騰する中、触媒に使う貴金属の使用量を抑えながら性能を満たすための研究にも力を入れていく。新興国では排出ガス触媒の市場自体がまだ伸びる。とりわけイン
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高血圧対策に野菜 静岡県と企業PR 9月30日までキャンペーン
静岡県と調味料製造販売のエスエスケイフーズ(静岡市葵区)は10日、県民に野菜摂取を呼びかけるキャンペーンのPRイベントを掛川市高御所の遠鉄ストア掛川高御所店で行った。官民連携で高血圧対策を促す取り組みの一環。 キャンペーンは、エスエスケイフーズ商品を含む500円以上の買い物をした県民を対象に、抽選で有機野菜セットを届ける内容。ドレッシングやマヨネーズの購入を促して、野菜を食べる機会を増やしてもらう狙いがある。「野菜マシマシキャンペーン」と銘打ち、30日まで実施する。 イベントに臨んだ同社静岡支店の藤原志朗支店長は「おいしさの先に健やかな未来を共につくるのが会社の方針。活動を通して役に立ち
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330キロジャンボカボチャ優勝 清水区で県大会 200キロ超7個出品
静岡県ジャンボかぼちゃ研究会(池田正昭代表)はこのほど、静岡市清水区吉原の特別養護老人ホームこもれびで本年度の「ジャンボかぼちゃ県大会」を開催した。区内や掛川市、袋井市などで栽培されたジャンボカボチャの中から、同区中河内の望月康行さんが育てた330キロのカボチャがチャンピオンに選ばれた。 重量を競うコンテストで、優勝したカボチャは香川県の小豆島で行われる全国大会に参加する。池田代表によると、今年は天候不順で思うように育たなかったが、県大会には200キロを超えるカボチャが7個出品された。 (清水支局・坂本昌信)
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掛川城天守 眺望確保狙い 樹木の一部伐採へ 市議会市長答弁
掛川市は2023年度内に、掛川城周辺の樹木の一部を伐採する。24年の天守復元30周年を前に、城下からの眺望を確保する狙いがある。久保田崇市長が11日の市議会9月定例会一般質問で「掛川城の景観が維持できるよう計画、実施していく」と明らかにした。鈴木久裕氏(共に創る掛川)への答弁。 市維持管理課によると、眺望を妨げている掛川城南側の樹木を対象に、11月までに剪定(せんてい)と伐採に着手する。危険木も除去する。ほかの区域についても24年度に順次、作業を進める考えで、関連経費を24年度当初予算に盛り込む方向で準備する。 掛川城周辺の樹木管理は天守復元以来、枝払いや下草刈りにとどまり、大規模な伐採
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信金中金に褒章伝達 掛川市役所
掛川市の市街地活性化事業に1千万円を寄付し、国から紺綬褒章を受けた信金中央金庫に対する褒章伝達式がこのほど、市役所で開かれた。 同金庫は2021年2月、企業版ふるさと納税として市に寄付した。島田掛川信用金庫が協力し、実現した。伝達式には信金中金の高木恵証静岡支店長が訪れ、久保田崇市長から褒章を受け取った。 久保田市長は、同市城下の移住促進拠点「JOKA BASE(ジョウカベース)」のオープンに活用したことを説明。高木支店長は「(地元信金と)連携して引き続き、地域の課題解決に取り組んでいく」と話した。
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祭り屋台撮って50年 病に負けず集大成写真展 森町の岩本雅志さん「地域の誇り見てほしい」
ライフワークとして50年以上、県内各地の「祭り屋台」を1人で撮影し続けてきた岩本雅志さん(85)=森町=が、集大成となる写真展を12日から10月1日まで、森町文化会館で開く。展示する写真に納まる屋台は1838台。「地域それぞれの誇りを見てほしい」。写真展の成功のため、突如襲ってきた病にも負けず、日々リハビリに励みながら病室から家族に指示を出して準備を進めてきた。 屋台写真を撮り始めたのは、30歳を過ぎたころ。森町の小学校教員時代に、児童たちの姿を撮るために買ったカメラが壮大な「屋台写真人生」のきっかけを作った。「地域一丸で屋台を引く人たちの顔は本当に生き生きしている。日本っていいなと感動し
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停電の建物で救護所開設 菊川市が初の夜間訓練、職員30人参加
菊川市は8日夜、夜間の大規模地震発生を想定した救護所開設訓練を同市半済の市総合保健福祉センタープラザけやきで実施した。夜間の訓練は初めて。福祉・子育て関連部局の職員約30人が参加し、ヘッドライトの明かりを頼りに対応に当たった。 震度7の地震が発生し、一帯が停電に見舞われたとの想定。自家発電と太陽光発電による電力供給がない部屋や廊下は、電気を消して臨んだ。参集した職員はグループに分かれて、外壁のひび割れやガス漏れの有無、通信環境などを確認した。薄暗いフロアで「誘導」や「処置・待機」、治療の優先順位を決める「トリアージ」など各ブースに必要な物品を点検し、一連の流れを確かめた。 転倒した家具に
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袋井でまた橋名板盗難 出口橋と赤塚橋で計6枚
袋井市は8日、同市久能の出口橋と同市宇刈の赤塚橋の橋名板計6枚(30万円相当)が盗まれたとして、袋井署に被害届を出したと発表した。 橋名板は橋の四隅にある橋の名前などを記した縦15センチ、横50センチほどの真ちゅう製のプレートで、同市では8月21日に春岡大橋でも盗難被害が確認されていた。 同市維持管理課によると、出口橋と赤塚橋は、9月6日に袋井土木事務所職員らからの通報を受け、被害が発覚した。春岡大橋の被害を受けて8月末にパトロールした時点では、2カ所とも設置が確認できていたという。 橋名板の盗難被害は8月に入り、掛川市や湖西市でも明らかになっている。
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静岡の茶草場農法 世界農業遺産認定10周年でツアーや式典 10月、掛川
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念した式典が10月20日、掛川市の掛川グランドホテルで開催される。翌日の21日は認定地域を回る日帰りバスツアーを実施する。 県や同市などでつくる推進協議会が主催。式典では世界農業遺産等専門家会議の武内和彦委員長が「世界農業遺産と静岡の茶草場農法」をテーマに基調講演するほか、中国と韓国の認定茶産地の紹介やパネル討論も行われる。 ツアーは、掛川市、菊川市・牧之原市、島田市、川根本町の4コースで実施。茶畑や茶工場見学、呈茶体験などが楽しめる。 申し込み期限は式典が9月20日、ツアー10月13日。問い合わせは県お茶振興課<電05
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茶況(9月7日)原田支部の鈴木さんV 掛川で闘茶会 団体も原田支部
JA掛川市茶生産委員会(杉本樹彦委員長)はこのほど、茶の外観や味から生産地などを当てる闘茶会を同市千羽のJA茶業研修センターで4年ぶりに開いた。団体は同委員会原田支部、個人は同支部の鈴木孝之さんが優勝に輝いた。 茶の鑑定技術を磨き、生産に役立てるための恒例行事。市内4カ所で生産された荒茶と有機栽培された荒茶、つゆひかりやさえみどりなど5種の品種茶が用意され、管内の茶農家ら約50人が見た目や香り、味などで産地や品種を推察した。 個人優勝した鈴木さんは「市内の深蒸し茶を比べるため難しかった。水色や香気などからほんの少しの違いを見極めた」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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溝のペンキ除去容易に 塗料缶掃除用スクレーパー/伊東塗装店(掛川市)【静岡ものづくり最前線】
塗料缶のふたの周りに付着した塗料を拭い取るへらを開発した。ふたをはめ込む溝に残ったペンキを容易に除去できる。へらの向きを変えることで、平面や外周のカーブなどにも対応可能。知的財産権の実用新案を取得した。 溝に残ったペンキが固まるとふたがしっかり閉まらなくなり、使用期限内でも中身が硬化して使用できなくなる。無理やりふたをはめ込むと外せなくなるため、使用するたびに缶に付着した塗料を取り除く作業は必須。ペンキを塗るはけを使って取り除くのが一般的という。 開発したへらは、ふたの溝の凹凸に合わせて形状を加工したシリコーン製。素材の弾力を生かして効率よく拭えるほか、先端部の突起を使って隙間の塗料も除
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掛川市長 「密室にならない環境を」 医師逮捕で再発防止求める
中東遠総合医療センターの医師(43)が強制わいせつ罪で起訴されたことを受けて、掛川市の久保田崇市長は7日の定例記者会見で「医師と患者が診察室内で二人きりにならない環境づくりが必要」と述べ、再発防止策の実施を病院に強く求めていく考えを示した。 久保田市長は「事実関係を確認できていない」と前置きした上で「遅い時間帯にわいせつな行為があり、動画が撮影されていたとの情報がある。看護師が立ち会うなど密室にならないための物理的な防止措置は、互いの誤解を防ぐ意味でも必要だ」と述べた。捜査に全面協力する姿勢を示し、「市民の信頼を損ねたことを深くおわびしたい」と改めて陳謝した。 医師は10代女性に診察行為を装
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エコパ野球場整備 袋井市長に同調 掛川市長
掛川市の久保田崇市長は7日、袋井市の大場規之市長が同市議会で小笠山総合運動公園「エコパ」内への野球場整備の可能性を探る考えを示したことについて「大場市長と同様の考え。広域で管理運営することで、地域全体がスポーツに親しめる環境をつくりたい」と同調した。 久保田市長は、老朽化が進む掛川球場を念頭に「野球場に限らず、競技場を一つの市だけで維持するのは難しくなっている」と指摘した。エコパへの整備には県の支援が不可欠との認識を示し、「(県が浜松市西区に建設する)新野球場の話があり、今すぐにではないと思うが、将来に向けてまずは袋井市と協議していく」と述べた。
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掛川城天守復元30周年 記念事業実行委が発足
2024年4月に天守復元30周年を迎える掛川城の記念事業実行委員会が7日、掛川市役所で発足した。委員は産官学の13人で、委員長は久保田崇市長、顧問に復元調査に携わった小和田哲男静岡大名誉教授ら3人が就いた。同日の初会合で、委員が事業のテーマや方向性、期待する効果などを話し合った。 小和田名誉教授が、天守復元が実現するまでの経緯を説明した。市史編さん委員を務めていた復元前、当時の榛村純一市長に「もし天守を復元するなら鉄筋ではなく木造にしたい」と進言し、共感を得たエピソードを紹介した。「榛村市長はリポートで、工法や職人の技術が継承される価値もあると記していた。私は気付かなかった視点。さすがだと思
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「反省の言葉聞きたい」 京アニ元社員大村さん(菊川出身)の地元関係者、全容解明望む
アニメーターになる夢を目指した菊川市出身の大村勇貴さん=当時(23)=ら36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件。大村さんとゆかりのある地元関係者は、4年を経て開かれた5日の初公判を受けて「ようやく裁判が始まった」「反省の言葉を聞きたい」と全容解明を強く望んだ。大村さんを失った深い喪失感は癒えず、「事件を風化させてはいけない」との思いを強くしている。 大村さんは常葉大在学中、松崎町を舞台にした絵本「うーちゃんのまつざき」を創作した。菊川市の田んぼアート菊川実行委員会は事件後の2020年、絵本に登場する竜の絵柄を田んぼに描いた。実行委の池田正代表(79)は「起訴内容を認めたことは当
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袋井・エコパ内 野球場整備 袋井市長「働きかけ必要」
袋井市の大場規之市長は5日の市議会9月定例会一般質問で、小笠山総合運動公園「エコパ」内への野球場整備の可能性について問われ、周辺への宿泊施設などの整備や市のPR効果が期待され、地域活性化につながるとの見方を示すとともに、静岡県などに対して「併設に向けた働きかけは必要」と述べた。高木清隆氏(自民公民クラブ)への答弁。 市内には高校野球の公式戦ができる野球場がなく、周辺市町でも野球場の老朽化が進んでいる状況を説明した。限られた財源の中で質の高い施設環境を整えるため、エコパ内の野球場整備を重要視し、大規模イベントが開催されれば経済的効果もあると強調した。 大場市長は「遠州灘海浜公園に続く野球場
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スノーボード三木つばき選手 地元・掛川で講演 勝つために大事なことは
2月のスノーボード世界選手権パラレル大回転で金メダルを獲得した掛川市出身の三木つばき選手(20)が3日、同市大池の市総合体育館さんりーなで講演し、市内で運動に取り組む小学生とその保護者約110人に勝つために心がけたことを伝えた。実際のエピソードも交えながら、自己管理や思いを伝える大切さを強調した。 心がけたこととして、自分だけのノートを書く▽身の回りのことは自分でやる▽怠けたい自分と向き合う▽考えていることを周りの人に伝える―の4点を挙げた。練習内容をまとめていたノートを見返すと改めて頑張ろうと思えることや、身長を伸ばすために早寝早起きを徹底したことを紹介した。 三木選手はトレーニング
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柔らかな色合いの食器ずらり 掛川の陶芸家・溝口さん 静岡で展示
掛川市の陶芸家溝口勇さん(62)の作陶展が11日まで、静岡市葵区鷹匠の亀山画廊で開かれている。 薬味入れやコップといった黄白磁の食器など39種類約150点の作品が並ぶ。黄白磁は照明の当たり方や種類によって白色や黄色の柔らかな色合いに見えるのが特徴。溝口さんによると、表面は光沢があって一見磨いてあるように見えるが、凹凸があって光が乱反射することが理由という。 藤枝市から訪れた70代女性は「真っ白ではない暖かい色の作品。和風でも洋風でもどんな料理もおいしく見せてくれそう」と魅了されていた。溝口さんは「季節を問わず使いやすい食器に仕上げた。お気に入りを見つけて」と来場を呼びかけた。
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西部各地で総合防災訓練 地域と命守る、意識新た
静岡県総合防災訓練が浜松市や湖西市を主会場に行われた3日、他の西部各地でも自主防災組織や行政機関が地震や大雨災害を想定し避難所運営や炊き出し、情報収集などの訓練を繰り広げた。地域課題に即したテーマで取り組み、災害対応への意識を新たにした。 掛川、資機材の使い方確認 掛川市水垂の城北小では住民ら約40人が避難所運営訓練を行った。市職員の指導を受けながら、資機材の使い方や避難者の対応の流れを確認した。 市内42カ所の広域避難所に用意されているパーティションと簡易ベッドの組み立て体験では、3~4人ずつのグループで複数のポールをつなげるなどして組み上げた。その後、地区ごとに被災者対応、施設管理な
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おむすび食べ比べ 16、17日掛川で新米まつり ダンス発表も
掛川市山崎の地場産品直売所「とうもんの里総合案内所」は16、17の両日、地元で収穫した米などを販売する「とうもん新米まつり」を開く。コシヒカリとひとめぼれ、にじのきらめきの新米3種セットを販売する。 3種のおむすび食べ比べのセット販売もある。16日午前は、芝生広場で歌謡ライブや地元シニアクラブによるレクリエーションダンスの発表を行う。朝採り市は各日午前9時から午後5時まで。 問い合わせはNPO法人とうもんの会<電0537(48)0045>へ。
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静岡県内 5市町で統廃合 背景に採用難 訪問介護事業所
静岡県内は過去5年間に5市町の社会福祉協議会で廃止などの動きがあり、2018年4月時点で40カ所あった訪問介護事業所は12・5%減の35カ所になっている。磐田と掛川、清水、川根本の4市町社協が廃止したほか、牧之原市社協は2カ所を1カ所に統合した。全国と同様に、新規採用難や採算性などの問題が背景にある。 掛川市社協は19年度末で介護保険事業から撤退した。担当者によると、障害者の居宅介護やひきこもり支援、視覚障害者の外出を支える同行援護など需要が高まっている業務に人的資源を振り向ける狙いがあり、廃止のタイミングを探っていたという。 民間や社会福祉法人の事業所が増え、受け皿が整ったことを踏まえ
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古庭園教材に修復手順確認 掛川で造園業者が研修
造園の専門家でつくる日本庭園協会の研修が2日、掛川市南西郷の市指定有形文化財建造物「松ケ岡(旧山崎家住宅)」で始まった。4日まで、全国から集まった会員約30人が松ケ岡の古庭園を教材に修復技法や剪定(せんてい)の技術を実践する。 松ケ岡を人材育成に活用する試みは初めて。初日は座学が中心で、参加者は市の担当者から建物の歴史や特徴などの説明を受けた。庭園にも足を運び、3グループでそれぞれの作業範囲や修復の手順を確認した。 参加者は今後も長期的に作業に関わり、日常的に管理を担っている地域ボランティアを助ける。同協会の広瀬慶寛副会長は「伐採可否の判断や木の根の成長に伴う飛び石の浮き上がりの対応はプロの
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天竜浜名湖鉄道で防災訓練 情報把握など手順確認
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は1日、「防災の日」に合わせた社内防災訓練を天竜二俣駅(同区)に隣接する車両基地などで行った。午前9時に三重県沖でマグニチュード(M)9・0の南海トラフ地震が発生した想定で、沿線各駅の情報把握や被災後の消火、救助活動といった一連の手順を確認した。 訓練では浜松市や掛川市、森町などが強く揺れ、大津波警報が出されたとして、松井宜正社長を本部長とする仮設の地震災害対策本部を車両内に置き、16人が参加した。防災ラジオや災害時の優先電話を使い災害規模の把握や乗客、社員の安否確認を実施。「遠州森駅では旅客8人が避難して負傷者なし。駅舎の瓦が落下」など具体的な情報を対策本部
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茶況(8月31日)長坂養蜂場とコラボメニュー 掛川、きみくらカフェ
丸山製茶グループのきみくら(掛川市板沢)は9月1日から、同市大池の「きみくらカフェ」で浜松市北区三ケ日の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」とコラボレーションしたミルクティーなど新メニュー3種を販売する。カフェでのコラボ企画は初。身近で健康に良いとされる食品を扱う2社がともに地域を盛り上げようと企画した。10月30日まで。 新メニューの「お茶とはちみつのスイーツプレート」(税込み1380円)は、抹茶のモンブランや和紅茶とハチミツのゼリーなどの4種が一度に楽しめる。別添えの長坂養蜂場のハチミツで甘さを調整できる。 日本茶きみくら本店(掛川市板沢)、長坂養蜂場の本店でも別の限定メニューを発売し、回遊性を
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大玉ナシ 出来も文句ナシ 掛川・大麓果実園
掛川市大和田の「大麓果実園」で9月1日から、今季のナシ狩りが始まる。園内には重さ1キロ以上の大玉がたわわに実り、来園者を迎える。 品種は甘くやわらかい歯ごたえの「かおり」と、果汁が豊富な「あきづき」。経営する細野厚さん(67)は開園に向けて、実の状態の確認や草取りを行い準備を進める。細野さんは「大ぶりぞろい。日当たりが良く、雨も降ってくれた」と出来具合に太鼓判を押す。 ナシ狩りは午前9時から午後4時までで、実がなくなり次第終了する。かおりは100グラム150円、あきづきは同120円で販売。配送は1日から10日まで受け付ける。 問い合わせは同園<電090(3257)8298>へ。 (掛川
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キャンプの知恵 防災に生かそう! 各地でイベント お役立ちグッズも【しずおかアウトドアファン】
9月1日は防災の日。2023年は関東大震災から100年の節目に当たる。大規模災害に遭った時のことを考え、日頃の備えを固める上で役立つのが、アウトドアの知識や道具だ。自然体験活動に取り組む認定NPO法人しずおか環境教育研究会(静岡市駿河区)の理事長で、防災士の資格を持つ東山浩子さん(54)にポイントを聞いた。 専門家「日常でも活用を」 災害時にまず課題となるのが、調理や暖を取るのに使う火の確保。キャンプの時に使うたき火台があれば、幅広い用途に使える。「落ちているスギやヒノキの葉、松ぼっくりなどはよく燃えます」と東山さん。金属の棒をこすって火花をつくるファイアスターター、たき付け用に麻縄を
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NEC子会社 掛川新工場公開 国内安定供給へ 生産体制を拡充
NECの子会社NECプラットフォームズ(本社・東京都)は29日、8月に本格稼働した掛川事業所の新工場(掛川市下俣)を報道陣に公開した。半導体不足への対応など経済安全保障の強化を主眼に、国内の生産体制の拡充を図った。ロボットを使った自動搬送システムなど先進技術を導入し、同事業所全体で生産効率30%向上を目指す。 サイバーセキュリティーや事業継続を重視し、秘密情報をサプライチェーン(供給網)全体で保護するための生産方式を採用した。高いセキュリティーや安定通信などの特徴がある局地的な通信環境を工場内に構築し、自律走行搬送ロボット(AMR)を運行させて生産効率を高める。 作業の進捗(しんちょく)
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茶審査技術、若手競う 個人戦は丸尾さん(JA遠州中央)優勝 団体戦はJA遠州中央
静岡県茶生産青年会は29日、若手茶業者が茶の審査技術を競う「第38回県茶生産青年茶審査技術競技会」を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた。個人戦はJA遠州中央の丸尾友基さん(35)が、団体戦は同JAがそれぞれ優勝した。個人戦の上位10人は、10月27日に福岡県八女市で開かれる全国大会に静岡県代表として出場する。 4年ぶりの開催で、55人が所属JAごとの団体戦と個人戦に出場。県内外の10種類の荒茶を、外観や味などから判別した。 丸尾さんは「普段の練習で難易度を上げていたので、微妙な差を判別できた。全国でも上位入賞したい」と語った。 このほかの本県代表は次の通り(かっこ内は所属JA)。 ②原間
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補正予算案など42議案を上程 掛川市議会開会
掛川市議会9月定例会は29日開会し、会期を9月29日までの32日間と決めた後、2023年度一般会計補正予算案2件を含む計42議案を上程した。このうち、18歳以下の子どもを対象に1人当たり5千円分の買い物券を配る物価高騰対策事業費を盛り込んだ補正予算案1件を先議し、原案通り可決した。 一般質問は9月11~13日日に行う。
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手信号や被災者救助の流れ確認 防災の日前に掛川署が訓練
9月1日の防災の日を前に、掛川署は29日、総合防災訓練を掛川市御所原の交差点などで行い、手信号や被災者救助の流れを確かめた。 同交差点での訓練は大規模地震が発生し、信号機の表示が消えたとの想定。地域や交通課の署員7人が参加した。署員は交差点の中心に立ち、手信号と笛で運転手に合図した=写真=。横断歩道付近の署員は歩行者に指示を出し、動きの連携を確認した。 同署ではチェーンソーなどの災害装備資機材を使った訓練を実施し、金属のポールを切断するなどの実践も行った。
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車で衝突、けが負わせた疑い 会社員の男を逮捕 掛川署
掛川署は28日、傷害の疑いで袋井市広岡、会社員の男(32)を逮捕した。逮捕容疑は27日午後3時ごろ、掛川市大池の県道で、同市の男性会社員(43)に乗用車を衝突させて、右膝に打撲を負わせた疑い。同署によると、交通上のトラブルで男性が容疑者の車の前に立ちはだかったが、そのまま車を発進したとみられる。容疑者は容疑を否認しているという。
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掛川の小学校に猫の損壊死骸 刃物で切断か 署が捜査
掛川市成滝の西山口小の運動場で頭部と左前足がない猫の死骸が見つかっていたことが28日までに、掛川署や市教育委員会などへの取材で分かった。同署が動物愛護法違反の疑いを視野に捜査している。 同署などによると、発見場所は運動場の端の体育館近くで、23日夕に運動場で遊んでいた児童が見つけた。傷痕から刃物のようなもので切断されたとみられる。周辺に血痕などはなかったという。 同校は25日に夏休みが明けた。教職員が休日を含めて見回りを実施しているほか、保護者に登下校時の見守りを依頼した。同署も周辺の巡回を強化している。28日時点で、市内で同様の事例は発覚していない。
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かりんとうシリーズ第6弾「きなこ」 遠鉄ストア、9月1日に発売
遠鉄ストア(浜松市中区)は9月1日、パン菓子製造販売のパントーネ・システム(掛川市)と共同開発した「きなこかりんとう」を発売する。愛知県産大豆を100%使用し、豆本来の甘みや香ばしさが感じられる風味に仕上げた。 2021年の発売から累計14万袋を販売しているかりんとうシリーズの6商品目。ことし2月に発売した「静岡のお茶かりんとう」と同様に消費者アンケートを行い、要望が多かったきなこを採用した。 100グラム入り、税込み224円。県内と愛知県の遠鉄ストア全34店で本年度2万袋の販売を目指す。 かりんとうはこのほか「クラウンメロン」「浜名湖のり」「いなさ牛乳」「三ケ日みかん」を発売している
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風景や静物、押し花で表現 作家寺田さんと教室生、掛川で作品展
掛川市の押し花作家寺田希琳さん(79)と教室生の展示会が9月3日まで、同市大坂の市文化会館シオーネで開かれている。 30人が風景や静物を押し花で表現した作品、着物の帯で装飾した茶箱など約150点を出品した。月夜に浮かぶ幻想的なヤマザクラを描いた力作やステンドグラス風にアレンジした動物画などが並び、来場者の関心を集めている。 寺田さんが主宰する「希琳サロン」では年3回、展示会を開いている。寺田さんは「素晴らしい発想で描かれた作品が集まった。展示会での発表が教室生の励みになっている」と話す。
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車いすでごみ拾い競技 佐野さん(掛川東高2)が企画「まちの課題、楽しみながら気付いて」
掛川市の中心市街地で26日、車いすに乗ってごみを拾い、収集した量などを点数化して競うイベント「車いすスポGOMI」が行われた。企画したのは掛川東高2年佐野夢果さん(16)。難病で小学1年生の頃から車いすを利用する佐野さんは「不安で勇気が要る取り組みだったが、大勢の人が支えてくれた」と成功を喜んだ。 市民約70人が参加した。チームは4人一組で、車いすの1人が3人のサポートを受けながら制限時間内に指定エリアでごみを拾った。順位付けには、発見したバリアフリー箇所や障壁が目立つ場所の数も加味した。環境美化に加え、車いす利用者の目線でまち巡りを体験することでさまざまな気付きを得てもらう狙いを込めた。
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ステージで17団体パフォーマンス 掛川で夏祭りイベント
掛川市大東地区の夏祭りイベント「いとくり通りサマーフェスティバル」が26日、同市大坂のコミュニティ公園周辺で開かれた。歩行者天国になった一帯に大勢の地元住民が繰り出し、買い物やパフォーマンス観賞を楽しんだ。 地元商店街と掛川みなみ商工会などでつくる実行委員会の主催。地域の特産品や飲食物を提供する出店が並んだほか、17団体がステージに立った。城東中と大浜中の吹奏楽部はそれぞれ息の合った演奏を披露し来場者から喝采を浴びた。大道芸やダンス、よさこいの演舞も行われ、会場は熱気に包まれた。
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全国茶品評会「大臣賞」 深蒸し煎茶の部に山東茶業組合(掛川)、普通煎茶4キロの部に小沢晃さん(静岡)
福岡県八女市で開かれた第77回全国茶品評会(全国茶生産団体連合会など主催)の最終日の25日、審査結果が発表され、静岡県勢は普通煎茶4キロの部で静岡本山茶の小沢晃さん(静岡市葵区)、深蒸し煎茶の部で山東茶業組合(掛川市)が各部門最高位の農林水産大臣賞を獲得した。 小沢さんは初の受賞、山東茶業組合は2年連続の栄誉に輝いた。県勢の2部門受賞も2年連続となった。冬場の温暖な気候を受けて進んだ生育が、4月以降の冷え込みで一転鈍化し、記録的な減産となった2023年産シーズンだったが、施肥などの対策を徹底した本県生産者の技量が光る結果となった。 入賞者が多い成績優秀な自治体に贈られる「産地賞」は、普通
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全国茶品評会「産地賞」 4年連続の掛川市、川根本町は3年ぶり
掛川市が4年連続 「日本一の茶どころを継続」 掛川市は深蒸し煎茶の部で、4年連続の産地賞を受賞した。上位10位のうちの半数を市内の生産者が占め、産地賞受賞25回で全国最多の強さを見せた。 市役所では職員が横断幕を掲げ、受賞を祝った。市は4月、有機農業に積極的に挑戦する姿勢を示す「オーガニックビレッジ宣言」を行った。耕作面積が最大である茶を軸に推進している。久保田崇市長は「ことしも(産地賞を)取れて当然との声もあるが、努力あってのこと。日本一の茶どころを継続していく」とコメントした。 川根本町3年ぶり受賞 「努力が実を結んだ」 川根本町は普通煎茶4キロの部で3年ぶりの産地賞に輝い
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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茶況(8月25日)小笠流手もみ製茶 保存会が技術確認 袋井で交流会
茶の手揉(も)み技術向上と親睦を目的とした「遠州手揉茶技術交流会」がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 同市や掛川市、菊川市などで継承される伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員ら約30人が参加。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転揉み」など伝統の手揉みの工程を丁寧に確認した。 同会袋井支部の鈴木せつ子支部長は「若い世代の挑戦を応援し、茶産地として技術の継承を絶やさないようにしたい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
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特殊詐欺を未然防止 JA職員らに感謝状 掛川署
掛川署は23日、特殊詐欺被害を未然防止したとしてJA掛川市桜木支所(掛川市富部)と職員の市川絵理さん(36)、白石侑希さん(23)の2人に感謝状を贈った。 同署によると、窓口係の市川さんと白石さんが7月26日、来店した60代女性が電話をしながら不慣れな様子でATMを操作している様子に気付き、松浦勉副支所長(55)に伝えた。松浦副支所長が女性に声をかけたところ、還付金詐欺が疑われたため同署に通報し、被害を防いだ。 市川さんは「身近で詐欺が起きるとは思わず、女性の様子をみて鳥肌がたった」と振り返り、白石さんは「これからも意識して業務に当たる」と話した。
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茶況(8月24日)抹茶アイス好評 JA掛川市直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)が販売している、掛川産の一番茶を使った「大人の抹茶アイスクリーム」が贈答用として人気を集めている。 同JAの石臼でひいた掛川産抹茶をふんだんに使用している。まろやかさが特徴で、濃厚な茶の風味とともに、すっきりとした後味も備えている。掛川の抹茶を知ってもらおうと2017年から販売していて、担当者は「高級感のあるアイスでプチぜいたくを楽しんでほしい」と話した。 1個450円(税込み)を店頭で販売している。29日まで夏のセールを開催していて、送料込みの6個セットが3240円(同)で購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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新廃棄物処理施設 焼却にストーカ式 掛川・菊川市選定委
専門家と掛川・菊川両市の担当者でつくる「新廃棄物処理施設建設に伴う焼却方式選定委員会」の藤吉秀昭委員長は24日、掛川市役所を訪れ、2030年4月稼働を目指す新施設での焼却方式に、ストーカ式を選んだことを久保田崇市長に報告した。 ストーカ式は火格子を階段状に並べてごみを燃やす方式。安全性や安定性に優れていて、採用実績が最も多いという。委員会は5方式を、安心安全、循環型社会貢献など6項目で数値化し評価した。 委員会は掛川市・菊川市衛生施設組合により6月に設置され、3回の議論を経て選定された。
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桜木女子ソフトボール部 全国3位を掛川市長に報告
7月下旬から三重県で開かれた全日本小学生女子ソフトボール大会で3位に入賞した掛川桜木女子ソフトボール部の12選手が24日、掛川市役所を訪れ、久保田崇市長に結果を報告した。 チームはベスト8に入ることを目標に試合に挑んだ。初戦で強豪に当たったが、大量得点で勝利。準決勝では優勝チームと途中まで互角の戦いを繰り広げた。立役者で防御率1.8の荒川柚奈投手(12)=桜木小6=は「いろんな球種を使って投げることができた」と振り返った。松浦凜夏主将(12)=同=は「今後も気を抜かず全力で取り組みたい」とさらなる高みを見据えた。 久保田市長は「誇らしい気持ちでいっぱい。一つの目標に向かって頑張ってくれた
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静岡県内外で撮影 力作並ぶ 掛川、シニア5人が作品展
掛川市の三井シニアクラブ写真サークル「写遊会」の作品展が27日まで、同市大坂の大東図書館で開かれている。69~84歳の5人が静岡県内外で撮影した計50点を出品した。 法多山尊永寺の節分祭やさがらサンビーチでの草競馬など、各地の風物詩を撮影した作品を展示している。ハナショウブやハスの花をフレームいっぱいに写した力作も並び、来場者の注目を集めている。 同クラブの福住悦也代表(79)は「それぞれの感性を尊重して、互いに干渉しないのがクラブの決まり。個性的な作品が集まった」と話している。
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解体予定建物で火災救助実践訓練 掛川、警察と消防合同
掛川市中央消防署はこのほど、掛川署と合同で、大規模地震による火災発生を想定した救出救助訓練を掛川市初馬の旧JA掛川市北部営農経済センターで実施した。解体予定の同建物を利用した実践型で、両署の約40人が連携態勢を確認しながら知識習得と技術向上を図った。 2月末に閉鎖した1棟をJA掛川市が提供した。訓練は建物2階に要救助者が取り残されているが階段は使えないという想定。消防署員が外から窓ガラスをハンマーで割り、鍵を開けて突入した。要救助者役を地上に降ろし、警察官が担架を使って運んだ。市中央消防署の担当者は「実践として壊して訓練できる環境はありがたい。(消防と警察で)お互いの資機材や活動を知ることが
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ニャンと井戸からネコの声…4時間半の救出劇 掛川・高天神城跡
22日午前10時半ごろ、掛川市に「高天神城跡の井戸から猫の声がする」と観光客から連絡があった。市職員が井戸端からバケツをつるすなどして救出を試みたがうまくいかず、連絡から約4時間半後、駆け付けた南消防署の隊員が助け出した。 猫が落ちたのは深さ約13メートルの「かな井戸」。猫が暴れて救出は難航したが、消防署員2人が慎重に井戸に入って確保した。途中、井戸の中にヘビがいることも分かり緊張が走ったが猫をケージに入れ、ロープで引き上げることに成功した。猫は雄で、目立ったけがはないとみられる。 現場の消防署員や市職員は救出後の猫の元気な鳴き声を聞いて安堵(あんど)の表情を浮かべた。佐藤鐘之消防司令補
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アーチェリー教室 障害者の参加募集 9月から 静岡と掛川で
静岡県障害者アーチェリー協会(村瀬行紀会長)は9~10月、静岡、掛川両市で初心者向けの障害者アーチェリー教室を開く。8月27日まで参加者を募集する。参加無料で道具は貸与する。 弓の持ち方や構え方など基礎から会員が指導する。両市の会場とも、3日間の教室に全て参加できる障害者を3人ずつ募集する。静岡市葵区の県総合社会福祉会館6階の体育館では9月5、19日、10月3日の午後6時半~8時に開く。掛川市いこいの広場アーチェリー場では9月3、16、23日の午前10時~11時半に行う。 申し込みは村瀬会長<電090(2266)3678>へ。
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「再発防止へ指導」 医師逮捕で袋井市長
中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)の医師(43)が診察中に患者の10代女性にわいせつな行為をしたとして逮捕された事件を受けて、袋井市の大場規之市長は22日の定例記者会見で「捜査への協力要請はもちろん、病院として状況把握に努めて徹底した再発防止策を講じるべく指導していく」と述べ、病院側に積極的に関与する姿勢を示した。 同センターを運営する掛川市・袋井市病院企業団は、掛川と袋井の両市で構成する一部事務組合。大場市長は、事件の詳細を把握できていないとした上で「事実であれば極めて遺憾。市民の落胆を考えると言葉にならない。心から申し訳なく思う」と述べた。 医師は2022年12月ごろ、10代女性に
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18歳以下に買い物券 掛川市9月補正予算案 防潮堤整備 前倒しも
掛川市は22日、2023年度一般会計に2億8600万円を追加する9月補正予算案を発表した。18歳以下の子供を対象にした買い物券配布事業に1億1500万円を計上するほか、沿岸部に防潮堤を整備する海岸防災林整備推進事業に1億3400万円を加える。 買い物券配布事業は、子育て世帯や市内事業者の支援を狙い、18歳以下の約2万人に対して1人当たり5千円分を配る内容。掛川商工会議所と掛川みなみ商工会の会員店舗約540店で利用できる。財源には物価高騰対策を目的にした国の交付金を充てる。11月下旬の配布を予定している。 防潮堤事業費の増額は、菊川市から県道バイパス工事で発生した土砂6万立方メートルの提供につ
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海抜0⇄標高3776メートル 富士山頂往復マラニック支え20年 呼びかけ人の萩田さん(掛川)
掛川市各和の市民ランナー萩田博さん(75)の呼びかけで2003年に始まった富士山頂往復マラニックが、20回目の節目を迎えた。海抜0メートルの田子の浦港(富士市)から標高3776メートルの頂上を24時間以内に往復する大会。仲間15人で始まったイベントは600人以上が申し込むほどの規模になり「ゼロ富士」との愛称が定着した。萩田さんは「大会が育ち、全国にファンが増えた。頑張って続けていく」と感慨を深めている。 マラニックはマラソンとピクニックを組み合わせたスポーツ。ゼロ富士は新型コロナウイルス禍で登山ルートが全面閉鎖された20年を除き、毎年夏に開催してきた。23年大会は7月28、29の両日に開
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脱炭素化促進へ連携協定 島田掛川信金と県環境資源協会
島田掛川信用金庫はこのほど、県環境資源協会と環境に優しい地域社会の実現に向けた協定を結んだ。地域の脱炭素化を促進していく。 同協会の平井一之会長が掛川市亀の甲の同信金掛川本部を訪れ、千葉靖史理事長と協定を交わした。同金庫で取り扱う「SDGs定期預金」の募集総額の0・01%を同協会に寄付することや、環境活動を通した地域社会の活性化、環境の保全などを協定に盛り込んだ。 千葉理事長は「相互連携を密にして、その効果を最大限発揮したい」と話した。また両者は事業者向け脱炭素セミナー開催を予定している。
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新設ステージでピアノ演奏会 掛川・二の丸美術館 ロビー改修完了
掛川市二の丸美術館(同市掛川)で19日夜、ロビーの改修完了を記念したコンサート「オープニングナイト」が開かれた。市民約40人が足を運び、趣を変えた夜の美術館でピアノの音色を堪能した。 新設のステージで、県西部を中心に活動する磐田市出身のピアニスト袴田麻純さんがショパンの名曲などを演奏した。菊川市のご当地タレント赤堀愁さん(23)も落語を披露し、会場を盛り上げた。 同美術館は1998年開館。市は利用者の固定化や年齢層の偏りが目立ってきたことを踏まえて5月に改装に着手し、ミニシアターや交流スペースなどを配置した。コンサートやワークショップの会場として活用する。市民活動拠点の機能を加えることで、誰
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ロビーを改装、ステージ新設 掛川・二の丸美術館で記念コンサート
掛川市二の丸美術館(同市掛川)で19日夜、ロビーの改修完了を記念したコンサート「オープニングナイト」が開かれた。市民約40人が足を運び、趣を変えた夜の美術館でピアノの音色を堪能した。 新設のステージで、静岡県西部を中心に活動する磐田市出身のピアニスト袴田麻純さんがショパンの名曲などを演奏した。菊川市のご当地タレント赤堀愁さん(23)も落語を披露し、会場を盛り上げた。 同美術館は1998年開館。市は利用者の固定化や年齢層の偏りが目立ってきたことを踏まえて5月に改装に着手し、ミニシアターや交流スペースなどを配置した。コンサートやワークショップの会場として活用する。市民活動拠点の機能を加えるこ
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3個目の新彗星発見 掛川のアマチュア天文家 西村さん「感動で眠れない」
掛川市宮脇1丁目のアマチュア天文家西村栄男さん(74)が19日までに、新しい彗星(すいせい)を発見し、国際天文学連合(IAU)に報告した。発見は13日未明で、2021年7月以来通算3個目。6月に96歳の父が他界し、初盆を迎えた西村さんは「協力的だった天国の両親が手土産を持ってお盆に帰ってきてくれた」と感慨深く語った。 新彗星は、発見者の名前から「C/2023P1(西村彗星)」と命名された。西村さんの名を冠した彗星は、1994年に3人が同時に見つけた「C/1994N1(中村・西村・マックホルツ彗星)」、初の単独観測になる「C/2021O1(西村彗星)」に次いで2年ぶり。 西村さんによると、
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中小製造業でウェブ活用を 浜松市中区、9月15日講座
浜松商工会議所工業部会は、9月15日に同商議所会館(浜松市中区)で開く「中小製造業のためのWEB(ウェブ)活用講座」の参加者を募集している。参加者のホームページを事例にした改善ポイントを説明する。参加無料。講師に名倉IT経営研究所・中小企業診断士事務所(掛川市)の名倉真史さんを招く。 開始時間は午後3時半。対象は同商議所の会員。定員は30人。同商議所のホームページ「セミナー・イベント情報」などから申し込む。問い合わせは同商議所工業振興課<電053(452)1116>へ。
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戦国期の高天神城、マイクラで再現 徳川・武田の攻防体験も 掛川市と常葉大、9月公開
戦国期に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた掛川市の高天神城を人気ゲーム「マインクラフト」で復元する試みが進んでいる。常葉大造形学部有志が市の依頼に応じて、「高天神を制する者は遠江を制する」とうたわれた難攻不落の堅城を仮想空間で再現する。9月に公開して歴史ファンの掘り起こしを狙う。 マインクラフトは、さまざまな素材のブロックを使って構造物を組み立てるゲームソフト。完成すれば、ユーザーが往時の城郭に手を加えて要塞(ようさい)化を進めたり、徳川方と武田方に分かれて攻城・籠城戦を楽しんだりできる。 制作には、現実空間をレーザー照射などで測量して位置情報を集めた県の3次元点群データを活用する
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資生堂アートハウス 十四代今泉今右衛門 「色絵吹墨墨はじき雪文化粧具入揃」(2016年) 歴史背負い 新しい加飾【コレクションから⑪】
本作を作った十四代今泉今右衛門は、史上最年少で人間国宝に認定された陶芸家である。 今泉家は江戸時代を通じて佐賀藩に納める磁器の上絵付を一手に担った家柄だったが、明治になって藩の御用を離れた後は、製品完成までの全ての工程を自らの工房で手がけるようになった。 この作品は、貞明皇后や昭和天皇の妃のために宮内省から用命された化粧道具揃[そろ]えを、今の時代に復刻したものである。だがこれは、父祖の成果の写しにとどまるものでは決してない。オリジナルは白磁の上に龍や桃の実などの古典的な吉祥文を描き、いにしえの宮廷のたたずまいを彷彿[ほうふつ]させるものだったが、十四代は吹墨[ふきずみ]の技法による鮮や
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掛川の橋銘板 盗難被害 新たに3橋12枚 8月上旬にも
掛川市内で橋の銘板が連続して盗まれている事案で、新たに市内3橋12枚の被害が判明したことが17日、市などへの取材で分かった。被害に遭ったのは初馬地区で1橋、下垂木、家代、家代の里付近の2橋。市は1橋について掛川署に被害届を提出し、残りの2橋も今後提出予定だという。 市維持管理課によると、住民からの情報提供を受け16日、初馬川に架かる寺山橋を確認したところ、銘板4枚がなくなっていた。また、17日、家代川にまたがる白泉寺橋、一丁田橋の各4枚がないことも判明したという。 市は7日、下垂木と倉真の2地区で計4橋16枚の被害が明らかになったことを発表した。これまでに判明している被害は7橋28枚とな
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ごみ処理施設停止に伴い ごみ外部搬出終了 掛川・菊川市衛生組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は17日、ごみ処理施設「環境資源ギャラリー」の焼却炉の緊急停止に伴って実施していた一部可燃ごみの外部搬出を終了したと発表した。同組合によると、搬出量は629トンで、経費は約3400万円。同施設は既に稼働を再開している。
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23年前の自分と“再会” 掛川第一小でタイムカプセル開封
掛川市掛川の第一小でこのほど、23年前の児童が埋めたタイムカプセルの開封イベントが行われた。創立150周年記念事業の一環。卒業生約200人が集まり、未来の自分宛ての手紙を読んだり同級生との再会を懐かしんだりした。 当時小学6年の薮下(旧姓・早瀬)小有里さん(35)は娘のひなつちゃん(5)と一緒に訪れた。手紙には、「掛川西高は甲子園に行けていますか」などの質問や福岡に転校した友人のことが書かれていたという。小有里さんは「この後この友人とリモートでつなぐ」とはにかみ、「娘を連れてこられるとは思わなかった。思い出深い日になった」と話した。 当時校長の宮川正夫さん(82)は「人生は長い。どんなこ
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掛川市が和解方針 近ツー2800万円返還へ 過大請求問題
近畿日本ツーリストが新型コロナウイルスワクチン接種業務費を掛川市など委託元の自治体に過大請求した問題で、同市は16日、同社との間で和解契約を締結し、返還に向けた手続きを進めると明らかにした。29日開会の市議会9月定例会に和解議案を提出する。 確定した過大請求額は約2800万円。内訳は、オペレーター数を水増ししたコールセンター業務分が約2600万円、多言語対応業務関連の架空請求分が約200万円。同社は年3%の遅延利息を加算した金額を市に返還する。 市は同日、2024年3月末までを期間として締結している同社との契約について、23年8月末で打ち切る方針も示した。9月以降の接種も現行の予約システ
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掛川市、緑地売却訴訟で上告断念 4400万円支払い判決受け入れ
掛川市が行政財産の緑地を誤って市内の不動産業者に売却した問題を巡る訴訟で、市は16日、土地の抹消登記手続きを受けるのと引き換えに土地代と関係費用など計約4400万円を支払うよう市に命じた二審東京高裁判決を受け入れ、上告しない方針を明らかにした。 同日の市議会全員協議会で報告した。久保田崇市長は「判決内容に不満はあるが、いたずらに時間を浪費したくない」と述べた。確定した場合は第三者による調査委員会を設置して責任の所在を明らかにするとした上で、退職者を含めて過失があった職員への求償を検討する考えを示した。
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掛川「たまりーな」 屋内遊び場を再整備 10月に事業者公募
掛川市は16日の市議会全員協議会で、22世紀の丘公園(同市満水)の多目的施設「たまりーな」を改修して屋内遊び場を整備する事業者の公募を10月に開始すると明らかにした。同市として初めて、設計と施工、管理運営を一括発注するDBO方式を採用する。 事業期間は設計・施工が2024年3月~25年9月、管理運営が25年4月~36年3月の計12年。老朽化で休止している温水プールと温浴施設のエリアを中心に改修し、未就園児~小学校低学年を主な対象にした遊び場などに再整備する。提案の上限額はリニューアルと管理運営で計約8億3200万円に設定した。 子育てや建築などを専門にする有識者を含めた庁内外の事業者選定
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⚽SBS杯国際ユースサッカー 未来のスターを発掘 杉本真子アナ【SBSマイクリレー】
みなさんはじめまして。今年4月に静岡放送(SBS)に入社しました新人アナウンサーの杉本真子です。焼津市出身です。私は体を動かすことがとにかく好きでダンスを10年近く続けていました。 私の家族は清水エスパルスの大ファンで日本平へ足しげく通っています。私自身も静岡サッカーをずっと応援してきました。2014年、清水のJ1残留に向けて、チーム、サポーターが一丸となった川崎戦での村田和哉選手の強烈なゴールが、今も深く印象に残っています。当時の愛読書は「Jリーグ選手名鑑」でした。今も実家の本棚には何年分かの名鑑が並んでいます。 そんな私の入社後、初のサッカーの仕事が今日(17日)から始まるSBSカッ
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高天神城舞台の漫画「レイリ」 制作秘話語る 掛川、関係者が解説
高天神城(掛川市)が舞台の漫画「レイリ」の作画演出を担当した室井大資さんと連載時担当編集を務めた沢考史さん、城郭ライターの萩原さちこさんが同城の魅力や漫画制作秘話を語るトークショー(市主催)がこのほど、同市大坂の市文化会館シオーネで開かれた。レイリのファンら約100人が訪れ、城や物語への理解を深めた。 レイリは原作を岩明均さんが担当し、2019年に第3回さいとう・たかを賞を受けた作品。単行本全6巻が秋田書店から発売されている。 室井さんと沢さんは制作の裏話を披露した。城跡を実際に訪れて参考にしたことや、原作が12年かけて書かれたことなどを紹介した。沢さんは「岩明先生は高天神城の素晴らしさ
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海の船釣り 手ぶらでOK! 西伊豆・親子向け体験に同行【しずおかアウトドアファン】
釣り初心者にとっての憧れの一つが、遊漁船で沖に繰り出す船釣り。ただ、海上での釣りの様子を実際に見る機会が少なく、踏み切れない人もいるようだ。8月上旬、釣り具販売のイシグロ(浜松市中区)が「オーシャンプロジェクト」と題して実施している親子向け船釣りツアーの体験会に同行し、魅力を探った。 イサキやレンコダイに歓声 イサキ釣りに挑戦する鈴木優美さん(右)と杏奈さん 西伊豆町・安良里漁港 西伊豆町でのツアーに参加したのは、沼津市の鈴木優美さん(41)と杏奈さん(13)、木内郁奈子さん(43)と里茉さん(12)の親子2組。木内さん親子は船釣りは初めてという。午前6時過ぎに
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「世界平和に」誓う 静岡県西部各地 戦没者に献花、追悼 台風で行事は中止【戦後78年 しずおか】
台風7号の影響で、県西部の各市は15日、終戦の日に合わせた戦没者追悼行事の開催を中止した。一部の市は市役所内に献花台を設置し、市民が手を合わせて戦争の悲惨さと平和の尊さをかみしめた。 掛川市は、中止になった追悼式の祭壇を会場から市役所1階に移設した。来庁者が献花できるよう、式典で使う予定だった白菊を祭壇脇に添えた。献花台設置は17日まで。小中学生による「平和を考える自由研究」の作文朗読は見送り、市ホームページへの全文掲載を検討している。袋井市も同様に、市役所内に献花台を設置した。 菊川市は18日まで、市役所ロビーに戦没者名簿を掲示する。同市の戦没者は菊川地区832人、小笠地区488人。「
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地元飲食店利用で食事券 掛川みなみ商工会がキャンペーン
掛川みなみ商工会は19日、地元飲食店への来客増を目的にした振興事業「飲食店わくわくキャンペーン」を始める。掛川市大東、大須賀の両地区の対象店舗で飲食すると、抽選で300人に各5千円分の食事券が当たる。10月20日まで。 参加は47店舗。会計時に各飲食店が配布する応募はがきを同商工会宛てに郵送する。店の回収ボックスへの投函(とうかん)も可能。テイクアウトの飲食も対象になる。抽選は10月下旬。食事券は参加各店で使用できる。 問い合わせは同商工会<電0537(72)2701>へ。
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若者も集まる夏のイベントに 掛川でカンパイ 初のビアフェスタ
遠州横須賀カンパイビアフェスタ(実行委主催)がこのほど、掛川市西大渕の三熊野神社で初めて開かれた。地域の若者が参加しやすい形を目指して、同市大須賀地域の夏祭り「ちっちゃな盆踊り」をリニューアルした。 境内に地元のビールやハムなど13店舗がブースを並べた。来場者は地域住民による歌唱などのステージを見ながら飲食をして、夏の夕べを楽しんだ。 掛川観光協会大須賀支部によると、盆踊りは踊り手不足で開催が危ぶまれており、若者の夏祭りの参加も少なかったという。夏のイベントを存続させ地域を盛り上げようと、20~40代をターゲットにビアフェスタを計画。親子で楽しめるようかき氷店などにも出店を呼びかけた。
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掛川の高校生提案 新たに2事業採択 市公募
掛川市は10日、高校生からの事業提案を実現する「高校生チャレンジ公募事業」で、自転車で巡るアートツアーとごみ拾いイベントの2事業を新たに採択したと発表した。いずれも市内の高校生が企画した。 自転車ツアーは原泉地区で今秋開催のアートイベント「原泉アートデイズ」の会場を参加者と回る。英語を使ったゲームなども取り入れる。ごみ拾いイベントは「車いすスポGOMI」と銘打ち、車いすで市街地の清掃活動に取り組んで地域美化とバリアフリーへの気付きを得る内容。いずれも委託費30万円を充てる。 高校生チャレンジ公募事業には、いずれも掛川工高の生徒が提案した商店街の空き店舗活用とキャンプ用品開発の2事業が既に採択
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掛川・土方小 開校150年 児童と住民「記念祭」
掛川市上土方の土方小で12日、開校150周年記念祭が開かれた。コロナ禍で減った地域交流の機会にしようと、土方地区まちづくり協議会などが節目を記念して企画した。 コンテナ車を利用したステージでは在校生が校歌を歌ったり、有志が祭りばやしを披露したりした。体育館では明治時代からの歴史を振り返る展示コーナーを設置。焼きそばやかき氷など約15の露店も設け、訪れた地元住民はステージの写真を撮ったり会話を楽しんだりして久しぶりの交流を楽しんだ。 同協議会の宮城照彦会長(66)は「地域活性に一役買えたのでは」と喜んだ。
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JR掛川駅に「きみくら」出店 2月開業目指す 掛川茶をPR
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、JR掛川駅構内に整備する日本茶カフェの運営事業者が丸山製茶グループのきみくら(同市板沢)に決定したと発表した。玄関口で掛川茶をPRする「お茶のまちづくり拠点整備事業」として内装工事費などの一部を補助する。2024年2月の開業を目指す。 延べ床面積131平方メートルの区画を活用する。同社は日本茶カフェを市内2店舗と羽田空港のターミナルに直結した複合施設の都内1店舗で営業している。掛川茶をPRするため、市内の茶園、茶商と連携した取り組みも行う予定。 観光客だけでなく、高校生や大学生、通勤客ら日常的な駅利用者も想定し、お茶のまちとしての認知度向上や
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盆休み初日 台風前に満喫、行楽地にぎわう コロナ5類移行後初 変化実感
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから初めて迎えたお盆休み初日の11日、静岡県内の行楽地は帰省した家族連れや旅行客でにぎわった。盆休み後半は台風7号の影響も予想され、多くの人々はコロナ禍からの変化を実感しながら早めに余暇を満喫した。 静岡市清水区のエスパルスドリームプラザでは、県内外の18店が参加する「静岡かき氷まつり」が開幕。来場者は各店のかき氷を食べ比べて涼感を楽しんだ。長野県から同区に帰省した会社員中村寛子さん(42)は「かき氷を人混みの中で食べられるなんて今までは考えられなかった。ラジオ体操や盆踊りといった子どもの行事も復活し、忙しい夏休みになっています」と笑
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掛川・粟ケ岳登頂100回以上達成 「山の日」に111人表彰
「山の日」の11日、掛川観光協会掛川支部は掛川市北部の粟ケ岳(標高532メートル)に100回以上登頂した人を表彰した。山頂の世界農業遺産茶草場テラスで表彰式を開き、“山仲間”との交流を楽しみながら山頂で清掃活動に励む会社員伊藤真巳さん(51)=牧之原市=ら111人に賞状を贈った。 伊藤さんは登山のたびに山頂の阿波々神社を掃き掃除している。新型コロナが流行し始めたころ気分が沈みがちになったが、粟ケ岳に登って前向きになったという。徒歩での登頂最多3300回を達成した深谷たか江さん=菊川市=らとも声をかけ合う仲になった。伊藤さんは「(山仲間に)元気をもらっている。粟ケ岳は
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先生の残業代 どうあるべき?④ キュレーター/読者の意見 【賛否万論】
授業準備、児童生徒のケア、保護者への対応、部活動の指導…。多忙化が進む公立学校の教員に関し、「定額働かせ放題」とやゆされる給与制度や働き方の見直しについて取り上げています。キュレーターや読者からの投稿によって、学校現場の過酷な実態が明らかになってきました。さまざまな仕事で働き方改革の必要性が叫ばれていて、教員だけが特別ではないという声がありますが、学校や教員の問題は社会全体で解決策を模索していくことも求められそうです。今回もキュレーターや読者の意見を紹介します。 そもそも「厳格で特殊」なのか キュレーター・杉山有希子さん(掛川市) 杉山有希子さん イベ
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茶況(8月10日)水出しほうじ茶 ティーバッグ発売 掛川・山英
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、有機栽培した掛川茶を使ったティーバッグ「山英の水出しほうじ茶」を発売した。ほうじ茶の香ばしさやこくを水出しで手軽に楽しめる。 同社の「水出しシリーズ」の煎茶、玄米茶に次ぐ第3弾。炭火で焙煎(ばいせん)することで、味の奥深さを追求した。急須で入れたような香りも特徴。ティーバッグは茶葉が開きやすく、こくが広がりやすい三角型を採用した。ペットボトルに入れて楽しむこともできる。同社小売部の山崎千嘉さんは「気分を変えたいときに気軽に楽しんでほしい。夏場に家庭でつくる麦茶のような存在になればいい」と話す。 ティーバッグは1個4グラムで10個入り
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議場がコンサート会場に 9月10日開催 沼津市議会100周年記念
沼津市議会は9月10日、同市議会開設100周年を記念したミニコンサートと講演会を、市役所内の本会議場で初めて開く。通常は議員や市幹部しか入れない“聖域”に舞台を設け、市民に議会を身近に感じてもらう。 観覧募集は8日始めたが、初日に定員の50人が埋まる盛況ぶり。高橋達也議長は「市民に予想以上の関心を持ってもらい、ありがたい」と期待する。 コンサートは同市出身のハープ奏者久保直子さんらの音楽グループ「大和心(だいわしん)」が出演。講演会は落語家の林家木久蔵さんが「木久蔵の仕事と子育て」と題して講演する。 議場でのコンサートは県内で三島市や掛川市などで開催例がある。高
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掛川市に4400万円支払いを命令 緑地売却で二審判決
掛川市が行政財産の緑地を誤って市内の不動産業者に売却した問題を巡り、業者が市に損害賠償を求めて提訴し、市が所有権移転登記の抹消登記を求めて反訴した控訴審の判決で、東京高裁は9日、土地の抹消登記手続きを受けるのと引き換えに、土地代約1千万円を含む4400万円を支払うよう市に命じた。 2022年10月の一審判決で静岡地裁は、市職員が緑地を売り払わないようにする職務上の注意義務に違反するなどして、抹消登記手続きを受けるのと引き換えに、約3500万円を支払うよう命じた。この判決を不服として市は控訴した。 判決を受け、久保田崇市長は今後の対応について「判決文の内容を精査の上、検討していく」とコメン
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近ツー社長辞任 掛川市長、再発防止策求める
過大請求を受けた掛川市の久保田崇市長は、近ツー社長の辞任を受けて「(新体制下でも)不正の内容や原因などについて事実関係を明確にするとともに、再発防止策が講じられることを求める」とコメントした。
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キャンプに夏スキー、トレラン...スポットの宝庫 オクシズ井川湖周辺を満喫【しずおかアウトドアファン】
静岡市北部の中山間地域「奥静岡(オクシズ)」の一角を占める同市葵区の井川地域。井川湖周辺は南アルプスの山々への登山の起点として知られているが、ほかにも廃線跡のウオーキング、トレイルランニング、夏スキー、キャンプなどアウトドア関連のスポットの宝庫だ。夏の1日、標高600メートルから1000メートル超の一帯に吹く涼しい風を感じながら、同エリアを周遊した。 井川自然の家 トレラン初心者お薦め 井川湖から見て南東の山中にあり、宿泊ができる静岡市の施設「南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家」。この施設周辺の山中を巡るのが市消防局職員で、日本屈指のトレイルレース「トランスジャパンアルプスレー
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切り花 一手間で長持ち【ワンコインでできる花あしらい 8月】
夏場は切り花が傷みやすい。自宅で気軽にできる切り花アレンジを月替わりで紹介する「ワンコインでできる花あしらい」の8月は、花の扱いを知る番外編。長持ちさせるための「飾る前の3ステップ」を掛川市の生花店「はなまど」の近藤展弘店長(40)に聞いた。 ステップ1 水中で茎処理 花を買ってきたらまず、茎を処理します。基本は「水切り」と「斜め切り」。切り口から空気が入らないように水に漬けた状態で、茎の断面が広くなるよう、斜めに角度を付けて切ります。先の方が変色していたらその上部でカット。これで導管(水の通り道)が確保できます。 花がしおれてきたら、思い切って茎を半分ほど切り、葉を取って花だけ残
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被災者支援 寄り添って 静岡県 調整役(コーディネーター)養成
多様化する被災者の要望に寄り添い、支援の漏れや偏りをなくすために支援団体間の調整を行う「被災者支援コーディネーション」の重要性が増している。静岡県は本年度、調整役となるコーディネーターの養成に乗り出した。早期の生活再建や災害関連死防止へ被災者のニーズを把握し、行政や社会福祉協議会、NPO、企業など支援に関わる団体をつなぎ、課題を解決する。南海トラフ地震に備え、全35市町で各1人以上の人材を育成することを目標としている。 被災者の要望は多様化し、行政が一手に対応を引き受けるのは難しい。民間の力が不可欠だが、各団体がそれぞれの専門分野で活動するだけでは支援の漏れが生じる。東日本大震災では全国か
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希少植物ずらり1200種 10日、掛川に「オズマン」オープン
人材派遣のリツアンSTC(掛川市連雀)が手がける植物園「オズマン」が10日、同市初馬にオープンする。温室など4エリアと雑貨店などを併設した複合施設で、希少な多肉植物や塊根植物など約1200種類を展示・販売する。屋外にはドッグランも設けた。 8日に開かれた内覧会には、地元商工業者らが出席して施設内に並んだサボテンなどを見て回った。目玉は、高さ60センチを超すアフリカ原産のパキポディウム・アンボンゲンセ。幹に鋭いとげがある希少植物で、来場者の関心を集めた。赤堀文俊店長(41)は「テレビや雑誌でしか見られない希少な植物を間近で観察できる。多くの人に楽しんでほしい」と話した。 2階飲食スペース以
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火を使わないEVキャンプ 掛川・ならここの里でイベント
電気自動車(EV)を活用して「火を使わないキャンプ」を楽しむ催しが6日、掛川市居尻のならここの里キャンプ場で始まった。全国各地から集まった約30人が、EVの電気による調理やゲームを体験した。7日まで。 参加者はオートキャンプサイトに集合。自分や仲間のEVから電源をとり、ホットプレートや電子レンジ、コーヒーメーカーなどを作動させて温かい食事をとった。車のトランク部分に置いたゲーム用パソコンを前に、野外でのeスポーツも楽しんだ。衛星通信システムを使用すれば、オンラインでeスポーツも楽しめるという。 現代自動車のEV「IONIQ5(アイオニックファイブ)」などに乗る愛好者グループが主催。屋内と
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掛川の黒船団V 遠州灘砂の祭典ビーチバレー大会
掛川遠州灘砂の祭典ビーチバレー大会(掛川みなみ商工会主催)がこのほど、掛川市の大東ビーチスポーツ公園で開かれ、黒船団(掛川市)が優勝した。準優勝はゴールドバーグA(浜松市西区)だった。 県内の24チームが参加した。大会は1990年に始まり、新型コロナウイルス禍に伴う中止を経て4年ぶりの開催になった。
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金魚「ランチュウ」泳ぎは、姿は… 愛好家 掛川で研究会
金魚の品種「ランチュウ」の愛好家でつくる「遠州らんちう会」(鈴木順治会長)が6日、当歳魚の研究会を掛川市の邦和工業で開いた。 今年の冬から春にかけて生まれた当歳魚約60匹を出展。審査員は白いたらいに1匹ごと入れられたランチュウの泳ぎ方や色、体のバランスなどを審査した。 1位に当たる東大関は山ノ内勝巳さん(沼津市)、2位の西大関は杉浦邦彦さん(浜松市)が選ばれた。
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平和へのバトン 体験語りつなぐ 広島被爆の惨状伝承 掛川で藤川さん講話【戦後78年 しずおか】
「ヒロシマを知る平和のつどい」(同実行委主催)が5日、掛川市立中央図書館で始まった。広島市の平和記念公園などでガイドを務める伝承者の藤川晴美さんが被爆者の体験を語り、参加した市民ら約50人が戦争や原爆の恐ろしさに触れた。 藤川さんは、爆心地から540メートルの距離で被爆しながら助かった寺前妙子さん=当時(15)=を紹介。原爆投下後、寺前さんが左目がつぶれ、顔が裂かれる中、先生と一緒に川を渡って金輪島へ逃げたことを話した。藤川さんは平和のために「事実を知ることが大切。自分の考えを持ってほしい」と伝えた。 6日には同所でアニメ「はだしのゲン」の上映会を午前10時と午後2時から2回行う。
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納涼まつりが復活 掛川・4年ぶり活気 出店や氷彫像実演も
掛川納涼まつり(同実行委主催)が5日夜、掛川市のJR掛川駅北口付近で4年ぶりに開かれた。多くの店がブースを連ね、来場者は飲食をしながら久々の祭りの雰囲気を味わった。 従来通り、北口から掛川城までを歩行者天国とした。地元商店街の組合や商工会議所、観光協会などが出店し、各店自慢の商品を並べた。氷の彫像実演や縁台将棋なども行われ、多くの人でにぎわった。 平野正俊実行委員長は「若い人が多く来てくれて活気がある。交流の機会になってうれしい」と喜んだ。まつりは6日夜も行う。雨天中止。
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静岡県西部の首長に企業が事業提案 課題解決へ7社 菊川
浜松市など県西部8市1町が地域課題の解決に向けて民間企業から事業提案を受ける「スタートアップ・パブリックピッチ2023in遠州」が4日、菊川市役所で行われ、書類審査を通過した全国7社が自社製品やサービスをPRした。各市町の首長らは個別面談を行い、導入や実証実験の可能性を探った。 提案があったプロジェクトは、環境負荷低減や地域交通の最適化、官民連携の災害対応など。栗田工業(東京)は、使用済み紙おむつを洗浄・分解し、再利用が可能なプラスチックとパルプに分別処理するシステムを紹介した。 同社の担当者は「住民と自治体、回収業者らが力を合わせないと成功しない」と強調した。資源化に向けた研究を進めて
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来訪者増へ「課題再確認」 袋井で知事広聴会
川勝平太知事と地域住民が意見を交わす広聴会「平太さんと語ろう」が4日、袋井市のメロープラザで開かれた。県外から同市や森町に移住し、地域活性化や農業に取り組む県民と川勝知事が、パネル討論会形式で意見交換した。川勝知事は「来訪者を増やすため、森町などへのアクセス手段や通信環境の課題を再確認したい」と述べた。 森町地域おこし協力隊員として活動する佐野祥さんは世界24カ国を旅して回った後、山里での生活に関心を持ち、同町に移住した。現在は保全活動や魅力発信に尽力している。佐野さんは「山里に残る自然や文化は財産と言えるが、住民は減少し続け、保全が困難になっている。行政との連携を強めていきたい」と述べた
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フォークリフト 操作指導 クレーン学校 高校生の資格取得支援 掛川
掛川クレーン学校(掛川市大池)は30日まで、夏休み期間中の高校生を対象とした特別教育と技能講習を開いている。フォークリフトやクレーンなどの操作を指導し、就職を控えた生徒の資格取得を後押しする。 期間中に横須賀、天竜、浜松湖北など県西部の高校から約120人が参加する。4日にはフォークリフトの特別教育を行い、34人が実技と学科に挑戦した。実技では操作手順を確認し、ハンドルを握って荷物の積み降ろしを実践した。 工場勤務を目指す横須賀高3年松下正真さん(17)は「操作の手順が多くて難しかった。今後に生かしたい」と話した。
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平和の尊さ 広島で考えたい 6日の式典参列 掛川、藤枝、森の児童生徒【戦後78年 しずおか】
新型コロナウイルスの5類移行後初めての夏を迎え、静岡県内各市町による広島市の平和記念式典への児童生徒の派遣が、コロナ禍前の水準に戻りつつある。4年ぶりに6日の式典に小中学生を派遣するのは掛川、藤枝、森の3市町。行政、教育関係者は「現地でしか分からないことを感じてきてほしい」と期待する。 7月20日、掛川市の城東中の校内で、同市訪問団メンバーの3年堀川那々帆さんと寺田希瑠[のえる]さんが、全校生徒約200人で作った千羽鶴を確認していた。同市は城東と原野谷、西の3中学から各2人を派遣する。 幼少期から祖母の戦時中の経験を伝え聞いてきた堀川さんにとって、訪問団への立候補は自然な流れだった。「
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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自動運転高度化図る 静岡県、10月から公道走行実施へ
静岡県は2023年度に計画している自動運転の実証実験について、10月に松崎町、11月に沼津市、12月に掛川市でそれぞれ公道走行を実施する方針を固めた。特定の条件下での無人走行を視野に入れた「レベル4」の実験は見送るものの、自動運転の実用化に向けて技術の高度化を図る。 自動運転は技術レベルによって5段階に分かれ、レベル4は完全自動運転の一歩手前となる。改正道交法の施行に伴って4月から解禁されたが、23年度の実験は22年度と同様に乗務員が運転席に座り、状況に応じて手動運転に切り替える「レベル2」を継続する。 国土交通省との協議などを踏まえ、「レベル4の実験は一般車両が混在する空間での手続きや
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介護保険料算定 市民147人分誤り 掛川市
掛川市は2日、2023年度の介護保険料と介護保険負担割合の算定で、市民147人分に誤りがあったと発表した。1月2日以降に転入した市民らが対象。算定に必要な所得情報について、前年度のデータを使っていたことが要因としている。 市長寿推進課によると、算定を誤った147人のうち11人が増額になり、12人が減額になる。残りは合計所得金額と年金収入額が変更になり、納付額には影響しない。市民からの所得金額に関する問い合わせで発覚した。 市は今後、対象者に対する経緯説明や誤送付文書の回収などに着手する。9月以降の徴収で金額を修正して調整する方針。減額対象者のうち、年金天引きで過払いになっている1人には差額を
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掛川市教委 全国学力テスト結果公表 小中全教科で全国平均超える
掛川市教育委員会は1日、2023年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の掛川市分の結果を公表した。平均正答率の全国比較で、小学校の国語と算数、中学校の国語と数学、英語の対象全教科で全国平均を超えた。県平均との比較では、中学校の数学を除く各教科で上回った。 市内22校の小学6年生1011人と9校の中学3年生1018人が調査を受けた。中学校では国語の平均正答率が71・5%(全国69・8%)になるなど全3教科で全国平均を1ポイント以上、上回った。全国平均正答率を100とした指標値は、中学校の国語と数学が102、英語が103。 市教委の担当者は「例年と同様の傾向。小学校で基礎をしっかり学ん
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掛川工高 新制服お披露目 女子生徒チームがデザイン
掛川工高は1日、掛川市御所原の市生涯学習センターで中学3年生の1日体験入学を行い、2024年度に導入する新制服を披露した。ブレザータイプの男女共通仕様。同校女子生徒11人でつくる制服プロジェクトチームがデザインした。 ジャケットの色は黒。スラックスとスカートはグレーを基調にしたチェック柄で、動きやすさを追求した。ネクタイとリボンはスクールカラーのえんじ色を採用した。スラックスとスカートは男女に関係なく選べる。メンバーは「女子がもっと活躍できて生活しやすい学校にしたいという思いがある。こだわりが詰まった自慢の制服が完成した」と紹介した。 同校は24年度、カリキュラムを見直し、現状の5学科を
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治水対策予算 国交省へ要望 菊川改修期成同盟会
菊川改修期成同盟会会長の長谷川寛彦菊川市長は7月31日、国土交通省で古川康政務官と面会し、河道掘削など予防的な治水対策の予算の確保を要望した。 本川下流部と黒沢川の河道掘削▽掛川市新川の河川防災拠点の整備▽下前田川合流部の築堤改修-の促進を求めた。長谷川市長は、6月の台風2号では河道掘削によって菊川市大石で1・3メートルの水位低減効果があったと紹介し「水害被害の軽減につながっている。継続的な整備をお願いしたい」と述べた。
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広島平和式典参加 掛川の中学生決意 市役所で結団式
広島市の平和記念式典(8月6日)に参加する掛川市の中学生6人の結団式が31日、市役所で開かれた。生徒は「学んだことや感じたことを多くの人に伝えられるよう真剣に取り組みたい」と平和の尊さと原爆の悲惨さを学ぶ決意を新たにした。 同市から中学生を派遣するのは4年ぶり。参加するのはいずれも3年生で、西中の伊藤愛菜さんと高木心桜さん、原野谷中の加藤菜緒さんと内藤授喜さん、城東中の寺田希瑠さんと堀川那々帆さん。このほか、団長を務める石川紀子副市長と職員が参加する。 久保田崇市長は「ウクライナのように今も世界のどこかで戦争が起きている。広島という特別な場所に立ち、さまざまなことを感じてきてほしい」と激励し
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土用の丑に「ほうろく灸」 頭痛、夏ばて防止を祈願 掛川・満勝寺
土用の丑(うし)の30日、掛川市中の満勝寺で恒例の祈とう行事「ほうろく灸(きゅう)」が営まれた。檀家(だんか)らが素焼きの皿を頭に載せ、灸を据えて頭痛封じと夏ばて防止を祈願した。 住職の読経が響く中、寺の護持会の会員が参拝者の頭上のもぐさに点火した。参拝者はもぐさが白い煙を上げて燃える約10分間、両手で皿を支えて熱さに耐えた。祈とうが済むと深く頭を下げて合掌し、晴れやかな表情を浮かべた。 護持会によると、ほうろく灸を営む寺は珍しく、市外からも大勢の信者が訪れる。永坂正範会長は「行事を大切に守っていく。気軽に足を運べる開かれた寺にしていきたい」と話した。
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吉田の堀本さん 孫とパステル画展 7日まで掛川
パステル画講師の堀本芳乃さん(60)=吉田町=が小学6年生の孫(11)と共に企画した2人展が29日、掛川市八坂の事任八幡宮で始まった。8月7日まで。 自閉スペクトラム症がある孫が3年間にわたって描きためた作品を含む約60点を展示している。夏の暑さを想起させる海やクリームソーダなどが題材。色鮮やかで幻想的な作品が来場者を楽しませている。 堀本さんは「孫の作品が思った以上に多かった。配色の素晴らしさを見てほしい」と話す。パステル画の体験会も行っている。
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家康三大危機「伊賀越え」助けた 小川孫三と西尾吉次 ゆかりの地・藤枝/掛川
織田信長が明智光秀に急襲され横死した天正10(1582)年の「本能寺の変」の後、明智勢や各地の住民から命を狙われた徳川家康が、当時滞在していた堺(現大阪府)から命懸けで領地の三河(現愛知県)に帰還したとされる「伊賀越え」。家康の生涯三大危機に数えられることもある出来事が今夏、救った人物のゆかりの地である藤枝、掛川両市で注目されている。 藤枝市本町の白子名店街は、伊賀越えの際に伊勢の白子(現三重県鈴鹿市)で家康を野盗からかくまった農民の小川孫三が、住み続けられなくなった故郷の代わりに家康から譲り受けた土地を切り開いて発展させたと伝わる。現在も同名店街の一角で、孫三の子孫・小川家15代目に当た
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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茶況(7月27日)掛川の山啓製茶 3連覇 東京都優良茶品評会
第51回東京都優良茶品評会(都茶協同組合主催)が都内で開かれ、掛川市伊達方の山啓製茶が仕上げ茶1キロ7千円の「都の華」部門で、3年連続で1等1席の農林水産大臣賞に輝いた。3連覇は史上初という。 昨年に連覇を果たし、プレッシャーがある中、試行錯誤を重ねた。渡辺直利製造部長(53)は「難しい年だったが慎重かつ丁寧に仕上げた。香りや水色などバランスが良くなるよう意識した」と語り、弟の高良営業部長(49)は「過去2回の経験を生かし良い原料を見極めたことが3連覇につながった」と振り返る。 斎藤徹社長(54)は「地域の農家や茶業関係者、社員に感謝したい。栄誉ある賞を3回受賞できうれしく思う」と話した
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感動フォト 手塚さん(掛川) 特選 はままつフラワーパークが審査
浜松市西区のはままつフラワーパークは26日、「感動フォトコンテスト」(静岡新聞社・静岡放送後援)の審査を行い、最高賞の特選は掛川市の手塚光次さんの作品「桜流星」が輝いた。理事長賞は袋井市の原田清仁さんの「藤のトンネル」が受賞した。 浜名湖花フェスタ期間中(3月21日~6月11日)に園内で撮影した作品を募集し、353点が寄せられた。市花みどり振興財団の塚本こなみ理事長らが審査し、入選作20点が決まった。 塚本理事長は「力作ぞろい。パーク内の隠れた魅力を写しだした作品も多かった」と講評した。 入選作は8月下旬ごろから園内に展示し、広報活動に活用する。このほかの入賞者は次の通り。 準特選 池島あゆ
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涼しげに風車1700個 掛川・ならここの湯
掛川市居尻のならここの湯で7月中旬から、色とりどりの風車の展示が始まった。玄関やロビー、女性用露天風呂に計1700個設置した。 さまざまな色や大きさの風車が並ぶ。館内では扇風機の風でくるくると動き、屋外では風に合わせて速く回って来館者を楽しませている。壁一面に飾ったロビーでは写真撮影する人も多いという。 10月まで設置する予定。休館日は第1、3火曜日。8月は1日のみ休館。
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廃旅館 まちづくり実験の場に 掛川にオープン 30日まで写真展
掛川市連雀にある廃旅館の2階に共創型コミュニティーレジデンス「ポートカケガワ」が開設された。地元起業家などが中心となって12月まで、新しいまちづくりに挑戦しようと活動する。活動の一環として、30日までは美田をテーマにした写真展が開かれている。 学び・遊び・暮らしの三つをコンセプトに市民や行政、企業などさまざまな人が出会い、つながる場所を目指す。まちづくりの実験の場として半年間、広く開放し、まちを豊かにするアイデアを多くの人と考えていく。運営する長浜裕作さん(41)は「地域の方と交流しながら使い方を見つけていきたい」と話す。 写真展を開いたのは同市横須賀の土屋由美子さん。市内で無農薬・無肥
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生活保護支給ミス 職員を懲戒処分に 掛川市
掛川市は26日、2020年4月から23年3月の3年間に生活保護費の支給において不適切な事務処理をしたとして、当時、健康福祉部に在籍していた男性係長(50)=現在は都市建設部=を戒告の懲戒処分にしたと発表した。 市人事課によると、男性は係長兼査察指導員として、部下の担当職員を指導し誤りを発見する職務にありながら、62件の支給ミスを見つけることができなかった。このうち過大支給が39件で計約638万6千円、支給漏れは23件で計約132万5千円だった。 監督責任として当時の健康福祉部長は文書による厳重注意、当時の福祉課長は訓告処分とした。
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掛川市長コロナ感染 30日まで在宅勤務
掛川市は26日、久保田崇市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日まで在宅で執務を行う。 26日に発熱があり、病院で検査して判明した。在宅期間中は職務代理者を置かず、連絡体制を確保しながら対応する。
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知事賞に永田さん(浜松) 静岡で県版画協会展
第87回県版画協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。最高賞の県知事賞に選ばれた永田寿治さん(浜松市)の作品をはじめ、会員や一般の121点を展示している。30日まで。 永田さんの作品「街とアダムとイブ」は、木版の技法を駆使した2画面からなる抽象画。高い構成力とすりの豊かな表現力が評価された。杉山彰会長は「木版を中心に、見応えある作品がそろった。作品から何かを感じ取ってもらえたら」と話す。 その他の主な受賞者は次の通り。 県教育長賞 鈴木宏明(浜松市)▽静岡新聞社・静岡放送賞 高橋泰嗣(下田市)▽山口源の会賞 飯田与一(同)▽会員奨励賞 中
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家康ビールの意義 静岡で29日講演会 掛川東病院長ら登壇
静岡大の文理融合組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」は29日午後1時から、徳川家康にちなんだ静岡市産クラフトビール「家康公クラフト」第2弾発売(8月下旬予定)を前に、その意義を考える講演会を開く。会場は同市葵区紺屋町の静岡駅前会議室LINK貸し会議室B館301号室。参加無料、定員80人。 同大農学部の木村洋子教授が「駿府の家康公歴史拠点における野生酵母採取」、掛川東病院(掛川市)の宮地紘樹院長が「クラフトビールを軸にした健康コミュニティー」と題してそれぞれ講演する。 同研究所のウェブサイトから申し込む。 問い合わせは同研究所のEメール<cervezashizudai@gmail.com
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記者コラム「清流」 悩ましいカタカナ表現
環境先進市の首長が独自施策を発表し合う会議に足を運んだ。掛川市が紹介したのは、行政と企業が連携して持続可能なまちづくりを目指す「掛川SDGsプラットフォーム」。客席で耳を傾けていると、前席の女性がスマートフォンを取り出して操作し始めた。 暗いホールでスマホの画面は目立つから、目に入ってしまった。画面は検索エンジンで、打ち込んでいたワードは「プラットフォームとは」。耳慣れない言葉の登場で話の流れが頭に入らなくなったのだろう。 記事化に当たって悩んだことを思い出した。「連携基盤」と説明を加えたが、ふさわしい言い換えだったかどうか。解釈を委ねて雰囲気で押し切るカタカナ表現は核心が曖昧になる。市
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静岡県西部の突風被害 掛川南部など74件 市が最終まとめ
静岡県西部で4日夕に発生した突風で、掛川市は24日、被害状況まとめの最終報を発表した。被害は74件で、うち人的被害は横転した大型トレーラーの男性運転手を含む4件。いずれも軽傷だった。 大坂や千浜など市南部地域で新たな建物被害が判明した。屋根や窓ガラスの破損、カーポートの倒壊などが目立った。市は罹災(りさい)証明書と住家以外の被災証明書の交付申請を受け付けている。
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掛川城公園で30日に盆踊り SBSラジオ公開収録も
掛川市内の飲食店が共同開催する浴衣企画「カケガワナツノヨル」実行委は30日午後3時から、5周年を記念した盆踊りイベント「盆祭BON―SAI」を同市掛川の掛川城公園三の丸広場で開く。浴衣ファッションショーやライブ、盆踊りを繰り広げる。 同日午後3時15分から、SBSラジオの公開収録も行う。ゲストはお笑い芸人じゅんいちダビッドソンさん。キッチンカーや雑貨屋などの出店も並ぶ。メインの盆踊りは午後7時から。 問い合わせは事務局の居酒屋「笑い処MICHI」<電0537(25)6711>へ。
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小中高生活躍光る 磐田将棋愛好クラブの第231回大会に51人
磐田将棋愛好クラブの第231回大会が23日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、51人が参加した。 SSクラスで磐田南高1年の久野杏太さん、Sクラスで浜松・麁玉中1年の河合将輝さんがそれぞれ優勝するなど、小中高生が活躍した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①久野杏太(磐田市)②宇藤敬行(同)③安藤舜聖(富士市)▽S ①河合将輝(浜松市)②小林悠人(袋井市)③西郷隆夫(磐田市)▽A ①田中直樹(豊田市)②牧野斉(浜松市)③前田勇(掛川市)▽B ①松尾三十四(掛川市)②藤沢勝(磐田市)③志村正雄(袋井市)
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四季折々「工芸を日常に」提案 人間国宝らの新作展示へ内覧会 掛川・資生堂アートハウス
掛川市下俣の資生堂アートハウスは24日、工芸作品を取り入れた豊かな日常生活を提案する展覧会「工芸を我らに」の内覧会を開いた。会期は27日~10月29日(月~水曜休館)。 人間国宝で陶芸家の14代今泉今右衛門氏ら工芸作家4人が新作を出品した。同館の収蔵品などを合わせて、計23作家による陶芸や漆芸、金工、ガラス工芸などの作品141点が並ぶ。 内覧会には市内外から美術関係者らが来場し、「夏の茶会」「重陽の節句」など夏から始まる四季折々の生活場面を想定したテーマ展示を堪能した。
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IT業界に障害者の力 プログラミング技術指導 浜松の支援事業所が実績 県内での採用促進へ意欲
情報化社会の進展で、ITを活用した事業変革「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を推進する企業などが増加し、専門エンジニアが不足する中、IT業界での障害者の活躍に期待が高まっている。静岡県内でも、就職を希望する障害者へ専門的なプログラミング技術の習得を支援する就労移行支援事業所が開所して実績を上げるなど追い風が吹く。 「これまでは自分の考えを伝えられず、面接がうまくいかなかった」。自閉スペクトラム症(ASD)とうつ病に悩まされてきた男性(30)=掛川市=は学生時代の就職活動を振り返った。8月からは都内のコンサル会社のIT部門でアプリ開発などの仕事に就く。昨年、浜松市中心街に設立した
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新ごみ処理施設建設地と協定 掛川・菊川市衛生施設組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は23日、新たな廃棄物処理施設の建設地となる掛川市満水区と建設基本協定を締結した。満水公会堂で締結式が開かれた。 梅田武司区長と同組合管理者の久保田崇掛川市長、副管理者の長谷川寛彦菊川市長が出席した。協定書では現在の施設「環境資源ギャラリー」(同市満水)の敷地内に新施設を整備することや、一般廃棄物のみ処理することなど7項目を定めた。 新施設の整備に関しては昨年、専門家による検討委員会や市民対話集会を開催し、整備方針を決めた。梅田区長は「無事に協定を締結できた喜びと責任の重さを感じる」と、久保田市長は「区民が真剣に考え意見をくれたことが方針を決めるのに大きな力になった
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スノーボード 三木つばき(掛川市)らSランク スキー連盟強化指定
全日本スキー連盟は21日、2023~24年シーズンの強化指定選手を発表し、最高のSランクにジャンプ男子で昨年の北京冬季五輪金メダリストの小林陵侑(チームROY)や同女子の伊藤有希(土屋ホーム)、フリースタイルのモーグルで男子の堀島行真(トヨタ自動車)、女子の川村あんり(チームジョックス)らが名を連ねた。 スノーボードでは女子アルペンで昨季の世界選手権金メダリストの三木つばき(掛川市)、男子ビッグエアで金メダルの長谷川帝勝(STANCER)、女子ビッグエアで銀、スロープスタイルで銅のメダルを取った鬼塚雅(ISPS)らが入った。 ノルディック複合で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(北野建設)は
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静岡の鈴木さん SSクラス優勝 日将連浜松支部大会
日本将棋連盟浜松支部の7月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。66人が参加し、最強のSSクラスで静岡市の鈴木雄也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①鈴木雄也(静岡市)②榛葉大樹(東区)③宇藤敬行(磐田市)▽S ①河合健(浜北区)②渥美良純(北区)③鈴木大輝(磐田市)▽A ①鶴見晃輔(浜北区)②松尾三十四(掛川市)③佐藤粋聖(西区)▽B ①伊藤龍(浜北区)②橋本樹(同)③大橋優征(東区)▽C ①五屋隆志(西区)②松本吉晃(中区)③杉山敏郎(北区)
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静岡の鈴木さん SSクラス優勝 日将連浜松支部大会
日本将棋連盟浜松支部の7月大会が16日、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。66人が参加し、最強のSSクラスで静岡市の鈴木雄也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①鈴木雄也(静岡市)②榛葉大樹(東区)③宇藤敬行(磐田市)▽S ①河合健(浜北区)②渥美良純(北区)③鈴木大輝(磐田市)▽A ①鶴見晃輔(浜北区)②松尾三十四(掛川市)③佐藤粋聖(西区)▽B ①伊藤龍(浜北区)②橋本樹(同)③大橋優征(東区)▽C ①五屋隆志(西区)②松本吉晃(中区)③杉山敏郎(北区)
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掛川「サンサンファーム」運営会社 9月末で解散 「後継事業者探す」
掛川市大渕の大須賀物産センター「サンサンファーム」の運営会社が9月末で解散することが21日、市議会全員協議会で明らかになった。地元の農産物を直売するほか、イチゴ狩りなどが楽しめる公設民営の観光農園。市は運営を引き継ぐ事業者の選定を急ぐ。 運営会社によると、19日の取締役会で解散を決めた。栽培農家の高齢化に伴う作付面積の減少で商品が集まらず、新型コロナウイルス禍による客足の減少が追い打ちをかけた。池田光次社長は10年連続で最終赤字が続いていると明かし「販管費を削って努力してきたが、やればやるほど赤字になる。資金繰りが限界になった」と話した。 サンサンファームは1993年開設。地元商工業者と
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最終処分場放流水 基準超カドミウム 掛川市検出
掛川市は21日、一般廃棄物を処分する新井最終処分場(同市大渕)の放流水から基準を上回るカドミウムを検出したと発表した。放流水は停止済みで、市は設備の応急処置を実施する。 市によると、6月28日に法定点検の分析業者から報告があった。検出された数値は1リットル当たり0・037ミリグラムで、基準値の0・030ミリグラムをわずかに上回った。放流水を止めた後に実施した再検査では0・033ミリグラムだった。 ろ過機能などがある浸出水処理施設の機器の故障が要因とみられ、市は8月末までに応急処置と本工事に向けた事前調査を行う。費用は880万円を見込んでいる。
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「ならここの里」譲渡 募集要項を配布 掛川市、24日から
掛川市は21日の市議会全員協議会で、民間に譲渡するキャンプ場・温泉施設「ならここの里」(同市居尻)について、事業者への募集要項を示した。24日~8月7日に配布する。外部有識者らで構成する選定委員会が審査し、9月20日に結果を公表するとしている。 譲渡施設はキャンプ場と温泉施設で鑑定評価額は計約7500万円。最低譲渡価格を4600万円に設定した。施設の継続性への懸念や地域連携の希薄化など地元の不安を踏まえて、土地は市が保有したまま事業者に有償で貸し付ける。 山間地振興につながる初期投資の呼び込みを狙い、投資額の一部を補助する支援制度を創設する。要項には、「ならここ」の名称を引き継ぐ条件を付けた
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リュウゼツラン25年ぶり開花 掛川
掛川市西大渕のスズキ大須賀工場敷地内で21日までに、1998年の7月以来25年ぶりにリュウゼツランが開花した。正門から近い緑地「いこいの広場」で、高さ約6メートルに伸びた茎の上部の複数の房先に、黄色の花を咲かせた。“数十年に1度”の開花に巡り合わせた従業員の関心を集めている。 四輪、二輪のアルミ製エンジン部品などの鋳造から機械加工までを手がける同工場は70年に操業開始し、翌年ごろ当時の従業員がリュウゼツランを植栽したとみられる。開花後は枯死するとされ、株分けしたリュウゼツランが育った。工場内の道路拡幅工事で3月に旧来の位置から10メートルほど離れた場所に移植後、5月ごろから徐々に茎が伸び始め
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保育士 地元でキャリア研修 中東遠5市町が広域開催【届かぬ声 子どもの現場は今】
保育士らの処遇改善につながる「キャリアアップ研修」の受講を後押ししようと、中東遠地域の5市町(掛川、袋井、菊川、磐田市、森町)が本年度から同地域を会場に研修を開講している。業務が多忙で職場を離れるのも難しい保育士のため、より近い場所で受講機会を増やす目的。関係者によると、近隣自治体が連携して広域的に開講する事例は全国的にも珍しいという。 「気持ちの切り替えが難しい子に、どう対応したらいいか」。19日、袋井市役所東分庁舎コスモス館で行われた研修に5市町の保育士や幼稚園教諭ら95人が集まった。テーマは「障害児の発達の援助」。個々の特性を理解した上でどのように支援をするべきか、参加者は講義内容を
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掛川にバリ取り研究施設 スギノマシン 事業所内に開所
産業機械製造のスギノマシン(本社・富山県滑川市)は20日、バリ取りに特化した研究施設「デバラボ」を掛川市長谷の掛川事業所内に開所した。技術者やテスト設備を集約し、技術の磨き上げや商品開発を行う。産学連携拠点への発展も視野に入れる。 バリ取りは部品の加工時に発生する出っ張りを除去する工程。高速水噴流やロボットによるバリ取り、工作機械を使ったバリ制御加工など主な研究テーマに据えた。施設には関連設備のほか、課題解決に向けて顧客と打ち合わせする情報交換エリアも設けた。 同社によると、バリ取りは人手不足や危険作業回避の観点から自動化のニーズが高い一方で、バリの形状や発生場所が均一ではないため手作業
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「核のごみ」処分 掛川市民に説明 NUMOなど
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の地層処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)と資源エネルギー庁は20日夜、市民向け説明会を掛川市御所原の市生涯学習センターで開いた。地層処分の仕組みや処分地選定の流れ、実現に向けた取り組みなどを説明したほか、意見の聞き取りも行った。 市民ら20人が参加した。NUMOの担当者は、放射性物質をガラスに溶かし込んで固めたガラス固化体を4万本以上埋設できる施設を全国に1カ所つくるとする計画を説明した。グループ質疑では、参加者から「今後、全国で原発の再稼働が進み、新設もあり得る。処分場は1カ所で足りるのか」「候補地選定は自治体からの応募を待つので
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茶業界一丸で産地拡大 掛川市代表理事組合長 榛葉稔さん【JA新トップに聞く】
―基幹の茶業で消費拡大と所得向上が課題になっている。どのような戦略を描いているか。 「産地の維持と拡大のためには、急須で飲む茶文化を守り、インバウンド(訪日客)需要を取り込んでいく必要がある。国内外で有機栽培茶の需要は根強い。2023年度は、有機JAS規格茶の栽培面積を前年度の2倍以上の800アールまで拡大する。茶商や行政と一緒に、業界が一丸となって消費者に積極的に発信していく取り組みが大事だ。大きな枠組みで茶業を盛り上げていきたい」 ―補完作物についての考え方は。 「茶価の低迷が続く中、茶プラスアルファで仕掛けていくのは大切なこと。約20年前からイチジクやキャベツなど収入の足しにな
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掛川訪問「授業 米と違う」 姉妹都市・コーニングの高校生、市長に
掛川市の姉妹都市・米コーニング市の高校生ら4人の訪問団が19日、掛川市役所に久保田崇市長を訪ねた。市内観光地や掛川東高を訪問した行程を説明し「素晴らしい体験ができている」と口をそろえた。久保田市長は訪問団に掛川茶や葛布(くずふ)織りのコースターなどを贈った=写真=。 一行は14日に来日し、17日からは市内でホームステイしながら掛川東高や観光農園、掛川城などを巡った。訪問団の一員の高校生ルイス・フェラテッラさん(16)は「学校では生徒が授業ごとに教室を移動するのではなく、教員が授業を行う教室を訪ねる。日米の違いが興味深かった」と掛川東高訪問時の感想を話した。 エレノア・ヘイゼル・マガジナさん(
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絵を描く仲間たち 「絵画展」【仲間と共に】
数年前、家族旅行で岐阜県高山市に行きました。あいにく雨でしたが、しっとりとした雰囲気が印象的だったので、水彩画で表現しようと筆をとりました。 一番心を砕いたところは、雨にぬれた路面の描写です。歩く人の影が反射して輝く様子を、白色絵の具を多めに使い、ぼかしました。歴史ある街並みとは対照的な傘の色鮮やかさをアクセントとしました。 定年後の趣味として本格的に絵画を始めて約15年。風景を写実的に描きたいと思いながらも、出来上がってみると無意識に自分の意向が反映されていて驚きます。長年続けても飽きることがなく、自分は純粋に絵を描くことが好きなんだなと日々感じています。 (鈴木克宏)
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富士山学習 小学生にもっと リーフレット活用推進 官民組織
富士山の環境保全に取り組む官民組織「ふじさんネットワーク」(事務局・県)が、2010年度に作成した小学生向けの富士山学習リーフレット「富士山からの挑戦状」の活用に力を入れている。22年度から23年度にかけて、授業の中で効果的に利用してもらおうと教員向けの勉強会を開いたり、モデル授業を企画したりしている。 富士山の火山としての成り立ちや自然環境、富士登山の心得などをクイズ形式で学ぶ。随時内容を更新していて、富士山が13年6月に世界遺産に登録されたことなどを加筆した。最新版は32ページ。毎年度発行し、小学校や図書館に送付していたが、小学校でのタブレット端末の導入状況を踏まえ、20年度から電子書
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道路補修など多分野連携 掛川市とあいおいニッセイ損保 協定
掛川市はこのほど、あいおいニッセイ同和損害保険と地域課題の解決に関する包括連携協定を締結した。市は同社の路面状況把握システムを利用して市内道路の損傷状況を調べて、修繕計画に活用する。 久保田崇市長と同社の田島孝人浜松支店長が掛川市役所で協定書に署名した。交通関連に加えて、災害対策や健康増進、スポーツ振興など多分野で連携を深める。今後、持続可能な開発目標(SDGs)の啓発・普及で講師を派遣するなど具体的な事業を検討する。 久保田市長は「市内には道路冠水する箇所があり、迅速な対応が必要。連携は心強い」と感謝した。田島支店長は「地域課題を見つけてセミナーなどで支援したい。全力でサポートすることを誓
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報徳の教え劇で伝える 掛川・倉真小5、6年生が下級生に
二宮尊徳(金次郎)の報徳の教えを広めた岡田良一郎の地元、掛川市倉真の倉真小で18日、「金次郎を知る会」が開かれた。5、6年生がまきを背負った金次郎や弟子にふんし、勤労・至誠・分度・推譲の四つの教えを劇やクイズで下級生に伝えた。 全児童約60人が参加し、劇には金次郎委員会の8人が出演した。「一生懸命働くのが勤労。掃除の時間は隅々まできれいにしよう」「至誠とは真心をもって人や生き物に接すること。自分が間違えたときに謝るのも至誠の一つ」などと、身近な生活の場面を演じて説明した。 金次郎を知る会は毎年の恒例行事。主演の6年内山瑛太君(11)は「5年前に兄が金次郎役をやったので自分もやりたいと思い
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近畿日本ツーリスト社員を刑事告訴 過大請求で掛川、焼津市
近畿日本ツーリストが新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター事業で掛川、焼津両市など委託元の自治体に過大請求していた問題で、両市は18日、同社静岡支店で事業を担当していた男性社員を詐欺容疑で刑事告訴したと発表した。告訴状提出は同日付。 掛川市によると、契約内容や再委託先の出勤状況を再点検した結果、約2835万円の水増し請求があったと判断した。内訳は、コールセンター業務分が約2623万円、多言語対応業務分が約211万円。同社に委託した期間は21年3月~23年3月で契約総額は約1億7213万円だった。久保田崇市長は「契約内容に違反する重大な行為と判断したため刑事告訴した」とコメントした。同
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高校生が考える掛川の課題は? 市議会出前講座 議員と意見交換
掛川市の掛川東高でこのほど、同市議会の出前講座が開かれた。選択科目の政治経済を履修する3年生26人が議会の役割や仕組みを学んだほか、市政の課題について市議8人と意見を交わした。 グループに分かれて、市街地の振興策や市内中学校の制服共通化、若者の市外流出などをテーマに話し合った。駅周辺の活性化に関心が高く、生徒からは「喫茶店やファミリーレストラン、自習室など若者が気軽に集まれる場所がない」と切実な声が上がった。 市議会による出前講座は初めての試み。山本裕三議長は「思っていた以上に生徒はまちづくりについて深く考えている。気付きが多く貴重な機会になった」と話した。 (掛川支局・高林和徳)
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葉の上ゆら~り満喫 掛川花鳥園でオオオニバス乗り 恒例イベント開始
掛川市南西郷の掛川花鳥園で15日、世界最大級の水生植物の葉に乗る恒例イベント「オオオニバスに乗ってみよう」が始まった。8月下旬までの土日と祝日、お盆期間の8月14~16日の限定開催。 オオオニバスは南米アマゾン川流域に生育するスイレンの仲間。大きな円形の葉の縁が反り返り、乗っても水が入ってこない形状になっている。会場の「インコのスイレンプール」に浮かぶ葉は直径約1・6メートル。大勢の子どもたちが葉に乗って浮遊感を楽しみ、カメラを構えた保護者に向かってポーズを決めた。 3歳以上で体重25キロまでの子どもが対象。体験料500円。園内「花の大温室」では8月31日まで、食虫植物を集めた展示会「い
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にぎわい創出へ 袋井市に100万円 掛川・静岡総合不動産
土地開発などを手がける掛川市の静岡総合不動産はこのほど、袋井市に100万円を寄付した。 同市高尾の商業施設ノブレスパルク袋井の整備運営を担う同社は、市が進める駅南地区のにぎわい創出事業に対して継続的に支援している。今回は企業版ふるさと納税を活用し、周辺地区のまちづくりなどに役立てるという。 村岡義夫代表取締役が市役所を訪問し、大場規之市長に目録を手渡した。2人は駅南地区を中心としたまちづくりに関する意見交換も行った。
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車や動物の頭蓋骨など題材 ポップアート作家小林さん(掛川)初個展 藤枝の画廊
掛川市在住のポップアート作家小林秀国さん(34)による初の個展が16日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。1年間描きためた作品52点を展示販売している。 車や楽器、生き物などを題材に、ボールペンやマーカー、接着剤、アクリル絵の具を使った色彩豊かなポップアートが並ぶ。自信作は図鑑を見て衝撃を受けたという動物の頭蓋骨。0・3~0・5ミリのボールペンで緻密に描き上げた。マーブル模様に仕上げたガソリンのタンクやヘルメットも来場者の目を引く。 小林さんは「どの作品も心を込めて描いた。初めての個展で緊張していたが、来場者から『個性的で面白い』『見ていて楽しい』と言ってもらえて自信
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1列目1番は掛川市 昨年V浜松市北部、清水町は3列目 スタート位置、抽選で決定【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、静岡県、県教委、県スポーツ協会共催)のスタート位置抽選会が14日、同市駿河区のグランシップで行われた。全37チームの抽選の結果、1列目1番は掛川市に決まった。今年は4年ぶりに観客を入れての実施となる。 県内23市12町の計37チームの関係者が出席し、並びを決めた。市の部4連覇を狙う浜松市北部は3列目の31番で、昨年2位の浜松市南部は3列目27番だった。町の部で昨年優勝した清水町も3列目の29番に入った。 1列目1番となった掛川市の駅伝事務局担当の上村皐月さんは「1列目を引く自信は
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三木、森川らに体育章 静岡県スポーツ協会
静岡県スポーツ協会は14日、第64回体育章の贈与式を静岡市内で開いた。静岡県のスポーツ振興に貢献した功労章8人と特別優秀選手章2人に加え、優秀選手章10人、優秀チーム章3チーム、奨励賞13人と6チームを表彰した。 受章者を代表して元県アーチェリー協会副理事長の伏見允夫さん(82)=静岡市清水区=が謝辞を述べた。県スポーツ協会会長の川勝平太知事は「本県の誇り」と受章者をたたえた。 特別優秀選手章を受けたスノーボード世界選手権女子パラレル大回転優勝の三木つばき(キャタラー、掛川市)は「光栄なこと。県を背負って活動したい」と語り、レスリング世界選手権女子65キロ級優勝の森川美和(ALSOK、沼
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「牧之原をパラサーフィン聖地に」 経営者ら夢語り合う 静岡
静岡市駿河区のリバティーリゾート久能山でこのほど、夢を語り合う講演会「静岡から夢をカタチに」(同実行委主催)が開かれた。県内の経営者やダンサー・振付師、理学療法士ら7人が登壇し、10分の持ち時間でそれぞれの活動や夢、見据える未来像を発表した。 理学療法士の松下貢汰さん(28)=掛川市=は「パラスポーツを通じて健常者と障がい者の架け橋となる」と題して講演した。障害者の挑戦を支援する一般社団法人「ユニバ」のメンバーとして牧之原市で開催している国際大会「静波パラサーフィンフェスタ」に触れ、「パラサーフィン選手を応援することに本気になっている自分がいる。彼らの挑戦は私たちも前向きにさせてくれる」と
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紙おむつ収集方法 掛川市推進会議が議論 ごみ資源化へ
掛川市がごみを燃やさずに資源化する仕組みを検討する「おむつリサイクル・ごみ減量推進会議」の会合が14日、同市役所で開かれた。新たな分別候補の使用済み紙おむつなど4品目について、収集方法や頻度などを議論した。 市側が紙おむつと製品プラスチック、生ごみ、剪定(せんてい)枝・落ち葉の各品目で、分別に関する全国の先進事例を説明し、収集の仕組みについて意見を求めた。委員からは「高齢者施設や認定こども園が地域の紙おむつの回収拠点になれるのではないか」などの提案があった。 推進会議は地域団体の代表や有識者ら8人で構成する。委員は今秋、バイオガス施設を運用する宮城県南三陸町と事業系紙おむつリサイクルに取
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水上オートバイで救助 掛川で消防とボランティア 水難事故想定し訓練
掛川市南消防署と民間ボランティア団体のUSPR(アスパー)掛川救難所はこのほど、河川や海での水難事故を想定した合同訓練を同市国安の大東マリーナで実施した。水上オートバイを使った救助方法を学んだ。 計27人が参加した。水上オートバイは機動力の高さが特徴。船外機がないため要救助者に接近する危険性が低いのもメリットという。 訓練は水上オートバイ同士の衝突事故で要救助者が発生したという想定で行われた。参加者は水上オートバイの後ろにレスキュースレッドと呼ばれる浮力体を付け、水面から要救助者を引き上げる手順を実践した。 渡辺克彦署長は「水に親しむ季節となり水難事故が発生しやすくなる。迅速に救助できるよう
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生産性上げない継続雇用疑問/企業とミスマッチ シニア雇用 年齢で判断されるのはあり?⑥ キュレーター/読者の意見 【賛否万論】
シニアが年齢によって雇用の採否を判断されることに関しては、年齢だけで判断してほしくないシニアに理解を示す意見と、高齢者を敬遠する企業側を擁護する見解に割れました。ただ、いずれにしてもシニアと企業の双方が対応を変えることでミスマッチを解消する必要がありそうです。キュレーターや読者の意見の紹介は今回が最後です。シニア雇用の問題については背景にある年金の課題も含めて引き続き取材を進め、「70歳の壁 シニア雇用を考える」として社会面などで随時掲載します。 生産性上げない継続雇用 疑問 キュレーター 江口裕司さん(三島市) メーカーで米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、IS
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掛川のねむの木学園 三島で絵画展 宮城まり子さんによる人物評も
掛川市のねむの木学園の学園生が描いた絵画展「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」が8月18日まで、三島信用金庫本店(三島市芝本町)のさんしんギャラリー善で開かれている。 学園生約15人が描いた新作をはじめ、収蔵庫に保管されていた未発表作など50点以上を展示する。一人一人の作品をあえて点在させて、幅広い作品を鑑賞できるように配置。学園創設者で2020年に亡くなった宮城まり子さんが学園生に充てた人物評もあり、作者の世界観にも触れることができる。カラフルで温かみある作品が並び、来場者の目を楽しませている。 宮城さんは生前に「絵を描き続けてね」と学園生に伝えていたといい、ねむの木こども美術館の本
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住田康広さん(藤枝市) 1等5席 全国手もみ茶品評会
全国手もみ茶品評会が12日、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは住田康広さん(藤枝市)が1等5席に入賞した。住田すみ江さん(同)が1等6席、大塚孝展さん(掛川市)が1等7席で続いた。県内の69点を含む114点が全国から寄せられ、県職員ら専門家が外観や水色、香気などを点数化して順位を決めた。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)勝又匠(富士市)荻野和也(同)勝又正登(同)住田恵朗(藤枝市) 【3等】下田光子(藤枝市)杉本昭雄(同)鈴木主馬(同)杉山弘子(富士宮市)岡本津多恵(藤枝市)大高真也(静岡市駿河区)松本貞子(川根本町)渥美和彦(浜松市浜北区)平柳彰彦
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脱炭素へ施策報告 中部先進5市サミット 掛川
掛川と岐阜県多治見、愛知県安城、新城、長野県飯田の中部地方5市が集う「中部環境先進5市サミット」がこのほど、掛川市亀の甲の美感ホールで開かれた。5市の首長らが一堂に会し、脱炭素に向けた各市の環境施策を報告した。 環境NGOなどのネットワークが2001~10年に実施した「日本の環境首都コンテスト」で上位に入った5市が情報交換と交流を目的に始めた催しで、今回で12回目。掛川市の久保田崇市長は使用済み紙おむつのリサイクルに向けた取り組みを紹介し「早く軌道に乗せられるよう頑張っていく」と述べた。 飯田市の佐藤健市長は、電力需給が逼迫(ひっぱく)する時間帯に地域ぐるみで電力消費を抑える「地域版デマンド
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小学生が起業に挑戦 掛川 仕入れや商品開発学ぶ 名刺交換も体験
掛川商工会議所青年部が小学生を対象に展開する起業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」がこのほど、掛川市の同会議所で始まった。5、6年生の7チーム35人が顔をそろえ、株式会社の仕組みを学ぶセミナーに臨んだ。 会社の登記を済ませた参加者は、青年部や他チームのメンバーと名刺交換して交流した。座学を通して地元の特産品や多様な職業にも理解を深めた。同プログラム経験者の高校生サポーターが運営を支えた。 チームは今後、保護者らから出資してもらう資本金1万円と借入金を元手に商品開発と仕入れ計画の策定などに挑戦する。前年に引き続き、今回も開発する商品に掛川茶を使うルールを導入した。
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身近な器で特別感を【ワンコインでできる花あしらい 7月】
自宅で簡単にできる花アレンジを提案する「ワンコインでできる花あしらい」。7月は趣向を変えて、飾り方のアイデアを中心に紹介する。掛川市の生花店「はなまど」で、身近にある器や瓶を使って、特別感のある空間を演出する方法を教わった。 瓶三つ 高低差生かす 三つの瓶のアレンジ どこにでもあるジャムや加工食品の空き瓶を使ったアレンジ。高さの異なる三つの瓶を使い、それぞれ花材を1本ずつ差すだけ。3本の花材を一つの花瓶に差すと、バランスを取るための調節が必要になるが、この方法ならテクニック要らず。フリンジ咲きのトルコギキョウと細かいピンクの花がかわいらしいアキレア、グリーンのポップブッシュを組み合わ
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地元児童と川歩き 掛川・倉真でイベント 30日まで参加者募集
掛川市の倉真地区まちづくり協議会は8月11日午前9時から、山村留学「くらみ里山留学」に興味がある小学生と保護者を対象にしたイベント「倉真川リバートレッキング」を開く。地域の子どもたちと一緒に川歩きを楽しむ。 参加費は1家族千円(保険料込み)。30日までに申し込む。問い合わせは同協議会くらみ里山留学研究部会事務局<電090(6807)9156>へ。
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ごみ処理施設停止 民間事業者に搬出 掛川・菊川市組合
掛川市・菊川市衛生施設組合は11日、両市のごみ処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)の2号炉がばいじんの堆積により緊急停止し、可燃ごみを民間事業者に搬出すると発表した。市民のごみ搬出に影響はない。 同組合によると、停止したのは4日。焼却施設の壁面に付いていた大量のばいじんが落下したことにより、ガスの循環路がふさがった。その後清掃などを行い、12日から稼働を再開する予定。 同ギャラリーは2炉体制。1号炉が1カ月間の定期整備工事中で、施設許容量の超過が想定されるため、13日から8月上旬まで可燃ごみを外部搬出する。搬出量は約600トン。
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天浜線掛川駅「静岡県駅」に 副駅名看板除幕式 東アジア文化都市
日中韓の文化交流事業「東アジア文化都市」の機運醸成を狙い、県の実行委と天竜浜名湖鉄道は9日、掛川駅の副駅名を「東アジア文化都市2023静岡県駅」と命名し、同駅で駅名看板の除幕式を行った。オリジナルのヘッドマークを装着した文化体験列車の運行も始めた。 契約は12月31日まで。除幕式には県と掛川、菊川両市の代表、地元県議らが参加し、新しい駅名看板を披露した。天浜線の松井宜正社長は、沿線の歴史や自然、食などの文化に触れ「東アジア文化都市を盛り上げて、沿線の地域振興とインバウンド需要の掘り起こしに努めたい」と述べた。 同日、出発した企画列車は利き酒師の同行で陶芸体験や酒蔵見学を楽しむ内容。同社は
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浜岡原発「再稼働容認」 近隣全3市で優勢 電気料値上がり影響か
掛川と菊川、牧之原の3市が実施した2023年度市民意識調査の結果が10日、出そろった。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非について、全3市で「安全が確認できれば稼働したほうがよい」とする回答が「廃炉・停止」を上回った。牧之原市で稼働容認の回答が伸長したほか、掛川と菊川の2市は調査開始以来、初めて容認派が優勢になった。各市とも、電気料金の値上がりに伴う家計圧迫が影響したとみている。 牧之原、菊川の両市に続いて、掛川市が同日発表した調査結果は、稼働を容認する回答が前年度比8・4ポイント上昇の41・3%と大幅に伸びた。廃炉・停止は3・5ポイント下降の32・6%。前年度は牧之原市で稼働
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緑茶購入量19.7%減 5月家計調査
総務省がまとめた家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、5月の緑茶購入量は前年同月比19・7%減の65グラム、支出額は6・7%増の475円だった。ペットボトルなど茶飲料への支出額は0・1%減の727円。 市中問屋は「東北などへの出荷量は年々減っている。新茶の需要縮小を強く感じる」と語る。県内での販売状況は地域・店舗によりまちまちで、掛川市内の茶専門店担当者は「観光客数回復で一部商品の販売は伸長した」と話す。 飲料の引き合いは堅調との見方が強い。ドリンク関連業者は「小売価格の引き上げにもかかわらず、原料の仕入れ数量は前年より多い」と話す。
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掛川の「松ケ岡」 主屋の修復完了 市指定文化財
掛川市は10日、同市南西郷の市指定文化財「松ケ岡」の主屋の修復工事が6月末で完了したと発表した。屋根瓦をふき替え、建物の傾きを修正した。 同日の定例記者会見で明らかにした。松ケ岡は江戸時代の掛川藩御用商人だった山崎家の旧住宅。1878年に明治天皇の行在所に使用された貴重な文化財建造物で、堀を巡らした屋敷や庭園などの屋敷構えがよく残っている。 市は松ケ岡を後世に残そうと2020年から大規模な修復工事を実施。現在は長屋門や米蔵の工事を継続していて、24年度末には主要な建物の修復を終える予定。 主屋は7月22日に一般公開する。時間は午前10時~午後3時。参加無料。事前予約不要。8月以降も第4土曜日
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掛川工生発案 2事業を採択 市公募
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、高校生からの事業提案を実現する「高校生チャレンジ公募事業」に掛川工高の生徒が発案した2事業を採択したと発表した。24日まで、2次募集を受け付ける。 採択したのは、文芸部による「商店街の空き店舗を高校生の居場所に」、機械科が提案した「キャンプ用品の開発・製作による掛川の魅力発信」。空き店舗活用に38万円、キャンプ用品開発に25万円を充当する。 高校生からの事業公募は、将来にわたってまちづくりに関わる人材の育成を目的に本年度、初めて導入した。市民公募事業は「掛川ほんわか俳句大賞」など4事業が採択された。
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遠江の要衝「高天神城」ってどんな城? 戦国の雄たちが激しく争奪 今川→徳川→武田→徳川→武田→徳川 支配者目まぐるしく変遷
複雑な地形生かした難攻不落の山城 高天神城は遠江を支配した徳川・武田の戦国の英雄が攻防を繰り広げた要害堅固な山城。掛川市のほぼ中央にある小笠山から南東に伸びる鶴翁山(かくおうざん、標高約130メートル)に築かれた。南、北、東側は切り立った崖、西側は緩い斜面となっている。東峰と西峰がそれぞれ独立した曲輪から成る「一城別郭(いちじょうべっかく)」と呼ばれる構造。山の尾根を削ったり土を盛ったりして、曲輪や堀が築かれた。 城郭から周囲を広く見渡せたほか、駿河から小山城(吉田町)や滝境城(牧之原市)、塩買坂(菊川市)を経て高天神城付近を通過すると、浜松方面に抜けることができた。そのため東海道以外の
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家康の側室 於愛(おあい)の方ってどんな人? 2代将軍・秀忠の母 広く慕われた慈愛の女性
於愛の方の生涯 於愛の方(おあいのかた)は天文21年(1552年)、遠江国西郷村(現・掛川市上西郷)生まれ。母方のいとこ・西郷義勝に嫁いだものの義勝が戦死し、叔父・西郷清員(きよかず)の養女となった。 その美貌が家康の目に止まって側室となり、天正7年(1579年)に家康の3男・長丸(2代将軍・秀忠)を、天正8年(1580年)には4男・福松丸(松平忠吉)を生んだ。秀忠誕生後は母方の家名と地名から、西郷の局と名乗った。 三方ケ原の戦い、長篠・設楽原の戦い、小牧・長久手の戦いなど、戦が続いた家康の苦難の時代を支えた。家康とともに浜松城から駿府城へ移ったが、苦労が多く、38歳で死去。駿府の龍泉
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掛川 避難所の担い手育成へ訓練
掛川市は8日、大規模地震発生時に各地で避難所運営に当たる自主防災会の役員を対象にした担い手育成講座を掛川市の千浜農村環境改善センターで行った。約30人が受講し、ワークショップや実践的な訓練に取り組んだ。 5グループに分かれて、避難所運営ゲームHUGも体験した。受講者は、ペット連れや観光客、傷病者らさまざまな事情がある避難者の割り振りを話し合い、仮設トイレの設置場所や物資の配布方法についても議論した。振り返りでは「事前に配慮が必要な人のためのスペースを確保しておくべきだった」「仮設トイレの男女比率や設置場所に悩んだ」などの反省や感想が上がった。 講座は2018年度に始まった。下西郷西区から参加
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ふるさと納税活用 菊川市が支援金募る 突風被害受け
静岡県西部で4日夕に発生した突風の被害を受けて、菊川市は7日、ふるさと納税制度を活用した災害支援寄付金の受け付けを開始した。ポータルサイト「ふるさとチョイス」で2千円から受け付ける。 市のまとめによると、同日までに確認された被害は住宅被害8件を含む計42件。人的被害はない。 同様の寄付の募集は掛川市でも「ふるさとチョイス」と「楽天ふるさと納税」で実施している。
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掛川出身今田さん ピアノリサイタル 17日、アクトシティ浜松
掛川市出身で2018年浜松国際ピアノコンクール第4位のピアニスト今田篤さんのリサイタルが17日午後2時から、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれる。 曲目は3つの幻想小曲集(シューマン)Op・111、4つの即興曲Op・142/D・935(シューベルト)、ピアノソナタ第1番ニ短調Op・28(ラフマニノフ)。 チケットは大人3千円、学生1500円。問い合わせは実行委<電090(4445)5868>へ。
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中高生が協力して避難所訓練 横須賀高・大須賀中 設営や情報伝達
掛川市の横須賀高と大須賀中はこのほど、大規模地震を想定した合同の避難所運営訓練を横須賀高で行った。中学3年生約100人と高校1~3年生約140人が、組み立て式ベッドやトイレの設営、応急救護の研修などに励んだ。 近隣2校が連携して取り組む恒例行事。生徒は協力して体育館にテントなどを設営した。プライバシーを守るための間仕切りも設置し、手順や避難所のレイアウトを確認した。住民が避難してくる状況をイメージして、情報伝達や避難誘導の流れも学んだ。 間仕切りの設置に取り組んだ横須賀高2年中野隆一さん(17)は「運動部員として力仕事で貢献できる。初対面の中学生もいて、定期的な訓練でコミュニケーションを
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「コーナン」浜松に2店 年末年始以降に計画
近畿地方を中心にホームセンター「コーナン」を展開するコーナン商事(大阪府)が浜松市内に2店舗の出店を計画していることが、6日までに同社などへの取材で分かった。 出店予定地はイオンリテール(千葉市)がショッピングセンター「そよら浜松西伊場」の建設を進めている浜松市中区西伊場町の日本たばこ産業(JT)浜松工場跡地の一画と、同市西区入野町。このうち、西伊場町の新店は鉄骨平屋建てで店舗面積約2600平方メートルの計画。コーナン商事によると、開店時期は西伊場町が来春以降、入野町は年末年始ごろを見込む。 同社は東証プライム市場に上場する業界大手で、国内外で530店以上を運営する。静岡県内には2020
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健康で働けるなら職種を問わず 再就業、納得して挑む シニア雇用 年齢で判断されるのはあり?⑤ キュレーター/読者の意見 【賛否万論】
シニア雇用の問題に関しては、自身の経験を元に興味深い意見がキュレーターや読者から寄せられました。不採用の理由が不透明で自分が否定されている思いがしたり、年齢差別が他の分野にもあったりする課題が指摘されたほか、“お試し期間”の導入や、地域ぐるみのシニア人材活用など解決策も提案されました。シニアの仕事に対する考え方が多様なことも見えてきました。今回もキュレーターと読者の意見を紹介します。 健康で働けるなら職種を問わず キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多士済々」。ことし後期高齢者となる シルバー、シニ
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ふるさと納税で災害支援金募る 掛川市、受け付け開始 静岡県西部突風被害
静岡県西部で4日夕に発生した突風による被害を受け、掛川市は6日、ふるさと納税制度を活用した災害支援寄付金の受け付けを開始したと発表した。 ポータルサイト「ふるさとチョイス」で募る。寄付は2千円から。通常のふるさと納税と同様に住民税と所得税の控除が受けられるが、返礼品はない。近日中に「楽天ふるさと納税」でも受け付けを始める。
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静岡人インタビュー「この人」 剣道最高段位の八段に合格した 杉森義昭さん(掛川市)
京都市で5月に行われた審査会に臨み、合格率1%未満の難関を突破した。2日間で全国の剣士1665人が挑戦し、合格者は14人。県内では2016年以来7年ぶり14人目の八段保持者になった。23年4月から県剣道連盟副会長を務める。68歳。 ―合格した感想は。 「八段は目標であり、夢だった。47歳から審査を受け続け、初めて1次審査を通過したのが58歳の時。ずっと相手の動きと対応のパターンを考えて実技に臨んできたが、今回は頭の中を巡らなかった。無心ですがすがしい気持ちだけがあった。どう動いたかも覚えていない」 ―競技を始めたきっかけは。 「友人の誘いで中学校の剣道部に入ったのが始まり。当時は強豪
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歌人・松浦彩美さん(掛川市) 日常の気付き、三十一文字に【表現者たち】
歌人松浦彩美[さいみ]さん(54)=掛川市=が第1歌集「タイムレター」を出版した。子育ての記録になればと始めた短歌。結社「国民文学」へ投稿を続けて27年になる。慌ただしい日常の一瞬、生まれ育った信州への望郷の念、老いを重ねる親の姿、そして子離れの心境―。松浦さんと家族が歩んだ道のりが522首に凝縮されている。 26歳で結婚し、夫の勤務地、神奈川県平塚市に暮らした。「妊娠で体調を崩し、仕事を辞めた」。自分自身を見失いかけた時、短歌の市民講座に参加した。「子どもの成長を残してみたい」。日記よりも、三十一文字[みそひともじ]の短詩型が自分には合う。程なく「国民文学」に入会した。 求められたのは
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掛川、菊川の突風被害 約100件に 車庫や農業用ハウスなど
静岡県西部で4日夕に発生した突風で、掛川と菊川の両市は6日、被害状況まとめを更新した。被災の報告が大幅に増え、両市が把握した住宅や公共施設、倉庫などの被害は計約100件に上った。人的被害は、縁石に乗り上げて横転した車両の男性運転者を加えて計4人になった。いずれも軽傷という。 掛川市南部地域で車庫や作業小屋などの被害報告が目立ったほか、菊川市内では農業用ハウスの破損が相次いで発覚した。大東総合運動場(掛川市国安)ではシートやネットの破損が新たに見つかった。 両市は罹災(りさい)証明書と住家以外の被災証明書の交付申請を受け付けている。
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事業報告承認や表彰伝達 掛川商議所が総会
掛川商工会議所はこのほど、第141回通常議員総会を掛川市内で開いた。2022年度の事業報告を承認した。 藤田哲男会頭は3年ぶりに開催した商工まつりなど昨年度の事業を挙げ、「ポストコロナに向け再スタートの一歩を踏み出すことができた」と総括。会員数は20年度から70事業所増えて1850事業所になったと報告した。 掛川タクシーに関東商工会議所連合会ベスト・アクション表彰の伝達も行い、藤田会頭が早瀬公夫社長に表彰状を手渡した。コロナ禍にマイクロツーリズムを推進したことや、高齢者支援タクシーや自動運転バスなど市や県に協力したことが評価された。
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掛川、菊川で突風被害60件 住宅や公共施設が損壊、工場クレーン横倒し
掛川市など県西部で4日夕に発生した突風で、同市内では5日、ゴルフ練習場の支柱が折れたり、住宅の屋根瓦が飛散したりするなど、新たな被害が確認された。菊川市でも大型クレーンが倒れるなどの被害があった。両市が把握した住宅や公共施設、道路などの被害は計約60件に上る。静岡地方気象台は同日、現地調査を行い、突風について積乱雲から強い下降気流が吹き下ろす「ダウンバースト」か、冷気が地上付近の暖かい空気と接して生じる「ガストフロント」の可能性が高いと発表した。 突風で発生した主な被害 掛川市によると、大型トレーラーの横転や歩行中の転倒で3人が軽傷を負ったほか、市南部地域を中心に住宅屋
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⚾強肩強打 注目の捕手・鈴木叶(常葉大菊川)夢再び叶える夏に センバツ出場 U18代表候補合宿で自信【しずスポ】
群を抜く強肩とセンスあふれるディフェンスワーク、通算本塁打は20本を超え、世代屈指の捕手として注目される常葉大菊川の鈴木叶。今春初めて甲子園の土を踏み、U18(18歳以下)日本代表候補強化合宿にも参加した。二つの出来事は自らに大きな自信と課題をもたらした。全国高校野球選手権静岡大会は2日に開幕。「もう一度あの舞台に」。全ての経験を血肉に、背番号2が最後の夏に挑む。 「これだけできるんだ」。3月22日、甲子園球場。専大松戸(千葉)との選抜大会初戦で鈴木は確かな手応えを得た。変化球のタイミングで二盗を試みた走者を完璧な送球で補殺。終盤の一、三塁のピンチには重盗を予測した三塁送球で失点を防いだ
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明治植栽「学びの大樹」折れる 掛川・西山口小 地域のシンボル、関係者ら衝撃
掛川市など静岡県西部を襲った4日夕の激しい風雨で、同市成滝の西山口小の校庭にあるセンダンの木の枝が折れた。植栽から120年以上、新入生を迎えて卒業生を送り出してきた地域のシンボル。「学びの大樹」として親しまれてきた老木の損傷に、関係者の衝撃は大きい。 同校によると、職員が4日夕の風雨の際、職員室の窓から枝が折れているのを見つけた。雨が収まるのを待って見に行くと、高い枝が添え木ごと折れていたという。5日朝には児童が教室の窓から心配そうに見守る姿が見られ、教頭が「大切なセンダンの木が折れた。心配ですが見守っていきましょう」とする校内放送を流した。 同校の鈴木恭子校長(59)は「根元から倒れた
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⚾掛川西【高校野球チーム紹介2023夏/動画あり】
頭を使った負けない野球が持ち味。エラーが出ても次のプレーで相手に流れを渡さない選択をする。チームが一つになって4強の壁を破り目標の甲子園で1勝を達成する。 部長 原 毎輝 監督 大石 卓哉 ①高橋 郁真(2年、焼津大村)177、68、右右 ②堀口 泰徳(2年、浜松三ケ日)164、63、右左 ③落合倭吹輝(3年、掛川東)180、84、右右 ④小原 風晟(3年、菊川東)167、65、右右 ⑤大房 洸介(3年、三島錦田)171、69、右右 ⑥小原 光晟(3年、菊川東)167、63、右左 ⑦山本 真広(3年、掛川桜が丘)175、74、右左 ⑧堀 孝輔(3年、菊川岳洋)167、68、右右 ⑨榛
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⚾掛川東【高校野球チーム紹介2023夏】
全員が楽しくプレーして勝利にもこだわる意識を持っている。打撃に強みがあるチームだが、守備の連係も磨いた。目標は甲子園。昨春県3位になった先輩を超えたい。 部長 手嶋 雅人 監督 世古 雄馬 ①川田 篤弥(3年、掛川北)172、74、右右 ②鈴木 新大(2年、掛川大須賀)174、67、右右 ③西郷 貫太(3年、掛川東)167、74、右右 ④笠原 優河(2年、森)171、58、右右 ⑤山崎 廉隼(3年、袋井南)170、75、右右 ⑥高橋 立将(3年、掛川大浜)160、53、右左 ⑦高津 唯斗(2年、掛川桜が丘)174、71、右右 ⑧井上 寿(3年、袋井南)170、62、右右 ⑨今坂 智紀(
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⚾掛川工【高校野球チーム紹介2023夏】
個性が際立つメンバーがそろった。それぞれに得意分野が異なる選手をまとめて同じ方向に導いていきたい。先制点を挙げて流れをつかみ、最少失点で勝利を重ねていく。 部長 見城 和仁 監督 高田 一伸 ①鶴田 健(3年、菊川西)172、68、右右 ②鈴木 翔也(3年、磐田福田)173、73、右右 ③杉山 理音(3年、掛川北)175、77、右右 ④平出 海翔(3年、掛川桜が丘)162、65、右左 ⑤伊藤 輝(3年、掛川東)162、69、右左 ⑥池之谷優斗(3年、掛川北)167、67、右右 ⑦甲賀 寛隆(3年、掛川桜が丘)160、71、左左 ⑧橋本 知樹(3年、袋井浅羽)174、83、右右 ⑨桐田
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⚾横須賀【高校野球チーム紹介2023夏】
昨年先輩が果たせなかった県ベスト8を目指す。明るく楽しく練習や試合をするのが目標。仲が良く雰囲気がいいので、自ら声をかけチームをさらに盛り上げていきたい。 部長 高森 裕之 監督 増田 有希 ①赤堀 隼斗(3年、掛川大浜)168、64、左左 ②雑賀 太一(3年、掛川城東)171、82、右右 ③山田 健太(3年、袋井浅羽)177、63、右右 ④小林 修真(3年、掛川大浜)172、66、右右 ⑤坂口 李功(3年、掛川大浜)176、64、右右 ⑥永坂 海心(3年、掛川大浜)171、55、右右 ⑦斎藤 圭太(3年、御前崎浜岡)171、62、右右 ⑧松下 正真(3年、掛川城東)164、58、右右
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静岡県西部で突風 竜巻か 掛川など複数被害
4日夕、静岡県西部で突風が発生した。掛川市千浜では大型トレーラー1台が横転し、男性運転手(35)が救急搬送された。男性は軽傷のもよう。掛川、菊川両市では建物の屋根や倉庫が飛ばされるなどの被害が複数発生した。気象庁によると、竜巻が起きた可能性がある。県内は上空に寒気が流れ込んだ影響で同日午後から夜にかけて大気の状態が不安定になっていた。 掛川署によると、掛川市国包では住宅の倉庫が突風で飛ばされて崩れ、道路の一部をふさいだ。同市中では工場のテントが飛ばされた。信号の滅灯も数件あったという。県によると、菊川市では住宅やプレハブの屋根が飛散したとの情報が寄せられた。 気象庁は大気の状態が不安定に
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倉庫吹き飛び 車横転 静岡県西部「雨風ものすごい音」
大気の状態が不安定になった影響で、掛川市南部地域など県西部で4日、突風被害が相次いだ。猛烈な風雨で視界が奪われ、ごう音が響いた。「雲が黒くなり、雨と風とひょうが降ってきた。ものすごい音だった」。住民らは一様に表情をこわばらせた。 同市国包では、民家敷地内の木造倉庫がフェンスを乗り越え、市道の反対側まで飛ばされた。倉庫がぶつかったとみられる街路灯は曲がり、付近の電線にはシートのような飛来物がぶら下がっていた。 周辺では深夜まで電線の復旧作業が続いた。住人の女性(73)は「風雨の音がすごくて、倉庫が飛ばされたことには気づかなかった。外を見たら倉庫がなくなっていた」と振り返った。 近隣の矢
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静岡県茶業会議所総会 功績者2人を表彰 上川会頭を再任
静岡県茶業会議所はこのほど、静岡市葵区で総会と理事会を開き、2023年度茶業功績者に選ばれた佐々木余志彦氏=掛川市=と磯谷豊氏=静岡市葵区=を表彰した。 佐々木氏は県茶商工業協同組合理事長などを歴任し、組合組織強化に尽力した。磯谷氏は茶葉の仕上げ機械メーカーの静岡機械製作所(同区)代表として、食品基準に対応した設備の開発製造などを推進した。 総会では任期満了による役員改選を行い、上川陽子会頭を再任したほか、松永大吾副会頭(再任)、長瀬隆副会頭(新任)、伊藤智尚専務理事(再任)の3氏を選任した。松永氏は会頭職務代理者も兼務する。いずれも任期は2年。
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23議案可決、同意 掛川市議会閉会
掛川市議会6月定例会は4日、最終本会議を開き、市が追加提出した2023年度一般会計補正予算案や人事案件など23議案をいずれも原案通り可決、同意して閉会した。 追加の補正予算案は、梅雨前線と台風2号に伴う大雨で被害を受けた土木・農林業施設の災害復旧費など計2億3100万円を計上する内容。
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徳川ら攻防 城郭出土品でしのぶ 掛川埋蔵文化財センターで展示
掛川市内の城郭の発掘調査で見つかった遺物の展示「発掘された掛川の城郭~徳川、今川、武田の攻防の跡をみる~」が同市千羽の掛川埋蔵文化財センターで開かれている。 常設展示の一部を展示替えし、徳川家康と武田勝頼が争奪戦を繰り広げた高天神城のほか、高天神城奪還のための中村砦(とりで)や家康家臣の大須賀康高が築いたとされる横須賀城など、7カ所の調査時の写真や出土品計70点余が並ぶ。 高天神城跡から見つかった中国産「青白磁梅瓶(せいはくじめいぴん)」は高価な品とされ、在城武士の社会的地位の高さが推察される。「鉄釉茶入(てつゆうちゃいれ)」は抹茶の容器で、城内で抹茶を飲んでいた様子がうかがえる。 大
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静岡県体育章 功労章8氏 三木、森川に特別選手章
静岡県スポーツ協会は第64回体育章の受章者を3日までに発表した。功労章は元県アーチェリー協会副理事長の伏見允夫氏ら8人。スノーボード世界選手権女子パラレル大回転で日本人初優勝を飾った三木つばき(キャタラー、掛川市)とレスリング世界選手権女子65キロ級を制した森川美和(ALSOK、沼津三中出)を特別優秀選手章に選出した。 優秀選手章、優秀チーム章は国体優勝を中心に10個人3団体を選んだ。13個人6団体に奨励賞を贈った。贈与式は14日、静岡市内で行う。 受章者は次の通り。(個人は敬称略) ◇功労章◇ ▽伏見允夫(元県アーチェリー協会副理事長、静岡市) ▽古郡正治(県水泳連盟副会長、富士
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掛川城天守閣が黄色に 社会を明るくする運動PR 7日まで
社会を明るくする運動の強化月間(7月)に合わせて、掛川市掛川の掛川城天守閣で1日夜、更生保護のシンボルカラーの黄色で照らすライトアップが始まった。7日まで、日没から午後9時半まで点灯する。 地域ぐるみで青少年の非行・被害防止に取り組む姿勢をアピールすることを目的に、運動の地区推進委が初めて実施した。3日には広報車で市内を巡るPR活動やJR掛川駅などで啓発品を配る街頭キャンペーンを展開する。 ライトアップの点灯式で、地区保護司会の大石克己会長は「更生保護への理解と活動が大きな輪になり、広がり続けていくよう努力する」と述べた。
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「健康かるた」 読み句を募集 中東遠医療センター 掛川
中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)は、開院10周年記念事業としてオリジナルの健康かるたを制作する。8月20日まで、健康や同センターに関係する内容の読み句を募集している。「あ」―「ん」の1音から受け付ける。1人で全50音の応募も可能。 地域と共に楽しみながら健康への気付きや学びを深めようとする試み。読み句の例は「『ち』長寿の秘訣(ひけつ)は、毎日のお茶」。20文字以内で投稿する。同センターの担当者は「記憶に残りやすく、地域性がある読み句を採用したい」としている。 院内で審査して9月30日の開院10周年記念式典で発表する。かるたの完成は12月下旬。採用された人に健康かるたを贈るほか、優
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難攻不落 高天神城(掛川)の歴史解説 「どうする家康」時代考証 小和田名誉教授ら3講師
掛川市は1日、歴史講演会「高天神城の戦いと徳川家康」を同市御所原の市生涯学習センターで開いた。大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を務める小和田哲男静岡大名誉教授ら講師3人が登壇し、難攻不落の堅城として知られ、徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城の歴史を解説した。 小和田名誉教授は、桶狭間の戦いで今川義元が討たれたことに端を発した遠江の混乱期に高天神城の城主だった小笠原氏助に着眼した。徳川勢に抵抗した掛川城の朝比奈氏と対比して「小笠原氏は戦うことなく家康に付き、そのまま城主として認められた」と説明し、姉川の戦いで大活躍したエピソードも紹介した。 日本城郭協会の加藤理文理事が高天
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東遠の5LCが浄財 掛川市社協に10万円
掛川と菊川、大東、御前崎、大須賀の東遠地域5ライオンズクラブ(LC)はこのほど、掛川市社会福祉協議会に10万円を寄付した。チャリティーゴルフ収益金の一部。 5LCの岡崎毅代表ら5人が同市掛川の市総合福祉センターを訪れ「活動を広げてほしい」と届けた。市社協の大石勇会長は「福祉事業のために有効に使わせていただく」と感謝した。
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「道路の危険 子の目線で」 掛川で交通安全を願う保護者の会 長男失った女性講演
掛川市は29日、「交通安全を願う保護者の会」の研修会を同市役所で開き、交通事故で長男謙真君=当時(7)=を失った高田香さん(48)=東京都足立区=が講演した。高田さんは「しゃがむと危険の見え方が違う。子どもの目線で通学路を一緒に歩いてほしい」と呼びかけた。 謙真君は2016年2月、下校中の横断歩道で、右折してきたトラックにひかれて亡くなった。高田さんは当時の状況を動画や写真で説明し「自分がどんなに努力しても謙真は帰ってこないという現実が一番つらかった」と事故の悲惨さを伝えた。謙真君のアサガオの種を交通安全のシンボルとして全国に配る啓発活動も紹介した。 交通安全を願う保護者の会は市内園児・児童
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家電4品目の受け入れ廃止 掛川・菊川のごみ施設
掛川市・菊川市衛生施設組合は7月1日、両市のごみ処理施設「環境資源ギャラリー」(掛川市満水)のごみ搬入ルールを変更する。 家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の受け入れを廃止するほか、施設へのごみ搬入に事前予約制を導入する。 事前予約制は、家庭系ごみ搬入者と事業系ごみ搬入者(収集許可業者を除く)を対象に、土・日曜とお盆や年末年始など繁忙期に取り入れる。搬入1週間前から前日までの間に電話かインターネットで予約する。 電話は3日以降の平日午前9時~午後4時、インターネット予約システムは24時間対応可能。電話予約は<電0537(29)5070>へ。
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掛川のグループ、中小で演奏会 和太鼓の迫力 児童体感
掛川市立中小で29日、和太鼓鑑賞会が開かれた。同市の太鼓グループ「掛川太鼓 演衆」の7人が出演し、全校児童110人が迫力ある演奏を楽しんだ。 波の様子を表現した曲や「天狗囃子(てんぐばやし)」を披露。児童は大きな音に驚きながらも、リズムに乗って体を揺らした。代表児童は太鼓をたたく体験もし、姿勢やバチの持ち方を教わった。6年の松本実緒さん(11)は「どの曲も切れ味が良くてかっこいい。天狗囃子は祭りを体験しているようだった」と述べた。 掛川太鼓演衆の旧名は大東ふるさと太鼓。旧大東町だけでなく掛川市全域で広く活動し、多くの人に和太鼓の魅力を伝えようと4月に改名した。
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⚽左サイドバックに龍昇現る DF森下龍矢 森保JAPAN初選出フル出場 ポスト長友、26歳静岡県勢名乗り【しずスポ】
サッカー日本代表に初招集されたJ1名古屋の森下龍矢(26)=磐田ユース出、掛川市出身=が15日の国際親善試合エルサルバドル戦に左サイドバック(SB)で先発フル出場し、確かな存在感を示した。屈強な海外選手との対峙(たいじ)を経験し「強かった。これが基準なんだ。成長の糧にしたい」。4大会連続でワールドカップ(W杯)を戦った長友(FC東京)の後継者候補は、世界に挑む覚悟をにじませる。 代表デビュー戦の前半12分。相手の背番号9番にタックルにいこうとしたが、吹っ飛ばされた。「体感しないと分からない。これが世界なんだって。(試合序盤に)確かめられて良かった」。前向きに捉えた結果、豊富な運動量で上下
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浜岡原発4市対協 安全確保へ計画案 御前崎で総会
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から半径10キロ圏内の4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の市長や議長らでつくる浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)は28日、御前崎市の研修センターで本年度総会を開いた。浜岡原発の安全確保や地域振興に関する調査研究に向けた計画案などを承認した。 事務局によると、具体的な活動内容はこれから4市で検討する方針。会長の柳沢重夫御前崎市長は「国に対して浜岡原発の迅速な新規制基準適合性確認審査の実施を求めていきたい。原発の現場視察も実施したい」と述べた。 総会後は中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長が浜岡原発の新規制基準適合性確認審査の進み具合を説明。地震動と津波の審
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中東遠5市町「保育士等キャリアアップ研修」 処遇改善へ
磐田、袋井、掛川、菊川、森の5市町の連携事業「保育士等キャリアアップ研修」が28日、掛川市徳育保健センターで開かれた。保育士の処遇改善と保育の質の向上が狙い。 5市町の幼稚園や保育園など216施設に勤務する人が対象で、受講料は無料。乳児保育や幼児教育、保健衛生・安全対策など7分野の研修を各市町の会場で開催する。研修を修了すると処遇改善加算の対象となり、賃上げが期待される。遠州地区私立幼稚園・こども園協会が各市町に要望したことがきっかけで実現した。 同日はマネジメント分野の研修が行われ、保育士ら66人が受講した。5市町の首長と、こども家庭庁成育基盤企画課の高木秀人課長が視察した。高木課長は
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新社長に石田氏 キャタラー
トヨタ自動車の子会社で自動車用排ガス浄化触媒製造のキャタラー(掛川市)は28日、砂川博明社長(65)の後任に石田雅資副社長(60)が昇格するトップ人事を発表した。就任は27日付。砂川氏は同日付で退任した。同社の社長交代は11年ぶり。 石田氏は1986年トヨタ自動車入社。ロシアトヨタ副社長などを経て2022年にキャタラー副社長。芝浦工業大卒。愛知県出身。
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小笠山(掛川市、袋井市) 急坂の先に名山の遠望【山ある記】
掛川市の富士見台霊園をたち、与左衛門池の先から「小笠山へ」の指導標に従い、林道から山道へ。急な登りだが道はしっかりしていて、タヌキの「ため糞[ふん]」やイノシシの「ヌタ場」もある自然たっぷりの登りだ。尾根に取り付くと、まわりの木々はウバメガシに、足元は小砂利の堆積岩へと変わった。両側が大きく切れ込んだ尾根道に架かる富士見橋を渡る。小笠山特有の浸食で形成されたケスタ地形によるものだ。 道は自然林の中を尾根に沿うようになだらかに延びる。自然環境がさまざまな植物の生育条件を満たす小笠山は、1300種類もの植物が確認されている。足元にはスズカカンアオイの緑の葉。 きつい登りを頑張ると、4等三角点
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掛川・つま恋彩の郷 スポーツ、花、温泉も堪能【静岡キャンプ場だより】
日本のほぼ真ん中、県西部地域の掛川市に位置し、スポーツやおいしい食事、温泉などが楽しめる総合リゾート施設の中にあります。 園内は自然に囲まれ、季節の花も楽しむことができます。6月のこの時期は、色鮮やかなアジサイをはじめ、南国ムード満点のカンナや、クチナシなどちょっと珍しい花も見ることができます。7月には見て楽しむ花に加え、香り豊かなヤマユリなども見頃を迎えます。キャンプの合間に園内の散策をされてはいかがでしょうか。 また、野外コンサート会場としても知られているつま恋ですが、8月はコンサートに使っている天然芝広場をキャンプ場として期間限定で開放します。 スポーツをしてもよし、花を楽しんで
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「来季は39勝、PO進出」 バスケB1三遠が躍進誓う 掛川、菊川両市役所
バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠ネオフェニックスの牛尾信介社長らが27日、掛川と菊川の両市役所を訪れ、2022~23年シーズンの結果を報告した。チーム成績は23勝37敗で全24チーム中16位。牛尾社長は「来季は39勝を目指す」と目標を示してプレーオフ進出を誓った。 掛川市役所では、ホーム戦の通算入場者数は10万人を超え、2月11日の琉球戦では5千人以上が観戦した実績を久保田崇市長に報告した。山内盛久選手は「成績は上がっているが選手は結果に満足していない。もっと多くの人に会場に足を運んでもらい、笑顔にできるよう頑張りたい」と力を込めた。牛尾社長らは菊川市役所も訪ねた。チームは両市で学校
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三木(掛川市)スノーリート賞 スノボ世界女王
東京運動記者クラブのスキー分科会は26日、2022~23年シーズンに最も印象的な活躍をした選手に贈る「スノーリート賞」に、スノーボード女子の三木つばき(キャタラー、掛川市)を選んだと発表した。 1日に20歳になった三木は2月、世界選手権の女子パラレル大回転で、アルペン種目では男女を通じて日本勢初となる金メダルを獲得。3月の世界ジュニア選手権でも頂点に立った。
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生涯学習 掛川で開講 しろきたスクール
掛川市の城北地区まちづくり協議会は24日、文化活動やスポーツなど毎月違う講座を行う「しろきたスクール」の開講式=写真=を同地区ふれあいセンターで開いた。本年度の新規事業で、地区内の19人が受講する。 人生100年時代に向けた生涯学習の一環として、仲間と楽しく交流しながら学ぶ。来年2月まで、絵手紙や料理、卓球、歴史、音楽など幅広い講座を開く。 受講生は50~80代で、夫婦で参加する人もいる。一人一人自己紹介をし、「いろいろなことに挑戦したい」「遠い場所での講座は大変だが家の近くで開講するから参加した」などと意気込みや参加理由を語った。
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美しい影絵劇 子どもを魅了 掛川
掛川市のねむの木学園は24日、劇団角笛(東京都)による影絵劇「角笛シルエット劇場」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市御所原の市生涯学習センターで4年ぶりに開いた。 「花さき山」が上演された。スクリーンに色とりどりの美しい花が映され、多くの子どもたちが優しい物語に見入った。演目前にはキツネや猫、ハトの影絵を手で表現する方法が実演され、観客が手の形をまねしながら楽しんだ。
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浜北区の佐原さん SSクラス優勝 日将連浜松支部大会
日本将棋連盟浜松支部の6月大会がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。88人が参加し、最強のSSクラスで佐原志依さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①佐原志依(浜北区)②高柳丞(同)③宇藤敬行(磐田市)▽S ①野中力也(中区)②村松泰司(東区)③岡本徳裕(磐田市)▽A ①原田惇平(静岡市)②山口昌行(中区)③藤原紳裕(御前崎市)▽B 鶴見晃輔(浜北区)②伊藤潔(中区)③高柳長男(掛川市)
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よみがえる高天神城 掛川市のアプリ人気 特設ホームページ、CGで再現
掛川市が戦国期の山城「高天神城」をPRするために制作したデジタルコンテンツの人気が高まっている。3月下旬のリリースから約2カ月半で、特設ウェブサイトの閲覧数は2万3千回、アプリのダウンロード数は1400回を超えた。大河ドラマ「どうする家康」では7月にも高天神城が登場する見込みで、市は追い風に期待を込める。 「今、よみがえる高天神城」と銘打った特設ウェブサイトでは、コンピューターグラフィックス(CG)で往時の城郭の様子を再現している。木が生い茂る現在の状態と対比できるように工夫を凝らし、地形を利用した要害の特徴の説明も加えた。アプリは拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の技術を利用して、現地で
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掛川の風景題材 個性豊かな30点 「それいゆ」絵画展
掛川市の絵画グループ「それいゆ」(青野馨代表)の作品展が24日、掛川市御所原の市生涯学習センターで始まった。12人が約30点を出品した。29日まで。 油彩画や水彩画などさまざまな絵画が並ぶ。古いトンネルの先に広がる田んぼや加茂荘花鳥園のハナショウブ、掛川城など地元の風景を写実的に描いた作品が多い。抽象画もあり、それぞれの個性が光っている。
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⚽後藤選手が“一日店長” サッカーJ2磐田 駄菓子店で新人研修
サッカーJリーグ2部(J2)ジュビロ磐田でチーム得点王の後藤啓介選手(18)=浜松市出身=が23日、新人研修の一環として、掛川市内の駄菓子店で“一日店長”を務め、子どもたちと交流した。 Jリーグの新人研修は、選手の人間的成長を目的として社会連携活動をプログラムの一部に取り入れている。今回はジュビロ磐田のスポンサー企業「リツアンSTC」(掛川市)が運営する駄菓子店「横さんち」(同市城下)が後藤選手を受け入れた。 同店は障害者を積極的に雇用しているのが特徴。後藤選手は、ボランティアで店の運営に携わり、車いすで生活する佐野夢果さん(16)=掛川東高2年=と共に店番を務め
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豊田町スポ少3人 全日本卓球へ意気 磐田市役所訪問
今夏の全農杯全日本卓球選手権大会に出場する磐田市の豊田町卓球スポーツ少年の小学生3人がこのほど、市役所に山本敏治教育長を訪ね、健闘を誓った。 訪れたのは吉村風花さん(8)=浜松市立泉小3年=、小池真桜さん(9)=磐田市立豊田北部小3年=、小松原優那さん(7)=掛川市立中央小1年=。5月の県予選で、吉村さんと小池さんはカブ(小学3、4年)の部、小松原さんはバンビ(同2年以下)の部でそれぞれ上位に入り、全日本への出場権を決めた。全日本選手権は7月28~30日に神戸市で開かれる。 3人は「ベスト32に進んで勝ちたい」「一つでも多く勝ちたい」などと意気込みを語った。山本教育長は「自分自身に向き合
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お金の大切さ考えよう 掛川・日坂小でアイザワ証券が講座
アイザワ証券掛川支店は21日、掛川市の日坂小でマネーキャリア講座を開いた。5、6年生がお金の大切さや資産形成について考えた。 6年生は社員から証券会社の役割や投資の仕組みを学んだ。社員は性能の高いゲーム機や人気のテーマパークを例に、物事を進化させるためには人や時間に加えてお金がいることを説明。「夢をかなえるためには、限られたお金を増やす資産形成と自己投資が必要」と話した。 5年生は1億円の重さなど、クイズを通じてお金の知識を身に付けた。
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小さな消防士さん 元気に「火の用心」 掛川・きとうこども園
4月に開園した掛川市下土方のきとうこども園で23日、幼年消防クラブの結成式が開かれた。隊員となった年長園児46人が防火法被を着てパレードで行進した。 結成式で園児は「僕たち私たちは火遊びをしません」と宣言し、一人で花火をやらないことやバーベキューで火に触らないことを約束した。市消防本部の森下真行予防課長は「火は便利だが使い方を間違うと何もかも燃えてしまう。小さな消防士になったつもりで活動してほしい」とあいさつした。 園庭で行われたパレードでは、園児が拍子木を打ちながら「火の用心」と大きな声で呼びかけた。市公式キャラクター「茶のみやきんじろう」も参加した。 市消防本部が市内25園で実施する花火
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努力と工夫で困難越えて 沼津でパラサイクリストがトーク
静岡県内ゆかりのパラサイクリストによるトークショーがこのほど、沼津市のキラメッセぬまづで開かれた。「困難に直面しても努力と工夫で乗り越えられる」と日常生活や競技への向き合い方などを語った。 第26回県理学療法学術大会公開講座(県理学療法士会主催)で行われた。東京パラリンピックロード種目2冠の杉浦佳子(掛川市出身)、世界選手権銀メダルの川本翔大(伊豆市を拠点に活動)の両選手が登壇。多くのスタッフとともに理学療法士として2人をサポートする小林敦郎氏(同学術大会長)を交えた3氏が、けがと厳しいリハビリを乗り越えて大舞台で活躍するまでの心情や体験を明かした。 杉浦選手はリハビリで不可能を可能にし
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生活保護過大支給「返還要求は困難」 掛川市議会で市長答弁
掛川市の久保田崇市長は22日の市議会6月定例会一般質問で、5月に発覚した生活保護費の過大支給について「返還を求めるのは困難」との見方を示した。対象の全世帯が現在も生活保護受給中で、返還に充てる資力が見込めないため。嶺岡慎悟氏(新しい風)の質問に答えた。 掛川市では2020年4月~23年3月に過大支給と支給漏れが計62件があった。このうち過大支給は39件で計約638万6千円。市福祉課によると、過大支給の金額は数千円から100万円台まで世帯によってばらつきがある。預貯金調査などで資力の状況変化を確認し、自立した生活が可能と判断できれば返還を求めるとしている。 橋本勝弘(明政会)、草賀章吉(志
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抹茶の原料「碾茶」栽培拡大 生産量全国3位、個性発揮へ 問屋と連携、有機栽培も
静岡県内で近年、抹茶原料の「碾茶(てんちゃ)」栽培が広がっている。飲料やスイーツ、健康食品など多彩な用途で需要が拡大する中、各地で専用工場の新設も進む。海外需要に応え、生産者と製茶問屋が連携して有機栽培の抹茶生産に取り組む動きも加速している。 県内碾茶工場の先駆けとして1989年に生まれた青羽根茶業(藤枝市岡部町)は、市内茶商に茶葉を供給する。本県主力品種のやぶきたのほか、おくみどりやさみどりといった碾茶栽培に適した品種を栽培し、香り高く色つや優れた茶作りを探求する。羽山光春代表(69)は「茶葉の蒸し方、加熱時間など試行錯誤のくり返しで奥が深い」と話す。 碾茶は収穫前の2~3週間ほど、こ
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掛川市 被災調査でOB活用 サポーター制度創設へ
掛川市の久保田崇市長は21日の市議会6月定例会一般質問で、公共土木に携わった市技術職員OBらが災害時の現地調査を担う「土木災害支援サポーター制度」を創設する考えを示した。2022年9月の台風15号で被害の状況把握に長時間を要した教訓を踏まえた対応。高橋篤仁氏(創世会)の質問に答えた。 市土木防災課によると、元技術職員や建設業の退職者ら公共土木に従事した経験がある人材を登録して被災後の調査に派遣する仕組みで、23年度中の制度設計を目指す。無償のボランティアではなく、出動に応じて報酬を出す方針。 現役職員とペアで調査に当たってもらうことで若手への技術伝承も狙う。久保田市長は「豊富な知識と経験を生
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田ケ池の歴史 児童学ぶ 掛川 周囲を歩き、変化に驚く
掛川市の中地区まちづくり協議会は20日、中小の5年生を対象に学校の近くにある田ケ池の歴史を伝える講座を開いた。児童22人が参加し、池の周遊道路約1・7キロを歩いて地元の歴史を学んだ。 田ケ池公園保全会会長の杉本光繁さん(75)が講師を務め、田畑を潤すため池という役割や、地元住民が植樹した河津桜が自慢であることを教えた。昔は池の周囲が4キロあったが道路や住宅ができて池が小さくなったことなど、池の変化にも触れた。 児童は池の深さや生息する魚について熱心に質問した。浦大峨君(10)は「池が小さくなったと知って驚いた。これからも田ケ池を大切にしていきたい」と話した。
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チャットGPT導入へ 市役所内での文書作成に利用 掛川市
掛川市の石川紀子副市長は20日の市議会6月定例会一般質問で、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIについて「新しい技術は積極的に活用していくべき」と述べ、庁内での文書作成に利用する考えを示した。行政文書は機密情報を含むため、導入に先立って運用ルールの策定や職員研修などを行い、環境を整える。山田浩司氏(創世会)への答弁。 市は5月中旬から関係課で生成AIの業務利用について検討を重ねてきた。市DX推進課によると、職員による企画提案書や告知文書の作成など内部業務で導入を進める方針。7月に試行的に取り入れて一部の課で使い勝手を検証し、段階的に全職員に拡大する。先行他市の事例を参考にガ
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風鈴チリーン♪ 涼感いかが アジサイも見頃 掛川・龍尾神社
掛川市下西郷の龍尾神社でアジサイが見頃を迎えた。庭園に約1000株植えられ、鮮やかなピンクや淡い紫など色とりどりの花を楽しめる。拝殿前には風鈴550個が飾られている。 ガクアジサイを中心に約10種類のアジサイが起伏のある散策路沿いに並ぶ。見頃は今月までで、7月上旬まで観賞できるという。 風鈴の設置は今年初めての取り組み。アジサイやアサガオの絵が描かれた風鈴が飾られ、参道から風が吹くと涼しげな音色が響く。 庭園への入園は午前9時から午後4時まで。入園料は500円。小学生以下無料。
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掛川市民オケ 25日に定期演奏会
掛川市民オーケストラの第21回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)が25日午後2時から、同市御所原の市生涯学習センターで開かれる。 「モスクワ河の夜明け」(ムソルグスキー作曲)や「ペール・ギュント」(グリーグ作曲)などを演奏する。指揮者は堺武弥さん。 同楽団は2002年6月、地元オーケストラ経験者を中心に発足した。定期演奏会に加え、子ども向け音楽教室など地域に根ざした活動を続けている。 チケットは一般900円、中学生以下500円。前売りは各100円引き。同楽団のホームページや市生涯学習センター窓口で購入できる。
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学童野球写真コン 落合さん最優秀賞 静岡中央銀
静岡中央銀行(沼津市)は19日までに、第11回しずちゅう旗県学童軟式野球大会の予選会を対象にした写真コンテストの入選者を発表した。最優秀賞には藤枝市の落合陽子さんを選んだ。 「はつらつプレーフォトコンテスト」と題して作品を募り、県内から過去最多の374点が寄せられた。いずれも子どもたちのはつらつとした姿が収められている。落合さんの作品はハイタッチして喜び合う晴れやかな表情を捉えた。 入選作品をまとめたポスターを9月末まで本支店で展示している。 他の入選者は次の通り。 優秀賞 下山望美(伊豆市)青木麻美(沼津市)仁科恵子(焼津市)▽ブロック賞 山本翔太(松崎町)浜野祐子(三島市)西本陽
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天浜線桜木駅に四季表現 掛川・桜が丘中美術部が制作
天竜浜名湖鉄道桜木駅のポスター制作に取り組む掛川市立桜が丘中美術部が17日、秋と冬をテーマにしたポスターを掲示した。すでに掲示していた春夏のポスターと合わせ、駅舎内に四季を表現した。同校の創立70周年記念行事の一環。 部員12人と同鉄道社員、駅の美化活動を行う「ぽっぽや桜木会」のメンバーが集まって作業を行った。美術部副部長の榛村紅芭さんは「駅を利用する人に季節の絵を楽しんでほしい」とあいさつした。 秋のポスターはハロウィーンをイメージしてお化けが乗った列車やカボチャを描いた。部長の加藤莉沙さんは「秋の文化や食事がテーマ。背景を茶色くすることで列車が目立つようにした」と話した。冬のポスター
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新理事長に千葉氏 島田掛川信金 市川、伊藤氏は退任
島田掛川信用金庫は16日、掛川市内で通常総代会と理事会を開き、千葉靖史専務理事(66)が同日付で新理事長に昇格する人事を決めた。市川公会長(72)と伊藤勝英理事長(69)は退任し、それぞれ代表権を持たない相談役と顧問に就く。 市川氏は合併前の島田信金で、伊藤氏は掛川信金でそれぞれ理事長を務めて合併協議を主導した。2019年の合併以来、旧2信金トップが二人三脚で庫内融和や組織体制の整備、地元自治体との地方創生連携の強化などを進めてきたが、2023年度3月期決算で最終損失を計上した責任を明確にするため退任を決めた。 代表権を持つ理事は千葉氏1人になる。千葉氏は取材に「合併は途上の段階で、さら
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掛川移住者 先輩に暮らしの相談 交流会初開催
掛川市内の移住者が交流する会「つながる掛川」がこのほど、同市満水のたまりーなで初めて開催された。転勤や結婚などを機に移住した13人が参加した。 同市の地域おこし協力隊の芳川翠さんと、地域活動や子育て支援活動をする住民が企画した。先輩移住者とつながり、情報交換することで、掛川での暮らしをより良くする狙い。 参加者は交通や生活の困り事などさまざまなテーマで話し合った。遊具が充実する公園や品ぞろえが豊富なスーパー、人気の本屋などそれぞれのお気に入りの場所も紹介した。 移住してうれしかったエピソードを語る場面では、子育てする女性らが「公園であいさつしてもらった」「野菜をもらう機会が増えた」と話
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ゴキブリとの遭遇どう対処 生態知って冷静に 「ゴキブリスト」柳沢さんが指南【NEXTラボ】
「G」とも呼ばれ、避けられがちなゴキブリ。苦手な人にとっては受難の季節がやってきた。なるべく鉢合わせしないためには、その生態を理解しておくことが足掛かりになるかもしれない。新種を発見したり図鑑を出版したりとゴキブリの研究、広報に取り組み、「ゴキブリスト」を名乗る柳沢静磨さん(28)=磐田市竜洋昆虫自然観察公園職員=を訪ね、生態と、万一出合った時の対処法を教わった。 生態理解し冷静に 世界では約4600種、国内では柳沢さんが自ら発見した4種を含む64種が確認されている。その中で、本県の一般家庭に最も多く出没するのはクロゴキブリだ。年中暖かい設備と食べ物のあるレストランなどではチャバネゴキブ
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水道管漏水で濁り 掛川2地区
掛川市の葛ケ丘、大多郎の2地区で15日、水道水に濁りが発生した。市水道課によると、老朽化した水道管の修繕に伴う漏水が原因で、約100世帯が影響を受けた。 市は地区内の葛ケ丘会館と大多郎東公園、大多郎西公園の3カ所に給水車と給水タンクを設置した。
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資源化ごみで協定 分別手法など検討 掛川市と4事業者
掛川市は13日、持続可能な循環型まちづくりの推進に関する協定を市内外の4事業者と締結した。市がリサイクルの仕組みを検討している紙おむつなど4品目の「資源化ごみ」について、連携して収集と運搬の方法を検討する。 事業者はいずれも廃棄物処理や輸送などを手がける太洋サービス(浜松市西区)、中遠環境保全(掛川市八坂)、中部カレット(同市遊家)、松浦梱包輸送(同市梅橋)。市は焼却処理されている紙おむつと製品プラスチック、生ごみ、落ち葉・剪定(せんてい)枝の4品目を「資源化ごみ」として分別対象にする考えで、4事業者は新たな分別手法や収集方法の確立に向けて協力する。 市役所で行われた同日の締結式で、4事業者
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ダンス時代劇 掛川の魅力も発信 西郷の局テーマ 18日上演 出演者が市長訪問
掛川市上西郷で生まれた徳川家康の側室、西郷の局の生涯を描くダンス時代劇「西郷の局-家康を魅了した、お愛さま-」(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同市生涯学習センターで上演される。出演者が12日、市役所を訪れ、久保田崇市長にPRした。 来年開催される地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ2024」の事前イベントの一環。プロダンサーや歌手のほか、小学生から60代の市民も出演し、舞台芸術活動をする団体「ARTS C3 company」(山本真理子代表)がダンスや迫力のある殺陣を演出する。 地元をアピールするため、舞台上に戦国時代が起源とされる横須賀凧(たこ)を揚げたり、公演終了後に観客に掛川茶を振る
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グラミー賞歌手のマーティンさん 掛川・ねむの木学園へ 半年ぶり交流
米グラミー賞受賞アーティストで、掛川市の「輝くかけがわ応援大使」のスキップ・マーティンさん(65)が14日、掛川市上垂木のねむの木学園を訪れた。学園生約70人が音楽を通じて交流を楽しんだ。 訪問は半年ぶり。マーティンさんと学園生はゴスペルを一緒に歌い、ソプラノ、アルト、テノール、バスと四つのパートに分かれて練習した。マーティンさんが次に訪問する10月にレコーディングするという。 マーティンさんは「子どもたちは純粋な感性を持っている。とてもパワーのある曲を一緒に歌うのはわくわくする」と話した。学園生は25日に誕生日を迎えるマーティンさんを歌でお祝いしサプライズでケーキと花束も贈った。 マ
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近ツーを指名停止 掛川市、過大請求問題で
近畿日本ツーリストが新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター事業で掛川市など委託元の自治体に過大請求していた問題で、市は13日、物品購入等契約の指名停止実施要綱の規定に基づき、同社を指名停止にすると発表した。期間は14日から2024年3月13日までの9カ月間。 市は「過大請求は不誠実な行為であり、市に多大な損害を与えるなど契約の相手方として不適当と認められる」と理由を挙げた。既に同社との間で契約締結済みの23年度コールセンター事業は継続する。 市によると、同社が示した過大請求分は21、22年度の約2200万円。金額を精査した上で返還を求める。 県内では掛川市のほか、焼津市にも約46
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自走式草刈り機 掛川市が実証実験 導入向け7月開始
自治会が担う草刈りの負担軽減を図るため、掛川市は7月、自走式草刈り機の導入に向けた実証実験を始める。市が複数台の機種を確保して市内の12地区に貸し出し、河川堤防の草刈りに活用する。2024年度の本格導入を目指す。 実験機は無線で遠隔操作する自走式を軸に、急傾斜地やあぜでの作業に適した手動式もそろえる。万一の転落の危険を考慮して乗用式は採用しない。実験の結果を踏まえて、操作性や安全性、負担軽減への寄与の度合いなどを検証する。 市内では約200自治会のうち河川がある約170自治会が河川愛護活動として主に6月と9月、堤防の草刈りに従事している。多くの自治会では、高齢化と担い手不足が顕在化してい
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ボランティアら子どもを見守り 掛川で「強化の日」に
静岡県は12日、「子ども見守り強化の日」(11日)に合わせて、掛川市の第一小で見守り活動を実施した。県職員や掛川署員、防犯ボランティアら約30人が参加した。 参加者は児童の下校時間に集まり、校門でのぼり旗を持ったり、青色防犯パトロール車で通学路を巡回したりした。見守り強化の日は6、10月の11日。住民や事業者に普段の生活や事業活動の中で見守りをしてもらうよう広報し、見守り活動の活性化を図る目的で県が昨年9月に制定した。
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掛川市 金融、相談機関と遺贈寄付で協定へ
掛川市は12日、遺言で故人の財産を自治体などの団体や機関に寄付する「遺贈寄付」の普及に向けて、県内金融機関、遺贈を支援する日本承継寄付協会(東京都)と協定を結ぶと発表した。対象の金融機関は市内に拠点がある静岡銀行とスルガ銀行、島田掛川信用金庫。市によると、支援機関を交えた包括的な協定締結は県内市町で初めてという。 連携して制度の周知と相談対応に当たり、金融機関は遺言信託などの商品提供、同協会はセミナー開催なども行う。29日に同市役所で締結式を開く。スルガ銀行との締結は後日。締結後、相談窓口の設置などに関する協議を進める。 遺贈寄付は遺産の一部を充てることが可能で、人生最後の社会貢献と位置
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災害VC運営費で静岡県、4市社協に850万 赤い羽根共同募金助成
赤い羽根県共同募金会は12日、梅雨前線や台風2号に伴う記録的な大雨で、県と磐田など4市の社会福祉協議会に災害ボランティアセンター(VC)の運営費として、計850万円を助成すると発表した。 助成を受けるのはほかに沼津、富士、浜松の各市。車両や資機材の借り上げ料、購入費などとして活用される予定。各社会福祉協議会から申請があった金額に基づいて配分する。県によると、2日からの大雨では県と掛川市を含む5市が災害VCを設置した。同市など一部の市は、すでに通常のVCに切り替えて活動している。
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掛川の石野さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の6月大会が10日、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。85人が参加し、最強のSクラスで掛川市の石野俊夫さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①石野俊夫(掛川市)②佐原志依(浜北区)③加賀照久(島田市)④門奈拓巳(東区)⑤宇藤敬行(磐田市)▽A ①須山佳宏(南区)②野中力也(中区)③藤平悠太(同)④戸塚勝治(磐田市)⑤門奈光(東区)▽B ①杉田大和(浜北区)②高柳正芳(同)③山元一雄(磐田市)④渥美良純(北区)⑤大庭悦治(磐田市)▽C ①鈴木与四郎(西区)②鈴木淳平(浜北区)③泉龍一(西区)④大橋優征(浜北区)⑤伊藤龍(同)▽D ①志村正雄(袋井市)②松尾謙
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掛川市、家屋損壊2件 台風2号 関連大雨
掛川市は12日、梅雨前線と台風2号に伴う大雨の被害状況をまとめた。孕丹地区と東山地区で各1件、土砂流入による家屋の一部損壊があった。道路被害は市道30カ所、農道10カ所など計49カ所だった。 大和田地区の80世帯で3日に発生した断水は、5日に生活用水の供給が始まり、6日には飲用も可能になった。同地区は昨秋の台風15号襲来時も断水している。被害が続いたことについて、久保田崇市長は「川から取水している箇所が影響を受けやすい。対応を検討していく」と述べた。 市民の避難状況は広域避難所4カ所に5人、地域避難所2カ所に3人だった。
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時の大切さ思い打ち鳴らす 掛川城御殿で「報刻の大太鼓」
時の記念日(6月10日)に合わせて、掛川市観光協会掛川支部は10日、同市掛川の掛川城御殿で「報刻の大太鼓」の打ち鳴らし式を行った。1957年から続く恒例行事。約60人が参加し、正午に合わせて大きな音を響かせた。 観光関係者や地元園児らがばちを手に、力いっぱい太鼓を打った。忍者や武将に扮(ふん)した観光ボランティア「掛川城戦国おもてなし隊」がサポートした。打ち鳴らしに先立ち、同支部の平野正俊会長が「時の大切さを再認識して、過去と今、未来を考える日にしたい」とあいさつした。 報刻の大太鼓は直径90センチ、長さ100センチ、胴回り333センチ。江戸時代後期の1855(安政2)年に掛川藩主の太田
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J1名古屋・森下選手からエール「大きな力に」 掛川JFC 東海大会へ
掛川市のサッカークラブ「掛川JFC」が、14年ぶりに日本クラブユースサッカー選手権U―15(15歳以下)東海大会への出場を決めた。掛川JFCは、今年日本代表に初めて選出されたJ1名古屋グランパスのDF森下龍矢選手(26)=同市出身=が小学生時代に所属したチーム。プロ入り後もクラブを訪れて一緒に練習する機会があり、イレブンは「森下先輩から大きな力をもらっている」と感謝する。 東海大会に出場する静岡県勢は、県大会の上位8チームとジュビロ磐田U―15、清水エスパルスJYの計10チーム。掛川JFCは県大会8位になり、念願の東海大会出場権を手にした。初出場した2009年5月以来2度目の挑戦になる。
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記者コラム「清流」 にぎわい再び
掛川市横須賀地区で行われる三熊野神社大祭を題材にした「おまつり写真コンテスト」の写真展が4年ぶりにプラザ大須賀で開かれている。法被を着て心を躍らせる子どもや夕日に輝く祢里(ねり)、熱気あふれる遠州横須賀街道など300点の写真が並んでいた。 祭りの3日間でこんなにも多くの写真が集まるのかと驚いたが、地元住民に聞くとコロナ禍前と比べると応募数が減ったという。「常連さんが高齢化して数年やらないうちに腰が重くなってしまったのかな」と少しさみしそうだった。 コロナ禍で開催を見送った行事は多く、赴任して3年たつが、最近は初めて取材する行事が増えている。さまざまな理由から中止せざるを得なかったイベント
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クルクマ産地 発展へ課題共有 浜松で全国大会
JAとぴあ浜松のクルクマ部会は8日、静岡県内外産地の生産者や市場関係者が情報交換する「第2回クルクマ全国大会」を浜松市中区で開いた。コロナ禍による延期で、同市では3年越しの初開催となった。古橋賀津也部会長は「産地発展へクルクマの生産を盛り上げよう」と呼びかけた。 とぴあやJA掛川市のほか、鹿児島、福岡、愛知県の計7産地から約80人が出席した。 クルクマはタイなど熱帯アジアが原産地のウコン属の植物で、夏の切り花として人気がある。コロナ禍の巣ごもりで鑑賞や贈答向けニーズが拡大した一方、規制の緩和で需要の伸び悩みも見られるという。今後の販売維持、拡大に向けて各産地の代表が現状を報告し、課題を共
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補正予算案など6議案を上程 掛川市議会開会
掛川市議会6月定例会は8日開会し、会期を7月4日までの27日間と決めた後、5億8500万円を追加する一般会計補正予算案など6議案を上程した。一般質問は20~22日に行う。 補正予算案は、市山間部で河川流出した医療資材の収集処理費300万円を含む。昨秋の台風15号に伴う増水で流されず現場に残った医療資材入り大型土のう90袋を、原因者に代わって高台に移設する。
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植物の姿 緻密に表現 掛川でアート展
掛川市の掛川花鳥園で7月2日まで、画家の加古川利彦さんが植物の姿を緻密に描いた「ボタニカルアート」の作品展が開かれている。実物大で表現された身近な草花の形を細部まで知ることができる。 会場にはバラやシロツメクサ、ブラックベリー、タマネギなどの写実的な絵が並ぶ。花の色の濃淡や葉の葉脈まで本物同様に表現している。アジサイとガクアジサイ、アカマツとクロマツなど違いや特徴がわかるように横に並べて描いた作品もある。 花鳥園での開催に合わせ、ツバメやウグイス、キジなどの野鳥画も展示している。6月17日、18日には加古川さんが来園し、アート教室を開くほか、オリジナルグッズの販売が行われる。休園日は22日。
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新理事長に佐々木氏 全茶連「国内外に消費拡大」
全国茶商工業協同組合連合会(全茶連)は7日、総会をオンラインで開き、新理事長に県茶商工業協同組合の佐々木余志彦氏(佐々木製茶・掛川市)を選出した。任期は2年。佐々木氏は「高齢化や生産量減少といった課題を踏まえ、国内外への消費拡大を進めたい」と抱負を述べた。 総会では全国の小学3、4年生が日本茶の理解を深める食育推進の副教材作成や、水出し緑茶の普及を盛り込んだ2023年度事業計画案を承認した。
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静岡人インタビュー「この人」 掛川市で猫の保護に取り組む団体を立ち上げた 森沢優さん(掛川市)
掛川市を拠点に猫の保護活動をするため藤枝市から移住した。2022年4月に立ち上げた団体「マイフレンドキャット掛川」の代表。野良猫を不妊去勢手術して地域に返す「TNR活動」や譲渡支援に取り組む。23年2月には猫を保護するシェルターを開設し、ボランティアと世話をしている。38歳。 -猫との出合いは。 「幼い頃から動物好き。20代で動物病院の動物看護師になったが一年半で辞め、その後は約15年間配置薬などの営業をしていた。8年前、外回り中に黒猫を拾ったことがきっかけで一気に猫中心の生活に。保護活動する人とも知り合い、飼い主探しを手伝うようになった」 -印象に残っている猫は。 「ペットショップ
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掛川・三熊野神社大祭写真コン 磐田の河合さん 特選
掛川市の三熊野神社大祭を題材にした「第26回おまつり写真コンテスト」(掛川観光協会大須賀支部、静岡新聞社・静岡放送主催)の作品展が30日まで、同市西大渕のプラザ大須賀で開かれている。応募のあった全295点を展示している。 コンテストの開催は4年ぶり。特選は磐田市の河合敦史さん。祭りを楽しむ2人の子どもを撮影し、構成や子どもの表情が評価された。準特選は森町の丸山俊治さんと藤枝市の小沢大介さんだった。 このほかの受賞者は次の通り。 観光協会大須賀支部会長賞 袴田保(袋井市)▽静岡新聞社・静岡放送賞 佐原正人(愛知県津島市)▽掛川みなみ商工会長賞 安池信隆(静岡市)▽遠州横須賀倶楽部城代賞 浦田光
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油彩画展 自然の生命表現 掛川の松下さん 御前崎で
掛川市の会社員松下貴根さん(27)による油彩画展が30日まで、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。大小さまざまな作品約40点が並び、独特な色彩と繊細な筆致で自然界の生命力を表現した。 森をテーマにした作品は緑色の濃淡を生かし、奥深い森林に宿る木々の魂を描いた。自然の摂理や巡る季節のように時の流れを抽象的に捉えた作品が多く、独特の世界観を演出している。 松下さんは東京造形大大学院造形学部を修了後、会社員の傍ら趣味で絵を描いている。「自然の美しさや壮大さを感じてほしい」と呼びかけた。 毎週火、水曜と今月25日は休業。
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保育士の仕事相談会 11日オンライン開催 掛川市
掛川市は11日午前9時から正午まで、保育士・幼稚園教諭のお仕事応援相談会をオンラインで開く。保育士資格を持つ人や子育てに関わる仕事に興味のある人が対象。 市内の保育園や認定こども園、企業主導型保育施設、掛川ファミリー・サポート・センターなど、11団体20施設がリモートで参加し、就職を希望する人に施設の情報を個別に説明する。問い合わせは市こども政策課<電0537(21)1211>へ。
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茶業振興貢献の6人を発表 世界緑茶協会 O-CHAパイオニア賞
世界緑茶協会はこのほど、学術研究や産業技術の分野で茶業振興に貢献した個人・団体をたたえる「O-CHAパイオニア賞」の本年の受賞者6人を発表した。 有機茶生産に取り組み、発泡性リキュール開発など新規需要創出にも挑む松下芳春さん(掛川市)が産業技術大賞、国産紅茶ブランド「丸子紅茶」の製造技術を確立し、消費拡大につなげた村松二六さん(静岡市駿河区)がO-CHA特別大賞にそれぞれ選ばれた。 受賞者らは5月下旬、県庁に川勝平太知事を訪ねて受賞を報告し、表彰楯を受け取った。 このほかの受賞者と受賞理由は以下の通り。 学術研究大賞 農研機構本部事業開発部・荒木琢也(茶園用防霜ファンの節電型制御技術
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掛川市、選手団役員12人委嘱 原田監督「期待できる」
掛川市は5日夜、12月2日に静岡市で行われる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の市選手団役員委嘱式を市役所で開いた。選手団長の久保田崇市長が小学校講師の原田典明監督(60)とコーチ、強化委員の計12人に委嘱書を手渡した。 チームは2022年、市の部10位に入賞。12人の選手のうち6人が区間10位以内に入り、2時間17分23秒と過去最高タイムだった。久保田市長は「昨年の結果は素晴らしく、皆さんのご尽力のたまもの。まだまだ上に行けると思うので今年も頑張りましょう」と激励。原田監督は「期待できる人材が多い。走る楽しさを伝えていきたい」と決意を述べた。 チームは14
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効果的トレーニング 楽しく 掛川、中電などが健康イベント
中部電力と掛川東病院は4日、掛川市大池の市総合体育館さんりーなで健康イベント「みんなの美尻フェスタ」を開き、フィットネストレーナーの岡部友さんが効果的なトレーニングを指導した。市民約300人が参加して汗を流した。 地域の健康づくりを目的にした初めての企画。参加者は岡部さんの実演を参考にしながらストレッチや体幹のトレーニングに励んだ。岡部さんと掛川東病院の宮地紘樹院長との対談も行われ、岡部さんは「やらされる運動はストレスになる。楽しく運動してほしい」と強調した。エスカレーターを使わず、鼻呼吸で階段を上り下りする日常生活での習慣も紹介した。
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生活用水の供給再開 掛川・大和田地区 台風2号大雨
梅雨前線と台風2号に伴う大雨の影響で断水が続く掛川市大和田地区で5日、簡易水道が仮復旧し、生活用水の供給が再開した。市水道課によると、6日中にも飲用可能になる見込み。 断水の影響を受けているのは80世帯。市は飲用に適した水質になるまで、大和田公会堂と孕丹公会堂に給水タンクを設置する。
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浜松の高柳さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第230回大会が4日、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれた。49人が参加し、最強のSSクラスは浜松市の高柳丞さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①高柳丞(浜松市)②赤松竜也(同)③松島義男(磐田市)▽S ①渥美良純(浜松市)②阿部久夫(磐田市)③落合雅巳(菊川市)▽A ①川口哲也(浜松市)②牧野斉(同)③山中敏夫(磐田市)▽B ①中村敏男(浜松市)②清水文彦(磐田市)③高柳長男(掛川市)
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高校生ドローン隊に被災エリア空撮任務 掛川で土砂災害対応訓練
掛川市は4日、水防訓練と土砂災害避難訓練を市内各地で実施した。梅雨前線と台風2号による記録的な大雨の爪痕が残る中、大勢の市民が参加して避難経路の確認などに取り組んだ。 同市倉真地区を重点地区として行った土砂災害避難訓練では、市民が講習会やワークショップを通して災害発生時の対応を学んだ。被災エリアの空撮が任務の「高校生ドローン防災航空隊」による訓練飛行も行った。隊員の掛川工高3年角皆海斗さん(17)は「いつ招集があっても出動できるよう準備している。隊員になって防災意識が高まった」と話した。 市によると、判明している市内の被害は道路や田畑を中心に崩土34件、冠水10件など。久保田崇市長は、被
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断水で仮設管設置 掛川市大和田地区 台風2号
掛川市は4日、梅雨前線と台風2号に伴う大雨で被害を受けた同市大和田地区の簡易水道施設で、水源に仮設管を設置して配水池に水をためる応急措置を講じた。市水道課によると、同地区では約80世帯が断水していて、早ければ5日にも解消するとしている。 断水は、水源の取水口が土砂で埋まり水を送れなくなったことが原因。大和田公会堂と孕丹公会堂に給水タンクを設置している。
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墨の濃淡生かし風景や花描く 掛川で水墨画展
水墨画を学ぶ掛川市の団体「淡墨の会」による作品展がこのほど、同会が活動する同市満水のたまりーなで始まった。メンバー9人が力作21点を展示した。 天竜浜名湖鉄道の列車やツバキ、ボタンなど、身近な風景や花を題材にした作品が多い。南アルプスの水墨画は墨の濃淡で美しい山肌を描き、迫力ある景色を表現した。 7月6日まで。たまりーなは火曜休館。
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「ほんわか俳句」募る 掛川 四季折々の写真で一句
掛川市の文芸グループ「ほんわかブッククラブ」と高久書店は7月から、写真を見ながら俳句を詠む「掛川ほんわか俳句大賞」(静岡新聞社・静岡放送後援)の募集を始める。同書店やとうもんの里などで6月1日から写真集を販売している。 同市横須賀の写真作家土屋由美子さん(57)が撮影した四季折々の写真12枚の中から1枚を選んで投句する。題材は満開に咲く掛川桜を観賞する園児や、新芽が芽吹く茶園を走る少年、国安海岸で遊ぶ家族など。写真の選定には掛川工業高文芸部が協力した。 土屋さんは「小さな子どもが写真を見て感じたことを親が聞き取って書いてもいい。親子のコミュニケーションのきっかけにしてもらえたら」と広く募
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チャットGPT 機能と注意点は ビジネス活用法 学ぶ 掛川
掛川市の掛川みなみ商工会は5月31日、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の機能を学ぶ講習会を同市大坂の市文化会館シオーネで開いた。AIをビジネスに活用することが狙い。会員事業所の従業員など約70人が聴講した。 名倉IT経営研究所・中小企業診断士事務所(同市城北)の名倉真史代表(46)が講師を務め、文章や見出しの作成、新規事業の計画などチャットGPTの機能を説明した。会員事業所の商品を例に実演し、30代の女性をターゲットにした夏限定のお菓子のキャッチコピーを10個考えたり、口コミに返事をする文章を作成したりした。 検索の代わりに使わないことや、機密情報を入力しないことを注意点に挙げた。
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物価高騰対策など5億8500万円を追加 掛川市補正予算案
掛川市は2日、物価高騰の影響を受けた低所得世帯や子育て世帯を支援する事業費など5億8500万円を追加する2023年度一般会計補正予算案を示した。8日に開会する市議会6月定例会に提出する。 電力料金や食料品などの価格高騰を支援する交付金を活用し、住民税非課税世帯を対象に1世帯3万円を給付する。このほか、学校給食費の保護者負担金を一部減免し、私立保育所の給食材料費を補助する。
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問われる当事者に寄り添う姿勢/どうする少子化 国と地方ができることとは⑥キュレーター・読者の意見【賛否万論】
「どうする少子化 国と地方ができることとは」は今回が最終回です。政府が“次元の異なる対策”について詰めの精査、調整を続ける中、期待される施策効果や財源負担の手法を巡りさまざまな議論が起きました。少子化と人口減は国のあり方に関わる極めて大きなテーマですが、問題の原点は「子どもを望む人の思いをかなえる社会づくり」と明確です。政治行政は改めて、当事者に寄り添う姿勢が問われています。 分断やめて「みんなの居場所」に キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実
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二番茶生産本格化 茶業者が準備に熱 「手ごろでおいしい」多様な商品開発
静岡県内産二番茶の収穫が6月上旬、各地で本格化する。近年は4~5月に生産される高価格帯の一番茶需要が伸び悩む一方、用途が幅広い二番茶の重要性が高まっている。県内茶業者は「手ごろな価格のおいしい茶を届けたい」と準備に熱意を込める。 「気温や適度な降水量に恵まれて生育は良好だね。病害も見られない」。静岡市駿河区丸子の茶農家、大高一彦さん(69)は二番茶摘採に向けた肥料散布や防除といった茶園の管理作業を進めている。 適度に日が差す地形を生かして茶を作り、自前で販売する。毎年の新茶作りに力を注ぐが、「二番茶だからこそ提供できる味わいもある」と語る。一番茶生産後に残った茎と二番茶をブレンドして製造
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めっちゃ掛川抹茶プリン発売 地元菓子店たこ満 中学生が考案
掛川市が市内小中学生を対象に開いた「かけがわ抹茶スイーツコンテスト2023」で、最優秀賞を受賞した抹茶プリンが1日から30日まで、地元菓子店たこ満の静岡県中西部18店舗で販売される。 コンテストは昨年度初めて行われ、小中学生29組が参加した。商品化された「めっちゃまっちゃぷりん」は城東中の生徒が考えた。掛川抹茶をふんだんに使用し、濃厚な味わいが特徴。フードロスを削減するため、上部のイチゴは形の悪いイチゴでも使えるようにジュレに加工した。価格は税込み540円。