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保育士一斉退職問題 「意思疎通が不足」 掛川市長、会見で指摘

 掛川市千羽の千羽すぴか保育園で保育士の大半が一斉退職した問題で、掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で「園の経営者と職員、保護者とのコミュニケーションが不足していた」と指摘した。市は園が4月以降も基準を満たす保育士数を確保できているとした上で、引き続き運営状況を確認するとしている。

記者会見に臨む掛川市の久保田市長=掛川市役所
記者会見に臨む掛川市の久保田市長=掛川市役所

 久保田市長は「民間の園が教育や経営でユニークな方針を打ち立てていくこと自体は否定すべきものでなく、素晴らしい」との認識を示した。一方で「準備期間を置かずに急にやろうとすると保育士や保護者が不安に思い、ついていけなくなるのは当然のこと」と述べ、段階を踏んだ意思疎通を求めた。
 市こども希望課によると、問題を受けて転園などを希望した15人のうち14人が転園し、1人が入園希望を取り下げた。

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