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地域防災の日 応急救護 岳洋中生が指南 菊川、住民向け講座

 「地域防災の日」の3日、菊川市の各地で自主防災組織が主体となった訓練が行われた。ふじのくにジュニア防災士の認定を目指して防災学習に取り組む岳洋中3年生が校区内の各地区の訓練に参加し、学習の成果を実践した。

住民に三角巾の使い方を伝える岳洋中3年生=菊川市の岳洋公民館
住民に三角巾の使い方を伝える岳洋中3年生=菊川市の岳洋公民館

 住民約160人が集まった岳洋地区の訓練では、生徒6人が応急救護の講座を企画し、住民に三角巾の活用法や毛布と2本の棒を使った簡易担架の作り方を説明した。実演を交えて三角巾の折り方を伝え、圧迫止血の方法や簡単にほどける結び方なども示した。
 講座を主導した幸田瑠響さん(14)は「人口が多い地区だから、一番役に立つと思えるテーマにした。災害時は中学生も力になれる。学習の知識を生かして人の命を救いたい」と話した。地区自主防災会の二俣寿巳会長(66)は「地域防災を担う後継者を育てる必要があり、中学生の存在は頼もしい」と目を細めた。
 掛川市や御前崎市など海岸線がある近隣市の防災訓練は、津波注意報の発表を受けて中止になった。
 (掛川支局・高林和徳)

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