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石川前知事が地方自治回想録を出版 静岡で記念パーティー

 石川嘉延前知事(83)の回想録「地方自治と半世紀」(静岡新聞社刊)の出版記念パーティーが24日、静岡市葵区で開かれた。石川氏は4期16年の知事時代について「静岡県の持てる力をもっと自覚し、力を注いでいけば、さらなる発展は間違いないという思いで務めてきた」と振り返った。

回想録の出版を記念して講演する石川嘉延前知事=24日午後、静岡市葵区
回想録の出版を記念して講演する石川嘉延前知事=24日午後、静岡市葵区

 鈴与の鈴木与平会長が発起人代表を務め、県内政財界や県OB、教育関係者ら約100人が出席した。
 石川氏は「静岡県民は謙虚で自慢をしない。この体質を変えなければ県政の進展にマイナスではないかと考えた」と就任当時の心境を述べ、地域資源の価値や魅力の発信に注力したと説明。静岡国際オペラコンクールや世界お茶まつり、浜名湖花博といったイベントの開催経緯、静岡文化芸術大や県立静岡がんセンターの開設に込めた思いも明かした。
 回想録は自治省(現総務省)入省後の歩み、知事就任後に取り組んだ地震対策や行政改革、地方分権への考え方などを紹介。知事選出馬に向けた「不退転の決意」や、静岡空港の立ち木問題を巡る対応といったエピソードも盛り込んだ。
 石川氏は大東町(現掛川市)出身。1993年の知事選で初当選し、4期目途中の2009年、静岡空港開港に道筋を付けるためとして辞職した。

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