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津波想定、夜間避難迅速に 要配慮者搬送も体験 掛川の沿岸部、今沢地区

 津波対策推進旬間(2~11日)に合わせ、掛川市は2日夜、沿岸部の同市今沢地区で津波避難訓練を行った。市での夜間実施は初。住民ら約100人が参加し、足元に注意して津波避難タワーに急いだ。

避難者役を運ぶ住民=掛川市西大渕
避難者役を運ぶ住民=掛川市西大渕

 市内で最大震度7を観測する地震が発生し、大津波警報が発表されたとの想定。参加者は自宅から津波避難タワーまでの道のりを確認しながら、市職員や消防団らの誘導で海抜15メートルのタワーを上った。市職員は簡易トイレや防寒に役立つレスキューシートなどの備蓄品があることを伝えた。
 要配慮者をリヤカーで運ぶ訓練のほか、消防団による搬送方法の実演も行い、住民が実際に避難者役の搬送を試した。
 運搬を体験した松本航輝さん(18)=掛川東高3年=は「人の肩と膝下に手を添えるだけで思ったよりも簡単に運べた。貴重な体験になった」と話した。市の担当者は、夜間は気温が下がることに触れ「寒い中でどのようなものが役立つか、体感して考えてもらう機会になった」と話した。
 市は、訓練で出た課題を今後の防災への取り組みに生かすとしている。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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